JPH0426947A

JPH0426947A - 再生方法

Info

Publication number: JPH0426947A
Application number: JP2130746A
Authority: JP
Inventors: Hisafumi Yanagihara; 尚史柳原
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1990-05-21
Filing date: 1990-05-21
Publication date: 1992-01-30
Also published as: KR910020696A; DE69117348D1; EP0458531B1; AU7712291A; CA2042899A1; US5233488A; EP0458531A3; DE69117348T2; AU651973B2; EP0458531A2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野］本発明は、例えばデジタル信号化された映像信号或いは
オーディオ信号を単位時間ずつ回転ヘッドによりテープ
上に１本ずつの斜めのトラックとして記録されたものを
再生する方法に関し、特に再生時のトラッキング制御方
法に関する。

〔発明の概要〕

本発明は、デジタル信号化された映像信号、オーディオ
信号等が記録されると共に、それぞれのトラックが長手
方向に対し傾斜して順次形成される記録媒体の再生方法
において、第１のヘッドと第２のヘッドとでトラックを
１トラックずつ交互に走査し、第１のヘッドで走査する
１トラックおきのトラックに所定の周波数信号を記録し
、第２のヘッドで走査するそれぞれのトラックにタイミ
ング検出用信号を記録し、再生時に第２のヘッドの２ト
ラックの走査で両隣のトラックからの周波数信号のクロ
ストーク量を検出してトランキング誤差検出を行うよう
にし、クロストーク量を検出できる区間が良好に設定で
きるようにして、良好なトラッキング制御ができるよう
にしたものである。

〔従来の技術〕

ヘリカルスキャン型の回転ヘッド装置によって、磁気テ
ープ上に映像信号やオーディオ信号を単位時間毎に１本
ずつの斜めトラックを形成して記録し、これを再生する
場合に、映像信号やオーディオ信号をデジタル化して記
録再生することが実用化されている。これはデジタル化
すれば高品位の記録再生ができるからである。

この場合において、再生時、記録トラック上を正しく回
転ヘッドが走査するようにするトランキング制御は、従
来は、テープの幅方向の一端側に記録されているコント
ロール信号を固定された磁気ヘッドで再生し、この再生
コントロール信号と回転ヘッドの回転位相とが一定位置
関係となるようにすることにより行っているのが通常で
ある。

しかし、この方法ではトラッキング制御用に専用の固定
の磁気ヘッドを設けなければならない。

このような固定の磁気ヘッドを設けることは、記録再生
装置を小型化したい場合に、その取付場所等の関係で不
都合を来す。

そこで、この固定ヘッドを用いずに再生用回転ヘッドの
再生出力のみを利用してその回転ヘッドのトラッキング
制御を行う方法を、本出願人によって、先に提案した（
特開昭５９−１１２４０６号公報等）この方法は、デジ
タル信号は時間軸の圧縮・伸長が容易であり、したがっ
て、アナログ信号のように信号を常に時間的に連続させ
て記録再生する必要はなく、そこで、１本のトラックに
領域を分けてこのデジタル信号と、これとは別個の信号
を記録することが容易にできることに着目してなされた
ものである。

すなわち、デジタル信号を時間軸圧縮して複数個の回転
ヘッドによって斜めにトラックをガートバンドを形成し
ない状態で記録媒体上に形成して記録する際に、各トラ
ックの長手方向にデジタル信号とは記録領域として独立
にトラッキング用パイロット信号を複数個記録し、再生
時、走査幅がトラックの幅より広い回転ヘッドによって
記録トラックを走査し、回転ヘッドが走査中のトラック
の両隣りのトラックからのパイロット信号の再生出力に
よって回転ヘッドのトラッキングを制御するものである
。

このようなトラッキング制御を行う場合において、回転
ヘッドドラムにアジマス角が異なる２個の磁気ヘッドを
近接させて取付け、この２個の磁気ヘッドで１トラック
ずつ交互に記録及び再生を行うようにしたものが提案さ
れている。

即ち、第４図に示すように、磁気テープ（２）が例えば
９０°以上周面に装着される回転ヘッドドラム（１）の
所定箇所に、夫々アジマス角が異なる磁気ヘッドＨＬ及
びＨアを近接させて取付ける。このとき、先行ヘッドＨ
Ｌ　と後行ヘツドＨ７との間隔をＧＬとし、この先行ヘ
ッドＨｔと後行ヘツドＨ７とは１トラックピッチ分高さ
方向（ドラムの回転軸方向）にずれて固定しである。こ
のようにしであることで、両ヘッドＨｔ、Ｈアの取付箇
所が磁気テープ（２）の表面上を走査することで、１度
に夫々のヘッドで１トラックずつ合計２トラック分走査
することになり、２トラックずつ略同時に記録及び再生
が行われる。

この第４図例の構成の場合には、２個のヘッドを１８０
°離して配置した通常のヘリカルスキャン方式の回転ヘ
ッドドラムの場合に比べ、磁気テープ上に斜めに形成さ
れる各トランクの直線性がよくなる。即ち、従来のよう
に１８０°離して配した場合には、回転ドラムの回転精
度上の問題等より、一方の磁気ヘッドで形成されるトラ
ックと他方の磁気ヘッドで形成されるトラックとが揃わ
ないことがある。これに対し、第４図例のように２個の
磁気へ７ドＨＬ、Ｈ丁を接近して固定することで、双方
のヘッドにより形成されるトラックが略同−条件で磁気
テープ上を走査するようになり、各トラックの直線性が
向上し、特に１トラックのピッチが狭い場合に顕著な効
果がある。

ここで、このように磁気ヘッドが取付けられた回転ヘッ
ドドラムにより再生を行う場合に、上述したトラッキン
グ用パイロット信号を用いて自動的なトラッキング制御
を行うときのトラックパターンの一例を第５図に示すと
、先行ヘッドＨＬにて形成されるトラックＴ、、Ｔ、・
・・・の所定箇所に、パイロット信号ｆ０を所定長記録
する。このパイロット信号ｆ０の周波数は、数百ｋＨｚ
程度の比較的アジマスロスの少い信号とする。

そして、後行ヘツドＨｔにて形成されるトラックＴ２．
Ｔ４．・・・・には、このパイロット信号ｆ０を記録し
ない。

そして、このトラックパターンの磁気テープを再生する
際には、先行ヘッドＨＬによる再生信号からパイロット
信号ｆ０を検出する。このパイロット信号ｆ。を検出し
た位置を１０点とすると、このｔ。点を先行ヘッドＨＬ
が走査しているタイミングで後行ヘツドＨｙが隣接した
トラックを走査している点をｔ　０１点とする。このと
き、１０点とｔ　０１点とは、ヘッド間隔ＧＬだけ離れ
ている。

ここで、ｔ０′点は隣接トラックのパイロット信号ｆ０
の記録位置から離れているので、右隣のトラック（例え
ばＴ　３　）にだけパイロット信号ｆ０が記録された位
置ｔ、を走査するようになるまでの間１．だけｔ０′点
（ｔｏ点）の検出タイミングから遅れて、パイロット信
号ｆ０のクロストーク量を検出する。さらに、左隣のト
ラック　（例えばＴ、）にだけパイロット信号ｆ０が記
録された位置ｔ２を走査するようになるまでの間　ｔ。

だけｔ０′点（ｔｏ点）の検出タイミングから遅れて、
パイロット信号ｆ０のクロストーク量を検出する。

このようにして、右隣のトラックからのパイロット信号
ｆ０のクロストーク量と、左隣のトラックからのパイロ
ット信号ｆ０のクロストーク量とを個別に検出すること
で、両クロストーク量の差からトラッキングエラー信号
が検出され、このトランキングエラー信号に基づいて自
動トラッキング制御が行われる。

このようにして、所定間隔ＧＬだけ離れた２個の磁気ヘ
ッドＨ，，ＨＴの場合には、両ヘッドＨＬ、Ｈアの間隔
が一定であることを利用して、１種類のパイロット信号
ｆ０だけによる比較的簡単なトラックパターンでトラッ
キングエラー信号の検出が行われる。

（発明が解決しようとする課題〕ところが、第５図に示すように１種類のパイロット信号
ｆ０だけを使用してトラッキングエラー信号を検出する
場合には、一方の隣のトラックからだけパイロット信号
ｆ。が検出できる区間が短く、良好にパイロット信号ｆ
０が検出できない虞れがある。即ち、右隣のトラックか
らだけパイロット信号ｆ。が検出できる区間ｔｃ及び左
隣のトラックからだけパイロット信号ｆ０が検出できる
区間ｔｄの再生時間は、１トラック毎の段差ｄにより決
まる。ここで、この段差ｄはｌトラックのピッチが狭い
程小さくなり、区間ｔｃ及び１．１の再生時間が短くな
ってしまう。このことを次式により説明すると、 ■ｊ１・・・・（１）ｖ丁：テープ速度ｆＤニドラム回転数×２ φ：記録角 ■Ｒ＝相対速度となる。

この区間ｔｃ及びｔ、の再生時間が短くなると、ジッタ
等によりパイロット信号ｆ０を検出し損なう虞れがあり
、トラッキング制御能力が低下してしまう。

本発明の目的は、クロストーク量を検出できる区間が良
好に設定できるようにして、トラッキングエラー信号の
検出が良好にできるようにすることにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、例えば第１図に示す如く、それぞれのトラン
クＴｓ２．Ｔｒ□、　Ｔ、３・・・・が長手方向に対し
傾斜して順次形成される記録媒体の再生方法において、
第１のヘッドＨＬと第２のヘッドＨｔとでトラックＴ、
、、Ｔ、、、Ｔ、、・・・・を１トラックずつ交互に走
査し、第１のヘッドＨ４で走査する１トラックおきのト
ランクＴ１３．　　ＴＩ７・・・・に所定の周波数信号
ｆ１を記録し、第２のヘッドＨｙで走査するそれぞれの
トラックＴ、、、Ｔ、、・・・・にタイミング検出用信
号ｆ　ｚ、　ｆ　ｚを記録し、第２のへッドＨアでタイ
ミング検出用信号ｆｚを検出してから、所定時間後にこ
の第２のヘッドＨ丁で一方向の隣接トラックからの周波
数信号ｆ、のクロストーク量を検出し、第２のへンドＨ
アで次のトラックを走査するときにタイミング検出用信
号ｆ３を検出してから、所定時間後にこの第２のヘッド
Ｈアで他方向の隣接トラックからの周波数信号ｆ１のク
ロストーク量を検出し、第２のヘッドＨ７の２トラック
の走査で両隣のトラックからの周波数信号ｆ、のクロス
トーク量を検出してトラッキング誤差検出を行うように
したものである。

〔作用〕

このようにしたことで、クロストーク量を検出する周波
数信号ｆ、が４トランク毎に記録され、タイミング検出
用信号ｆ２又はｆ３が記録されたトラックの何れか一方
の隣接トラックにだけ周波数信号ｆ１が記録され、第２
のヘッドが各トランクを走査する毎に何れか一方向のク
ロストーク量が検出され、第２のヘッドが２トラックを
走査することでトラッキング誤差検出が行われる。この
場合、第２のヘッドによるクロストーク量の検出は、１
トラックの走査で何れか一方向だけなので、クロストー
ク量を検出できる区間がトラックフォーマットにかかわ
らず長く設定でき、良好なりコストーク量の検出ができ
る。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を、第１図〜第３図を参照して
説明する。この第１図〜第３図において、第４図及び第
５図に対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明
は省略する。

本例においては、第４図に示したアジマス角が異なる２
個の磁気ヘッドＨＬ、Ｈ，を近接させて取付けた回転ヘ
ッド装置により記録・再生を行うものに適用される再生
方法で、まずトラックパターンを第１図に示す。

第１図において、Ｔ、、、Ｔ、ｔ、Ｔ、、・・・・は磁
気テープの長手方向と傾斜して順次形成されるトラック
を示し、本例においては先行ヘッドＨＬで奇数トラック
Ｔ、、、Ｔ、、・・・・の走査（記録・再生）を行い、
後行ヘッドＨアで偶数トラックＴ　、、、　Ｔ、。

・・・・の走査（記録・再生）を行う。そして、各トラ
ックＴ目、Ｔ、、、Ｔ、３・・・・の始端部の近傍にト
ラッキングエリアを形成する。即ち、１トラック毎の奇
数トラックＴ　Ｉ　２　＋　Ｔ　Ｉ　７・・・・の始端
部から所定の間隔を開けて、所定の周波数のパイロット
信号ｆ、を所定長記録する。そして、残りの奇数トラッ
クＴ　、、、　Ｔ、５・・・・には、パイロット信号ｆ
１を記録しない。また、各偶数トラックＴ　１２＋　Ｔ
、。

・・・・の始端部から所定の間隔を開けて、同期信号ｆ
ｔ及びｆ３を交互に記録する。

この場合、パイロット信号ｆ、は、アジマスロスの少な
い比較的低い周波数とし、同期信号ｆ２及びｆ３はこの
パイロット信号ｆ、よりも高いそれぞれ異なる周波数と
する。そして、パイロット信号ｆ、の記録部は比較的長
く設定し、同期信号ｆ２及びｆ、はパイロット信号ｆ１
よりも短い区間とする。

そして、このパイロット信号ｆ１と同期信号ｆ２及びｆ
３により形成されるトラッキングエリアの他の部分には
、既に記録されている信号の消去が可能な所定の高周波
信号を記録する。

そして、このようにトラッキングエリアが形成された磁
気テープを再生する再生装置の、トラッキング制御部の
構成を第２図に示すと、後行ヘツドＨＴよりの再生信号
を、プリアンプ（１１）を介してバンドパスフィルタ（
以下ＢＰＦと称する）（１２）に供給し、このＢ　Ｐ　
Ｆ　（１２）でパイロット信号ｆ＋の周波数帯を通過さ
せる。そして、このＢＰＦ　（１２）の出力信号をエン
ベロープ検波器（１３）に供給し、このエンベロープ検
波器（１３）でパイロット信号ｆ、の再生レベルを検出
する。そして、このエンベロープ検波器（１３）の検出
信号を第１及び第２のサンプル／ホールド回路（１４）
及び（１５）に供給する。この場合、第１のサンプル／
ホールド回路（１４）は、後述する同期信号ｆ２の検出
信号に基づいてサンプリングが制御され、第２のサンプ
ル／ホールド回路（１５）は、後述する同期信号ｆ、の
検出信号に基づいてサンプリングが制御される。

そして、両サンプル／ホールド回路（１４）及び（１５
）でホールドされた信号を、比較器（１６）の一方及び
他方の入力端子に供給し、比較器（１６）で両ホールド
信号のレベル差を検出し、検出した差信号をトラッキン
グエラー信号として接続スイッチ（１７）を介して端子
（１８）に供給する。この場合、接続スイッチ（１７）
の接続は、後述する同期信号ｆ３の検出信号に基づいて
制御される。

また、プリアンプ（１１）が出力する後行ヘツドＨＴよ
りの再生信号を、Ｂ　Ｐ　Ｆ　（２１）に供給する。こ
のＢ　Ｐ　Ｆ　（２１）は、同期信号ｆ２の周波数帯を
通過させる。そして、このＢ　Ｐ　Ｆ　（２１）の出力
信号をエンベロープ検波器（２２）に供給し、このエン
ベロープ検波器（２２）で同期信号ｆ２の再生レベルを
検出する。そして、このエンベロープ検波器（２２）の
検出信号を比較器（２３）に供給し、この比較器（２３
）で検出レベルが基準レベルを越えたか否か判別する。

そして、゛基準レベルを越えたときには、検出信号を遅
延回路（２４）を介して第１のサンプル／ホールド回路
（１４）に供給し、この検出信号が供給されるタイミン
グでサンプリングを行わせる。この場合、遅延回路（２
４）の遅延量は、後述する同期信号ｆ２の検出タイミン
グとパイロット信号ｆ１のサンプリングタイミングとの
ずれに対応した時間ｔ、とする。

さらにまた、プリアンプ（１１）が出力する後行ヘッド
ドアよりの再生信号を、Ｂ　Ｐ　Ｆ　（３１）に供給す
る。このＢ　Ｐ　Ｆ　（３１）は、同期信号ｆ、の周波
数帯を通過させる。そして、このＢ　Ｐ　Ｆ　（３１）
の出力信号をエンベロープ検波器（３２）に供給し、こ
のエンベロープ検波器（３２）で同期信号ｆ、の再生レ
ベルを検出する。そして、このエンベロープ検波器（３
２）の検出信号を比較器（３３）に供給し、この比較器
（３３）で検出レベルが基準レベルを越えたか否か判別
する。そして、基準レベルを越えたときには、検出信号
を遅延回路（３４）を介して第２のサンプル／ホールド
回路（１５）に供給し、この検出信号が供給されるタイ
ミングでサンプリングを行わせる。

また、接続スイッチ（１７）にも遅延回路（３４）が出
力する検出信号を供給し、この検出信号が供給されるタ
イミングで接続スイッチ（１７）を接続させる。

この場合、遅延回路（３４）の遅延量は、後述する同期
信号ｆ３の検出タイミングとパイロット信号ｆ。

のサンプリングタイミングとのずれに対応した時間ｔｍ
　とする。

そして、端子（１８）に得られるトラッキングエラー信
号を、磁気テープ走行系のキャプスタンモータのサーボ
回路（図示せず）に供給し、トラッキングエラー信号に
より示されるトラッキングずれ量に応じたキャプスタン
の制御を行い、自動的なトラッキング制御が行われる。

ここで、この回路構成によりトラッキングエラー信号を
作成する際の動作を、第３図のタイミング図を参照して
説明すると、本例においてはトラッキングエラー信号は
後行ヘツドＨ７の再生信号からだけで形成される。即ち
、この後行ヘツドＨｙの再生信号から、エンベロープ検
波器（２２）及び（３２）で、同期信号ｆ２及びｆ３が
検出される。このとき、後行ヘッドドアが順次走査する
各偶数トラックＴ、、、Ｔ、、・・・・には、同期信号
ｆ２と同期信号ｆ、とが交互に記録されているので、１
トラックの走査で同期信号ｆ２と同期信号ｆ３の何れか
一方が検出される。例えば、回転ヘッドドラムの回転に
連動（１周期で１回転）したスイッチングパルス（第３
図Ａ）のハイレベル期間に、各磁気ヘッドＨＬ、ＨＴが
磁気テープ上の各トラックを走査する場合、各偶数トラ
ックＴ１□、Ｔ、４・・・・の始端部の近傍に記録され
た同期信号ｆ２又はｆ。

が、各走査期間の始端部の近傍で検出される。

ここで、同期信号ｆ２を検出した場合について説明する
と、例えば後行ヘツドＨ７がトラックＴＩ□を走査する
ときには、第３図Ｂに示すように、このトラックＴｉｔ
の同期信号ｆ２の記録箇所を走査するようになったとき
（１＋。点）、エンベロープ検波器（２２）の出力に基
づいて比較器（２３）から同期信号ｆ！の検出信号が出
力される。この検出信号は、第３図りに示すように、遅
延回路（２４）により所定時間ｔＡだけ遅れて第１のサ
ンプル／ホールド回路（１４）に供給され、この第１の
サンプル／ホールド回路（１４）でエンベロープ検波器
（１３）が検出したパイロット信号ｆ、の再生レベルが
サンプリングされる。このとき、遅延回路（２４）の遅
延時間ｔＡを、所定の奇数トラックＴＩ３．　Ｔｌｆｆ
・・・・に記録されたパイロット信号ｆ１を各磁気へ・
ンドが走査する時間よりも多少短く設定する。このよう
にすることで、ｔ、。点から時間ＬＡが経過したときの
走査点ｔｌｌで、後行ヘッドＨアが再生したパイロット
信号ｆ、のレベルがサンプリングされてホールドされる
。この＋１１点では、右隣のトラ・ツクＴＩ３にパイロ
ット信号ｆ１が記録されているので、このパイロット信
号ｆ、のクロストーク量が第１のサンプル／ホールド回
路（１４）でサンプリングされる。

そして、後行ヘツドＨｔが次の偶数トランク’Ｉ”＋４
を走査するときには、第３図Ｃに示すように、このトラ
ックＴ１４の同期信号ｆ３の記録箇所を走査するように
なったときＤｚ。点）、エンベロープ検波器（３２）の
出力に基づいて比較器（３３）から同期信号ｆ３の検出
信号が出力される。この検出信号は、第３図Ｅに示すよ
うに、遅延回路（３４）により所定時間ｔＢだけ遅れて
第２のサンプル／ホールド回路（１５）に供給され、こ
の第２のサンプル／ホールド回路（１５）でエンベロー
プ検波器（１３）が検出したパイロット信号ｆ、の再生
レベルがサンプリングされる。このとき、遅延回路（２
４）の遅延時間ｔｎを、上述した遅延時間ｔＡと同様に
、所定の奇数トラックＴＩ３．　Ｔｌ７・・・・に記録
されたパイロット信号ｆ、を各磁気ヘンドが走査する時
間よりも多少短く設定する。このようにすることで、＋
２゜点から時間ｔｍが経過したときの走査点ｔ２、で、
後行ヘツドＨＴが再生したパイロット信号ｆ。

のレベルがサンプリングされてホールドされる。

この＋２１点では、左隣のトラックＴ’＋３にパイロッ
ト信号ｆ、が記録されているので、このパイロット信号
ｆ、のクロストーク量が第２のサンプル／ホールド回路
（１５）でサンプリングされる。

このようにして、第１のサンプル／ホールド回路（１４
）で右隣のトラックからのクロストーク量がホールドさ
れ、第２のサンプル／ホールド回路（１５）で左隣のト
ラックからのクロストーク量がホールドされ、比較器（
１６）で両クロストーク量の差がトラッキングエラー信
号として検出される。そして、第２のサンプル／ホール
ド回路（１５）でクロストーク量がサンプリングされて
比較器（１６）でトラッキングエラー信号が検出された
ときには、同時に接続スイッチ（１７）が接続状態にな
り、比較器（１６）が出力するトラッキングエラー信号
が端子（１８）から所定のサーボ回路に供給され、この
トラッキングエラー信号に基づいてトラッキング制御が
行われる。

このように本例によると、後行ヘッドＨアが２トラック
走査する毎に１回トラッキングエラー信号が得られる。

この場合、各トラックでパイロット信号ｆ、のクロスト
ーク量を検出できる区間の長さは、パイロット信号ｆ、
の記録区間の長さに依存し、第５図に示した従来例のよ
うにトラックフォーマットには依存しなくなる。従って
、クロストーク量を検出できる区間がトランクフォーマ
ットにかかわらず長（設定でき、ジッタ等によりクロス
トーク量の検出ができなくなる虞れがなくなり、良好な
トラッキングエラー信号の検出ができる。

なお、上述実施例においては、同期信号ｆ２及びｆ３の
周波数をそれぞれ別としたが、同一周波数としても良い
。但し、この場合には、同期信号を検出した後にサンプ
リングするのが、右隣のトラックのパイロット信号なの
か或いは左隣の［・ラックのパイロット信号なのかを、
何らかの方法により判別する必要がある。

また、上述実施例では、第４図に示したように、アジマ
ス角が異なる２個の磁気ヘッドＨＬ、ＨＴを近接させて
取付けた回転ヘッドドラムにより記録・再生を行うもの
としたが、パイロット信号と同期信号が同様のパターン
で記録された磁気テープが再生できれば、２個の磁気ヘ
ッドを１８０°離して配置した通常のヘリカルスキャン
方式の回転ヘッドドラムによる再生装置にも適用できる
。

さらにまた、本発明は上述実施例に限らず、その他種々
の構成が取り得ることは勿論である。

〔発明の効果〕

本発明によると、クロストーク量を検出できる区間がト
ラックフォーマットにかかわらず長く設定でき、ジッタ
等によりクロストーク量の検出ができなくなる虞れがな
くなり、良好なトラッキングエラー信号の検出ができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すトラックパターンの構
成図、第２図は一実施例のトラッキング用回路構成図、
第３図は一実施例の説明に供するタイミング図、第４図
は一実施例の再生に使用する回転ヘッドドラムの断面図
、第５図は従来のトラックパターンの一例を示す構成図
である。（１）は回転ヘッドドラム、（２）は磁気テープ、（１
２）（２１）、　（３１）はバンドパスフィルタ、（１
３）、　（２２）。（３２）はエンベロープ検波器、（１４）は第１のサン
プル／ホールド回路、（１５）は第２のサンプル／ホー
ルド回路、（１６）は比較器、（１７）は接続スイッチ
、（２４）、　（３４）は遅延回路、ＨＬは先行ヘッド
、Ｈアは後行ヘツド、ｆ、はパイロット信号、ｆ２．ｆ
３は同期信号である。

Claims

【特許請求の範囲】それぞれのトラックが長手方向に対し傾斜して順次形成
される記録媒体の再生方法において、第１のヘッドと第
２のヘッドとで上記トラックを１トラックずつ交互に走
査し、上記第１のヘッドで走査する１トラックおきのトラック
に所定の周波数信号を記録し、上記第２のヘッドで走査
するそれぞれのトラックにタイミング検出用信号を記録
し、上記第２のヘッドで上記タイミング検出用信号を検出し
てから、所定時間後にこの第２のヘッドで一方向の隣接
トラックからの上記周波数信号のクロストーク量を検出
し、上記第２のヘッドで次のトラックを走査するときに上記
タイミング検出用信号を検出してから、所定時間後にこ
の第２のヘッドで他方向の隣接トラックからの上記周波
数信号のクロストーク量を検出し、上記第２のヘッドの２トラックの走査で両隣のトラック
からの上記周波数信号のクロストーク量を検出してトラ
ッキング誤差検出を行うようにしたことを特徴とする再
生方法。