JPH0272250A - 自動変速機 - Google Patents

自動変速機

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Publication number
JPH0272250A
JPH0272250A JP63223861A JP22386188A JPH0272250A JP H0272250 A JPH0272250 A JP H0272250A JP 63223861 A JP63223861 A JP 63223861A JP 22386188 A JP22386188 A JP 22386188A JP H0272250 A JPH0272250 A JP H0272250A
Authority
JP
Japan
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clutch
gear
input shaft
planetary gear
automatic transmission
Prior art date
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Pending
Application number
JP63223861A
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English (en)
Inventor
Shigeo Tsuzuki
繁男 都築
Masayuki Tsurumi
昌幸 鶴見
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Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、自動変速機、特に4速自動変速機構”i*す
る自動変速機に係り、詳しくは最も外側に(ff Zす
るクラッチ操作用の油圧アクチュエータに!關−する。
(旧 従来の技術 近時、本出廓人は、例えば特開昭62−93545号公
報及び特開昭62−441344号公報に示すように、
シングルプラネタリギヤとデュアルプラネタリギヤとか
らなる4速自動変速機構を・′稍えた自動変速機を提案
した。
該自動変速機1′は、第5図に示すように、シングルプ
ラネタリギヤ及びデュアルプラネタリギヤのサンギヤS
同士を連結して一体に構成すると共に、該サンギヤに噛
合するピニオンをロングビニすンP1とし、かつ両キャ
リヤCRを一体に連結して出力要素となしたギヤユニッ
ト2を備え、入力軸5の回転を第1の(フォワード)ク
ラッチC1を介してシングルプラネタリギヤのリングギ
ヤR1に伝達した状態で、デュアルプラネタリギヤのリ
ングギヤR2を停止して1速を得、サンギヤSを停止し
て2速を得、該ギヤユニット2を一体に回転して3速を
得、そして入力軸5の回転を第3の(オーバドライブ)
クラッチC3を介してデュアルプラネタリギヤのリング
ギヤR2に伝達すると共にサンギヤSを停止し、シング
ルプラネタリギヤのリングギヤR1をオーバランしなが
ら4速を得ている。
そして、上述第3の(オーバドライブ)クラッチC3は
シングルプラネタリギヤのリングギヤR1の外径側部分
にて他のクラッチC1,C4の外方を覆うように延びて
いるクラッチドラム6との間に介在しており、更に該ク
ラッチC3を操作する油圧アクチュエータ7は、該クラ
ッチドラム6の外方部分に付設されている。
(ハ)発明が解決しようとする課題 上述自動変速機1′における油圧アクチュエータにあっ
ては、クラッチドラム6の外径側部分6aに被嵌してピ
ストン部材7aを配設しであるので、ピストン面積Aが
狭くなり、充分なりラッチ押付は力を得ることができな
い。従って、所要トルク容量を得るためには、クラッチ
C3のディスクを多数枚用いる必要があり、該油圧アク
チュエ−97の油室7cへ連通する油路8をクラッチド
ラム6の底部6bに形成する必要があることと相俟って
、コンパクト性において不利な構成になっており、かつ
重量増加及びコストアップの一原因にもなっている。
また、該油圧アクチュエータ7の油室7cは半径方向外
側に位置するため、該油室7cに作用する遠心力が大き
く、このため、例えばフルスロットル時等でクラッチC
3が高速回転している場合等、油室7cに大きな遠心油
圧が発生し、クラッチC3の適正な係脱制御を阻害して
、シフトフィーリンクを悪化させる虞れがある。
更に、該第3のクラッチC3は、他のクラッチC1と並
んでクラッチドラム6の内径側に配置されており、かつ
該クラッチドラム6を被嵌して延びているピストン部材
7a及び押圧フランジ部材7dにて係脱操作されており
、このため押圧フランジ部7dかクラッチC3の先端側
を包み込むように構成する必要があり、その分軸方向寸
法か増加してしまう。
そこで、本発明はクラッチドラム底部から覆うようにカ
ップ状部材を設け、該カップ状部材に直接クラッチを装
着し、もってコンパクト性を向上して車輌搭載上の制用
をクリアすると共に、シフトフィーリングをも向上した
自動変速機を提供することを目的とするものである。
(ニ)課題を解決するための手段 本発明は、上述事情に鑑みなされたものであって、例え
ば第1図を参照して示すと、プラネタリギヤユニット(
2)、入力軸(5)と該ギヤユニットの所定要素(R1
)とを連結する所定クラッチ(C1)、及び入力軸(5
)と前記ギヤユニット(2)の他の所定要素(R2)と
を連結する他のクラッチ(C3) を備えてなる自動変
速機(1)において、前記所定クラッチ(C1)か、前
記入力軸(5)に固定されたクラッチドラム(6)の内
径側に装着され、かつ該所定クラッチ操作用油圧アクチ
ュエータ(9)が、前記クラッチドラム(6)をシリン
ダとしてその内径側に配置されてなり、また前記クラッ
チドラム(6)に、その底部(6b)も含めて覆い被さ
るように、かつ軸方向のみ移動自在にカップ状部材(1
0)を配設し、該カップ状部材の先端部(10a)に前
記他のクラッチ(C3)を装着すると共に、少なくとも
その底部(10b)と前記クラッチドラムの底部(6b
)とで形成される空間を油室(7c)として該他のクラ
ッチ操作用油圧アクチュエータ(7)を構成してなるこ
とを特徴とする。
一例として、例えば第3図を参照して示すと、前記プラ
ネタリギヤユニット(2)が、シングルプラネタリギヤ
(21)及びデュアルプラネタリギヤ(22)からなり
、かつこれら両プラネタリギヤのサンギヤ(S)同士及
びキャリヤ(CR)同士を一体に連結して構成し、更に
該キャリヤ(CR)を出力部材(23)に連結し、そし
て。
前記所定クラッチが第2のワンウェイクラッチ(F2)
を介して前記入力軸(5)とシングルプラネタリギヤ(
21)のリングギヤ(R1)とを連結する第1の(フォ
ワード)クラッチ(C1)であり、かつ該入力軸(5)
と該リンクギヤ(R1)とを第2の(IST&2ND・
3RDコースト)クラッチを介して直接連結し、またサ
ンギヤ(S)と入力軸(5)とを第2の(リバース)ク
ラッチ(C4)を介して連結すると共に該サンギヤを第
1の(ZND&4TH)ブレーキ(B1)にて係止し、
更にデュアルプラネタリギヤのリングギヤを第2の(リ
バース&ISTコースト)ブレーキ(B2)及び第1の
ワンウェイクラッチ(Fl)にて係止し、そして前記他
のクラッチが入力軸(5)とデュアルプラネタリギヤ(
22)のリングギヤ(R2)とを連結する第3の(オー
バドライブ)クラッチ(C3)である。
(ホ) 作用 以上構成に基づき、クラッチドラム(6)の内径側に位
置する油圧アクチュエータ(9)に油圧が供給されると
、該アクチュエータ(9)のピストン部材(9a)が伸
長して所定(第1の)クラッチ(C1)が接続する。ま
た、クラッチドラム(6)の外方に位置する油圧アクチ
ュエータ(7)の油室(7C)に油圧が供給されると、
カップ状部材(10)が軸方向に移動して他の(第3の
)クラッチ(C3)を接続する。すると、入力軸(5)
の回転は、クラッチドラム(6)及び該ドラムと一体に
回転するカップ状部材(10)を介して他のクラッチ(
C3)に伝達され、プラネタリギヤユニット(2)の他
の所定要素(R2)に伝達される。なおこの際、油圧ア
クチュエータ(7)は、少なくともその底部(10b)
がピストン面積となり、充分なりラッチ押圧力を作用す
ると共に、その油室(7C)が内径側にあって大きな遠
心力が作用することはなく、かつクラッチ(C3)はピ
ストン部材となるカップ状部材(10)に装着されて、
該部材(10)自体によって直接操作される。
(へ)実施例 以下、本発明の実施例について説明するに、まず第3図
に沿って、本発明に係る自動変速機の概略について説明
する。
自動変速機1は、トルクコンバータ31.4速自動変速
機構32、減速装置33及びフロントディファレンシャ
ル装置35からなり、エンジンクランク軸36に整列し
た入力軸5上にロックアツプクラッチ37を有するトル
クコンバータ31及び自動変速機構32が配置され、カ
ウンタ軸39上に減速装置33か配置され、更にフロン
トアクスル軸40a、40b上にフロントディファレン
シャル装置35か配置されている。
そして、4速自動変速機構32はシングルプラネタリギ
ヤ21及びデュアルプラネタリギヤ22を組合せてなる
プラネタリギヤユニット2を有しており、該ギヤユニッ
ト2はサンギヤS同士が一体に連結されていると共にキ
ャリヤCRも一体に連結されている。更に、該キャリヤ
CRにはサンギヤSに噛合するロングピニオンP1及び
デュアルプラネタリギヤのリングギヤR2(以下大リン
グギヤという)に噛合するショートビニオンP2が支持
されており、かつ該キャリヤCRには本4速自動変速機
lll32の出力要素となるカウンタドライブギヤ23
か連結されている。また、シングルプラネタリギヤのリ
ングギヤR1(以下率リンクギヤという)は第1の(フ
ォワード)クラッチC1及び第2のワンウェイクラッチ
F2を介して、また第2の(IST&2ND・3RDコ
ースト)クラッチC2を介して直接、入力軸5に連結さ
れている。また、大リンクギヤR2は第3のくオーバド
ライブ)クラッチC3を介して入力軸5に連結されてい
ると共に、第2の(リバース&l S Tコースト)ブ
レーキB2及び第1のワンウェイクラッチF1にて係止
される。更に、サンギヤSは第4の(リバース)クラッ
チC4を介して入力軸5に連結されていると共に、第1
の(2ND & 4 T H)ブレーキB1にて係止さ
れる。
また、減速装置33はカウンタ軸39に固定された大ギ
ヤ41及び小ギヤ42からなり、大ギヤ41は前記カウ
ンタドライブギヤ23に噛合してカウンタドリブンギヤ
となり、また小ギヤ42はフロントディファレンシャル
装置35のリングギヤ43に噛合する。また、フロント
ディファレンシャル装置35は上記リングギヤ43を固
定するギヤマウントケース45を有しており、かつ該ケ
ース45はピニオンギヤ46を支持するデフキャリヤと
なり、更に該ピニオンギヤ46にはそれぞれ左右フロン
トアクスル軸40a、40bに固定されているサイドギ
ヤ47a、47bが噛合している。
以上構成に基づき、本自動変速機1は、エンジンクラン
ク軸36の回転がトルクコンバータ31の油流を介して
又はロックアツプクラッチ37により直接、入力軸5に
伝達され、更に4速自動変速機構32にて適宜変速され
、そして該変速回転がカウンタドライブギヤ23から減
速装置33に伝達され、そしてリングギヤ43からフロ
ントディファレンシャル装置35を介して左右フロント
アクスル軸40a、40bに伝達される。
そして、4速自動変速機構32においては、第4図の作
動表に示すように作動する。
即ち、1速状態(IST)にあっては、第1のクラッチ
C1及び第2のクラッチC2が接続状態にあり、かつ第
1のワンウェイクラッチF1及び第2のワンウェイクラ
ッチF2がロック状態にある。この状態にあっては、入
力軸5の回転はクラッチC2、クラッチC1及びワンウ
ェイクラッチF2を介して小リングギヤR1に伝達され
、かつ大リングギヤR2がワンウェイクラッチF1にて
固定されているので、小リングギヤR1の回転は減速回
転としてキャリヤCRからカウンタドライブギヤ23に
取出される。
更に、1→2速シフト時は、第1のブレーキB1が作動
してサンギヤSが固定されるが、この際第1のワンウェ
イクラッチF1がオーバランして大リングギヤR2の空
転を許容し、スムーズにシフトする。2速状態にあって
は、第2のクラッチC2か解放されて、入力軸5の回転
は第1のクラッチC1及び第2のワンウェイクラッチF
2を介して小リングギヤR1に伝達され、更に大リング
ギヤR2を空転しながらキャリヤCRから2速回転が出
力される。
そして、2→3速シフト時、第1のブレーキB1が解放
すると共に第3のクラッチC3が係合する。この際、ブ
レーキB1とクラッチC3とのオーバラップ量及びオー
バラップ時間が少な過ぎると、1状態に戻るようになっ
てタイヤ駆動力が増大してエンジンの吹上がり等が生ず
るが、オーバラップ量及びオーバラップ時間が大きすぎ
て、第3のクラッチC3から大リングギヤR2にトルク
が伝達されても、小リングギヤR1は第2のワンウェイ
クラッチF2がオーバランすることにより空転されるだ
けであり、機械的ロック状態となることはない、従って
、2→3速シフトに際し、オーバラップ量が少な過ぎな
いように注意を払うように変速制御される。そして、3
速状態では、入力軸5から、第1のクラッチC1及び第
2のワンウェイクラッチF2、第3のクラッチC3を介
して両リングギヤR1,R2に入力され、プラネタリギ
ヤユニット2が一体回転して、該一体回転がキャリヤC
Rから取出される。
また、3→4速シフト時は、第1のクラッチC1及び第
3のクラッチC3の係合に加えて、第1のブレーキB1
が作動する。この際、第2のワンウェイクラッチF2か
オーバランすることにより小リングギヤR1が空転を始
め、スムーズにシフトされる。そして、4速状態にあっ
ては、入力軸5の回転が、第3のクラッチC3を介して
大リングギヤR2に伝達され、小リングギヤR1を高速
空転しながら、キャリヤCRからオーバドライブ回転が
取出される。
なお、−E述説明はアップシフト時について述べである
が、ダウンシフト時は、上記と全く逆の作動で同様に滑
らかに操作される。
また、リバース(REV)レンジにあっては、第4のク
ラッチC4及び第2のブレーキB2が作動し、この状態
にあっては、入力軸5の回転がサンギヤSに入力され、
大リングギヤR2の固定に基づきキャリヤCRから逆回
転が取出される。
また、エンジンブレーキ必要時は、ワンウェイクラッチ
Fl、F2のオーバランによる動力伝達の遮断を阻止す
べく、1速にあっては第2のブレーキB2.2速及び3
速にあっては第2のクラッチC2を作動する。
ついで、本発明に係る自動変速機を、第1図及び第2図
に沿つて具体的に説明する。
自動変速機1は、第2図に示すように、トランスアクス
ルケース51、トランスアクスルハウジング52及びリ
ヤカバー53を一体に固着した一体ケースを有しており
、該一体ケース内に、トルクコンバータ31.4速自動
変速機構32、減速1fi33及びフロントディファレ
ンシャル装置F35が収納されている。そして、エンジ
ンクランク軸に整列する入力軸5は中間部にて分割され
ると共に互にスプライン係合しており、該入力軸5上ニ
ハ、エンジン側からトルクコンバータ31、オイルポン
プ55そして4速自動変速機構32が配設されている。
そして、該入力軸5に被嵌してスリーブ軸56が回転自
在に支持されており、該スリーブ軸56のリア側端部に
はサンギヤSが形成され、またフロント側端部にはドラ
ム57がスプライン結合されている。該ドラム57はそ
の外周部に多板ブレーキからなる第1のブレーキ(2N
D&4THブレーギ)Bl用のスプラインが形成されて
おり、またその内周部に多板クラッチからなる第4のク
ラッチ(リバースクラッチ)C4用のスプラインが形成
されている。また、第1のブレーキB1はドラム57外
周部とケース51内周部に形成されたスプラインに介在
しており、かつ該第1のブレーキ操作用油圧アクチュエ
ータ59が該ブレーキB1に隣接したオイルポンプ55
のポンプカバーに設けられている。また、前記第4のク
ラッチC4は前記トラム57内周部と前部入力軸5aに
固定されたへプロ0との間に介在しており、かつ、前記
トラム57の内周部には該第4のクラッチC4用アクチ
ュエータ6】のシリンダとなる部材61aが固設されて
おり、該シリンダ部材60a内にはピストンがスブリン
クに付勢されて嵌合している。
また、スリーブ軸56に被嵌してボス62が回転自在に
支持されており、該ボス62はその一端がロングピニオ
ンP1及びショートピニオンP2を支持している共通キ
ャリヤCRに連結され、また他端かカウンタドライブギ
ヤ23にスプライン結合している。該ドライブギヤ23
のボス部はケース51に形成された支持壁51aにテー
パートローラベアリング63を介して回転自在に支持さ
れており、また該支持壁51aの一側面は第2のブレー
キ(リバース&ISTコーストブレーキ)B2用アクチ
ュエータ65のシリンダとなっている。そして、プラネ
タリギヤユニット2のフロント側に配置されたデュアル
プラネタリギヤ22における大リングギヤR2の外周面
とケース51の内周面との間に、多板ブレーキからなる
第2のブレーキB2が介在しており、該ブレーキB2は
前記アクチュエータ65のピストン65aにて制御され
る。なお、該ピストン23aのブレーキB2へ延びるラ
フ部分はくし歯状になっており、該くし歯の間にリター
ンスプリングが介在している。
更に、大リングギヤR2と前記支持壁51aに固定され
たベアリング63のアウタレースとの間には第1のワン
ウェイクラッチF1が介在している。
一方、入力軸5先端におけるリヤカバー53による収納
部分には、第1図に詳ホするように、スリーブ部材5b
が固定されており、該スリーブ部材5bはカバー53の
ハブ部53aに回転自在に被嵌しており、かつ該スリー
ブ部材5aのリヤ端部分にクラッチドラム6か固定され
ている。該クラッチドラム6の外側には、該ドラムの底
部6bを含めて全体に覆い被さるようにカップ状部材1
0が配設されており、かつ該カップ状部材10はその基
端部10cがOリングによりスリーブ部材5bに油密状
に嵌合していると共に、その外径側部分にてクラッチド
ラム6と軸方向移動のみ自在に係合している。即ち、第
2図に示す実施例にあっては、カップ状部材10の一部
内周面及びクラッチドラム6の一部外周面にそれぞれス
プラ矛ンSが形成され、該スプラインSpが互に係合し
て相対回転が阻止されており、また第1図に示す実施例
にあっては、クラッチドラム6先端外周面に凹溝60を
形成し、該凹溝6Cとカップ状部材先端のスプライン1
0aとの間に爪部材67を介在して相対回転が阻止され
ている。更に、カップ状部材10の先端に形成されたス
プライン10aには多板クラッチからなる第3の(オー
バドライブ)クラッチC3が配設されており、該クラッ
チC3はデュアルプラネタリギヤ22の大リングギヤR
2から延びている鍔部材69との間に介在している。ま
た、クラッチドラム6の底部6bとカップ状部材10の
底部tabとの空間を油室7Cとして前記第3のクラッ
チ03操作用の油圧アクチュエータ7が構成しており、
該アクチュエータ7の油室7cにはハブ53a内の油路
a及びスリーブ部材5aの孔すを介して油圧が供給され
、該油圧によりカップ状部材10を摺動してクラッチC
3を直接制御し得る。なお、クラッチドラム6とカップ
状部材10との間にはそれぞれスナップリンクを介して
ウェーブスプリング70が介在しており、該スプリング
70は第3のクラッチC3用ピストン部材となるカップ
状部材10の戻しスプリングを構成する。また、該カッ
プ状部材10には油室7cに作用する遠心油圧を排出す
るチエツクボール78aが設置されている。また、クラ
ッチドラム6の内側には第1のピストン部材9aか嵌合
しており、かつ該クラッチドラム6の先端側内周面には
第1のり゛ラッチ(フォワードクラッチ)C1の圧着板
がスプライン結合していると共に、該圧着板に並んで連
結リング72がスプライン係合している。また、第1の
クラッチC1のクラッチプレートは、該第1のクラッチ
C1抜は止め用スナップリングに保持されたスラストワ
ッシャ74と大リングギヤR1先端のスラストワッシャ
73とで挟持されている第2のワンウェイクラッチF2
のアウターレース75に固定されているハブ部材75a
外周面にスプライン係合しておりまた該ワンウェイクラ
ッチF2のインナーレースは小リングギヤR1の外周面
にて構成されている。
また、該小リングギヤR1を支持する支持根76にはハ
ブ部材77が固定されており、該ハブ部材77の外周面
と前記連結リンク72との間には第2の(IST&2N
D・3RDコースト)クラッチC2が介在している。更
に、前記第1のピストン部材9aの内側には第2のピス
トン部材79aが嵌挿しており、該ピストン部材79a
の背面とスリーブ部材5aに設けられたカラーとの間に
スプリング80が縮設され、従って該スプリング80は
第1及び第2のピストン部材9a、79aの共通の戻し
スプリングとなる。そして、クラッチドラム6の底部6
b内面をシリンダとして第1のピストン部材19aが、
第1のクラッチ01操作用の油圧アクチュエータ9を構
成し、また該第1のピストン部材9aの内面をシリンダ
として、第2のピストン部材79aが第2のクラッチC
2操作用の油圧アクチュエータ79を構成している。
なお、第1のピストン部材9a及び第2のピストン部材
79aにはそれぞれ遠心油圧逃がし用のチニックボール
78b、78cが配設されている。
また、減速装置33は、第2図に示すように、前記入力
軸5に平行に配置されたカウンタ軸39上に配置されて
おり、該カウンタ軸39はケース51及び52にローラ
ベアリング81.82を介して回転自在に支持されてい
る。更に、該カウンタ軸39には小ギヤ42が形成され
ており、またLj軸39上に大ギヤ41がスプライン係
合している。そして、該大ギヤ41は前記自動変速機構
32のカウンタドライブギヤ23に噛合してカウンタド
リブンギヤを構成している。
また、フロントディファレンシャル装置35はデフキャ
リヤを構成するギヤマウントケース45を有しており、
該ケース45はケース51及び52にローラベアリング
83.85を介して回転自在に支持されていると共に、
大リングギヤ43が固定されており、該ギヤ43は前記
小ギヤ42と噛合して最終減速機構を構成している。更
に、該マウントケース45内にはシャフト46aにより
ピニオンギヤ46か回転自在に支持されており、かつ該
ピニオンギヤ46に左右サイドギヤ47a、47bか噛
合している。そして、これらサイドギヤ47a、47b
にそれぞれ左右フロントアクスル軸40a、40bか係
合している。
ついで、上述実施例の作用について説明する。
1速状態にあっては、油圧アクチュエータ9の油室に、
リヤカバー53のハラ部53aに形成した油路C及びス
リーブ部材5bの孔を介して油圧か供給され、該アクチ
ュエータ9のピストン部材9aを伸長し、連結リング7
2を介して第1のクラッチC1を係合すると共に、油圧
アクチュエータ79に油路dを介して油圧が供給され、
ピストン部材79aを伸長して第2のクラッチC2を係
合する。この状態にあっては、入力軸5の回転かスリー
ブ部材5b及びクラッチドラム6を介して第1のクラッ
チC1に伝達され、また連結リンク72を介して第2の
クラッチC2に連結され、更にクラッチC1からワンウ
ェイクラッチF2を介して小リングギヤR1に伝達され
ると共にクラッチC2を介して直接小リングギヤR1に
伝達される。そして、デュアルプラネタリギヤ22の大
リングギヤR2か第1のワンウェイクラッチF1により
固定状態にあって、小り〕/グギャR1の回転はサンギ
ヤSを空転しながらキャリヤCRに減速して伝達され、
更にボス62を介してカウンタドライブギヤ23に伝達
される。そして、該ドライブギヤ23の回転はカウンタ
ドリブンギヤ41に伝達され、更に小ギヤ42及び大リ
ングギヤ43により減速されてフロントディファレンシ
ャル装置35に伝達されて、左右フロントアクスル軸4
0a、40bに伝達される。
そして、該1速状態から、油圧アクチュエータ59に油
圧を供給して第1のブレーキB1を作動すると、サンギ
ヤSが固定されると共に、第1のワンウェイクラッチF
1がオーバランしてデュアルプラネタリギヤの大リング
ギヤR2が空転する。すると、入力軸5からの小リンク
ギヤR1の回転は、2速回転としてキャリヤCRに取出
され、更にカウンタドライブギヤ23に伝達される。な
おこの際、油圧アクチュエータ79の油圧かレリーズさ
れて、第2のクラッチC2が解放され、入力軸5の回転
は専ら第1のクラッチC1及び第2のワンウェイクラッ
チF2を介してリンクギヤR2に伝達される。
また、該2速状態から、第1のブレーキB1を解放する
と共に、リヤカバー53のハラ部53aの油路a及びス
リーブ部材5bの孔すを介して油圧アクチュエータ7の
油室7Cに油圧を供給すると、カップ状部材10が図中
左方向に移動し、第3のクラッチC3をクラッチドラム
6先端(第2図)又は爪部材67(第1図)に当接して
該クラッチC3を係合する。この状態にあっては、入力
軸5の回転は第1のクラッチC1及び第2のワンウェイ
クラッチF2を介して小リングギヤR1に伝達されると
共に、クラッチドラム6、カップ状部材10及び第3の
クラッチC3を介して大リングギヤR2に伝達され、プ
ラネタリギヤユニット2が一体に回転し、該直結回転が
キャリヤCRを介してカウンタドライブギヤ23に伝達
される。
この際、油圧アクチュエータ7はカップ状部材10の底
部10bにて形成される比較的広いピストン面積により
大きな押圧力を付与されて、第3のクラッチC3を直接
操作し、該クラッチc3に大きな操作力を確実に作用す
る。また、2速から3速へのアップシフト及び3速から
2速へのダウンシフト時、共に油圧アクチュエータ7は
回転しているが、該アクチュエータ7の油室7cは比較
的小径側に位置し、大きな遠心力が作用せず、該遠心力
により油圧が大きな影響を受けることなく、正確かつ確
実にクラッチC3を制御する。
そして、該3速状態から再び第1のブレーキB1を作動
すると、サンギヤSが固定されると共に、第2のワンウ
ェイクラッチF2により小リングギヤR1が高速空転し
、大リンクギヤR2の回転がキャリヤCRにオーバドラ
イブとして取出され、更にカウンタドライブギヤ23に
伝達される。
また、リバースレンジにあっては、油圧アクチュエータ
61に油圧が供給され、ピストンを伸長して第4のクラ
ッチC4を係合すると共に、油圧アクチュエータ65に
油圧が供給され、ピストン65aを伸長して第2のブレ
ーキB2を作動する。この状態にあっては、入力軸5の
回転がハブ60、第4のクラッチC4、ドラム57及び
スリーブ軸56を介してサンギヤSに伝達され、リンク
ギヤR2が固定されていることに基づき、キャリヤCR
から逆回転が取出され、カウンタドライブギヤ23に伝
達される。
更に、エンジンブレーキ作動時、1速にあっては、第2
のブレーキB2を作動して大リングギヤR2を固定し、
また2速及び3速にあっては、第2のクラッチC2を係
合して、逆駆動にかかわらず入力軸5と小リングギヤR
1を連結する。
なお、上述実施例は、カウンタ軸39上に単なる減速装
置を配設したが、該軸上に直結及びアンダードライブに
切換えるアンダードライブ変速機構を配設し、5速自動
変速機としたものにも適用できることは勿論であり、更
に、上述実施例は、シングルプラネタリギヤ及びデュア
ルプラネタリギヤからなるプラネタリギヤユニットに適
用したものについて説明したか、他のプラネタリギヤユ
ニットにも適用し得ることも勿論である。
(ト)発明の詳細 な説明したように、本発明によると、クラッチドラム(
6)の底部(6b)とカップ状部材(10)の底部(1
0b)とで、油圧アクチュエータ(7)の油室(7c)
を構成したので、大きなピストン面積をとることができ
、比較的少ない枚数のクラッチプレートによっても充分
なりラッチ容量を確保することができ、これによりクラ
ッチプレート枚数を少なくして、コンパクト化特に軸方
向の短縮化を図ることができると共に、部品点数の減少
に基づき、軽量化及びコストダウンをも図ることができ
る。また、油圧アクチュエータ(7)の油室(7c)を
半径方向内側に配置したので、該油室(7c)のオイル
に作用する遠心力の影響を減少し、クラッチ(C3)の
係脱制御を正確かつ確実にして、シフトフィーリングの
向上を図ることができる。更に、クラッチ(C3)はピ
ストン部材となるカップ状部材(10)に直接装着され
るので、該クラッチ操作用の包み込むような部材を必要
とせず、その分軸方向の短縮化を図ることができる。
また、前記クラッチを、オーバドライブ時に作動する入
力軸(5)とデュアルプラネタリギヤのリングギヤ(R
2)とを接続する第3のクラッチ(C3)とすると、4
速自動変速機構部(32)の軸方向の短縮化を図ること
ができ、該4速自動変速機構を有する自動変速機(1)
の車輌搭載上の問題をクリアすることかできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る自動変速機の主要部を示す断面図
、第2図は自動変速機全体を示す断面図、第3図は自動
変速機の概略図、第4図はその作動を示す図である。そ
して、第5図は従来の自動変速機の主要部を示す断面図
である。 1・・・自動変速機   2・・・シングルプラネタリ
ギヤ 、  5・・・入力軸 、 6・・・クラッチド
ラム   6b・・・底部   7・・・油圧アクチュ
エ−夕 、  7c・・・油室 、 9・・・油圧アク
チュエータ 、   9a・・・ピストン部材10・・
・カップ状部材 、  10b・・・底部21・・・シ
ンクルプラネタリギヤ   22・・・デュアルプラネ
タリギヤ 、 23・・・出力部材(カウンタドライブ
ギヤ)    C1・・・第1の()オワード)クラッ
チ 、  C2・・・第2の(IST&2ND・3RD
コースト)クラッチ 、  C3・・・第3の(オーバ
ドライブ)クラッチ 、  C4・・・第4の(リバー
ス)クラッチ 、  Bl・・・第1の(2ND&4T
H)ツレーキ   B2・・・第2の(リバース&IS
Tコースト)ツレーキ   Fl・・・第1のワンウェ
イクラッチ  F2・・・第2のワンウェイクラッチ 
、 S・・・サンギヤ   R1・・・所定要素(シン
グルプラネタリギヤのリングギヤ)R2・・・他の所定
要素(デュアルプラネタリギヤのリンクギヤ) 、Pl
・・・ロングピニオンP2・・・ショートピニオン 、
 CR・・・キャリャ 第3 図 第4 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、プラネタリギヤユニット、入力軸と該ギヤユニット
    の所定要素とを連結する所定クラッチ、及び入力軸と前
    記ギヤユニットの他の所定要素とを連結する他のクラッ
    チ、を備えてなる自動変速機において、 前記所定クラッチが、前記入力軸に固定されたクラッチ
    ドラムの内径側に装着され、かつ該所定クラッチ操作用
    油圧アクチュエータが、前記クラッチドラムをシリンダ
    としてその内径側に配置されてなり、 また前記クラッチドラムに、その底部も含めて覆い被さ
    るように、かつ軸方向のみ移動自在にカップ状部材を配
    設し、該カップ状部材の先端部に前記他のクラッチを装
    着すると共に、少なくともその底部と前記クラッチドラ
    ムの底部とで形成される空間を油室として該他のクラッ
    チ操作用油圧アクチュエータを構成してなる、 ことを特徴とする自動変速機。 2、前記プラネタリギヤユニットが、シングルプラネタ
    リギヤ及びデュアルプラネタリギヤからなり、かつこれ
    ら両プラネタリギヤのサンギヤ同士及びキャリヤ同士を
    一体に連結し、更にキャリヤを出力部材に連結し、そし
    て前記所定クラッチが第2のワンウェイクラッチを介し
    て前記入力軸とシングルプラネタリギヤのリングギヤと
    を連結する第1のクラッチであり、かつ該入力軸と該リ
    ングギヤとを第2のクラッチを介して直接連結し、また
    サンギヤと入力軸とを第4のクラッチを介して連結する
    と共に該サンギヤを第1のブレーキにて係止し、更にデ
    ュアルプラネタリギヤのリングギヤを第2のブレーキ及
    び第1のワンウェイクラッチにて係止し、そして前記他
    のクラッチが入力軸とデュアルプラネタリギヤのリング
    ギヤとを連結する第3のクラッチである、 請求項1記載の自動変速機。
JP63223861A 1988-09-06 1988-09-06 自動変速機 Pending JPH0272250A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002323132A (ja) * 2001-04-26 2002-11-08 Aisin Aw Co Ltd 自動変速機のブレーキ装置
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