JPH02133605A - ポリビニルアルコール系繊維、該繊維からなるタイヤコード並びにそれらの製造法 - Google Patents

ポリビニルアルコール系繊維、該繊維からなるタイヤコード並びにそれらの製造法

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JPH02133605A
JPH02133605A JP1136836A JP13683689A JPH02133605A JP H02133605 A JPH02133605 A JP H02133605A JP 1136836 A JP1136836 A JP 1136836A JP 13683689 A JP13683689 A JP 13683689A JP H02133605 A JPH02133605 A JP H02133605A
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敦 谷口
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ポリビニルアルコール系繊維、該繊維からな
るタイへ7]−ド、特に高強度であると共に高い耐熱水
性を有するポリビニルアルコール系繊維、該繊維からな
るタイヤコード並びにそれらの製造法に関するものであ
る。
し従来の技術] タイヤコード、ロー・プ、シートベル1へ、漁網などの
産業用途に使用される繊維の要求時1生としては高強度
であることが第一に要求される。ポリビニルアルコール
(以下PVAと略記する)系繊維を産業用途へ展開する
ために、このPVA系繊維に高い強度性能をイ・1与す
るようにしたものが特開昭60−126312号公報や
(1、S、P 4,698,194号明細占などによっ
て提案されている。ここに提案されたPVA系繊維は、
重合度が少なくとも1500以上のPVAからなるマル
ヂフィラメン]−ヤーンで、引張強度が12J/d以上
で、初期弾性率が2809/d以上という特性を持′つ
ものであるため、これら機械的特性の面では、産業用繊
維として満足できるもので゛あった。
しかしながら、このPVA系繊維は耐熱水性(ご劣り、
高温時に水分が存在すると溶断するという欠点がある。
そのため上記提案のPVA系繊維は、従来のPV、へ系
繊維に比べれば強度において改善は認められるものの、
長期間安定した補強効果が要求されるタイヤコード分野
では必ずしも十分といえるものではなかった。この耐熱
水性に対する対策としては、特公昭46−11457号
公報に、PVAにホウ素化合物をブレンドして、そのP
 V△の水酸基とホウ素とを架橋させることにより耐熱
水性を付与したものが既に提案されている。
しかしながら、かかる手段によって得られたPVA系繊
維の耐熱水性は、特に過酷な条件か要求されるタイヤコ
ードに対しては必ずしも満足できるものではなかった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の課題は、高強度であると共tこ高い耐熱水性を
口するPVA系繊維を提供することにある。
本発明の他の課題は、長期間にわたり上記特性を維持し
た高度の耐疲労性を発揮するPVA系タイヤコードを提
供することにある。
本発明のざらに他の課題は、上記のような高強度で高耐
熱水性のPVA系繊維及びPVA系タイヤコードの工業
的に有利な製造法を提供することにある。
[課題を解決り゛るための手段] 本発明の上記課題は、 (1)重合度1500以上、ケン化度99mol%以上
のポリビニルアルコールからなり、引張強度が10y、
z’d以上、耐熱水性指数が50以上であるポリビニル
アルコール系繊維。
(2)ポリビニルアルコールにアクリル酸系重合体化合
物がブレンドされている請求項(1)記載のポリビニル
アルコール系繊M。
(3)重合度1500以上、ケン化度99mol%以上
のポリビニルアルコールとアクリル酸系重合体化合物と
の)捏合物からなる紡糸原液を紡糸し、該紡出糸条を全
延伸倍率が12倍以上になるように多段階に延伸するこ
とを特徴とするポリビニルアルコール系繊維の製造法。
(4)重合度1500以上、ケン化度99mo+%以上
のポリビニルアルコールからなる紡糸原液を紡糸し、該
紡糸糸条を全延伸倍率が12倍以上になるように多段階
に延伸し、該多段階の延伸工程の途中で中間延伸糸条を
架橋性薬剤で処理するごとを特徴とするポリビニルアル
コール系繊維の製造法。
(5)請求項(1)又は(2)記載のポリビニルアル二
]−ル系繊維からなるタイセ]−ド、。
(6)請求項(1)又は(2)記載のポリビニルアルコ
ール系、繊維の複数本を加熱し、該加熱糸の複数Φ 本を合撚し、次いてデツピング処理するごとを特徴とす
るタイヤコードの製造法、。
によって解決することができる。
?Jなわら、本発明のPVA系繊維は1500以上の重
合度と、99n+o1%以上のケン化度を11するPV
A系ポリマーからなり、その引張強度が109/d以上
であって、かつ耐熱水性指数が50以上であることを特
徴とするが、このような特徴を有する本発明のPVA系
繊維は、以下に述べる製造例によって得ることができる
本発明のPVA系繊維を製造するには、大別1ノで次の
二つの方法がある。その一つはPVAポリマーに対し特
殊な化合物をブレンドして繊維化づ゛る方法である。他
の一つは上記化合物をブレンドする、しないに関4つら
ず、PVA系繊維の延伸工程において、予め低倍率延伸
した糸条を架橋性薬剤で処理する方法である。
前考の製造法は、重合度1500以上のPVAに上記化
合物としてアクリル酸系重合体化合物をブレンドし、こ
の混合物をポリマ溶媒に対づるポリマ濃度として、好ま
しく112〜30重早%、より好ましくは5〜25重量
%に調整した紡糸原液にして紡糸し、しかるのち全延伸
倍率12倍以上に延伸する。
ここに使用するPVAポリマーとしては、一般に繊維の
引張強度がポリマーの重合度が大きくなればなるほど高
くなることから、その重合度を1500以上、好ましく
は2500以上、更に(ま3500以上の−しのと1“
る。ざらにPVAポリマーのケン化度を99mol%以
上とする。このように重合度が高く、ケン化度の大きい
PVAポリマーを使用覆ることにより、PVA系繊維と
しての引張強度をコOs/d以上、さらに好ましくは1
4ff%′dに覆ることができる。また、PVAポリマ
ーのケン化度が99mol%以上であることにより、人
ぎな引張強嗅を得ると共に耐水性が付与されるようにな
る。
PVAに混合するアクリル酸系重合体化合物としては、
例えば、アクリル酸、メタクリル酸(α−メチルアクリ
ル酸)、エタクリル酸(α−エチルアクリル酸)及びこ
れらのアルカリ金属塩を七ツマ−とするポリマ及びオリ
ゴマーを挙げることができる。その他、溶媒中への溶解
性を大きく損なうものでなければ、上記ポリマーおよび
オリゴマーの主鎖中にエチレン、プロピレン、スチレン
、イタコン酸などのオレフィン系モノマーが少吊共張合
されたもの等も使用することができる。また、いわゆる
イオノマーも使用することができる。
このアクリル酸系重合体化合物の重合度としては、特に
限定されないが、200〜10万、好ましくは200〜
5万であるものが適している。あまり重合度が高くなる
と溶媒への溶解性が大きく低下するため、取扱いが困難
になる場合かある。
このアクリル酸系重合体化合物のPVAポリマーに対す
る混合比は、全ポリマ中、好ましくは0.1〜40干」
%、より好ましくは0.1へ・20重早%にする。混合
比が0.1手最%未満では充分な耐熱水性向1−の効宋
を冑ることは難しく、また40重量%を越えると強度低
下を起こすような場合がある。このようなアクリル酸系
重合体化合物はP vA系織繊維主に非晶部分において
、熱や酸のIf!lIさによりそのカルレボキシル阜と
PVAの水1どの間にエステル反応による架橋構造を形
成し、この架橋構造により、親水性基である水酸基を封
鎖して耐熱水性を向上するものと思われる。
このようにして得られる耐熱水性は、後述する定義から
なる耐熱水性指数で50以上にすることができ、さらに
好ましくは60以上にすることができる。 上記紡糸原
液の紡糸方法としては、湿式紡糸、乾湿式紡糸、又tよ
ゲル紡糸のいずれも適用できるが、特に乾湿式紡糸又は
ゲル紡糸が好ましい。本発明の引張強度10y/d以上
というPVA系繊維を17るためには、延伸工程での全
延伸倍率を12倍以上にする必要があるが、このような
高18率延伸に耐えうる溝層を持った繊維を(qるため
虹は、上記乾湿式紡糸又はゲル紡糸が有利であるからで
ある。すなわち、かかる高重合度PVAポリマを、この
ような乾湿式紡糸またはゲル紡糸法で紡糸することによ
り、緻密な描込を持った未延伸糸を得ることができ、そ
の後の延伸工程で高倍率に延伸することを可能にする。
その結果と1)で、分子配向度が非常に高く、かつ結晶
性の高い高強度の繊維を得ることが可能になるのである
本発明の製造例にお(プる乾湿式紡糸法およびゲル紡糸
法を説明すると次のとおりである。。
乾湿式紡糸法は、紡糸原液を空気や窒素などの不活性雰
囲気中に吐出した後、引き続き凝固浴中に導いて凝固さ
せる紡糸方法である。本発明に適用する場合には、上記
紡糸原液を、凝固浴の液面から好ましくは2〜200m
、より好ましく1よ3〜20m上に設置された紡糸口金
を通して)疑固浴に吐出させるようにする。紡糸原液の
ポリマ溶媒としては、ジメチルスル小キシド(以下、D
)fs。
と略称する)、エチレングリコール、グリセリンなどの
有機溶剤、塩化亜塩、ロダンソーダ、塩化カルシウム、
塩化アルミニウム、ホウMなどの無機塩の水溶液又はこ
れらの混合溶媒を用いることができるが、その中でもD
MSOまたはD M S Oと水の混合溶液が好ましい
。また、凝固浴に使用する凝固剤としては、紡糸原液の
溶剤に対して相溶性を有し、P V A系ポリマに対し
て非溶媒のもの、例えばメタノール、エタノール、ブタ
ノールなどのアルコール類、アセトン、ベンぜン、1〜
ルエンなと、またはこれらの一種以上とDMSO、エチ
レングリコール、グリセリンなどとの混合溶剤、飽和無
機塩類水溶液、苛性ソーダ水溶液が用いられる。
一方、ゲル紡糸法は上記紡糸原液を、冷却浴の液面から
好ましくは2〜200on、より好ましくは3〜20M
上に設置された紡糸口金を通して、紡糸原液の溶剤に対
()て非混和性の冷却浴に吐出させ、そのまま吐出糸条
のポリマ濃度を実質的に変化させることなく冷却し、ゲ
ル化させる紡糸法である。
紡糸原液のポリマ溶媒どして(よ、PVA系ポリマを高
温で加熱溶解して得られる溶液を冷fiIiるど、ゲル
化するようへものが好ましい。4体的【こは、グリセリ
ン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエ
チレングリコール、1〜リエヂレングリコール、テl−
ラエチレングリコール、1へりメチロールプロパンなど
の多1曲アルコール類、ベンゼンスルホンアミド、カプ
ロラクタムなどの常温で非揮発性の溶媒を挙げることが
できるが、好ましくはグリセリンおよびエチレングリコ
ールがよい。また、冷却浴とし・では、上記紡糸原液の
溶媒に対して混和性を有せず、PVA系ポリマに対して
非溶媒のもの、たとえばデカリン、トリクロルエチレン
、四塩化炭素、パラフィンオイルなどを挙げることがで
きる。
いずれの紡糸方法の場合にも、紡糸原液はその安定性が
原液のρト1により支配されるので、その紡糸原液のp
Hは5〜11の範囲で調整することが好ましい。I)H
が5未満になると、紡糸原液中でPVAの水酸基とアク
リル酸重合体のカルホキシル基との間でエステル化反応
が進行し、紡糸原液の粘度が上前して紡糸性を低下させ
るような場合がある。一方、pl−1が11よりも大き
くなると、PVAポリマの主鎖の切断反応により、物性
の低下が起きるような場合がある。
紡糸後に)疑固またはゲル化した糸条は、溶媒を除去す
るためメタノールやアセトンなどの抽出剤で洗浄し、延
伸工程に付する。延伸工程は多段で行うことが好ましく
、上記洗浄後にメタノール中で好ましくは2〜10倍、
より好ましくは3〜6倍延伸したのち乾燥し、さらに加
熱チューブ、加熱ロール、熱板、加熱ピン、流動床など
の加熱手段を適用して200 ’C〜260℃の加熱空
気又は窒素雰囲気中で、あるいは200℃−260’C
の加熱液体中で全延伸倍率が少なくとも12倍以−トに
なるように延伸するのがよい。
次に、本発明の耐熱水性の高いPVA系繊維を製造する
ためのもう一つの方法は、紡糸原液の調整ヤ)紡糸方法
については、上述した第一の方法と同じであってよい。
また、この製造法に使用するPVΔポリマーには、前述
した第一の方法に適用したアクリル酸系重合体化合物を
ブレンドしても、或いはブレンドしなくても差し支えな
い。ぞして、紡糸後に引き続いて実施する延伸工程を多
段階に行い、その多段階の延伸工程にJ5いて、低倍率
に延伸された中間の糸条に対し架橋性を有する薬剤を付
与し、ざらに加熱下に全延伸倍率が12倍以上になるよ
うに延伸を行う。
この製造法において架橋性薬剤を付与するときは、付与
前に紡糸後の糸条を好ましくは3倍以七、より好ましく
は3.5倍〜7倍に延伸するのがよい。糸条の延伸倍率
が3倍未満では架橋性薬剤か繊維内部にまで浸透してし
まい、その後に実施する延伸工程における延伸性を低下
させたり、また架橋が過剰となってPVA系繊維の引張
強度等の機械特性を損なうような場合がある。
この製造法で使用する架橋性薬剤としては、たとえばハ
イドロパーオキサイド、ジアルキルパーオキサイド、パ
ーオキシケタール、パーオキシエステルなどの有機系過
酸化物、イソシアネート系化合物、ブロックトイソシア
ネート系化合物、ウレタン系化合物およびエポキシ系化
合物などを挙げることができる。また、これらの化合物
の一種あるいは二仔以上を併用することもできる。
上記架橋性薬剤を繊維糸条Gj付与する方法としては、
架橋性薬剤を有機溶媒溶液、水溶液あるいは水系エマル
ジョンの状態にし、この溶液中に繊維糸条を浸漬する方
法、該溶液をロールに膜状にコーティングした表面に繊
維糸条を接触させる方法、あるいは該)d液を繊維糸条
に噴霧する方法などを挙げることができる。
−L述した二つの製造法のいずれによって得られたP 
vA系繊緒も、その引張強度が109/d以北、さらに
好ましくは149/d以上という高い強度が17られ、
産業用途の繊維として優れた機械特性を具備したものに
なる。
また、この、繊維を構成するP V Aポリマーの水酸
基(J、前省の製造法による場合はアクリル酸系重合体
化合物のカルボキシル基との間に架橋構造を形成し、ま
た後者の製造法による場合は架橋性薬剤化合物との間に
架橋溝造を形成し、いずれの場合にも該水酸基が封鎖さ
れた状態1cなっている。
さらに、このPVA系繊維は、後述するDSC法により
測定した融点ピーク温度差ΔTmが20’C以上になる
という特性を有しでいる。このようにPVAポリマーが
水酸基に架t!構造を有することや、DSC法による融
点ピーク温度差ΔTmが20℃以上であるという特性は
、後述する実施例から明らかなようにPVA系繊維の耐
熱水性に関係し、いずれもぞの耐熱水性指数を50以上
にするものとなる。
このように耐熱水性指数が50以上であるPVA系繊維
は、120℃の飽和水蒸気中に晒しても溶断することが
:f、−<、しかも該コ20℃の飽和水蒸気中に連続し
・て10分間にわたり晒した後であっても、その強力保
持率が50%以上になるという優れた耐熱水性を示ず。
上述した高強度で、かつ高い耐熱水性を有する本発明の
P V A糸繊維からは、]−ド引張強度が8.0シ/
d以上、好ましくは8.59/d以上であると共に、優
れた耐疲労性(GY疲疲労命命を有するタイヤコードを
1qることかできる。このようなタイヤ−71−ドは、
同時に耐熱水性指数が50以上である特性を具備するた
め、従来のPVA系、繊維のコードに比べてタイヤに対
する補強効果を著しく増大することができる。また、そ
の高強度によってタイヤに使用する繊維使用量またはプ
ライ数を少なくすることができ、それによってタイヤ重
量を低減し、燃料消費量を少なくすることかできる。
−に記PVA系繊維から上記]−ド特性を有するタイヤ
コードを製造するには、ます下撚りをか()た複数本の
PVA系繊維糸条を作り、この複数本の糸条を上撚りを
かりて合撚することにより一本の]−ドにする。このよ
うに合撚して]−ドにするとぎの(然り係数1=(撚り
数/1 QCtll) X (原1/2 糸域度X合撚本数)  1は、好ましくは500〜25
00、より好ましくは900〜2100の範囲内に設定
する。一般にタイヤコードの撚り係数と力学特性および
耐疲労性との間には一定の関係があり、撚り係数が大き
くなると耐疲労性は向上するが、コードの強力、弾性率
などの力学特性は低下する傾向を示ず。また、タイヤコ
ードに要求される特性は、タイヤの中に適用される補強
部分によっても異なるが、一般に撚り係数が500より
も小さくなると耐疲労性は著しく低下し、また撚り係数
が2500よりも大きくなると、中間伸度が大きくなっ
て荷重下でのタイヤの変形を抑制する効果が低下する場
合がある。
上記の加熱]−ドは、ゴムに対する接着性をイ」与する
ために、レゾルシン・ホルマリン・ラデックス(以下R
FLと略記する)、エポキシ樹脂など公知の各種接着剤
によってディッピング処理され、次いで乾燥・熱処理さ
れる。この乾燥・熱処理方法としては、上記ディッピン
グ処理されたコードを’100〜160°C1好ましく
は110〜150℃の温度範囲の乾燥ゾーンで60〜2
40秒、好ましくは90〜180秒で、0〜3%、好ま
しくは0〜2%の緊張下’C’i’L燥し、次いで16
0〜240℃、好ましくは170〜220℃の温度範囲
の熱処理ゾーンで0〜4%、好ましくは1〜3%の緊張
下で20〜60秒、好ましくは30〜50秒加熱し、最
後に160〜240℃、好ましくは170〜220℃の
ノルマルゾーンで1〜3%、好ましくは0〜2%の弛緩
条件下で20〜60秒、好ましくは30〜50秒加熱す
るのがよい。
このようにして(1られたタイヤコードは、コード強度
が8.0s/d以上、好ましくは8.5g/d以上の高
強度であって、しかも耐疲労性に著しく優れたものとな
る。耐疲労性が茗しく向上するメカニズムは充分つかめ
ていないが、ポリアクリル酸系重合体化合物または架橋
性薬剤がPVA繊維の主に非晶部分において、熱や酸の
Sきによりそのカルボキシル基または架橋性薬剤化合物
とPVAの水酸基との間に架橋構造を形成し、PV八へ
子鎖軸に対して横方向の結合ができることにより、圧縮
特性の向上や外力による繊維のフィブリル化が起こり難
くなるためと思われる。
[実施例] 以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本
例中で使用する原糸特性及びコード特性は次のようにし
て測定されたものである。
原糸特性: (1〉引張強度 引張強度はJ l5−L−1017に規定されている測
定法に準じて測定した、繊維試料をカセ状にとり、20
℃、65%RHの温湿度調整された部屋で48時間放置
後、10cmあたり10ターンの撚りをかけたものをパ
デンシロン”DTM−41−型引張試験償(東洋ボール
ドウィン(株製)を使用し、試長25cm、引張速度3
0cm1分で測定()た、引張試験機の千N・ツクには
コード用エアージ]−を使用した。
(2)耐熱水性指数 サンプル(原糸または]−ド)の一端を固定し、11!
2嬬;には0515へ−0,20z/dの何重@1卦け
、該サンプルの中央部に温度120°Cのスヂームを1
0分間噴射して処理(ノンプルとする。しかる後に20
℃、65%RHの条件下に無荷重で48時間放置後の引
張強力を測定し、該強力の、スヂーム氾理しないブラン
クリーンプルの強力に対する保持率をr式で求めた値を
耐熱水性指数とした。
耐熱水性指数 (3)繊維中のアクリル酸系重合体化合物の含量d  
−DMSO中での13(、−NMRやFT=1Rスペク
トルのメチレン基とカルボニル基に基づくピーク面積の
比から綽出する。
<4) D S C測定による融点ピーク温度差、ΔT
m測定装置および測定条件を次の通りとした。
測定装置: Perkin−E1mer社製1)SC−
20型測定条件:試料重吊:1mg、昇温速度;10°
C/分、セル;アルミ標準容器、測定雰囲 気;窒素流中(30mf!/分) そして、融点ピーク温度差Δ丁mとは、J、PO1l/
m、 Sc+、、Polym、Phys、Ed、、15
.1507(1977)に示されているように、次のタ
イプ八とタイプBの試TjIについてそれぞれ融解ピー
ク温度を測定したときの下記式から計算した両側定値の
差のことである。
タイプA;無張力の状態でセルに入れた試料。
タイプBニアルミ製の板に巻き、熱により試料が収縮し
ないよう固定してセルに入 れた試料。
△丁m=(タイプBのビーり清4度)−(タイプAのピ
ーク温度〉 (5)X線小角散乱測定法 公知のキーシ溌グカメラを使用する方法に準じて測定し
た。測定装置、測定条件として次の条イイ1を採用した
測定装置:理学電機(掬製RU−200型X線発生装置 測定条件:CuKα(Niフィルター使用)、出カニ 
50kV−150mA、 0.3mmφコリメーター使用、浸透法、カメラ半径:
400mm。
露出時間;120分、 フィルム;コダック・ノー・スクリー ンタイプ。
コート特性; (1)コード引張強度 原糸特性と同一条件で測定した。
(2)中間伸度 引張強度測定により得られる荷重−伸度曲線において、
下記の一定荷重下における伸度を読み取ってその値を中
間伸度とした。
原糸繊度が1500デニールの場合は2本合撚時て6.
75Kg荷重下の伸度。
原糸繊度および合撚本数が異なる場合は次のように補正
する。
10000.2本合撚の場合:A、5にび荷重下の伸度
1oooD、3本合撚の場合:6.75Kg荷重下の伸
度1800D、2本合撚の場合:8.IKg荷重下の伸
度<3)GYチューブ疲労寿命 J l5−L−1017,1321(Δ法)に準じて測
定した、(IEL、チューブの角度は1(H宴から各3
0分ずつ10度きざみで上げていき、RI4の角度を9
0度として、90度での寿命をみた。
実施例1〜G 重合度3500のPVA (ケン化度99.9mol%
)に、アクリル酸系重合体化合物として重合度40Oの
アクリル酸オリゴマーの25%水溶液を、ポリマ重量比
99.710.3 (実施例1)、98/2(実施例2
> 、9515 (実施例3)、90/10(実施例4
) 、80/20 (実施例5)、70/30(実施例
6)となるようにそれぞれ混合し、それぞれ全ポリマ濃
度が15重量%となるようにしてDMSOに分散溶解し
て6種類の紡糸原液を調整した。
次いで各紡糸原液を、それぞれ孔径が0.08mmφで
孔数600の口金から10mの気相部を通過させ、5〜
・10重G1%のDMSOを含むメタノール浴へ吐出し
、メタ/−ル液中でDMSOを抽出・洗浄し、引き続き
室温で4倍に第1段目の延伸を行なったのちメタノール
を乾燥して除いた。
さらに引ぎ続いて245°Cの空気雰囲気温度で5.2
1合(こ第2段目の延伸を行ない、表示繊度1500、
フィラメント1600のフィシメン1ヘヤーン6種類を
冑た。なお、この例でのフィラメン1〜はX線小角散乱
測定法による長周期像を全く示さなかった。
このようにして得た各フィシメン1〜ヤーンの機械特性
および耐熱水性指数は表−1のとありであった。また、
6種類のフィラメン1ヘヤーンとも、そのPVAの水酸
基とアクリル酸重合体のカルボキシル基との間に架、矯
構造が認められ、かつDSC法による融解ピーク温度差
Δ丁mは表−1のとおりであった。
次に、各フィラメントAフーンについて、それぞれ39
タ一ン/10cmの下撚り、39タ一ン/10cmの上
撚りで2本合撚糸して生コードどした。
次に、この生コードをリッツラー社装のコンビ]−−1
〜リータによりRFL系接着接着剤」与し、乾燥、緊張
熱処理を1ノて辺理]−ドを作製した。ここで乾燥条件
は150’Cで]20秒間、定長で行い、また緊張熱処
理条件は熱処理ゾーンを200°Cで30秒、ストレッ
チ率3.5%、ノルマルシー〉′を200 ’Cで30
秒、リラックス率0.5%とした。
得られた各逃理]−ドの性能は表−3のとおりであった
実施例7〜9 重合度3500のPVA(ケン化U99.9mot%)
に、アクリル酸系重合体化合物として重合度300のポ
リメタクリル酸水溶液をポリマ重量比で99.710.
3 (実施例7) 、98/2 (実施例8) 、80
/20 (実施例9)となるように加えた以外(よ、こ
れら3種類の各紡糸原液を実施例1と同−条イ′1で紡
糸・延伸し、表示繊度1500、フィラメント数600
のフィラメン]〜ヤーン3種類を作製した。なお、この
例でのフィラメントはX線小角散乱測定法による艮周朋
@を仝く示ざなかった。
次に、これらの各フィラメンi−ヤーンがら処理]−ド
を作製した。冑られたフィラメン1−ヤーンの機械特性
および耐熱水性指数は表−2に示すとおりであった。ま
た、3種類のフィシメン1〜ヤーンとも、そのPVAの
水酸基とメタクリル酸重合体のカルボキシル基との間に
架橋@造が認められ、かつDSC法による融解ピーク温
度差ΔTmは表−2のとおりであった。また処理コード
の性能は表−3のとおりであった。
実施例10 重合ffJ、 3500のPVA (ケン化度99.9
. mol%)に、アクリル酸系重合体化合物として重
合度が50000のポリアクリル酸を、ポリマ重量比例
で98/2となるように加えた以外は、実施例1と同一
条件で紡糸・延伸し、表示繊度1500、フィラメント
数600のフィラメントヤーンを作製した。なお、この
例でのフィラメントはX線小角散乱測定法による長周1
)l像を全く示さなかった。
次に、このフィラメントヤーンから処理コードを作製し
た。(−7られたフィシメン1−Aフーンの別械特性お
よび耐熱水性指数は表−1に示すとおりであった。また
、フィラメントヤーンは、そのPVAの水酸基とアクリ
ル酸重合体のカルホキシル基との間に架橋(苦情が認め
られ、かつDSC法による融解ピーク温度差ΔTmは表
−1のとおりであった。また処理]−ドの性能は表−3
に示すと113つCあった。実施例11 重合度3500のPVA (ケン化度99.9 n01
% )に、アクリルM系重合体化合物として重合度40
0のアクリル酸Aリゴマーの25%水溶液を98/2と
なるよう1こ混合し、ポリマに対し2重量ソロのホウ酸
を加えた熱水に仝ポリマ濃度が12重足%となるように
分散溶解して紡糸原液を調整した。
この紡糸原液を孔径O01#φで孔数600の口金から
1ONnの気相部を通過させ、水酸化ナト・リウム10
09/r!および硫酸ナトリウム100!9/Qを溶解
した水)d液へ吐出して未延伸糸を1qだ。
次いで該未延伸糸を4倍に第1段目の延伸を行い、中和
・水洗を行って、メタノール液中で糸に例若し・た水を
除き乾燥したのら、引き続き245°Cの空気雰囲気温
度r5.0倍の第2段目の延伸をした後、油剤を付与し
て表示繊度1500、フィラメント数600のフィラメ
ントヤ−ンを作製した。
なお、この例でのフィラメントはX線小角散乱測定法に
よる長周期像を全く示さなかった。
また、このフィラメン1−t−ンを使用して実施例1と
同条イ1にて処理コードを作製した。
得られたフィシメン1〜ヤーンの機械特性および耐熱水
性指数は表1に示すとおりであった。また、フィラメン
トヤーンは、そのPVAの水酸基とアクリル酸申合体の
カルボキシル基との間に架橋溝道か認められ、かつDS
C法による融解ピーク温度差Δl”’mは表−1のとお
りであった。また得られた辺理]−ドの性能は表−3に
示すとおりて゛あった。
実施例12 重合度3800のPVA (ケン化度99.9 mol
%)を、ポリマ濃度が17弔早%となるようにDMSO
に分散溶解して紡糸原液を調整した。次いて該紡糸原液
を孔径が0.08mφで孔数6()Oの1]金から5順
を気相部を通過させ、5〜10小量?bのDMSOを含
むメタノール浴へ吐出し、メタノール液中でDMSOを
抽出・洗浄して、室温で4倍に延伸を行ない、メタノー
ルを乾燥して除き一次延伸糸を(すだ。
次いで、該−次延伸糸を架橋性薬剤を含む室温のα理液
中に導いて、該糸条に架橋性薬剤を付着させた。架橋処
理液としてはクメンバーハイドロオギサイドの164f
!%メタノール溶液を用いた。
この処理後の糸条を、ざらに245°Cの空気雰囲気温
度で5.2倍延伸し、表示繊度1500、フィラメント
数600のフィラメントヤーンを作製した。なお、この
例でのフィラメントはX線小角散乱測定法による長周期
像を全く示さなかった1゜このフィシメンl−ヤーンの
機械1)性および耐熱水性指数は表−4に示すとおりで
あった。また、このフィラメントヤーンのPVAは水1
%に架)・n構造を有1−るのが認められ、かつDSC
法による融解ピーク温度差Δ王mは表−1のとありであ
った。
比較例1 実施例9で使[11シたのと同じPVAを使用し、これ
にアクリル酸系重合体化合物を加えない他は実施例9と
同一条件で紡糸・延伸をし、表示繊度1500、フィラ
メント数600のフィラメントヤーンを得た。
このフィラメントヤーンのH1性および@熱水製は表−
1に示すとおりでおった。またDSC法による融解ピー
ク温度差△1mは表−1のとおりであった。また、得ら
れた処理コードの性能は表−3に示すとおりであった。
比較例2 実施例12において架橋剤処理を行なわなかった以外は
、実施例12と同一条件で紡糸・延伸して、表示繊度1
500、フィラメント数600のフィラメントヤーンを
冑た。このフィラメントヤーンを構成するPVAの水酸
基は架橋構造を4jしておらず、かつ機械1h性、耐熱
水性指数およびDSC法による融解ピーク温度差ΔTm
は表−4に示すとおりであった。
比較例3 市販のビニロン繊維(クラレ社M 1800−1000
−T5501 )について物性を測定したところ、該繊
紺。
を構成するPVAはその水酸基に架橋414造を有し、
かつ機械特性、耐熱水性指数およびDSC法による融解
ピーク温度差ΔTmは表−1に示すとおりであった。特
に、耐熱水性指数はOであった、すなわち、該ヒニロン
Ili維を120℃のスチームに晒したところ8分間で
溶断してしまった。
(以下、余白) 表 表−2 (以下、余白) 表−3 [発明の効果] 以りのように、本発明になるPVA系繊維(Jl、15
00以上の重合度と、99mol%以上のケン化度を有
するPVA系ポリマーからなり、その弓張強度が109
/d以上、耐熱水性指数が50以上という、従来のPV
A系繊維に比較して格段に優れた機械的性能および耐熱
水性能・と有するため、これまで耐熱水性が律速であっ
たタイヤコード、■ベルト、ホース等のゴム補強用、ロ
ープ、コンベアベル1へ、FRP用などの産業資材分野
において顕著な効果を発揮できる。 特に本発明のPV
A系繊維よりなるタイヤコードは、従来品に比べて優れ
た耐熱水性と共に、耐疲労性を有するため、タイヤに対
する補強効果が増大し、タイヤの軽量化が図れるなどの
効果を発揮できる。
また本発明の製造法によれば、優れた機械的性能と、i
4熱水性能を有するPVA系繊維及びタイヤコードを工
業的に有利に得ることができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重合度1500以上、ケン化度99mol%以上
    のポリビニルアルコールからなり、引張強度が10g/
    d以上、耐熱水性指数が50以上であるポリビニルアル
    コール系繊維。
  2. (2)ポリビニルアルコールにアクリル酸系重合体化合
    物がブレンドされている請求項(1)記載のポリビニル
    アルコール系繊維。
  3. (3)重合度1500以上、ケン化度99mol%以上
    のポリビニルアルコールとアクリル酸系重合体化合物と
    の混合物からなる紡糸原液を紡糸し、該紡出糸条を全延
    伸倍率が12倍以上になるように多段階に延伸すること
    を特徴とするポリビニルアルコール系繊維の製造法。
  4. (4)重合度1500以上、ケン化度99mol%以上
    のポリビニルアルコールからなる紡糸原液を紡糸し、該
    紡糸糸条を全延伸倍率が12倍以上になるように多段階
    に延伸し、該多段階の延伸工程の途中で中間延伸糸条を
    架橋性薬剤で処理することを特徴とするポリビニルアル
    コール系繊維の製造法。
  5. (5)請求項(1)又は(2)記載のポリビニルアルコ
    ール系繊維からなるタイヤコード。
  6. (6)請求項(1)又は(2)記載のポリビニルアルコ
    ール系繊維の複数本を加熱し、該加熱糸の複数本を合撚
    し、次いでディッピング処理することを特徴とするタイ
    ヤコードの製造法。
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