JP2543853Y2 - モータ - Google Patents

モータ

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JP2543853Y2
JP2543853Y2 JP1992009849U JP984992U JP2543853Y2 JP 2543853 Y2 JP2543853 Y2 JP 2543853Y2 JP 1992009849 U JP1992009849 U JP 1992009849U JP 984992 U JP984992 U JP 984992U JP 2543853 Y2 JP2543853 Y2 JP 2543853Y2
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rotor
peripheral portion
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逸夫 西原
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アイワ株式会社
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  • Brushless Motors (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えばヘッドホンス
テレオ等に使用して好適なモータに関する。
【0002】
【従来の技術】ヘッドホンステレオ等の携帯用機器にあ
っては、その持ち運び等の便利性等より機器の小型化、
薄型化が要求される。従って、モータの小型化、薄型化
が重要な要素となっている。そのため、ヘッドホンステ
レオのモータとしては、磁界磁束が回転軸と平行な偏平
型モータ(アキシャル・フラックス・モータ)が多く使
用されている。また、上記と同様に小型化、軽量化等の
要請により、マグネットの漏れ磁束を利用してロータを
ハウジングに固定する方式のものが採用されている。
【0003】図6は、その一例のテープ駆動系機構用の
モータを示す断面図である。2はステータの一部を構成
するステータコイルであり、後述するロータ8に対向す
るように配されている。ステータコイル2は、所定の角
間隔をもって複数個が配されている。なお、ステータ
は、図示しない基板に固定されている。
【0004】8はロータであり、ローターケース9とマ
グネット10を備える。このロータ8は、ステータコイ
ル2に対向するようにプーリ6の一端側に固着されてい
る。ローターケース9には、その底板部9a上にN極お
よびS極が交互に着磁されたリング状のマグネット10
が固着されている。このマグネット10は、ステータコ
イル2に対向するように配されている。底板部9aは、
そのマグネット10側とは反対側の面が平坦状をなして
いる。
【0005】7は、回転ヨーク(ヨーク)であり、ステ
ータコイル2に対向するようにプーリ6に固着されてい
る。5はシャフトであり、後述するハウジング1aの軸
受部1A(図には簡略化して示されている。)でハウジ
ング1aの中心に保持され、かつ、回転可能に軸受けさ
れている。このシャフト5は、その軸方向(抜け方向)
の移動が軸受部1Aによって規制されていない。しか
し、後述するように、マグネット10の漏れ磁束によっ
て磁気吸引力を発生させ、この磁気吸引力によってロー
タ8の位置が保持されるので、何ら問題はない。
【0006】シャフト5に固定されているプーリ6は、
その他端に溝6aが周面に沿って刻設されている。そし
て、この溝6aと図示しないテープ駆動系機構とにベル
ト4が掛装されている。
【0007】1は鋼板製のシャーシであり、このシャー
シ1の適宜部位にロータ8を収納するハウジング1aが
凹設されている。ハウジング1aは円形をなしており、
その中心に軸受部1Aが配されている。
【0008】そして、シャフト5が軸受部1Aに軸受け
された状態で、ヨーク7とロータ8のマグネット10が
ステータコイル2に対して所定の距離をもってそれぞれ
対向するようになっている。また、ローターケース9の
底板部9aがハウジング1aに対して所定の距離をもっ
て対向するようになっている。
【0009】なお、スタート時には、図示しない発振器
によってロータ8が回転駆動する。そして、このロータ
8が回転することによって、ステータコイル2に起電圧
が発生する。この起電圧を位置検出信号として複数個の
ステータコイル2に流れる電流を切り替え制御してい
る。
【0010】また、本例では、ローターケース9の底板
部9aを、マグネット10の磁束に対し飽和状態となる
ような厚みに設定し、かつ、ローターケース9とハウジ
ング1aとの間のギャップ全部にマグネット10の漏れ
磁束を発生するように構成されている。また、ギャップ
あるいは底板部9aの厚みは、ロータ8をハウジング1
aに吸着できるように設定されている。そして、マグネ
ット10の漏れ磁束を発生させることによって磁気吸引
力を発生させ、この磁気吸引力によってロータ8の位置
を保持する。従って、本例によれば、シャフト5の抜け
止め部材がなくとも、ロータ8を一定の高さ位置に保持
できる。なお、ロータ8が回転することによって、テー
プ駆動系機構を駆動する。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに、ローターケース9とハウジング1aとのギャップ
全面にマグネット10の漏れ磁束を発生するように構成
しているので、ステータコイル2側の磁束が減少し、ト
ルク発生に使われる磁束量が減少する。従って、モータ
の出力を低下させる。また、漏れ磁束によって渦電流
損、ヒステリシス損等が生じ、ロータ8に対してブレー
キ力が発生する。従って、モータの出力効率を低下させ
る。
【0012】そこで、この考案は、出力効率を高めるこ
とを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この考案においては、ロ
ータとステータが対向して配され、かつ、ロータのロー
ターケースに配されたマグネットの反対側にハウジング
が配され、ローターケースとハウジングとの間にマグネ
ットの漏れ磁束を発生させることによって磁気吸引力を
発生させ、この磁気吸引力によってロータの位置を保持
するようにしたモータにおいて、ローターケースの内周
部にのみマグネットの漏れ磁束が発生するように構成し
たものである。
【0014】
【作用】ロータ8のローターケース9とハウジング1a
とのギャップのうち、ローターケース9の外周部9B側
にマグネット10の漏れ磁束が発生しないので、ロータ
ーケース9の外周部9B側にマグネット10の漏れ磁束
がなくなり、その分ステータ2側の磁束が増加する。そ
のため、トルク発生に使われる磁束量が増加してロータ
8の回転心より離れた部位の回転力が増加する。従っ
て、モータにより多くのトルクが発生する。
【0015】また、ローターケース9の内周部9A側に
ロータ8がハウジング1aに吸引されるに必要な漏れ磁
束が発生するので、ローターケース9はハウジング1a
に対して一定の高さ位置を保持する。そして、ローター
ケース9の内周部9A側の方が、渦電流損やヒステリシ
ス損によるブレーキ力の影響を受ける割合がロータ8の
回転心からの距離が長い外周部9B側に比較して低いの
で、モータの出力効率を高めることができる。
【0016】
【実施例】以下、図1を参照しながら、この考案の一実
施例について説明する。この図において、図6と対応す
る部分には同一符号を付してその詳細説明は省略する。
【0017】ローターケース9の底板部9aは、その内
周部9Aの肉厚が薄く、外周部9Bの肉厚が厚くなるよ
うに段付き状に構成される。内周部9A側は、マグネッ
ト10の磁束に対して飽和できるような厚みに設定され
る。また、内周部9Aの肉厚およびその範囲は、ロータ
8がハウジング1aに吸引されるのに必要なマグネット
10の漏れ磁束を発生できるように設定される。
【0018】外周部9B側は、マグネット10の磁束に
対して飽和しないよう充分な厚みに設定される。なお、
その他の構成は図6の例と同様である。
【0019】本例においては、ローターケース9の底板
部9aの内周部9A側にのみマグネット10の漏れ磁束
を発生させて外周部9B側には発生しないように構成し
たので、ローターケース9の外周部9B側にマグネット
10の漏れ磁束がなくなる。そのため、ステータコイル
2側に磁束が増加するので、トルク発生に使われる磁束
量が増加してシャフト5より離れた部位のロータ8の回
転力が増大する。従って、本例によれば、モータにより
多くのトルクが発生する。
【0020】また、本例においては、ローターケース9
の底板部9aの内周部9A側にロータ8がハウジング1
aに吸引されるのに必要な漏れ磁束が発生するので、ロ
ータ8はハウジング1aに対して一定の高さ位置を保持
する。
【0021】そして、内周部9A側の方が、渦電流損や
ヒステリシス損によるブレーキ力の影響を受ける割合が
シャフト5からの距離が長い外周部9B側に比較して低
い。従って、本例によれば、ブレーキ力が減少するの
で、モータの出力効率を高めることができる。
【0022】また、本例によれば、ロータ8の磁気吸引
力の調整がローターケース9の内周部9Aの肉厚や内周
部9Aの範囲(面積)を任意に変更することによって、
必要とする適度な吸引力(必要最小限度の吸引力)を容
易に得ることができる。なお、その他の作用および効果
は、図6の例と同様である。
【0023】図2は、この考案の他の実施例を示すもの
である。この例は、ローターケース9の底面9aの外周
部9Bに環状の磁気遮へい板(例えばパーマロイ板等)
15を取り付けた例である。この磁気遮へい板15は、
外周部9Bがマグネット10の磁束に対して飽和しない
よう充分な厚みになるように設定される。
【0024】本例によれば、従来より使用されているロ
ーターケース9に本例の磁気遮へい板15を取り付ける
ことによって図1の実施例と同様の効果を得ることがで
きるので、従来品を有効利用でき、その適用範囲を広げ
ることができる。
【0025】また、図3は、この考案のさらに他の実施
例を示すものである。この例はハウジング1aのうち、
ロータ8の内周部9Aに対向する部位に突部1bを形成
し、ローターケース9の底板部9aの他に、ハウジング
1aのロータ8に対向する面も段付き状になるように構
成した例である。
【0026】本例においては、ローターケース9の内周
部9Aとハウジング1aの突部1bとが近接するように
構成したので、ロータ8に対する吸引力が増大し、漏れ
磁束を起こすための内周部9Aの面積を狭くできる。そ
のため、外周部9Bの面積を広げることができるので、
図1の例よりもより多くのトルクを発生させることがで
きる。
【0027】さらに、図4は、ハウジング1aのプレス
加工により段付きとして突部1bを形成した例である。
本例によれば、突部1bの形成が容易となる。また、図
5は図2と図3にそれぞれ示される実施例を組み合せた
例である。本例は、図2および図3の効果を発揮するの
で、より出力効率を高めることができる。
【0028】
【考案の効果】この考案によれば、ローターケースの内
周部にのみマグネットの漏れ磁束が発生するように構成
したので、ローターケースの外周部のステータ側にトル
ク発生に使われる磁束が増加し、モータにより多くのト
ルクが発生する。また、この考案によれば、ブレーキ力
の影響を受ける割合が比較的低いローターケースの内周
部側にロータがハウジングに吸引されるのに必要な漏れ
磁束を発生するように構成したので、従来よりも磁束を
有効利用でき、かつ、ブレーキ力の減少によってモータ
の出力効率を高めることができる。
【0029】また、ローターケースの外周部に遮へい板
を配して外周部側にマグネットの漏れ磁束を発生させな
いように構成することで、従来のロータを有効に利用で
きる。また、ハウジングをローターケースの段差に対応
した段差を有するようにした場合には、ローターケース
の内周部側にロータに対する吸引力が増大し、漏れ磁束
を起こすための内周部の面積を狭くできるので、外周部
の面積を広げることができ、より多くのトルクを発生さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の要部を示す断面図である。
【図2】他の実施例の要部を示す断面図である。
【図3】他の実施例の要部を示す断面図である。
【図4】他の実施例の要部を示す断面図である。
【図5】他の実施例の要部を示す断面図である。
【図6】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】 1 シャーシ 1a ハウジング 2 ステータコイル 7 回転ヨーク 8 ロータ 9 ローターケース 9a 底板部 9A 内周部 9B 外周部 10 マグネット

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータとステータが対向して配され、か
    つ、上記ロータのローターケースに配されたマグネット
    の反対側にハウジングが配され、 上記ローターケースと上記ハウジングとの間に上記マグ
    ネットの漏れ磁束を発生させることによって磁気吸引力
    を発生させ、この磁気吸引力によって上記ロータの位置
    を保持するようにしたモータにおいて、 上記ローターケースの内周部にのみ上記マグネットの漏
    れ磁束が発生するように構成したことを特徴とするモー
    タ。
  2. 【請求項2】 上記ローターケースの外周部の肉厚を、
    上記マグネットの磁束に対して飽和しないように厚く
    し、 上記ローターケースの内周部の肉厚を、上記マグネット
    の磁束に対して飽和するように薄くした請求項1記載の
    モータ。
  3. 【請求項3】 上記ローターケースの外周部に遮へい板
    を配した請求項1記載のモータ。
  4. 【請求項4】 上記ハウジングを上記ローターケースの
    段差に対応した段差を有するようにした請求項2記載の
    モータ。
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JP2543854Y2 (ja) * 1992-02-28 1997-08-13 アイワ株式会社 モータ

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