JPH03195707A - ポリオレフィンの製造方法 - Google Patents

ポリオレフィンの製造方法

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JPH03195707A
JPH03195707A JP1332872A JP33287289A JPH03195707A JP H03195707 A JPH03195707 A JP H03195707A JP 1332872 A JP1332872 A JP 1332872A JP 33287289 A JP33287289 A JP 33287289A JP H03195707 A JPH03195707 A JP H03195707A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規な触媒系の存在下で、少なくとも1種のオ
レフィンを重合させることからなるポリオレフィンの製
造方法に関する。
〔従来の技術〕
オレフィンの低圧重合に遷移金属化合物および有機金属
化合物からなる触媒系を用いることはすでに知られてい
る。また、高活性型触媒として、無機または有機マグネ
シウム化合物と遷移金属化合物との反応物を1成分とし
て含有する触媒系も知られている。
特公昭52−15110号公報および特公昭52−27
677号公報においては、極めて高い耐衝撃性を有する
ポリオレフィンを製造しうる重合法が提示されており、
そこではマグネシウム金属と水酸化有機化合物またはマ
グネシウムの酸素含有有機化合物、遷移金属の酸素含有
有機化合物、およびアルミニウムハロゲン化物を反応さ
せて得られる触媒成分(A)と有機金属化合物の触媒成
分(B)とからなる、極めて活性の高い触媒系が使用さ
れている。
しかし、これらの触媒の存在下で得られる重合体粒子は
、平均粒径が小さかったり、粒度分布が広かったりして
、重合体粒子中に含まれる微細粒子の割合が多く、粉体
特性の点てはいまだ不十分なものであった。
すなわち、上述のような欠点を有していると、ポリオレ
フィンを製造する際、重合体スラリーからの粒子分離、
粉体乾燥、粉体移送、造粒などの工程で諸々のトラブル
を引き起こし、時には長期にわたる連続生産が不可能に
なったりする。また、多段重合法によって重合体を得る
場合、重合体粒子の粒度分布が広いと、乾燥以降の添加
剤配合段階や輸送段階において粉体の分級が起き易く、
粒径毎に物性が異なるため品質上に及ぼす悪影響も無視
できないときがある。
また、特公昭52−15110号公報などに開示した触
媒成分(A)の原料に加えて、ケイ素化合物を使用する
ことにより、重合体の粒径を大きくできることを見い出
し特許出願(特公昭62−58367号公報)したが粒
度分布の改善までには至らなかった。
さらに、先の特公昭52−15110号公報などに開示
した触媒成分(A)の原料、すなわちマグネシウムとチ
タンを含む均一溶液(以下、Mg−T1溶液という)を
、有機アルミニウム化合物で部分的に還元を行い、次い
でケイ素化合物を反応させ、さらにハロゲン化アルミニ
ウム化合物で反応させることにより、粒度分布の改善を
果たすことを見い出して特許出願(特開昭60−262
802号公報)したが、粒径が充分に大きくないという
結果となった。特に、分子量分布を広くしたときにその
傾向が著しく、そのとき、さらに触媒粒子が輸送段階や
重合段階において崩壊し易かった。
このような重合体の粉体形状の解決策は、古くから幾つ
も提案されており、予備重合として知らレテいる方法も
その一つである。例えば、特開昭59−172503号
公報によれば、三塩化チタン化合物てプロピレンと線状
C8〜C18のα−オレフィンを予備重合し、非脆砕性
の触媒組成物を得る方法が開示されている。しかしなが
ら、この方法では、本発明で用いられるマグネシウムに
担持された触媒でポリエチレン重合に適用した場合、粒
径、嵩密度への改良効果が少ない。また、特開昭59−
215301号公報のよれば、マグネシウム、チタン、
及びノ\ロゲンを必須成分とする触媒成分と、有機アル
ミニウム化合物触媒成分の存在下、ブテン−1または4
−メチル−1−ペンテンで前重合処理するか、更に続け
てエチレン、プロピレンまたは3−メチル−1−ペンテ
ンのいずれかで追加前重合処理する方法が開示されてい
る。しかしながら、本発明者らの検討によれば、この方
法では、有機アルミニウム化合物触媒成分の存在下で前
重合することから、触媒の活性を制御することが難しく
、充分に目的を達成することはできない。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は前記特公昭52−15110号公報における高
い触媒活性のもとで狭い分子量分布を有する重合体を製
造しうるという特長を損なうことなく、しかも重合体粒
子の粉体特性を大幅に改善することを目的とするもので
ある。
〔課題を解決するため手段〕
本発明は、先の特公昭52−15110号公報などに開
示した触媒成分(A)の原料、すなわちMg−Ti溶液
に、有機アルミニウム化合物およびケイ素化合物を反応
させ、さらに、ノ\ロゲン化アルミニウム化合物を反応
させて得られる固体複合体をエチレンおよび/またはα
−オレフィンで処理することにより、粒径の大きな粉体
特性の優れた破砕しにくい重合体が得られることを見い
出し、完成させるに至ったものである。
すなわち、本発明は、 (1)(A)(1)  金属マグネシウムと水酸化有機
化合物、およびマグネシウムの酸素含有有 機化合物から選んだ少なくとも1員と (il)少なくとも1種のチタンの酸素含有有機化合物
とを含有する均一溶液に、 (iii)少なくとも1種の有機アルミニウム化合物お
よび/または (iv)少なくとも1種のケイ素化合物を反応させて得
られる反応物と、 (v)  少なくとも1種のハロゲン化アルミニウム化
合物を反応させて得られた固 体複合体に、エチレンおよび/または α−オレフィンを接触・吸収させて調 製した触媒成分(A)と、 (B)周期律表の第1a、Ila、IIb、llIbお
よびIVb族金属の有機金属化合物から選んだ少なくと
も1種の触媒成分(B)とからなる触媒系の存在下で、
少なくとも1種のオレフィンを重合させることを特徴と
するポリオレフィンの製造方法に関する。
〔作用〕
本発明において固体複合体の調製に用いる反応剤である
前記(1)の金属マグネシウムと水酸化有機化合物およ
びマグネシウムの酸素含有有機化合物としては、以下の
ものがあげられる。まず、金属マグネシウムと水酸化有
機化合物とを使用する場合において、金属マグネシウム
としては各種の形状、すなわち粉末1粒子、箔またはリ
ボンなどのいずれの形状のものも使用でき、また水酸化
有機化合物としては、アルコール類、有機シラノール、
フェノール類が適している。
アルコール類としては、1〜18個の炭素原子を有する
直鎖または分岐鎖脂肪族アルコール、または、脂環式ア
ルコールが使用できる。
例としては、メタノール、エタノール、n−プロパツー
ル、i−プロパツール、n−ブタノール。
i−ブタノール、n−ヘキサノール、2−エチルヘキサ
ノール、n−オクタツール、i−オクタツール、n−ス
テアリルアルコール、シクロペンタノール、シクロヘキ
サノール、エチレングリコールなどがあげられる。
また、有機シラノールとしては少なくとも1個のヒドロ
キシル基を有し、かつ、有機基は1〜12個の炭素原子
、好ましくは1〜6個の炭素原子を有するアルキル基、
シクロアルキル基、アリールアルキル基、アリル基、ア
ルキルアリール基および芳容族基から選ばれる。
例えば次の化合物をあげることができる。トリメチルシ
ラノール、トリエチルシラノール、トリフェニルシラノ
ール、t−ブチルジメチルシラノール。さらに、フェノ
ール類としてはフェノール。
クレゾール、キシレノール、ノhイドロキノンなどがあ
げられる。
これらの水酸化有機化合物は、単独または2種類以上の
混合物として使用される。単独で使用することはもちろ
ん良いが、2種類以上の混合物として使用すると、重合
体の粉体特性などに特異な効果を醸し出すことがある。
加うるに、金属マグネシウムを使用して本発明で述べる
固体複合体を得る場合、反応を促進する目的から、金属
マグネシウムと反応したり、付加化合物を生成したりす
るような物質、例えばヨウ素、塩化第2水銀、ハロゲン
化アルキル、有機酸エステルおよび有機酸などのような
極性物質を、単独または2種類以上添加することが好ま
しい。
次に、マグネシウムの酸素含有有機化合物に属する化合
物としては、マグネシウムアルコキシド類、例えば、メ
チレート、エチレート、イソプロピレート、デカル−ト
、メトキシエチレートおよびシクロヘキサル−ト、マグ
ネシウムアルキルアルコキシド類、例えばエチルエチレ
ート、マグネシウムヒドロアルコキシド類、例えばヒド
ロキシメチレート、マグネシウムフェノキシド類、例え
ばフェネート、ナフチネート、フエナンスレネートおよ
びクレゾレート、マグネシウムカルボキシレート類、例
えばアセテート、ステアレート。
ベンゾエート、フェニルアセテート、アジペート。
セバケート、フタレート、アクリレートおよびオレエー
ト、オキシメート類、例えばブチルオキシメート、ジメ
チルグリオキシメートおよびシクロヘキシルオキシメー
ト、ヒドロキサム酸塩類、ヒドロキシルアミン塩類、例
えばN−ニトロソ−N−フェニル−ヒドロキシルアミン
銹導体、エル−ト類、例えばアセチルアセトネート、マ
グネシウムシラル−ト類、例えばトリフェニルシラル−
ト、マグネシウムと他の金属との錯アルコキシド類、例
えばMg CA l  (OC2Hs ) 4 ) 2
があげられる。これらの酸素含有有機マグネシウム化合
物は、単独または2種類以上の混合物として使用される
前記(i j)の反応剤であるチタンの酸素含有有機化
合物としては、一般式 CT i Oa (OR2)b)mで表される化合物が
使用される。ただし、該一般式においてR2は炭素数1
〜20、好ましくは1〜10の直鎖または分岐鎖アルキ
ル基、シクロアルキル基、アリールアルキル基、アリー
ル基およびアルキルアリール基などの炭化水素基を表わ
し、aとbとは、a≧0でb>Oでチタンの原子価と相
客れるような数を表わし、mは整数を表わす。なかんず
く、aが0≦a≦1でmが1≦m≦6であるような酸素
含有有機化合物を使うことが望ましい。
具体的な例としては、チタンテトラエトキシド。
チタンテトラ−n−プロポキシド、チタンテトラ−1−
プロポキシド、チタンテトラ−n−ブトキシド、ヘキサ
−1−プロポキシジチタネートなどがあげられる。いく
つかの異なる炭化水素基を有する酸素含有有機化合物の
使用も、本発明の範囲に入る。これらのチタンの酸素含
有有機化合物は単独または2種類以上の混合物として使
用する。
前記(ilj)の反応剤である有機アルミニウム化合物
としては、一般式R’3AlまたはR’  AIY3.
、、で表わされるものが使用される。
ただし、該一般式において、R1は同一または異なる1
〜20個、好ましくは1〜8個の炭素原子を有するアル
キル基を表わし、Yは1〜20個、好ましくは、1〜8
個の炭素原子を有するアルコキシ基、アリールオキシ基
、シクロアルコキシ基またはハロゲン原子を表わし、ま
たnは1≦nく3の数を表わす。
上記有機アルミニウム化合物は、単独または2種類以上
の混合物として使用することができる。
有機アルミニウム化合物の具体例としては、トリエチル
アルミニウム、トリーミーブチルアルミニウム、ジエチ
ルアルミニウムクロライド、エチルアルミニウムセスキ
クロライド、i−ブチルアルミニウムジクロライド、ジ
エチルアルミニウムエトキシドなどがあげられる。
前記(fv)の反応剤であるケイ素化合物としては、次
に示すポリシロキサンおよびシラン類が用いられる。
ポリシロキサンとしては、一般式 (式中、R3およびR4は炭素数1〜12のアルキル基
、アリール基などの炭化水素基、水素、)\ロゲン、炭
素数1〜12のアルコキシ基、アリロキシ基、脂肪酸残
基などのケイ素に結合しうる原子または残基を表わし、
R3およびR4は同種、異種のいずれでもよく、fは通
常2〜 10.000の整数を表わす)で表わされる繰返し単位
の1種または2種以上を、分子内に種々の比率、分布で
有している鎖状、環状あるいは三次元構造を有するシロ
キサン重合物(ただし、すべてのR3およびR4が、水
素あるいはハロゲンである場合は除く)があげられる。
具体的には、鎖状ポリシロキサンとしては、例えばヘキ
サメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、
ジメチルポリシロキサン、ジエチルポリシロキサン、メ
チルエチルポリシロキサン。
メチルヒドロポリシロキサン、エチルヒドロポリシロキ
サン、ブチルヒドロポリシロキサン、ヘキサフエニルジ
シロキサン、オクタフェニルトリシロキサン、ジフェニ
ルポリシロキサン、フェニルヒドロポリシロキサン、メ
チルフェニルポリシロキサン、1,5−ジクロロヘキサ
メチルトリシロキサン、1,7−ジクロロオクタメチル
テトラシロキサン、ジメトキシポリシロキサン、ジェト
キシポリシロキサン、ジフェノキシポリシロキサンなど
があげられる。
環状ポリシロキサンとしては、例えばヘキサメチルシク
ロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサ
ン、デカメチルシクロペンタシロキサン、2,4.6−
トリメチルシクロトリシロキサン、2,4,6.8−テ
トラメチルシクロテトラシロキサン、トリフェニルトリ
メチルシクロトリシロキサン、テトラフェニルテトラメ
チルシクロテトラシロキサン、ヘキサフェニルシクロト
リシロキサン、オクタフェニルシクロテトラシロキサン
などがあげられる。
三次元構造を有するポリシロキサンとしては、例えば上
記の鎖状または環状のポリシロキサンを加熱などにより
架橋構造を持つようにしたものなどをあげることができ
る。
これらのポリシロキサンは、取扱上液状であることが望
ましく、25℃における粘度が1〜10000センチト
ークス、好ましくは、1〜1000センチトークスの範
囲であることが望ましい。しかし、液状に限る必要はな
く、シリコングリースと総括的に呼ばれるような固形物
であってもさしつかえない。
シラン類としては、一般式 HqSi rR5sXt (式中R5は、炭素数1〜1
2のアルキル基、アリール基等の炭化水素基。
炭素数1〜12のアルコキシ基、アリロキシ基。
脂肪酸残基などのケイ素に結合しうる基を表わし、各R
5は互いに異種または同種のハロゲンを示し、q、sお
よびtは0以上の整数、rは自然数であってq+s+t
−2r+2または2rである)で表わされるケイ素化合
物があげられる。
具体的には、例えばトリメチルフェニルシラン。
アリルトリメチルシランなどのシラ炭化水素、ヘキサメ
チルジシラン、オクタフェニルシクロテトラシランなど
の鎖状および環状の有機シラン、メチルシラン、ジメチ
ルシラン、トリメチルシランなどの有機シラン、四塩化
ケイ素、四臭化ケイ素などのハロゲン化ケイ素、ジメチ
ルジクロロシラン、ジエチルジクロロシラン、n−ブチ
ルトリクロロシラン、ジフェニルジクロロシラン、トリ
エチルフルオロシラン、ジメチルジブロモシランなどの
アルキルおよびアリールハロゲノシラン、トリメチルメ
トキシシラン、ジメチルジェトキシシラン、テトラメト
キシシラン、ジフェニルシェドキンシラン、テトラメチ
ルジェトキシジシラン。
ジメチル・テトラエトキシジシランなどのアルコキシシ
ラン、ジクロロジェトキシシラン、ジクロロジフェニル
シラン、トリブロモエトキシシランなどのハロアルコキ
シおよびフェノキシシラン、トリメチルアセトキシシラ
ン、ジエチルジアセトキシシラン、エチルトリアセトキ
シシランなどの脂肪酸残基を含むシラン化合物などがあ
げられる。
上記の有機ケイ素化合物は単独で用いてもよく、また2
1Tf以上を混合あるいは反応させて使用することもで
きる。
前記(v)の反応剤であるハロゲン化アルミニウム化合
物としては、一般式R6□AlX1−zで示されるもの
が使用される。ただし、該一般式においてR6は1〜2
0個、好ましくは1〜8個の炭素原子を有する炭化水素
基を表わし、Xはハロゲン原子を表わし、2はO≦z<
3の数を表わし、好ましくは0≦2≦2の数を表わす。
またR6は直鎖または分岐鎖アルキル基、シクロアルキ
ル基。
アリールアルキル基、アリール基およびアルキルアリー
ル基から選ばれることが好ましい。
上記ハロゲン化アルミニウム化合物は、単独または2種
類以上の混合物として使用することができる。
ハロゲン化アルミニウム化合物の具体例としては、例え
ば、三塩化アルミニウム、ジエチルアルミニウムクロラ
イド、エチルアルミニウムジクロライド、i−ブチルア
ルミニウムジクロライド。
トリエチルアルミニウムと三塩化アルミニウムの混合物
などがあげられる。
反応剤(1)、(11)、(111)、及び/または(
iv)の反応順序は、化学反応を生じる限り、任意の順
序で有り得る。たとえば、マグネシウム化合物とチタン
化合物の混合物にケイ素化合物を加える方法、マグネシ
ウム化合物とチタン化合物の混合物に、上記の反応有機
アルミニウム化合物を加えついでケイ素化合物を加える
方法、ヤグネシウム化合物。
チタン化合物、ケイ素化合物を同時に混合する方法、マ
グネシウム化合物とケイ素化合物に、チタン化合物を加
える方法等が考え′ら゛れる。
これらの反応は、液体媒体中で行うことが好ましい。そ
のため特にこれらの反応剤自体が操作条件で液状でない
場合、または液状反応剤の量が不十分な場合には、不活
性有機溶媒の存在下で行うべきである。不活性有機溶媒
としては、当該技術分野で通常用いられるものはすべて
使用できるが、脂肪族、脂環族もしくは芳香族炭化水素
類またはそれらのハロゲン誘導体あるいはそれらの混合
物があげられ、例えば、イソブタン、ヘキサン、ヘプタ
ン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン。
キシレン、モノクロロベンゼンなどが好ましく用いられ
る。
本発明で用いる反応剤の使用量は特に制限されないが、
前記(1)のマグネシウム化合物中のMgのダラム原子
と前記(11)のチタン化合物中のTiのダラム原子と
の原子比は、1/20≦Mg/T i’≦100、好ま
しくは、115≦M g / T i≦ 10である。
この範囲をはずれてM g / T iが大きすぎると
、触媒調製の際に均一なMg−Ti溶液を得ることが困
難になったり、重合の際に触媒の活性が低くなる。逆に
小さすぎても触媒の活性が低くなるため、製品が着色す
るなどの問題を生ずる。
前記(iii)の有機アルミニウム化合物R’  AI
Y3−、(該式中、nは1≦n≦3である)中のAlの
ダラム原子(以下、A I (iii)という)にnを
乗じたものと前記(ii)のチタン化合物中の Tiの
ダラム原子との原子比は、1/IOX (n/n−0,
5)≦n X Al(iif)/Ti≦100X (n
/n−0,5) 好ましくは、 1/2 X (n/n−0,5)≦n X At(11
1)/TI≦50X (n/n−0,5) の範囲になるように使用量を選ぶことが好ましい。
この範囲をはずれてn X Al(iii)/Tfが大
きすぎると触媒活性が低くなり、小さすぎると粉体特性
の向上が望まれないという結果となる。
前記(iv)のケイ素化合物中のSiのダラム原子と前
記(i)のマグネシウム化合物中のMgのダラム原子と
の原子比は、1/20≦M g / S i≦100、
好ましくは115≦Mg/S i≦10の範囲になるよ
うに使用量を選ぶことが好ましい。
この範囲をはずれてMg/Siが大きすぎると粉体特性
の改良が不十分である。逆に小さすぎると触媒の活性が
低いという結果となる。
前記(v)のハロゲン化アルミニウム化合物の使用量は
、前記有機アルミニウム化合物(iif)中のAtのダ
ラム原子(A I (fit) )とノ10ゲン化アル
ミニウム化合物(v)中のAlのダラム原子(以下、A
 1 (v)という)の原子比がl/20≦AI(ii
i)/AI(v)≦10、かツl/2≦p (ただし、
p−X/ (4xTi+2xMg+s)であり、式中、
Ti、Xはそれぞれチタンおよびハロゲンのダラム原子
を表し、Mgは金属マグネシウムまたはマグネシウム化
合物中のMgのダラム原子を表し、Sはケイ素化合物中
のアルコキシ基もしくはアリロキシ基のダラム当量を表
す)、好ましくは1110≦AI(ill)/AI(v
)≦5、かつ415≦pの範囲になるように選ぶことが
好ましい。AI(111)/AI(v)の原子比がこの
範囲を外れると、粉体特性の向上が望まれない結果とな
り、pが小さすぎると触媒の活性が低くなる。
各段階の反応条件は特に臨界的ではないが、50〜30
0℃、好ましくは0〜200℃なる範囲の温度で、0.
5〜50時間、好ましくは1〜6時間、不活性ガス雰囲
気中で常圧または加圧下で行われる。
かくして得た固体複合体は、濾過または傾斜法により残
存する未反応物および副生成物を除去してから、不活性
有機溶媒で数回洗浄後、不活性有機溶媒中に懸濁した後
にエチレンおよび/またはα−オレフィンと接触させる
固体複合体に接触吸収させるα−オレフィンとしては、
プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン。
3−メチル1−ペンテン、2−メチル−1−ペンテン、
4−メチル−1−ペンテン、1−オクテンなどがあげら
れる。固体複合体との接触は、エチレンとこれらのα−
オレフィンを1種類以上吸収させるか、これらのα−オ
レフィンをそれぞれ単独、または2種類以上用いても良
いが、好ましくは、エチレンとエチレン以外の1種類以
上のα−オレフィンを吸収させる。
接触により吸収させるエチレン、α−オレフィンの総量
は、好ましくは固体複合体1重量部当り0.001〜2
0重量部以下であり、特に好ましくは0.01〜10重
量部の範囲である。α−オレフィンの吸収量が少なすぎ
ると触媒の耐破砕性が十分でない。2種類以上のα−オ
レフィンを用いる場合は、炭素数mのα−オレフィンの
吸収量をCm、炭素数nのα−オレフィンの吸収量をC
nとすると、Cm≦Cn(ただし、n≦man≧3)と
することが好ましい。この関係を満たさないと、重合体
の粉体特性が悪化することがある。
この接触処理は気相中または無溶媒で、あるいは不活性
有機溶媒の存在下で行うことができる。不活性有機溶媒
の存在下で行う場合、該有機溶媒は、固体像合体の製造
に用いたものと同様なものが用いられる。
接触条件は特に限定されないが、酸素、水分な仁が朶質
的にない状態で行う必要がある。ただし、触媒成分1>
の存在下で固体複合体にα=ニオレフイン接触さする、
いわゆる予備重合法では、本発明のような効果を得る4
とはできない。一般的に、この接触処、理は一50〜1
50℃、好ましくは0〜10.0℃の温度範囲で、常圧
下または加圧下にて実施することができ、気相中で処理
、する場合には流動状況下で、液相中で処理する場合に
は撹はん下で、十分接触させることが好ましい。
固体複合体の使用量は特に限定されないが、好ましくは
溶媒IL当りあるいは反応器IL当り0.1〜200g
なる量で使用される。また、水素の共存下で行うことも
できる。
接触処理後は、さらに不活性有機溶媒で洗浄を行っても
、あるいは洗浄を省略してもよい。
かくして得た触媒成分(A)は、そのまま懸濁状態で重
合に供することができるが、場合によっては、溶媒から
分離してもよく、さらには常圧あるいは減圧下で加熱し
て溶媒を除去し乾燥した状態で使用することもできる。
本発明において、触媒成分(B)である周期律表の第1
a、Ua、IIb、llIb、IVb族金属の有機金属
化合物としては、リチウム、マグネシウム。
亜鉛、スズまたはアルミニウムなどの金属と有機基とか
らなる有機金属化合物があげられる。
上記の有機基としては、アルキル基を代表としてあげる
ことができる。このアルキル基としては直鎖または分岐
鎖の炭素数1〜20のアルキル基が用いられる。具体的
には、例えばn−ブチルリチウム、ジエチルマグネシウ
ム、ジエチル亜鉛。
トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、ト
リーミーブチルアルミニウム、トリーn−ブチルアルミ
ニウム、トリーn−デシルアルミニウム、テトラエチル
スズあるいはテトラブチルスズなどがあげられる。なか
んずく、直鎖または分岐鎖の炭素数1〜10のアルキル
基を有するトリアルキルアルミニウムの使用が好ましい
成分(B)としては、このほか炭素数1〜20のアルキ
ル基を有するアルキル金属水素化物を使用することがで
きる。このような化合物としては、具体的には、ジイソ
ブチルアルミニウム水素化物。
トリメチルスズ水素化物などをあげることができる。ま
た炭素数1〜20のアルキル基を有するアルキル金属ハ
ライド、例えばエチルアルミニウムセスキクロライド、
ジエチルアルミニウムクロライド、ジイソブチルアルミ
ニウムクロライドあるいはアルキル金属アルコキシド、
例えばジエチルアルミニウムエトキシドなども使用でき
る。
なお、炭素数1〜20のアルキル基を有するトリアルキ
ルアルミニウムあるいはジアルキルアルミニウム水素化
物と炭素数4〜20のジオレフィンとの反応により得ら
れる有機アルミニウム化合物、例えばイソプレニルアル
ミニウムのような化合物を使用することもできる。
本発明によるオレフィンの重合は、いわゆるチーグラー
法の一般的な反応条件で、不活性溶媒の存在下または不
存在下、液相または気相で行われる。液相重合において
はスラリー重合で行うことが好ましい。すなわち、連続
式またはバッチ式で20〜110℃の温度で重合を行う
。重合圧としては特に限定はないが、加圧下特に1.5
〜50k g / c m 2Gの使用が適している。
重合を不活性溶媒の存在下に行う場合には、不活性溶媒
としては、通常使用されているいかなるものも使用しつ
る。特に4〜20個の炭素原子を有するアルカンまたは
シクロアルカン、例えばイソブタン、ペンタン、ヘキサ
ン、シクロヘキサンなどが適している。
本発明の実施にあたり、触媒成分(A)の使用量は、溶
媒IL当たり、または反応器IL当たり、チタン原子0
.001〜2.5ミリモルに相当する量で使用すること
が好ましく、条件により一層高い濃度で使用することも
できる。
成分(B)の有機金属化合物は溶媒IL当たり、または
反応器IL当たり、0.02〜50ミリモル、好ましく
は0.2〜5ミリモルの濃度で使用する。
本発明のポリオレフィンの製造方法において重合させる
オレフィンとしては、一般式R−CH−CH2のα−オ
レフィン(式中、Rは水素または1〜10個、特に1〜
8個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖の置換・非置
換アルキル基を表わす)をあげることができる。具体的
には、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテ
ン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテンなどがあ
げられる。また、上記α−オレフィンの2種以上の混合
物あるいはα−オレフィンとブタジェン。
イソプレンなどのジエン類との混合物を使用して共重合
を行うこともできる。特にエチレン、エチレンとエチレ
ン以外の上記のα−オレフィンとの混合物、またはエチ
レンとジエン類との混合物を使用することが好ましい。
本発明において生成重合体の分子量は公知の手段、すな
わち適当量の水素を反応系内に存在させるなどの方法に
より調節することができる。
〔発明の効果〕
本発明の効果は、第1に重合体の粉体特性が顕著な点に
ある。すなわち、本発明によれば、輸送段階、重合段階
に於ける触媒粒子の破砕が少なく、粒度分布も極めて狭
く、かつ微細粒子含量が少なく、さらに大きな平均粒径
を有する嵩密度の高い重合体を得ることができる。特に
、分子量分布の広い重合体が得られる触媒に本発明を適
用することにより、上記効果を達成できた意義は大きい
すなわち、重合工程においては、重合装置内での付着物
の生成が阻止され、重合体の分離、乾燥工程においては
、重合体スラリーの分離・濾過が容易となり、重合体の
微細粒子の系外への飛散が防止される。加えて流動性の
向上により乾燥効率が向上する。また、移送工程におい
ては、サイロ内でブリッジなどの発生がなく、移送上の
、トラブルが解消され、さらに、造粒もきわめて円滑に
行われる。また、重合体の粒度分布が狭いと、特に多段
重合法によって、より分子量分布の広い重合体を得る場
合に粒子の分級が起きに<<、均質な粒子かえられるの
で、成形物中にブッやムラ等が生じない。
本発明の第2の効果は、触媒活性が高いこと、すなわち
、触媒成分(A)の単位重量当たりに得られる重合体の
重量が著しく多いことである。したがって重合体から特
別の手段を講じて触媒残香を除去する必要がなく、かつ
重合体の成型時の劣化や若色などの問題を避けることが
できる。
〔実施例〕
以下に本発明を実施例により示すが、本発明はこれらの
実施例によってなんら限定されるものではない。なお、
実施例および比較例において、HLMI/Mlは高負荷
メルトインデックス(HLMl、ASTMD−1238
条件F条件る)とメルトインデックス(MI、ASTM
D−1238条件E条件る)との比であり、分子量分布
の尺度である。HLMI/Ml値が小さいと分子量分布
か狭いと考えられる。
活性は、触媒成分(A)1g当たりの重合体生成m (
g)を表わす。重合体粒子の粒径分布の広狭は重合体粒
子を篩によって分級した結果を確率対数紙にプロットし
、近似した直線より公知の方法で幾何標準偏差を求め、
その常用対数(以下、σという)で表わした。また、平
均粒径は前記の近似直線の重量積算値50%に対応する
粒径を読み取った値である。
破砕率は、フラスコに入っている触媒スラリーを、10
Lの水を張った周波数28kHzの超音波洗浄器で、2
分間暴露した。その後重合し、得られた重合体の粒径を
W2とする。超音波に暴露する前の触媒を用いて重合し
た重合体の粒径をWlとすると、破砕率は(Wl−W2
)/Wlで求められ、百分率で示す。
参考例1 (イ)〔固体複合体の調製〕 撹拌装置を備えた10Lのオートクレーブに、n−ブタ
ノール140g (1,89モル)と2−エチル−ヘキ
シルアルコール246g (1,89モル)を入れ、こ
れに、ヨウ素2g、金属マグネシウム粉末40g (1
,65モル)およびチタンテトラブトキシド56.Og
 (0,165モル)を加え、さらにヘキサン2720
m lを加えた後80℃まで昇温し、発生する水素ガス
を排除しながら窒素シール下で1時間撹拌した。引続き
120℃まで昇温しで1時間反応を行い、Mg=Ti溶
液を得た。
内温を45℃に保ち、ジエチルアルミニウムクロライド
の30%ヘキサン溶液(1,65モル)を1時間かけて
加えた。すべてを加えた後60℃で1時間撹拌した。次
にメチルヒドロポリシロキサン(25℃に於ける粘度約
30センチストークス)198g (ケイ素3,3グラ
ム原子)を加え、還流下に1時間反応させた。45℃に
冷却後、i−ブチルアルミニウムジクロライドの50%
へキサン溶液3670m1を2時間かけて加えた。すべ
てを加えた後、70℃で1時間撹拌を行った。
生成物にヘキサンを加え、傾斜法で15回洗浄を行った
。かくして、ヘキサンに懸濁した固体複合体のスラリー
(固体複合体209gを含む)を得た。その一部を採取
し、上澄液を除去して窒素雰囲気下で乾燥し、元素分析
したところ、Tiは4.1重量%であった。
実施例1 (イ)触媒成分(A)の調製 内容a2Lのステンレススチール製電磁撹はん式オート
クレーブ内を十分窒素で置換し、参考例1で得られた固
体複合体20gとなるように固体複合体のへキサンスラ
リーを仕込んだ。オートクレーブの内温を45℃に保ち
、ブテン−1を2ml加え、30分間接触させた。続い
て気相部を窒素で置換した後、エチレンを50 m 1
 / m i nの速度で30分間装入した後、45℃
で30分間保持した。この操作により、固体複合体1g
当り0.12gのブテン−1と0.2gのエチレンを吸
収させたことになる。(以後、これら固体複合体当りの
オレフィンのを吸収ffi(g/g)を吸収比と呼ぶ)
かくして、ヘキサンに懸濁した触媒成分(A)を得た。
(ロ)〔エチレンの重合〕 内容積2Lのステンレススチール製電磁撹はん式オート
クレーブ内を十分窒素で置換し、ヘキサン1.2Lを仕
込、内温を80℃に調節した。その後、触媒成分(B)
としてトリーミーブチルアルミニウム0.23g (1
,2ミリモル)および前記(イ)で得た触媒成分(A)
11.6mgを含有するスラリーを順次添加した。オー
トクレーブ内圧を1kg/cm2Gに調節した後、水素
を4 k g / c m 2加え、次いでオートクレ
ーブ内圧が11.0kg/cm2Gになるように、連続
的にエチレンを加えながら1.5時間重合を行った。
重合終了後冷却し、未反応ガスを追い出してポリエチレ
ンを取り出し、濾過により溶媒から分離して乾燥した。
その結果、メルトインデックス0.47g/10分、H
LMI/MI48.嵩密度0.39g/am’のポリエ
チレン402gが得られた。固体触媒成分(A)Ig当
りの生成量(以・下、活性という)は40200g/g
に相当する。また平均粒径は290μであり、粒径が1
05μ以下の微細粒子の割合(以下、微細粒子含量とい
う)は6.3重量%、σは0.19、そして破砕率は0
96であった。
実施例2〜6 実施例1と同様にして、参考例1で得られた固体複合体
20gにブテン−1,エチレンの吸収量を表−1に示し
たように変更した以外は実施例1と同様にして触媒成分
(A)を得た。但し、実施例4では、エチレンを装入す
、る前に水素を0.5kg/cm2Gオートクレーブへ
装入し、実施例6では、ブテン−1を使用しなかった。
また、実施例5では、オートクレーブの内温を45℃に
保ち、ブテン−1を4ml加え、エチレンを50m1/
minの速度で30分間装入した後、45℃で30分間
保持した。
実施例1と同様にしてエチレンの重合を行い、重合結果
を表−1に示した。
参考例2 (イ)〔固体複合体の調製〕 参考例1において、チタンテトラブトキシドの反応量を
28g (0,082モル)に変更した以外は参考例1
と同様にしてM g −T i溶液を調製した。
続いて参考例1と同様にして、ジエチルアルミニウムク
ロライド(0,82モル)の30%ヘキサン溶液、メチ
ルヒドロポリシロキサン(25℃に於ける粘度約30セ
ンチストークス)99g(ケイ素1.65グラム原子)
、i−ブチルアルミニウムジクロライドの50%ヘキサ
ン溶液3060m lを2時間かけて加えた。すべてを
加えた後、70℃で1時間撹拌を行った。生成物にヘキ
サンを加え、傾斜法で15回洗浄を行った。かくして、
ヘキサンに懸濁した固体複合体のスラリー(固体複合体
A197gを含む)を得た。その一部を採取し、上澄液
を除去して窒素雰囲気下で乾燥し、元素分析したところ
、Tiは2.0重量%であった。
実施例7〜9 実施例7.8では、実施例1と同様にして、参考例2で
得られた固体複合体2 Q gに4−メチル−ペンテン
−1,エチレンを、実施例9ではブテン−1,エチレン
を各々表−1に示した吸収量にした以外は実施例−1と
同様にして触媒成分(A)を得た。
実施例1と同様にしてエチレンの重合を行い、重合結果
を表−2に示した。
参考例3 (イ)〔固体複合体の調製〕 参考例1において、チタンテトラブトキシドの反応量を
140g (0,41モル)に変更した以外は参考例1
と同様にしてM g −T i溶液を調製した。
続いて参考例1と同様にして、ジエチルアルミニウムク
ロライド(3,3モル)の30%ヘキサン溶液、メチル
ヒドロポリシロキサン(25℃に於ける粘度約30セン
チストークス)248g(ケイ素4.12グラム原子)
、i−ブチルアルミニウムジクロライドの50%ヘキサ
ン溶液2075m1を2時間かけて加えた。すべてを加
えた後、70℃で1時間撹拌を行った。生成物にヘキサ
ンを加え、傾斜法で15回洗浄を行った。
かくして、ヘキサンに懸濁した固体複合体のスラリー(
固体複合体A265gを含む)を得た。その一部を採取
し、上澄液を除去して窒素雰囲気下で乾燥し、元素分析
したところ、Tiは6.9重量%であった。
実施例10〜12 実施例10〜12では、実施例1と同様にして、参考例
3で得られた固体複合体20gに、実施例10ではプロ
ピレンを、実施例11ではブテン−1とエチレンを、実
施例12ではエチレンのみを各々表−2に示した吸収量
にした以外は実施例1と同様にして触媒成分(A)を得
た。
実施例1と同様にしてエチレンの重合を行い、重合結果
を表−2に示した。
比較例1〜5 比較例1では、参考例1で得られた固体複合体を触媒成
分(A)の代わりに用いた。
比較例2では、実施例1と同様にして、参考例1で得ら
れた固体複合体20gにブテン−1,エチレンの吸収量
を表−3に示したように変更した以外は実施例1と同様
にして得たものを触媒成分(A)の代わりに用いた。比
較例5では、実施例1と同様にして、参考例1で得られ
た固体複合体20gにプロピレンの吸収量を表−3に示
したように変更した以外は実施例1と同様にして得たも
のを触媒成分(A)の代わりに用いた。但し、比較例2
,5では、ブテン−1を加える前にトリイソブチルアル
ミニウムを各々16 mmol、  29 mff1o
l添加した。比較例3,4では、各々、参考例2゜3で
得られたものを触媒成分(A)の代わりに用い実施例1
と同様にしてエチレンの重合を行い、重合結果を表−3
に示した。比較例では、破砕率が大きくなり、また、比
較例2,5では、粒径も小さく、さらに粒度分布が広く
なった。
4、
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明における触媒調製フローチャト図である

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(A)(i)金属マグネシウムと水酸化有機化合
    物、およびマグネシウムの酸素含有有 機化合物から選んだ少なくとも1員と (ii)少なくとも1種のチタンの酸素含有有機化合物
    とを含有する均一溶液に、 (iii)少なくとも1種の有機アルミニウム化合物お
    よび/または (iv)少なくとも1種のケイ素化合物を反応させて得
    られる反応物と、 (v)少なくとも1種のハロゲン化アルミ ニウム化合物を反応させて得られた固 体複合体に、エチレンおよび/または α−オレフィンを接触・吸収させて調 製した触媒成分(A)と、 (B)周期律表の第 I a,IIa,IIb,IIIbおよびI
    Vbを族金属の有機金属化合物から選 んだ少なくとも1種の触媒成分(B)とか らなる触媒系の存在下で、少なくとも1 種のオレフィンを重合させることを特徴 とするポリオレフィンの製造方法。
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