JPH031139Y2 - - Google Patents

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JPH031139Y2
JPH031139Y2 JP1985173812U JP17381285U JPH031139Y2 JP H031139 Y2 JPH031139 Y2 JP H031139Y2 JP 1985173812 U JP1985173812 U JP 1985173812U JP 17381285 U JP17381285 U JP 17381285U JP H031139 Y2 JPH031139 Y2 JP H031139Y2
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chip
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、サイドカツタやエンドミル等の工
具本体の外周に、着脱自在に装着されるスローア
ウエイチツプに関するものである。
[従来の技術] エンドミル、正面フライス、サイドカツタ等の
各種のスローアウエイ式転削工具においては、軸
線回りに回転する工具本体の先端部外周に、切刃
を有する板状のスローアウエイチツプ(以下、チ
ツプと略称する。)が着脱自在に装着されている。
第17図〜第19図は、従来のこの種のチツプ
の一例を示すものである。
第17図〜第19図において、このチツプ1は
上下面2,3が互いに平行な外観平行四辺形状の
もので、上記下面3が着座面とされるとともに、
上記上面2の長辺側の稜辺部に主切刃4,4が形
成されている。そして、上記上面2の主切刃4に
沿う所定幅の部分には、この上面2の中央側から
主切刃4に向けて、上面2に対し第18図中βで
示す角度で漸次下面3側に傾斜するチヤンフア面
5が形成されている。また、このチツプ1の主切
刃4から下面3に至る側面6は、上記主切刃4か
ら下面3に向けて、図中αで示す角度でチツプ1
の中心側に向けて傾斜する傾斜面によつて形成さ
れている。なお、図中符号7は、このスローアウ
エイチツプ1の取付孔を示すものである。
そして、以上の形状とされて上記従来のチツプ
1は、第20図および第21図に示すように、カ
ツタ等の工具本体8のチツプ取付面9上に着座面
とされた下面3を当接させたうえ、その取付孔7
内に挿入されたクランプネジ10が締め付けられ
ることによりこの工具本体8に着脱自在に装着さ
れて使用に供される。ここで、上記チツプ1は、
外周逃げ面となるチヤンフア面5および上面2が
それぞれ工具本体8の軸線Xを中心とした主切刃
4の回転軌跡Yの内側に位置するようにして、正
のアキシヤルすくい角Aおよびラジアルすくい角
Rを付されて装着されている。因に、上記ラジア
ルすくい角Rは、軸線Xと主切刃4とを結ぶ線
と、上記軸線Xを通りチツプ1の上下面2,3と
直交する線とのなす角をR1とすると(R1−α)
により表される角度である。
[考案が解決しようとする問題点] ところで、一般にこのようなチツプ1にあつて
は、上記工具本体8にそのアキシヤルすくい角A
およびラジアルすくい角Rを共に正方向に大きく
取つて装着することにより、その切削抵抗や切削
熱の発生が一段と低減し、これより一層高能率な
切削加工を行うことができる。
しかしながら、上記従来のチツプ1にあつて
は、第19図に示すように、主切刃4および上面
2がそれぞれ下面3に対して平行になつているた
め、第22図および第23図に示すように、アキ
シヤルすくい角Aを大きく取ろうとすると上述し
た回転軌跡Y内に位置させなければならないチツ
プ1の工具本体1外周方向の長さHが長くなつて
しまう。換言すれば、このチツプ1のチヤンフア
面5,5と上面2とを上記回転軌跡Yの内側に位
置させるためには、必然的に上述したR1で示す
角度が大きくなるため、上述したR=α−R1
関係によりさらに上記ラジアルすくい角Rを正に
するためには、その側面6の傾斜角αも上記角度
R1の増加量に比例させて予め大きく形成してお
かなければならない。このため、その刃先角度が
小さくなつてしまい、これにより刃先強度が低下
してチツピングや欠けの原因になるとともに、さ
らに着座剛性が劣化して耐切削荷重の低下を招い
てしまうという問題があつた。
[考案の目的] この考案は上記事情に鑑みてなされたもので、
刃先強度や着座剛性が劣化することなく大きいア
キシヤルすくい角とラジアルすくい角とをもつて
工具本体に装着することができ、よつて高能率な
切削加工を行うことができるスローアウエイチツ
プを提供することを目的とするものである。
[問題点を解決するための手段] この考案のチツプは、下面に着座面が形成され
た方形板状をなし、上面の稜辺部に主切刃が形成
されてなるチツプの上記上面を、この上面に一対
のコーナ部同士を結ぶ対角線を稜線とし、該対角
線からそれぞれ他のコーナ部に向かうにつれて漸
次下面側に接近する平坦な傾斜面によつて形成し
たものである。
[実施例] 第1図〜第10図は、この考案のチツプの一例
を示すものである。
第1図〜第3図において、このチツプ11は外
観略菱形の板状のもので、その下面12が着座面
とされるとともに、その上面13の稜辺部には、
それぞれ主切刃14,14が形成されている。そ
して、この上面13は、この上面13の鈍角をな
すコーナ部15,15同士を結ぶ対角線Mからそ
れぞれ鋭角をなすコーナ部16,16に向けて上
下面12,13間の厚さが漸次減少することによ
り、下面12と平行な面に対して角度δで傾斜す
る平坦な傾斜面17,17によつて形成されてい
る。なお、図中符号18は、このスローアウエイ
チツプ11の取付孔を示すものである。
そして、このようなチツプ11は、第4図〜第
7図に示すように、例えば工具本体19の外周の
4箇所にその軸線方向に沿つて螺旋状を描くよう
にして適宜形成された多数のチツプ取付座20…
に、それぞれクランプネジ21を介して着脱自在
に装着されて使用に供される。ここで、これらチ
ツプ11…は、第6図および第7図に示すよう
に、工具本体19にそれぞれの鋭角のコーナ部1
6…を上記工具本体19の回転方向先端側に位置
させ、かつ従来のものと同様に各々正のアキシヤ
ルすくい角Aおよびラジアルすくい角Rを付され
て装着されている。
しかして、このようなチツプ11にあつては、
装着された際に外周逃げ面とされる上面13を、
この上面13の鈍角をなすコーナ部15,15同
士を結ぶ対角線を稜線とし、この対角線から鋭角
をなすコーナ部16,16に向かうにつれて漸次
下面12に接近する平坦な傾斜面17,17によ
つて形成しているので、第6図に示すように、工
具への装着時おいて、チツプ厚さが最大となる上
記対角線部分を回転軌跡Y内に位置させておけ
ば、これより回転方向後方側の部分については配
慮する必要がない。従つて、回転軌跡Y内に位置
させるべきチツプ11の工具外周方向長さH1
が、実質的にチツプ11の長さが半減したと同様
に小さくなり、しかもこの長さH1の半減効果は
アキシヤルレーキ角Aの大きさを問わず発揮され
る。したがつて、第8図および第9図に示すよう
に、アキシヤルすくい角Aを大きくした場合にお
いても、軸線Xと主切刃14とを結ぶ線と上記工
具本体19の軸線Xを通りその下面12と直交す
る線とのなす角をR2の変化量を極めて小さく抑
えることができる。このため、その側面22の傾
斜角を大きくする必要がなく、よつて刃先強度や
着座剛性を劣化させることなく、高能率な切削加
工を行うことができる。また、本実施例のチツプ
11では、傾斜面17を平坦としたので、主切刃
14に対する外周逃げ面となる傾斜面17の傾斜
角δ(第3図参照)は、チツプ中心から傾斜面の
先端に位置するコーナ部16に向かう方向で測つ
た場合に最大となり、チツプ中心から主切刃4と
交差する方向に測つた場合には上記より小さくな
る。このため、チツプを工具に装着した場合の主
切刃14の工具周方向逃げ角はコーナ部15に向
かう程大きくなり、従つて、コーナ部16を基準
に逃げ角を設定すれば他の部分にはそれ以上の逃
げ角が確保されることとなり、逃げ角の設定が容
易である。
さらに、傾斜面17が平坦なため、その稜辺に
形成される主切刃14も直線状をなし、この結
果、平面加工を精度良く行うことができるととも
に、主切刃14の回転半径が変化しても同一チツ
プを使用でき、汎用性も高い。
[他の実施例] 第10図〜第12図は、この考案の第二の例を
示すもので、第1図〜第3図に示したものと共通
する部分には同一符号を付してその説明を省略す
る。
第10図〜第12図において、この例のチツプ
25においては、主切刃14から下面12に至る
側面26の傾斜角α1が、第1図〜第3図に示した
ものより大きくなるように形成されている。そし
て、この傾斜した側面26の下端部26aから上
記下面12までの間には、対向する側面27…同
士が互いに平行な菱形板状の着座部28が形成さ
れている。
また、第13図〜第15図はこの考案の第三の
例を示すものである。
第13図〜第15図において、このチツプ30
は外観略平行四辺形の板状のもので、その下面3
1が着座面とされるとともに、その上面32の稜
辺部に、それぞれ主切刃33,33が形成されて
いる。そしてこの上面32は、この上面32の僅
かに鋭角をなすコーナ部34,34同士を結ぶ対
角線M1からそれぞれ鈍角をなすコーナ部35,
35に向けて上下面31,32間の厚さが漸次減
少する平坦な傾斜面36,36によつて形成され
ている。また、このチツプ30においても、主切
刃33から下面31に至る側面37の傾斜角が、
第1図〜第3図に示したものより大きくなるよう
に形成されている。そして、この傾斜した側面3
7の下端部37aから上記下面31までの間に
は、対向する側面38,38同士が互いに平行な
菱形板状の着座部39が形成されている。
しかして、上記第二および第三の例を示したチ
ツプ25,30によれば、上記第一の例に示した
ものと同様の作用効果を得ることができるほか、
さらに小型にチツプ等において上面を形成する傾
斜面の傾斜角を大きくした場合や、あるいは側面
の上記傾斜面を大きくした場合においても、充分
な着座面積を確保することができるという効果も
得ることができる。
なお、上記実施例においては、外観が菱形およ
び平行四辺形状のものについて説明したが、これ
に限るものではなく、その上面が上記各チツプと
同様の形状に形成されたものであれば、外観が長
方形や正方形等の他の方形板状のものでもよい。
また、工具本体に装着して使用に供するに際し
ても、同一種類のものを同時に使用する場合のみ
に限るものではなく、例えば第16図に示すよう
に、工具本体40のチツプ取付座に、この考案に
係る外観が正方形状のスローアウエイチツプ41
…を装着する一方で、さらにこの工具本体40の
先端側の主切刃に正面逃げを必要とする位置のチ
ツプ取付座に、上記第一の例に示した菱形状のチ
ツプ11を装着するようにして使用に供してもよ
い。
[考案の効果] 以上説明したようにこの考案のチツプは、下面
に着座面が形成された方形板状をなし、上面の稜
辺部に主切刃が形成されてなるスローアウエイチ
ツプの上記上面を、この上面の一対のコーナ部同
士を結ぶ対角線を稜線とし、該対角線からそれぞ
れ他のコーナ部に向かうにつれて漸次下面側に接
近する平坦な傾斜面によつて形成したものである
から、工具本体への装着時において、主切刃の回
転軌跡内に位置させるべきチツプの外周方向長さ
を、アキシヤルすくい角の大きさを問わず実質上
半減できる。
よつて、このチツプによれば、その刃先強度や
着座剛性を劣化させることなくアキシヤルレーキ
角を大幅に正角側に増加させて工具本体に装着で
き、高能率な切削加工を行うことができる。
また、この発明のチツプによれば、傾斜面自体
は平坦面とされているので、工具装着時には傾斜
面の先端側に位置するコーナ部を基準として工具
周方向の逃げ角を設定すれば、主切刃に所定の逃
げ角より大きな逃げ角を与えることができ、従つ
て工具装着時の逃げ角の設定を容易になし得る。
さらに、傾斜面の稜辺に形成される主切刃が直
線状をなすため、平面加工を精度良く行うことが
できるとともに、切刃回転半径が変化しても同一
チツプを使用でき、チツプ汎用性も極めて高い。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図はこの考案のスローアウエイチ
ツプの第一の実施例を示すもので、第1図は正面
図、第2図は第1図のA1−A1線視図、第3図は
第1図のA2−A2線視図、第4図〜第9図は上記
チツプを工具本体に装着した状態の一例を示すも
ので、第4図は正面図、第5図は底面図、第6図
および第8図はそれぞれ第5図のB部拡大図、第
7図および第9図はそれぞれ第4図のC部拡大
図、第10図〜第12図はこの考案の第二の実施
例を示すもので、第10図は正面図、第11図は
第10図のA3−A3線視図、第12図は第10図
のA4−A4線視図、第13図〜第15図はこの考
案の第三の実施例を示すもので、第13図は正面
図、第14図は第13図のA5−A5線視図、第1
5図は第13図のA6−A6線視図、第16図はこ
の考案のチツプを工具本体に装着した状態の他の
例を示す正面図、第17図〜第19図は従来のス
ローアウエイチツプを示すもので、第17図は正
面図、第18図は第17図のA7−A7線視図、第
19図は第17図のA8−A8線視図、第20図〜
第23図は上記チツプを工具本体に装着した状態
を示すもので、第20図および第22図はそれぞ
れ上記チツプの装着状態を示す底面図、第21図
および第23図はそれぞれ同正面図である。 11,25,30,41……スローアウエイチ
ツプ、12,31……下面、13,32……上
面、14,33……主切刃、17,36……傾斜
面、15,35……鈍角のコーナ部、16,34
……鋭角のコーナ部、22,26,27,37,
38……側面、28,28……着座部、20……
チツプ取付座、19,40……工具本体、M,
M1……対角線、X……軸線、Y……回転軌跡、
A……アキシヤルすくい角、R……ラジアルすく
い角。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 下面に着座面が形成された方形板状をなし、上
    面の稜辺部に主切刃が形成されてなるスローアウ
    エイチツプにおいて、上記上面を、この上面の一
    対のコーナ部同士を結ぶ対角線を稜線とし、該対
    角線からそれぞれ他のコーナ部に向かうにつれて
    漸次下面側に接近する平坦な傾斜面によつて形成
    したことを特徴とするスローアウエイチツプ。
JP1985173812U 1985-11-12 1985-11-12 Expired JPH031139Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985173812U JPH031139Y2 (ja) 1985-11-12 1985-11-12

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985173812U JPH031139Y2 (ja) 1985-11-12 1985-11-12

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Publication Number Publication Date
JPS6281513U JPS6281513U (ja) 1987-05-25
JPH031139Y2 true JPH031139Y2 (ja) 1991-01-16

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ID=31111625

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JP1985173812U Expired JPH031139Y2 (ja) 1985-11-12 1985-11-12

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4865578A (ja) * 1971-12-06 1973-09-10

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4865578A (ja) * 1971-12-06 1973-09-10

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JPS6281513U (ja) 1987-05-25

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