JPH04258605A - オレフィンの重合方法 - Google Patents

オレフィンの重合方法

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JPH04258605A
JPH04258605A JP21945591A JP21945591A JPH04258605A JP H04258605 A JPH04258605 A JP H04258605A JP 21945591 A JP21945591 A JP 21945591A JP 21945591 A JP21945591 A JP 21945591A JP H04258605 A JPH04258605 A JP H04258605A
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隆一 杉本
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正 浅沼
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岩谷 勉
Katsumi Takeuchi
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  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオレフィンの重合方法に
関する。詳しくは、触媒当り高収率でオレフィンを重合
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】オレフィンの重合触媒として、共役π電
子を有する基、特にシクロペンタジエンおよびその誘導
体を配位子として有するメタロセン化合物と、トリアル
キルアルミニウムと水の反応で得られるアルキルアルミ
ノキサンとを組合せたものが知られている。例えば、特
開昭58−19309にはビスシクロペンタジエニルジ
ルコニウムジクロリドと、メチルアルミノキサンを触媒
とするオレフィンの重合方法が開示されている。また特
開昭61−130314、特開昭61−264010、
特開平1−301704および特開平2−41303に
はアイソタクチックポリ−α−オレフィンもしくはシン
ジオタクチックポリ−α−オレフィンの製造方法及びこ
れらの立体規則性ポリ−α−オレフィンを製造するため
の重合触媒が開示されているが、開示されている触媒系
はいずれもアルミノキサンを助触媒とするものである。
【0003】一方、従来からアルミノキサンを使用しな
い均一系チーグラーナッタ触媒の研究も行われており、
この触媒は活性は低いものの、オレフィンに対して重合
活性があることがすでに知られている。この触媒の活性
種がカチオン性メタロセン化合物あるいはイオンペアー
形のメタロセン錯体であると考えられている。最近では
、シクロペンタジエンまたはその誘導体を配位子として
有する単離されたカチオン性メタロセン化合物が、助触
媒としてのメチルアルミノキサンが共存しなくとも、単
独でオレフィンについて重合活性を有することが報告さ
れている。
【0004】例えば、R.F.JORDAN等はJ.A
m.Chem.Soc., 1986年 108巻74
10−7411頁にテトラフェニルボランをアニオンと
して有し、2つのシクロペンタジエニル基とメチル基を
配位子として有するジルコニウムカチオン錯体が、テト
ラヒドロフランのようなドナーを配位子とすることによ
り単離され、単離された錯体が塩化メチレン中でエチレ
ンの重合活性を有する事を報告している。
【0005】また、Turner等はJ.Am.Che
m.Soc.,1989 年111 巻2728−27
29頁及び特表平1−501950、特表平1−502
036にプロトンと反応することができる最低一つの置
換基を含むシクロペンタジエニル基もしくはその誘導体
を配位子として有する金属化合物と、プロトンを与える
ことができるカチオンを有する安定アニオンを供与する
化合物から形成されるイオンペアー型のメタロセン錯体
がオレフィンの重合活性を有する事を報告している。
【0006】更に、Zambelli等はMaclom
olecules, 1989年22巻2186−21
89 頁にシクロペンタジエニル基の誘導体を配位子と
して有するジルコニウム化合物と、トリメチルアルミニ
ウムとフルオロジメチルアルミニウムを組合せた触媒に
よりプロピレンが重合してアイソタクティックポリプロ
ピレンが得られることを報告しており、この場合も活性
種はイオンペアー形のメタロセン化合物であると考えら
れている。さらにMarks らはLangmuir,
1988年4巻5号1212−1214 頁に、シクロ
ペンタジエニル誘導体を配位子として有するジメチルジ
ルコニウム錯体を、1000℃前後で熱処理して完全に
脱水したアルミナ上に担持した触媒がエチレンの重合活
性を示す事を報告している。この触媒系もカチオン性メ
タロセン化合物となっているものと考えられている。し
かし、この方法では、エチレンに関する記述は見られる
が、αーオレフィンに関する記述はなされていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開昭58−1930
9等に開示されているメタロセン化合物とアルキルアル
ミノキサンとの組合せ触媒によるオレフィンの重合方法
は遷移金属当たりの重合活性が高いという特徴がある。 しかしこれらの方法でメタロセン化合物単位当りの重合
活性が高いのは高価なアルミノキサンを助触媒として大
量に使用するからであり、そのため重合体の生産コスト
が高くなるという問題があり、さらに重合後の生成重合
体からアルミノキサンを除去することがたいへん困難で
、ポリマー中に触媒残が多量に残るという問題があった
【0008】一方、R.F.JORDAN、TURNE
R等の方法ではアルキルアルミノキサンを使用せず、カ
チオン性のジルコニウム錯体を触媒としているので上記
したアルキルアルミノキサンに関する問題はなくなるが
、これらの触媒系はアルキルアルミノキサンを使用する
触媒系に較べるとオレフィンについての重合活性が非常
に小さく、しかもα−オレフィンを重合させる事ができ
ないものも多い。
【0009】チーグラー系の触媒を用いてオレフィンを
重合させる場合、有機金属化合物、特にアルキルアルミ
ニウム化合物でモノマーおよび/または溶媒を処理する
ことによりこれらに含まれている不純物を除去すること
が可能である。この方法をこれらイオンペアー系触媒を
用いる場合に応用することは可能であり、アルキルアル
ミニウムで処理されたモノマーおよび/または溶媒を用
いると、オレフィンについての重合活性がこれらの触媒
でもある程度向上するが、それでもアルキルアルミノキ
サンを助触媒として用いる組合せ触媒系と比較すると活
性が劣る。
【0010】またZambelli等の方法は前述のと
おりトリメチルアルミニウムと弗化ジメチルアルミニウ
ムとジルコニウム錯体よりなる触媒系でプロピレンを重
合触媒させてアイソタクチックポリプロピレンを得る方
法で、高価なアルミノキサンを用いてはいない。しかし
ながら、弗素含有有機金属化合物を用いており、また重
合活性がきわめて小さい。塩化メチレン等のハロゲン化
炭化水素を反応溶媒として用いることによりその重合活
性はやや向上するがそれでもまだ低く、かつハロゲン化
炭化水素は毒性があるので好ましい溶媒とは言えない。
【0011】本発明者らは、遷移金属メタロセン化合物
と有機アルミニウム化合物とを炭化水素溶媒中で接触さ
せることにより、安定なメタロセン化合物溶液が得られ
ることを見いだし、上記問題を解決するためにこれらの
安定化されたメタロセン溶液を使用することを提案して
いる。
【0012】しかしながら、この方法で有機アルミニウ
ム化合物を過剰に用いたり、有機アルミニウムとメタロ
セン化合物を接触する前に有機アルミニウム化合物と助
触媒を接触させたりすると、有機アルミニウム化合物と
助触媒が反応して触媒活性が低下してしまうという問題
があった。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記問題を
解決してオレフィンを高活性に重合する方法について鋭
意検討したところ、特定の条件下でオレフィンを重合す
ることにより、高活性にポリオレフィンを製造する事が
できることを見いだし本発明を完成させるに到ったもの
である。即ち本発明は、下記一般式の化3あるいは化4
(式中AおよびBまたはA’およびB’は互いに同じか
あるいは異なるもので、中心原子に配位した不飽和炭化
水素残基を、Rは側鎖を有してもよい2価の直鎖状炭化
水素残基またはその直鎖の炭素原子が珪素原子、ゲルマ
ニウム原子もしくは錫原子で置換されている残基を、X
は炭素原子数1〜10の炭化水素残基を、Mは周期律表
第4族、第5族から選ばれる金属原子を示す)
【001
4】
【化3】
【0015】
【化4】 で表される遷移金属化合物と有機アルミニウム化合物と
の反応物と、該反応物と接触してイオン性化合物を形成
する化合物とからなる触媒を用いてオレフィンを重合す
る方法において、該遷移金属化合物と有機アルミニウム
化合物との反応物をオレフィンで処理した後に、重合条
件下で該反応物と接触してイオン性化合物を形成する化
合物を加えることを特徴とするオレフィンの重合方法で
ある。
【0016】本発明において、上記一般式の化3あるい
は化4で表される共役π電子を有する基を配位子として
有する遷移金属化合物としては、上記文献に記載された
化合物が例示できるが、異なる構造であっても共役π電
子を有する基を配位子として有する遷移金属化合物であ
ればよい。
【0017】式中、AおよびBまたはA’およびB’は
互いに同じか異なるもので、中心原子に配位した不飽和
炭化水素残基を、Rは側鎖を有してもよい2価の直鎖状
炭化水素残基またはその直鎖の炭素原子の一部または全
部が珪素原子、ゲルマニウム原子もしくは錫原子で置換
されている残基を、Xは炭素原子数1〜10の炭化水素
残基を、Mは周期律表第4族、第5族から選ばれる金属
原子を表す。
【0018】AおよびBまたはA’およびB’で表され
る不飽和炭化水素残基としては炭素原子数5ないし50
の単環、あるいは多環の共役π電子を有する基が例示で
き、具体的にはシクロペタジエニルもしくはその一部ま
たは全部の水素が炭素原子数1ないし10の炭化水素残
基で置換したもの(ここで炭化水素残基はその末端が再
びそのシクロペンタジエン環に結合した構造であっても
良い。)、あるいはインデニル、フルオレニルなどの多
環芳香族炭化水素残基もしくはその水素の一部または全
部が炭素原子数1ないし10の炭化水素残基で置換した
ものなどが例示される。
【0019】Rで表される2価の基としては下記一般式
化5で表されるメチレン基またはそのメチレン基の炭素
原子の一部または全部が珪素原子、ゲルマニウム原子、
もしくは錫原子で置換されたシリレン基、ゲルミレン基
、スタニレン基となっているものが例示される。
【0020】
【化5】−(R’2C)n −(R’2Si)m−(R
’2Ge)p−(R’2Sn)q−(式中R’は水素原
子または炭素原子数1ないし20の炭化水素残基を表し
2つのR’は同じでも異なっていても良く、n、m、p
、qは0ないし4の整数でかつ下記式を満足させる整数
を表す。)Xとしては炭素原子数1〜10のアルキル基
である。
【0021】本発明で使用する有機アルミニウム化合物
としては、ハロゲン原子、酸素原子、水素原子、アルキ
ル基、アルコキシ基、アリール基などの残基が配位して
おり、これらの配位子はそれぞれ同一でも良いし、異な
っていても良いが、そのうち少なくとも1つはアルキル
基であるものが例示される。
【0022】例えば、炭素原子数1ないし12のアルキ
ル残基が1ないし3個結合したアルキルアルミニウム化
合物、アルキルアルミニウムハライド、アルキルアルミ
ニウムハイドライド、アルキルアルミニウムアルコキシ
ドなどが利用できる。具体的には、トリメチルアルミニ
ウム、トリエチルアルミニウム、トリイソプロピルアル
ミニウム、トリブチルアルミニウム、トリヘキシルアル
ミニウム、トリオクチルアルミニウム、ジメチルアルミ
ニウムクロライド、ジエチルアルミニウムクロライド、
ジイソプロピルアルミニウムクロライド、ジイソプロピ
ルアルミニウムイソプロポキシド、エチルアルミニウム
ジクロライド、ジイソブチルアルミニウムハイドライド
、エチルアルミニウムジイソプロポキシド、イソブチル
アルミニウムエトキシド等が挙げられる。これらのアル
ミニウム化合物の中では特にトリアルキルアルミニウム
化合物が好ましい。
【0023】上記遷移金属化合物をこれらの有機金属化
合物で処理する方法については特に制限はなくこれらの
化合物をそのまま、あるいは溶媒に溶解させて両者を混
合すればよい。例えば遷移金属メタロセン化合物と有機
アルミニウム化合物を炭化水素溶媒中で接触させること
により反応物として容易に得られる。接触させる方法は
任意であり要するにこれらの化合物を混合すればよい。 この場合、遷移金属メタロセン化合物溶液が炭化水素溶
媒中に完全に溶解していなくても有機アルミニウム化合
物をさらに炭化水素溶媒中に添加することにより均一の
メタロセン化合物溶液が得られる。
【0024】これらを接触させるときの温度は特に限定
されないが通常は−20〜100 ℃の温度で行うこと
が好ましい。
【0025】ここで溶液中の遷移金属化合物に対する有
機アルミニウム化合物の使用割合としては、遷移金属原
子に対してアルミニウムが1〜1000モル倍、通常1
〜500 モル倍が好ましい。もちろん、これ以上の過
剰の有機アルミニウムを用いても何等問題はないが、重
合の効果は変わらず、また後処理を強化する必要がある
【0026】本発明で使用される炭化水素溶媒としては
例えば、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプ
タン、オクタン、ノナン、デカン、ヘキサデカン、シク
ロペンタン、シクロヘキサンなどの脂肪族炭化水素化合
物の他にベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼ
ンなどの芳香族炭化水素化合物やジエチルエーテル、テ
トラヒドロフラン等のエーテル化合物あるいはエステル
化合物も利用できる。用いる有機アルミニウム化合物と
反応しなければ塩化メチレンなどのハロゲン化炭化水素
化合物も使用できる。
【0027】本発明において、上記遷移金属化合物と有
機アルミニウム化合物との反応物と接触して安定アニオ
ンとなる化合物としては、カチオンとアニオンのイオン
対から形成されるイオン性化合物や親電子性の化合物が
挙げられる。
【0028】これらの化合物は通常、ルイス酸化合物と
して知られている化合物で、適当なルイス酸性を有して
おり、触媒として用いられる中性のメタロセン化合物と
反応して安定アニオンとなる性質を有することが必要で
、上記一般式の化3あるいは化4で表される遷移金属化
合物と反応して、該式中Xで示される基が電子対として
ルイス酸化合物に移り、遷移金属カチオン化合物を生成
ならしめるものであり、ルイス酸自体あるいはイオン対
となったアニオンが生成した遷移金属カチオン化合物に
対して再結合したり、強く配位して重合活性を不活性化
しないものである。
【0029】イオン性化合物のカチオンの例としては、
カルボニウムカチオン、トロピリウムカチオン、オキソ
ニウムカチオン、スルホニウムカチオン、ホスホニウム
カチオン、アンモニウムカチオン等が挙げられる。
【0030】イオン性化合物のアニオンの例としては、
有機硼素化合物アニオン、有機アルミニウム化合物アニ
オン、有機リン化合物アニオン、有機砒素化合物アニオ
ン、有機アンチモン化合物アニオン等であり、また、親
電子性化合物としてはハロゲン化金属や固体酸として知
られている金属酸化物等が挙げられる。
【0031】上記遷移金属化合物と有機アルミニウム化
合物との反応物に対するイオン性化合物の使用割合とし
ては0.1 〜100 モル倍、通常0.5 〜50モ
ル倍であり、親電子性化合物の場合には、1〜1000
0 モル倍、好ましくは0.5 〜5000モル倍であ
る。
【0032】本発明で重要なのは、遷移金属化合物と有
機アルミニウム化合物との反応物を安定アニオンとなる
化合物と接触させるに先だって、オレフィンとの接触を
優先させることである。この順序が異なると重合しても
活性が非常に低くなったりして、重合の再現性が無くな
る。ここで用いるオレフィンとしては重合で使用するオ
レフィンであってもなくても良いが、同一のオレフィン
を使用するのが一般的である。
【0033】また、接触させる条件としては特に制限は
なく、−20〜150 ℃の温度で、圧力は常圧〜50
kg/cm2 でオレフィンと、遷移金属化合物と有機
アルミニウム化合物との反応物を接触させた後に、イオ
ン性化合物を加えれば良い。
【0034】具体的にはオレフィン雰囲気下に遷移金属
化合物と有機アルミニウム化合物との反応物を重合反応
槽に導入し、攪拌しながら、あるいは攪拌せずに、安定
アニオンとなる化合物を連続的にあるいは断続的に添加
することで上記条件は達成される。
【0035】また、オレフィン雰囲気下に安定アニオン
となる化合物を重合反応槽に導入し、攪拌しながら、あ
るいは攪拌せずに、オレフィン雰囲気に保たれた遷移金
属化合物と有機アルミニウムとの反応物を連続的にある
いは断続的に添加することでも上記条件は達成される。
【0036】さらに重合反応槽に、オレフィン雰囲気に
保たれた遷移金属化合物と有機アルミニウム化合物との
反応物溶液および安定アニオンとなる化合物を連続的に
導入し、重合したポリオレフィンを連続的あるいは断続
的に重合反応槽から抜き出すことでも達成できる。
【0037】この触媒を用いたオレフィンの重合条件に
ついては特に制限はなく不活性媒体を用いる溶媒重合法
、或いは実質的に不活性媒体の存在しない塊状重合法、
気相重合法も利用できる。
【0038】また重合に用いられるオレフィンとしては
炭素数2〜25のオレフィンが例示され、具体的にはエ
チレン、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキ
セン−1、ヘプテン−1、オクテン−1、ノネン−1、
デセン−1、ウンデセン−1、ドデセン−1、トリデセ
ン−1、テトラデセン−1、ペンタデセン−1、ヘキサ
デセン−1、オクタデセン−1などの直鎖α−オレフィ
ンの他に3−メチルブテン−1、4−メチルペンテン−
1、4,4−ジメチルペンテン−1等の分岐α−オレフ
ィンやシクロペンテン、シクロオクテン、ノルボルネン
等の環状オレフィンやブタジエン、ペンタジエン、ヘキ
サジエン、等のジエン類が例示され、これらは単独重合
あるいは相互の共重合に用いることができる。
【0039】重合温度及び重合圧力としては、公知の方
法で用いられる一般的な条件で充分であり通常、温度は
−20〜150 ℃、圧力は常圧〜100 kg/cm
2 である。
【0040】
【実施例】以下に実施例を示しさらに本発明を説明する
【0041】実施例1 常法にしたがって合成したイソプロピルシクロペンタジ
エニル−1− フルオレンをリチウム化し、四塩化ジル
コニウムと反応することで得たイソプロピル(シクロペ
ンタジエニル−1− フルオレニル) ジルコニウムジ
クロリドをメチルリチウムでメチル化して得られるイソ
プロピル(シクロペンタジエニル−1−フルオレニル)
ジルコニウムジメチル2mgをトルエン10mlに溶解
し、トリエチルアルミニウム43mgを加え触媒成分と
した。次いで、トルエン1リットルを装入した容積2リ
ットルのオートクレーブに上記触媒成分を挿入した。
【0042】プロピレンを加えて3kg/cm2 ゲー
ジとして、20℃に昇温してから、トリフェニルメタン
テトラ(ペンタフルオロフェニル)硼素12.8mgを
トルエン10mlに溶解した溶液をオートクレーブ中に
加えて重合を開始した。3kg/cm2 ゲージに保ち
ながら20℃で2時間重合した。内容物を濾過、乾燥し
てポリマーを69g得た(これは164kgポリプロピ
レン/ジルコニウム1gに相当する。)。また13C−
NMR によればシンジオタクチックペンタッド分率は
0.88であり、135 ℃テトラリン溶液で測定した
極限粘度(以下、ηと記す)は1.13、1,2,4−
トリクロロベンゼンで測定した重量平均分子量と数平均
分子量との比(以下、MW/MN と記す)は2.2 
であった。
【0043】比較例1 イソプロピル(シクロペンタジエニル−1− フルオレ
ニル) ジルコニウムジメチル2mgをトルエン10m
lに溶解し、トリエチルアルミニウム43mgを加えた
。さらにトリフェニルメタンテトラ(ペンタフルオロフ
ェニル)硼素12.8mgをトルエン10mlに溶解し
た溶液を加えて触媒成分溶液とした。次いで、容積2リ
ットルのオートクレーブにトルエン1リットル装入し、
上記触媒成分を挿入した。
【0044】プロピレンを加えて3kg/cm2 ゲー
ジとし、20℃に昇温して実施例1と同様にしてプロピ
レンの重合を行ったところ29.4gのポリマーを得た
(これは68kgポリプロピレン/ジルコニウム1gに
相当する)。ポリマーのηは1.16、シンジオタクチ
ックペンタッド分率は0.88であり、MW/MN は
2.2 であった。
【0045】実施例2 イソプロピル(シクロペンタジエニル−1− フルオレ
ニル) ジルコニウムジメチル1.5mg をトルエン
10mlに溶解し、トリエチルアルミニウム78mgを
加え触媒成分とした。次いで、容積2リットルのオート
クレーブにトルエン1リットル装入し、上記触媒成分を
挿入した。
【0046】プロピレンを加えて3kg/cm2 ゲー
ジとして、20℃に昇温してから、トリフェニルメタン
テトラ(ペンタフルオロフェニル)硼素6.42mgを
トルエン10mlに溶解した溶液をオートクレーブ中に
加えて重合を開始した。3kg/cm2 ゲージに保ち
ながら20℃で1時間重合した後にトリフェニルメタン
テトラ(ペンタフルオロフェニル)硼素6.42mgを
加えて、さらに1時間重合した。 ついで濾過、乾燥してポリマーを80g を得た(これ
は253kg ポリプロピレン/ジルコニウム1gに相
当する)。 また、シンジオタクチックペンタッド分率は0.89で
あり、ηは1.21、MW/MN は2.2 であった
【0047】比較例2 イソプロピル(シクロペンタジエニル−1− フルオレ
ニル) ジルコニウムジメチル2mgをトルエン10m
lに溶解した溶液に、トリフェニルメタンテトラ(ペン
タフルオロフェニル)硼素9.47mgをトルエン10
mlに溶解した溶液を加えて触媒成分溶液とした。次い
で、容積2リットルのオートクレーブにトルエン1リッ
トル装入し、さらにトリエチルアルミニウム43mgを
加えた。
【0048】プロピレンを加えて3kg/cm2 ゲー
ジとして、20℃に昇温してから、上記触媒成分溶液を
オートクレーブ中に加えて重合を開始し、実施例1と同
様にしてプロピレンの重合を行ったところポリマーはま
ったく得られなかった。
【0049】比較例3 トルエン1リットル装入した容積2リットルのオートク
レーブにトリフェニルメタンテトラ(ペンタフルオロフ
ェニル)硼素9.47mgをトルエン10mlに溶解し
、トリエチルアルミニウム43mgを加えた。次いでプ
ロピレンを加えて3kg/cm2 ゲージとして、20
℃に昇温してから、イソプロピル(シクロペンタジエニ
ル−1− フルオレニル) ジルコニウムジメチル2m
gをトルエン10mlに溶解した溶液をオートクレーブ
中に加えて重合を開始し実施例1と同様にしてプロピレ
ンの重合を行ったところポリマーはまったく得られなか
った。
【0050】実施例3 イソプロピル(シクロペンタジエニル−1− フルオレ
ニル) ジルコニウムジメチルの代わりにエチレンビス
テトラヒドロインデニルジルコニウムジメチル2.5m
g とトリエチルアルミニウム76mgをトルエン10
mlに溶解し触媒成分とした。次いでトルエン1リット
ル装入した容積2リットルのオートクレーブに上記触媒
成分を挿入した。
【0051】プロピレンを加えて3kg/cm2 ゲー
ジとして、20℃に昇温してから、トリフェニルメタン
テトラ(ペンタフルオロフェニル)硼素9.47mgを
トルエン10mlに溶解した。溶液をオートクレーブ中
に加えて重合を開始し、実施例1と同様にしてプロピレ
ンの重合を行ったところ60gのポリマーを得た(これ
は111kg ポリプロピレン/ジルコニウム1gに相
当する)。ポリマーのηは0.70、アイソタクチック
ペンタッド分率は0.92であり、MW/MN は2.
2であった。
【0052】実施例4 トリエチルアルミニウムに変えトリイソブチルアルミニ
ウムを74mg用いた他は実施例1と同様にして触媒成
分溶液を調製し、トルエン1リットル装入した容積2リ
ットルのオートクレーブに挿入した。
【0053】プロピレンを加えて3kg/cm2 ゲー
ジとして、20℃に昇温してから、トリフェニルメタン
テトラ(ペンタフルオロフェニル)硼素12.8mgを
トルエン10mlに溶解した溶液をオートクレーブ中に
加えて重合を開始し、実施例1と同様にしてプロピレン
の重合を行ったところ44gのポリマーを得た。ポリマ
ーのηは1.18、シンジオタクチックペンタッド分率
は0.88であり、MW/MN は2.3であった。
【0054】実施例5 トリフェニルメタンテトラ(ペンタフルオロフェニル)
硼素に変えトリス(ペンタフルオロフェニル)硼素25
mgを用いた他は実施例1と同様にしてプロピレンの重
合を行ったところ35gのポリマーを得た。ポリマーの
ηは1.12、シンジオタクチックペンタッド分率は0
.86であり、MW/MN は2.3 であった。
【0055】
【発明の効果】本発明の方法を実施することにより安定
に重合が行え、また触媒当たり高活性でポリオレフィン
を得ることが期待でき工業的に極めて価値がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の理解を助けるためのフロー図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式の化1あるいは化2(式中Aお
    よびBまたはA’およびB’は互いに同じかあるいは異
    なるもので、中心原子に配位した不飽和炭化水素残基を
    、Rは側鎖を有してもよい2価の直鎖状炭化水素残基ま
    たはその直鎖の炭素原子が珪素原子、ゲルマニウム原子
    もしくは錫原子で置換されている残基を、Xは炭素原子
    数1〜10の炭化水素残基を、Mは周期律表第4族、第
    5族から選ばれる金属原子を示す) 【化1】 【化2】 で表される遷移金属化合物と有機アルミニウム化合物と
    の反応物と、該反応物と接触して安定アニオンとなる化
    合物とからなる触媒を用いてオレフィンを重合する方法
    において、該遷移金属化合物と有機アルミニウム化合物
    との反応物をオレフィンで処理した後に、重合条件下で
    該反応物と接触して安定アニオンとなる化合物を加える
    ことを特徴とするオレフィンの重合方法。
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