JPH01501776A - シ−ト材の積層 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 シート材の積層 技術分野 本発明は熱および圧力下でのシート材の積層に関するものである。特に、本発明 は銅箔を誘電板に積層することに関するものである。

背景技術 従来、銅複合積層体は、部分的に硬化した樹脂含浸基材のシートと銅箔シートと プレス板との積重体を積層プレス内で加熱および加圧することによって製造され ている。国際公開第８５０２９６９号明細書にはプレス板上に銅が電着されてい るこの種の同様の方法が記載されている。従来既知の積層用プレスは加熱した上 下プラテンを有する油圧プレスであり、積層すべき材料の積層体の上下面に熱お よび圧力を加え得るにすぎない。この結果、積層処理中に横方向力を生じて樹脂 が押し出される傾向がある。

発明の開示 本発明は、例えば、オートクレーブ内で高熱の加圧流体によって積層すべきシー ト材の積重体に外側から熱および圧力を加えるという着想に基づくものである。

本発明によれば、積層すべきシート材の積重体を加熱および加圧するに際し、積 重体に外側圧力を伝達するに十分に変形し得る包囲容器内に積重体を設け、包囲 容器の大部分が熱伝導性のものとし、包囲容器を排気し、包囲容器の周りに高熱 の加圧流体を作用させて包囲容器を外側から加熱および加圧することを特徴とす る。

積重体内に発生するガスまたは蒸気を除去するために、熱および圧力を加える前 に包囲容器を排気するのが好ましいが、また、加熱および加圧中に包囲容器を排 気してもよい。

流体として液体を用いることもできるが、ガス（例えば、空気、窒素または炭酸 ガス）を用いるのがよい。好ましくは、流体を循環させ、これにより包囲体の外 周全体を均等な温度にするのがよい。

包囲容器は積重体を載置して支持する支持底板と、耐圧耐熱性蓋と、蓋を支持底 板に気密にシールする手段とを具えるのがよい。

プラスチック材料の蓋は高熱流体と積重体との間で望ましくない熱遮壁として作 用して積重体を不均等加熱し、積重体の温度を上昇させるに要する時間を増大し 、プレスサイクルの時間を長くする。

したがって、本発明によれば、高熱の加圧流体によって外側から加えられる熱お よび圧力の下で積層すべきシート材の積重体を包囲するに用いる耐圧耐熱性蓋を 設け、この蓋が実質的に剛性の熱伝導性の複数個の部分を具え、これらの部分が 変形可能の複数個の部分によって互いに連結され、これにより外側から加えられ る圧力によって熱伝導性部分を積重体に対して圧着させ、熱および圧力を積重体 に伝達させるようにする。１個以上の熱伝導性部分の内側表面に複数個の条溝を 設けることができる。このような条溝は蓋の排気中にガスおよび蒸気を導出する のに役立つ。熱伝導性部分は実質的に剛体（変形可能の部分に比較して）である が、積重体の表面に密着するに十分な僅かな可撓性を有するのがよい。

好ましくは、蓋に変形可能のスカートを設け、これにより蓋を支持底板に対して 容易に気密シールし得るようにする。

変形可能の部分（およびスカート）は好ましくは、プラスチック材料で造り、特 に好ましくは、シリコンゴムのような弾性材料で造る。熱伝導性部分は金属板で 造るのがよく、好適金属としてアルミニウムがその熱伝導性、軽量および低価格 の点から好ましいが、所要に応じ、銅、真鍮、鋼のような他の金属を用いること ができる。

蓋は積重体の上端面に接触すべき熱伝導性頂板と、積重体の側面に接触すべき少 なくとも１個の熱伝導性外周側板とを有するのがよい。

次に、本発明を添付図面を参照して実施例によってさらに説明する。

図面の簡単な説明 第４図は銅複合誘電板の製造に際して積層すべきシート材積重体を包囲する包囲 容器の斜視図である。

第２図は包囲容器内を排気する前の積重体の状態を示す包囲容器の線図的断面図 である。

第３図は包囲容器の内面の拡大部分図である。

発明を実施するこめの最良の形態 図示の包囲容器は蓋１と、厚さが５〜１０ｍｍのアルミニウム製支持底板２と、 断面が正方形のアルミニウム溝形材による四角形の押え枠３とを具えている。押 え枠３は複数（または１個）の弁４を経て真空源に接続することができ、また、 真空作用によって押え枠３を支持底板２上に吸着保持させ得る耐熱製ゴムシール ６を有する。

押え枠３は、蓋１の一部を構成する耐熱製ゴムで造られた可撓性スカート７に取 付けられている。蓋１の外周壁は厚さが５〜１０ｍｍの４個のアルミニウム側板 ８を有し、これらの側板の内側には約１ｍｍの深さの条溝９（第３図参照）が設 けられている。側板８はスカート７に連結された耐熱性ゴム製のコーナ一部材１ １によって互いに連結されている。

蓋１は厚さが５〜１０ｍｍのアルミニウム頂板１２を有し、この頂板の表面積を 包囲すべき積重体１３の表面積より僅かに小さくしている。頂板１２は耐熱性ゴ ムの可撓性縁取り部材１４によって側板８に連結されている。

蓋１の構成部品は炭酸ガス、窒素ガスおよび空気を透過しないよう組立てられて いる。

積重体１３は部分的に硬化した樹脂含浸材料（または、銅複合誘電板を製造する ために銅に結合するに好適な任意の誘電材料）の複数のシートと、これらのシー ト間に介挿されたプレス板（例えば、ステンレス鋼板）と、シートとプレス板と の間に介挿された銅箔（自己支持型またはプレス板上に付着）とを具える。

使用に際し、支持底板２上の積重体１３に蓋１を押え枠３と一緒にかぶせる。次 に、押え枠３に弁４を経て真空を作用させて蓋１のスカート７を支持底板２上に 密着した状態に保持する。次に、蓋１の内側をス方−ト７における少なくとも１ 個の弁１６を経て排気し、これにより蓋１の可撓性部分１１．１４を変形して実 質的剛性部分８，１２を積重体１３に対して圧潰する。

次に、排気したアッセンブリをオートクレーブ内に入れ、このオートクレーブ内 で高熱ガスを熱交換器を経て、例えば、送風機によって循環させ、オートクレー ブ内の温度および圧力を積重体１３の積層のための所要温度に上昇させる。

ガス圧は支持底板２および蓋１によって構成された包囲容器によって積重体の全 ての面に伝達される。ガスの熱はアルミニウム製の支持底板２、側板８および頂 板１２によって積重体の全ての面に迅速かつ実質的に均一に伝達される。　′加 熱中に包囲容器内に拡がるガスまたは蒸気はオートクレーブの外側にある真空源 に接続された真空管路によって弁１６を経て排気される。

上述した方法によれば、熱が迅速かつ一様に浸透し、したがって積重体内部の熱 平衡が迅速に達成される。したがって、広範囲の樹脂硬化条件（時間、温度）に 対応させることができる。積層に有害な閉じ込められた空気の除去は容易に行わ れる。

Ｆ　Ｉ　０．３゜ 国際調査報告 −□ｌＡ、ｋ　ＰＣＴ／ＧＢ　８７１００１フ９ＡＮＮＥＸ　ＴＯ’ｘｌＫＸ　 ＩＮＴＥＲＮＡτｌ０ＮＡＬ　ＳＥＪ県Ｃｍ！　ＲＥＰＯＲＴ　ＯＮ

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. １．積層すべきシート材料の積重体（１３）を包囲する耐圧、耐熱性の変形可能 の包囲容器を具え、前記積重体を高熱の加圧流体によって外側から加えられた熱 および圧力下でシート材の積重体（１３）を加熱および加圧するために用いられ る装置において、前記包囲容器が、（ａ）前記積重体（１３）を支持する熱伝導 性支持底板（２）と、 （ｂ）前記支持底板（２）上の積重体（１３）を覆う蓋（１）とを具え、この蓋 （１）が積重体（１３）の上端面を覆う実質的に剛性の熱伝導性頂板（１２）と 、積重体（１３）の側面を覆う実質的に剛性の熱伝導性側板（８）と、熱伝導性 側板および頂板（８，１２）を互いに連結する変形可能の連結部分（１１，１４ ）と、変形可能のスカート（７）とを具え、外側からの圧力によって熱伝導性板 （８，１２）が積重体（１３）に対して押し当てられるのを前記変形可能な連結 部分（１１，１４）ならびにスカート（７）が許容して熱および圧力の両方を積 重体に伝達するよう構成され、また、 （ｃ）前記スカート（７）を支持底板（２）に対して気密にシールする手段（３ ，４，６） を具えることを特徴とするシート材の積重体に熱および圧力を加えるのに用いる 装置。
2. ２．前記熱伝導性板（８，１２）および熱伝導性支持底板（２）が全て同じ材料 で、実質的に同じ厚さである請求の範囲第１項に記載の装置。
3. ３．前記熱伝導性板（８，１２）および支持底版（２）がアルミニウム製で、５ 〜１０ｍｍの厚さを有する請求の範囲第２項に記載の装置。
4. ４．少なくとも１個の熱伝導性板（８）がその内面に複数の条溝（９）を有する 請求の範囲第１項に記載の装置。
5. ５．請求の範囲第１項による装置によって積層すべきシート材の積重体に熱およ び圧力を加える方法において、（ａ）積層すべきシート材の積重体（１３）を支 持底板（２）上に置き、蓋によってカバーして包囲容器内に包囲し、（ｂ）包囲 容器内を排気するとともに包囲容器の外周に高熱の加圧流体を作用させて包囲容 器を外側から加熱および加圧し、これにより包囲容器の蓋（１）の実質的に剛性 の熱伝導性板（８，１２）を積重体（１３）の上端面および側面に対して圧潰し て高熱の加圧流体の熱を頂板および側板（１２，８と支持底板（２）とによって 積重体（１３）の全面に実質的に一様に伝達させてシート材の積重体を加熱およ び加圧する方法。
6. ６．加熱および加圧する前に、包囲容器を排気する請求の範囲第５項に記載の方 法。
7. ７．加熱および加圧しながら包囲容器を排気する請求の範囲第５項記載の方法。
8. ８．前記流体がガスである請求の範囲第５項記載の方法。
9. ９．前記流体を循環させる請求の範囲第５項記載の方法。
10. １０．前記積重体（１３）が銅複合誘電板を製造するため銅に結合するに好適な 誘電材料の複数のシートと、これらのシート間に介挿されたプレス板と、前記シ ートとプレス板との間に介挿された銅箔とを具える請求の範囲第５項記載の方法 。