JPH0299768A - 自動変速機の変速シヨツク低減装置 - Google Patents

自動変速機の変速シヨツク低減装置

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JPH0299768A
JPH0299768A JP63253069A JP25306988A JPH0299768A JP H0299768 A JPH0299768 A JP H0299768A JP 63253069 A JP63253069 A JP 63253069A JP 25306988 A JP25306988 A JP 25306988A JP H0299768 A JPH0299768 A JP H0299768A
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京塚 隆博
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、車両などに備えられたエンジンに対する自動
変速機の変速ショック低減装置に関するものである。
(従来の技術) 自動車等に備えられる自動変速機として、ポンプインペ
ラー、タービンランナおよびステータ等からなるトルク
コンバータと、このトルクコンバータのタービンランナ
に接続される多段歯車式の変速機構とを組合せて構成さ
れたものが汎用されている。このような自動変速機にお
いては、通常、油圧回路部を主構成部とする油圧制御装
置が付設され、この油圧制御装置により変速機構におけ
るクラッチ、ブレーキ等の油圧作動式の摩擦係合要素の
係合状態が切り換えられ、それによって変速動作が行わ
れる。
そして、自動変速機における変速動作が行われるときに
は、車両の慣性により車速は殆ど変化しないにもかかわ
らず、自動変速機における変速比の変化に応じてエンジ
ン回転数が変化し、それに伴って自動変速機の出力軸に
トルク変動が生じ、その出力軸のトルク変動により車体
の加速度が変化して、いわゆる変速ショックが発生する
。このような変速ショックを低減するための対策として
は、例えば、変速機構における摩擦係合要素の解放およ
び締結が滑らかに行われるように、摩擦係合要素に供給
される作動油圧を制御することが考えられるが、そのよ
うにされた場合には、摩擦係合要素が滑り状態に置かれ
る期間が長くなり、摩擦係合要素が焼き付いたり、摩耗
が激しくなるなどの恐れがある。
そこで、例えば、特開昭62−131831号公報にも
示されるように、自動変速機における変速動作が行われ
るときに、エンジンの点火時期を遅角させて・−時的に
エンジン出力を低下させることによって変速ショックを
低減するようにした技術が公知である。
(発明が解決しようとする課題) しかして、前記のような点火時期の遅角制御によって変
速ショックを低減するようにした場合に、この変速ショ
ックを低減するための遅角制御を特定の運転状態におい
て行うと、この遅角制御によってエンジンの燃焼状態も
しくは運転状態が許容限度を越えて低下し、遅角制御を
行うことが不都合な状態すなわち、例えば、エンジン回
転数が120Orpm以下のような低回転状態における
自動変速機の変速ときには、この変速に対応して点火時
期を遅角制御すると、エンジンの燃焼状態が悪化して失
火の発生、エンジン振動の増大を招く状態が発生し、こ
のようなエンジンの運転状態では変速ショック低減のた
めの遅角制御を一律に禁止することが考えられる。
上記のような変速ショック低減のための遅角制御の実行
がエンジン側の特性から好ましくない状態において、自
動変速機の変速時に対応した遅角制御の開始を回避する
ようにした場合に、この変速時における変速ショックの
低減は何ら行われずに発生することになり、より変速シ
ョックの低減を図る際の障害となる問題をaする。
ところで、上記遅角制御は、車速とスロットル開度との
関係などの運転状態の変化に応じて求めたシフト条件が
成立し自動変速機を所定の変速段に変速するように変速
信号が出力された後実際に変速が開始される時から所定
期間継続的に実行されるのであるが、この変速開始時に
おいてエンジンの運転状態が遅角禁止状態で遅角制御の
開始を中止した場合にも、その後の運転状態の変化によ
って早期に遅角禁止条件が解消される場合がある。
この場合、遅角制御による変速ショックの低減効果発揮
程度や変速終了後における該遅角制御に伴なう出力不足
の影響度等を考慮して遅角制御を開始することで有効に
変速ショックの低減が得られる場合があるものである。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、遅角制御が禁止され
るような状態での変速時においても、運転状態の変化に
対し可及的に変速ショックの低減が可能な領域における
遅角制御を行うようにした自動変速機の変速ショック低
減装置を提供することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため本発明の自動変速機の変速ショ
ック低減装置は、第1図にその基本構成を示すように、
エンジンAの駆動出力が入力される自動変速機Bは、変
速信号に対応して所定変速段に変速動作を行うものであ
り、この自動変速機Bの変速時に、エンジンAの点火時
期を遅角して変速動作に伴う変速ショックを緩和する遅
角制御手段Cを設ける。また、前記自動変速機Aの変速
信号から変速ショックのトルク増大が生じるまでの期間
に相当する所定期間を経過した最適動作時期に、前記遅
角制御手段Cによる遅角制御を開始する第1開始手段り
を設けると共に、エンジンの運転状態から遅角禁止状態
を判定し、前記遅角制御手段Cによる遅角制御の開始を
禁止する遅角禁止条件Eと、上記最適動作時期を経過し
た後においても前記遅角制御手段Cの作動開始による遅
角制御が有効な遅延期間を設定する遅延期間設定手段F
とを設け、上記遅延期間設定手段Fと遅角禁止手段Eの
信号を受け、遅延期間内に運転状態の変化に伴って遅角
禁止状態が解消したときに前記遅角制御手段Cによる遅
角制御を開始する第2開始手段Gを備えるように構成し
たものである。
(作用) 上記のような変速ショック低減装置では、自動変速機の
変速時にエンジンの点火時期遅角制御を所定期間後のト
ルク増大時の最適時期に開始するについて、エンジンの
運転状態から遅角制御が不適当な場合には遅角制御を禁
止する一方、最適時期の後においても遅角制御が有効と
なる遅延期間を設定し、この期間内に運転状態の変化に
伴い遅角禁止状態が解消すると遅角制御を開始して、遅
角制御による失火、振動の発生、加速性能の低下などを
回避しつつ、可及的に変速ショックを低減するようにし
ている。
(実施例) 以下、図面に沿って本発明の詳細な説明する。
第2図はFF式の車両の例における自動変速機の変速シ
ョック低減装置の概略構成を示す。
エンジン1(4気筒)の各シリンダ2には、スロットル
弁3が配設された吸気通路4を通じて吸気が供給される
。シリンダ2内に供給された混合気は、点火プラグ5、
デイストリビュータロ、点火コイル7、点火制御部8な
どで構成される点火系の作動により、各シリンダ2内で
所定の順序で点火燃焼され、排気ガスが排気通路9に排
出される。そして、混合気の燃焼によってエンジン1の
出力軸としてのクランク軸1a(第3図)が回転し、そ
のクランク軸1aから得られるエンジントルクが、自動
変速機10、ディフファレンシャルギャユニット11、
車軸12などで形成される動力伝達経路を介して前輪1
3(駆動軸)に伝達される。
自動変速機10は第3図に示すように、トルクコンバー
タ14および多段歯車式の変速機構20を含み、更に、
それらの動作制御に用いられる作動油圧を形成する油圧
回路部30(第2図参照)が付設されている。
上記トルクコンバータ14は、ポンプインペラ14a、
タービンランナ14b1ステータ14Cおよびケース2
1からなり、ポンプインペラー14aが連結されるエン
ジン1のクランク軸1aには、ポンプ駆動軸16を介し
てオイルポンプ15が連結されている。タービンランナ
14bは、中空のタービン軸17を介して変速機構20
に連結されると共に、ロックアツプクラッチ22を介し
てクランク軸1aに連結され、また、ステータ14cと
ケース21との間にはワンウェイクラッチ19が介装さ
れ、ステータ14cがポンプインペラー14aおよびタ
ービンランナ14bと同方向に回転するように構成され
ている。
変速機構20は、前進4段後進1段の変速段を得るため
のプラネタリギヤユニット24を備えている。このプラ
ネタリギヤユニット24は、小径サンギヤ25、大径サ
ンギヤ26、ロングピニオンギヤ27、ショートピニオ
ンギヤ28およびリングギヤ29を有する。小径サンギ
ヤ25とタービン軸17との間には、前進走行用のフォ
ワードクラッチ31とコーステイングクラッチ33とが
並設され、小径サンギヤ25とフォワードクラッチ31
との間にはワンウェイクラッチ32が介装されている。
大径サンギヤ26とタービン軸17との間には後進走行
用のリバースクラッチ35が設けられると共に、2−4
ブレーキ36が配設され、また、ロングピニオンギヤ2
7とタービン軸17との間には、3−4クラツチ38が
設けられている。ロングピニオンギヤ27はキャリア3
9およびワンウェイクラッチ41を介して変速機ケース
42に対し、ローリバースブレーキ44により係脱され
るようになされている。そして、リングギヤ29は出力
軸45を介してアウトプットギヤ47に連結され、出力
軸45のトルクが図示しないアイドラー等を介してディ
ファレンシャルギヤユニット11に伝達される。
上記構造の多段歯車式の変速機構20においては、フォ
ワードクラッチ31、コーステイングクラッチ33、リ
バースクラッチ35.2−4ブレーキ36.3−4クラ
ツチ38およびローリバ−スプレーキ44をそれぞれ適
宜選択作動させることにより、Pレンジ(パーキングレ
ンジ)、Rレンジ(リバースレンジ)、Nレンジにュー
トラルレンジ)、Fレンジ(フォワードレンジ)を(1
が成するDレンジ(ドライブレンジ)、2レンジおよび
ルンジの各レンジとFレンジにおける1〜4速の6変速
段とを得ることができる。それら各レンジおよび変速段
を得るだめの各クラッチ3133.38.35およびブ
レーキ36.44の作動関係と、各レンジおよび変速段
が得られるときにおけるワンウェイクラッチ32.41
の作動状態を表1に示す。
表1 (Oは締結状態をあられし、Δは作動はしているが動力
伝達には関わりないことをあらゎす。)表1のような作
動関係をもって各クラッチ31833.38.35およ
びブレーキ36.44を作動させる作動油圧は、油圧回
路部30において形成される。
また、上記のようなエンジン1および自動変速機10の
動作制御を行うべく、エンジン制御ユニッI−100お
よび変速制御ユニット200が備えられている。
エンジン制御ユニット100には、デイストリビュータ
ロに設けられた回転数センサ51およびクランク角セン
サ52から得られるエンジン回転数およびクランク角を
あられす検出信号SnおよびSc、エンジンブロック1
bに設けられた水温センサ53およびノ・ソキニ/グセ
ンサ54から得られるエンジン1の冷却水温Twおよび
ノッキング強度をあられす検出信号SwおよびS Ic
、スロットル弁3に関連して配されたスロットル開度セ
ンサ55から得られる検出信号St、吸気通路4におけ
るスロットル弁3より下流側部分に配された吸気負圧セ
ンサ56から得られる検1旧d号sbが供給されると共
に、エンジン1の制御に必要とされる他の検出信号Sx
も供給される。
エンジン制御ユニット100は、これら各種の検出信号
および変速機制御ユニット200から供給される変速遅
角パルス信号Pjに基づき、点火時期を定める実効点火
進角値θを設定して、その実効点火進角値θに対応する
時期をもって点火時期制御信号Cqを形成し、それを点
火制御部8に供給する。それにより、点火コイル部7か
ら点火時期制御信号CQに対応する時期に二次側高圧パ
ルスが得られ、それがデイストリビュータロを介して点
火プラグ5に供給される。
変速機制御ユニット200には、水温センサ53および
スロットル開度センサ55から7B+られる検出信号S
wおよびSt、タービン回転数センサ57から得られる
検出信号5uS41i速センサ58から得られる検出信
号SV、シフトポジションセンサ59から得られるシフ
トレバ−のレンジ位置に応じた検出信号Ssか11(給
されると共に、自動変速機10の制御に必要な他の検出
1:号syも供給される。変速機制御ユニット200は
、これら各種の検出信号に基づいて駆動パルス信号Ca
Cb、  Cc、  Cd (変速信号)を形成し、そ
れらを変速機構20に内蔵され各種のクラッチ31゜3
3.38.35およびブレーキ36.44にOL給され
る作動油圧を調圧するソレノイド弁61〜64にそれぞ
れ選択的に13を給することにより、自動変速機10に
おける変速制御を行うと共に、駆動パルス信号Ceを形
成し、それを油圧回路部30に内蔵されたロックアツプ
クラッチ22に対する作動油圧の供給、排出の切換えを
行うソレノイド弁65に選択的に供給することにより自
動変速機10におけるロックアツプ制御を行う。これに
より、前記衣1のように各種クラッチ、ブレーキが選択
的に締結状態もしくは解放状態とされ、所望の変速レン
ジおよび変速段が得られると共に、ロックアツプクラッ
チ22が選択的に締結状態もしくは解放状態とされる。
上記変速制御を行う際には、変速機制御ユニット200
により、内蔵メモリにマツプ化されて記憶されているス
ロットル開度Thと車速Vに対応して設定されているシ
フトパターン(第4図参照)における変速線a、b、c
、d、e、fと、検出信号Stがあられすスロットル開
度Thおよび検出信号Svがあられす車速Vとが照合さ
れ、シフトアップもしくはシフトダウンのシフト条件が
成立したか否かが判断される。
上記変速機制御ユニット200による変速制御において
は、自動変速機10におけるシフトアップもしくはシフ
トダウンの変速動作を行う際に、自動変速機10におけ
る出力軸45のトルク変動が、変速比の変化に伴うトル
ク変動とエンジン1の出力の変化に伴うトルク変動とに
よって変速ショックが生じるものであり、この変速ショ
ックをエンジン出力を低下して低減するべく、変速時に
点火時期を遅角制御するものである。
この遅角制御は前記シフト条件が成立すると、エンジン
1が遅角禁止状態にある場合、例えば、検出信号Suが
あられすタービン回転数Treが、1200rpmのエ
ンジン回転数に相当する値TR1以下で、遅角制御によ
って失火、振動、加速のもたつきなどを生起するとき(
以下、遅角禁止条件と称す)、また、検出信号Stがあ
られすスロットル開度Thが、スロットル弁3がl/8
程度開かれている状態に相当する値THI以下の軽負荷
のとき、および、検出信号Swがあられすエンジン1の
冷却水温Twが70℃に相当する値TW、以下の暖機状
部で燃焼か不安定なときなどを除いて遅角制御を開始す
る。しかして、実際の遅角制御の開始時期は、シフト条
件が成立し変速機制御ユニット200から油圧回路部3
0に変速信号が出力された時点から、変速機構20にお
ける摩擦係合要素に対する作動油圧の供給遅れが生じる
ことを勘案して定められた期間Ta(例えば100ss
ec)が経過した最適動作時期に、変速遅角パルス信号
Pjがエンジン制御ユニット100に送出されて行われ
るものである。なお、この期間Taはシフト条件に応じ
て各変速段で異なる値に設定してもよい。
また、シフト条件が成立し変速信号が出力され、期間T
aの経過時において前記遅角禁止条件となっている場合
には、最適動作時期における遅角制御の開始を禁止する
。この場合には、上記最適動作時期を経過した後におい
ても遅角制御の開始による遅角制御が有効に作用して変
速ショックを低減する遅延期間Tbを設定し、前記期間
Ta経過後の遅延期間Tbが経過するまでの間に、運転
状態の変化に伴って遅角禁止条件が解消したときに、変
速遅角パルス信号Pjが出力されて遅角制御を開始する
一方、エンジン制御ユニット100による点火時期の制
御においては、エンジン回転数と吸気負圧とに基づいて
基本点火進角値θBか設定されると共に、変速機制御ユ
ニット200から変速遅角パルス信号Pjが供給された
ときには、自動変速機lOにおける変速動作に(’Fう
変速ショックを低減すべ(、点火時期を基本点火進角値
θBに対応する基弗点火時期より遅れ側に補正するため
の変速補正値θAが設定され、さらに、検出信号Skに
よってあられされるノッキング強度が所定以上であると
きには、ノッキングを抑制すべく点火時期を基本点火進
角値θBに対応する基準点火時期より遅れ側に補正する
ためのノッキング補正値θKが設定される。
上記のような変速制御および点火時期制御の基本制御の
タイムチャートを第5図に示す。まずAのようにto点
でアクセルペダルが踏み込まれてスロットル開度Thが
増大し、11点でシフトダウン条件が成立した場合には
、tlから期間Taが経過したtl点において、変速機
制御ユニット200からエンジン制御ユニット100に
変速遅角パルス信号Pjが送出され、Cのようにエンジ
ン制御ユニット100において変速補正値θAが初期値
θaに設定される。そして、tl点から変速機構20に
おける摩擦係合要素が半係合状態におかれる期間に相当
する期間T「が経過するta点までは、変速補正値θA
が初期値θaに設定され、t3点以後は初期値θaから
段階的に値Δθずつ減少し、零となるt4まで変速補正
値θAが設定され、基本点火進角値θBを変速補正値θ
Aで遅角補正して実効点火進角値θが設定され、これに
より点火時期制御が行われる。
それにより、自動変速機10における出力軸のトルクR
は第5図りの実線のように、11点の直後に若干増大し
た後減少し、さらに、その後のt2点以後で次第に上昇
していく。この場合、上記変速に対応した遅角補正を行
わないと、破線で示すように、tz点以後にトルクRが
急激に増大して変速ショックが発生するが、上記変速補
正値θAの設定による遅角制御によって、t2点以後に
おけるトルクRの増大率が低減され、自動変速機10に
おける変速動作が円滑に行われて、変速ショックが緩和
されることになる。
一方、上記のような基本制御に対し、第6図には遅角禁
止状態における制御のタイムチャートを示す。まず、第
5図と同様に、Aのようにto点でアクセルペダルが踏
み込まれてスロットル開度Thが増大し、11点でシフ
トダウン条件が成立して変速信号が出力され、tl点か
ら期間Taが経過したtl点において、前記基本制御で
は変速機制御ユニット200からエンジン制御ユニット
100に変速遅角パルス信号Pjが送出されることにな
るが、Eに示すようにtl点の最適動作時期においては
タービン回転数Trcが設定値TR1以下で、遅角禁止
条件となっている場合には、このtl点での変速遅角パ
ルス信号Pjの送出を禁止し、遅角制御は行わない。
そして、運転状態が変化し遅延期間Tb内のt2′点で
タービン回転数Trcが設定値TR1に達し遅角禁止条
件が解除されると、Cのようにエンジン制御ユニット1
00において変速補正値θAが初期値θaに設定される
。そして、12/点から変速機構20における摩擦係合
要素が半係合状態におかれる期間に相当する期間T「が
経過する1 、7点までは、変速補正値θAが初期値θ
aに設定され、13/点以後は初期値θaから段階的に
値Δθずつ減少し、1./で零となるまで遅角補正を行
うものである。
それにより、自動変速機10における出力軸のトルクR
は第6図りの実線のように、遅角補正をまったく行わな
い破線で示す特性では、t2′点以後にトルクRが急激
に増大して変速ショックが発生するが、上記変速補正値
θAの設定による遅角制御によって、tl点の最適状態
での変速ショック低減作用(第5図D)よりは低減作用
が少なくなっているが、t2′以後におけるトルクRの
増大率が低減され、自動変速機10における変速動作が
円滑に行われて、変速ショックが緩和されることになる
また、ノッキング補正を伴う場合の点火時期制御のタイ
ムチャートを第7図に示す。シフト条件が成立してAの
ように、ta点において変速遅角パルス信号Pjが送出
され、Bのように変速補正値θAが初期値θaに設定さ
れて変速ショック低減制御が開始された直後のtb点に
おいて、エンジンに所定以上の強度のノッキングが発生
した場合には、Cのようにtb点以後においてノッキン
グ補正値θKがノッキング強度に応じて設定されるが、
実際の補正値はDに実線で示すように設定される。すな
わち、最終補正値θRは、ta点からtb点までは変速
補正値θAに設定され、tb点以後においては、変速補
正値θAとノッキング補正値θにとの値のうち大なる方
の値に設定される。
これにより、変速補正値θAとノッキング補正値θにと
が同時に設定されるもとでも、第7図りに破線で示すよ
うに遅角量が両者の和によって過度に大とされることが
なく、エンジン1の出力が過度に低下されてしまう事態
が回避される。しかも、最終補正値θRは、実質的に変
速ショック低減制御に必要とされる変速補正値θAと、
ノッキング回避制御に必要とされるノッキング補正値θ
にとの両者に相当するものとされる。 上記のように制
御を行うエンジン制御ユニット100および変速機制御
ユニット200は、それぞれマイクロコンピュータが用
いられて構成されるが、このマイクロコンピュータが実
行するプログラムの一例を第8図〜第10図のフローチ
ャートを参照して説明する。
第8図のフローチャートは、変速機制御ユニット200
が変速制御に際して実行するプログラムを示す。制御ス
タート後、ステップS1において各種検出信号を取り込
み、ステップS2において内蔵メモリに記憶されている
第4図に示すようなシフトパターンをあられす変速マツ
プにスロットル開度Thおよび車速Vを照合し、続く、
ステップS3においてシフトアップもしくはシフトダウ
ンのシフト条件が成立したか否かを判定する。シフト条
件が成立したYES判定時には、ステップS4でカウン
ト数Cを零に設定し、ステップS5において変速制御用
プログラムを実行して変速信号を出力しステップS7に
進む。ステップS7はスロットル開度Thが設定値TH
I以上の負荷状態であるか否かを判定するもので、この
判定がYESで低負荷状態でない場合には、ステップS
8において冷却水温Twが値TW1以上の暖機完了状態
であるか否かを判定し、この判定がYESで暖機が完了
している場合には、ステップS9でカウント数Cの加算
を行ってステップStOに進む。
ステップSlOは上記カウント数Cか期間Taに対応す
る値Aより小さいか否かを判定するものであり、カウン
ト数Cが(1iA以上であるとNO判定された場合には
、ステップSllでカウント数Cが値Aと等しいか否か
を判定し、等しくなった時すなわち最適動作時期となる
と、ステップS!2でタービン回転数Treがエンジン
回転数の1200rpmに相当する設定値TR1以上か
否かを判定する。このステップS12の判定がYESの
場合が、シフト条件が成立して所定期間Taが経過する
と共に遅角禁止条件が成立していない状態であり、ステ
ップS15に進んで変速遅角パルス信号Pjをエンジン
制御ユニット100に送出し、ステップSI6でカウン
ト数Cを0にリセットし、点火時期の遅角制御を実行し
て変速ショックを低減する。
上記ステップ510の判定がYESでカウント数Cが値
A未満の場合には元に戻り、ステップS3のNO判定お
よびステップS6のYES判定により、ステップS9で
のカウント数Cの加算を継続し、ステップSIOの判定
がNOとなるのを待つ。
また、前記ステップS12の判定がNoでタービン回転
数Treが所定値TR,未満の場合には、期1fflT
aの終了時には突進遅角パルス信号Pjの送出は行わず
に元に戻り、次にステップSllのN。
判定によってステップ513に進んでカウント数Cが値
8未満か否かを判定する。このステップS13の判定が
YESの場合は、期間Ta経過後で期間Tbが終了する
までの遅延期間内であり、ステップS12でタービン回
転数Treが値TR,以上に増大した遅角可能か否かを
判定し、遅角可能条件となるとその時点で変速遅角パル
ス信号P」の送出を行う(S 15)。
また、カウント数CがfMBに達してステップS13の
判定がNOとなると、ステップS14でカウント数Cが
値Bに一致したか占かを判定し、一致したYES判定時
にステップS15に進んで変速遅角パルス信号Pjの送
出を行う。この場合、上記変速制御プログラムでは、遅
角禁止条件を人力信号の簡素化からエンジン回転数を直
接判断せず、これと相関関係のあるタービン回転数によ
って判定しているので、ステップS14においてC−B
となる最終時期に変速遅角パルス信号Pjを送出して、
後述のエンジン制御プログラム(第9図)でエンジン回
転数が1200rpI11に達しているか否かを判定し
少しでも遅角状態を広くするようにしている。
第9図のフローチャートは、エンジン制御ユニット10
0が点火時期制御に際して実行するプログラムを示し、
制御スタート後、ステップS21において各種検出信号
を取り込み、ステップS22で吸気負圧とエンジン回転
数とに基づいて基本点火進角値θBを設定し、ステップ
S23でスロットル開度Tbが設定値THL以上の負荷
状態であるか杏かを判定し、この判定がYESで低負荷
状態でない場合には、ステップS24において冷却水温
TWが値TW1以上の暖機完了状態であるか否かを判定
し、この判定がYESで暖機が完了している場合には、
ステップS25で変速遅角パルス信号Pjが供給された
か否かを判定する。この判定かYESで変速遅角パルス
信号Pjが供給された場合には、ステップS20で検出
信号Snがあられすエンジン回転数Nが値N t  (
1200+・pm )以上か否かを判定して、前記ター
ビン回転数の判定による変速遅角パルス信号Pjの供給
における遅角禁止条件を確認し、誤作動を防止する。こ
の判定がYESの場合にはステップS27において、変
速補正値θAを初期値θaに設定し、ステップ52gで
遅角フラグF「を1に設定してステップS29に進み、
カウント数Uを零にリセットしてから、ステップS31
に進む。
ステップS31においては、後述のノッキング補正値設
定用プログラム(第10図)において設定されるノッキ
ング補正値θKを取り込み、続くステップS32におい
て変速補正値θAとノッキング補正値θにとを比較し、
変速補正値θAがノッキング補正値θにより大であると
判定された場合には、ステップS33で最終補正値θR
を変速補正値θAに設定してステップS35に進み、ま
た、ステップS32でノッキング補正値θKが変速補正
値θへ以上であると判定された場合には、ステップS3
4において最終補正値θRをノッキング補正値θKに設
定してステップS35に進む。
ステップS35においては、基本点火進角値θBから最
終補正値θRを減じて実効点火進角値θを設定し、続く
ステップ33Bで検出信号Scがあられすクランク角に
基づき、実効点火進角値θに対応した時期をもって点火
時期制御信号Cqを点火制御部8に送出して元に戻る。
また、前記ステップS23の判定がNOでスロットル開
度Thが値TH1未満の場合、および、ステップS24
の判定がNOで冷却水温T wが値TW!未満であると
判定された場合には、ステップS37において変速補正
値θAを零に設定し、ステップS38で遅角フラグF「
をリセットした後、ステップS31以降のノッキング補
正を同様に実行して元に戻る。
一方、ステップS25の判定がNoで変速遅角パルス信
号Pjが供給されていないと判定された場合、およびス
テップ32Gの判定がNoでエンジン回転数が1200
rpm未満の場合には、ステップS40において遅角フ
ラグFrが1であるか否かを判定し、遅角フラグFrが
1でないときには、ステップS37に進み変速補正値O
Aを零にする。また、ステップS40かYES判定で遅
角フラグが1にセットされている場合には、ステップS
41でカウント数Uを加算してから、ステップS42で
カウント数Uが期間Trに対応する値E以上であるか否
かによって復帰時期を判定し、No判定でカウント数U
が値E未満のときには復帰処理を行わずにステップS3
2に進む。一方、ステップS42の判定がYESとなっ
て期間T「が経過すると、ステップS43において変速
補正値θAから値Δθを減じて新たな変速補正値θAを
設定し、続くステップS44で減算した変速補正値θA
が零未満か否かを判定し、零以上の場合にはそのまま、
また、負値となった場合にはステップS45で変速補I
IFJθAを零に設定してからステップ34Gに進み、
遅角フラグFrを零にリセットして前記ステップS32
に進むものである。
次に、第10図のフローチャートは、エンジン制御ユニ
ット100がノッキング補正値を設定する際に実行する
プログラムを示す。制御スタート後、ステップS51に
おいて検出信号Skを取り込み、ステップS52で検出
信号Skがあられすノッキング強度が所定以上であるか
否かを判定し、ノッキング強度が所定以上であると判定
された場合には、ステップ553においてノッキング強
度に応じたノッキング補正値θKを設定し0元に戻る。
一方、ノッキング強度が所定以上でないNo判定時には
、ステップS54でノッキング補正値θKから値Δθを
減じて新たなノッキング補正値θKを設定して進角処理
し、ステップS55でこのノッキング補正値θKが零未
満であるか否かを判定し、零以上の場合にはそのまま、
また、負値となった場合にはステップ35Gでノッキン
グ補正値θKを零に設定して元に戻る。
上記のような実施例によれば、変速ショックを低減する
ための点火時期の遅角制御を行う最適時期にエンジン回
転数が1200rpm未満の場合には遅角制御は行わず
、遅延期間内にエンジン回転数が120Orpmに達す
ると遅角制御を開始し、その後の変速ショックを緩和す
ることができるものである。
なお、上記実施例においては、遅角禁止条件としてエン
ジン回転数(タービン回転数)が所定値以下の低回転状
態に設定しているが、スロットル開度および冷却水温の
判定もこの遅角禁止条件として遅延期間内で遅角開始可
能としてもよく、また、その他のエンジン運転性能上な
どから点火時期の遅角が好ましくない場合において変速
ショックを低減するための遅角制御を禁止するようにし
てもよい。
また、上記実施例では、シフトアップ時およびシフトダ
ウン時のいずれのシフト条件の場合にも変速ショックを
低減するべく点火時期の遅角制御を行っているが、特に
変速ショックの大きいシフトダウン時のみに行うように
してもよい。
(発明の効果) 上記のような本発明によれば、自動☆速機の変速時に変
速ショック緩和のためのエンジンの点火時期遅角制御を
所定期間後の最適時期に開始するについて、エンジンの
運転状態から遅角制御が不適当な場合には遅角制御を禁
止する一方、最適時期の後においても遅角制御が有効な
遅延期間を設定し、この遅延期間内に運転状態の変化に
伴い遅角禁止状態が解消すると遅角制御を開始するよう
にしたことにより、遅角制御による失火、振動の発生、
加速性能の低下などを回避しつつ、最適なタイミングの
後でも遅角制御によって可及的に変速ショックを低減す
ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を明示するためのm能ブロック図
、 第2図は一実施例における自動変速機の変速ショック低
減装置の概略構成図、 第3図は自動変速機の内部機構を示す概略図、第4図は
変速線図を示す特性図、 第5図〜第7図は各制御例におけるタイムチャート、 第8図〜第10図は制御ユニットの処理を説明するため
のフローチャート図である。 A、  1・・・・・・エンジン、B、10・・・・・
・自動変速機、C・・・・・・遅角制御手段、D・・・
・・・第1開始手段、E・・・・・・遅角禁1に手段、
F・・・・・・遅延期間設定手段、G・・・・・第2開
始手段、5・・・・・・点火プラグ、20・・・・・・
変速機構、30・・・・・・油圧回路部、100・・・
・・・エンジン制御ユニット、200・・・・・・変速
機制御ユニット。 第 図 2゜ 第 図 車達 第 図 t。 第 図 Q b 第 図 1+ 2t2 13’ tイ 第 図 第 図 −46,i−

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)変速信号に対応して所定変速段に変速動作を行う
    自動変速機に対し、その変速時にエンジンの点火時期を
    遅角して変速動作に伴う変速ショックを緩和する遅角制
    御手段を備えた自動変速機の変速ショック低減装置であ
    って、前記自動変速機の変速信号が出力されてから所定
    期間を経過した最適動作時期に、前記遅角制御手段によ
    る遅角制御を開始する第1開始手段と、エンジンの運転
    状態から遅角禁止状態を判定し、前記遅角制御手段によ
    る遅角制御の開始を禁止する遅角禁止手段と、上記最適
    動作時期を経過した後においても前記遅角制御手段の作
    動開始による遅角制御が有効な遅延期間を設定する遅延
    期間設定手段と、上記遅延期間設定手段と遅角禁止手段
    の信号を受け、遅延期間内に運転状態の変化に伴って遅
    角禁止状態が解消したときに前記遅角制御手段による遅
    角制御を開始する第2開始手段とを備えたことを特徴と
    する自動変速機の変速ショック低減装置。
JP63253069A 1988-10-07 1988-10-07 自動変速機の変速シヨツク低減装置 Expired - Lifetime JP2717418B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018141424A (ja) * 2017-02-28 2018-09-13 株式会社ケーヒン 駆動力制御装置

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