JP5728493B2 - 複合材部品を硬化させる方法 - Google Patents

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Description

本開示は概して、複合材部品を形成する装置及び方法に関するものであり、更に具体的には、複合材の2重真空硬化処理に関するものである。
オートクレーブは、厳密な寸法公差及び低多孔性を必要とするより高い性能仕様を満たす複合材部品を硬化させるために広く使用されている。複合材をオートクレーブ内で加熱すると、化学反応が生じ、この化学反応によって、樹脂を硬化させるとともに、揮発性物質が複合材の内部に発生し、これらの揮発性物質は、オートクレーブ内の雰囲気に圧力を加えることにより排出される。同様に、プレスクレーブを使用して、複合材を、熱及び圧力を被加熱部品に膨張可能なブラダーを介して加えることにより硬化させることができる。しかしながら、オートクレーブ、プレスクレーブ、及び同様の装置は、これらの装置の高い設備投資コスト、及びこれらの装置が設置及び動作に必要とする作業量に起因して、幾つかの用途への使用には望ましくない。更に、オートクレーブ及びプレスクレーブ硬化処理は、処理することができる部品のサイズによって制限される。
2重真空バッグ(DVB)処理を用いて、プリプレグ積層体のような複合材部品を硬化させることもできる。オートクレーブ硬化とは異なり、DVB処理は、部品のサイズによって制限されることがない。DVBプロセスはまた、オートクレーブ処理よりも設備投資コストが少なくて済み、かつオートクレーブ処理または1重真空バッグ(single vacuum bag:SVB)処理に比べて、硬化後の部品の寸法制御がより厳密に行なわれ、そして機械的性能がより高くなる。
これまでのDVB装置及び処理方法は、極めて多大な作業量及び時間を要してしまう。DVB装置は、内部真空バッグ及び外部真空バッグを備え、これらの真空バッグは、個々に配置し、そして治具台に、手作業で密封する必要がある。これらバッグはそれぞれ、処理を始める前にリークチェックする必要がある。更に、現在のDVB処理法は、中間低温保持ステップを処理サイクル中に必要とし、この低温保持ステップでは、部品の温度が、部品の温度を所望の硬化温度に徐々に直線的に上昇させるときに、略一定の値に或る期間に亘って保持される。この中間低温保持ステップが付加されて、部品の処理時間全体が長くなる。
従って、複合材部品を硬化させる簡易2重真空硬化装置及び関連する方法が必要になり、この装置及び方法によって、作業コストを低減するとともに処理時間を短くする必要がある。
本開示の実施形態は、プリプレグ積層体を、2重真空処理を使用して硬化させる装置及び関連する方法を提供する。当装置は、揮発性物質を除去するために有効であり、かつ寸法公差幅が小さく、機械特性が向上した部品を製造することができる。装置を据え付け、そして部品群を硬化させるために要する時間及び作業量は、略剛性外側シュラウドに永久的に取り付けられる可撓性内部バッグを備える一体型2重真空チャンバアセンブリを使用することにより低減することができる。当装置を使用することにより、部品の温度を硬化温度まで上昇させているときの中間低温保持作業を短くする、または無くすことができるので、処理時間を更に短くすることができる。当方法及び装置を使用して、複合材部品群を元の製造プロセス中に製造することができる、または部品群を、複合材パッチを用いて修復することができる。
1つの本開示の実施形態によれば、複合材部品を硬化させる装置が提供される。装置は、硬化治具を備え、硬化治具に、部品を硬化中に押し付けて圧縮することができる。略剛性シュラウドは、複合材部品を覆う第1外部真空チャンバを形成し、そしてシュラウドに覆われる真空バッグは、複合材部品を覆う第2内部真空チャンバを形成する。バッグをシュラウドに固く固定する手段を設けることができ、手段は接着剤を含むことができる。1つの変形例では、バッグは、バッグの外周端部を治具に取り付ける磁気手段を含むことができる。
別の実施形態によれば、未硬化複合材部品を脱オートクレーブで硬化させる装置が提供され、装置は、未硬化部品を配置することができる配置先の治具と、そして2重真空チャンバアセンブリと、を備える。2重真空チャンバアセンブリは、第1外部真空チャンバを形成する略剛性部分と、そして内部真空チャンバを形成する略可撓性部分と、を含む。真空チャンバアセンブリの可撓性部分は、第1部分の内部に略全体が配置され、そして第1部分に取り付けられる。真空チャンバアセンブリの可撓性部分及び剛性部分の各部分は、チャンバ内を真空引きすることができる真空ポートを含むことができる。治具は、少なくとも1つの開口部を治具内に含むことができ、少なくとも1つの開口部を通して、暖気を流入させて、治具を直接加熱することができる。装置は更に、治具に取り付けられる熱質量測定装置を備えることにより、治具を通る部品の方向に熱伝達する熱伝導を向上させる。
1つの本開示の方法実施形態によれば、複合材部品を硬化させる方法は、部品を治具に配置するステップと、そして部品の周りを第1及び第2真空引きするステップと、を含む。部品の温度を、事前選択硬化温度に略継続的に、かつ略一定割合で上昇させる。第1真空引きの真空度を、部品の温度が硬化温度に上昇しているときに低下させる。方法は更に、部品の温度を硬化温度と略等しい温度に、事前選択期間に亘って維持するステップと、そして部品の温度を、硬化温度が事前選択期間に亘って維持された後に低下させるステップと、を含む。内部チャンバ内の真空度は、温度が硬化温度に継続的に上昇している間だけでなく、温度が硬化温度に維持されている期間に亘って略一定に保持される。第1及び第2真空引きするステップは、可撓性バッグを、部品を覆うように配置し、略真空気密状態をバッグと治具との間に形成し、空気をバッグから治具の真空ポートを通って排気し、略剛性シュラウドを、バッグ及び部品を覆うように配置し、そして空気をシュラウドからシュラウドの真空ポートを通って排気することにより行なうことができる。
更に別の実施形態によれば、複合材部品を硬化させる方法が提供され、方法は、部品を治具に押圧配置するステップと、そして部品の周りを第1及び第2真空引きするステップと、を含む。方法は更に、部品の温度を事前選択硬化温度に略継続的に上昇させるステップであって、ステップにおいて、温度上昇割合を少なくとも1回だけ、温度が継続的に上昇しているときに変化させる、上昇させるステップを含む。方法は更に、第1真空引きの真空度を、部品の温度が硬化温度に継続的に上昇しているときに低下させるステップを含む。部品の温度を硬化温度と略等しい温度に、事前選択期間に亘って維持する。部品の温度を、硬化温度が事前選択期間に亘って維持された後に低下させる。
別の実施形態によれば、構造の1つの領域を修復するために使用される複合材パッチを硬化させ、そして揮発性物質を、複合材パッチから除去する方法が提供される。方法は、2重真空チャンバアセンブリを形成するステップと、そして2重真空チャンバアセンブリを、パッチを覆うように配置するステップと、を含む。2重真空チャンバアセンブリを構造に、かつパッチの周りに密封し、そして2重真空チャンバアセンブリを使用して、パッチの周りを第1及び第2真空引きする。方法は更に、パッチの温度を事前選択硬化温度に略継続的に上昇させるステップと、そして第1真空引きの真空度を、パッチの温度が硬化温度に上昇しているときに低下させるステップと、を含む。パッチの温度を、硬化温度と略等しい温度に事前選択期間に亘って維持し、そして次に、パッチの温度を、硬化温度が事前選択期間に亘って維持された後に低下させる。
本開示の実施形態は、複合材積層体を2重真空状態で硬化させる装置及び関連する方法を提供し、この装置及び関連する方法によって、オートクレーブ処理の必要性を無くすことができ、そして部品ごとの寸法バラツキが小さく、機械特性が向上した部品を製造することができる。
図1は、1つの実施形態による複合材積層体を2重真空状態で硬化させる装置の断面図を示している。 図2は、磁気手段を用いて可撓性内部バッグを治具に取り付ける構成の装置の別の形態の断面図を示している。 図3は、可撓性内部バッグ及び外側シュラウドを一体化して単一アセンブリとする構成の装置の別の実施形態の断面図を示している。 図4は、開口部を治具に設けて治具による加熱効率を高める構成の装置の別の実施形態の断面図を示している。 図5は、熱電対を用い、かつ治具に組み込まれる熱源を使用する装置の更に別の実施形態を示している。 図6は、熱質量測定装置を治具に付加して、部品の方向に熱伝達する熱伝導を向上させる構成の装置の別の実施形態を示している。 図7は、加熱導管を治具に組み込む構成の装置の別の実施形態の斜視図を示している。 図8は、複合材積層体を2重真空状態で硬化させる方法のステップ群を示すフロー図を示している。 図9は、1つのプロセス実施形態による温度と真空圧との関係を経時的に示すグラフを示している。 図10は、別のプロセス実施形態に対応する図9と同様のグラフを示している。 図11は、航空機製造及び整備方法のフロー図を示している。 図12は、航空機のブロック図を示している。
まず、図1を参照するに、2重真空チャンバ装置20を使用して、複合材部品22を脱オートクレーブ法で硬化させる。本明細書において使用するように、「part(部品)」及び「composite part(複合材部品)」という用語は、これらの用語の最も広い意味で用いられ、そしてこれらには限定されないが、ほんの少しだけ列挙すると、梁、支持体、パネル、構造部材及び非構造部材、部材及びサブアセンブリのような種々の形態の構造を含む。部品22は、複数プライのプリプレグ積層体を含むことができ、この積層体は、金属製治具台26の上に支持される治具24の上に配置される、または治具24に押圧配置される。非常に高い剛性の外側シュラウド28を、当シュラウドの外周端部27で治具台26にシール36により密封することにより、第1の外部真空チャンバ32を複合材部品22の上に形成する。1つの実施形態では、シール36は、再使用可能な弾性シールを含むことができ、この弾性シールは、外側シュラウド28の外周端部27に永久的に取り付けられる。外側シュラウド28は、シュラウド28をほぼ自己支持型とすることができ、かつ当シュラウド28の形状を保持することができるために十分高い剛性を持つ金属または複合材のような何れかの適切な材料を含むことができる。シュラウド28は、シュラウド設置面及びシュラウド断面の両方に関して種々の形状のうちの何れかの形状を持つことができ、この形状は、硬化させる対象の特定の部品22を被覆するために適する。外側シュラウド28は、外部真空チャンバ32を所望の真空度に真空引きするように動作する適切な真空源25に接続される真空ポート50を含む。
外側シュラウド28の内部に収容される可撓性内部真空バッグ30が更に、部品22を覆い、そして当真空バッグ30の外周端部29で治具台26に密封されることにより、第2内部真空チャンバ34を部品22の上に形成する。バッグ30は、例えばこれらには限定されないが、従来の1回利用型ナイロンバッグを含むことができ、そしてシール38は、従来の再利用不能なシーラントとすることができる。別の構成として、バッグ30は、例えばこれらには限定されないが、弾性材料により形成される再利用可能とすることができ、そしてシール38は、再利用可能な弾性シールを含むことができる。図1には、図を分り易くするために図示していないが、更に別の材料層を部品22の上に、かつ可撓性バッグ30の下に配置することができ、これらの材料層として、これらには限定されないが、セパレータフィルム、ブリーザー、及びカウルプレートを挙げることができる。
治具台26は、当治具台内に通路46を含むことができ、この通路46は、内部真空チャンバ34に連通する。通路46は、真空ポート48を介して真空源35に接続され、この真空源35は、内部真空チャンバ34内を硬化処理中に所望の真空度に真空引きするために使用される。治具台26は更に、1つ以上のベント開口部40を当基台内に含むことにより、矢印42で示す熱を熱源44から治具24に向けて直接放熱することができる。別の構成として、装置20を使用する硬化処理は、オーブン(図示せず)内で行なうことができ、このオーブンを使用して、複合材部品22を必要な硬化温度に加熱する。
図2は、装置20の別の実施形態を示しており、この実施形態では、再利用可能なエラストマー内部真空バッグ30が複合材部品22を覆っている。バッグ30は、バッグ30の外周端部に一体化され、かつ外周端部を取り囲む磁気薄板52を含むことにより、バッグ30を金属治具台26に押圧保持する。バッグ30は更に、再利用可能な真空シール54を含み、この真空シール54はバッグ30に永久的に接合されて真空気密状態を磁気薄板52の外部に対して形成し、そして部品22を取り囲む。バッグ30、磁気薄板52、及び再利用可能なシール54を単一アセンブリに一体化することにより、バッグ30を部品22の上で迅速に展開し、そして治具台26に密封することができる。
次に、図3を参照するに、図3は、装置20の別の実施形態を示しており、この実施形態では、可撓性内部真空バッグ30が外側シュラウド28の外周端部27に永久的に取り付けられて、外側シュラウド28及び内部バッグ30が単一の2重真空チャンバアセンブリ37を形成し、この2重真空チャンバアセンブリ37は、治具台26の上に容易に、かつ迅速に配置することができ、そして治具台26に密封することにより、部品22を覆うことができる。外側シュラウド28、内部バッグ30、及びシール36を単一アセンブリ37に一体化することにより、外側シュラウド28及び内部バッグ30を漏れに関して、これらの部材が部品22の上に取り付けられる前にチェックすることができるので、処理時間を短くすることができる。この例では、再利用可能なシール36をシュラウド28の外周端部27に、内部バッグ30をシール36とシュラウド28との間に挟んだ状態で取り付けることにより、シール36が、外部及び内部真空チャンバ32,34の両方をそれぞれ治具台26に密封するように機能する。
この場合、種々の実施形態は、元の複合材部品を製造プロセスの一部として製造する処理に関連して説明されているが、2重真空チャンバアセンブリ37を含む装置だけでなく、開示の方法の種々の構成要素を用いて、部品群または構造群を修復することができることに留意されたい。例えば、種々の実施形態を用いて、複合材パッチ(図示せず)を硬化させ、そして揮発性物質を当パッチから除去することができ、この複合材パッチを使用して航空機外板(図示せず)のような構造の一部を修復することにより、当構造を改善する、または当構造を元の仕様状態に復帰させる。これらの実施形態において修復を行なう場合、2重真空チャンバアセンブリ37を、これらの図に示すような治具台26にではなく、当構造の上に配置し、そして当構造に密封することができる。
次に、図4を参照するに、図4は、装置20の別の実施形態を示しており、この実施形態では、治具台26に取り付けられる治具24は、治具24の裏面57の開口部56を形成する略U字形の断面を含む。開口部56によって、矢印58で示す暖気を適切な熱源(図示せず)から取り入れて、治具24の裏面57の周りを均一に循環させ、そして裏面57に直接触れさせることにより、複合材部品22への熱の伝導を高めることができる。この特定の例では、治具24は、部品22を加熱し、そして部品22の形状を維持する一対の治具面24a,24bを含む。外側シュラウド28に周縁フランジ28aを設け、この周縁フランジ28aは、シール36がぴったり貼り付く表面39を形成することにより、真空気密状態を外部真空チャンバ32の周りに形成する。
次に、図5を参照するに、別の形態の装置20は、略剛性外側シュラウド28を含み、この外側シュラウド28に、可撓性内部真空バッグ30及び再利用可能なシール36が永久的に取り付けられて、シュラウド28、バッグ30、及びシール36を、部品22の上に単一アセンブリ37として取り付け、そして部品22の上から単一アセンブリ37として取り外すことができる。この例では、熱電対60をシュラウド28に、そして/または治具24に設けて、部品22の温度を測定することができる。適切なディスプレイ62を設けて、熱電対60で検出される温度を表示することができる。この実施形態では、放熱体、または他の形態の熱源65を開口部56内に収容して、治具24の裏面57に極めて接近して配置し、そして熱を当裏面に沿って誘導することにより、部品22への熱伝導の効率を高くし、そして部品22への熱伝導に必要な時間を短くすることができる。
図6は、装置20の更に別の実施形態を示しており、この実施形態では、これらには限定されないが、銅またはアルミニウムのような熱伝導材料を含む熱質量測定装置64を、治具24の裏面57に取り付けて、部品22への熱伝導速度及び効率を更に最大化するだけでなく、部品22を更に均一に加熱する。図6に示す装置20の実施形態では、図3及び5に示す構成と同様の一体型2重真空チャンバ構成を利用する。バッグ30の外周端部29をシュラウド28のフランジ28に、接着剤層66により接合させる。シール36を今度は、バッグ30の外周端部29に第2接着剤層68により接合させる。
図7は、装置20の1つの実施形態を示しており、この実施形態では、治具24の裏面57の開口部56を、蓋70で閉じて、治具24を貫通する導管72を形成する。適切な暖気供給源74は、暖気を矢印76で示すように、導管72を通るように誘導して、治具24の裏面57を直接暖め、従って部品22を暖める。外側シュラウド28及び内部バッグ30は、図を分り易くするために、図7には図示されていない。
図8は、複合材部品22を、2重真空状態で硬化させる方法のステップ群を示しており、この方法では、図1〜7に示す装置20を用いることができる。ステップ78から開始して、未硬化複合材部品22を、適切な硬化治具24の上に配置する、または硬化治具24に押圧配置する。ステップ80に示すように、次に、部品22の周りを、外側シュラウド28及び内部バッグ30によりそれぞれ形成される真空チャンバ32,34を使用して、第1及び第2真空引きする。以下に更に詳細に説明するように、最初は、第1真空引きの真空度を第2真空引きの真空度と略等しくすることができる。ステップ82では、第1及び第2真空引きを行なった状態で、部品22の温度を、部品温度が事前選択硬化温度に達するまで、加熱して継続的に上昇させる。以下に説明するように、部品温度は、一定の割合で上昇させる必要がある、または上昇させる必要はないが、部品温度は、略継続的に上昇させる。部品22の温度を硬化温度に上昇させているとき、第1真空引きの真空度を、ステップ84に示すように或る事前選択真空度まで下げて、第2真空引きの真空度が第1真空度よりも高くなるようにする。一旦、部品22が、硬化温度に達すると、硬化温度をステップ86に示すように、部品22を硬化させる事前選択期間に亘って維持する。部品22を硬化させた後、部品22の温度をステップ88に示すように下げ、そして第1及び第2真空引きをステップ90に示すように終了する。
図9及び10はそれぞれ、複合材部品22を2重真空状態で硬化させるために適する2つの異なる処理スケジュールに従った真空圧変化及び温度変化を示している。しかしながら、前に説明したように、図9及び10に示す処理スケジュールを利用する開示の方法を使用して、揮発性物質を除去し、そして部品または構造の1つの領域を修復するために使用される複合材パッチ(図示せず)を硬化させることもできる。図9を具体的に参照するに、プロット92で図示される部品22の温度は、事前選択硬化温度に時点tで達するまで、略一定の割合で時点tからtに亘って継続的に上昇する。時点tから始まって、プロット94及び96でそれぞれ表わされる外部真空チャンバ32及び内部真空チャンバ34の真空圧は、真空引きされて略等しい事前選択値になる。或る場合には、外部真空チャンバ32の第1真空圧94は、内部真空チャンバ34の真空圧96よりも若干低い、真空圧96に等しい、または真空圧96よりも若干高い。
この実施形態では、内部真空チャンバ34の真空圧96は、プロセスサイクル全体に亘って略一定に維持される。しかしながら、時点tとtとの間の或る時点tでは、外部真空チャンバ32の真空圧94は、内部真空チャンバ34の真空圧96よりもずっと低い値にまで下げる。時点tとtとの間の期間では、2つの圧力94,96は略等しいので、外部真空チャンバ32の真空圧94は、内部バッグ30から圧縮圧が全て部品22に加わるのを防止することにより、温度92が硬化温度まで直線的に徐々に上昇しているときに、部品22内の揮発性物質を一層容易に逃がすことができる。しかしながら、時点tでは、真空圧94が低下することにより、内部真空チャンバ34の真空圧96で、ほぼ全ての圧力を部品22に加えて部品22を圧縮し、そして積層体部品22内のエアポケットを完全に排除して多孔性を防止することができる。時点tとtとの間の期間は、温度92を一定の硬化温度に維持する事前選択期間を表わす。時点tから始まって、温度92は、冷却サイクル中に時点tにおける大気温度にまで直線的に徐々に低下し、この時点tでは、真空圧94,96に真空引きする操作を終了させることができる。
図10は、図9と略同様である硬化処理スケジュールを示しているが、温度92を硬化温度に直線的に徐々に、かつ継続的に上昇させるときの傾きは一定ではなく、温度上昇割合に1つ以上の変化を含んでいる。図示の例では、温度92は、時点tとtとの間で、図9のスケジュールに示す割合よりも高い割合で上昇する。しかしながら、時点tで、温度上昇割合は低くなり、低くなった状態が時点tまで継続し、時点tでは、温度が直線的に高い割合で上昇する変化が再び始まって、時点tで硬化温度に達するまで続く。
本開示の実施形態は、多種多様な潜在的用途において、特に例えば、宇宙航空産業、船舶産業、及び自動車産業を含む輸送産業において使用することができる。従って、次に、図11及び12を参照するに、本開示の実施形態は、図11に示す航空機製造及び整備方法98、及び図12に示す航空機100に関連して使用することができる。製造前段階では、例示的な方法98において、航空機100の仕様決定及び設計102、及び材料調達104を行なうことができる。製造段階では、航空機100の部品及びサブアセンブリ製造106、及びシステム統合108が行なわれる。本開示の方法及び装置を使用して、ステップ106において製造され、そしてステップ108において一体化される複合材部品を硬化させることができる。その後、航空機100は、証明書発行及び機体引き渡し110を経て、供用112される。顧客が供用している間、航空機100は、日常的なメンテナンス及び整備114を行うようにスケジューリングされる(このメンテナンス及び整備114は、改修、再構成、改装などを含むこともできる)。本開示の方法及び装置を使用して、メンテナンス及び整備114において航空機100に取り付けられる複合材部品を硬化させることができる。
方法98のプロセス群の各プロセスは、システムインテグレータ、サードパーティ、及び/又はオペレータ(例えば、顧客)によって行なうことができるか、または実行することができる。この説明を進めるために、システムインテグレータとして、これらには限定されないが、何れかの数の航空機製造業者、及び航空機大手システムサブコントラクタを挙げることができ;サードパーティとして、これらには限定されないが、何れかの数のベンダー、サブコントラクタ、及びサプライヤーを挙げることができ;そしてオペレータは、航空会社、リース会社、軍隊、航空機整備機関などとすることができる。
図12に示すように、例示的な方法98により製造される航空機100は、複数のシステム118を搭載した機体116と、そして機内120と、を含むことができる。高位システム118の例として、推進システム122、電気システム124、油圧システム126、及び環境システム128のうちの1つ以上を挙げることができる。何れかの数の他のシステムを含めてもよい。航空宇宙用の例を示しているが、本開示の原理は、船舶産業、自動車産業、及び建設産業のような他の産業に適用することができる。
本明細書において具体化される装置及び方法は、製造及び整備方法98の種々の段階のうちの何れか1つ以上の段階において用いることができる。例えば、製造プロセス98に対応する部品群またはサブアセンブリ群は、航空機100を供用している状態で製造される部品群またはサブアセンブリ群と同様の方法で組み立てる、または製造することができる。また、1つ以上の装置実施形態、方法実施形態、またはこれらの組み合わせは、製造段階106及び108において、例えば航空機100の組み立てを大幅に促進する、または航空機100のコストを大幅に低減することにより、利用することができる。同様に、装置実施形態、方法実施形態、またはこれらの組み合わせのうちの1つ以上は、航空機100を供用している間に、例えばこれに限定されないが、メンテナンス及び整備114中に利用することができる。
本開示の実施形態について、特定の例示的な実施形態に関連して説明してきたが、他の変形をこの技術分野の当業者であれば想到することができることから、特定の実施形態は例示のためにのみ提示され、本発明を限定するために提示されているのではないことを理解されたい。
また、本願は以下に記載する態様を含む。
(態様1)
複合材部品を硬化させる装置であって、
硬化中に、部品を硬化治具に押し付けて圧縮することができる硬化治具と、
複合材部品を覆う第1外部真空チャンバを形成する略剛性シュラウドと、
シュラウドに覆われ、かつ複合材部品を覆う第2内部真空チャンバを形成する真空バッグと
を備える装置。
(態様2)
更に、バッグをシュラウドに固定する手段を備える、態様1に記載の装置。
(態様3)
バッグをシュラウドに固定する手段が接着剤層を含む、態様2に記載の装置。
(態様4)
バッグをシュラウドに固定する手段が、シュラウドとバッグとの間に略真空気密にするシールを含む、態様2に記載の装置。
(態様5)
シュラウド及び治具はそれぞれ、内部及び外部真空チャンバの真空引きを可能にする真空ポートを含む、態様2に記載の装置。
(態様6)
治具が、熱を流入させて治具及び部品を加熱する少なくとも1つの開口部を治具内に含む、態様2に記載の装置。
(態様7)
バッグが、バッグの外周端部を治具に取り付ける磁気手段を含む、態様1に記載の装置。
(態様8)
脱オートクレーブで未硬化複合材部品を硬化させる装置であって、
うえに未硬化部品が配置される治具と、
未硬化部品を覆う内部及び外部真空チャンバを形成する2重真空チャンバアセンブリと
を備え、アセンブリは、外部真空チャンバを形成する略剛性部分と、内部真空チャンバを形成する略可撓性部分とを含み、可撓性部分は、第1部分の内部に配置され、かつ第1部分に取り付けられる装置。
(態様9)
可撓性部分は、剛性部分に接着剤により取り付けられ、接着剤は、可撓性部分と剛性部分との間に、かつこれらの外周端部に、略真空気密状態を形成する、態様8に記載の装置。
(態様10)
治具は、上に部品が配置される前面側と、裏面側とを含み、
治具の裏面側は少なくとも1つの開口部を含み、この開口部を通して暖気を流入させて治具を加熱することができる、態様8に記載の装置。
(態様11)
更に、治具の裏面に取り付けられる熱質量測定装置を備えることにより、治具を通る部品の方向に熱伝達する熱伝導を向上させる、態様8に記載の装置。
(態様12)
複合材部品を硬化させる方法であって、
部品を治具に押圧配置するステップと、
部品の周りを第1及び第2真空引きするステップと、
略継続的に、かつ略一定割合で、部品の温度を事前選択硬化温度に上昇させるステップと、
部品の温度が硬化温度に上昇しているときに、第1真空引きの真空度を低下させるステップと、
事前選択期間に亘って、硬化温度と略等しい温度に、部品の温度を維持するステップと、
事前選択期間に亘って、硬化温度が維持された後に、部品の温度を低下させるステップと
を含む方法。
(態様13)
部品を第1及び第2真空引きするステップは、
部品を覆うように、可撓性バッグを配置するステップと、
バッグと治具との間に略真空気密状態を形成するステップと、
バッグから治具の真空ポートを通して、空気を排気するステップと、
バッグ及び部品を覆うように、略剛性シュラウドを配置するステップと、
シュラウドから、シュラウドの真空ポートを通して、空気を排気するステップと
を含む、態様12に記載の方法。
(態様14)
部品の周りを第1真空引きするステップでは、バッグとシュラウドとの間に真空気密状態を形成する、態様13に記載の方法。
(態様15)
部品を覆うようにバッグを配置するステップでは、磁石を使用して、バッグの外周端部を治具に押圧保持する、態様13に記載の方法。
(態様16)
複合材部品を硬化させる方法であって、
部品を治具に押圧配置するステップと、
部品の周りを第1及び第2真空引きするステップと、
略継続的に、事前選択硬化温度に部品の温度を上昇させるステップであって、温度が継続的に上昇しているときに、温度上昇割合を少なくとも1回だけ変化させるステップと、
部品の温度が硬化温度に継続的に上昇しているときに、第1真空引きの真空度を低下させるステップと、
事前選択期間に亘って、硬化温度と略等しい温度に部品の温度を維持するステップと、
硬化温度を事前選択期間に亘って維持した後に、部品の温度を低下させるステップと
を含む方法。
(態様17)
第1真空引きの真空度を低下させるステップでは、第2真空引きにより圧縮圧が部品に加わるような真空度に、第1真空引きの真空度を低下させる、態様16に記載の方法。
(態様18)
温度を上昇させ、そして割合を変化させるステップは、
第1割合で、第1時間区間に亘って温度を上昇させるステップと、
第1割合よりも低い第2割合で、第2時間区間に亘って温度を上昇させるステップと、
第2割合よりも高い第2割合で、第3時間区間に亘って温度を上昇させるステップと
を含む、態様16に記載の方法。
(態様19)
構造の1つの領域を修復するために使用される複合材パッチから、揮発性物質を除去する方法であって、
構造に、かつパッチの周りに、2重真空チャンバアセンブリを密封するステップと、
2重真空チャンバアセンブリを使用して、パッチの周りを第1及び第2真空引きするステップと、
略継続的に、事前選択硬化温度にパッチの温度を上昇させるステップと、
パッチの温度が硬化温度に上昇しているときに、第1真空引きの真空度を低下させるステップと、
揮発性物質をパッチから除去するステップと
を含む方法。
(態様20)
略継続的に、かつ略一定の割合でパッチの温度を上昇させる、態様19に記載の方法。
(態様21)
パッチの温度を上昇させるステップでは、温度が継続的に上昇しているときに、温度上昇割合を少なくとも1回だけ変化させる、態様19に記載の方法。
(態様22)
更に、事前選択期間に亘って、硬化温度と略等しい温度に、パッチの温度を維持するステップと、
硬化温度が事前選択期間に亘って維持された後に、パッチの温度を低下させるステップと
を含む、態様19に記載の方法。
(態様23)
第1真空引きの真空度を低下させるステップでは、第2真空引きにより、圧縮圧がパッチに加わるような真空度に、第1真空引きの真空度を低下させ、
2重真空チャンバを形成するステップでは、可撓性真空バッグの外周端部を略剛性シュラウドの外周端部に密封する
態様19に記載の方法。
(態様24)
脱オートクレーブで未硬化複合材部品を硬化させる装置であって、
未硬化部品が押圧配置される治具であって、真空ポートを有し、更に、少なくとも1つの開口部を含む治具と、
熱を治具内の開口部に送り込んで、治具及び部品を加熱する熱源と、
部品を覆って配置されて部品を圧縮し、部品から揮発性物質を除去する再利用可能な2重真空チャンバアセンブリと
を備え、2重真空チャンバアセンブリが、
部品を被覆する略剛性外側シュラウドであって、周縁フランジを含み、かつ部品を覆う第1外部真空チャンバを形成する略剛性外側シュラウドと、
シュラウド内を真空引きするためのシュラウド内の真空ポートと、
部品を覆う第2内部真空チャンバを形成する可撓性バッグと、
バッグをシュラウドの周縁フランジに固定し、シュラウドとバッグとの間に略真空気密状態を形成する接着剤層と、
2重真空チャンバアセンブリと治具との間に略真空気密状態を形成するシールと、
バッグの外周端部にシールを固定し、シールとバッグとの間に略真空気密状態を形成する接着剤層と
を含む装置。
(態様25)
複合材部品を硬化させる方法であって、
治具に部品を押圧配置するステップと、
部品を覆うように略剛性シュラウドを配置することにより、部品を覆うように第1外部真空チャンバを形成するステップと、
シュラウドの内部の部品を覆うように可撓性バッグを配置することにより、部品を覆うように第2内部真空チャンバを形成するステップと、
略真空気密状態をシュラウドとバッグとの間に形成するステップと、
バッグと治具との間に略真空気密状態を形成するステップと、
第1真空チャンバ内を真空引きするステップと、
第2真空チャンバ内を真空引きするステップと、
治具及び部品が事前選択硬化温度に達するまで、略一定の割合で治具及び部品を加熱するステップと、
治具及び部品を硬化温度に加熱しているときに、第1真空チャンバ内の真空度を低下させるステップと、
事前選択期間に亘って、硬化温度と略等しい温度に、治具及び部品の温度を維持するステップと、
硬化温度を事前選択期間に亘って維持した後に、治具及び部品の温度を低下させるステップと、
第1及び第2真空チャンバ内の真空引きを終了させるステップと
を含む方法。

Claims (12)

  1. 複合材部品を硬化させる方法であって、
    該複合材部品(22)を治具(24)に押圧配置するステップであって、該治具が少なくとも第1のサイド(24a)と第1のサイド(24a)と反対側の第2のサイドとを有し、該複合材部品は第1のサイドに押圧配置されるステップと、
    該複合材部品(22)を覆うように、外部真空領域(32)及び内部真空領域(34)の中に第1真空引き及び第2真空引きをそれぞれ行うステップであって、第2真空は該複合材部品が位置する該内部真空領域に対応し、第1真空は該内部真空領域の外側の該外部真空領域に対応し、第1真空は第1の圧力を有し、第2真空は第2の圧力を有し、最初は第1の圧力が第2の圧力に等しいか少し低い、真空引きを行うステップと、
    複合材部品(22)の温度を上昇させるステップと、
    該温度が該複合材部品の硬化温度に達する前に、硬化の間にわたって一定のレベルに第2の圧力を維持しつつ、第1の圧力を減少させるステップと、
    を有する方法。
  2. 前記、第1真空引き及び第2真空引きを行うステップは、
    該複合材部品(22)を覆うように、バッグ(30)を配置して、該内部真空領域(34)を形成するステップと、
    該バッグ(30)と該治具(24)との間に空気密状態を形成するステップと、
    該バッグ(30)から該治具(24)の第1真空ポート(48)を通して、空気を排気するステップと、
    該バッグ及び該複合材部品(22)を覆うように、シュラウド(28)を配置して該外部真空領域(32)を形成するステップと、
    該シュラウド(28)から、該シュラウド(28)中の第2の真空ポート(50)を通して、空気を排気するステップとを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記バッグ(30)と前記シュラウド(28)との間に真空気密状態を形成することをさらに含む、請求項2に記載の方法。
  4. 磁石を使用して、前記バッグ(30)の外周端部を前記治具に保持することをさらに含む、請求項2に記載の方法。
  5. 源(58)を用いて事前選択期間に亘って前記複合材部品(22)の温度を記硬化温度に維持するステップと、
    前記硬化温度を事前選択期間に亘って維持した後に、前記複合材部品(22)の温度を低下させるステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  6. 温度を上昇させるステップは、さらに、続的に、かつ定の割合で前選択された硬化温度に温度上昇させることを含む請求項1に記載の方法。
  7. 前記バッグ(30)が撓性を有し、前記シュラウド(28)が性を有する、請求項2記載の方法。
  8. 前記温度を上昇させることはオーブンを用いて実施される、請求項1に記載の方法。
  9. 合材部品(22)を硬化させる方法であって、
    該複合材部品(22)を治具(24)に押圧配置するステップであって、該治具が第1のサイド(24a)と第1のサイド(24a)と反対側の第2のサイドとを有するステップと、
    剛性を有するシュラウド(28)を該複合材部品にわたって配置することにより、第1のサイドの上に、該複合材部品にわたって外部真空チャンバ(32)を形成するステップと、
    該シュラウド(28)の内側に可撓性を有するバッグ(30)を該複合材部品にわたって配置することにより、1のサイドの上に、該複合材部品にわたって内部真空チャンバ(34)を形成するステップと、
    シュラウド(28)と該バッグ(30)との間に、第1の真空気密状態を形成するステップと、
    該バッグ(30)と該治具(24)との間に、第2の空気密状態を形成するステップと、
    該外部真空チャンバに第1の圧力を有する第1真空引きを行うステップと、
    該内部真空チャンバに第2の圧力を有する第2真空引きを、第1の圧力が第2の圧力に等しいか少し低くなるように行うステップと、
    該治具と該複合材部品とを加熱するステップと、
    該複合材部品の温度が該複合材部品の硬化温度に達する前に、硬化の間にわたって同一のレベルに第2の圧力を維持しつつ、第1の圧力を減少させるステップと、
    その後該複合材部品の温度を該硬化温度まで上昇させるステップと、
    事前選択期間に亘って、硬化温度を維持するステップと、
    前記硬化温度を事前選択期間に亘って維持した後に、該治具(24)及び該複合材部品(22)の温度を低下させるステップと、
    温度を低下させた後、第1真空及び第2真空引きを終了させるステップと
    を含む方法。
  10. 加熱するステップがさらに、
    続的に、かつ定の割合で前記事前選択された硬化温度に加熱することをさらに含む請求項に記載の方法。
  11. 前記温度を上昇させるステップは、前記治具の第2のサイドのみに熱を直接印加するように構成された熱源を用いて前記複合材部品を加熱することによって実施され、前記治具の第2のサイドが外部及び内部真空チャンバから除外される、請求項1に記載の方法。
  12. 前記加熱するステップが、前記治具及び前記複合材部材を前記治具の第2のサイドからのみ加熱することを含み、第2のサイドは外部及び内部真空チャンバから除外される、請求項9に記載の方法。
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