JP7286523B2 - 給水装置、制御装置及びインバータ - Google Patents

給水装置、制御装置及びインバータ Download PDF

Info

Publication number
JP7286523B2
JP7286523B2 JP2019222652A JP2019222652A JP7286523B2 JP 7286523 B2 JP7286523 B2 JP 7286523B2 JP 2019222652 A JP2019222652 A JP 2019222652A JP 2019222652 A JP2019222652 A JP 2019222652A JP 7286523 B2 JP7286523 B2 JP 7286523B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pump
water supply
processor
overheat protection
inverter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019222652A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021093821A (ja
Inventor
孝英 小澤
和馬 西村
直輝 片山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
Priority to JP2019222652A priority Critical patent/JP7286523B2/ja
Publication of JP2021093821A publication Critical patent/JP2021093821A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7286523B2 publication Critical patent/JP7286523B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Inverter Devices (AREA)

Description

本発明は、ポンプを使用して、集合住宅やオフィスビルなどの建物に水を供給する給水装置、制御装置及びインバータに関する。
給水装置には電動機の回転数を制御してポンプの出力を調整するインバータが取付けられており、これに動力線が接続されてポンプの電動機へ給電するようになっている。インバータは例えば、トランジスタ等のスイッチング素子をオン・オフ制御することにより、所望の多相交流出力を得るPWMインバータ装置である。オン・オフ動作をさせるためのスイッチング信号を得る方法として、各相電圧指令となる正弦波信号を変調波である三角波信号と比較し、各スイッチング素子のオン・オフ信号を得る方法がある。このときの変調波の周波数をキャリア周波数という。
キャリア周波数が低いとスイッチング素子をオン・オフ制御する際の損失は少ないが、モータ駆動時に発生する磁気音が大きくなる。逆に、キャリア周波数を高く(例えば10KHz以上に)すると、スイッチング素子をオン・オフ制御する際の損失は増えるが、磁気音の周波数が人間の可聴域を超えるので、不快な音を感じにくくなる。
このような給水装置では、夜間等の周囲が静かな環境下等でもポンプを駆動する事があるので、低騒音化が望まれ、比較的高いキャリア周波数でインバータが運転されている場合が多い。例えば、特許文献1には、夜間等の閑散時に、キャリア周波数を高くして騒音を抑える運転方法が記載されている。
特開昭60-157473号公報
この様な給水装置が設置されている場所の周囲温度が想定よりも高い場合、またはインバータを冷却するためのファンや通気口の不具合で想定よりも冷却性能が悪かった場合に、インバータの過熱保護が動作し、給水を停止する場合がある。この様な過熱保護が動作して停止した場合、通常、リトライ機能により、停止後に再び給水を開始する。しかしながら、周囲温度の条件やインバータ冷却性能が改善しない限り、再び、過熱保護が動作し、給水が停止に至る事になる。
これらを回避する方法として、インバータストール(電流制限)機能を使用して、過熱保護に至らない様にポンプの運転周波数を下げる方法がある。しかしながら、インバータストール機能により運転周波数を下げてしまうので、給水に必要な圧力を出すことができず、十分に給水できない問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、インバータの過熱保護で給水を停止した後に、再び給水を開始する場合において、過熱保護による給水停止の確率を低減することを可能とする給水装置、制御装置及びインバータを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る給水装置は、ポンプと、前記ポンプを駆動する電動機と、複数のスイッチング素子を有し且つ前記電動機を可変速駆動するインバータと、を備え、前記インバータの内部または外部にプロセッサを有し、前記プロセッサは、搬送波と各相電圧指令となる正弦波信号とを比較してスイッチング信号を生成し、生成したスイッチング信号を前記複数のスイッチング素子に供給し、前記プロセッサは、前記ポンプが過熱保護により停止した後、再起動する場合において再起動時以降のタイミングで、前記搬送波のキャリア周波数を停止前より下げる。
この構成によれば、スイッチング素子をオン・オフ制御する際の損失を低減し、発熱を抑制するので、インバータの過熱保護で給水を停止した後に、再び給水を開始する場合において、過熱保護による給水停止の確率を低減することができる。
本発明の第2の態様に係る給水装置は、第1の態様に係る給水装置であって、前記プロセッサは、ポンプの運転開始から過熱保護による給水の停止までの時間に応じて、前記再起動時以降のキャリア周波数を決定する。
この構成によれば、ポンプの運転開始から過熱保護による給水の停止までの時間に応じて、キャリア周波数を決定するので、時間が長い場合に、キャリア周波数をより下げることができ、スイッチング素子をオン・オフ制御する際の損失をより低減し、発熱をより抑制するので、過熱保護による給水停止の確率を低減することができる。
本発明の第3の態様に係る給水装置は、第2の態様に係る給水装置であって、前記プロセッサは、ポンプの運転開始から過熱保護による給水の停止までの時間が短いほど、前記ポンプが過熱保護停止後の再起動時のキャリア周波数を下げる。
この構成によれば、ポンプの運転開始から過熱保護による給水の停止までの時間が短いほど、設置されている場所の周囲温度が高いか、またはインバータを冷却するためのファンや通気口の不具合で想定よりも冷却性能が悪いが、再起動時以降のキャリア周波数をより下げることにより、過熱保護による給水停止の確率を低減することができる。
本発明の第4の態様に係る給水装置は、第1の態様に係る給水装置であって、前記ポンプ、前記電動機、前記インバータは複数の組を有し、前記プロセッサは、前記ポンプが過熱保護により停止した後、再起動する場合において再起動時以降のタイミングで、前記インバータそれぞれの前記搬送波のキャリア周波数を停止前より下げる。
この構成によれば、スイッチング素子をオン・オフ制御する際の損失を低減し、発熱を抑制するので、過熱保護による給水停止の確率を低減することができる。
本発明の第5の態様に係る給水装置は、第1の態様に係る給水装置であって、前記ポンプは、第1のポンプと第2のポンプを有し、前記プロセッサは、前記第2のポンプが駆動される前に前記第1のポンプの過熱保護停止した場合において、その後に第1のポンプと第2のポンプが並列運転している状態で、運転周波数が予め設定された周波数を超えた場合、搬送波のキャリア周波数を通常時のキャリア周波数より下げる。
この構成によれば、スイッチング素子をオン・オフ制御する際の損失を低減し、発熱を抑制するので、過熱保護による給水停止の確率を低減することができる。
本発明の第6の態様に係る給水装置は、第5の態様に係る給水装置であって、前記プロセッサは、前記第2のポンプが起動される前に前記第1のポンプの過熱保護が動作した場合において、前記第1のポンプを再始動する際、第1のポンプの運転周波数が、前記第2のポンプを追加する通常の運転周波数より低い運転周波数に到達した場合、前記第2のポンプを起動するとともに前記第1のポンプの運転周波数を下げる。
この構成によれば、第1のポンプの過熱保護が再度、動作する前に、運転周波数を下げることにより、第1のポンプで過熱保護が再度動作する可能性を低減させつつ、第2のポンプの運転を開始し吐き出し流量を確保することができる。
本発明の第7の態様に係る制御装置は、複数のスイッチング素子を有し且つポンプを駆動する電動機を可変速駆動するインバータを制御する制御装置であって、搬送波と各相電圧指令となる正弦波信号とを比較してスイッチング信号を生成し、生成したスイッチング信号を前記複数のスイッチング素子に供給し、前記ポンプが過熱保護により停止した後、再起動する場合において再起動時以降のタイミングで、前記搬送波のキャリア周波数を停止前より下げるプロセッサを備える。
この構成によれば、スイッチング素子をオン・オフ制御する際の損失を低減し、発熱を抑制するので、インバータの過熱保護で給水を停止した後に、再び給水を開始する場合において、過熱保護による給水停止の確率を低減することができる。
本発明の第8の態様に係るインバータは、複数のスイッチング素子を有し且つポンプを駆動する電動機を可変速駆動するインバータであって、搬送波と各相電圧指令となる正弦波信号とを比較してスイッチング信号を生成し、生成したスイッチング信号を前記複数のスイッチング素子に供給し、前記ポンプが過熱保護により停止した後、再起動する場合において再起動時以降のタイミングで、前記搬送波のキャリア周波数を停止前より下げるプロセッサを備える。
この構成によれば、スイッチング素子をオン・オフ制御する際の損失を低減し、発熱を抑制するので、インバータの過熱保護で給水を停止した後に、再び給水を開始する場合において、過熱保護による給水停止の確率を低減することができる。
本発明の一態様によれば、スイッチング素子をオン・オフ制御する際の損失を低減し、発熱を抑制するので、インバータの過熱保護で給水を停止した後に、再び給水を開始する場合において、過熱保護による給水停止の確率を低減することができる。
第1の実施形態に係る給水装置の概略構成図である。 第1の実施形態に係るインバータの概略構成図である。 各相電圧指令となる正弦波信号、搬送波と、スイッチング素子S1、S2に供給されるスイッチング信号の時系列変化の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る給水装置の概略構成図である。 第2の実施形態の制御例2において、過熱保護動作後の運転周波数の変化を示す図である。
以下、各実施形態について、図面を参照しながら説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
<第1の実施形態>
第1の実施形態では、給水装置が設置されている場所の周囲温度が想定よりも高い場合、またはインバータを冷却する為のファンや通気口の不具合で想定よりも冷却性能が悪い場合など、インバータの過熱保護が動作し、給水を停止した後、インバータのリトライ機能で再起動する場合において、再起動時以降において、通常運転中のキャリア周波数よりも低いキャリア周波数で運転を行う。
これにより、インバータのリトライ機能で再起動する場合に、通常運転中の搬送波のキャリア周波数よりも低いキャリア周波数で運転を行うことにより、運転中の不快な磁気音は発生するが、スイッチング素子をオン・オフ制御する際の損失を低減し、発熱を抑制するので、過熱保護による給水停止の確率を低減することができる。
図1は、第1の実施形態に係る給水装置の概略構成図である。この給水装置は主に戸建て、マンション、オフィスビル、商業施設、又は、学校等の建物(給水対象)に水道水を給水するための設備である。
図1に示すように、ポンプ設備10の給水装置30の吸込口は、導入管2を介して水道管(水道本管)1または図示しない受水槽に接続されている。給水装置30の吐出口には給水管7が接続されており、この給水管7は、各建物の給水栓(例えば蛇口)に連通している。ポンプ設備10は、水道管(または受水槽)からの水を増圧し、建物の各給水栓(図示せず)に水を供給する。
給水装置30は、ポンプ20と、このポンプ20を駆動する駆動源としての電動機(以下モータともいう)21と、複数のスイッチング素子を有し且つ電動機21を可変速駆動する駆動装置としてのインバータ22と、を備えている。更に、給水装置30は、ポンプ20の吐出側(下流側)に、逆止弁23と、フロースイッチ24と、圧力センサ26と、圧力タンク28と、インバータ22を制御する制御装置40とを備える。なお、電動機21とインバータ22とが一体となって接続された一体型のポンプ装置として構成してもよく、さらに制御装置40を一体化させてもよい。
逆止弁23は、ポンプ20の吐出口に接続された吐出管(吐出し部)32に設けられており、ポンプ20が停止したときの水の逆流を防止する。逆止弁23の下流側(二次側)には、フロースイッチ24が設けられている。フロースイッチ24は、吐出管32を流れる水の流量が所定の値にまで低下したこと、すなわち過少水量を検出する流量検出器である。
吐出管32におけるフロースイッチ24のさらに下流側には、圧力センサ26、及び、圧力タンク28が設けられている。圧力センサ(第1圧力センサ)26は、ポンプ20の吐出側圧力(以降、吐出側圧力とは、圧力センサ26にて測定した圧力値を示す。)を測定するための圧力測定器である。圧力タンク28は、ポンプ20が停止している間の吐出側圧力を保持するための圧力保持器である。
制御装置40は、記憶部41とプロセッサ42とを有する。記憶部41には、プロセッサ42が実行するためのプログラムが記憶されている。プログラムには、インバータの制御を行う機能の他、ポンプ20の吐き出し側圧力が低下した時、ポンプ20を始動させ、吐き出し側の圧力を所定の圧力まで昇圧させる給水動作、およびポンプ吐き出し側の水の使用量が少なくなった小水量状態となった時にポンプを停止する停止動作を行うポンプの運転制御機能等も搭載している。プロセッサ42は、インバータ22を制御する。
なお、記憶部41とプロセッサ42は、上述の様に一つの記憶部とプロセッサで、ポンプの運転制御機能とインバータ制御機能の両方を行ってもよいし、それぞれの制御用に記憶部とプロセッサを備えてもよい。
図2は、第1の実施形態に係るインバータの概略構成図である。図2に示すように、インバータ22は、入力電圧を整流するコンバータ221と、直流電圧を蓄える直流電圧蓄積部222と、電動機21に接続されている直流交流変換器223とを備える。直流交流変換器223は、直流電圧蓄積部222で蓄積された直流電圧を交流電圧に変換し、変換後の3相の交流電圧を電動機21に供給する。
コンバータ221は、電源31に接続されている。例えば、コンバータ221は、アノードが電源31の第1の相に接続されているダイオードD11、カソードがダイオードD11に接続されているダイオードD12を有する。
更にコンバータ221は、カソードがダイオードD11のカソードに接続されており且つアノードが電源31の第2の相に接続されているダイオードD13、カソードがダイオードD13のアノードに接続されており且つアノードがダイオードD12のアノードに接続されているダイオードD14を有する。
更にコンバータ221は、カソードがダイオードD13のカソードに接続されており且つアノードが電源31の第3の相に接続されているダイオードD15、カソードがダイオードD15のアノードに接続されており且つアノードがダイオードD14のアノードに接続されているダイオードD16を有する。
直流電圧蓄積部222は一例として、一端がダイオードD15のカソードに接続され且つ他端がダイオードD16のアノードに接続されているコンデンサCである。
直流交流変換器223は、スイッチング素子S1、S2、S3、S4、S5、S6と、ダイオードD1、D2、D3、D4、D5、D6を有する。ここでは一例としてスイッチング素子S1、S2、S3、S4、S5、S6は、n型のトランジスタである。なお、スイッチング素子S1、S2、S3、S4、S5、S6は、MOSFETであってもよい。
スイッチング素子S1は、プロセッサ42に接続されスイッチング信号が供給されるベースと、コンデンサCの一端に接続されているコレクタと、電動機21の第1の相に接続されているエミッタとを有する。ダイオードD1は、カソードがスイッチング素子S1のコレクタに接続され、アノードがスイッチング素子S1のエミッタに接続されている。
スイッチング素子S2は、プロセッサ42に接続されスイッチング信号が供給されるベースと、コンデンサCの一端に接続されているコレクタと、コンデンサCの他端に接続されているエミッタとを有する。ダイオードD2は、カソードがスイッチング素子S2のコレクタに接続され、アノードがスイッチング素子S2のエミッタに接続されている。
スイッチング素子S3は、プロセッサ42に接続されスイッチング信号が供給されるベースと、コンデンサCの一端に接続されているコレクタと、電動機21の第2の相に接続されているエミッタとを有する。ダイオードD3は、カソードがスイッチング素子S3のコレクタに接続され、アノードがスイッチング素子S3のエミッタに接続されている。
スイッチング素子S4は、プロセッサ42に接続されスイッチング信号が供給されるベースと、コンデンサCの一端に接続されているコレクタと、コンデンサCの他端に接続されているエミッタとを有する。ダイオードD4は、カソードがスイッチング素子S4のコレクタに接続され、アノードがスイッチング素子S4のエミッタに接続されている。
スイッチング素子S5は、プロセッサ42に接続されスイッチング信号が供給されるベースと、コンデンサCの一端に接続されているコレクタと、電動機21の第3の相に接続されているエミッタとを有する。ダイオードD5は、カソードがスイッチング素子S5のコレクタに接続され、アノードがスイッチング素子S5のエミッタに接続されている。
スイッチング素子S6は、プロセッサ42に接続されスイッチング信号が供給されるベースと、コンデンサCの一端に接続されているコレクタと、コンデンサCの他端に接続されているエミッタとを有する。ダイオードD6は、カソードがスイッチング素子S6のコレクタに接続され、アノードがスイッチング素子S6のエミッタに接続されている。
図3は、各相電圧指令となる正弦波信号、搬送波と、スイッチング素子S1、S2に供給されるスイッチング信号の時系列変化の一例を示す図である。図3において、正弦波信号の波形W1と、搬送波の波形W2、スイッチング素子S1に供給されるスイッチング信号の波形W3、スイッチング素子S2に供給されるスイッチング信号の波形W4が示されている。図3の波形W3に示すように、スイッチング素子S1に供給されるスイッチング信号は、正弦波信号の電圧が搬送波の電圧より高い場合、ハイレベルに、正弦波信号の電圧が搬送波の電圧より低い場合、ローレベルになる。反対に、図3の波形W4に示すように、スイッチング素子S2に供給されるスイッチング信号は、正弦波信号の電圧が搬送波の電圧より高い場合、ローレベルに、正弦波信号の電圧が搬送波の電圧より低い場合、ハイレベルになる。
スイッチング素子S3に供給されるスイッチング信号は、スイッチング素子S1に供給されるスイッチング信号から位相が120度ずれており、同様にスイッチング素子S4に供給されるスイッチング信号は、スイッチング素子S2に供給されるスイッチング信号から位相が120度ずれている。スイッチング素子S5に供給されるスイッチング信号は、スイッチング素子S3に供給されるスイッチング信号から位相が更に120度ずれており、同様にスイッチング素子S6に供給されるスイッチング信号は、スイッチング素子S4に供給されるスイッチング信号から位相が更に120度ずれている。
プロセッサ42は、搬送波と各相電圧指令となる正弦波信号とを比較してスイッチング信号を生成し、生成したスイッチング信号を複数のスイッチング素子S1~S6に供給する。プロセッサ42は、ポンプ20が過熱保護により停止後、再起動する場合において再起動時以降のタイミングで、当該搬送波のキャリア周波数を停止前より下げる。ここではそのタイミングは一例としてポンプの再起動時である。これにより、スイッチング素子S1~S6をオン・オフ制御する際の損失を低減し、発熱を抑制するので、過熱保護による給水停止の確率を低減することができる。
その際に、プロセッサ42は、ポンプ20の運転開始から過熱保護による給水の停止までの時間に応じて、当該再起動時以降のキャリア周波数を決定してもよい。具体的には例えば、プロセッサ42は、ポンプの運転開始から過熱保護による給水の停止までの時間が短いほど、当該再起動時以降のキャリア周波数を下げてもよい。これにより、ポンプの運転開始から過熱保護による給水の停止までの時間が短いほど、設置されている場所の周囲温度が高いか、またはインバータを冷却するためのファンや通気口の不具合で想定よりも冷却性能が悪いが、再起動時以降のキャリア周波数をより下げることにより、過熱保護による給水停止の確率を低減することができる。
以上、第1の実施形態に係る給水装置は、ポンプ20と、ポンプ20を駆動する電動機21と、複数のスイッチング素子を有し且つ電動機21を可変速駆動するインバータ22と、プロセッサ42と、を備える。プロセッサ42は、搬送波と各相電圧指令となる正弦波信号とを比較してスイッチング信号を生成し、生成したスイッチング信号を複数のスイッチング素子S1~S6に供給する。プロセッサ42は、ポンプ20が過熱保護により停止した後、再起動する場合において再起動時以降のタイミングで、搬送波のキャリア周波数を停止前より下げる。
この構成により、スイッチング素子S1~S6をオン・オフ制御する際の損失を低減し、発熱を抑制するので、過熱保護による給水停止の確率を低減することができる。
<第2の実施形態>
続いて第2の実施形態について説明する。図4は、第2の実施形態に係る給水装置の概略構成図である。図1と同様の要素には同様の符号をふりその説明を省略する。図4に示す例では、図1と比べて、第2の実施形態に係る給水装置30bは、ポンプ20、電動機21、インバータ22、逆止弁23、および、フロースイッチ24が2組設けられ、これらは並列に設けられている点が異なっている。複数台のポンプ20を設けることにより、一部のポンプ20が運転不可となった場合には、運転可能な他のポンプ20にて給水を継続し極力断水を避けることができる。
また、制御装置40のプロセッサ42は、2組のインバータ22を制御する。以下、2組のポンプ20のうち、一方を第1のポンプ、他方を第2のポンプという。
<制御例1>
続いて、ポンプが過熱保護により停止した後、再起動する場合における制御例1について説明する。第1の実施形態と同様に、プロセッサ42は、ポンプが過熱保護により停止した後、再起動する場合において再起動時以降のタイミングで、インバータ22それぞれの(すなわち全てのインバータ22)搬送波のキャリア周波数を停止前より下げる。具体的には例えば、プロセッサ42は、ポンプが過熱保護により停止した後、再起動する場合において全てのインバータの搬送波のキャリア周波数を通常時よりも低い周波数に下げる。
この構成により、スイッチング素子S1~S6をオン・オフ制御する際の損失を低減し、発熱を抑制するので、過熱保護による給水停止の確率を低減することができる。
<制御例2>
続いて、ポンプが過熱保護により停止した後、再起動する場合における制御例2について説明する。通常、第1のポンプが運転し、運転周波数(回転数)が上昇し、第1のポンプの運転周波数が所定の周波数に到達したら、第2のポンプが起動され、二台のポンプで並列運転が行われる。
図5は、第2の実施形態の制御例2において、過熱保護動作後の運転周波数の変化を示す図である。図5に示すように、プロセッサ42は例えば、第2のポンプが起動される前に第1のポンプの過熱保護が動作した場合において、リトライ機能で第1のポンプを再始動する際、第1のポンプの運転周波数が、第2のポンプを追加する通常の運転周波数(第1の通常周波数)より低い運転周波数(第2の設定周波数)F1に到達した場合、第2のポンプを起動するとともに第1のポンプの運転周波数を下げる。これにより、第1のポンプの過熱保護が再度、動作する前に、運転周波数を下げることにより、第1のポンプで過熱保護が再度動作する可能性を低減させつつ、第2のポンプの運転を開始し吐き出し流量を確保することができる。そして、プロセッサ42は例えば、第1のポンプと第2のポンプの運転周波数が同じになった場合、第1のポンプと第2のポンプの運転周波数を例えば図5に示すように同じ時間変化で上昇させる。
そして、第1のポンプと第2のポンプが並列運転している状態で、運転周波数が予め設定された周波数F2(あるいは出力電流が所定の出力電流値)を超えた場合、搬送波のキャリア周波数を予め設定された通常時のキャリア周波数より下げる。これにより、スイッチング素子をオン・オフ制御する際の損失を低減し、発熱を抑制するので、過熱保護による給水停止の確率を低減することができる。
なお、3組以上のポンプ20、電動機21、インバータ22、逆止弁23、およびフロースイッチ24を設けてもよい。
なお、各実施形態において、プロセッサ42がインバータ22の外部にあるものとして説明したが、これに限ったものではなく、プロセッサ42がインバータ22の内部に設けられていてもよい。
以上、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
10、10b ポンプ設備
20 ポンプ
21 電動機
22 インバータ
221 コンバータ
222 直流電圧蓄積部
223 直流交流変換器
23 逆止弁
24 フロースイッチ
26 圧力センサ
28 圧力タンク
30、30b 給水装置
31 電源
32 吐出管
40 制御装置
41 記憶部
42 プロセッサ
D1~D6、D11~D16 ダイオード
S1~S6 スイッチング素子

Claims (8)

  1. ポンプと、
    前記ポンプを駆動する電動機と、
    複数のスイッチング素子を有し且つ前記電動機を可変速駆動するインバータと、
    を備え、
    前記インバータの内部または外部にプロセッサを有し、
    前記プロセッサは、搬送波と各相電圧指令となる正弦波信号とを比較してスイッチング信号を生成し、生成したスイッチング信号を前記複数のスイッチング素子に供給し、
    前記プロセッサは、前記ポンプが過熱保護により停止した後、再起動する場合において再起動時以降のタイミングで、前記搬送波のキャリア周波数を停止前より下げる
    給水装置。
  2. 前記プロセッサは、ポンプの運転開始から過熱保護による給水の停止までの時間に応じて、前記再起動時以降のキャリア周波数を決定する
    請求項1に記載の給水装置。
  3. 前記プロセッサは、ポンプの運転開始から過熱保護による給水の停止までの時間が短いほど、前記ポンプが過熱保護停止後の再起動時のキャリア周波数を下げる
    請求項2に記載の給水装置。
  4. 前記ポンプ、前記電動機、前記インバータは複数の組を有し、
    前記プロセッサは、前記ポンプが過熱保護により停止した後、再起動する場合において再起動時以降のタイミングで、前記インバータそれぞれの前記搬送波のキャリア周波数を停止前より下げる
    請求項1に記載の給水装置。
  5. 前記ポンプは、第1のポンプと第2のポンプを有し、
    前記プロセッサは、前記第2のポンプが駆動される前に前記第1のポンプの過熱保護停止した場合において、その後に第1のポンプと第2のポンプが並列運転している状態で、運転周波数が予め設定された周波数を超えた場合、搬送波のキャリア周波数を通常時のキャリア周波数より下げる
    請求項1に記載の給水装置。
  6. 前記プロセッサは、前記第2のポンプが起動される前に前記第1のポンプの過熱保護が動作した場合において、前記第1のポンプを再始動する際、第1のポンプの運転周波数が、前記第2のポンプを追加する通常の運転周波数より低い運転周波数に到達した場合、前記第2のポンプを起動するとともに前記第1のポンプの運転周波数を下げる
    請求項5に記載の給水装置。
  7. 複数のスイッチング素子を有し且つポンプを駆動する電動機を可変速駆動するインバータを制御する制御装置であって、
    搬送波と各相電圧指令となる正弦波信号とを比較してスイッチング信号を生成し、生成したスイッチング信号を前記複数のスイッチング素子に供給し、前記ポンプが過熱保護により停止した後、再起動する場合において再起動時以降のタイミングで、前記搬送波のキャリア周波数を停止前より下げるプロセッサを備える制御装置。
  8. 複数のスイッチング素子を有し且つポンプを駆動する電動機を可変速駆動するインバータであって、
    搬送波と各相電圧指令となる正弦波信号とを比較してスイッチング信号を生成し、生成したスイッチング信号を前記複数のスイッチング素子に供給し、前記ポンプが過熱保護により停止した後、再起動する場合において再起動時以降のタイミングで、前記搬送波のキャリア周波数を停止前より下げるプロセッサを備えるインバータ。
JP2019222652A 2019-12-10 2019-12-10 給水装置、制御装置及びインバータ Active JP7286523B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019222652A JP7286523B2 (ja) 2019-12-10 2019-12-10 給水装置、制御装置及びインバータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019222652A JP7286523B2 (ja) 2019-12-10 2019-12-10 給水装置、制御装置及びインバータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021093821A JP2021093821A (ja) 2021-06-17
JP7286523B2 true JP7286523B2 (ja) 2023-06-05

Family

ID=76312880

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019222652A Active JP7286523B2 (ja) 2019-12-10 2019-12-10 給水装置、制御装置及びインバータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7286523B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011229304A (ja) 2010-04-21 2011-11-10 Mitsubishi Electric Corp インバータ装置
JP2012135119A (ja) 2010-12-21 2012-07-12 Sumitomo Heavy Ind Ltd インバータ装置
JP2014020266A (ja) 2012-07-17 2014-02-03 Denso Corp 電動圧縮機
WO2015125863A1 (ja) 2014-02-20 2015-08-27 東芝キヤリア株式会社 熱源装置
US20150249419A1 (en) 2014-02-28 2015-09-03 Kia Motors Corporation System and method for controlling inverter
JP2017137799A (ja) 2016-02-03 2017-08-10 株式会社荏原製作所 給水装置、および給水装置の運転方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60157473A (ja) * 1984-01-26 1985-08-17 三菱電機株式会社 エレベ−タの制御方式
JPH08254195A (ja) * 1995-03-17 1996-10-01 Hitachi Ltd 可変速ポンプを用いた給水装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011229304A (ja) 2010-04-21 2011-11-10 Mitsubishi Electric Corp インバータ装置
JP2012135119A (ja) 2010-12-21 2012-07-12 Sumitomo Heavy Ind Ltd インバータ装置
JP2014020266A (ja) 2012-07-17 2014-02-03 Denso Corp 電動圧縮機
WO2015125863A1 (ja) 2014-02-20 2015-08-27 東芝キヤリア株式会社 熱源装置
US20150249419A1 (en) 2014-02-28 2015-09-03 Kia Motors Corporation System and method for controlling inverter
JP2017137799A (ja) 2016-02-03 2017-08-10 株式会社荏原製作所 給水装置、および給水装置の運転方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021093821A (ja) 2021-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100964368B1 (ko) 공기조화기의 전동기 제어방법 및 그 제어 장치
JP2009060705A (ja) 電力変換装置およびその装置を用いた空気調和機
AU2005236327B2 (en) Method of preheating inverter-driven compressor and device therefor
JP2019115158A (ja) 電力変換装置
JP2005326054A (ja) 空気調和装置と圧縮機の予熱方法
JP7286523B2 (ja) 給水装置、制御装置及びインバータ
JP6679712B2 (ja) ヒートポンプ機器
EP2778416A2 (en) User-interface for pump system
JP6421850B2 (ja) 水力発電システム
JP4514558B2 (ja) ポンプシステム
JPH11103585A (ja) インバータ保護装置
AU2017345741B2 (en) Motor drive system and method
US20210317826A1 (en) Selective fluid pumping system
AU2018226492A1 (en) Power-loss ridethrough system and method
JP6724241B2 (ja) モータ駆動装置
JP2015130759A (ja) 電力変換装置
CA2746410A1 (en) Adaptive flux control drive
TWI707534B (zh) 乾式真空泵浦裝置及其控制方法與控制程式
JP2006223014A (ja) モータ駆動装置
JP2014236646A (ja) 制御装置、及びこの制御装置を備えた空気調和装置
JP7198344B2 (ja) 直流電源装置、モータ駆動装置、空気調和装置、冷蔵庫およびヒートポンプ給湯装置
JP5918406B1 (ja) ドライ真空ポンプ装置およびその制御方法
JPH11210670A (ja) 陸上用ポンプ装置
JP2000009046A (ja) 可変速ポンプ装置
KR100807373B1 (ko) 동기 모터의 제어방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220822

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230407

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230509

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230524

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7286523

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150