JPH06129320A - 燃料タンク内圧力調整装置 - Google Patents

燃料タンク内圧力調整装置

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JPH06129320A
JPH06129320A JP4278496A JP27849692A JPH06129320A JP H06129320 A JPH06129320 A JP H06129320A JP 4278496 A JP4278496 A JP 4278496A JP 27849692 A JP27849692 A JP 27849692A JP H06129320 A JPH06129320 A JP H06129320A
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JP
Japan
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pressure
fuel
fuel tank
valve
engine
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JP4278496A
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English (en)
Inventor
Hisashi Iida
飯田  寿
Yasuo Tagawa
保夫 田川
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M25/00Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture
    • F02M25/08Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture adding fuel vapours drawn from engine fuel reservoir
    • F02M25/0836Arrangement of valves controlling the admission of fuel vapour to an engine, e.g. valve being disposed between fuel tank or absorption canister and intake manifold

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャニスタの小型化とともにリーク故障時に
おける大気中への漏れ蒸発燃料量減少を図る。 【構成】 燃料タンク7とキャニスタ37との間のパー
ジ管に設けられるタンク内圧力調整弁100のダイアフ
ラム71は、エンジンが運転状態になると吸気負圧によ
り上昇してスプリング91のセット荷重を低減させ、エ
ンジンが停止状態になると下降してスプリング91のセ
ット荷重を増加させる。すると、弁体63は、エンジン
が運転状態時では低いタンク内圧力P2を越えると開
き、エンジンが停止状態時では高いタンク内圧力P2を
越えると開く。このため、エンジンの運転時、リーク故
障が発生しても大量の蒸発燃料が大気中へ流出すること
を極力防止できる。またエンジンの停止時、燃料タンク
7内に発生する蒸発燃料量を減少でき、キャニスタ37
の小型化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、運転状態に応じて燃料
タンク内の圧力を調整する燃料タンク内圧力調整装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術として、例えば特公昭56−9
0923号公報に開示されるように、燃料タンクとキャ
ニスタとの間の配管中にチェック弁を備えたものがあ
る。このチェック弁は、燃料タンク内に蒸発燃料が発生
し、タンク内圧力が所定圧力に達したときに開き、キャ
ニスタへ蒸発燃料を供給している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、燃料タンクとキャニスタとを連通させるタ
ンク内圧力は常に一定に設定されている。このため、設
定されるタンク内圧が高い場合、燃料タンクとチェック
弁との間でリーク故障が発生すると、大気中に多量の蒸
発燃料が放出されてしまう恐れがあった。一方、設定さ
れるタンク内圧が低い場合、キャニスタへ供給される蒸
発燃料量が増大し、キャニスタが大型化してしまうとい
う問題があった。
【0004】そこで、従来、エンジンの停止状態時には
吸気負圧によって、燃料タンクとキャニスタとを連通さ
せるタンク内圧力を設定し、この設定圧を越えると蒸発
燃料をキャニスタへ供給させ、エンジン運転状態時には
燃料タンクとキャニスタとを常に連通させて、蒸発燃料
をキャニスタへ供給させるものが知られている。
【0005】しかしながら、上記の従来技術ではエンジ
ンが運転状態にあるときは常に燃料タンクとキャニスタ
とが連通されているため、エンジンからの負圧によって
燃料タンクからの蒸発燃料量が増大してしまう。このた
め、大気中に蒸発燃料を放出しないため、蒸発燃料を大
量にエンジンへ供給すれば空燃比の制御性が悪化してし
まうという問題がある。この問題を防止するために、こ
の増大する蒸発燃料を確実に吸着させるためのキャニス
タを用いねばならないが、これではキャニスタが大型化
してしまうという問題がある。
【0006】本発明は上記従来技術の問題点に鑑み、キ
ャニスタの小型化とともにリーク故障時における大気中
への漏れ蒸発燃料量減少を図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、エンジンが運転状態か、停止状態かを検出
する検出手段と、燃料タンク内に発生する蒸発燃料を吸
着する蒸発燃料吸着手段と、前記燃料タンクと前記蒸発
燃料吸着手段とを連通させるときの前記燃料タンク内圧
力を、前記検出手段からエンジンが運転状態であること
が検出されたとき、第1の所定圧力に調整し、前記検出
手段からエンジンが停止状態であることが検出されたと
き、前記第1の所定圧力よりも高い第2の所定圧力に調
整する調整手段とを備えたことを特徴とする燃料タンク
内圧力調整装置という技術的手段を採用する。
【0008】
【作用】以上に述べた本発明の燃料タンク内圧力調整装
置の構成によると、燃料タンクと蒸発燃料吸着手段とを
連通させるときの燃料タンク内圧力は、検出手段からエ
ンジンが運転状態であることが検出されたとき、調整手
段によって第1の所定圧力に調整され、検出手段からエ
ンジンが停止状態であることが検出されたとき、調整手
段によって第1の所定圧力よりも高い第2の所定圧力に
調整される。
【0009】この第1の所定圧力は第2の所定圧力より
も低く設定されているため、エンジンが運転状態にある
とき、リーク故障が発生しても大量の蒸発燃料が大気中
へ流出することが極力防止される。また、第1の所定圧
力になってはじめて燃料タンクとキャニスタとは連通さ
れるため、この圧力以下では燃料タンクの蒸発燃料がキ
ャニスタへ流入することが防止される。
【0010】また、第2の所定圧力が第1の所定圧力よ
りも高く設定されているため、エンジンが停止状態にあ
るとき、燃料タンク内に発生する蒸発燃料量は減少され
る。。したがって、キャニスタへ蒸発燃料が過剰に供給
されることが防止される。
【0011】
【実施例】以下、本発明を適用した燃料タンク内圧力調
整装置の実施例を説明する。図1は、本発明の燃料タン
ク内圧力調整装置を備えた内燃機関の構成図である。エ
ンジン1には吸気管2と排気管3とが接続されている。
吸気管2の各シリンダには電磁式の燃料噴射弁4が設け
られるとともに、吸気管2にはスロットル弁5が設けら
れる。さらに、排気管3にはO2 センサ6が設けられ、
同センサ6は排気中の酸素濃度に応じた電気信号を出力
する。
【0012】上記燃料噴射弁4に燃料を供給する燃料供
給系統は、気密保持可能である燃料タンク7の燃料が燃
料ポンプ8にて燃料フィルタ9を介して各噴射弁4へと
圧送されるとともに、調圧弁10にて各噴射弁4に供給
される燃料圧力が所定圧力に調整される。
【0013】燃料タンク7には、パージ管36が接続さ
れ、このパージ管36は吸気系のサージタンク35と連
通される。このパージ管36の途中には蒸発燃料吸着手
段としてのキャニスタ37が配設されている。このキャ
ニスタ37は、吸着材である活性炭を収納し、燃料タン
ク7内で発生する蒸発燃料を吸着する。また、キャニス
タ37には新気を吸入するための大気開放孔38が設け
られている。
【0014】さらに、キャニスタ37とサージタンク3
5との間のパージ管36途中にはパージ用電磁弁(以
下、パージ弁という)40が設けられる。このパージ弁
40に備えられる弁体41は、スプリング(図示略)に
より常にシート部42を開く方向に付勢されるが、コイ
ル43を励磁することにより弁体41がシート部42を
閉じるようになっている。したがって、パージ弁40の
消磁によりパージ管36が開き、パージ弁40の励磁に
よりパージ管36が閉じるようになっている。
【0015】また、キャニスタ37と燃料タンク7との
間のパージ管36途中には、燃料タンク7内の圧力を調
整するタンク内圧力調整弁100が設けられている。こ
の調整弁100の構成については後述する。
【0016】マイクロコンピュータを内蔵した制御回路
44は、図示しない各センサからスロットル開度信号
と、エンジン回転数信号と、吸入空気量信号と、冷却水
温信号と、吸気温信号とを入力する。制御回路44はこ
れらの信号のうちのエンジン回転数信号と吸入空気量信
号とから基本噴射時間を求め、基本噴射時間に対してそ
の他の信号およびO2 センサ6からの信号によって補正
を行い、最終噴射時間を算出する。そして、所定タイミ
ングで、燃料噴射弁4から最終噴射時間によって燃料噴
射を実行する。さらに、制御回路44はパージ弁40と
接続され、パージ弁40を開閉制御する。
【0017】次に、上記タンク内圧力調整弁100の構
成を図2に基づいて説明する。図2は、タンク内圧力調
整弁100の断面図である。この調整弁100の内部
は、第1ハウジング120と第2ハウジング130との
間に外周縁が挟まれて固定されるダイアフラム70によ
って、空気室50と蒸発燃料室60とに分割される。さ
らに、この空気室50は、カバー110と第1ハウジン
グ120との間に外周縁が挟まれて固定されるダイアフ
ラム71によって、吸気室50aと大気室50bとに分
割される。
【0018】カバー110には、吸気管2のサージタン
ク35と吸気室50aとを連通する吸気ポート51が形
成されている。また、第1ハウジング120には、大気
室50bを大気と連通する大気ポート52が形成されて
いる。さらに、ダイアフラム71の吸気室50a側およ
び大気室50b側にはそれぞれ皿状部材であるストッパ
80aおよび80bがリベット53により固定されてい
る。そして、ストッパ80aとカバー110との間にス
プリング90が取り付けられる。このスプリング90は
吸気管2の負圧が吸気室50aに作用したときにたわむ
ように設定される。
【0019】次に、第2ハウジング130には、蒸発燃
料室60と連通するパージポート61と、タンクポート
62とが形成されている。このパージポート61は、キ
ャニスタ37側のパージ管36に連通する。また、タン
クポート62は燃料タンク7側のパージ管36に連通す
る。そして、ダイアフラム70の中央には、弁体63が
一体に形成される。この弁体63は、パージポート61
の蒸発燃料室60への開口端である第2ハウジング13
0の弁座64と当接、離間することによって、蒸発燃料
室60とパージポート61とを連通、遮断する。また、
ダイアフラム70の大気室50b側には、皿状部材であ
るストッパ80cが固定される。そして、このストッパ
80cと、ダイアフラム71に固定されたストッパ80
bとの間にスプリング91が取り付けられる。なお、こ
のスプリング91のセット荷重はスプリング90のセッ
ト荷重よりも小さく設定される。また、この弁体63
は、ストッパ80cが第1ハウジング120に形成され
た段部50cの下面に当接する位置まで上昇できる。
【0020】第2ハウジング下部には、ボール92、ス
プリング93、スプリングシート94によって構成され
るボール弁が設けられている。このボール弁は、燃料タ
ンク7が所定負圧となったとき、ボール92がスプリン
グ93に抗して下降することによって、パージポート6
1とタンクポート62とを連通させるものである。な
お、このボール弁は、スプリング93を取りかえ、ボー
ル92へ作用するセット荷重が変更できるようになって
いる。これによって、ボール弁が開くときの燃料タンク
7内の負圧を調整することができる。また、スプリング
シート94の外周にネジを形成し、このネジによって第
2ハウジング130に対するスプリングシート94の高
さを調節できるようにしてもよい。これにより、スプリ
ング93のボール92へ作用するセット荷重を調節で
き、ボール弁が開くときの燃料タンク7内の負圧を調節
することができる。
【0021】なお、本発明の検出手段は、主にダイアフ
ラム71、スプリング90、吸気室50aによって構成
され、本発明の調整手段は、主にスプリング90、スプ
リング91、弁体63、ダイアフラム70によって構成
される。
【0022】上記調整弁100の構成によって、吸気室
50aへ吸気負圧が作用すると、この吸気負圧と大気室
50bの大気圧との差圧によってダイアフラム71は、
スプリング90に抗してカバー110の内壁面にストッ
パ80aが当接するまで上昇する。すると、スプリング
91は、ストッパ80aの上昇分だけ延びるため、ダイ
アフラム70へ作用するセット荷重は低減する。
【0023】一方、吸気室50aへ吸気負圧が作用しな
くなり、吸気室50aの圧力が大気圧になると、スプリ
ング90により、ダイアフラム71はストッパ80bが
第1ハウジング120の段部50cの上面と当接するま
で下降する。すると、スプリング91は、吸気負圧が吸
気室50aに作用するときに比べて縮まるため、ダイア
フラム70へ作用するセット荷重は、吸気負圧が吸気室
50aに作用するときよりも増加する。
【0024】したがって、ダイアフラム70に作用する
スプリング91のセット荷重は、吸気負圧が発生するエ
ンジン1の運転状態時には小さく、吸気負圧が発生しな
いエンジン1の停止状態時には大きくなる。このため、
弁体63が開弁するときの蒸発燃料室60に連通する燃
料タンク7内圧力は、エンジン1運転状態時には小さく
(このときの圧力をP1とする)、エンジン1停止状態
時には大きく(このときの圧力をP2とする)設定され
る。
【0025】以下、本発明の燃料タンク内圧調整装置を
適用した実施例の作用を説明する。通常、調整弁100
の弁体63は閉じられており、燃料タンク7内の燃料が
蒸発しはじめると、燃料タンク7内の圧力は上昇する。
ここで、エンジン1が運転状態であるとき、燃料タンク
7内圧力がP1を越えると弁体63は開き、一方、エン
ジン1が停止状態であるとき、燃料タンク7内圧力がP
2を越えると弁体63は開く。このため、タンク7内圧
力は、エンジン1が運転状態のときにはP1に保たれ、
エンジン1が停止状態のときにはP2に保たれる。そし
て、蒸発燃料はパージポート61を介してパージ管36
を通り、キャニスタ37に吸着される。そして、制御回
路44より通電信号が送られると、パージ弁40は開弁
し、蒸発燃料は吸気管2内へ放出される。
【0026】ここで、上述の如く、燃料タンク7内圧力
P1、P2は、P1よりP2の方が大きく設定されてい
る。このため、エンジン1が運転状態にあるとき、燃料
タンク7と調整弁100との間にリーク故障が発生して
も燃料タンク7内圧力は低い圧力P1に設定されている
ため、大量の蒸発燃料が大気中へ流出することが極力防
止される。また、エンジン1運転状態時、所定圧力P1
で燃料タンク7とキャニスタ37とを連通させるように
したため、この圧力P1以下では、燃料タンク7からキ
ャニスタ37へ蒸発燃料が流出することが防止される。
このため、大気開放孔38から蒸発燃料が大気中へ流出
することを防ぐためにキャニスタ37を大型化させると
いった不具合を防止できる。また、エンジン運転中に燃
料給油を行っても、圧力P1以上にならなければ燃料が
キャニスタ37へ流入しない。このため、燃料給油時
に、燃料タンク7からキャニスタ37へ燃料が流入し、
キャニスタ37の吸着材を劣化させるということを防止
できる。
【0027】また、エンジン1が停止状態にあるとき、
燃料タンク7とキャニスタ37とを連通させるときのタ
ンク内圧力は、上記の如くP2と高く設定されているた
め、燃料タンク7内に蒸発燃料は発生しにくくなり、し
かもP2以上にならないと蒸発燃料はキャニスタ37へ
流入されないため、蒸発燃料がキャニスタ37へ過剰に
供給されることが防止できる。したがって、キャニスタ
37に吸着される蒸発燃料量を減少させることができる
ため、キャニスタ37の小型化を図ることができる。
【0028】これによって、キャニスタ37を小型化さ
せることができるとともに、リーク故障時における大気
への漏れ蒸発燃料量を低減することができる。また、燃
料タンク7内温度が下がり蒸発燃料が液化して、燃料タ
ンク7内に負圧が発生した場合、ボール弁92が開き燃
料タンク7内の圧力を上昇させている。これによって、
燃料タンク7内に発生する負圧により、燃料タンク7が
変形することが防止できる。また、ボール弁92が開く
ことによって、キャニスタ37内に残留した蒸発燃料を
再び燃料タンク7内に流入させることができる。これに
よって、キャニスタ37に残留する蒸発燃料量を低減で
きるため、キャニスタ37の小型化を図ることができ
る。
【0029】また、調整弁100の代わりに図3に示す
ような調整弁200を使用してもよい。以下、この調整
弁200の構成を説明する。なお、この調整弁200の
他のエンジン周りの構成は上記実施例と同様である。
【0030】この調整弁200の内部は、カバー310
と第1ハウジング320との間に外周縁が挟まれて固定
されるダイアフラム弁263によって、吸気室250と
蒸発燃料室260とに分割される。そして、カバー31
0には、吸気室250を吸気管2と連通する吸気ポート
251が形成されている。さらに、吸気室250内のダ
イアフラム弁263とカバー310との間には、スプリ
ング290が設けられる。このスプリング290は、エ
ンジン1が運転状態となり吸気負圧が作用するときたわ
むように設定されている。
【0031】また、第1ハウジング320には、キャニ
スタ37側のパージ管36と連通するパージポート26
1が形成される。このパージポート261の蒸発燃料室
260への開口端は、ダイアフラム弁263の弁座26
4として作用する。これによって、ダイアフラム弁26
3は弁座264と当接、離間して、蒸発燃料室260と
パージポート261とを連通、遮断する。
【0032】また、第1ハウジング320の下部に設け
られる第2ハウジング330には、燃料タンク7側のパ
ージ管36と連通するタンクポート262が形成され
る。このタンクポート262は、蒸発燃料室260とパ
ージポート261とにそれぞれ連通するように形成され
る。そして、タンクポート262と蒸発燃料室260と
の間には、第1のボール210とスプリング211とに
よって構成される第1のボール弁が設けられ、タンクポ
ート262とパージポート261との間には、第2のボ
ール220とスプリング221によって構成される第2
のボール弁、および第3のボール230とスプリング2
31とによって構成される第3のボール弁が設けられ
る。
【0033】この第1のボール弁は、燃料タンク7内圧
力がP1を越えるとスプリング211に抗して第1のボ
ール210が上昇し、蒸発燃料室260とタンクポート
262とを連通するように設定されている。また、第2
のボール弁は、燃料タンク7内圧力がP2を越えるとス
プリング221に抗して第2のボール220が上昇し、
パージポート261とタンクポート262とを連通する
ように設定されている。さらに、第3のボール弁は、燃
料タンク7内が所定負圧となったときスプリング231
に抗して第3のボール230が下降し、パージポート2
61とタンクポート262とを連通するように設定され
ている。
【0034】なお、上記構成の調整弁200では、本発
明の検出手段は主にスプリング290、ダイアフラム弁
263、吸気室250で構成され、本発明の調整手段は
主に第1のボール弁(第1のボール210、スプリング
211)、第2のベール弁(第2のボール220、スプ
リング221)で構成される。
【0035】次に、上記構成の調整弁200の作用を説
明する。エンジン1が運転状態にあるとき、発生する吸
気負圧によってダイアフラム弁263が開く。そして、
燃料タンク7内圧力がP1を越えると第1のボール弁が
開くため、蒸発燃料は蒸発燃料室260を介してパージ
ポート261を通り、キャニスタ37へ流入する。
【0036】一方、エンジン1が停止状態にあるとき、
吸気負圧は発生しなくなるため、スプリング290によ
りダイアフラム弁263は閉じる。このため、燃料タン
ク7内の圧力がP1を越え第1のボール弁が開いても、
蒸発燃料はパージポート261へ流入できない。したが
って、さらにタンク内圧力が上昇し、P2を越えたとき
に第2のボール弁が開き、蒸発燃料はパージポート26
1を通り、キャニスタ37へ流入する。
【0037】これによって、エンジン1が運転状態にあ
るとき、タンク内圧力を低い圧力P1に保つことがで
き、エンジン1が停止状態にあるとき、タンク内圧力を
高い圧力P2に保つことができる。したがって、上述の
実施例と同様に、キャニスタ37を小型化させることが
できるとともに、リーク故障時における大気への漏れ蒸
発燃料量を低減することができる。
【0038】また、上述の実施例ではスプリングとダイ
アフラムとによって、エンジンの運転状態および停止状
態に応じたタンク内圧力を設定している。しかし、タン
ク内圧力を検出するセンサを備え、このセンサによって
所定圧となったときに信号を出力し、その出力信号によ
って調整弁を電気的に開閉させるようにしてもよい。
【0039】
【発明の効果】本発明の燃料タンク内圧力調整装置の構
成および作用によると、エンジンが運転状態にあると
き、リーク故障発生時の大気への蒸発燃料流出を抑制で
きる低い第1の所定圧力に燃料タンク内圧力に調整でき
る。さらに、この第1の所定圧力になってはじめて燃料
タンクとキャニスタとが連通されることによって、燃料
タンクからキャニスタへの蒸発燃料流入量を抑制するこ
とができる。
【0040】また、エンジンが停止状態にあるとき、キ
ャニスタへ蒸発燃料が過剰に供給されることを防止でき
る高い第2の所定圧力に燃料タンク内圧力に調整でき
る。このため、蒸発燃料の発生およびキャニスタへの吸
着量が低減できるため、キャニスタの小型化ができる。
【0041】したがって、キャニスタの小型化とともに
リーク故障時における大気中への漏れ蒸発燃料量減少を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料タンク内圧力調整装置を備えた内
燃機関の構成図である。
【図2】本発明を適用したタンク内圧力調整弁の断面図
である。
【図3】本発明を適用したタンク内圧力調整弁の他の実
施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 エンジン 7 燃料タンク 35 サージタンク 37 キャニスタ 63 弁体 70 ダイアフラム 71 ダイアフラム 90 スプリング 91 スプリング 100 タンク内圧力調整弁 200 タンク内圧力調整弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンが運転状態か、停止状態かを検
    出する検出手段と、 燃料タンク内に発生する蒸発燃料を吸着する蒸発燃料吸
    着手段と、 前記燃料タンクと前記蒸発燃料吸着手段とを連通させる
    ときの前記燃料タンク内圧力を、前記検出手段からエン
    ジンが運転状態であることが検出されたとき、第1の所
    定圧力に調整し、前記検出手段からエンジンが停止状態
    であることが検出されたとき、前記第1の所定圧力より
    も高い第2の所定圧力に調整する調整手段とを備えたこ
    とを特徴とする燃料タンク内圧力調整装置。
JP4278496A 1992-10-16 1992-10-16 燃料タンク内圧力調整装置 Withdrawn JPH06129320A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4278496A JPH06129320A (ja) 1992-10-16 1992-10-16 燃料タンク内圧力調整装置
US08/136,128 US5357934A (en) 1992-10-16 1993-10-15 Apparatus for controlling pressure within fuel tank

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4278496A JPH06129320A (ja) 1992-10-16 1992-10-16 燃料タンク内圧力調整装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06129320A true JPH06129320A (ja) 1994-05-10

Family

ID=17598131

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