JPH0595015U - 電気機器の巻線引出用導体 - Google Patents

電気機器の巻線引出用導体

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JPH0595015U
JPH0595015U JP3651092U JP3651092U JPH0595015U JP H0595015 U JPH0595015 U JP H0595015U JP 3651092 U JP3651092 U JP 3651092U JP 3651092 U JP3651092 U JP 3651092U JP H0595015 U JPH0595015 U JP H0595015U
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JP
Japan
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conductor
winding
lead
aluminum
copper
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JP3651092U
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English (en)
Inventor
耕次 土井
聡 秋田
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Daihen Corp
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Daihen Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電蝕防止用のメッキを施すことなく、アルミニ
ウム製の巻線導体と銅導体との間を接続する巻線引出用
導体を構成する。 【構成】アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる
巻線側導体16と銅からなる引出側導体17とを摩擦溶
接して、巻線引出用導体15を構成する。巻線側導体1
6には巻線導体を接続する接続部16aを形成し、引出
側導体17の軸芯部には、ネジ孔を設けておく。引出側
導体17をブッシング2の中心導体5に接続する場合に
は、中心導体5に設けたネジを引出側導体17のネジ孔
に直接ねじ込む。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、変圧器等の電気機器の巻線を端子金具、ブッシングの中心導体等の 銅製の金具に接続するために用いる電気機器の巻線引出用導体に関するものであ る。
【0002】
【従来の技術】
変圧器等の電気機器の巻線導体にアルミニウムまたはアルミニウム合金が用い られている場合に、該巻線導体を端子金具またはブッシングの中心導体等の銅導 体に接続すると、アルミニウムと銅との異種金属の接触により電蝕作用が生じ、 接続部が腐食してしまう。
【0003】 これを防ぐため、従来は、図3に示すような接続構造を採用していた。図3に おいて1は図示しない巻線の端末部から引き出された巻線導体で、この巻線導体 はアルミニウムまたはアルミニウム合金からなっている。2は電気機器を収容し たケース3に取付けられたブッシングで、このブッシングは、碍管4と、碍管4 を貫通させて設けられた中心導体5と、中心導体5の外端部に取付けられた端子 金具6とからなっている。ブッシングの中心導体5の電気機器側の端部外周には ネジが設けられ、該ネジに螺合されたナット7により中心導体5が碍管4に対し て締結されている。
【0004】 8は巻線導体1と同じ材料により逆L字形に形成された巻線引出用導体で、こ の巻線引出用導体は、図4に示したように、中心導体を貫通させる孔8aを一端 に有し、該導体8の一端寄りの部分を覆うように電蝕防止用のメッキ層8bが形 成されている。
【0005】 巻線引出用導体8は孔8aに中心導体5の端部を嵌合させた状態で配置されて 、中心導体5のネジ部に螺合されたナット9に当接され、中心導体5のネジ部の 端部に螺合されたナット11の締め付けにより中心導体5に対して接続されてい る。ナット11のゆみるを防ぐため、該ナット11と引出用導体8との間に、図 5に示したような皿形のバネワッシャ12が1ないし数枚挿入されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
図3に示した巻線引出用導体8の他端寄りの部分8cには、アルミニウムまた はアルミニウム合金からなる巻線導体1を溶接等により接続するため、この部分 8cを避けてメッキ層8bを形成する必要がある。そのため、メッキ層8bを形 成する際には、メッキ処理を施さない部分8cをマスクしておく必要があり、面 倒であった。
【0007】 また電蝕防止用のメッキ層を形成するためには、アルミニウムの上に亜鉛メッ キ、ニッケルメッキ、錫メッキ等の複数のメッキ処理を順に施す必要があるため 、メッキ処理の工数が非常に多くなるのを避けられず、巻線引出用導体8の製造 コストが高くなるのを避けられなかった。
【0008】 更に、巻線引出用導体8はアルミニウムからなっているため、この導体をブッ シングの中心導体5に接続する際にナット11を締付けると、時間の経過ととも に該導体8が変形を起してナットの締付け力が低下し、巻線引出用導体8と中心 導体5との間の接触抵抗が増加する恐れがある。そのため、従来は、ナット11 と巻線引出用導体8との間に図5に示すような特殊な皿バネ12を挿入してナッ ト11の締付け力を維持する必要があり、部品点数が多くなるという問題があっ た。
【0009】 更に、巻線引出用導体8と巻線導体1との接続を溶接による場合には、溶接の 際に導体8に加わる熱によりメッキ層8bが破壊されるのを防ぐため、メッキ層 を施さない部分8cの長さを長くしておくことが必要になり、巻線引出用導体8 の長さが長くなるのを避けられなかった。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案は、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる電気機器の巻線導体 と、銅導体との間を接続する電気機器の巻線引出用導体に係わるものである。
【0011】 本考案に係わる巻線引出用導体は、アルミニウムまたアルミニウム合金からな る巻線側導体と該巻線側導体に摩擦溶接された銅製の引出側導体とにより構成さ れる。巻線側導体には巻線導体が接続される巻線導体接続部が設けられ、引出側 導体には銅導体を接続するためのネジを螺合させるネジ孔が設けられている。
【0012】 上記銅導体を接続するためのネジは、該銅導体自体に設けられているものでも よく、銅導体と別個に設けられるネジでもよい。
【0013】 摩擦溶接とは、2つの金属部材を相対的に回転させながら所定の圧力で接触さ せた際に両部の接触部に生じる摩擦熱により、両部材を溶接することをいう。
【0014】
【作用】
上記のように、アルミニウムまたはアルミニウム合金と銅とを摩擦溶接すると 、溶接の際にアルミニウムの酸化被膜が完全に除去されるため、両者の接続部の 電気抵抗が非常に小さくなる。またアルミニウムまたはアルミニウム合金と銅と を摩擦溶接すると、両者の接合部では破断しない程の強大な接合強度が得られる 。従って、本考案によれば、理想的な電気的及び機械的特性を備えた巻線引出用 導体を得ることができる。
【0015】 また摩擦溶接された接合部では、アルミニウムまたはアルミニウム合金と銅と が合金を形成した状態にあるため、該接合部で電蝕が生じる恐れはない。
【0016】
【実施例】
図1(A),(B)は本考案の実施例を示したもので、同図(A)はケース3 内に収納された変圧器等の電気機器の巻線の端末部から引き出された巻線導体1 と、ケース3に取付けられたブッシング2の中心導体との間を本考案に係わる巻 線引出用導体15により接続した状態を示している。ブッシング2は、図3に示 したものと同様に、ケース3を貫通させた状態で取付けられた碍管4と、碍管4 を貫通した中心導体5と、中心導体5の端部に取付けられた端子金具6とからな り、中心導体5は、該中心導体に設けられたネジ部に螺合されたナット7の締め 付けにより、碍管4に締結されている。
【0017】 本考案に係わる巻線引出用導体15は、図2(A),(B)及び(C)に示す ように、アルミニウムまたアルミニウム合金からなる巻線側導体16と該巻線側 導体に摩擦溶接された銅製の引出側導体17とからなっている。本実施例では、 巻線側導体16及び引出側導体17の素材が共に丸棒からなり、両素材が中心軸 線を共有した状態で相対的に回転させられながら所定の圧力で相互に接触させら れて摩擦溶接される。引出側導体17の軸芯部には、該引出側導体の端面に開口 したネジ孔17aが形成されている。このネジ孔17aは巻線側導体16と引出 側導体17とを摩擦溶接した後に形成してもよく、両者を摩擦溶接する前に予め 形成しておいてもよい。
【0018】 巻線側導体16と引出側導体17とを摩擦溶接した後、巻線側導体16の先端 部がプレス加工により潰されて偏平な巻線導体接続部16aが形成される。
【0019】 巻線引出用導体15は、その引出側導体17に設けられたネジ孔17aにブッ シングの中心導体5のネジ部を螺合させることにより該中心導体5に接続される 。中心導体5のネジ部にはロックナット18が螺合され、該ロックナットが引出 側導体17に対して締付けられて、巻線引出用導体15の緩み止めが図られてい る。
【0020】 巻線引出用導体15がブッシングの中心導体5に接続された後、巻線側導体1 6の先端の巻線導体接続部16aにアルミニウムまたはアルミニウム合金からな る(巻線引出用導体15と同じ材質の)巻線導体1が溶接により接続される。
【0021】 上記のように巻線引出用導体15を構成すると、面倒なメッキ処理を施す必要 がないため、巻線引出用導体のコストを引き下げることができる。また銅からな る引出側導体17のネジ孔17aに直接銅導体接続用のネジを螺合させるため、 皿バネを用いなくても締付け力を維持することができる。従って部品点数の削減 を図ることができ、巻線導体の引出部のコストの低減を図ることができる。
【0022】 また上記のように、アルミニウムまたはアルミニウム合金と銅とを摩擦溶接す ると、両者が合金を形成して接合するため、両者の接合部で電蝕が生じる恐れを 無くすことができるだけでなく、両者の機械的な接合強度を高くすることができ 、機械的及び電気的特性が優れた巻線引出用導体を得ることができる。
【0023】 上記の例では、巻線側導体16及び引出側導体17の素材として丸棒を用いた が、これらの素材は、摩擦溶接機により回転させることができる形状であればよ い。
【0024】 また巻線導体接続部16aは巻線導体1を溶接等により接続するのに適した形 状であればよい。
【0025】 上記の実施例では、巻線導体1とブッシングの中心導体との間を接続する場合 を例にとったが、ブッシングの中心導体以外の他の適宜の銅導体、例えば銅製の 端子金具にアルミニウム製の巻線導体を接続する場合にも本考案の巻線引出用導 体を適用することができる。
【0026】
【考案の効果】
以上のように、本考案によれば、アルミニウムまたはアルミニウム合金からな る巻線側導体と銅からなる引出側導体とを摩擦溶接したので、電蝕が生じる恐れ がない上に、電気抵抗が非常に小さく、機械的強度が十分高い巻線引出用導体を 得ることができる。
【0027】 また本考案によれば、銅導体を接続するためのネジを引出側導体に設けたネジ 孔に直接ねじ込むことにより、引出側導体を銅導体に接続するため、皿バネを用 いなくても必要な締付け力を維持することができ、部品点数の削減を図ることが できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本考案に係わる巻線引出用導体により
巻線導体とブッシングの中心導体との間を接続した例を
示した正面図である。(B)は(A)に示した巻線引出
用導体と巻線導体との接続部を示した要部側面図であ
る。
【図2】(A),(B)及び(C)はそれぞれ、本考案
の巻線引出用導体の実施例を示す正面図、側面図及び上
面図である。
【図3】従来の巻線引出用導体により巻線導体とブッシ
ングの中心導体との間を接続した状態を示した正面図で
ある。
【図4】図3の例で用いている巻線引出用導体の斜視図
である。
【図5】図3の例で用いている皿バネを示した正面図で
ある。
【符号の説明】
1 アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる巻線
導体 2 ブッシング 4 碍管 5 ブッシングの中心導体(銅導体) 6 端子金具 15 巻線引出用導体 16 アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる巻
線側導体 17 銅からなる引出側導体 17a ネジ孔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウムまたはアルミニウム合金から
    なる電気機器の巻線導体と、銅導体との間を接続する電
    気機器の巻線引出用導体において、 アルミニウムまたアルミニウム合金からなる巻線側導体
    と該巻線側導体に摩擦溶接された銅製の引出側導体とか
    らなり、 前記巻線側導体には前記巻線導体が接続される巻線導体
    接続部が設けられ、 前記引出側導体には前記銅導体を接続するためのネジを
    螺合させるネジ孔が設けられていることを特徴とする電
    気機器の巻線引出用導体。
JP3651092U 1992-05-29 1992-05-29 電気機器の巻線引出用導体 Pending JPH0595015U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3175946A3 (de) * 2015-12-04 2017-06-21 SGB Sächsisch-Bayerische Starkstrom- Gerätebau GmbH Verfahren zum fügen von blechüberlappverbindungen im transformatorenbau
JP2021190583A (ja) * 2020-06-01 2021-12-13 株式会社日立産機システム 静止誘導機器

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