JPH0643684A - カプセルトナー及びその製造方法 - Google Patents

カプセルトナー及びその製造方法

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JPH0643684A
JPH0643684A JP4198524A JP19852492A JPH0643684A JP H0643684 A JPH0643684 A JP H0643684A JP 4198524 A JP4198524 A JP 4198524A JP 19852492 A JP19852492 A JP 19852492A JP H0643684 A JPH0643684 A JP H0643684A
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JP
Japan
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capsule
outer shell
particles
toner
capsule toner
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JP4198524A
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English (en)
Inventor
Kazufumi Tomita
和史 冨田
Izuru Matsui
出 松井
Koichi Takashima
紘一 高島
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カプセルの帯電性が良好で、かつ、カプセル
内部の定着性成分を外殻で確実に保持することができ、
画質、定着性に優れたカプセルトナー、及び、その製造
方法を提供しようとするものである。 【構成】 定着性成分を含有する芯材と、該芯材を覆う
外殻とを有するカプセルトナーにおいて、ポリイソシア
ネートのウレタン変性アダクト体及びポリイソシアネー
トモノマーから得られるポリウレア樹脂及び/又はポリ
ウレタン樹脂を上記外殻に含有し、かつ、外殻の表面に
帯電性物質を付着し、また、外殻に着色剤粒子及び又は
磁性粒子を含有させたことを特徴とするカプセルトナ
ー、及び、その製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電潜像、磁気潜像等
を現像するためのカプセルトナー、及び、その製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法に用いる定着方法とし
ては、加熱定着法と圧力定着法がある。加熱定着法は、
電源投入時に定着器を所定温度まで加熱するための立ち
上げ時間を必要とし、その後も定着器を所定の温度に保
持するためにエネルギーを必要とする。他方、圧力定着
法は、電源投入時の立ち上げ時間を必要とせず、定着器
の加熱エネルギーも必要としない利点があるが、定着強
度が十分でなく、擦るとトナー像が剥がれ易いため、定
着には高い圧力を必要とする。
【0003】カプセルトナーは、上記の問題を解決する
ために開発されたもので、芯材に定着性成分を含有さ
せ、芯材の外側を硬い外殻で完全に覆ったものである。
カプセルトナーは、圧力定着法により外圧をかけると、
外殻が壊れて定着性成分が流出して紙やOHPなどの画
像形成支持体に定着する。また、カプセルトナーは、着
色させるため、また、電子写真に必要な磁気特性を付与
するために、着色剤粒子や磁性粒子を混合するが、カプ
セル内の芯材に多量の磁性粒子や着色剤粒子を含有する
と、芯材の粘度が高くなり、外圧をかけても定着性成分
が流出せず、定着性が悪くなる。
【0004】この定着性を改善するために、着色剤粒子
や磁性粒子を外殻に偏在させることが必要であるが、磁
性粒子や着色剤粒子が外殻表面に露出すると、その部分
の抵抗値が低下するため、カプセル粒子表面の絶縁性が
低くなり、帯電電荷の漏洩を招き、帯電量が小さくな
る。また、着色剤粒子や磁性粒子が親水性を有するとき
には、帯電性の環境依存性が大きくなる。そのため、着
色剤粒子及び磁性粒子を外殻表面に露出させないことが
重要になる。また、トナーの製造中や保存中に定着性成
分がカプセルからしみ出すと、トナーが凝集したり、定
着性を著しく低下させる。そのため、外殻は、定着性成
分の透過を阻止する必要がある。しかしながら、従来の
カプセルトナーはかならずしも満足できるものではなか
った。
【0005】例えば、特開昭57─179860号公報
には、イソシアネートと水、アミンまたはグリコールを
反応させたポリウレタンまたはポリウレアを外殻とする
カプセルトナーが提案され、また、特開昭60─222
866号公報には、2官能性イソシアネート1種と3官
能性以上の多官能性イソシアネートを1種以上用いて得
たポリウレタンまたはポリウレアを外殻とするカプセル
トナーが開示されているが、これらのカプセルトナー
は、磁性粒子を増加させたり、カプセルの小粒径化に伴
って外殻を薄くすると、外殻内の着色剤粒子や磁性粒子
の濃度が増加して外殻表面に露出し、帯電量が小さくな
り、帯電性の環境依存性が大きくなったり、着色剤粒子
や磁性粒子が外殻を貫通して、外殻から定着性成分、特
に低分子量成分が流出するという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記の問題点を解消し、カプセルの帯電性が良好で、か
つ、カプセル内部の定着性成分を外殻で確実に保持する
ことができ、画質、定着性に優れたカプセルトナー、及
び、その製造方法を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)定着性
成分を含有する芯材と、該芯材を覆う外殻と、該外殻の
表面に付着している帯電性物質とから構成されるカプセ
ルトナーにおいて、少なくともポリイソシアネートのウ
レタン変性アダクト体とポリイソシアネートモノマーか
ら得られるポリウレア樹脂及び/又はポリウレタン樹脂
を上記外殻に含有させたことを特徴とするカプセルトナ
ー、(2)定着性成分を含有する芯材と、該芯材を覆う
外殻と、該外殻の表面に化学的に結合している帯電性物
質とから構成され、かつ、着色剤粒子及び/又は磁性粒
子を外殻中に含有するカプセルトナーにおいて、少なく
ともポリイソシアネートのウレタン変性アダクト体とポ
リイソシアネートモノマーから得られるポリウレア樹脂
及び/又はポリウレタン樹脂を上記外殻に含有させたこ
とを特徴とする上記(1)記載のカプセルトナー、並び
に、(3)少なくとも着色剤粒子及び/又は磁性粒子、
定着性成分、ポリイソシアネートのウレタン変性アダク
ト体とポリイソシアネートモノマーを含有する油状物質
を溶媒中に分散させた後、上記成分を重合してポリウレ
ア樹脂及び/又はポリウレタン樹脂を含有する外殻を形
成する工程と、該外殻に帯電性物質を付着する工程とを
有することを特徴とする上記(1)記載のカプセルトナ
ーの製造方法である。
【0008】
【作用】ポリイソシアネートのウレタン変性アダクト体
のみを用いてカプセルトナーの外殻を形成すると、外殻
に着色剤粒子や磁性粒子が取り込まれ、これらが外殻を
貫通するため、定着性成分を強力に保持することができ
ない。また、ポリイソシアネートモノマーのみを用いて
外殻を形成すると、外殻に着色剤粒子や磁性粒子が取り
込まれず、芯材に取り込まれ易く、芯材の粘度を非常に
高くし、圧力をかけても定着性成分を流出させることが
できず、定着性が悪くなる。
【0009】本発明は、上記の欠点を解消するもので、
カプセルトナーの外殻を界面重合等により形成する際
に、ポリイソシアネートのウレタン変性アダクト体とポ
リイソシアネートモノマーを併用することにより、分散
相中の移動速度の速いポリイソシアネートがまず反応し
て外殻の最外層を形成し、次に、ポリイソシアネートの
ウレタン変性アダクト体がカプセルトナーの外殻に着色
剤粒子や磁性粒子を取り込みながら、外殻を形成するた
めと考えられる。その結果、着色剤粒子や磁性粒子はト
ナー表面に露出することがなく、定着性成分を外殻内に
強力に保持することができ、かつ、外殻表面に帯電性物
質を付着させることにより、カプセルトナーの帯電性が
改善され、画質、定着性等の良好なコピー画像作製を可
能にした。
【0010】本発明で使用されるポリイソシアネートモ
ノマーとは、具体的には、トリメチレンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−ト
リメチルヘキサンジイソシアネート、シクロヘキサン−
1,2−ジイソシアネート、1−メチルシクロヘキサン
−2,4−ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネ
ート、シクロヘキシルメタン−4,4−ジイソシアネー
ト、リジンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネ
ート、m−フェニレンビス(イソプロピルイソシアネー
ト)、フェニレンジイソシアネート、トリレンジイソシ
アネート、ナフタレン−1,4−ジイソシアネート、ナ
フタレン−1,5−ジイソシアネート、トリジンジイソ
シアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、3,
3’−ジメチルジフェニルメタン−4,4−ジイソシア
ネート、ジフェニルエーテル−4,4’−ジイソシアネ
ート、3,3’−ジメトキシジフェニルメタン−4,
4’−ジイソシアネート、4,4−ジメチルフェニルメ
タン−2,2’,5,5’−テトライソシアネート、ト
リフェニルメタン−4,4’,4”−トリイソシアネー
トなどが挙げられる。上記のポリイソシアネートは単独
で用いてもよく、混合して用いてもよい。
【0011】本発明で使用されるポリイソシアネートの
ウレタン変性アダクト体とは、上記ポリイソシアネート
とトリメチロールプロパン、グリコールなどのポリオー
ルと反応して得られるアダクト体をいい、中でもトリメ
チロールプロパン変性キシリレンジイソシアネート、ト
リメチロールプロパン変性トリレンジイソシアネート、
トリメチロールプロパン変性ヘキサメチレンジイソシア
ネートが好ましい。上記ポリイソシアネートのウレタン
変性アダクト体は単独で用いてもよく、混合して用いて
もよい。ポリイソシアネートモノマーとポリイソシアネ
ート変性アダクト体の混合割合は、全ポリイソシアネー
トに対し、ポリイソシアネートモノマーが5〜90wt
%、好ましくは7〜80wt%である。
【0012】上記のイソシアネートと反応してポリウレ
タン樹脂またはポリウレア樹脂を生成する物質として
は、下記のポリアミン、ポリオールまたは水が挙げられ
る。具体的には、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジ
アミン、ジエチレントリアミン、イミノプロピルアミ
ン、トリエチレンテトラミン、トリメチレンジアミン、
テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、p
−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、2−
ヒドロキシトリメチレンジアミン、ジエチルアミノプロ
ピルアミン、テトラエチレンペンタミン、キシリレンジ
アミン、ジフェニルメタンジアミン、ピペラジン、2,
5−ジメチルピペラジン、ポリオキシジアルキレンアミ
ン等のポリアミン類;カテコール、レゾルシノール、ハ
イドロキノン、ジヒドロキシメチルベンゼン、ナフタレ
ンジオール、エチレングリコール、1,4−ブタンジオ
ール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘ
キサメチレングリコール等のジオール類;グリセリン、
トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、1,
2,6−ヘキサントリオール等のトリオール類などを挙
げることができる。中でも、ジエチレントリアミン、ト
リエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミンが好
ましい。
【0013】カプセルトナーの芯物質としては、圧力定
着を目的とする場合は圧力定着性を有する成分を主体と
する芯物質が用いられ、加熱定着を目的とする場合は加
熱定着性を有する成分を主体とする芯物質が用いられ
る。そして、それぞれの構成成分の種類あるいは組成
比、外殻の厚みをその目的に応じて選択することが望ま
しい。特に、圧力定着を目的とする場合は、(1)結着
樹脂、それを溶解する高沸点溶剤及び着色剤を主成分と
するもの、(2)結着樹脂、それを溶解するオリゴマー
及び着色剤を主成分とするもの、(3)軟質の固体物質
と着色剤を主成分とするものが使用され、必要に応じ
て、着色剤に代えて磁性粉を用い、定着性を改良するた
めにシリコーンオイル等の添加剤を添加することができ
る。また、上記の高沸点溶剤に結着樹脂を溶解しない高
沸点溶剤を添加することもできる。
【0014】上記芯物質に用いることができる結着樹脂
としては、公知の定着用樹脂を用いることができるが、
具体的には、ポリアクリル酸メチル、ポリアクリル酸エ
チル、ポリアクリル酸ブチル、ポリアクリル酸2−エチ
ルヘキシル、ポリアクリル酸ラウリル等のアクリル酸エ
ステル重合体、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリ
ル酸ブチル、ポリメタクリル酸ヘキシル、ポリメタクリ
ル酸2−エチルヘキシル、ポリメタクリル酸ラウリル等
のメタクリル酸エステル重合体、アクリル酸エステルと
メタクリル酸エステルの共重合体、スチレン系モノマー
とアクリル酸エステルもしくはメタクリル酸エステルの
共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリプロピオン酸ビニル、
ポリ酪酸ビニル、ポリエチレン及びポリプロピレンなど
のエチレン系重合体及びその共重合体、スチレン・マレ
イン酸共重合体などのスチレン系共重合体、ポリビニル
エーテル、ポリビニルケトン、ポリエステル、ポリアミ
ド、ポリウレタン、ゴム類、エポキシ樹脂、ポリビニル
ブチラール、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、フェ
ノール樹脂などを単独あるいは混合して用いることがで
きる。また、モノマーの状態で仕込みカプセル化終了後
に重合して、結着樹脂とすることもできる。
【0015】結着樹脂を溶解する高沸点溶剤としては、
沸点が140℃以上、好ましくは、160℃以上の油性
溶剤を用いることができる。例えば、Modern Plastics
Encyclopedia (1975〜1976) のPlasticizersに記載され
ているものの中から選ぶことができる。また、特開昭5
8─145964号公報、特開昭63─163373号
公報等に圧力定着用カプセルトナーの芯物質として開示
されている高沸点溶剤の中から選んでもよい。具体的に
は、フタル酸エステル類(例、ジエチルフタレート、ジ
ブチルフタレート)、脂肪族ジカルボン酸エステル類
(例、マロン酸ジエチル、しゅう酸ジメチル)、リン酸
エステル類(例、トリクレジルホスフェート、トリキシ
リルホスフェート)、クエン酸エステル類(例o−アセ
チルトリエチルシトレート)、安息香酸エステル(例、
ブチルベンゾエート、ヘキシルベンゾエート)、脂肪酸
エステル類(例、ヘキサデシルミリステート、ジオクチ
ルアジペート、あまに油、ひまし油、えの油)、アルキ
ルナフタレン類(例、メチルナフタレン、ジメチルナフ
タレン、モノイソプロピルナフタレン、ジイソプロピル
ナフタレン)、アルキルジフェニルエーテル類(例、o
−,m−,p−メチルジフェニルエーテル)、高級脂肪
酸又は芳香族スルホン酸のアミド化合物類(例、N,N
−ジメチルラウロアミド、N−ブチルベンゼンスルホン
アミド)、トリメリット酸エステル類(例、トリオクチ
ルトリメリテート)、ジアリールアルカン類(例、ジメ
チルフェニルフェニルメタン等のジアリールメタン、1
−フェニル−1−メチルフェニルエタン、1−ジメチル
フェニル−1−フェニルメタン、1−エチルフェニル−
1−フェニルエタン等のジアリールエタン)、飽和脂肪
族炭化水素、不飽和脂肪族炭化水素、塩素化パラフィン
類等を挙げることができる。
【0016】また、圧力定着用カプセルトナーの芯物質
として用いることができる軟質の固体物質としては、室
温で柔軟性を有している定着性のあるものならば、特に
種類を問わないが、Tgが─60℃から5℃の範囲の重
合体あるいはその重合体と他の重合体との混合物が好ま
しい。
【0017】着色剤としては、カーボンブラック、ベン
ガラ、紺青、酸化チタン等の無機顔料、ファストイエロ
ー、ジスアゾイエロー、ピラゾロンレッド、キレートレ
ッド、ブリリアントカーミン、パラブラウン等のアゾ顔
料、銅フタロシアニン、無金属フタロシアニン等のフタ
ロシアニン顔料、フラバントロンイエロー、ジブロモア
ントロンオレンジ、ペリレンレッド、キナクリドンレッ
ド、ジオキサジンバイオレッド等の縮合多環系顔料が挙
げられる。また、磁性一成分トナーとして用いる場合、
黒色着色剤の全部または一部を磁性粉で置換することが
できる。磁性粉としては、マグネタイト、フェライト、
または、コバルト、鉄、ニッケル等の金属単体、また
は、その合金を用いることができる。
【0018】カプセルに外圧を加えて定着させる際に、
定着性成分がカプセルから流れ出るように芯材の粘度を
低くする必要があり、着色剤粒子または磁性粒子の全重
量の60%以上は、好ましくは90%以上外殻に含有さ
せる必要がある。また、着色剤粒子や磁性粒子が外殻に
取り込まれ易いように、シランカップリング剤、チタネ
ートカップリング剤等のカップリング剤、または、油溶
性界面活性剤で表面処理したり、あるいはアクリル系樹
脂、スチレン系樹脂、エポキシ樹脂などで表面を被覆す
ることもできる。
【0019】カプセルの製造方法としては、公知の界面
重合法が好ましい。例えば、芯物質中の一成分をカプセ
ル内に含有させる方法としては、予め重合体の状態で他
の芯物質成分を低沸点溶剤及び外殻形成成分とともに仕
込み、界面重合で外殻を形成する方法と、モノマーの状
態で仕込み、界面重合で外殻を形成した後、モノマーを
重合して芯物質を形成する方法が使用できる。(特開昭
57─179860号公報、特開昭58─66946号
公報、特開昭59─148066号公報、特開昭59─
162562号公報参照)上記の低沸点溶剤としては、
沸点が100℃以下のものを用いることができる。具体
的には、n−ペンタン、n−ヘキサン、メチレンクロラ
イド、エチレンクロライド、二硫化炭素、アセトン、酢
酸メチル、酢酸エチル、クロロホルム、メチルアルコー
ル、エチルアルコール、テトラヒドロフラン、四塩化炭
素、メチルエチルケトン、ベンゼン、エチルエーテル、
石油エーテル等を挙げることができる。これらは単独で
使用してもよく、混合して使用しても良い。本発明のカ
プセルトナーの平均粒径は、1〜30μm、特に2〜1
8μmの範囲が好ましい。
【0020】カプセルトナー外殻表面に付着する正帯電
性物質としては、アミノ基、イミダゾール基、ピリジ
ン、ピペラジンなどの官能基を含有する重合性単量体、
負帯電性物質としては、ハロゲン原子、ニトロ基、シア
ノ基、スルホン酸基、カルボキシル基、カルボン酸エス
テル、リン酸基などの官能基を含有する重合性単量体か
らなる重合体、または、上記官能基を表面に有する微粒
子などの公知のものを用いることができる。帯電性物質
を外殻表面に付着させる方法としては、グラフト重合
法、相分離法、乾式混合法、湿式混合法などの公知の方
法を用いることができる。その中でも、耐久性、均一性
の点でグラフト重合法が好ましい。
【0021】また、カプセルトナーに流動性等を付与す
るために、酸化ケイ素、酸化アルミニウム等の金属酸化
物、金属塩、セラミック、樹脂、カーボンブラック等の
微粒子を添加してもよい。微粒子の添加方法としては、
カプセルトナーの乾燥後、Vブレンダー、ヘンシェルミ
キサー等の混合機を用いて乾式で外殻表面に付着させて
もよいし、水、アルコールなどの水系の液体に分散させ
た後、スラリー状態のカプセルトナーに添加し、乾燥さ
せて外殻表面に付着させてもよい。本発明のトナーは、
一成分系現像剤もしくは二成分系現像剤として用いられ
る。二成分系現像剤として用いる場合は、キャリアと混
合して使用される。これらのキャリアとしては、フェラ
イトや酸化鉄粉、ニッケルあるいはこれらを樹脂でコー
トしたコートキャリアなど、公知のものを用いることが
できる。
【0022】
【実施例】
〔実施例1〕 (カプセル粒子の作製)フタル酸ジエチル60gと酢酸
エチル60gの混合液にポリイソブチルメタクリレート
(Mw=16×104 )30gとスチレン−n−ブチル
メタクリレート共重合体(Mw=6×104 )40gを
加えて溶解し、これに磁性粉(戸田工業社製EPT−1
000)200gを入れ、ボールミルで16時間分散し
た。この分散液200gに対してトリメチロールプロパ
ン変性キシリレンジイソシアネートアダクト体(武田薬
品工業社製タケネートD110N)20gとキシリレン
ジイソシアネート(武田薬品工業社製タケネート50
0)15g及び酢酸エチル24gを加えて十分に混合し
た。(この液をA液とする) 一方、イオン交換水200gにヒドロキシプロピルメチ
ルセルロース(信越化学社製メトローズ65SH50)
10gを溶解させ、5℃まで冷却した。(この液をB液
とする) 次に、乳化機(特殊機化工業社製オートホモミクサー)
でB液を攪拌し、その中にA液をゆっくり投入して乳化
を行った。そして、乳化液中の油滴粒子の平均粒径が約
13μmのO/Wエマルジョンを得た。その後、乳化機
の代わりにプロペラ型攪拌羽根を備えた攪拌機(新東科
学社製スリーワンモータ)に替え、400回転/分で攪
拌した。10分後、この中に5%のジエチレントリアミ
ン水溶液200gを滴下した。滴下終了後、60℃に加
温し、3時間カプセル化反応を行った。反応終了後、2
リットルのイオン交換水にあけて十分に攪拌し、静置し
た。カプセル粒子が沈降した後、上澄みを取り除いた。
この操作を7回繰り返してカプセル粒子を洗浄した。こ
のようにして、油性バインダーを含有するカプセル粒子
を得た。このカプセル粒子にイオン交換水を加えて、固
形分濃度40%の懸濁液に調製した。
【0023】(トナーの作製)上記調製済のカプセル粒
子の懸濁液125g(カプセル粒子50gに相当)にイ
オン交換水125gを加え、プロペラ型攪拌羽根を備え
た攪拌機(新東科学社製スリーワンモータ)で200回
転/分で攪拌した。次いで、これに1Nの硝酸5g、1
0%の硫酸セリウム水溶液4gを加えた後、ジメタクリ
ル酸エチレングリコール0.5gを加え、15℃で3時
間反応を行った。反応終了後、1リットルのイオン交換
水にあけて十分に攪拌して静置した。カプセル粒子が沈
降した後上澄みを取り除いた。この操作をあと2回繰り
返してカプセル粒子を洗浄した。このようにして、ジメ
タクリル酸エチレングリコールをカプセル外殻表面にグ
ラフト重合したカプセル粒子を得た。これを再びイオン
交換水に懸濁させ、プロペラ型攪拌羽根を備えた攪拌機
(新東科学社製スリーワンモータ)で200回転/分で
攪拌した。次に、この中に0.4gの過硫酸カリウム、
0.1gのメタクリル酸ジメチルアミノエチル、1gの
メタクリル酸メチル、0.16gの亜硫酸水素ナトリウ
ムを順次添加し、25℃で3時間反応を行った。反応終
了後、2リットルのイオン交換水にあけて十分に攪拌し
て静置した。カプセル粒子が沈降した後上澄みを取り除
いた。この操作をあと4回繰り返してカプセル粒子を洗
浄した。得られたカプセル懸濁液をステンレスのパット
にあけて乾燥機(ヤマト科学社製)にて60℃で10時
間乾燥した。このトナー100部に対して疎水性シリカ
(日本アエロジル社製RA−200H)を1部添加して
十分に攪拌した。
【0024】(カプセルトナーの評価)得られたカプセ
ルトナー3gとフェノール樹脂で表面を被覆した鉄粉キ
ャリア100gとを温度20℃、湿度50%の環境内で
混合し、ブローオフ法でカプセルトナーの帯電量を測定
したところ、14μC/gであり、好ましいレベルにあ
った。また、得られたカプセルトナーを熱重量測定法で
測定したところ、フタル酸ジエチルが仕込み量と同量含
まれていることが確認された。また、このトナー粒子を
透過型電子顕微鏡で観察したところ、磁性粉は外殻中に
取り込まれているが、表面に露出していなかった。この
カプセルトナーを富士ゼロックス社製FX2700のカ
プセルトナー用改造機でコピー試験を行ったところ、画
質、定着性ともに良好であった。
【0025】〔実施例2〕実施例1において、5gのキ
シリレンジイソシアネート(武田薬品工業社製タケネー
ト500)を5gのジフェニルメタンジイソシアネート
(三菱化成ダウ社製アイソネート143L)に代えた以
外は、実施例1と同様にしてカプセルトナーを得て、同
様にして現像剤を調製し、帯電量を測定したところ、1
5μC/gであり、好ましいレベルにあった。また、熱
重量測定法で測定したところ、フタル酸ジエチルが仕込
み量と同量含まれていることが確認された。また、この
トナー粒子を透過型電子顕微鏡で観察したところ、磁性
粒子が外殻中に取り込まれているが、表面に露出してい
なかった。このカプセルトナーを富士ゼロックス社製F
X2700のカプセルトナー用改造機でコピー試験を行
ったところ、画質、定着性ともに良好であった。
【0026】〔比較例1〕実施例1において、5gのキ
シリレンジイソシアネート(武田薬品工業社製タケネー
ト500)の代わりに、トリメチロールプロパン変性キ
シリレンジイソシアネートアダクト体(武田薬品工業社
製タケネートD110N)を25gに増量した以外は、
実施例1と同様にしてカプセルトナーを得て、同様にし
て現像剤を調製し、帯電量を測定したところ、3μC/
gと実施例1,2に比べて低い値を示し、また、熱重量
測定法で測定したところ、フタル酸ジエチルが全く入っ
ていないことが確認された。また、このトナー粒子を透
過型電子顕微鏡で観察したところ、磁性粒子は表面に露
出していた。このカプセルトナーを富士ゼロックス社製
FX2700のカプセルトナー用改造機でコピー試験を
行ったところ、カブリが発生し、画像部の白抜けが多数
存在し、定着性が悪かった。
【0027】〔実施例3〕 (カプセル粒子の作製)安息香酸エチル60gと酢酸エ
チル60gの混合液にポリラウリルメタクリレート共重
合体(Mw=16×104 )30gを加えて溶解し、こ
れに赤色顔料(バイエル社製ホスタパームスカーレット
GO)20gを入れ、ボールミルで16時間分散した。
この分散液200gに対してトリメチロールプロパン変
性トリレンジイソシアネート(住友バイエルウレタン社
製スミジュールL)5g及びトリフェニルメタントリイ
ソシアネート(住友バイエルウレタン社製スミジュール
R)10g及び酢酸エチル24gを加えて十分に混合し
た。(この液をA液とする) 一方、イオン交換水200gにヒドロキシプロピルメチ
ルセルロース(信越化学社製メトローズ65SH50)
10gを溶解させ、5℃まで冷却した。(この液をB液
とする) 次に、乳化機(特殊機化工業社製オートホモミクサー)
でB液を攪拌し、その中にA液をゆっくり投入して乳化
を行った。そして、乳化液中の油滴粒子の平均粒径が約
8μmのO/Wエマルジョンを得た。その後、乳化機の
代わりにプロペラ型攪拌羽根を備えた攪拌機(新東科学
社製スリーワンモータ)に替え、400回転/分で攪拌
した。10分後、この中に2.5%のトリエチレンテト
ラミン水溶液200gを滴下した。滴下終了後、65℃
に加温し、4時間カプセル化反応を行った。反応終了
後、2リットルのイオン交換水にあけて十分に攪拌した
後、遠心分離を行った。カプセル粒子が分離した後、上
澄みを取り除いた。この操作をあと5回繰り返して赤色
カプセル粒子を得た。このカプセル粒子にイオン交換水
を加えて、固形分濃度40%の懸濁液に調製した。
【0028】(トナーの作製)上記調製済のカプセル粒
子の懸濁液125g(カプセル粒子50gに相当)にイ
オン交換水125gを加え、プロペラ型攪拌羽根を備え
た攪拌機(新東科学社製スリーワンモータ)で200回
転/分で攪拌した。次いで、これに1Nの硝酸5g、1
0%の硫酸セリウム水溶液4gを加えた後、ジメタクリ
ル酸エチレングリコール0.5gを加え、15℃で3時
間反応を行った。反応終了後、1リットルのイオン交換
水にあけて十分に攪拌した後、遠心分離を行った。カプ
セル粒子が分離した後上澄みを取り除いた。この操作を
あと2回繰り返してカプセル粒子を洗浄した。このよう
にして、ジメタクリル酸エチレングリコールをカプセル
外殻表面にグラフト重合させたカプセル粒子を得た。こ
れを再びイオン交換水に懸濁させ、プロペラ型攪拌羽根
を備えた攪拌機(新東科学社製スリーワンモータ)で2
00回転/分で攪拌した。次に、この中に0.4gの過
硫酸カリウム、3gのアリルスルホン酸ナトリウム、
0.16gの亜硫酸水素ナトリウムを順次添加し、25
℃で3時間反応を行った。反応終了後、2リットルのイ
オン交換水にあけて十分に攪拌し、遠心分離を行った。
カプセル粒子を分離した後上澄みを取り除いた。この操
作をあと4回繰り返してカプセル粒子を洗浄した。得ら
れたカプセル懸濁液をステンレスのパットにあけて乾燥
機(ヤマト科学社製)にて60℃で10時間乾燥した。
このトナー100部に対して疎水性シリカ(日本アエロ
ジル社製R972)を1部添加して十分に攪拌した。
【0029】(カプセルトナーの評価)得られたカプセ
ルトナー3gとフェノール樹脂で表面を被覆した鉄粉キ
ャリア100gとを温度20℃、湿度50%の環境内で
混合し、ブローオフ法でカプセルトナーの帯電量を測定
したところ、−13μC/gであり、好ましいレベルに
あった。また、得られたカプセルトナーを熱重量測定法
で測定したところ、安息香酸エチルが仕込み量と同量含
まれていることが確認された。このカプセルトナーを富
士ゼロックス社製FX2700のカプセルトナー用改造
機でコピー試験を行ったところ、画質、定着性ともに良
好であった。
【0030】〔実施例4〕実施例3において、5gのト
リメチロールプロパン変性トリレンジイソシアネート
(住友バイエルウレタン社製スミジュールL)と10g
のトリフェニルメタントリイソシアネート(住友バイエ
ルウレタン社製スミジュールR)を、5gのトリメチロ
ールプロパン変性ヘキサメチレンジイソシアネート(日
本ポリウレタン工業社製コロネートHL)と10gのジ
フェニルメタンジイソシアネート(住友バイエルウレタ
ン社製スミジュール44S)に代えた以外は、実施例3
と同様にしてカプセルトナーを得て、同様にして現像剤
を調製し、帯電量を測定したところ、−14μC/gで
あり、好ましいレベルにあった。また、熱重量測定法で
測定したところ、安息香酸エチルが仕込み量と同量含ま
れていることが確認された。このカプセルトナーを富士
ゼロックス社製FX2700のカプセルトナー用改造機
を用い、反転現像でコピー試験を行ったところ、画質、
定着性ともに良好であった。
【0031】〔実施例5〕 (カプセル粒子の作製)アジピン酸ジブチル60gと酢
酸エチル60gの混合液にスチレン−n−ブチルメタク
リレート共重合体(Mw=10×104 )70g溶解
し、これに磁性粉(戸田工業社製EPT−1000)1
20gを入れ、ボールミルで16時間分散した。この分
散液200gに対してトリメチロールプロパン変性ヘキ
サメチレンジイソシアネートアダクト体(住友バイエル
ウレタン社製スミジュールHT)15gとトリレンジイ
ソシアネート(住友バイエルウレタン社製スミジュール
T−80)10g及び酢酸エチル24gを加えて十分に
混合した。(この液をA液とする) 一方、イオン交換水200gにヒドロキシプロピルメチ
ルセルロース(信越化学社製メトローズ65SH50)
10gを溶解させ、5℃まで冷却した。(この液をB液
とする) 次に、乳化機(特殊機化工業社製オートホモミクサー)
でB液を攪拌し、その中にA液をゆっくり投入して乳化
を行った。そして、乳化液中の油滴粒子の平均粒径が約
8μmのO/Wエマルジョンを得た。その後、乳化機の
代わりにプロペラ型攪拌羽根を備えた攪拌機(新東科学
社製スリーワンモータ)に替え、400回転/分で攪拌
した。10分後、この中に5%のテトラエチレンペンタ
ミン水溶液200gを滴下した。滴下終了後、60℃に
加温し、3時間カプセル化反応を行った。反応終了後、
2リットルのイオン交換水にあけて十分に攪拌し、静置
した。カプセル粒子が沈降した後、上澄みを取り除い
た。この操作を7回繰り返してカプセル粒子を洗浄し
た。このようにして、油性バインダーを含有するカプセ
ル粒子を得た。このカプセル粒子にイオン交換水を加え
て、固形分濃度40%の懸濁液に調製した。
【0032】(トナーの作製)上記調製済のカプセル粒
子の懸濁液125g(カプセル粒子50gに相当)にイ
オン交換水125gを加え、プロペラ型攪拌羽根を備え
た攪拌機(新東科学社製スリーワンモータ)で200回
転/分で攪拌した。次いで、これに1Nの硝酸5g、1
0%の硫酸セリウム水溶液4gを加えた後、ジメタクリ
ル酸エチレングリコール0.5gを加え、15℃で3時
間反応を行った。反応終了後、1リットルのイオン交換
水にあけて十分に攪拌して静置した。カプセル粒子が沈
降した後上澄みを取り除いた。この操作をあと2回繰り
返してカプセル粒子を洗浄した。このようにして、ジメ
タクリル酸エチレングリコールをカプセル外殻表面にグ
ラフト重合させたカプセル粒子を得た。これを再びイオ
ン交換水に懸濁させ、プロペラ型攪拌羽根を備えた攪拌
機(新東科学社製スリーワンモータ)で200回転/分
で攪拌した。次に、この中に0.4gの過硫酸カリウ
ム、1.5gのペンタフルオロプロピルメタクリレー
ト、0.16gの亜硫酸水素ナトリウムを順次添加し、
25℃で3時間反応を行った。反応終了後、2リットル
のイオン交換水にあけて十分に攪拌して静置した。カプ
セル粒子が沈降した後上澄みを取り除いた。この操作を
あと4回繰り返してカプセル粒子を洗浄した。このよう
にしてペンタフルオロプロピルメタクリレートがカプセ
ル外殻表面にグラフト重合したカプセルトナーを得た。
得られたカプセル懸濁液をステンレスのパットにあけて
乾燥機(ヤマト科学社製)にて60℃で10時間乾燥し
た。このトナー100部に対して疎水性シリカ(日本ア
エロジル社製R972)を1部添加して十分に攪拌し
た。
【0033】(カプセルトナーの評価)得られたカプセ
ルトナー3gとフェノール樹脂で表面を被覆した鉄粉キ
ャリア100gとを温度20℃、湿度50%の環境内で
混合し、ブローオフ法でカプセルトナーの帯電量を測定
したところ、−17μC/gであり、好ましいレベルに
あった。また、得られたカプセルトナーを熱重量測定法
で測定したところ、アジピン酸ジブチルが仕込み量と同
量含まれていることが確認された。このカプセルトナー
を富士ゼロックス社製FX2700のカプセルトナー用
改造機を用い、反転現像でコピー試験を行ったところ、
画質、定着性ともに良好であった。
【0034】〔比較例2〕実施例3において、トリメチ
ロールプロパン変性ヘキサメチレンジイソシアネートア
ダクト体(住友バイエルウレタン社製スミジュールH
T)15gとトリレンジイソシアネート(住友バイエル
ウレタン社製スミジュールT−80)10gを、ヘキサ
メチレンジイソシアネート三量体(日本ポリウレタン工
業社製コロネートHX)15gとジシクロヘキシルメタ
ンジイソシアネート(住友バイエルウレタン社製デスモ
ジュールW)10gに代えた以外は、実施例3と同様に
してカプセルトナーを得て、同様にして現像剤を調製
し、帯電量を測定したところ、−2μC/gと実施例3
に比べて低い値を示し、また、熱重量測定法で測定した
ところ、フタル酸ジブチルが全く入っていないことが確
認された。このカプセルトナーを富士ゼロックス社製F
X2700のカプセルトナー用改造機を用い、反転現像
でコピー試験を行ったところ、カブリが発生し、画像部
の白すじが多数存在し、定着性が悪かった。
【0035】
【発明の効果】本発明は、上記の構成を採用することに
より、カプセルの外殻から着色剤粒子や磁性粒子を露出
することなく、良好な帯電性を保持することができ、画
質、定着性の優れたコピー画質を提供することを可能に
にした。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定着性成分を含有する芯材と、該芯材を
    覆う外殻と、該外殻の表面に付着している帯電性物質と
    から構成されるカプセルトナーにおいて、少なくともポ
    リイソシアネートのウレタン変性アダクト体とポリイソ
    シアネートモノマーから得られるポリウレア樹脂及び/
    又はポリウレタン樹脂を上記外殻に含有させたことを特
    徴とするカプセルトナー。
  2. 【請求項2】 定着性成分を含有する芯材と、該芯材を
    覆う外殻と、該外殻の表面に化学的に結合している帯電
    性物質とから構成され、かつ、着色剤粒子及び/又は磁
    性粒子を外殻中に含有するカプセルトナーにおいて、少
    なくともポリイソシアネートのウレタン変性アダクト体
    とポリイソシアネートモノマーから得られるポリウレア
    樹脂及び/又はポリウレタン樹脂を上記外殻に含有させ
    たことを特徴とする請求項1記載のカプセルトナー。
  3. 【請求項3】 少なくとも着色剤粒子及び/又は磁性粒
    子、定着性成分、ポリイソシアネートのウレタン変性ア
    ダクト体とポリイソシアネートモノマーを含有する油状
    物質を溶媒中に分散させた後、上記成分を重合してポリ
    ウレア樹脂及び/又はポリウレタン樹脂を含有する外殻
    を形成する工程と、該外殻に帯電性物質を付着する工程
    とを有することを特徴とする請求項1記載のカプセルト
    ナーの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015011077A (ja) * 2013-06-26 2015-01-19 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 静電潜像現像用トナー

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03220561A (ja) * 1990-01-26 1991-09-27 Fuji Xerox Co Ltd 電子写真用トナー及びその製造方法
JPH04142555A (ja) * 1990-10-04 1992-05-15 Fuji Xerox Co Ltd カプセルトナー

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