JPH039935Y2 - - Google Patents

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JPH039935Y2
JPH039935Y2 JP145986U JP145986U JPH039935Y2 JP H039935 Y2 JPH039935 Y2 JP H039935Y2 JP 145986 U JP145986 U JP 145986U JP 145986 U JP145986 U JP 145986U JP H039935 Y2 JPH039935 Y2 JP H039935Y2
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tip
cutting edge
tool body
main cutting
throw
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JP145986U
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、工具本体の先端部外周に、その軸
線方向に沿つて複数のスローアウエイチツプが装
着されたスローアウエイ式転削工具に関する。
[従来の技術] 近年、エンドミル等に用いられる転削工具とし
て、工具本体の先端部外周にその軸線方向に沿つ
て複数のスローアウエイチツプが着脱自在に装着
されたスローアウエイ式の転削工具が多用されつ
つある。
第9図〜第14図は、従来のこの種のスローア
ウエイ式転削工具(以下、転削工具と略称する。)
を示すもので、図中符号1はこの転削工具の工具
本体を示すものである。
この工具本体1は、基端部がエンドミル等の駆
動源に軸線廻りに回転自在に保持される略円柱状
のもので、その先端部外周の円周方向に等間隔を
おいた位置には、外周側と先端側とに開口する複
数条(図では4条)の螺施状のチツプポケツト2
…が形成されている。また、この工具本体1の外
周面には、各チツプポケツト2に沿つてこのチツ
プポケツト2に臨む複数(図では各4)のチツプ
取付座3…が形成されている。そして、これらチ
ツプ取付座3…には、それぞれスローアウエイチ
ツプ(以下、チツプを略称する。)4…が装着さ
れている。
上記チツプ4は、第12図〜第14図に示すよ
うに、略菱形の板状のもので、その上面5の4つ
の稜辺部6…にそれぞれ主切刃…7が形成されて
いる。そして、これら主切刃7…から着座面とさ
れる下面8に至る側面には、各々すくい面9…が
形成されている。ここで、各すくい面9は、主切
刃7の切刃中央10におけるこれらすくい面9,
9間の幅寸法が上記主切刃7の切刃両端11,1
2とにおける各幅寸法より大きくなるような円滑
な凸曲面により形成されている。
そして、上記各チツプ4は、第9図〜第11図
に示すように、その上面5を工具本体1の外周面
側に位置させ、かつ互いの主切刃7…をそれらの
回転軌跡において上記工具本体1の軸線方向に連
続させて、上記工具本体1のチツプ取付座3に着
脱自在に装着されている。ここで、これらチツプ
4…は、鋭角をなす切刃端11が切刃先端とされ
たものと、鈍角をなす切刃端12が切刃先端とさ
れたものとが、上記工具本体1の円周方向にそれ
ぞれ交互になるようにされ、しかも全てのチツプ
4…が互いに等しい正のアキシヤルすくい角αを
付されて装着されている。
しかして、上記従来の転削工具にあつては、チ
ツプ4…を、その鋭角の切刃端11を切刃先端と
したものと、鈍角の切刃端12を切刃先端とした
ものとを工具本体1の円周方向に沿つて交互に配
しているので、4つの主切刃7…のすべてを交換
して使うことができる。また、上記チツプ4の側
面にすくい面9をしかも凸曲面状に形成してある
ので、刃先角度βが大きくなつてその刃先強度が
向上すると共に、さらに優れた切屑排出性能も得
られることが知られている。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、上記従来の転削工具にあつて
は、全てのチツプ4…を正のアキシヤルすくい角
αを付して装着しているため、各チツプ4による
工具本体1の軸線方向への切屑分力が、全てこの
工具本体1の先端側に向けて作用することにな
る。このため、上記チツプ4…の刃先強度が高い
という利点を利用して送り量の多い切削等の重切
削を行うと、工具本体1に働く軸線方向への分力
の総和が増大して工具全体のびびりや振動等の発
生を惹起する恐れがあり、その改善が望まれてい
た。
[考案の目的] この考案は上記事情に鑑みてなされたもので、
装着しているチツプの凸曲面状のすくい面によつ
て得られる利点に加えて、さらに工具本体の軸線
方向に作用する力に起因するひびりや振動の発生
を確実に防ぐことができる転削工具を提供するこ
とを目的とするものである。
[問題点を解決するための手段] この考案の転削工具は、上面の稜線部に形成さ
れた主切刃から着座面とされる下面に至る側面
に、上記主切刃中央におけるこれら側面間の幅寸
法が上記主切刃の切刃両端における各幅寸法より
大きくなる凸曲面状のすくい面が形成された複数
の多角形板状のチツプを、工具本体の先端部外周
に形成された同一のチツプポケツトに臨むものお
いて、正のアキシヤルすくい角を付したものと、
上記正のアキシヤルすくい角と絶対値が等しい負
のアキシヤルすくい角を付したものとの差が1以
下になるように装着したものである。
[実施例] 第1図〜第3図は、この考案の転削工具の第一
実施例を示すもので、第9図〜第14図に示した
ものと共通する部分には同一符号を付してその説
明を省略する。
第1図〜第3図において、この例の転削工具で
は、工具本体1のチツプ取付座3…にそれぞれ上
記従来のものと同形のチツプ4a…,4b…が、
互いに従来のものとは異なつた位置関係で着脱自
在に装着されている。
すなわち、この例の転削工具では、工具本体1
の軸線方向に延びる、各々のチツプポケツト2に
沿つて、正のアキシヤルすくい角αを付されたス
ローアウエイチツプ4aと、この正のアキシヤル
すくい角αと絶対値が等しい負のアキシヤルすく
い角αを付されたスローアウエイチツプ4bとが
交互に装着されている。
しかして、このような転削工具にあつては、同
一チツプポケツト2に沿うチツプ4a…,4b…
のアキシヤルすくい角α・αを、同一角度でかつ
互いの正・負を逆にしたので、これらチツプ4a
…,4b…の工具本体1の軸線方向に作用する切
削分力を互いに相殺させることができる。このた
め、上記工具本体1に上記切削分力に起因する軸
線方向に向かう力が作用しない。したがつて、こ
の転削工具によれば、装着しているチツプ4a
…,4b…の凸曲面状のすくい面9…によつて得
られる上述した種々の利点に加えて、さらに重切
削に用いた場合においても、この工具本体1にそ
の軸線方向に作用する力に起因するびびりや振動
が発生する恐れがない。
[他の実施例] 第4図〜第6図はこの考案の転削工具の第二実
施例を示すものである。
この例の転削工具においては、工具本体1の先
端部外周に、その円周方向に等間隔を隔てて4条
の直線状のチツプポケツト20…が形成されてい
る。そして、この例の転削工具においても、各チ
ツプポケツト20に沿つて、正のアキシヤルすく
い角αを付されたスローアウエイチツプ4aと、
この正のアキシヤルすくい角αと絶対値が等しい
負のアキシヤルすくい角αを付されたスローアウ
エイチツプ4bとが交互に装着されている。
しかして、この例の転削工具にあつては、上記
第一の例に示したものと同様の作用効果を得るこ
とができるほか、さらに特にびびりや振動等が発
生し易い浅い切り込みにおいて一条のチツプポケ
ツト20に沿う一列のチツプ4a,4bのみが切
削に関与した場合においても、これら一列のチツ
プ4a,4b間において互いの上記軸線方向への
切削分力が相殺される結果、安定した切削を行う
ことができるといつた効果も得ることができる。
なお、上記実施例においては、いずれもチツプ
4,4a,4bとして外観菱形状のものを装着し
たが、これに限るものではなく、側面に上記チツ
プ4と同様の凸曲面状のすくい面が形成されたチ
ツプであれば、第7図に示すような外観略正方形
状のチツプ22…や第8図に示すような外観略三
角形状のチツプ23…等を装着してもよい。
また、上記実施例においては、いずれもアキシ
ヤルすくい角αの正・負が逆のチツプ4a,4b
をチツプポケツト2,20に沿つて交互に装着し
たが、これに限るものではなく工具本体1の最先
端側と最基端側に位置するチツプのアキシヤルす
くい角αを正とし、これらチツプ間に位置する2
個のチツプのアキシヤルすくい角αを負として装
着してもよい。すなわち、要はチツプポケツト
2,20に沿うチツプ4…の半分をアキシヤルす
くい角が正となるように、また残りの半分をアキ
シヤルすくい角が負となるように装着すればよい
ものであり、したがつて同一のチツプポケツトに
沿う正・負のアキシヤルすくい角のチツプの互い
の差が、このチツプポケツトに沿うチツプの総数
が偶数である場合には0に、また総数が奇数個で
ある場合には1になるように装着すればよい。
[考案の効果] 以上説明したようにこの考案の転削工具は、主
切刃から下面に至る側面に、この主切刃中央にお
けるこれら側面間の幅寸法が上記主切刃の切刃両
端より大きくなる凸曲面状のすくい面が形成され
た複数の多角形板状のチツプを、工具本体の同一
のチツプポケツトに臨むものおいて、正のアキシ
ヤルすくい角を付したものと、上記正のアキシヤ
ルすくい角と絶対値が等しい負のアキシヤルすく
い角を付したものとの差が1以下になるように装
着したものである。よつて、この転削工具によれ
ば、装着したチツプの凸曲面状をなすすくい面に
よつて得られる種々の利点に加えて、さらに同一
チツプポケツトに臨むこれらチツプの工具本体の
軸線方向に作用する切削分力が互いに打ち消しあ
うため、たとえ重切削に用いた場合においても、
この工具本体にその軸線方向に作用する力に起因
するびびりや振動が発生する恐れがない。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図および第4図〜第6図はそれぞ
れこの考案のスローアウエイ式転削工具の第一お
よび第二実施例を示すもので、第1図および第4
図は各々工具本体にチツプを装着した状態の展開
図、第2図および第5図は各々装着したチツプの
回転軌跡を示す要部を断面視した正面図、第3図
および第6図は各々上記転削工具の底面図、第7
図および第8図は各々この考案の他の実施例を示
すもので、工具本体にチツプを装着した状態の展
開図、第9図〜第14図は従来のスローアウエイ
式転削工具を示すもので、第9図は装着したチツ
プの回転軌跡を示す要部を断面視した正面図、第
10図は上記転削工具の底面図、第11図は工具
本体にチツプを装着した状態の展開図、第12図
は上記転削工具に装着されているチツプを示す正
面図、第13図は第12図のP1−P1線視図、第
14図は第12図のP2−P2線視図である。 1……工具本体、3……チツプ取付座、2,2
0……チツプポケツト、4,4a,4b……スロ
ーアウエイチツプ、5……上面、6……稜辺部、
7……主切刃、8……下面、9……すくい面、1
0……切刃中央部、11,12……切刃端、β…
…刃先角度、α……アキシヤルすくい角。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 工具本体の先端部外周にその軸線方向に沿つて
    チツプポケツトが形成され、このチツプポケツト
    に沿つて複数の多角形板状のスローアウエイチツ
    プが、その上面を上記工具本体の外周面側に位置
    させるとともに、互いの上記上面の稜線部に形成
    された主切刃をそれらの回転軌跡において上記工
    具本体の軸線方向に連続させて装着されてなり、
    かつ上記スローアウエイチツプは、上記主切刃か
    ら着座面とされる下面に至る側面に、上記主切刃
    中央におけるこれら側面間の幅寸法が上記主切刃
    の切刃両端における各幅寸法より大きくなる凸曲
    面状のすくい面が形成されているスローアウエイ
    式転削工具において、 同一の上記チツプポケツトにおいて、正のアキ
    シヤルすくい角を付したスローアウエイチツプ
    と、上記正のアキシヤルすくい角と絶対値が等し
    い負のアキシヤルすくい角を付したスローアウエ
    イチツプとを、互いの個数の差が1以下になるよ
    うに装着したことを特徴とするスローアウエイ式
    転削工具。
JP145986U 1986-01-09 1986-01-09 Expired JPH039935Y2 (ja)

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JP145986U JPH039935Y2 (ja) 1986-01-09 1986-01-09

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JPS62113915U JPS62113915U (ja) 1987-07-20
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JP2628796B2 (ja) * 1991-03-01 1997-07-09 住友電気工業株式会社 スローアウェイ式エンドミル
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PT2353758E (pt) 2010-01-28 2012-05-25 Ledermann Gmbh & Co Kg Ferramenta de mecanização

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