JPH04330457A - カプセルトナー - Google Patents

カプセルトナー

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Publication number
JPH04330457A
JPH04330457A JP3213177A JP21317791A JPH04330457A JP H04330457 A JPH04330457 A JP H04330457A JP 3213177 A JP3213177 A JP 3213177A JP 21317791 A JP21317791 A JP 21317791A JP H04330457 A JPH04330457 A JP H04330457A
Authority
JP
Japan
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core material
capsule
red
capsule toner
manufactured
Prior art date
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Pending
Application number
JP3213177A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Kubo
勉 久保
Yoshihiro Inaba
義弘 稲葉
Izuru Matsui
松井 出
Koichi Takashima
高島 紘一
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP3213177A priority Critical patent/JPH04330457A/ja
Publication of JPH04330457A publication Critical patent/JPH04330457A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真装置に用いら
れる現像剤に関するもので、詳しくは定着方式として圧
力で定着を行なわせる装置に適合したカプセルトナーに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、芯物質と殻物質よりなるカプセル
トナーについては種々のものが提案されており、例えば
、特開昭51−132828号公報には、芯物質として
軟質固体を有機溶剤に溶解または分散させたカプセルト
ナーが記載され、また、特開昭58−145964号お
よび同60−83958号公報には、芯物質に少なくと
も高沸点溶剤と重合体とを含有するカプセルトナーが開
示されている。また、特開昭63−163373号公報
には、特定の塩素化パラフィンを芯材中の高沸点溶剤と
して用いる発明が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来提
案されているカプセルトナーは、未だ十分満足の行くも
のではなかった。例えば、特開昭58−145964号
および同60−83958号公報に記載の場合には、使
用される高沸点溶剤が、いわゆる可塑剤であって、樹脂
に対する溶解力が大きく、したがって、感光体として有
機感光体を用いた場合、カプセルが損傷を受けたり、殻
の薄いカプセルから滲み出したり、或いは揮発したりす
る高沸点溶剤により、感光体が変質するという欠点があ
ることがわかった。また、特開昭63−163373号
公報に記載の場合には、高沸点溶剤として使用する塩素
化パラフィンが、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂
、ポリエステル樹脂等の汎用樹脂に対して本質的に溶解
力を持つため、有機感光体を変質させるという問題があ
る。これに変わる手段として、溶剤として、飽和脂肪族
炭化水素系溶剤を用いることも知られているが、例えば
特開昭51−132828号公報に記載の場合は、使用
する重合体がアクリル酸の長鎖アルキルエステル重合体
或いは石油樹脂であり、比較的低いTgを有し、脆い樹
脂が使用されているため、定着画像は、指こすり等によ
り容易に画像が流れて文字が判読できなくなる等の問題
がある。したがって、圧力定着によって紙にしっかりと
定着するためには、強力に圧力(例えば200〜300
kg/cm2 )を加える必要がある。そのため、定着
器が大きくて重いものになるという問題があった。
【0004】本発明は、上記のような従来のカプセルト
ナーにおける問題点を解決することを目的とするもので
ある。即ち、本発明の目的は、有機感光体を変質させる
ことがなく、定着性に優れ、小型の定着器で定着するこ
とができるマイクロカプセルトナーを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の電子写真用カプ
セルトナーは、芯物質と該芯物質を被覆する殻物質から
なるものであって、その第1のカプセルトナーにおいて
は、芯物質が、溶剤の不存在または低沸点溶剤の存在下
に、少なくとも着色材と、下記一般式(I)で示される
分岐ビニル基を有するポリブタジエン化合物を含有する
ことを特徴とし、また、第2のカプセルトナーにおいて
は、芯物質が、少なくとも着色材と、下記一般式(I)
で示される分岐ビニル基を有するポリブタジエン化合物
と、該ポリブタジエン化合物を溶解または膨潤する作用
を有する飽和脂肪族炭化水素系の高沸点溶剤とを含有す
ることを特徴とする。
【0006】
【化3】
【0007】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明のカプセルトナーにおいて、芯物質に使用される着
色材としては、カーボンブラック、ベンガラ、紺青、酸
化チタン等の無機顔料、ファストイエロー、ジスアゾイ
エロー、ピラゾロンレッド、キレートレッド、ブリリア
ントカーミン、パラブラウン等のアゾ顔料、銅フタロシ
アニン、無金属フタロシアニン等のフタロシアニン顔料
、フラバントロンイエロー、ジブロモアントロンオレン
ジ、ペリレンレッド、キナクリドンレッド、ジオキサジ
ンバイオレット等の縮合多環系顔料があげられる。また
分散染料、油溶性染料などを用いることもできる。更に
また、磁性1成分トナーとして使用する場合には、黒色
着色材の全部又は一部を磁性粉で置き換えることができ
る。磁性粉としては、マグネタイト、フェライト、又は
コバルト、鉄、ニッケル等の金属担体又はその合金を用
いることができる。
【0008】また、上記一般式(I)で示される分岐ビ
ニル基を有するポリブタジエン化合物は、常温で液状の
もの或いは固体状のものが使用され、そしてそれらは、
単独で使用してもよいが、定着速度及び定着強度を向上
させる目的で、石油樹脂またはロジン系樹脂を併用して
もよい。上記ポリブタジエン化合物が液状の場合には、
それと併用する石油樹脂またはロジン系樹脂は、ポリブ
タジエン化合物中に溶解するか、ポリブタジエン化合物
により膨潤するものが好ましく使用することができる。
【0009】本発明において上記ポリブタジエン化合物
と併用できる石油樹脂としては、脂肪族系石油樹脂、芳
香族系石油樹脂、共重合系石油樹脂、脂環式水添石油樹
脂、アルキルフェノール樹脂、クマロン−インデン樹脂
等があげられる。中でも、芳香族系石油樹脂が、上記ポ
リブタジエン化合物との相溶性が良好であるので好まし
い。また、ロジン系樹脂としては、ロジン、変性ロジン
、該ロジンのグリセリンエステル、該ロジンのペンタエ
リスリトールエステル等があげられる。
【0010】本発明において、上記ポリブタジエン化合
物が常温で液状の場合には、芯物質に溶剤を含有させる
必要はないが、所望により粘度調整等の目的で、上記ポ
リブタジエン化合物と相溶性の低沸点溶剤を少量使用し
てもよい。また、上記ポリブタジエン化合物が固体状の
場合には、ポリブタジエン化合物を溶解または膨潤する
ために溶剤を使用することが必要であるが、溶剤として
は、感光体の変質を生じさせないようにするために、低
沸点溶剤または飽和脂肪族炭化水素系の高沸点溶剤が好
ましく使用できる。
【0011】本発明において使用することができる低沸
点溶剤としては、沸点40〜128℃の範囲で、例えば
、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソプロ
ピル、メチルイソブチルケトン、メチルn−ブチルケト
ン、ヘキサン、ヘプタン、n−オクタン、塩化メチレン
、クロロホルム等があげられる。また、飽和脂肪族炭化
水素系の高沸点溶剤としては、沸点140℃、好ましく
は160℃以上の飽和脂肪族炭化水素またはそれを主成
分とする液体であって、具体的には、エクソン化学社製
のIsoper  H、Isoper  L、Isop
er  M、EXXSOL  D404、EXXSOL
  D80、EXXSOLD110などをあげることが
できる。
【0012】また、本発明のカプセルトナーにおいては
、オフセット防止の目的で、芯物質の一成分として上記
ポリブタジエン化合物および石油樹脂或いはロジン系樹
脂類の他に、ワックスを含有させることもできる。ワッ
クスとしては、パラフィンワックス、マイクロクリスタ
リンワックス、モンタンワックス、カルナバワックス、
キャンデリラワックス、密ロウのごとき天然ワックス、
ポリエチレンワックス、変性ワックス、セチルアルコー
ル、ステアリン酸等の合成ワックスがあげられる。
【0013】一方、外殻は、樹脂成分により構成される
が、樹脂成分としては、カプセル化において公知のもの
ならば如何なるものでも使用することができる。例えば
、ポリウレア樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂
、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂またはエポキシウレ
ア樹脂、エポキシウレタン樹脂が好ましく、その中でも
特に、ポリウレア樹脂またはポリウレタン樹脂の単独か
、もしくは両者の混合物、あるいはエポキシウレア樹脂
またはエポキシウレタン樹脂の単独か、もしくは両者の
混合物であることがより好ましい。また、外殻の表面は
、例えば、アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エス
テル等のビニル単量体によってグラフト重合させて、グ
ラフト化を行ってもよい。外殻は、圧力定着を目的とし
た場合と加熱定着を目的とした場合とでは、厚みを変え
ることが望ましく、また構成成分の種類あるいは組成比
を変えてもよい。
【0014】本発明のカプセルトナーを製造する場合、
カプセル化の方法には、特に制限はなく、公知の方法な
らば如何なる方法でも使用できるが、被覆の完全さ、お
よび外殻の機械的強度を考えると、界面重合によるカプ
セル化方法が優れている。界面重合によるカプセルの製
造は、公知の方法を用いることができる(例えば特開昭
57−179860号、同58−66948号、同59
−148066号および同59−162562号公報)
。圧力定着を目的としたカプセルを製造する場合には、
芯物質として、圧力定着性を有する成分を主体とする芯
物質が用いられ、また、加熱定着を目的とした場合には
、加熱定着性を有する成分を主体とする芯物質が用いら
れる。
【0015】本発明のカプセルトナーには、外添剤が添
加されてもよい。外添剤としては、従来一般的に使用さ
れているステアリン酸等の長鎖脂肪酸及びそのエステル
、アミド、金属塩、更には二酸化モリブデン、窒化ホウ
素、シリカ、酸化アルミニウム、二酸化チタン、酸化亜
鉛等の微粉末、フッ素系樹脂等の微粉末、多環芳香族化
合物、ワックス状物質、架橋又は非架橋型脂微粉末等が
あげられ、通常、低表面エネルギーを有するか、摩擦係
数の低い平滑な表面を有する固体微粒子、或いは非粘着
性、若干の研磨性を有する微粒子が好ましく使用される
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例によって説明する。 実施例1 (カプセル粒子の作製)ブタジエンホモポリマー(B−
1000:日本曹達社製)75gおよび石油樹脂(FT
R6125:三井油化学社製)15gを、酢酸エチル3
0gの混合液に溶解させた。得られた溶液に、磁性粉(
EPT−1000:戸田工業社製)55gを入れ、ボー
ルミルにて24時間分散処理した。次に、この分散液1
00gに対して、イソシアナート(スミジュールL:住
友バイエルウレタン社製)15gおよび酢酸エチル15
gを加え充分混合した(この液をA液とする。)。一方
、イオン交換水200gに、ヒドロキシプロピルメチル
セルロース(メトロース65SH50:信越化学社製)
10gを溶解させ、5℃まで冷却した(この液をB液と
する。)。
【0017】乳化機(オートホモミクサー:特殊機化工
業製)でB液を撹拌し、この中にA液をゆっくり投入し
て乳化を行った。このようにして乳化液中の油滴粒子の
平均粒径が約12μmのO/Wエマルジョンを得た。つ
ぎに、乳化機に代えて、プロペラ型の撹拌羽根を備えた
撹拌機(スリーワンモータ:新東科学社製)を使用し、
400回転/分で撹拌した。10分後、この中に5%の
ジエチレントリアミン水溶液100gを滴下した。滴下
終了後、60℃に加温し、酢酸エチルを脱気させながら
3時間カプセル化反応を行った。反応終了後、2リット
ルのイオン交換水にあけ、充分撹拌し静置した。カプセ
ル粒子が沈降した後、上澄みを取り除いた。この操作を
あと7回繰り返して、カプセル粒子を洗浄した。このよ
うにして、本発明のカプセル粒子を得た。カプセル粒子
にイオン交換水を加え、固形分濃度40%の懸濁液を調
製した。
【0018】調製したカプセル粒子の懸濁液125g(
カプセル粒子50gに相当)に、イオン交換水125g
を加え、プロペラ型の撹拌羽根を備えた撹拌機(スリー
ワンモータ:新東科学社製)にて200回転/分で撹拌
した。これに1Nの硝酸5g、10%の硫酸セリウム水
溶液4gを加えた後、ジメタクリル酸エチレングリコー
ルを0.5gを加え、15℃で3時間反応を行った。 反応終了後1リットルのイオン交換水にあけ、充分撹拌
し静置した。カプセル粒子が沈降した後、上澄みを取り
除いた。この操作をあと2回繰り返して、カプセル粒子
を洗浄した。このようにしてジメタクリル酸エチレング
リコールがカプセル外殻の表面にグラフト重合したカプ
セル粒子を得た。これを再びイオン交換水に再懸濁し、
プロペラ型の撹拌羽根を備えた撹拌機(スリーワンモー
タ:新東科学社製)にて200回転/分で撹拌した。次
にこの中に0.4gの過硫酸カリウム、トリフルオロエ
チルメタクリレート1g、0.16gの亜硫酸水素ナト
リウムを順次添加し、25℃で3時間反応を行った。反
応終了後、2リットルのイオン交換水にあけ、充分撹拌
し静置した。カプセル粒子が沈降した後、上澄みを取り
除いた。この操作をあと4回繰り返して、カプセル粒子
を洗浄した。このようにしてトリフルオロエチルメタク
リレートがカプセル外殻の表面にグラフト重合したカプ
セルトナーを得た。得られたカプセル懸濁液をステンレ
ス鋼のバットにあけ、乾燥機(ヤマト科学社製)にて6
0℃で14時間乾燥した。
【0019】次に、このカプセルトナー100部に対し
て、疎水性シリカ(R972:日本アエロジル社製)を
0.7部添加し、充分混合した後、温度20℃、湿度5
0%の環境下で評価を行った。使用した装置は、富士ゼ
ロックス社製の4105プリンターをカプセルトナー用
に改造したもので、定着圧力120kg/cm2 の圧
力定着器を装着したものであった。帯電性を測定した結
果、平均帯電量:−8μc/g、逆極性トナー量:7重
量%であり、画像もかぶりのない鮮明な物であった。ま
た、定着性については、24時間後測定したところ、指
でこすっても、消ゴムで消しても、画像流れや消えるこ
とは全くなかった。また、折り曲げテストを行って、画
像は剥がれ落ちることはなかった。
【0020】実施例2 実施例1におけるブタジエンホモポリマーの代わりに、
α,ω−ポリブタジエンジカルボン酸(C−1000:
日本曹達社製)を用いて、同様にカプセルトナーを作成
し、実施例1と同様のテストを行った。その結果、平均
帯電量:−12μc/g、逆極性トナー量:5重量%で
あり、画像もかぶりのない鮮明な物であった。また、定
着性については、10分、30分、1時間、5時間、1
2時間、24時間、1週間、1か月後に、指こすり、消
ゴム、折り曲げの各テストを実施した。その結果、10
分および30分後で、消ゴムでこすった場合、僅かに画
像が剥がれる他は、何ら変化もなく、一定した定着性を
示した。
【0021】実施例3 実施例1におけるブタジエンホモポリマーの代わりに、
マレイン化ポリブタジエン樹脂(BN−2010:日本
曹達社製)80gを用い、石油樹脂の変わりにロジン系
樹脂(エステルガムHP:荒川化学社製)20gを用い
て、同様にカプセルトナーを作成し、実施例1と同様の
テストを行った。その結果、平均帯電量:−9μc/g
、逆極性トナー量:3重量%であり、画像もかぶりのな
い鮮明な物であった。繰り返しプリントを行ったところ
、20,000枚のプリント後でも、鮮明なプリント画
像が得られた。また、定着性については、30分間以降
は、安定しており、指こすり、消ゴム、折り曲げの各テ
ストに対して、安定して良好な定着性を示した。
【0022】実施例4 実施例1、2および3で作製したカプセルトナーを、定
着圧力80kg/cm2 、温度50℃として、加熱ア
シスト付圧力定着器を取り付けた富士ゼロックス社製4
105プリンター改造機でテストした結果、定着直後に
指こすり、消しゴム、折り曲げの各テストを実施したと
ころ、何等の変化も見られず、極めて良好な結果が得ら
れることが分かった。
【0023】実施例5 実施例1におけるブタジエンホモポリマーの代わりに、
α,ω−ポリブタジエングリコール(G−2000:日
本曹達社製)75gを用いた以外は、同様にカプセルト
ナーを作成し、実施例1と同様のテストを行った。その
結果、鮮明なプリント画像が得られ、また定着性も良好
なものであった。
【0024】実施例6 (カプセル粒子の作製)ブタジエンホモポリマー(B−
1000:日本曹達社製)50gおよび石油樹脂(FT
R6125:三井油化学社製)15gを、飽和脂肪族炭
化水素系溶剤(Isopar  H:エクソン化学社製
)25gと酢酸エチル30gの混合液に溶解させた。得
られた溶液に、磁性粉(EPT−1000:戸田工業社
製)55gを入れ、ボールミルにて20時間分散処理し
た。次にこの分散液100gに対して、イソシアナート
(スミジュールL:住友バイエルウレタン社製)15g
および酢酸エチル15gを加え充分混合した(この液を
A液とする。)。一方イオン交換水200gに、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロース(メトロース65SH5
0:信越化学社製)10gを溶解させ、5℃まで冷却し
た(この液をB液とする。)。
【0025】乳化機(オートホモミクサー:特殊機化工
業製)でB液を撹拌し、この中にA液をゆっくり投入し
て乳化を行った。このようにして乳化液中の油滴粒子の
平均粒径が約12μmのO/Wエマルジョンを得た。つ
ぎに乳化機に代えて、プロペラ型の撹拌羽根を備えた撹
拌機(スリーワンモータ:新東科学社製)を使用し、4
00回転/分で撹拌した。10分後、この中に5%のジ
エチレントリアミン水溶液100gを滴下した。滴下終
了後、60℃に加温し、酢酸エチルを脱気させながら3
時間カプセル化反応を行った。反応終了後、2リットル
のイオン交換水にあけ、充分撹拌し静置した。カプセル
粒子が沈降した後、上澄みを取り除いた。この操作をあ
と7回繰り返して、カプセル粒子を洗浄した。このよう
にして、本発明のカプセル粒子を得た。カプセル粒子に
イオン交換水を加え、固形分濃度40%の懸濁液に調製
した。
【0026】調製したカプセル粒子の懸濁液125g(
カプセル粒子50gに相当)に、イオン交換水125g
を加え、プロペラ型の撹拌羽根を備えた撹拌機(スリー
ワンモータ:新東科学社製)にて200回転/分で撹拌
した。これに1Nの硝酸5g、10%の硫酸セリウム水
溶液4gを加えた後、ジメタクリル酸エチレングリコー
ルを0.5gを加え、15℃で3時間反応を行った。 反応終了後1リットルのイオン交換水にあけ、充分撹拌
し静置した。カプセル粒子が沈降した後、上澄みを取り
除いた。この操作をあと2回繰り返して、カプセル粒子
を洗浄した。このようにしてジメタクリル酸エチレング
リコールがカプセル外殻の表面にグラフト重合したカプ
セル粒子を得た。これを再びイオン交換水に再懸濁し、
プロペラ型の撹拌羽根を備えた撹拌機(スリーワンモー
タ:新東科学社製)にて200回転/分で撹拌した。次
にこの中に0.4gの過硫酸カリウム、トリフルオロエ
チルメタクリレート1g、0.16gの亜硫酸水素ナト
リウムを順次添加し、25℃で3時間反応を行った。反
応終了後、2リットルのイオン交換水にあけ、充分撹拌
し静置した。カプセル粒子が沈降した後、上澄みを取り
除いた。この操作をあと4回繰り返して、カプセル粒子
を洗浄した。このようにしてトリフルオロエチルメタク
リレートがカプセル外殻の表面にグラフト重合したカプ
セルトナーを得た。得られたカプセル懸濁液をステンレ
ス鋼のバットにあけ、乾燥機(ヤマト科学社製)にて6
0℃で10時間乾燥した。
【0027】次に、このカプセルトナー100部に対し
て、疎水性シリカ(R972:日本アエロジル社製)を
0.7部添加し、充分混合した後、温度20℃、湿度5
0%の環境下で評価を行った。使用した装置は、富士ゼ
ロックス社製の4105プリンターをカプセルトナー用
に改造したもので、定着圧力120kg/cm2 の圧
力定着器を装着したものであった。帯電性を測定した結
果、平均帯電量:−8μc/g、逆極性トナー量:7重
量%であり、画像もかぶりのない鮮明な物であった。ま
た、定着性については、24時間後測定したところ、指
でこすっても、消ゴムで消しても、画像流れや消えるこ
とは全くなかった。また、折り曲げテストを行って、画
像は剥がれ落ちることはなかった。
【0028】実施例7 実施例6におけるブタジエンホモポリマーの変わりに、
α,ω−ポリブタジエンジカルボン酸(C−1000:
日本曹達社製)を用いて、同様にカプセルトナーを作成
し、実施例6と同様のテストを行った。その結果、平均
帯電量:−12μc/g、逆極性トナー量:5重量%で
あり、画像もかぶりのない鮮明な物であった。また、定
着性については、10分、30分、1時間、5時間、1
2時間、24時間、1週間、1か月後に、指こすり、消
ゴム、折り曲げの各テストを実施した。その結果、10
分および30分後で、消ゴムでこすった場合、僅かに画
像が剥がれる他は、何ら変化もなく、一定した定着性を
示した。
【0029】実施例8 実施例6におけるブタジエンホモポリマーの代わりに、
マレイン化ポリブタジエン樹脂(BN−2010:日本
曹達社製)30gを用い、石油樹脂の変わりにロジン系
樹脂(エステルガムHP:荒川化学社製)20gを用い
て、同様にカプセルトナーを作成し、実施例6と同様の
テストを行った。その結果、平均帯電量:−9μc/g
、逆極性トナー量:3重量%であり、画像もかぶりのな
い鮮明な物であった。繰り返しプリントを行ったところ
、20,000枚のプリント後でも、鮮明なプリント画
像が得られた。また、定着性については、30分間以降
は、安定しており、指こすり、消ゴム、折り曲げの各テ
ストに対して、安定して良好な定着性を示した。
【0030】実施例9 実施例6、7および8で作製したカプセルトナ−を、定
着圧力80kg/cm2 、温度50℃として、加熱ア
シスト付圧力定着器を取り付けた富士ゼロックス社製4
105プリンター改造機でテストした結果、定着直後に
指こすり、消しゴム、折り曲げの各テストを実施したと
ころ、何等の変化も見られず、極めて良好な結果が得ら
れることが分かった。
【0031】実施例10 実施例6におけるブタジエンホモポリマーの代わりに、
α,ω−ポリブタジエングリコール(G−2000:日
本曹達社製)50gを用いて、飽和脂肪族炭化水素溶剤
としてIsopar  L  30gを用いた以外は、
同様にカプセルトナーを作成し、実施例6と同様のテス
トを行った。その結果、鮮明なプリント画像が得られ、
また定着性も良好なものであった。
【0032】
【発明の効果】本発明においては、芯物質の重合体成分
として、上記一般式(I)で示されるポリブタジエン化
合物を使用するため、有機感光体を変質する作用を有す
る高沸点溶剤を使用する必要がない。したがって、本発
明のカプセルトナーを用いると、有機感光体を変質する
ことがなくなると共に、定着によって上記ポリブタジエ
ン化合物が、転写紙に浸透して硬化し、強度の高い定着
像を形成する。その結果、形成された定着像は、指こす
り、消しゴムなどでこすっても、画像が流れることがな
くなり、優れた定着性を有するものとなる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  芯物質と該芯物質を被覆する殻物質か
    らなるカプセルトナーにおいて、該芯物質が、少なくと
    も着色材と、下記一般式(I)で示される分岐ビニル基
    を有するポリブタジエン化合物を含有することを特徴と
    する電子写真用カプセルトナー。 【化1】
  2. 【請求項2】  芯物質と該芯物質を被覆する殻物質か
    らなるカプセルトナーにおいて、該芯物質が、少なくと
    も着色材と、下記一般式(I)で示される分岐ビニル基
    を有するポリブタジエン化合物と、該ポリブタジエン化
    合物を溶解または膨潤する飽和脂肪族炭化水素系の高沸
    点溶剤とを含有することを特徴とする電子写真用カプセ
    ルトナー。 【化2】
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