JPH02120573A - 自動変速機における潤滑装置 - Google Patents

自動変速機における潤滑装置

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Publication number
JPH02120573A
JPH02120573A JP63273956A JP27395688A JPH02120573A JP H02120573 A JPH02120573 A JP H02120573A JP 63273956 A JP63273956 A JP 63273956A JP 27395688 A JP27395688 A JP 27395688A JP H02120573 A JPH02120573 A JP H02120573A
Authority
JP
Japan
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clutch
oil
automatic transmission
drum
gear
Prior art date
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Pending
Application number
JP63273956A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Takase
高瀬 勲
Fumitomo Yokoyama
横山 文友
Takemasu Kano
威倍 加納
Haruki Takemoto
竹本 春樹
Mamoru Niimi
新美 守
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
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Publication date
Application filed by Aisin AW Co Ltd filed Critical Aisin AW Co Ltd
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  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、自動車に搭載される自動変速機、特に前進4
速の自動変速機構を有する自動変速機に係り、詳しくは
回転部材に配設した湿式多板クラッチを潤滑する潤滑装
置に関する。
(ロ)従来の技術 従来、本出願人にて、複数の回転要素にそれぞれ連結す
る複数のクラッチ及びその操作用油圧クラッチをまとめ
て自動変速機構の後端部に配置し、更にこれらクラッチ
が配設されたクラッチ部に第3のクラッチ及びその操作
用油圧アクチュエータを配置して、僅かな変更により、
コストアップを招くことなく3速自動変速機構を4速自
動変速機構に変更できるようにした自動変速機が案出さ
れている(特開昭62−141344号公報参照)。
そして、該自動変速機のクラッチ部47は、第5図に示
すように、湿式多板クラッチからなる第1のクラッチC
1及び第2のクラッチC2を備え、かつ自動変速機構後
端に位置してトランスアクスルリヤカバー17部分に収
納されており、また入力軸5後端部にはカバー17の中
央ボス部17aを被嵌するスリーブ部5aが設置されて
いる。そして、該スリーブ部5aにはクラッチドラム1
2(フランジ部)が一体に連結されており、かつ該クラ
ッチドラム12には可動部材7がスプラインにより軸方
向のみ摺動自在に嵌合されており、該可動部材7にはピ
ストン部材15が軸方向摺動可能に嵌合している。また
、可動部材7はクラッチドラム12内周面からなるシリ
ンダとの間で油室を構成して第1のクラッチC1用の油
圧アクチュエータ3を構成し、更にピストン部材】5は
可動部材7内周面からなるシリンダとの間にて油室を形
成し、第2のクラッチC2用の油圧アクチュエータ4を
構成している。
更に、第1のクラッチC1は、多数のセパレータプレー
ト6・・・ クラッチプレート8・・・及びクラッチド
ラム12に軸方向移動を阻止されて装着されたフランジ
部材9からなり、該クラッチドラム12の外径部内周面
に形成されたスプラインとリングギヤR1の軸方向延出
部面に形成されたスプラインとの間に介在している。ま
た、第2のクラッチC2も同様に、可動部材7の外径部
内周面に形成されたスプラインと中空軸50に固定され
たハブ部50a外周面に形成されたスプラインとの間に
介在している。
(ハ)発明が解決しようとする課閉 ところで、上述従来の自動変速機では、例えば第1のク
ラッチC1の作動時には、クラッチプレートの摩耗や熱
の発生を防ぐため、入力軸5から遠心力にて放射状に飛
散されるオイルによりクラッチC1を効果的に油浴潤滑
する必要があるが、該クラッチはそのセパレータプレー
ト6及びフランジ部材9がクラッチドラム内周側のスプ
ラインに嵌合されていて、該内周面との間で隙間が形成
されているため、クラッチドラム内周面にて受は止めら
れるオイルは該隙間から軸方向に流出してしまい、該ク
ラッチ01部分に適当量のオイルを溜めて該クラッチC
1を適切に油浴潤滑することが困難になっている。
そこで、本発明は、前記フランジ部材とクラッチドラム
内周面との隙間を塞いで油密状に保持し、もって上述課
題を解消した潤滑装置を提供することを目的とするもの
である。
(ニ)課題を解決するための手段 本発明は、上述事情に鑑みなされたものであって、例え
ば第1図を参照して示すと、入力軸(5)に、その外径
部を軸方向に沿って延出して形成したドラム部材(12
)の内周端を固定し、かつ該外径部の内周側に、湿式多
板クラッチ(C1)及び該多板クラッチ(C1)を係合
する油圧アクチエエータ(3)を配設し、該油圧アクチ
ュエータ(3)の作動により前記湿式多板クラッチ(C
1)を適宜係合し、前記入力軸(5)を他の回転要素(
R8)に接続してなる自動変速機(A)であって、前記
湿式多板クラッチ(C1)の最外方に位置しかつ前記ド
ラム部材(12)に軸方向移動を阻止されて装着された
フランジ部材(9)と前記ドラム部材内周面との間に、
シール部材(11)を介在したことを特徴とするもので
ある。
そして−例として、前記入力軸(5)が、シングルプラ
ネタリギヤ(13)とデュアルブラネタリギャ(14)
を組合せたプラネタリギャユニツ)(18)を有し、か
つこれら両プラネタリギヤ(13)、(14)のサンギ
ヤ(Sl)同士及びキャリヤ(CRI)同士を一体に連
結して構成すると共に該キャリヤ(CRI)を出力部材
(19)に連結し、更に前記湿式多板クラッチが、1速
から直結状態である3速まで接続されかつ4速時に解放
する第1の(フォワード)クラッチ(C1)であり、前
記入力軸(5)を、該第1のクラッチ(C1)を介して
シングルプラネタリギヤ(13)のリングギヤ(R1)
に連結するように構成する。
また、前記ドラム部材(12)に所定数の油孔(12a
)を形成し、該ドラム部材内方にオイルを溜めると共に
オイルを該油孔(12a)から所定量づつ外方に流出す
るように構成する。
(ネ)作用 以上構成に基づき、自動変速機(A)の駆動時、入力軸
(5)から遠心力に基づき放射状に飛散されるオイルは
、ドラム部材(12)の内周面にて受止められる。する
と、該オイルは、フランジ部材(9)とドラム部材内周
面との間に介在したシール部材(11)によって軸方向
への流出を阻止されるため、適当量溜められて湿式多板
クラッチ(C1)を油浴潤滑するゆ 例えば、該湿式多板クラッチが、高速である4速へのア
ップシフト時に解放される第1のクラッチ(C1)であ
っても、高速で相対回転するクラッチプレートは適正に
油浴潤滑されるため、過度に摩耗することはない。
また、該油浴潤滑のために溜められたオイルは、ドラム
部材(12)に形成した所定数の油孔(12a)からド
ラム部材外方に所定量づつ流出されるため、クラッチ(
C1)の作動にて発生した熱は逐次発散される。
なお、カッコ内の符号は、参照のために図面の各部品と
対照するものであって、同等構成を限定するものではな
い。
(へ)実施例 以下、図面に沿って、本発明による実施例について説明
する。
まず、本発明を適用した自動変速機Aについて、第3図
に沿ってその概要を説明するに、自動変速機Aはエンジ
ンクランク軸55に整列する入力軸5、カウンタ軸22
及びフロントアクスル軸23a、23bの3軸を有して
おり、入力軸5上にはロックアツプクラッチ25を有す
るトルクコンバータ26及び前進4速自動変速機構1が
支持され、またカウンタ軸22上にはアンダードライブ
機構27が支持され、更にフロントアクスル軸23a、
23b上にはフロントディファレンシャル装置29が支
持されている。
4速自動変速機構1は、シングルプラネタリギヤ13及
びデュアルプラネタリギヤ14を組合せてなるプラネタ
リギヤユニット18を有しており、該プラネタリギヤユ
ニット18は前記両プラネタリギヤのサンギヤS1同士
及びキャリヤCR1同士が一体に連結して構成され、ま
たサンギヤS1に噛合するビニオンがロングビニオンP
1により構成されている。そして、入力軸5とシングル
プラネタリギヤ13のリングギヤR1(小リングギヤ)
とが第1の(フォワード)クラッチC1を介して連結さ
れており、更に入力軸5とサンギヤS1とが第2の(リ
バース)クラッチC2を介して連結されている。また、
サンギヤS1か第1のブレーキB1により直結係止され
ていると共に、第2のブレーキB2により第1のワンウ
ェイクラッチF1を介してその一方向回転が係止されて
いる。また、デュアルプラネタリギヤ14のリングギヤ
R2(大リングギヤ)が第3のブレーキB3により直接
係止されていると共に第2のワンウェイクラッチF2に
より一方向回転が係止されている。そして、キャリヤC
RIがケース隔壁に支持されているカウンタドライブギ
ヤ19に連結されており、該ギヤ19が該4速自動変速
機構1の出力部材となる。
そして、上述クラッチCI、C2及びブレーキBl、B
2、ワンウェイクラッチFl、F2は、3速自動変速機
構と同様であるが、本4速自動変速機構1にあっては、
上述構成に加えて、入力軸5と大リングギヤR2とを連
結する第3のクラッチCO1該クラッチCOの出力側部
材と小リングギヤR1との間に介在する第4のクラッチ
C3及び第3のワンウェイクラッチFOが付設されてい
るや また、アンダードラ−イブ機構27は1個のシングルプ
ラネタリギヤ32を有しており、該プラネタリギヤのキ
ャリヤCR3とサンギヤS3とが第5の(ダイレクト)
クラッチC4を介して連結されている。また、サンギヤ
S3が第4の(アンダー・ドライブ)ブレーキB4にて
直接係止されていると共に第4のワンウェイクラッチF
3により一方向回転が係止されている。そして、リング
ギヤR3が、前記カウンタドライブギヤ19と噛合して
アンダードライブ機構27の入力部材となるカウンタド
リブンギヤ33に連結されており、またキャリヤCR3
がカウンタ軸22に連結されている。更に、該カウンタ
軸22には該アンダードライブ機構27の出力部材とな
る減速ギヤ35が固定されている。
また、フロントディファレンシャル装!29はデフキャ
リヤ36及び左右サイドギヤ37a、37bを有してお
り、ギヤマウントケースとなるデフキャリヤ36にはリ
ングギヤ39が固定されている。そして、該リングギヤ
39が前記減速ギヤ35と噛合して最終減速機構を構成
しており、また左右サイドギヤ37a、37bがそれぞ
れ左右フロントアクスル軸23a、23bに連結されて
いる。
ついで、本自動変速機Aにおける4速自動変速機構1の
作動を、第4図に沿って説明する。
エンジンクランク軸55の回転はトルクコンバータ26
を介して又はロックアツプクラッチ25を介して入力軸
5に伝達される。そして、Dレンジにおける1速状態に
あつては、第1のクラッチC1が接続状態にある。この
状態あっては、入力軸5の回転が第1のクラッチC1を
介して小リングギヤR1に伝達され、かつこの状態では
、大リングギヤR2が第2のワンウェイクラッチF2に
より回転が阻止されているので、サンギヤS1を逆方向
に空転させながら共通キャリヤCRIが正方向に大幅減
速回転され、該回転がカウンタドライブギヤ19から取
出される。
また、1)レンジにおける2速状愈では、第1のクラッ
チC1の接続に加えて第2のブレーキB2が作動する。
すると、サンギヤS1が該ブレーキB2に基づく第1の
ワンウェイクラッチF1の作動により回転が停止され、
従って入力軸5から小リングギヤR1の回転は、大リン
グギヤR2を正方向に空転させながらキャリヤCRIを
正方向に減速回転し、該回転がカウンタドライブギヤ1
9に2速として取出される。なお、1→2変速時、第2
のワンウェイクラッチF2がロック状態からオーバラン
状態に切換えられ、つかみ換えによるシフトラ9ツクを
生ずることなく、滑らかにシフトする。
Dレンジにおける3速状態は、第2速状態から第3のク
ラッチCO及び第4のクラッチC3が接続する。すると
、入力軸5から第1のクラッチC1を介して小リングギ
ヤR1に伝達されると共に第3のクラッチCOを介して
大リングギヤR2に伝達され、プラネタリギヤユニット
18が一体回転して、直結回転がカウンタドライブギヤ
19に伝達される。なお、2→3変速時、第1のワンウ
ェイクラッチF1がロック状態からオーバラン状態に切
換えられ、つかみ換えによるシフトショックを生ずるこ
となく、滑らかにシフ1〜する。
また、該3速状態にあっては、第3のクラッチCoと共
に第4のクラッチC3が接続し、入力軸5の回転は、第
3のクラッチCO1第4のクラッチC3及び第3のワン
ウェイクラッチFOを介する経路にても小リングギヤR
1に入力軸5の回転が伝達される。
そして、Dレンジにおける3速から4速へのアップシフ
ト時は、まず第1のクラッチC1が解放する。この状態
にあっては、専ら第3のクラッチCO1第4のクラッチ
C3及び第3のワンウェイクラッチFOを介する経路に
て小リングギヤR1に回転が伝達されており、この状態
において、第1のブレーキB1が作動する。すると、サ
ンギャSlが逆トルクに対しても停止され、入力軸5か
ら第3のクラッチCoを介して伝達される大リングギヤ
R2の回転は、ワンウェイクラッチFOをオーバランし
て小リングギヤR1を高速空転しながら、キャリヤCR
1からオーバドライブ回転として取出される。この際、
第1のクラッチC1は解放状態にあって第3のワンウェ
イクラッチFOの作用下にて変速が行われるので、つか
み換えによるシフトショックを生ずることなく、滑らか
にシフトする。
更に、3レンジ、2レンジ又はルンジ等のエンジンブレ
ーキ作動状態にあっては、1速時において、第3のブレ
ーキB3が作動して大リングギヤR2を逆トルクに対し
ても停止し、また2速時において、第1のブレーキB1
を作動してサンギヤS1を逆トルクに対しても停止する
そして、リバースレンジにあっては、第2のクラッチC
2を接続すると共に、第3のブレーキB3が作動する。
この状態にあっては、入力軸5の回転は第2のクラッチ
C2を介してサンギヤS1に伝達され、かつこの状態で
は大リングギヤR2が第3のブレーキB3の作動により
固定されているので、小リングギヤR1を逆転させなが
らキャリヤCRIも逆転し、該キャリヤの逆転がカウン
タドライブギヤ19に取出される。
一方、アンダードライブ機構27は、第4のブレーキB
4及び(又は)第4のワンウェイクラッチF3によりサ
ンギヤS3が停止状態にあっては、カウンタドリブンギ
ヤ33からの回転はリングギヤR3からキャリヤCR3
に減速(アンダードライブ)回転として取出される。ま
た、第4のブl/−キB4を解放すると共に、第5のク
ラッチC4を係合すると、キャリヤCR3とサンギヤS
3とが一体となり、直結回転がカウンタ軸22に取出さ
れる。
そして、自動変速機Aは、4速自動変速機構1の前進4
速変速とアンダードライブ機構27の減速及び直結とが
適宜組合されて、所定変速段が得られ、該回転が減速ギ
ヤ35及びリングギヤ39を介してフロントディファレ
ンシャル装置29に伝達され、更に左右フローチャート
アクスル軸23u、23bに伝達される。
ついで、第2図に基づき、上述自動変速機Aを具体化し
た実施例について説明する。
自動変速機Aは、1−ランスアクスルケース40、トラ
ンスアクスルハウジング41、リヤカバー17からなる
一体ケースを有しており、該ケースには入力軸5、カウ
ンタ軸22及びフロントディファレンシャル装3i29
のデフキャリヤとなるリングギヤマウントケース36が
回転自在に支持されている。そして、入力軸5上にはロ
ックアツプクラッチ25を有するトルクコンバータ26
及び4速自動変速機構1が配設されており、またカウン
タ軸22上にはアンダードライブ機構27が配設されて
いる。また、トランスアクスルケース40にはサイドカ
バー48にて覆われているバルブボディ44が配設され
ている。
4速自動変速機構1は、エンジンクランク軸55より軸
方向に後側に向かってブレーキ部43、出力部45、プ
ラネタリギヤユニット18そしてクラッチ部47が順に
配置されており、更にブレーキ部43とトルクコンバー
タ26との間部分にはオイルポンプ49が配設されてお
り、また入力軸5に被嵌して回転自在に中空軸5oか支
持されている。
そして、プラネタリギヤユニット18は、シングルプラ
ネタリギヤ13とデュアルプラネタリギヤ14からなり
(第3図参照)、シングルプラネタリギヤ13は中空軸
50に形成さねたサンギヤS1、リングギヤR1、及び
これらギヤに噛合するビニオンP1を支持したキャリヤ
CR1からなり、またデュアルプラネタリギヤ14は中
空軸50に形成されたサンギヤS1、リングギヤR2、
並びにサンギヤS1に噛合する第1ピニオンP】及びリ
ングギヤR2に噛合する第2ピニオンP2を互に噛合す
るように支持するキャリヤCRIからなる。そして、こ
れら両プラネタリギヤ13゜14はサンギヤS1が共に
中空軸5oに形成された同歯数の単一ギヤからなり、ま
たキャリヤCR1は一体に構成されており、ビニオンP
1は一体のロングピニオンにて構成されている。
更に、ブレーキ部43には、内径側から外径方向に向っ
て順次第1のワンウェイクラッチF1、多板ブレーキか
らなる第1のブレーキB1そして多板ブレーキからなる
第2のブレーキB2が配設されている。そして、第1の
ワンウェイクラッチF1はそのインナーレースに前記中
空軸50の先端がスプライン係合しており、またそのア
ウターレースに外径側に延びる第2ブレーキ用ハブが固
定されている。また、該ワンウェイクラッチF1のイン
ナーレースの前側(エンジン側)には第1のブレーキ用
ハブか固定されている。そして、前記オイルポンプ49
のオイルポンプカバー後側にはその内径側から環状に順
次第1のブレーキ用油圧アクチュエータ60、第2のブ
レーキ用油圧アクチュエータ51が形成されている。
一方、出力部45は、4速自動変速機構1の略々中央部
に位置しているカウンタドライブギヤ19を有しており
、該カウンタドライブギヤ19はアクスルケース40に
形成された隔壁40aにダブルチーバードベアリング5
3を介して回転自在に支持されており、またそのボス部
が前記プラネタリギヤユニット18のキャリヤCRIに
連結している。更に、前記ベアリング53のアウターレ
ースはケース隔壁40a内周面にスプライン係合して嵌
合されていると共に、該レース延長部外周面に第2のワ
ンウェイクラッチF2が装着されており、またリングギ
ヤR2外周とアクスルケースス40との間には第3のブ
レーキB3か介在している。
そして、第1図に詳示するように、クラッチ部47は、
第1の(フォワード)クラッチC1及び第2の(リバー
ス)クラッチC2を備えており、かつ4速自動変速機構
の後端に位置してhランスアクスルリヤカバー17部分
に収納されている。
また、入力軸5後端部はりャカバー17の中央ボス部1
7aを被嵌するようにスリーブ部5aとなヮており、か
つ該スリーブ部5aにクラッチドラム12が一体に連結
されている。更に、該クラッチドラム12には可動部材
7がスプラインにより軸方向のみ摺動自在に嵌合されて
おり、更に該可動部材7にはピストン部材15が嵌合し
ている。
また、可動部材7はクラッチドラム12内周面からなる
シリンダとの間で油室を構成して第1のクラッチC1用
の油圧アクチュエータ3を構成している。
更に、ピストン部材15は、可動部材内周面からなるシ
リンダとの間にて油室を形成し第2のクラッチC2用の
油圧アクチュエータ4を構成している。そして、ピスト
ン部材15と、スリーブ部5aにスナップリングにて固
定されたスプリング受は部材57との間にはスプリング
58が縮設されており、該スプリング58は両油圧アク
チュエータ3.4のピストン部材7,15に共通する戻
しスプリングを構成している。また、前記第2のクラッ
チC2は可動部材7の外径部内周面に形成されたスプラ
インと中空軸50に固定されたハブ部50a外周面に形
成されたスプラインとの間に介在している。
更に、前記第1のクラッチC1は、クラッチドラム12
の外径部内周面に形成したスプラインに嵌合したセパレ
ータプレート6・・・ リングギヤR1の軸方向延出部
に形成したスプラインに被嵌したクラッチプレート8・
・・、及びセパレータプレート6の最外方に位置するフ
ランジ部材9から構成されており、該フランジ部材9は
スナップリンク10にて抜は止めが図られている。
一方、前記リングギヤR1の軸方向延出部には、第1の
クラッチC1にオイルを供給するための所定数の油孔2
0・・・が形成されており、またクラッチドラム12の
外径部には、第1のクラッチC1に近接して所定数の油
孔12a・・・が形成され、かつフランジ部材9の外周
部とクラッチドラム12の内周面との間には、ゴム材か
らなるシール部材11が介在されている。従って、入力
軸5から遠心力にて飛散されるオイルは、前記油孔20
・・・を通過する等してクラッチドラム12の内周面に
て一旦受は止められ、該ドラム12とフランジ部材9の
間がシール部材11にて油密状に閉塞されていることに
より軸方向に流出せずに、第1のクラッチC】部分に適
当量溜められて該クラッチC1を油浴潤滑しそして油孔
12aからクラッチドラム外方に所定量づつ飛散されて
放熱するようになっている。
そして、本4速自動変速機構1は、上述3速自動変速機
構と共通部品に加えて、以下の装置が付加されている。
即ち、リヤカバー17の環状ボス部17bにスリーブ部
材75が嵌挿されており、該スリーブ部材75にはフラ
ンジ部材76が固定されて、第3のクラッチC4用の油
圧アクチュエータ54のシリンダを構成している。また
、油圧アクチュエータ54のフランジ部材76の外径側
に設けたドラム部材70の他端部分には溝70bが形成
されており、該溝70bには第4のクラッチC3を構成
するセパレータプレート92が係合している。そして、
該ドラム部材70の内径側に平行して、突張り部材を構
成する環状のチューブ71が前記第3のクラッチC3用
セパレータプレートと第4のクラッチC3用セパレータ
プレート92との間に組込まれている。そして、第1の
クラッチC1の抜止め用スナップリング10と前記ドラ
ム部材連結用スナップリンク91との間には、スラスト
ワッシャ97.99を介して位置決めされて第3のワン
ウェイクラッチFOのアウターレース100が配設され
ている。
一方、アンダードライブ機構27は、第2図に示すよう
に、1個のシングルプラネタリギヤ32を有している。
更に、カウンタ軸22上にベアリング103を介してカ
ウンタドリブンギヤ33が回転自在に支持されており、
かつ該軸22上に減速ギヤ35が固定されている。そし
て、プラネタリギヤ32のリングギヤR3がカウンタド
リブンギヤ33に連結しており、またビニオンP3を支
持するキャリヤCR3はカウンタ軸22を外径方向に膨
出して一体に形成されている。更に、サンギヤS3は軸
22上に回転自在に支持されたハブ105に形成されて
おり、該ハブの外径部に固定されたドラム106はその
外周面にバンドブレーキからなる第4のブレーキB4か
係合されている。また、該ドラム106の内周面とキャ
リヤCR3に固定されたハブとの間には第5のクラッチ
C4が介在しており、更に該クラッチC4に隣接した前
記ハブ105にはピストンが嵌合してクラッチC4用の
油圧アクチュエータ107を構成している。また、ハブ
105の延長部とケース40との間に第4のワンウェイ
クラッチF3が介在している。
また、フロントディファレンシャル装置29はデフキャ
リヤとなるリングギヤマウントケース36を有しており
、該ケース36はベアリングを介してハウジング41及
びケース40に回転自在に支持されている。更に、該マ
ウントケース36上には前記減速ギヤ35と噛合す・る
大径のリングギヤ39が固定されており、またその内部
にはビニオン軸110によりピニオンギヤ111が回転
自在に支持されていると共に、該ギヤ111に噛合する
左右サイドギヤ37a、37bが回転自在に支持されて
いる。そして、該サイドギヤ37a。
37bには左右フロントアクスル軸23a、23bがそ
れぞれ嵌合・連結される。
ついで、上述実施例の作動について説明する。
前進1速状態においては、リヤカバー17に形成した油
路な介して油圧アクチュエータ3に油圧を供給する。す
ると、クラッチドラム12をシリンダとして可動部材7
がスプリング58に抗して移動し、第1のクラッチC1
を係合する。この状態にあっては、入力軸5の回転は、
クラッチドラム12及び第1のクラッチC1を介して小
リングギヤR1に伝達され、大リングギヤR2が第2の
ワンウェイクラッチF2により係止されることと相俟っ
て、キャリヤCRIから1速回転が取出される。なお、
エンジンブレーキ作動時は、第3のブレーキB3を作動
し、大リングギヤR2を直接係止する。そして、該回転
は、先に第3図の概略図に沿って説明したように、カウ
ンタドライブギヤ19及びカウンタドリブンギヤ33を
介してアンダードライブ機構27に伝達され、更に減速
ギヤ35及びリングギヤ39を介してフロントディファ
レンシャル装置29に伝達され、そして左右フロントア
クスル軸23a、23bに伝達される。
また、前進2速状態においては、油圧アクチュエータ5
1に油圧を供給して第2のブレーキB2を作動する。す
ると、第1のワンウェイクラ・ソチF1及び中空軸50
を介してサンギヤS1が停止し、第1のクラッチC1を
介しての小リングギヤR1の回転は、前述したようにキ
ャリヤCRIから2速回転として取出される。なお、2
速時にあって、エンジンブレーキを必要とする場合は、
油圧アクチュエータ60に油圧を供給して直接サンギヤ
S1を固定する。
そして、前進3速時にあっては、第1のクラッチC1用
油圧アクチュエータ3への油圧供給に加えて、リヤカバ
ー17の環状ボス部17bに形成した油路な介して油圧
アクチュエータ54に油圧を供給して作動し、第3のク
ラッチCOを係合する。これにより、入力軸5の回転は
、大リングギヤR2に伝達され、第1のクラッチC1を
介しての小リングギヤR1の回転と相俟って、ギヤユニ
ット18を一体に回転した直結回転がキャリヤCR1か
ら取出される。
更に、前進4速時へのアップシフトに先立ち、まず油圧
アクチュエータ3をドレーンして第1のクラッチC1を
解放する。この状態にあフては、小リングギヤR1は、
専ら第3のクラッチCO及び第4のクラッチC4そして
第3のワンウェイクラッチFOを介して動力伝達されて
いる。そして、この状態において、油圧アクチュエータ
60に油圧供給して第1のブレーキB1を作動し、サン
ギヤS1を停止すると、入力軸5の回転は、第3のクラ
ッチCO及びドラム部材70を介して大リングギヤR2
に伝達され、ワンウェイクラッチFOをオーバランしな
がら小リングギヤR1を高速空転して、キャリヤCRI
からオーバドライブ回転が取出される。
また、リバースレンジにあっては、リヤカバー17に形
成した油路な介して油圧アクチュエータ4に油圧を供給
し、可動部材7をシリンダとしてピストン部材15をス
プリング58に抗して移動して、第2のクラッチC2を
係合すると共に第3のブレーキB3を係止する。この状
態にあっては、入力軸5の回転は、クラッチドラム12
、可動部材7、第2のクラッチC2等を介してサンギヤ
S1に伝達され、第3のブレーキB3に基づく大リング
ギヤR2の停止により、キャリヤCRIから逆回転か取
出される。
そして、自動変速機Aの駆動時、入力軸5の回転に基づ
きサンギヤS1を中心に飛散されるオイルは、リングギ
ヤR1の軸方向延出部に形成した油孔20・・・を通過
する等して、クラッチドラム12の内周側にて受は止め
られる。この場合、オイルは、クラッチドラム内周面と
フランジ部材9の外周面との間をシール部材11にて閘
室されていることにより、軸方向に流出することなく第
1のクラッチ01部分に適当量溜められる。従って、該
適当量のオイルにより第1のクラッチC1は効果的に油
浴潤滑される。特に該クラッチC1は、1速から3速時
まで接続されモして4速時に解放するようになっている
が、該4速時にセパレータプレート6とクラッチプレー
ト8とが高速で相対回転しても、前述適当量のオイルに
て適切に油浴潤滑されるため、クラッチプレート8等が
過度に摩耗することはない。更に、該オイルは放熱のた
め、クラッチドラム12の油孔12aから所定量づつ該
ドラム外方に流出される。
(ト)発明の詳細 な説明したように、本発明によると、湿式多板クラッチ
(C1)の最外方に位置するフランジ部材(9)とドラ
ム部材(12)内周面の間に、シール部材(11)を介
在したので、入力軸(5)と一体に回転するドラム部材
(12)の軸方向にオイルを流出することなく、湿式多
板クラッチ(C1)部分に適当量のオイルを溜めること
ができ、これにより該多板クラッチ(C1)を適正に油
浴潤滑してクラッチプレート(8)等の摩耗を防止する
ことができる。
更に、前記湿式多板クラッチが、1速から直結状態であ
る3速まで接続されかつ4速時に解放する第1の(フォ
ワード)クラッチ(C1)であると、4速時に解放した
クラッチ(C1)のセパレ−タブレート(6)とクラッ
チプレート(8)が高速で相対回転しても、適正に油浴
潤滑することによりクラッチプレート(8・・・)の過
度の摩耗を防止することができ、これにより装置の寿命
を延ばすことができる。
また、前記ドラム部材(12)に所定数の油孔(12a
)を形成し、該ドラム部材内方にオイルを溜めると共に
該油孔(12a)から所定量づつ外方に流出するように
構成すると、湿式多板クラッチ(C1)の作動にて発生
する熱を、オイルを介して逐次放出することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る自動変速機における潤滑装置の主
要部を示す断面図、第2図はその自動変速機全体を示す
断面図、第3図はその概略図、第4図はその4速自動変
速機構の作動を示す図である。そして、第5図は本出願
人が既に案出した自動変速機のクラッチ部を示す断面図
である。 圧アクチュエータ)    5・・・入力軸9・・・フ
ランジ部材   12・・・ドラム部材(クラッチドラ
ム)    12a・・・油孔11・・・シール部材 
  13・・・シングルプラネタリギヤ  14・・・
デュアルプラネタリギヤ、18・・・プラネタリギヤユ
ニット

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、入力軸に、その外径部を軸方向に沿って延出して形
    成したドラム部材の内周端を固定レ、かつ該外径部の内
    周側に、湿式多板クラッチ及び該多板クラッチを係合す
    る油圧アクチュエータを配設し、該油圧アクチュエータ
    の作動により前記湿式多板クラッチを適宜係合し、前記
    入力軸を他の回転要素に接続してなる自動変速機であっ
    て、 前記湿式多板クラッチの最外方に位置しかつ 前記ドラム部材に軸方向移動を阻止されて装着されたフ
    ランジ部材と前記ドラム部材内周面との間に、シール部
    材を介在したことを特徴とする、 自動変速機における潤滑装置。 2、前記入力軸が、シングルプラネタリギヤとデュアル
    プラネタリギヤを組合せたプラネタリギヤユニットを有
    し、かつこれら両プラネタリギヤのサンギヤ同士及びキ
    ャリヤ同士を一体に連結して構成すると共に該キャリヤ
    を出力部材に連結し、更に前記湿式多板クラッチが、1
    速から直結状態である3速まで接続されかつ4速時に解
    放する第1のクラッチであり、前記入力軸を、該第1の
    クラッチを介してシングルプラネタリギヤのリングギヤ
    に連結してなる、 請求項1記載の自動変速機における潤滑装置。 3、前記ドラム部材に所定数の油孔を形成し、該ドラム
    部材内方にオイルを溜めると共に該油孔から所定量づつ
    外方に流出してなる、 請求項1記載の自動変速機における潤滑装置。
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