JPH0563850B2 - - Google Patents

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JPH0563850B2
JPH0563850B2 JP59101248A JP10124884A JPH0563850B2 JP H0563850 B2 JPH0563850 B2 JP H0563850B2 JP 59101248 A JP59101248 A JP 59101248A JP 10124884 A JP10124884 A JP 10124884A JP H0563850 B2 JPH0563850 B2 JP H0563850B2
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track
azimuth angle
rotary head
head
signal
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Sadanobu Kawabe
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Mitsubishi Electric Corp
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【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は、磁気テープの斜め方向に回転ヘツ
ドを順次に走査させて、磁気テープ上に、例えば
映像信号と映像信号トラツクの延長上に他の信号
を記録し、これら両信号にパイロツト信号を重畳
して記録する様に構成した磁気記録再生装置にお
けるトラツクずれ補正装置に関するものである。
〔従来技術〕
従来2ヘツド形の磁気記録再生装置において
は、2個の回転ヘツドを有するヘツドドラムに磁
気テープを斜め方向にほぼ180°巻き付け、磁気テ
ープの斜め方向に各回転ヘツドを順次に走査さ
せ、磁気テープを定速走行させて映像信号トラツ
クを順次に形成する。最近では、磁気テープをヘ
ツドドラム180°より多く、例えば220°巻き付けて
各記録トラツクを長くし、各記録トラツクには映
像信号を180°分記録し、残りの部分に、例えば
PCM音声を時間圧縮して記録する様にし、さら
に、これらの信号にトラツキング用のパイロツト
信号を重畳して記録する様に構成した磁気記録再
生装置が使用されている。この場合に、一方の回
転ヘツドが映像信号を記録している時、その一部
の期間で同時に他方の回転ヘツドが隣接トラツク
の端部にPCM信号を記録しており、この期間は、
映像信号に重畳されるパイロツト信号が同時に
PCM信号にも重畳されて記録される。
第1図は従来の磁気記録再生装置におけるヘツ
ドドラムと磁気テープ巻き付けの態様を示す平面
図である。第1図に示す様に、磁気テープ1はヘ
ツドドラム2に約220°にわたつて斜め方向に巻き
付いている。ヘツドドラム2には2個の回転ヘツ
ド3a,3bが180°の角間隔で装着されている。
そして、一方の回転ヘツドが磁気テープ1の入口
から220°−180°=40°の部分を走査している期間
は、上記2個の回転ヘツド3a,3bは同時に磁
気テープ1に接触している。磁気テープ1が定速
で図の矢印方向に走査すると、一方の回転ヘツド
が記録トラツクを形成している時、上記40°の部
分に相当する期間では、同時に他方の回転ヘツド
が上記トラツクに隣接するトラツクを形成しつつ
ある。この様にして形成されたトラツクを、第2
図に示している。図に示す様に、各トラツクT1
T2……のA部分にはPCM信号が、また、B部分
には映像信号がそれぞれ記録される。また、トラ
ツキング用パイロツト信号が4周波パイロツト方
式と称されるものにあつては、図に示す様に各周
波数f1、f2、f3、f4のパイロツト信号が記録され
る。このパイロツト信号は、再生時のトラツキン
グに使用されるもので、各回転ヘツドが目下走査
中のトラツクを両隣接トラツクから、これらパイ
ロツト信号のクロストーク又はサイドリードを再
生して、トラツキング誤差信号とされる。例えば
回転ヘツド3aがトラツクT1の部分を走査して
いる時は、両隣りのパイロツト信号の各周波数f2
とf4のクロストーク又はサイドリードを回転ヘツ
ド3bで再生し、各パイロツト信号の周波数f2
f4の再生レベル差でトラツクずれが検出できるの
で、これらトラツキングサーボにフイードバツク
用の誤差信号となし得る。この誤差信号の検出系
を容易ならしめるために、上記各周波数の間に
は、|f1−f2|=|f3−f4|=F1、|f2−f3|=|f1
−f4|=F2なる関係を持たせてある。例えばf1
103KHz、f2=119KHz、f3=165KHz、f4=149KHz
であり、この時、F1=16KHz、F2=46KHzであ
る。
以上の様にトラツクを形成した磁気テープ1を
再生する場合は、上記各パイロツト信号のクロス
トーク又はサイドリードを利用してトラツキング
サーボをかけておき、上記2個の回転ヘツド3
a,3bにより映像信号PCM信号を再生する。
第3図は、両回転ヘツド3a,3bにより再生さ
れる信号のエンベロープを示したものであり、こ
の図に示される様に、ヘツドドラム2の上記40°
部分では映像信号とPCM信号が同時に再生され
る。また、これらの信号には、走査トラツクのパ
イロツト信号と両隣りのトラツクのパイロツト信
号のクロストーク又はサイドリードも含まれてい
る。
第4図は、第1図の磁気記録再生装置における
トラツキングサーボ系を示すブロツク構成図でで
ある。第4図を用いて上記トラツキングサーボ系
の動作を説明する。第1図に示すヘツドドラム2
の回転に同期して、ヘツドドラム2の上記180°に
対応した半回転ごとに発振器(OSC)21より
各周波数f1、f2、f3、f4の発振信号を反復順序で
発生させる。一方、各回転ヘツド3a,3bによ
り得られた各再生信号は、ヘツドドラム2の上記
半回転ごとに発生する様にしたスイツチングパル
スで制御されているスイツチヤ20に各ヘツドア
ンプ11a,11bを介して導き、連続する再生
映像信号と時間圧縮された再生PCM信号に振り
分けて導出される。次に、上記再生映像信号から
帯域フイルタ(BPF)22により、上述した様
な再生パイロツト信号(走査中のトラツクからパ
イロツト信号及び両隣接トラツクからのクロスト
ーク又はサイドリードによるパイロツト信号)を
抽出する。これらのパイロツト信号と上記各発振
信号を周波数変換器(CONV)23に印加して、
このCONV23の出力を中心周波数F1及びF2
有する2個の帯域フイルタ(BPF)40及び帯
域フイルタ(BPF)41に印加すると、両BPF
40及びBPF41の出力には、上記した様な各
中心周波数F1とF2の成分の信号が発生し、この
2個の成分を差動アンプ42によりレベル比較す
ると、各回転ヘツド3a,3bのトラツクずれ量
が検出される。この検出信号は1トラツク進むご
とに左右のトラツクから得られる上記各中心周波
数F1とF2が互いに逆になるので、ヘツドドラム
2の半回転ごとにスイツチングパルスでスイツチ
44を切り換えて、反転アンプ43の出力か、そ
のままの出力かを選択する。この様にてして導出
された検出信号を、ヘツドドラム回転制御系又は
キヤプスタン制御系にフイードバツクすることに
より、トラツキングの制御が行われるが、この場
合の例示では、キヤスプスタン制御系を構成する
アンプ25とキヤプスタンモータ26に上記検出
信号を加える。この様にして、トラツキングサー
ボが動作する。トラツキングサーボが定常状態に
到つた時は、上記発振信号の内、現在発生してい
る発振信号に対応する周波数のパイロツト信号が
記録されたトラツク上を、回転ヘツドが走査する
様になる。例えば、今、発振信号が周波数f1であ
るとすると、この時の回転ヘツド3aはトラツク
T1のB部分を走査していることになる。上記し
た様にトラツキング制御が定常状態に達すると、
差動アンプ42の出力が零、すなわち、両隣接ト
ラツクからのパイロツト信号のクロストーク又は
サイドリードが等しくなり、回転ヘツドのギヤツ
プの中心はトラツクの中心線上に一致してヘツド
走査が行われる。
さて、以上の様にして一応のトラツキングサー
ボがかかり、再生映像信号が得れる訳であるが、
いわゆる傾斜アジマス記録方式の磁気記録再生装
置においては、トラツクピツトと回転ヘツド幅に
種々の組み合わせが採用されているので、再生時
に、上記のごとく回転ヘツドがトラツクの中心を
走査したとしても、再生映像信号のトラツクごと
のタイムベースが一致しないことがある。この様
な時は、テレビジヨンの再生画面は、一方の回転
ヘツドの再生画面から他方の回転ヘツドの再生画
面に切り換わる点、すなわち、再生画面の継ぎ目
にて画像が左右にジヤツプする現象が現われる。
今、トラツクピツチと回転ヘツド幅の一つの組み
合わせの例として、回転ヘツド幅をトラツクピツ
チよりも大きく(例えば、トラツクピツトの1.5
倍)設定してある場合を考える。この時、磁気テ
ープを上記所定の速度で走行させて記録を行う
と、第5図に示す様に、一方の回転ヘツドによ
り、まず回転ヘツド幅に等しくトラツクをかく
が、このトラツクは他方の回転ヘツドによつて、
一部オーバライトが行われて消去され、新しいト
ラツクがかかれ、次いで、このトラツクも一部が
上記一方の回転ヘツドでオーバライトされて消去
される。以下、この様にして各回転ヘツドにより
かかれたトラツクの一部はオーバライトにより、
次々とトラツクが所定のトラツク幅となる様に形
成される。この例示では、トラツク幅はトラツク
ピツチTPに等しくなる様に形成されている。
次に、この様にして形成されたトラツクから、
上記回転ヘツドにより再生する場合、前述した様
に、回転ヘツドはトラツク中心を走査する様にト
ラツキングサーボがかけられる。この態様を第6
図に示してある。第6図に示す様に、実線は再生
時における回転ヘツドの走査位置を示し、破線は
記録時における回転ヘツドの装置位置(第5図に
示す走査位置と同じ)を示し、また、一点鎖線は
再生時のヘツド走査中心を示し、二点鎖線は記録
時のヘツド走査中心を示している。上記傾斜アジ
マス記録方式では、隣接トラツク間でアジマス角
が互いに異なるので(ここでは例えば、第5図に
示す様に±θとする)、第7図に示す様に、記録
と再生とで回転ヘツドの走査位置が異なると、タ
イムベースに狂いが生ずる。第7図に模式的に水
平同期信号を示してあるが、図の実線で示す様に
回転ヘツドがトラツクの中心を走査しているとす
ると、例えば上記水平同期信号について見れば、
正しいタイムベース(記録時を基準とする)に対
して、第7図に示す様に、回転ヘツド3aの再生
信号は−Δt、または、回転ヘツド3bの再生信
号は+Δtだけそれぞれ狂つていることになる。
したがつて、上述した様な再生画面の継ぎ目にお
いては、2Δtだけタイムベースがジヤンプする。
また、別の例示として、例えば回転ヘツド3aの
回転ヘツド幅を上記トラツクピツチTPの1.5倍、
回転ヘツド3bの回転ヘツド幅を上記トラツクピ
ツチTPの1.3倍として、記録時において、磁気テ
ープ1の速度を上述の所定速度の倍として記録し
た場合、第8図に示す様に、トラツク幅は回転ヘ
ツド幅そのものとなり、隣接トラツク間では異な
つた幅のトラツクとなる。一方、トラツクピツチ
は、第8図に示す様にTP′となり、この場合、
TP′=2TPである。この様なトラツクを再生する
場合、両隣接トラツクまでの距離が、第8図に示
す様に左右で異なるので、左右のクロストーク又
はサイドリードが等しくなる様にトラツキングサ
ーボがかかると、回転ヘツドは記録時とは異なる
軌跡となるので、上述したと同様にタイムベース
に狂いが出るという欠点があつた。
〔発明の概要〕
この発明は、上記の様な従来のものの欠点を改
善する目的でなされたもので、再生時には、第1
のアジマス角を有する回転ヘツドと第2のアジマ
ス角を有する回転ヘツドによりそれぞれ反復順序
で周波数が変化するパイロツト信号を各トラツク
から順次に再生する手段と、第1のアジマス角で
記録されたトラツクから第1のアジマス角を有す
る回転ヘツドで再生されたパイロツト信号と、こ
のパイロツト信号と同一周波数のパイロツト信号
を、第2のアジマス角で記録されたトラツクから
第2のアジマス角を有する回転ヘツドによつて同
時に再生し、これら同一の周波数の両再生パイロ
ツト信号を位相比較して第1の出力を得る手段
と、第2のアジマス角で記録されたトラツクから
第2のアジマス角を有する回転ヘツドで再生され
たパイロツト信号と、このパイロツト信号と同一
周波数のパイロツト信号を、第1のアジマス角で
記録されたトラツクから第1のアジマス角を有す
る回転ヘツドによつて同時に再生し、これら同一
の周波数の両再生パイロツト信号を位相比較して
第2の出力を得る手段と、第1及び第2の出力の
差をとつて誤差出力となし、この誤差出力に応じ
て回転ヘツドのトラツクずれを補正する手段とを
備えた構成を有することにより、簡単に、かつ確
実にトラツクずれを補正できる磁気記録再生装置
を提供するものである。
〔発明の実施例〕
以下、この発明の実施例を図について説明す
る。第9図にはこの発明の一実施例である磁気記
録再生装置における再生系を示すブロツク構成図
で、第1図及び第4図と同一部分は同一符号を用
いて表示してあり、その詳細な説明は省略する。
図に示す様に、21は各周波数f1、f2、f3、f4
信号を順次に発生する発振器(OSC)であり、
このOSC21は、ヘツドドラム2の回転位相を
検知する回転検出器18に基づいて動作するタイ
ミング信号発生回路19の指令により、発振周波
数の切り換えが、前述したごとくヘツドドラム2
の半回転ごとに行われる。また、22は再生パイ
ロツト信号を抽出するための帯域フイルタ
(BPF)であり、このBPF22により抜き出され
たパイロツト信号と、OSC21の発振信号が周
波数変換器(CONV)23に印加されて、この
発振周波数とパイロツト信号周波数の差周波数成
分により、前述した様なトラツクずれ検出が行わ
れる。このトラツクずれ量に応じた誤差信号がア
ンプ25に印加され、キヤプスタンモータ26の
回転制御を行い、したがつて、磁気テープ1の送
り制御が行われる。各回転ヘツド3a,3bの出
力は、各ヘツドアンプ11a,11bにて増幅さ
れた後、スイツチヤ20に印加される。このスイ
ツチヤ20では、上記タイミング信号発生回路1
9の出力により映像信号及びPCM信号がそれぞ
れ適切なタイミングで抽出される。映像信号は、
連続した再生信号となされて上記BPF22に印
加され、上述した様な処理を受ける一方、映像信
号処理回路27に導かれてテレビジヨン信号に復
調される。PCM信号は、PCM信号処理回路28
に導かれて時間伸張などの処理を受けて、連続し
た音声信号に復調される。各ヘツドアンプ11
a,11bの出力は、この発明の目的であるトラ
ツクずれ補正を達成するために、さらに次の様な
処理を受ける。上記各ヘツドアンプ11a,11
bの出力は、それぞれ各帯域フイルタ(BPF)
12a,12b及び各帯域フイルタ(BPF)3
0a,30bに印加される。これらの各BPF1
2a,12b及び30a,30bの中心周波数
は、上記パイロツト信号周波数の内の特定の周波
数、例えば各BPF12a,12bはf1をし、各
BPF30a,30bはf2を有しているものとす
る。したがつて、各BPF12a,12bによつ
て再生信号から周波数f1のパイロツト信号が抽出
され、各BPF30a,30bよつて再生信号か
ら周波数f2のパイロツト信号が抽出される。上記
トラツキングサーボにより、磁気テープ1が走行
制御を受けて、各回転ヘツド3a,3bトラツク
のほぼ中心を走査して信号を再生しているものと
すると、各BPF12a,12bの出力信号及び
各BPF30a,30bの出力信号は、それぞれ
第10図A,B及びF,Gに示される様になる。
ただしここでは、上述の40°の部分のみに着目し
ているので、各回転ヘツド3a,3bが走査して
いるトラツクからの再生パイロツト信号のみを考
慮してかいてある。すなわち、クロストークによ
る各パイロツト信号の周波数f1又はf2が他の区間
で発生するが無視してある。次に、上記各BPF
12a,12b及び30a,30bの出力は次の
各位相比較回路13,31に印加されて、両者の
位相誤差が、例えば第10図C,Hのごとく発生
する。ここでもし、各回転ヘツド3a,3bの走
査位置が記録時と全く変化がない場合は、各回転
ヘツド3a,3bにより上記40°の区間ではパイ
ロツト信号が同時記録されている故に、再生時に
も両回転ヘツド3a,3bから再生されるパイロ
ツト信号は同じタイミングの信号となる。したが
つて、各位相比較回路13及び31の出力は零と
なる。ところが、もし各回転ヘツド3a,3bが
記録強より、例えば第6図、第7図及び第8図に
示す様にずれた状態で信号を再生する場合は、回
転ヘツド3aの再生パイロツト信号と回転ヘツド
3bの再生パイロツト信号に位相差が発生する。
この態様の例示を、第11図の拡大図で示してあ
る。例えば、第7図の状態の時は、第11図Aに
示す様に、BPF12aの出力(実線)に対して、
BPF12bの出力(破線)は位相が進むことに
なる。また、第11図Bに示す様に、BPF30
a出力(実線)に対して、BPF30bの出力
(破線)は位相が遅れることになる。この様に、
各回転ヘツド3a,3bが記録時と異なる位置を
走査すると、再生時に両回転ヘツド3a,3bで
同時に再生されるパイロツト信号間に位相差が発
生して、上記各位相比較回路13及び31には走
査ずれに応じた誤差電圧が発生する。この誤差電
圧は上記40°の部分のみで発生し、しかも各回転
ヘツド3a,3b順次にトラツクを4回走査する
ごとに1回発生する。言い換えると、ヘツドドラ
ム2が2回転するごとに1回の割合で発生する。
この様に、誤差電圧は連続的には発生しないの
で、上記タイミング信号発生回路19にてヘツド
ドラム2の2回転に1回の割合で、第10D,I
に示す様なタイミングでサンプリング用のサンプ
パルスを発生させ、第9図に示す各サンプルホー
ルド回路(S/H)14及び32に印加して、上
記誤差電圧をサンプルホールドすると、例えば第
10図E,Jに示す様な誤差出力E及び−Eが得
られる。
さて、上記した説明では、各回転ヘツド3a,
3bが、再生時に記録時と異なる位置を走査する
時に発生する、タイムベースの狂いによつて発生
する誤差電圧の発生過程について述べたが、この
誤差電圧には磁気テープ1の伸縮により別の成分
が混入する場合がある。すなわち、記録時におけ
る磁気テープ1の伸びと再生時における磁気テー
プ1の伸びが異なると、いわゆるスキユー歪が発
生し、この場合もタイムベースに狂いが生ずる。
しかし、このスキユー歪によるタイムベースの狂
いは、前述した様な例とは違つて、各回転ヘツド
3a,3bごとに方向が逆とはならず、周知の様
に両回転ヘツド3a,3bとも同一方向の狂いと
なる。例えば磁気テープ1の再生時の伸びが、記
録時の伸びよりも小さいとすると、再生時におい
て、第9図のBPF12aの出力はBPF12bの
出力よりも位相が遅れ、BPF30aの出力も
BPF30bの出力よりも位相が遅れる。したが
つて、スキユー歪によるタイムベースの狂いがあ
ると、前述した誤差電圧は、第10図C,Hに示
す様に、偽の画素成分eが同一方向に混入し、そ
の結果として、第10図C,Hに破線で示す様な
誤差電圧が得られる。したがつて、第9図に示す
各S/H14及び32にも偽の誤差成分eの成分
が現われ、第10図E,Jに破線で示す様な誤差
電圧となる。この様な第10図E,Jに示す誤差
電圧を、次に、第9図に示す減算器33に印加す
ると、その出力は(E+e)−(−E+e)=2Eと
なり、上記した偽の誤差成分eは除去され、トラ
ツクずれに応ずる誤差電圧のみが残ることにな
る。なお、上述の様な減算器33による減算をす
ることにより、所望の誤差電圧は増大するので、
感度が増加する副次的な利点がある。上記誤差電
圧を、第9図に示すフイルタ15に導いて平滑化
を計り、この平滑化された出力を、第9図に示す
差動アンプ42の一方の入力に印加する。これに
より、差動アンプ42にはオフセツト電圧が加わ
り、上記各BPF40及びBPF41の出力の平衡
状態がずれる。すなわち、隣接トラツクからのパ
イロツト信号のクロストーク量が、前述の様に等
しい値とはならない位置を、各回転ヘツド3a,
3bが走査する。したがつて、上記平衡状態のず
れが丁度記録時の走査位置に一致する様に誤差電
圧をフイードバツクすれば、すなわち、上記減算
器33の出力が零となる様に、第9図に示す再生
系を構成すれば、上記タイムベースの狂いが補正
できる。この様にして、再生時においても各回転
ヘツド3a,3bを、第7図に破線で示す位置で
走査することができ、記録時におけると同じタイ
ムベースで再生が行える。したがつて、トラツク
ずれに起因して発生する再生画面の継ぎ目での信
号のジヤンプは起らない。ここでは、各パイロツ
ト信号の周波数f1とf2を組み合わせてスキユー歪
を補正する様にしたが、各パイロツト信号の周波
数f1とf4、f2とf3、f3とf4のどの組み合わせを使つ
ても良い。これをまとめて別の表現で説明する
と、まず例えば一方のアジマス角で記録されたト
ラツクから第1の回転ヘツドで再生されたパイロ
ツト信号と、この一方のアジマス角で記録された
トラツクに隣接しているトラツクの上述した40°
の部分の端部から、第2の回転ヘツドによつて上
記再生パイロツト信号と同一周波数の再生パイロ
ツト信号を同時に得て両者を位相比較し、その出
力をサンプルホールドし、次に、他方のアジマス
角で記録されたトラツクから上記第2の回転ヘツ
ドで再生されたパイロツト信号と、この他方のア
ジマス角で記録されたトラツクに隣接しているト
ラツクの上述した40°の部分の端部から、上記第
1の回転ヘツドによつて上記再生パイロツト信号
と同一周波数の再生パイロツト信号を同時に得て
両者を位相比較し、その出力をサンプルホールド
し、このサンプルホールドされた出力と上記サン
プルホールドされた出力を減算すれば良いことに
なる。
なお、上記実施例では、各トラツクの前の端部
にPCM音声を記録し、その後方に映像信号を記
録するものについて説明したが、これらの信号の
前後関係は逆の場合であつても良く、上記実施例
と同様の効果を奏する。
また、上記実施例では、パイロツト信号は4周
波のものについて説明したが、必ずしも4個に限
定される必要はない。
〔発明の効果〕
この発明は以上説明した様に、磁気記録再生装
置において、再生時には、第1のアジマス角を有
する回転ヘツドと第2のアジマス角を有する回転
ヘツドによりそれぞれ反復順序で周波数が変化す
るパイロツト信号を各トラツクから順次に再生す
る手段と、第1のアジマス角で記録されたトラツ
クから第1のアジマス角を有する回転ヘツドで再
生されたパイロツト信号と、このパイロツト信号
と同一周波数のパイロツト信号を、第2のアジマ
ス角で記録されたトラツクから第2のアジマス角
を有する回転ヘツドによつて同時に再生し、これ
ら同一の周波数の両再生パイロツト信号を位相比
較して第1の出力を得る手段と、第2のアジマス
角で記録されたトラツクから第2のアジマス角を
有する回転ヘツドで再生されたパイロツト信号
と、このパイロツト信号と同一周波数のパイロツ
信号を、第1のアジマス角で記録されたトラツク
から第1のアジマス角を有する回転ヘツドによつ
て同時に再生し、これら同一の周波数の両再生パ
イロツト信号を位相比較して第2の出力を得る手
段と、第1及び第2の出力の差をとつて誤差出力
となし、この誤差出力に応じて回転ヘツドのトラ
ツクずれを補正する手段とを備えた構成を有する
ので、極めて簡単な構成により確実にトラツクず
れを補正でき、このトラツクずれに起因して発生
する再生画面の継ぎ目での信号のジヤンプを抑制
することができるという優れた効果を奏するもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の磁気記録再生装置におけるヘツ
ドドラムと磁気テープ巻き付けの態様を示す平面
図、第2図は、第1図の磁気記録再生装置におけ
る磁気テープ上のトラツクパターンを示す図、第
3図は、第1図の磁気記録再生装置における各回
転ヘツドより再生される信号のエンベロープを示
す図、第4図は、第1図の磁気記録再生装置にお
けるトラツキングサーボ系を示すブロツク構成
図、第5図は、第4図の磁気記録再生装置におい
て、トラツクピツチよりも幅の広い回転ヘツドで
トラツクを形成する時の模式図、第6図は、第4
図の磁気記録再生装置において、記録時の回転ヘ
ツドの走査位置と再生時の回転ヘツドの走査位置
を示す図、第7図は、第4図の磁気記録再生装置
において、再生時における回転ヘツドの走査位置
と再生信号のタイムベースの狂いを示す模式図、
第8図は、第4図の磁気記録再生装置において、
ヘツド幅の異なる回転ヘツドにより、磁気テープ
速度を倍にして記録した時の磁気テープ上のトラ
ツクパターンを示す図、第9図はこの発明の一実
施例である磁気記録再生装置における再生系を示
すブロツク構成図、第10図は、第9図の磁気記
録再生装置における各部の信号波形図、第11図
は、第9図の磁気記録再生装置における再生パイ
ロツト信号の位相関係を示す拡大図である。 図において、1……磁気テープ、2……ヘツド
ドラム、3a,3b……回転ヘツド、11a,1
1b……ヘツドアンプ、12a,12b,22,
30a,30b,40,41……帯域フイルタ
(BPF)、13,31……位相比較回路、14,
32……サンプルホールド回路(S/H)、15
……フイルタ、18……回転検出器、19……タ
イミング信号発生回路、20……スイツチヤ、2
1……発振器(OSC)、23……周波数変換器
(CONV)、25……アンプ、26……キヤプス
タンモータ、27……映像信号処理回路、28…
…PCM信号処理回路、33……減算器、42…
…差動アンプ、43……反転アンプ、44……ス
イツチである。なお、各図中、同一符号は同一、
又は相当部分を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 第1のアジマス角を有する回転ヘツドと第2
    のアジマス角を有する回転ヘツドにて磁気テープ
    上に平行傾斜トラツクを順次に形成し、トラツク
    ごとに所定の反復順序で周波数の変化するパイロ
    ツト信号と共に情報信号を記録し、隣り合うトラ
    ツクの端部にて前記第1のアジマス角を有する回
    転ヘツドと前記第2のアジマス角を有する回転ヘ
    ツドが同時に前記磁気テープにそれぞれ対接する
    様にして、前記トラツクのいずれか一方の端部に
    は、このトラツクの一つ手前又は後方のトラツク
    に記録されるパイロツト信号を同時に記録される
    様に構成した磁気記録再生装置において、再生時
    には、前記第1のアジマス角を有する回転ヘツド
    と前記第2のアジマス角を有する回転ヘツドによ
    りそれぞれ前記反復順序で周波数が変化するパイ
    ロツト信号を各トラツクから順次に再生する手段
    と、第1のアジマス角で記録されたトラツクから
    前記第1のアジマス角を有する回転ヘツドで再生
    されたパイロツト信号と、このパイロツト信号と
    同一周波数のパイロツト信号を、第2のアジマス
    角で記録されたトラツクから前記第2のアジマス
    角を有する回転ヘツドによつて同時に再生し、こ
    れら同一の周波数の両再生パイロツト信号を位相
    比較して第1の出力を得る手段と、前記第2のア
    ジマス角で記録されたトラツクから前記第2のア
    ジマス角を有する回転ヘツドで再生されたパイロ
    ツト信号と、このパイロツト信号と同一周波数の
    パイロツト信号を、前記第1のアジマス角で記録
    されたトラツクから前記第1のアジマス角を有す
    る回転ヘツドによつて同時に再生し、これら同一
    の周波数の両再生パイロツト信号を位相比較して
    第2の出力を得る手段と、前記第1及び第2の出
    力の差をとつて誤差出力となし、この誤差出力に
    応じて回転ヘツドのトラツクずれを補正する手段
    とを備えたことを特徴とする磁気記録再生装置。
JP59101248A 1984-05-18 1984-05-18 磁気記録再生装置 Granted JPS60246047A (ja)

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JPS60246047A JPS60246047A (ja) 1985-12-05
JPH0563850B2 true JPH0563850B2 (ja) 1993-09-13

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US5212603A (en) * 1988-08-26 1993-05-18 Canon Kabushiki Kaisha Tracking control means for a multi-channel reproducing apparatus

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JPS60246047A (ja) 1985-12-05

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