JPH05176499A - キャプスタンモータ - Google Patents

キャプスタンモータ

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JPH05176499A
JPH05176499A JP3345094A JP34509491A JPH05176499A JP H05176499 A JPH05176499 A JP H05176499A JP 3345094 A JP3345094 A JP 3345094A JP 34509491 A JP34509491 A JP 34509491A JP H05176499 A JPH05176499 A JP H05176499A
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JP
Japan
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rotor
permanent magnet
bearing
capstan motor
capstan
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JP3345094A
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English (en)
Inventor
Kenichi Miyamori
健一 宮森
Shigeo Obata
茂雄 小幡
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Brushless Motors (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャプスタンモータの小型,軽量化によって
生ずる回転子の慣性モーメントの低下によるキャプスタ
ンモータの回転性能の劣化を極力を抑え、回転子の永久
磁石による軸受に対するスラスト力を低減し、キャプス
タンモータの回転軸を支承する軸受の寿命を延ばす。 【構成】 軸受9を挟んで回転子8と一体に回転し、第
1の永久磁石1により回転子8と固定子4間に発生する
磁気吸引力よりも小さく吸引方向が逆になる第2の永久
磁石18、第2のバックヨーク19等からなる磁気吸引力発
生手段及び慣性体17を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープレコーダ
(以下、VTRと称す)やオーディオカセットテープレコ
ーダ等の映像,音響機器に用いられるキャプスタンモー
タに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、VTR等の映像音響機器において
は、高性能化と小型軽量化が望まれており、その構成部
品のテープを移送するキャプスタンモータについても同
様に高性能化と小型軽量化が望まれている。
【0003】図4は従来のVTR等のキャプスタンモー
タの要部縦断面図を示し、図4において、円周方向に複
数極に着磁された永久磁石1は磁性材料よりなるバック
ヨーク2に接着等の手段により固着されている。また磁
性材料からなり印刷配線基板3を含んでなる固定子4に
は励磁巻線5を同心円状に配列して、接着等の手段によ
り固着してある。また、永久磁石1の位置を検出するた
めのホールIC等からなる複数個の回転子位置検出素子
6も印刷配線基板3に取り付けられている。
【0004】バックヨーク2にはその内周部に設けたボ
ス部2aにキャプスタン軸7が圧入されており、そのキ
ャプスタン軸7と永久磁石1とバックヨーク2とで、キ
ャプスタンモータの回転子8を形成している。また、キ
ャプスタン軸7はハウジング10に設けられたボールベア
リング等よりなる軸受9により回転自在に支承されてい
ると共に、永久磁石1と印刷配線基板3とに発生するス
ラスト吸引力の保持も行われている。すなわち、永久磁
石1と印刷配線基板3との間で発生するスラスト吸引力
の保持はバックヨーク2のボス部2aと軸受9の内輪9a
との間で行われる。
【0005】キャプスタンモータの回転子8の回転数を
検出するために、回転子8の外周部8aには、複数極着
磁されたFGマグネットからなる周波数発生器の回転部
11が一体に保持されており、この周波数発生器の回転部
11と対向する位置にリングヘッド,磁気抵抗効果素子等
からなる回転数検出素子12が設けられている。この回転
数検出素子12の出力は、回転子8の回転数を一定に制御
するための制御回路(図示せず)に印刷配線基板3を介し
て接続されている。
【0006】キャプスタンモータの回転子8の回転を外
部へ伝達するために、周波数発生器の回転部11と高さの
異なる位置に歯車,プーリー等からなる伝達手段13が、
ボス部2aに圧入,接着等の手段により固着されてい
る。この伝達手段13には歯車(図示せず)が噛合され、あ
るいはタイミングベルト,ベルト(図示せず)等が捲回さ
れている。
【0007】また、テープ14を一定速度で移送するとき
は、支軸15によって回転自在に支承されているピンチロ
ーラ16は、テープ14を介してキャプスタン軸7に圧接さ
れている。
【0008】いまここで、回転子位置検出素子6は、永
久磁石1の磁極を検知することによって、回転子8の回
転位置を検出するので、この出力信号に従って励磁巻線
5のそれぞれの相に電流を切り換えて通電すると、励磁
巻線5が発生する磁力の作用により回転子8は回転を開
始する。回転子8の回転と共に回転する伝達手段13が回
転し、この伝達手段13と噛合された歯車、あるいは捲回
されたタイミングベルト,ベルト等によって外部へ動力
が伝達される。
【0009】ここで、ピンチローラ16がテープ14を介し
てキャプスタン軸7に圧接しているので、テープ14はキ
ャプスタンモータの回転につれて移送される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年の
カメラ一体型VTR等における小型、軽量化のために
は、キャプスタンモータの小型,軽量化が必須であり、
従来のような構成のキャプスタンモータにおいては、次
のような課題を有していた。
【0011】(1)回転子8の小径化,薄型化のために回
転子8の慣性モーメントが小さくなり、キャプスタンモ
ータの外乱制御特性が劣化し、そのために、キャプスタ
ンモータの役割であるテープ送り性能(ワウ・フラッタ
性能)の劣化が起こる。
【0012】(2)回転子8を小径化,薄型化にして、テ
ープを移送するに十分なトルクを発生させるためには、
永久磁石1の磁石に磁気エネルギーの高いマグネットを
用いなければならない。また、キャプスタンモータを小
型化,軽量化するためには、軸受部も小径化,薄型化が
必要となるので、容量の小さい小径,薄型のベアリング
を用いなければならない。
【0013】また、回転子8の小径化による慣性モーメ
ントの低下によって制御性の劣化を抑えるために、キャ
プスタン軸7を小径化し、モータの回転数を上げること
によって、モータの制御性を上げる必要があることから
も、内径の小さいベアリングを用いる傾向にある。従っ
て、永久磁石1によるスラスト方向吸引力は増加してい
るにも関わらず、通常キャプスタンモータに用いられて
いるベアリングに比して、容量の小さい小径,薄型のベ
アリング使用しなければならないので、ベアリングの寿
命が短くなる。
【0014】本発明は上記課題に鑑みて、 (1)キャプスタンモータの小型,軽量化によって生ずる
回転子の慣性モーメントの低下によるキャプスタンモー
タの回転性能の劣化を極力抑え、かつ、回転子の径に対
して、より優れた回転性能(外乱制御抑制特性)を持たせ
る。 (2)モータの回転損失を増加させることなく、永久磁石
による軸受に対するスラスト力を低減し、キャプスタン
軸を回転自在に支承する軸受の寿命を延ばし、信頼性の
向上を図る。ことを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数極に着磁
された円環状または円板状の永久磁石を有し、キャプス
タン軸と一体に回転する回転子と、該回転子と対向配置
され、同心円状に配列された複数相の励磁巻線を含めて
なる固定子と、前記回転子を回転自在に支承する軸受
と、該軸受をはさんで配設され、前記回転子と一体に回
転し、回転子と固定子間に働く磁気吸引力よりも小さ
く、吸引方向が逆になる磁気吸引力を発生させる磁気吸
引力発生手段とを具備したことを特徴とする。
【0016】
【作用】本発明によれば、軸受をはさんで回転子と一体
に回転し、回転子と固定子間に発生する磁気吸引力より
も小さく、吸引方向が逆になる磁気吸引力発生手段とと
を設けることにより、(1)キャプスタンモータの小型,
軽量化によって生ずる回転子の慣性モーメントの低下に
よるキャプスタンモータの回転性能の劣化を極力抑え、
かつ、回転子の径に対して、より優れた回転性能を持つ
ことが可能となる。
【0017】(2)モータの回転損失を増加させることな
く、永久磁石による軸受に対するスラスト力を低減し、
キャプスタン軸を支承する軸受の寿命を延ばすことが可
能となり、信頼性を向上する。
【0018】
【実施例】以下、本発明の各実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0019】図1は本発明の第1の実施例におけるキャ
プスタンモータの要部縦断面図を示し、図1において円
周方向に複数極に着磁された第1の永久磁石1は磁性材
料よりなる第1のバックヨーク2に接着等の手段により
固着されている。また磁性材料からなり印刷配線基板3
を含んでなる固定子4には励磁巻線5を同心円状に配列
して、接着等の手段により固着してある。また、第1の
永久磁石1の位置を検出するためのホールIC等からな
る複数個の回転子位置検出素子6も印刷配線基板3に取
り付けられている。
【0020】第1のバックヨーク2にはその内周部に設
けたボス部2aにキャプスタン軸7が圧入されており、
そのキャプスタン軸7と第1の永久磁石1と第1のバッ
クヨーク2とで、キャプスタンモータの回転子8を形成
している。また、キャプスタン軸7は、ハウジング10に
設けられたボールベアリングよりなる軸受9により回転
自在に支承していると共に、第1の永久磁石1と印刷配
線基板3との間に発生するスラスト吸引力の保持も行わ
れている。すなわち、第1の永久磁石1の印刷配線基板
3との間で発生するスラスト吸引力の保持は第1のバッ
クヨーク2のボス部2aと軸受9の内輪9aとの間で行わ
れる。
【0021】また、キャプスタン軸7の軸受9を挟んで
第1のバックヨーク2と逆側の端面には、磁性材料から
なる慣性体17が、接着,挿入,圧入,ネジ止め等の手段
などにより取り付けられている。この慣性体17と対向す
る位置に、軸方向に単極着磁された第2の永久磁石が18
が、ハウジング10に接着,圧入,ネジ止め等の手段によ
り固着された第2のバックヨーク19に磁気吸着されてい
る。但し、第2の永久磁石18と慣性体17との間に発生す
る吸引力は、第1の永久磁石1と印刷配線基板3との間
に発生する吸引力よりも小さくなるように、第2の永久
磁石18の材質,大きさ,あるいは第2の永久磁石18と慣
性体17と間の距離を決めてある。
【0022】キャプスタンモータの回転子8の回転数を
検出するために、回転子8の外周部8aには、複数極着
磁されたFGマグネットからなる周波数発生器の回転部
11が一体に保持されており、周波数発生器の回転部11と
対向する位置にリングヘッド,磁気抵抗効果素子等から
なる回転数検出素子12が設けられており、この回転数検
出素子12の出力は、回転子8の回転数を一定に制御する
ための制御回路(図示せず)に印刷配線基板3を介して接
続されている。
【0023】キャプスタンモータの回転子8の回転を伝
達するために、周波数発生器の回転部11と高さの異なる
位置に歯車,プーリー等からなる伝達手段13が、ボス部
2aに圧入,接着等の手段により固着されている。その
伝達手段13には歯車(図示せず)が噛合され、あるいはタ
イミングベルト,ベルト(図示せず)等が捲回されてい
る。
【0024】また、テープ14を一定速度で移送すると
き、支軸15によって回転自在に支承されているピンチロ
ーラ16は、テープ14を介してキャプスタン軸7に圧接さ
れている。
【0025】回転子位置検出素子6は、第1の永久磁石
1の磁極を検知することによって、第1の永久磁石1の
回転位置を検出するので、この出力信号に従って複数個
の励磁巻線5のそれぞれの相に電流を切り換えて通電す
ると、励磁巻線5が発生する磁力の作用により回転子8
が回転を開始する。
【0026】そして回転子8が回転すると、周波数発生
器の回転部11が発生する磁力の変化により回転数検出素
子12が、信号パルスを発生する。そのパルス数を計数す
ることにより、回転子8の回転数が検出される。その結
果、回転数検出素子12の出力信号により制御回路(図示
せず)によって回転子8の回転数を一定に制御すること
が可能となる。
【0027】この回転子8の回転と共に回転する伝達手
段13が回転し、伝達手段13と噛合された歯車、あるいは
捲回されたタイミング,ベルト等によってキャプスタン
モータの外部に動力が伝達される。また、ピンチローラ
16がテープ14を介してキャプスタン軸7に圧接している
ときは、テープ14はキャプスタンモータの回転につれて
一定速度で移送される。
【0028】いまここで、回転子8の回転性能は、通
常、回転子8の慣性の大小によって決まる。つまり、慣
性が大なるほど回転負荷変動に強くなるので回転性能は
向上するが、VTRメカニズムの構成により回転子8の
径が決ってしまうことから、回転子8の慣性は、第1の
永久磁石1,第1のバックヨーク2,ボス部2a,キャ
プスタン軸7と周波数発生器の回転部11の慣性しか得る
ことができなかった。しかし、本実施例のように、キャ
プスタン軸7に慣性体17を取り付けることによって、回
転子8の慣性の増大を図ることができるので、キャプス
タンモータの回転性能を向上することが可能となる。
【0029】また、第2の永久磁石18と慣性体17との間
に発生する磁気吸引力の方向は、第1の永久磁石1と印
刷配線基板3との間に発生するスラスト吸引力の方向と
逆であるので、例えば、第1の永久磁石1と印刷配線基
板3との間のスラスト吸引力が、1.5kg、第2の永久磁
石18と慣性体17との間に作用する磁気吸引力が、0.5kg
である場合、軸受9の内輪9aに作用するスラスト力
は、1.0kg以下となる。従って、キャプスタン軸7を支
承する軸受9の長寿命化が図れる。
【0030】また、第2の永久磁石18に単極着磁したも
のを使用しているので、渦電流損失などの損失が発生せ
ず、励磁巻線5に流れる電流増加は、ほとんど見られな
い。
【0031】次に、本発明の第2の実施例について、図
面を参照しながら説明する。
【0032】図2は本発明の第2の実施例におけるキャ
プスタンモータの要部縦断面図である。
【0033】図2において、前記図1に示した第1の実
施例と同一の箇所は同一符号で示し、その説明を省略す
る。第1の実施例と異なる箇所は、キャプスタン軸7の
軸受9を挟んで第1のバックヨーク2と逆側の端面に
は、第2のバックヨーク19に磁気吸着され、軸方向に単
極着磁された第2の永久磁石18とからなる慣性体17が、
接着,圧入,ネジ止め等の手段などにより取り付けられ
ている。
【0034】さらに第2の永久磁石18と対向する位置に
磁性材料からなる補助ヨーク20がハウジング10に接着,
圧入,ネジ止め等の手段により固着されている。但し、
第2の永久磁石18と補助ヨーク20との間に発生する吸引
力は、第1永久磁石1と印刷配線基板3との間に発生す
る吸引力よりも小さくなるように、第2の永久磁石18の
材質,大きさ,あるいは第2の永久磁石18と補助ヨーク
20と間の距離を決めてある。
【0035】本実施例におけるキャプスタンモータは、
第1の実施例と同様に動作し、回転子8の回転性能は、
通常、回転子8の慣性の大小によって決まる。従って、
本実施例のように、回転子8に第2の永久磁石18と第2
のバックヨーク19とからなる慣性体17を取り付けること
によって、回転子8の慣性の増大を図ることができるの
で、キャプスタンモータの回転性能を向上することが可
能となる。
【0036】また、第2の永久磁石18と補助ヨーク20と
の間に発生する磁気吸引力の方向は、第1の永久磁石1
と印刷配線基板3との間に発生するスラスト吸引力の方
向と逆であるので、例えば、第1の永久磁石1と印刷配
線基板3との間のスラスト吸引力が、1.5kg、第2の永
久磁石18と補助ヨーク20との間に作用する磁気吸引力
が、0.5kgである場合、軸受9の内輪9aに作用するスラ
スト力は、1.0kg以下となる。従って、キャプスタン軸
7を支承する軸受9の長寿命化が図れる。また、第2の
永久磁石18に単極着磁したものを使用しているので、渦
電流損失などの損失が発生せず、励磁巻線5に流れる電
流増加は、ほとんど見られない。
【0037】次に、本発明の第3の実施例について、図
面に参照しながら説明する。
【0038】図3は本発明の第3の実施例におけるキャ
プスタンモータ要部縦断面図である。
【0039】図3において、前記図1に示した第1の実
施例と同一の箇所は同一符号で示し、その説明を省略す
る。第1の実施例と異なる箇所は、キャプスタン軸7の
軸受9を挟んで第1のバックヨーク2と逆側の端面に
は、第2のバックヨーク19に磁気吸着された軸方向に単
純着磁された第2の永久磁石18とからなる慣性体17が、
接着,圧入,ネジ止め等の手段などにより取り付けられ
ている。
【0040】さらに第2の永久磁石18と対向する位置に
第2の永久磁石と異なる極に単極着磁された第3の永久
磁石21を磁気吸着した磁性材料からなる補助ヨーク20が
ハウジング10に接着,圧入,ネジ止め等の手段により固
着されている。但し、第2の永久磁石18と第3の永久磁
石21との間に発生する吸引力は、第1の永久磁石1と印
刷配線基板3との間に発生する吸引力よりも小さくなる
ように、第2の永久磁石18、あるいは第3の永久磁石21
の材質,大きさ,あるいは第2の永久磁石と第3の永久
磁石21と間の距離を決めてある。
【0041】本実施例におけるキャプスタンモータは、
第1の実施例と同様に動作し、回転子8の回転性能は、
通常、回転子8の慣性の大小によって決まる。従って、
本実施例のように、回転子8に第2の永久磁石18と第2
のバックヨーク19とからなる慣性体17を取り付けること
によって、回転子8の慣性の増大を図ることができるの
で、キャプスタンモータの回転性能を向上することが可
能となる。
【0042】また、第2の永久磁石18と第3の永久磁石
21との間に発生する磁気吸引力の方向は、第1の永久磁
石1と印刷配線基板3との間に発生するスラスト吸引力
の方向と逆であるので、例えば、第1の永久磁石1と印
刷配線基板3との間のスラスト吸引力が、1.5kg、第2
の永久磁石18と第3の永久磁石21との間に作用する磁気
吸引力が、0.8kgである場合、軸受9の内輪9aに作用す
るスラスト力は、0.7kg以下となる。従って、キャプス
タン軸7を支承する軸受9の長寿命化が図れる。また、
第2の永久磁石18と第3の永久磁石21に単極着磁したも
のを使用しているので、渦電流損失などの損失が発生し
ないので、励磁巻線5に流れる電流増加は、ほとんど見
られない。
【0043】なお、上記実施例の説明において、磁気吸
引力発生手段による磁気吸引力の大きさの設定は、キャ
プスタンモータの回転トルクの損失をできるだけ少なく
する回転子の抜け止めを回転子と固定子間の吸引力によ
り行い、部品点数を増加させないといった観点から、回
転子と固定子間に働く磁気吸引力よりも小さいことが望
ましい。
【0044】また、本実施例においては、キャプスタン
モータの回転数の検出方式に磁気方式のものについて説
明を行ったが、検出方式にとらわれるものではなく、例
えばバックヨークの一部に等間隔に光の反射率が異なる
複数個の反射部を有し、その反射部と対向する位置に発
光受光素子を配するような光学方式の周波数発生器でも
よい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明のキャプスタ
ンモータは、回転子と固定子の間に働く磁気吸引力より
も小さく、吸引方向が逆になる磁気吸引力を発生させる
磁気吸引力発生手段を具備した構成とすることにより、 (1)キャプスタンモータの小型,軽量化によって生ずる
回転子の慣性モーメントの低下によりキャプスタンモー
タの回転性能の劣化を極力抑え、回転子の径に対して、
より優れた回転性能(外乱制御抑制特性)を持つことが可
能となる。
【0046】(2)モータの回転損失を増加させることな
く、回転子を形成する永久磁石による軸受に対するスラ
スト力を低減し、キャプスタン軸を支承する軸受の寿命
を延ばすことが可能となり、信頼性の向上を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるキャプスタンモ
ータの要部縦断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例におけるキャプスタンモ
ータの要部縦断面図である。
【図3】本発明の第3の実施例におけるキャプスタンモ
ータの要部縦断面図である。
【図4】従来のキャプスタンモータの要部縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1…第1の永久磁石、 2…第1のバックヨーク、 3
…印刷配線基板、 4…固定子、 5…励磁巻線、 6
…回転子位置検出素子、 7…キャプスタン軸、8…回
転子、 9…軸受、 9a…内輪、 17…慣性体、 18
…第2の永久磁石、 19…第2のバックヨーク、 20…
補助ヨーク、 21…第3の永久磁石。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピンチローラをキャプスタン軸に圧接さ
    せてテープを駆動するキャプスタンモータにおいて、複
    数極に着磁された円環状または円板状の永久磁石を有
    し、前記キャプスタン軸と一体に回転する回転子と、該
    回転子と対向配置され、同心円状に配列された複数相の
    励磁巻線を含めてなる固定子と、前記回転子を回転自在
    に支承する軸受と、該軸受を挟んで配設され、前記回転
    子と一体に回転し、回転子と固定子間に働く磁気吸引力
    よりも小さく、吸引方向が逆の磁気吸引力を発生させる
    磁気吸引力発生手段とを具備したことを特徴とするキャ
    プスタンモータ。
  2. 【請求項2】 ピンチローラをキャプスタン軸に圧接さ
    せてテープを駆動するキャプスタンモータにおいて、複
    数極に着磁された円環状または円板状の第1の永久磁石
    を有し、前記キャプスタン軸と一体に回転する回転子
    と、該回転子を回転自在に支承する軸受と、該軸受を挟
    んで配設され、前記回転子と一体に回転する磁性材料か
    らなる慣性体と、該慣性体と対向するように前記軸受に
    固定され、単極着磁された第2の永久磁石とを具備した
    ことを特徴とするキャプスタンモータ。
  3. 【請求項3】 ピンチローラをキャプスタン軸に圧接さ
    せてテープを駆動するキャプスタンモータにおいて、複
    数極に着磁された円環状または円板状の第1の永久磁石
    を有し、前記キャプスタン軸と一体に回転する回転子
    と、該回転子を回転自在に支承する軸受と、該軸受をは
    さんで配設され、前記回転子と一体に回転する円環状ま
    たは円板状の単極着磁された第2の永久磁石と、該第2
    の永久磁石と対向するように前記軸受に固定された磁性
    材料からなる補助ヨークとを具備したことを特徴とする
    キャプスタンモータ。
  4. 【請求項4】 補助ヨークの第2の永久磁石と対向する
    面に、前記第2の永久磁石が補助ヨークと対向する面に
    着磁されている極と異なる極に単極着磁された第3の永
    久磁石を設けてなることを特徴とする請求項3記載のキ
    ャプスタンモータ。
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