JPH06142849A - 引上げ連続鋳造法 - Google Patents
引上げ連続鋳造法Info
- Publication number
- JPH06142849A JPH06142849A JP16255992A JP16255992A JPH06142849A JP H06142849 A JPH06142849 A JP H06142849A JP 16255992 A JP16255992 A JP 16255992A JP 16255992 A JP16255992 A JP 16255992A JP H06142849 A JPH06142849 A JP H06142849A
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- JP
- Japan
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- molten metal
- pulling
- solidified layer
- pull
- layer
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- Withdrawn
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- Continuous Casting (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 上下に貫通する型孔(21)を有する冷却鋳型
(１)を、溶湯を収容した槽内に、上部は湯面から臨出さ
せ下部は溶湯に浸けて配備し、型孔(21)に接した溶湯を
冷却凝固させつつ溶湯凝固層(61)を間欠的に引上げてパ
イプを連続的に製造する引上げ連続鋳造法に於いて、短
い周期で間欠的に溶湯凝固層(61)を引上げる短周期引上
げパターンの途中に、該短周期引上げパターンにおける
停止時間よりも充分に長い停止時間ｔを長周期的に設
け、該停止時間ｔによって溶湯の凝固を促進し、結果的
に溶湯凝固層(61)の下端位置を下方に補整する。 【作用】 停止時間中に、型孔(21)面に充分強固な溶湯
凝固層(61)が形成され、それより下の部分の凝固層が次
の引上げで引上げられて引上げ下端が元に戻る。これに
よって、溶湯凝固層(61)をｎ回引上げｔ秒静止の長周期
において、安定引上げとなる。
(１)を、溶湯を収容した槽内に、上部は湯面から臨出さ
せ下部は溶湯に浸けて配備し、型孔(21)に接した溶湯を
冷却凝固させつつ溶湯凝固層(61)を間欠的に引上げてパ
イプを連続的に製造する引上げ連続鋳造法に於いて、短
い周期で間欠的に溶湯凝固層(61)を引上げる短周期引上
げパターンの途中に、該短周期引上げパターンにおける
停止時間よりも充分に長い停止時間ｔを長周期的に設
け、該停止時間ｔによって溶湯の凝固を促進し、結果的
に溶湯凝固層(61)の下端位置を下方に補整する。 【作用】 停止時間中に、型孔(21)面に充分強固な溶湯
凝固層(61)が形成され、それより下の部分の凝固層が次
の引上げで引上げられて引上げ下端が元に戻る。これに
よって、溶湯凝固層(61)をｎ回引上げｔ秒静止の長周期
において、安定引上げとなる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、引上げ連続鋳造法に関
するものである。
するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の引上げ連続鋳造法は、図１に示す
如く、上下に貫通する型孔(21)を有する冷却鋳型(１)
を、上部は湯面から臨出させ、下部を溶湯中に浸けて型
孔(21)内に溶湯を浸入させる。
如く、上下に貫通する型孔(21)を有する冷却鋳型(１)
を、上部は湯面から臨出させ、下部を溶湯中に浸けて型
孔(21)内に溶湯を浸入させる。
【０００３】冷却鋳型(１)の上方に設けた引上げ装置
(５)にスターティングロッド(図示せず)を挟持させ、該
ロッドの下端を冷却鋳型(１)の型孔(21)内の湯面に漬け
る。
(５)にスターティングロッド(図示せず)を挟持させ、該
ロッドの下端を冷却鋳型(１)の型孔(21)内の湯面に漬け
る。
【０００４】型孔(21)を包囲する冷却ジャケット(３)内
の冷却水によって型孔(21)内の湯面及び型孔(21)に接触
している溶湯を凝固させ、引上げ装置(５)にてスターテ
ィングロッド、従って溶湯凝固層(61)を間欠的に引上
げ、パイプを連続鋳造するものである。
の冷却水によって型孔(21)内の湯面及び型孔(21)に接触
している溶湯を凝固させ、引上げ装置(５)にてスターテ
ィングロッド、従って溶湯凝固層(61)を間欠的に引上
げ、パイプを連続鋳造するものである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】図３に示す如く、引き
上げられた溶湯凝固層(61a)の下端(61b)位置が各引上げ
周期毎に不変であれば安定して連続鋳造できる(スリー
ブ及び溶湯凝固層の左側部分の断面のみを示す)が、こ
の様に引き上げられる溶湯凝固層の下端(61a)位置は必
ずしも一定とはならない。ある周期で溶湯凝固層の下端
位置が前の周期よりも上方に変化した場合、次の周期で
更に上方に変化する傾向がある。
上げられた溶湯凝固層(61a)の下端(61b)位置が各引上げ
周期毎に不変であれば安定して連続鋳造できる(スリー
ブ及び溶湯凝固層の左側部分の断面のみを示す)が、こ
の様に引き上げられる溶湯凝固層の下端(61a)位置は必
ずしも一定とはならない。ある周期で溶湯凝固層の下端
位置が前の周期よりも上方に変化した場合、次の周期で
更に上方に変化する傾向がある。
【０００６】図４は、上記溶湯凝固層の下端位置の変化
を、左から右へ経時的に示している。図４(イ)は、引上
げ前の状態の溶湯凝固層の下端位置を示している(スリ
ーブ及び溶湯凝固層の左側断面のみを示す)。図４(ロ)
は、間欠引き上げにおける停止時間に、溶湯凝固層が成
長した状態を示す。図４(ハ)は、(ロ)の状態から６mm引
上げ、(ロ)において成長した凝固層(61a)が下端から２m
mのところで破断したまま上昇した状態を示している。
図４(ニ)は、次の停止時間で溶湯凝固層が成長した状態
を示す。図４(ホ)は、(ニ)の状態から６mm引上げ、(ニ)
において成長した凝固層(61a)が下端から２mmのところ
で破断した状態、即ち、(ロ)での下端位置から４mmで破
断した状態を示している。上記の繰り返しにより、引上
げ溶湯凝固層の下端位置が、引上げの都度２mmずつ上方
に変位し、終には引上げ下端位置が湯面に達してブレー
クアウトとなり、連続鋳造は途絶える。本発明は、一定
周期で溶湯凝固層の下端位置を下方に補整することによ
り、上記問題を解決できる引上げ連続鋳造法を明らかに
するものである。
を、左から右へ経時的に示している。図４(イ)は、引上
げ前の状態の溶湯凝固層の下端位置を示している(スリ
ーブ及び溶湯凝固層の左側断面のみを示す)。図４(ロ)
は、間欠引き上げにおける停止時間に、溶湯凝固層が成
長した状態を示す。図４(ハ)は、(ロ)の状態から６mm引
上げ、(ロ)において成長した凝固層(61a)が下端から２m
mのところで破断したまま上昇した状態を示している。
図４(ニ)は、次の停止時間で溶湯凝固層が成長した状態
を示す。図４(ホ)は、(ニ)の状態から６mm引上げ、(ニ)
において成長した凝固層(61a)が下端から２mmのところ
で破断した状態、即ち、(ロ)での下端位置から４mmで破
断した状態を示している。上記の繰り返しにより、引上
げ溶湯凝固層の下端位置が、引上げの都度２mmずつ上方
に変位し、終には引上げ下端位置が湯面に達してブレー
クアウトとなり、連続鋳造は途絶える。本発明は、一定
周期で溶湯凝固層の下端位置を下方に補整することによ
り、上記問題を解決できる引上げ連続鋳造法を明らかに
するものである。
【０００７】
【課題を解決する手段】本発明の引上げ連続鋳造法は、
上下に貫通する型孔(21)を有する冷却鋳型(１）を、溶
湯を収容した槽内に、上部は湯面から臨出させ下部は溶
湯に浸けて配備し、型孔（２１）に接した溶湯を冷却凝
固させつつ溶湯凝固層(61)を間欠的に引上げてパイプを
連続的に製造する引上げ連続鋳造法に於いて、短い周期
で間欠的に溶湯凝固層(61)を引上げる短周期引上げパタ
ーンの途中に、該短周期引上げパターンにおける各間欠
停止時間よりも充分に長い停止時間ｔを長周期的に設
け、該停止時間ｔによって溶湯の凝固を促進し、結果的
に溶湯凝固層(61)の下端位置を下方に補整することを特
徴とする。
上下に貫通する型孔(21)を有する冷却鋳型(１）を、溶
湯を収容した槽内に、上部は湯面から臨出させ下部は溶
湯に浸けて配備し、型孔（２１）に接した溶湯を冷却凝
固させつつ溶湯凝固層(61)を間欠的に引上げてパイプを
連続的に製造する引上げ連続鋳造法に於いて、短い周期
で間欠的に溶湯凝固層(61)を引上げる短周期引上げパタ
ーンの途中に、該短周期引上げパターンにおける各間欠
停止時間よりも充分に長い停止時間ｔを長周期的に設
け、該停止時間ｔによって溶湯の凝固を促進し、結果的
に溶湯凝固層(61)の下端位置を下方に補整することを特
徴とする。
【０００８】
【作用及び効果】長周期の停止時間ｔ中に、型孔(21)面
に充分強固な凝固層(61)が形成され、それより下の部分
の凝固層が次の引上げで引上げられ、引上げ下端が元位
置に補整される。上記の様に、溶湯凝固層を所定の回数
だけ引上げた後、所定時間引上げを停止することの繰り
返しパターンで、ブレークアウトを防止し、安定して連
続鋳造が可能となる。
に充分強固な凝固層(61)が形成され、それより下の部分
の凝固層が次の引上げで引上げられ、引上げ下端が元位
置に補整される。上記の様に、溶湯凝固層を所定の回数
だけ引上げた後、所定時間引上げを停止することの繰り
返しパターンで、ブレークアウトを防止し、安定して連
続鋳造が可能となる。
【０００９】
【実施例】図１は、本発明に使用する引上げ連続鋳造装
置を示しており、該冷却鋳型(１)は、筒状ライナー(２)
を環状の冷却ジャケット(３)で包囲し、該ジャケットの
外周及び底面を耐火物層(４)で保護している。冷却ジャ
ケット(３)の内部には冷却水が充満する水室(31)が形成
されている。
置を示しており、該冷却鋳型(１)は、筒状ライナー(２)
を環状の冷却ジャケット(３)で包囲し、該ジャケットの
外周及び底面を耐火物層(４)で保護している。冷却ジャ
ケット(３)の内部には冷却水が充満する水室(31)が形成
されている。
【００１０】冷却鋳型(１)の上方には溶湯凝固層(61)を
引上げるピンチローラ(51)(51)等の引上げ装置(５)が配
備され、該引上げ装置(５)は、制御装置(図示せず)によ
って単位時間当りの引上げ回数、引上げ量、単位時間毎
の引上げ停止時間の設定が任意にできる。
引上げるピンチローラ(51)(51)等の引上げ装置(５)が配
備され、該引上げ装置(５)は、制御装置(図示せず)によ
って単位時間当りの引上げ回数、引上げ量、単位時間毎
の引上げ停止時間の設定が任意にできる。
【００１１】然して、冷却鋳型(１)を、上部は湯面から
臨出させ、下部を溶湯中に浸けてライナー(２)内に溶湯
(６)を浸入させる。
臨出させ、下部を溶湯中に浸けてライナー(２)内に溶湯
(６)を浸入させる。
【００１２】ピンチローラ(51)(51)にスターティングロ
ッドを挟持させ、該ロッドの下端を冷却鋳型(１)の型孔
(21)内の湯面に漬ける。
ッドを挟持させ、該ロッドの下端を冷却鋳型(１)の型孔
(21)内の湯面に漬ける。
【００１３】型孔(21)内の湯面及び型孔(21)に接触して
いる溶湯の凝固を待って、引上げ装置(５)にてスターテ
ィングロッド、従って溶湯凝固層(61)を間欠的に引上げ
る。
いる溶湯の凝固を待って、引上げ装置(５)にてスターテ
ィングロッド、従って溶湯凝固層(61)を間欠的に引上げ
る。
【００１４】図２は、単位時間当りの引上げ回数ｎ及び
単位時間毎の長周期停止時間ｔに対する溶湯凝固層(61)
の下端位置の上下変化の関係を直線的に示したものであ
る。単位時間内での引上げ回数が増えると溶湯凝固層の
下端位置が上昇し、次に引上げを停止すると、溶湯凝固
層の下端位置が下降することが判る。
単位時間毎の長周期停止時間ｔに対する溶湯凝固層(61)
の下端位置の上下変化の関係を直線的に示したものであ
る。単位時間内での引上げ回数が増えると溶湯凝固層の
下端位置が上昇し、次に引上げを停止すると、溶湯凝固
層の下端位置が下降することが判る。
【００１５】ｔ秒停止後、間欠的な引上げが再開され、
ｔ秒停止と間欠的な引上げ動作を繰り返して、連続鋳造
を行なう。溶湯凝固層(61)の下端は、略一定範囲で上下
するだけで、ブレークアウトを防止できる。
ｔ秒停止と間欠的な引上げ動作を繰り返して、連続鋳造
を行なう。溶湯凝固層(61)の下端は、略一定範囲で上下
するだけで、ブレークアウトを防止できる。
【００１６】実施例では、間欠引上げピッチを６mm、間
欠引上げ回数ｎを３０回としたとき、溶湯凝固層の下端
の上昇高さは４０mm、この溶湯凝固層の下端を元位置に
補整するには停止時間ｔを５秒とすれば可いことが判っ
た。本発明は上記実施例の構成に限定されることはな
く、特許請求の範囲に記載の範囲で種々の変形が可能で
ある。
欠引上げ回数ｎを３０回としたとき、溶湯凝固層の下端
の上昇高さは４０mm、この溶湯凝固層の下端を元位置に
補整するには停止時間ｔを５秒とすれば可いことが判っ
た。本発明は上記実施例の構成に限定されることはな
く、特許請求の範囲に記載の範囲で種々の変形が可能で
ある。
【図１】引上げ連続鋳造装置の断面図である。
【図２】引上げパターンと溶湯凝固層の下端位置の変化
の関係を示す図である。
の関係を示す図である。
【図３】溶湯凝固層が一定の範囲内を上下する説明図で
ある。
ある。
【図４】溶湯凝固層がブレークアウトに至る説明図であ
る。
る。
(１) 冷却鋳型 (２) ライナー (３) 冷却ジャケット (４) 耐火物層 (５) 引上げ装置
Claims (1)
- 【請求項１】 上下に貫通する型孔(21)を有する冷却鋳
型(１)を、溶湯を収容した槽内に、上部は湯面から臨出
させ下部は溶湯に浸けて配備し、型孔(21)に接した溶湯
を冷却凝固させつつ溶湯凝固層(61)を間欠的に引上げて
パイプを連続的に製造する引上げ連続鋳造法に於いて、
短い周期で間欠的に溶湯凝固層(61)を引上げる短周期引
上げパターンの途中に、該短周期引上げパターンにおけ
る各間欠停止時間よりも充分に長い停止時間ｔを長周期
的に設け、該停止時間ｔによって溶湯の凝固を促進し、
結果的に溶湯凝固層(61)の下端位置を下方に補整するこ
とを特徴とする引上げ連続鋳造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16255992A JPH06142849A (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | 引上げ連続鋳造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16255992A JPH06142849A (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | 引上げ連続鋳造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06142849A true JPH06142849A (ja) | 1994-05-24 |
Family
ID=15756893
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16255992A Withdrawn JPH06142849A (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | 引上げ連続鋳造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06142849A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016537202A (ja) * | 2014-01-17 | 2016-12-01 | コリア インスティテュート オブ インダストリアル テクノロジーＫｏｒｅａ Ｉｎｓｔｉｔｕｔｅ Ｏｆ Ｉｎｄｕｓｔｒｉａｌ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ | 鋳造方法及び鋳造装置 |
-
1992
- 1992-06-22 JP JP16255992A patent/JPH06142849A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016537202A (ja) * | 2014-01-17 | 2016-12-01 | コリア インスティテュート オブ インダストリアル テクノロジーＫｏｒｅａ Ｉｎｓｔｉｔｕｔｅ Ｏｆ Ｉｎｄｕｓｔｒｉａｌ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ | 鋳造方法及び鋳造装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990831 |