JPH0663701A - 水平連続鋳造機における溶湯攪拌法 - Google Patents
水平連続鋳造機における溶湯攪拌法Info
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- JPH0663701A JPH0663701A JP21436092A JP21436092A JPH0663701A JP H0663701 A JPH0663701 A JP H0663701A JP 21436092 A JP21436092 A JP 21436092A JP 21436092 A JP21436092 A JP 21436092A JP H0663701 A JPH0663701 A JP H0663701A
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Landscapes
- Continuous Casting (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 溶湯温度の偏りや凝固時の成分偏析によるワ
イヤロッドの品質、特性の低下を防止するためにガスバ
ブリングで溶湯を攪拌する攪拌法で、前記ワイヤロッド
へのガスの巻込みを防止し得る溶湯攪拌法を提供する。 【構成】 水平連続鋳造機のワイヤロッド９の間欠引出
しの停止時においてのみ不活性ガスの吹込みを行う溶湯
攪拌法。
イヤロッドの品質、特性の低下を防止するためにガスバ
ブリングで溶湯を攪拌する攪拌法で、前記ワイヤロッド
へのガスの巻込みを防止し得る溶湯攪拌法を提供する。 【構成】 水平連続鋳造機のワイヤロッド９の間欠引出
しの停止時においてのみ不活性ガスの吹込みを行う溶湯
攪拌法。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は水平連続鋳造機における
溶湯攪拌法に関する。
溶湯攪拌法に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に水平連続鋳造機においては、ルツ
ボ下部に設けた鋳型内で溶湯の連続的な凝固、すなわち
連続鋳造を行っている。具体的に言えば、前記ルツボか
ら鋳型内に流入した溶湯を凝固させ、この凝固によって
形成されたワイヤロッドに間欠的な引出しを加え、引出
し停止時における溶湯の凝固と、引出し時における鋳型
内への新規な溶湯の流入とを繰り返すことによって、連
続的な鋳造を可能としている。
ボ下部に設けた鋳型内で溶湯の連続的な凝固、すなわち
連続鋳造を行っている。具体的に言えば、前記ルツボか
ら鋳型内に流入した溶湯を凝固させ、この凝固によって
形成されたワイヤロッドに間欠的な引出しを加え、引出
し停止時における溶湯の凝固と、引出し時における鋳型
内への新規な溶湯の流入とを繰り返すことによって、連
続的な鋳造を可能としている。
【０００３】そして、鋳造中の成分の偏析を防止し、溶
湯温度のムラを防止するために、溶湯の攪拌を行う必要
がある。このような攪拌を行うため、例えばＡｒ、Ｎ2
等の不活性ガスを溶湯に連続的に吹込むガスバブリング
が採用されている。そして、上記のガスバブリング法を
実施するに際して、その効果を良好にするにはガスの吹
込みをルツボ内の鋳型の入口直前位置で行うのが最適で
ある。
湯温度のムラを防止するために、溶湯の攪拌を行う必要
がある。このような攪拌を行うため、例えばＡｒ、Ｎ2
等の不活性ガスを溶湯に連続的に吹込むガスバブリング
が採用されている。そして、上記のガスバブリング法を
実施するに際して、その効果を良好にするにはガスの吹
込みをルツボ内の鋳型の入口直前位置で行うのが最適で
ある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところが、溶湯の凝固
は前記間欠引出しの停止時になされるものであるから、
上記のように連続的にガスの吹込みを行なうと、鋳造速
度が高速である場合や、溶湯の粘度が高い場合には、凝
固前の溶湯中に注入混在されたガスが溶湯とともに凝固
域に持ち込まれ、ワイヤロッド中へのガスの巻込を生
じ、その品質、特性を低下させるおそれがある。
は前記間欠引出しの停止時になされるものであるから、
上記のように連続的にガスの吹込みを行なうと、鋳造速
度が高速である場合や、溶湯の粘度が高い場合には、凝
固前の溶湯中に注入混在されたガスが溶湯とともに凝固
域に持ち込まれ、ワイヤロッド中へのガスの巻込を生
じ、その品質、特性を低下させるおそれがある。
【０００５】本発明は上記の事情に基づきなされたもの
で、溶湯中に不活性ガスを吹き込んで溶湯を攪拌する溶
湯攪拌法であって、ワイヤロッド中へのガスの巻込みを
生じるおそれのない水平連続鋳造機における溶湯攪拌法
を提供する。
で、溶湯中に不活性ガスを吹き込んで溶湯を攪拌する溶
湯攪拌法であって、ワイヤロッド中へのガスの巻込みを
生じるおそれのない水平連続鋳造機における溶湯攪拌法
を提供する。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の水平連続鋳造機
における溶湯攪拌法は、鋳型内のキャビティで溶湯が凝
固形成したワイヤロッドを間欠的に引き出す連続鋳造機
において、前記鋳型の前記キャビティとは無関係な位置
に設けたガス通路を介して、前記鋳型に溶湯を供給する
ルツボ内の溶湯に不活性ガスを高圧下で吹き込み、前記
溶湯をこれにより攪拌する攪拌法であって、前記不活性
ガスの吹込みは前記ワイヤロッド引出しの停止時に行う
ことを特徴とする。
における溶湯攪拌法は、鋳型内のキャビティで溶湯が凝
固形成したワイヤロッドを間欠的に引き出す連続鋳造機
において、前記鋳型の前記キャビティとは無関係な位置
に設けたガス通路を介して、前記鋳型に溶湯を供給する
ルツボ内の溶湯に不活性ガスを高圧下で吹き込み、前記
溶湯をこれにより攪拌する攪拌法であって、前記不活性
ガスの吹込みは前記ワイヤロッド引出しの停止時に行う
ことを特徴とする。
【０００７】
【作用】上記構成の本発明の水平連続鋳造機における溶
湯攪拌法においては、ワイヤロッド引出しの停止時にあ
っては、鋳型内の溶湯は凝固を開始しているから、鋳型
のルツボ側に吹込まれた不活性ガスは前記凝固域に入り
込むことはできない。
湯攪拌法においては、ワイヤロッド引出しの停止時にあ
っては、鋳型内の溶湯は凝固を開始しているから、鋳型
のルツボ側に吹込まれた不活性ガスは前記凝固域に入り
込むことはできない。
【０００８】
【実施例】図１は本発明の攪拌法を実施すべき水平連続
鋳造機要部の断面図である。図において、ルツボ１側壁
の底面近傍には、ルツボ１内に通じる小孔２が斜下に向
けて穿設され、前記側壁外面からは前記小孔２より下に
中心を有し、それを内包する円形凹部３が設けてある。
鋳造機要部の断面図である。図において、ルツボ１側壁
の底面近傍には、ルツボ１内に通じる小孔２が斜下に向
けて穿設され、前記側壁外面からは前記小孔２より下に
中心を有し、それを内包する円形凹部３が設けてある。
【０００９】前記円形凹部３には、グラファイト製で中
心にキャビティ４ａを有する鋳型４が前記凹部３に流体
密に取り付けられ、この鋳型４の出口側端部からルツボ
１の近傍にわたって水冷ジャケット５が設けてある。ま
た、前記鋳型４には前記キャビティ４ａ直上の位置と直
下の位置とに、それぞれ小径のガス吹込み用のガス通路
６ａ、６ｂが貫通されている。
心にキャビティ４ａを有する鋳型４が前記凹部３に流体
密に取り付けられ、この鋳型４の出口側端部からルツボ
１の近傍にわたって水冷ジャケット５が設けてある。ま
た、前記鋳型４には前記キャビティ４ａ直上の位置と直
下の位置とに、それぞれ小径のガス吹込み用のガス通路
６ａ、６ｂが貫通されている。
【００１０】上記構成の要部を有する水平連続鋳造機に
おいて、ルツボ１内の溶湯７はルツボ１から流下して、
前記凹部３および鋳型４基部の大径の凹部４ｂの形成す
る湯溜り８に一旦貯溜され、ここからキャビティ４ａ内
に入り水冷ジャケット５によって冷却され、凝固してワ
イヤロッド９となる。なお、ワイヤロッド９は図示しな
い引出し機構によって間欠的に引き取られるようになっ
ている。上記の凝固と引出しとの繰返しによって水平連
続鋳造が実施される。
おいて、ルツボ１内の溶湯７はルツボ１から流下して、
前記凹部３および鋳型４基部の大径の凹部４ｂの形成す
る湯溜り８に一旦貯溜され、ここからキャビティ４ａ内
に入り水冷ジャケット５によって冷却され、凝固してワ
イヤロッド９となる。なお、ワイヤロッド９は図示しな
い引出し機構によって間欠的に引き取られるようになっ
ている。上記の凝固と引出しとの繰返しによって水平連
続鋳造が実施される。
【００１１】図１に示した水平連続鋳造装置において、
図示は省略したがガス通路６ａ、６ｂに高圧の不活性ガ
スを供給する管路がそれぞれ設けられ、それ等の管路に
は例えば電磁弁等の電気的制御可能な開閉手段が設けて
ある。この各開閉手段は、図示しない制御回路等によっ
てワイヤロッド９の引出し手段と連動して作動されるよ
うに構成されている。
図示は省略したがガス通路６ａ、６ｂに高圧の不活性ガ
スを供給する管路がそれぞれ設けられ、それ等の管路に
は例えば電磁弁等の電気的制御可能な開閉手段が設けて
ある。この各開閉手段は、図示しない制御回路等によっ
てワイヤロッド９の引出し手段と連動して作動されるよ
うに構成されている。
【００１２】ガス通路５、６からの不活性ガスの吹込み
は前記ワイヤロッド９の引出しとタイミングを合せて行
われる。すなわち、図２（ａ）に示したのはワイヤロッ
ドの引出しタイミングチャートであり、図２（ｂ）に示
したのはガス吹込みのタイミングチャートである。これ
らの図において、時間は横軸の左から右に進行してお
り、縦軸は図２（ａ）においてはワイヤロッド９の引出
し、図２（ｂ）においては不活性ガスの吹込みを示して
いる。また、図２（ｂ）に示すように不活性ガスの吹込
みは短時間になされる。
は前記ワイヤロッド９の引出しとタイミングを合せて行
われる。すなわち、図２（ａ）に示したのはワイヤロッ
ドの引出しタイミングチャートであり、図２（ｂ）に示
したのはガス吹込みのタイミングチャートである。これ
らの図において、時間は横軸の左から右に進行してお
り、縦軸は図２（ａ）においてはワイヤロッド９の引出
し、図２（ｂ）においては不活性ガスの吹込みを示して
いる。また、図２（ｂ）に示すように不活性ガスの吹込
みは短時間になされる。
【００１３】図２（ａ）から分かるように、ワイヤロッ
ド９には１ｓ時間の引き抜きと２ｓ時間の引出しの停止
とが交番して施され、開閉手段の作動すなわち不活性ガ
スの吹込みは引出しの停止される２ｓ時間内に、引出し
の停止直後に行われる。すると、引出しの停止によって
鋳型４の水冷ジャケット５に包囲された部分にある溶湯
７は凝固を開始しており、この間に吹込まれた高圧の不
活性ガスは前記凝固域中に侵入することができず、ワイ
ヤロッド９の内端からルツボ１側にある溶湯７中に気泡
１０となってルツボ１内の溶湯７中を上昇し、ルツボ１
の溶湯液面から放出される。
ド９には１ｓ時間の引き抜きと２ｓ時間の引出しの停止
とが交番して施され、開閉手段の作動すなわち不活性ガ
スの吹込みは引出しの停止される２ｓ時間内に、引出し
の停止直後に行われる。すると、引出しの停止によって
鋳型４の水冷ジャケット５に包囲された部分にある溶湯
７は凝固を開始しており、この間に吹込まれた高圧の不
活性ガスは前記凝固域中に侵入することができず、ワイ
ヤロッド９の内端からルツボ１側にある溶湯７中に気泡
１０となってルツボ１内の溶湯７中を上昇し、ルツボ１
の溶湯液面から放出される。
【００１４】なお、本発明においてはワイヤロッド中に
不活性ガスが巻き込まれることはないから、図１に示す
ように２個のガス通路６ａ、６ｂを設けて、大量の不活
性ガスの吹込みを行うことができ、効果的な溶湯攪拌を
なし得るので、溶湯温度の偏りや成分の凝固時偏析等に
よる品質、特性の低下を生じることはない。
不活性ガスが巻き込まれることはないから、図１に示す
ように２個のガス通路６ａ、６ｂを設けて、大量の不活
性ガスの吹込みを行うことができ、効果的な溶湯攪拌を
なし得るので、溶湯温度の偏りや成分の凝固時偏析等に
よる品質、特性の低下を生じることはない。
【００１５】以下、実例について説明する。すなわち、
０．８％Ａｇ―Ｃｕ合金の溶湯２５Kgを収容したルツボ
において、ワイヤロッド径８mmの連続鋳造を行った。こ
の時、ワイヤロッドの引き出しは０．５秒、その停止は
０．３秒であり、この停止の０．３秒の間に０．２秒間
の不活性ガス吹き込みを行った。この場合において、不
活性ガスが巻き込まれたワイヤロッド全く存在しなかっ
た。
０．８％Ａｇ―Ｃｕ合金の溶湯２５Kgを収容したルツボ
において、ワイヤロッド径８mmの連続鋳造を行った。こ
の時、ワイヤロッドの引き出しは０．５秒、その停止は
０．３秒であり、この停止の０．３秒の間に０．２秒間
の不活性ガス吹き込みを行った。この場合において、不
活性ガスが巻き込まれたワイヤロッド全く存在しなかっ
た。
【００１６】
【発明の効果】上記のように、ワイヤロッドの引出し停
止時に不活性ガスの吹込みを行えば、不活性ガスはワイ
ヤロッドに巻き込まれることはなく、品質、特性の優れ
たワイヤロッドを得ることができる。
止時に不活性ガスの吹込みを行えば、不活性ガスはワイ
ヤロッドに巻き込まれることはなく、品質、特性の優れ
たワイヤロッドを得ることができる。
【図１】本発明の攪拌法を実施すべき水平連続鋳造機要
部の断面図。
部の断面図。
【図２】（ａ）はワイヤロッドの引出しタイミングチャ
ート、（ｂ）はガス吹込みのタイミングチャート。
ート、（ｂ）はガス吹込みのタイミングチャート。
１………ルツボ ２………小孔 ３………円形凹部 ４………鋳型 ４ａ……キャビティ ４ｂ……凹部 ５………水冷ジャケット ６ａ，６ｂ…ガス通路 ７………溶湯 ８………湯溜り ９………ワイヤロッド １０……気泡
Claims (1)
- 【請求項１】 鋳型内のキャビティで溶湯が凝固形成し
たワイヤロッドを間欠的に引き出す連続鋳造機におい
て、前記鋳型の前記キャビティとは無関係な位置に設け
たガス通路を介して、前記鋳型に溶湯を供給するルツボ
内の溶湯に不活性ガスを高圧下で吹き込み、前記溶湯を
これにより攪拌する攪拌法であって、前記不活性ガスの
吹込みは前記ワイヤロッド引出しの停止時に行うことを
特徴とする水平連続鋳造機における溶湯攪拌法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21436092A JPH0663701A (ja) | 1992-08-11 | 1992-08-11 | 水平連続鋳造機における溶湯攪拌法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21436092A JPH0663701A (ja) | 1992-08-11 | 1992-08-11 | 水平連続鋳造機における溶湯攪拌法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0663701A true JPH0663701A (ja) | 1994-03-08 |
Family
ID=16654499
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21436092A Pending JPH0663701A (ja) | 1992-08-11 | 1992-08-11 | 水平連続鋳造機における溶湯攪拌法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0663701A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101406705B1 (ko) * | 2012-04-05 | 2014-06-12 | 한국에너지기술연구원 | 실리콘 기판 제조 장치 |
-
1992
- 1992-08-11 JP JP21436092A patent/JPH0663701A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101406705B1 (ko) * | 2012-04-05 | 2014-06-12 | 한국에너지기술연구원 | 실리콘 기판 제조 장치 |
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