JPH0313967Y2 - - Google Patents

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JPH0313967Y2
JPH0313967Y2 JP3735384U JP3735384U JPH0313967Y2 JP H0313967 Y2 JPH0313967 Y2 JP H0313967Y2 JP 3735384 U JP3735384 U JP 3735384U JP 3735384 U JP3735384 U JP 3735384U JP H0313967 Y2 JPH0313967 Y2 JP H0313967Y2
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conductor
contact blade
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  • Connections By Means Of Piercing Elements, Nuts, Or Screws (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本考案は、被覆の上から絶縁電線を把持して導
体と電気的接続を行うコネクタや、被覆の上から
絶縁電線を把持するクランプ等の絶縁電線把持具
に関するものである。 (従来技術) 従来より、把持体の電線溝内に接触刃を突設
し、この把持体を締結することにより絶縁電線の
被覆内へ前記刃を圧入させて導体と刃とを接続す
る絶縁電線把持具があつたが、この従来の把持具
は、導体と刃との硬度の関係などで、導体が傷つ
き易く、更に塵埃、雨水や湿気などの侵入にとも
なつて、導体を腐食させたり、電気的接触を損ね
たりすることがあつた。また、クランプの場合で
も、導体と刃との硬度の関係などで、導体が傷つ
き易く、更に塵埃、雨水や湿気などの侵入にとも
なつて、導体を腐食させることがあつた。 (考案の目的) 本考案は、上述の欠点を解決するため考案した
もので、把持体とは別体で導体との圧接に適した
接触刃を形成してこれを把持体に固着することに
より、導体と接触してしかも導体を傷つけずに導
体を把持できる絶縁電線把持具を提供することを
目的とするものである。 (考案の構成) 上述の目的を達成するため本考案においては、
絶縁電線7の被覆10を貫通して導体9と接する
接触刃24を備えた絶縁電線把持具において、接
触刃24を導体9と同系統の材料をもつて形成す
ると共に、導体9の硬度より低い硬度に設定し
て、一対の把持体1,2の電線溝11,12の少
なくとも一方に固着して絶縁電線把持具を構成す
る。 (考案の実施例) 以下、図面について本考案の実施例を、絶縁電
線と分岐線との接続に用いるコネクタ、あるいは
雷サージ過電圧により接地側金具との間で放電す
るアークホーンと絶縁電線との接続に用いる締付
コネクタについて説明する。 締付コネクタは、それぞれ対をなす把持体1,
2と、締付ボルト3、ナツト4、ばね座金5、平
座金6等を有するもので、これにより絶縁電線7
と分岐線8とを接続するものである。 把持体1,2は導電性材料からなり、絶縁電線
7は素線を所要本数撚り合わせた導体9とポリエ
チレンとセパレータからなる被覆10とにより形
成されている。 把持体1,2は一側に絶縁電線7の外径と略同
一曲率半径の半円状の電線溝11,12を有し、
他側に相互に接するガイド壁13,14が立設さ
れ、一方のガイド壁14の先端部が他方のガイド
壁13の基部に設けた凹部15へ嵌脱自在に係合
されていて、横振れを防止すると共に、把持体
1,2が円滑に締付けできるように構成されてい
る。 把持体1,2には、その中央部に締付ボルト3
を挿通するための円形の貫通孔16,17が設け
られ、一方の把持体2に形成された貫通孔17の
外端部には方形孔18が形成されている。 さらに、貫通孔16,17の内端部の把持体
1,2には凹部19,20が形成されている。 これら、貫通孔16,17に締付ボルト3を挿
通すると、締付ボルト3の頭部近傍に形成した角
筒部21が把持体2の方形孔18に嵌合して、締
付ボルト3の回り止めとなる。 コイルスプリング22は、締付ボルト3に嵌合
し、その両端部が凹部19,20内に収納され
る。 又、把持体1の貫通孔16の外側端面には端子
取付座1aが形成され、分岐線8の端子23を接
合すると共に座金5,6を介してナツト4を締付
けることにより分岐線8と把持体1とを電気的接
続している。 第1〜4図の実施例においては、電線溝11の
中央部に、電線溝11の長手方向に沿つて、把持
体1と別体に形成した2個の接触刃24をほぼ平
行に立設する。この接触刃24の刃先部24aは
断面形状を鋭利な三角形に形成し、電線溝11の
両端部を除く部分へ設ける。さらに、接触刃24
の周囲には、接触刃24を囲繞する連続した突条
25を設ける。 接触刃24は導体9と同系統の材料で形成す
る。同系統の材料とは、例えばアルミ導体電線に
対してはアルミニウム合金を使用し、銅導体電線
に対しては銅合金を使用する。 また、前記突条25で囲繞した区画内には特に
撥水性のよいコンパウンド26(第3図参照)を
充填しておくことが望ましい。 なお、前記電線溝11に長さL(第2,4図参
照)は、接触刃24の長さSに対して余裕をもた
せることが望ましく、因に150mm2H・D・C・C
ポリエチレン絶縁電線の場合、L−S≒20mm程度
にすると好結果が得られる。 また、接触刃24は硬度を、導体9の硬度より
低めに設定する。すなわち一般に使用される硬銅
より線、または硬アルミより線に対しては、接触
刃24の硬度は実験結果から次の硬度が適してい
る。
【表】 そして、導体の種類による締付コネクタの電気
試験における実験結果は次のとおりである。なお
〇は異常なしを、×は異常の発生を示す。ここで
異常なしとは次の(1)〜(3)の条件を満足することで
ある。 (1) 接触刃24と導体9との導通において、接触
刃24の先端が被覆10を突き破り導体9に達
して相互が密着した状態であること。 (2) 接触刃24と導体9との電気抵抗において、
許容抵抗値が50μΩ以下であること。 (3) 接触刃24による素線損傷において、導体9
の表層素線がその直径に対して1/10以下の深さ
であること。 そして上記以外の事象を異常の発生とみなす。
【表】
【表】 試験結果によれば、導体の絶縁被覆がポリエチ
レンの場合、−20℃の低温下において硬化が著し
くなつて、接触刃の硬度がHV40以上でないと、
接触刃が被覆を貫通しないため、接触刃と導体と
の導通がとれない。また、接触刃の硬度HV86以
上では接触刃の刃先における変形具合が少ないた
め、より線の素線間に沿つて刃先が圧入されない
ので、導体と接触刃との電気抵抗が大きくなつて
好ましくない。そしてまた、接触刃の硬度が導体
の表面硬度より高いと、導体が素線損傷を受けて
好ましくない。 把持体1,2の成型は、通常鋳造成型で導体9
と同系統の合金鋳物で成型される。 従来、実施されているごとく接触刃24の刃先
部24aを切削加工で成型すると、加工コストが
高謄するとともに、把持体1,2と接触刃24が
一体に形成されていることにより適切な刃先硬度
を、熱処理で得る場合、刃の周囲の把持体1,2
へも、その熱処理の影響が及ぶ場合もあるが、本
考案では、この問題を解決するために、把持体
1,2と別体に接触刃24を形成し、把持体1,
2へ接触刃24の基部を固着して一体としたので
ある。 その製造方法としては、把持体1,2と別個に
接触刃24を例えば、JIS規格のJIS H 3100に
規定するC1100−P−1/4H、すなわち、1/
4硬質のタフピツチ銅板あるいはJIS規格のJIS
H 4000に規定するA5052P、すなわちMg2.2〜
2.8%、Cr0.15〜0.35%のアルミニウム合金板を素
材として押出加工で所定の形状に連続成型し、そ
の素材を所定の長さに切断後、A5052の場合に
は、例えば焼鈍でHV80をHV48程度に軟化処理
を行つて、把持体1の電線溝11の凹部に接触刃
24の基部を嵌め込んで固定する。 また、把持体1へ接触刃24の基部を取付ける
方法としては、把持体1内に接触刃24の基部を
圧入して嵌め込む方法の他、把持体1内に接触刃
24の基部を鋳包む方法もある。 第5図は、絶縁電線(図示せず)に分岐線(図
示せず)を接続する締付コネクタの別の実施例を
示すもので、これは締付ボルト3の角筒部21に
貫通孔27をあけ、この貫通孔27に分岐線を挿
入するもので、締付ボルト3の頭部3aにより分
岐線押さえ板28を介して、分岐線を把持体1へ
締付けるように構成したものである。 また、第6,7図は、接触刃24を電線溝11
の略中央へ一本だけ突設した把持具を示す実施例
図である。 なお第5〜7図中、前記第1〜4図の符号と同
一の符号はそれぞれ同等のものを示すものであ
る。 また前記各実施例の接触刃24は、把持体1,
2の両方に設けてもよく、この場合は導体9の把
持がより安定する。 (考案の作用) 本実施例で示した締付コネクタは、締付ボルト
3とナツト4の緊締操作によつて電線溝11,1
2内の絶縁電線7がまず把持され、その後、接触
刃24の刃先部24aがポリエチレンとセパレー
タなどからなる被覆10を突き破り導体9に達す
る。さらに緊締操作を続けると、接触刃24の刃
先部24aが導体9より軟らかく設定されている
ので、刃先部24aは螺旋状をなす素線間に沿つ
て塑性変形しながら導体9内に圧入される。 したがつて接触刃24と導体9との接触により
絶縁電線7と分岐線8とが電気的にも接続され
る。 また、接触刃24の周囲に接触刃24を囲繞す
るように設けた電線溝内の連続した突条25は、
接触刃24が導体9の内奥部へ進入するときのぐ
らつきを防ぐ支えとなるとともに、弾力性に富む
被覆に突条25が圧接されることによりシール効
果を発揮して、被覆10と電線溝11,12に沿
つて侵入した塵埃、雨水や湿気が被覆10の貫通
個所より滲み込むのを阻止して、導体9を腐食よ
り守る。また、突条25は接触刃24による被覆
10の切断部よりの亀裂の進展を防止することが
できる上に、電気的接続を確実に安定させること
ができる。 また、突条25で囲繞した区画内にコンパウン
ド26を充填しておけば、緊締操作とともにコン
パウンド26が押圧されて接触刃24と破れてい
る被覆10の間から鎮体内へ圧入されるため、こ
れにより塵埃、雨水や湿気の進入をさらに効果的
に防止することができる。 なお、前記実施例は、締付コネクタについて説
明をしたが、本考案は、それに限定されるもので
はなく、圧縮コネクタ、圧縮クランプにも適用で
きることは云うまでもない。 (考案の効果) 本考案の絶縁電線把持具は上述の通り、把持体
に固着した接触刃を押圧することにより絶縁電線
の被覆を接触刃が貫通するが、本考案の接触刃の
硬度は導体より低く設定してあるため、導体と接
触刃とを圧接させても導体を傷つける恐れはな
く、電気的、機械的に悪い影響を及ぼす恐れもな
い。 また、コネクタの場合、緊締操作によつて絶縁
電線と分岐線との電気的接続が確実に得られる。 さらに本考案においては接触刃を把持体と別体
に形成し、この別体の接触刃を把持体へ取付ける
ようにしたから、把持体は、安価な材料で製作
し、接触刃のみ導体と同系統の材料で製作すれば
よい。したがつて把持体は、導体の材料に制約さ
れないため量産化が容易で製造コストも低下す
る。上述の通りであるから本考案は産業の発達に
寄与するすぐれた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の絶縁電線把持具の使用状態を
示す正面図、第2図はその平面図、第3図は第1
図のA−A断面図、第4図はその一方の把持体の
斜視図、第5図は他の実施例を一部断面で示す側
面図、第6図はさらに別の実施例を一部断面で示
す側面図、第7図はその一方の把持体の斜視図で
ある。 1,2……把持体、3……ボルト、4……ナツ
ト、7……絶縁電線、8……分岐線、9……導
体、10……被覆、11,12……電線溝、1
3,14……ガイド壁、22……コイルスプリン
グ、23……端子、24……接触刃、24a……
刃先部、25……突条、26……コンパウンド。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 絶縁電線7の被覆10を貫通して導体9と接す
    る接触刃24を備えた絶縁電線把持具において、
    接触刃24を導体9と同系統の材料をもつて形成
    すると共に、導体9の硬度より低い硬度に設定し
    て、一対の把持体1,2の電線溝11,12の少
    なくとも一方に固着したことを特徴とする絶縁電
    線把持具。
JP3735384U 1984-03-15 1984-03-15 絶縁電線把持具 Granted JPS60149074U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3735384U JPS60149074U (ja) 1984-03-15 1984-03-15 絶縁電線把持具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3735384U JPS60149074U (ja) 1984-03-15 1984-03-15 絶縁電線把持具

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Publication Number Publication Date
JPS60149074U JPS60149074U (ja) 1985-10-03
JPH0313967Y2 true JPH0313967Y2 (ja) 1991-03-28

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JP3735384U Granted JPS60149074U (ja) 1984-03-15 1984-03-15 絶縁電線把持具

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