JP2000009046A - 可変速ポンプ装置 - Google Patents

可変速ポンプ装置

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JP2000009046A
JP2000009046A JP10182515A JP18251598A JP2000009046A JP 2000009046 A JP2000009046 A JP 2000009046A JP 10182515 A JP10182515 A JP 10182515A JP 18251598 A JP18251598 A JP 18251598A JP 2000009046 A JP2000009046 A JP 2000009046A
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Japan
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pump
control means
carrier frequency
inverter
signal
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JP10182515A
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English (en)
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Mikio Hayashi
幹雄 林
Minoru Tomita
実 冨田
Yoshihisa Shimada
義久 島田
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Kawamoto Pump Mfg Co Ltd
Original Assignee
Kawamoto Pump Mfg Co Ltd
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  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータからの騒音の低減及びモータからの発
熱の低減とを両立することができる可変速ポンプ装置を
提供すること。 【解決手段】 可変速ポンプを駆動する電動機の運転周
波数を制御するインバータ制御手段21bと、上記ポン
プの運転状況に応じてポンプの運転周波数を算出して上
記インバータ制御手段に出力すると共に、可変速ポンプ
の起動及び停止を自動的に行なう自動発停制御手段21
cと、ポンプの運転周波数の大きさに応じてインバータ
制御手段に出力するキャリア周波数を増減するキャリア
周波数制御手段21cとを具備したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水源と水需要源と
の間に接続された給水ポンプの起動及び停止、回転数制
御を行う可変速ポンプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】水源と水需要源との間に給水ポンプを接
続し、水需要源の需要状態あるいは起動スイッチの操作
状態に応じてポンプの回転数を制御したり、あるいはポ
ンプを起動、停止したりする可変速ポンプ装置が知られ
ている。
【0003】このような可変速ポンプ装置において、給
水ポンプの運転周波数を制御するインバータにポンプの
回転数を制御したり、ポンプの起動、停止を自動的に行
なう機能を持たせるようにしたものが、実開平6−76
665号公報により知られている。
【0004】この公報の技術によれば、ポンプ運転中は
給水管5の圧力Hが目標圧力Htarに近付くように速
度信号fが制御される。ここで、速度信号fは、ポンプ
が定格周波数の何%で運転されているかを百分率で表し
ている。例えば、ポンプが定格周波数で運転されている
場合には、速度信号fは100%、ポンプが定格周波数
の70%で運転されている場合には、速度信号fは70
%とされる。
【0005】つまり、給水管5の圧力信号Hが目標圧力
Htarより大きいかを判定し、「H>Htar」であ
ればインバータ21の出力周波数を減少させるように速
度信号fを制御し、「H<Htar」であればインバー
タ21の出力周波数を増大させるように速度信号fを制
御している。このようにして、ポンプ2の運転中は、客
先の水の使用が減少すると、インバータ21の出力周波
数も減少させ、逆に客先の水の使用が増大すると、イン
バータ21の出力周波数も増大させて必要な給水量も確
保するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来にお
いては、インバータ21の出力周波数に応じて、ポンプ
2を駆動するモータ11に供給される単位時間当たりの
パルス数が増減させる。例えば、インバータ21からモ
ータ11に出力される単位時間当たりのパルス数を1万
数千個以上とすると、モータ11から発生する騒音の主
な周波数成分は十数kHz以上すなわち可聴域以上とな
るため、モータ11の運転音は静かな運転音になる。
【0007】しかし、単位時間当たりのパルス数が1万
数千個以上となると、そのスイッチング数に比例してス
イッチングの度に、ON/OFFのロスによる発熱も大
きく増大するため、省エネルギー運転を遂行することは
困難になっていた。
【0008】また、このように発熱によるロスを減少さ
せるために、大きな冷却ファンでモータ11を冷却しな
ければならなかった。そのため、冷却のためのコストが
増大していた。
【0009】逆に、インバータ21からモータ11に出
力される単位時間当たりのパルスの数を1万数千個未満
とすると、モータ11から発生する騒音の周波数成分は
十数kHz以下、すなわち可聴域となるため、モータ1
1の運転音が増大して騒音が増大するという問題があ
る。
【0010】つまり、従来においては、モータ11から
の発熱を低減させようとすると、モータ11からの騒音
が大きくなり、モータ11からの騒音を小さくしようと
すると、モータ11からの発熱が大きくなるという問題
があった。
【0011】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、モータからの騒音の低減及びモータか
らの発熱の低減とを両立することができる可変速ポンプ
装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の可変速ポ
ンプ装置は、可変速ポンプを駆動する電動機の運転周波
数を制御するインバータ制御手段と、上記ポンプの運転
状況に応じて上記ポンプの運転周波数を算出して上記イ
ンバータ制御手段に出力すると共に、上記可変速ポンプ
の起動及び停止を自動的に行なう自動発停制御手段と、
上記ポンプの運転周波数の大きさに応じて上記インバー
タ制御手段に出力するキャリア周波数を増減するキャリ
ア周波数制御手段とを具備したことを特徴とする。
【0013】請求項2記載の可変速ポンプ装置は、可変
速ポンプを駆動する電動機の運転周波数を制御するイン
バータ制御手段と、上記ポンプの運転状況に応じて上記
ポンプの運転周波数を算出して上記インバータ制御手段
に出力すると共に、上記可変速ポンプの起動及び停止を
自動的に行なう自動発停制御手段と、上記インバータ制
御手段の周囲温度に応じて上記インバータ制御手段に出
力するキャリア周波数を増減するキャリア周波数制御手
段とを具備したことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の一実
施の形態について説明する。図1は本考案の一実施の形
態に係わる可変速ポンプ装置の全体構成図である。図1
において、1は可変速ポンプである給水ポンプ2を駆動
するためのモ−タである。この給水ポンプ2の吸込み口
には吸込管3が接続され、その吐出口は流量センサ4が
配設された給水管5を介して各家庭の蛇口(図示しな
い)に接続される。
【0015】上記ポンプ2の吐出口と流量センサ4間の
配管には給水管5の圧力を検出するための圧力センサ6
が配設されている。さらに、給水管5の流量センサ4の
直下流には圧力タンク7が配設されている。
【0016】ところで、流量センサ4は給水管5を流れ
る流量が極小流量Qmin 以下になるとオフ信号を極小流
量Qmin より大きくなるとオン信号となる流量信号Qを
出力する。
【0017】また、圧力センサ6は給水管の圧力をアナ
ログ的に検出し、アナログの圧力信号Hを出力する。と
ころで、インバータ21はインバータ制御手段としての
主回路21bと、この主回路21bを制御する第1の制
御回路21aと、流量センサ4、圧力センサ6及び起動
スイッチ15からの信号を受けて第1の制御回路21a
に起動信号s、周波数信号f及びキャリア周波数fcを
出力する第2の制御回路21cとから構成されている。
この第2の制御回路21cには自動発停制御手段及びキ
ャリア周波数制御手段とを備えている。
【0018】流量センサ4から出力される流量信号Qは
インバ−タ21の入力ポ−ト43aを介してCPU(中
央処理装置)42に取り込まれる。さらに、上記圧力セ
ンサ6から出力される圧力信号Hはインバ−タ21内の
A/D(アナログ/デジタル)変換器44を介してデジ
タル圧力信号に変換された後CPU42に取り込まれ
る。
【0019】さらに、インバ−タ21には入力ポ−ト4
3bを備えており、給水ポンプ2を自動運転を指示する
起動スイッチ15のオン/オフ信号が入力ポ−ト43b
を介してCPU42に取り込まれる。CPU42には図
2のフローチャートに示すキャリア周波数を切り換える
キャリア周波数制御手段としてのキャリア周波数切換え
プログラム、図3のフローチャートに示す自動発停制御
手段としてのポンプの自動発停制御プログラム及び図4
のフローチャートに示すポンプの回転数制御プログラ
ム、各種フラグを記憶しているメモリ46が接続されて
いる。
【0020】さらに、CPU42には通信I/F(イン
タフェ−ス)47が接続され、この通信I/F47は第
1の制御回路21aのCPU22に接続される通信I/
F51に接続されている。通信I/F47と通信I/F
51間では起動信号S、速度信号f及びキャリア周波数
信号fcがシリアル伝送される。
【0021】ここで、速度信号fはモータ1を定格周波
数の何パーセントで駆動するかをfで指定している。例
えば、モータ1を定格周波数で駆動する場合には、速度
信号fとして100%が出力され、モータ1を定格周波
数の75%で駆動する場合には、速度信号fとして75
%が出力される。
【0022】第1の制御回路21aのCPU22はイン
バ−タ制御を行うプログラムが記憶されているメモリ2
6、ドライバ27が接続される。さらに、CPU22に
は、ドライバ27が接続されている。このドライバ27
を介してオン/オフ信号が主回路21bに出力される。
つまり、主回路21bにおいて、交流電源はダイオ−ド
よりなる整流器31及びコンデンサ32を介して整流さ
れ電力トランジスタ33のコレクタに接続され、そのベ
−スには上記ドライバ27からのオン/オフ信号が入力
されている。そして、電力トランジスタ33のエミッタ
はモ−タ1に接続される。つまり、インバ−タ21は入
力される速度信号fに応じた周波数の電力を電力トラン
ジスタ33を介してモ−タ1に出力する。
【0023】ところで、電力トランジスタ33を高速に
オン/オフすると、図8に示す実線のような近似正弦波
形が出力される。そして、周期Tを変化させると、電力
トランジスタ33から出力される出力電力の周波数が変
化し、パルス幅Wを変化させると電力トランジスタ33
の出力電力の電圧実効値が変化する。
【0024】次に、上記ように構成された本発明の一実
施の形態の動作について図2乃至図4のフロ−チャ−ト
を参照しながら説明する。まず、CPU42は入力ポ−
ト23b′を介して入力される起動スイッチ15のオン
/オフ状態を判定、つまり起動スイッチ15がオンであ
るかを判定する(ステップS1)。この判定で、起動ス
イッチ15がオフであれば通信I/F47を介して起動
信号Sが“0”として出力され、ポンプ2を停止する処
理がなされる(ステップS2)。
【0025】一方、上記ステップS1の判定で起動スイ
ッチ15がオンされていると判定した場合には、図4に
示すように自動発停制御が実行される。以下、図4のフ
ロ−チャ−トを参照しながら自動発停制御について説明
する。まず、メモリ26に設定されている運転フラグを
参照してポンプ2が運転しているかを判定する(ステッ
プS11)。このステップS11の判定で「YES」、
ポンプ2は運転中であると判定されると、流量センサ4
により検出される給水管5を流れる流量が極小流量Qmi
n 以下であるかを判定する(ステップS12)。ここ
で、構成のところで説明したように、流量センサ4は給
水管5を流れる流量が極小流量Qmin 以下になるとオフ
信号を出力するので、CPU42は入力ポ−ト43a′
にそのオフ信号が入力されているかを判定している。そ
して、ステップS12の判定で「YES」と判定された
場合には、客先の水の使用が減少したと判定し、ポンプ
2を停止する処理を行う(ステップS13)。
【0026】ところで、前述したステップS11で「N
O」、つまりポンプが停止中であると判定された場合に
は、圧力信号Hが所定圧力Hmin 以下であるか判定され
る(ステップS14)。ポンプ2が停止している間は、
圧力タンク7により給水が行われるわけであるが、ポン
プ2が停止中に給水が行われると、給水管5の圧力が下
がり、圧力信号Hが所定圧力Hmin 以下になることがあ
る。
【0027】CPU12は「H≦Hmin 」を判定する
と、ポンプ2を起動する起動信号Sを出力する(ステッ
プS15)。この時、運転フラグはセットされているの
で、再度ステップS11の判定に到達した時には、「Y
ES」と判定されて、ステップS12の判定に進み、給
水管5を流れる流量が極小流量Qmin より大きい状態
(つまり、ステップS12で「NO」)である限り、ポ
ンプ運転中は給水管5の圧力Hが目標圧力Htar に近付
くようにインバ−タ21の速度信号fが制御される。
【0028】つまり、給水管5の圧力信号Hが目標圧力
Htar より大きいかを判定し(ステップS16)、「H
>Htar 」であればインバ−タ21の速度信号fを減少
させるようにドライバ27から電力トランジスタ33に
出力するオン/オフ信号を可変制御し、「H<Htar 」
であればインバ−タ21の速度信号fを増大させるよう
にドライバ27から電力トランジスタ33に出力するオ
ン/オフ信号を可変制御している。このようにして、ポ
ンプ2の運転中は、客先の水の使用が減少すると、イン
バ−タ21の出力周波数も減少させ、逆に客先の水の使
用が増大すると、インバ−タ21の出力周波数も増大さ
せて必要な給水量を確保するようにしている。
【0029】ところで、図4のフロ−チャ−トにおいて
算出された速度信号fはメモリ46に記憶されているキ
ャリア周波数切換えプログラムによる判定で、速度信号
fに応じてキャリア周波数信号fcが切り換えられる。
【0030】つまり、速度信号fが75%より大きいか
否か判定される(ステップS21)。このステップS2
1の判定で「YES」と判定された場合には、キャリア
周波数信号fとして1kHzが設定される(ステップS
22)。
【0031】一方、ステップS21の判定で「NO」と
判定された場合には、キャリア周波数信号fとして15
kHzが設定される(ステップS23)。このようにし
て設定されたキャリア周波数信号fcは、通信I/F4
7を介して第1の制御回路21aにシリアル伝送され
る。
【0032】ところで、可変速ポンプである給水ポンプ
2の消費電力は、速度信号fの2乗にほぼ比例する。キ
ャリア周波数信号=15kHzのときのインバータ21
の損失は給水ポンプ2の約5%であり、キャリア周波数
信号=1kHzのときのインバータ21の損失は給水ポ
ンプ2の約3%である。
【0033】従って、図2のフロ−チャ−トに示すよう
にキャリア周波数信号fcを速度信号fに応じて切り換
えた場合には、速度信号fとインバータ21の損失との
関係は、図5に示すようになる。
【0034】つまり、インバータ21の損失は、速度信
号fの2乗にほぼ比例しているため、図5に示すように
2次曲線となる。ここで、同じ速度信号fの場合には、
キャリア周波数信号fcが15kHzの方が、キャリア
周波数信号fcが1kHzよりも損失が大きい。
【0035】また、速度信号fが75%以下の場合に
は、キャリア周波数信号fcは15kHzに設定される
ため、インバータ21の損失はaで示すように、速度信
号fの2乗に比例して増加する。
【0036】一方、速度信号fが75%より大きい場合
には、キャリア周波数信号fcは1kHzに設定される
ため、インバータ21の損失はbで示すように、速度信
号fの2乗に比例して増加する。
【0037】従って、速度信号fが75%より大きくな
ると、キャリア周波数信号fcを1kHzに切り換える
ようにしたので、切り換えなければ破線a1に示すよう
にインバータ21の損失は上昇するところを、bに示す
ように小さく押さえることができる。
【0038】例えば、図1のモータ1としてかご形誘導
電動機を使用したときの速度信号fと騒音レベルとの関
係は、図6に示すようになる。図6において、速度信号
fが75%より大きい場合には、キャリア周波数fcは
1kHzに設定される。このようにキャリア周波数fc
が1kHzにあるときは、電磁音は可聴域内にあり、速
度信号fが減少しても電磁音はそれほど減少しないた
め、速度信号fの減少とともにモータ1の機械音が減少
しても、電磁音と機械音を合計した全体の騒音レベルは
それほど減少しない。
【0039】一方、速度信号fが75%以下の場合に
は、キャリア周波数fcは15kHzに設定される。こ
のようにキャリア周波数fcが15kHzにあるとき
は、電磁音は可聴域外となるため、速度信号fの減少に
従って全体の騒音レベルは減少する。
【0040】このようにして、図2のフロ−チャ−トに
示すように、速度信号fが75%を境にキャリア周波数
fcを切り換えた場合には、図6の実線で示すように全
体の騒音レベルは減少する。
【0041】特に、複数台の可変速ポンプとしての給水
ポンプ2を使用水量に応じて台数制御するときには、1
台だけを可変速運転し、他のポンプは速度信号f=10
0%で運転し、並列運転することが多い。
【0042】この場合、速度信号f=100%で運転中
のポンプの騒音レベルは図6に示すように、キャリア周
波数fc=1kHzのときと、キャリア周波数fc=1
5kHzのときとで、それほど差がない。
【0043】そこで、この実施の形態のように、図2の
フロ−チャ−トに示すように速度信号fcに応じてキャ
リア周波数信号fcを切り換えることにより、速度信号
f=100%で運転中の騒音レベルを損なうことなく、
図5に示すように損失を低減することができる。
【0044】また、図1のモータ1としてDCブラシレ
スモータを使用した場合には、速度信号fとモータ1の
騒音値との関係は、図7に示す様になる。図7に示すよ
うに、速度信号fが75%以上の場合には、キャリア周
波数信号fcを15kHzに設定し、速度信号が75%
未満の場合には、キャリア周波数信号fcを1kHzに
設定するようにしている。
【0045】速度信号fが75%より小さい場合には、
キャリア周波数信号fcは1kHzに設定されるが、こ
のように速度信号fが小さい場合には、騒音が大きくな
ってしまう。そこで、速度信号fが小さい間はキャリア
周波数fcを15kHzで運転することにより、騒音レ
ベルは破線で示すように小さくなる。
【0046】以上のようにして、速度信号fに応じてキ
ャリア周波数fcを変化させることにより、発熱防止と
騒音防止とを両立させることができる。次に、本発明の
第2の実施の形態について図9のフローチャートを参照
して説明する。前述した第1の実施の形態においては、
速度信号fの大きさに応じてキャリア周波数fcを切り
換えるようにしたが、この第2の実施の形態において
は、インバータ21の周囲温度Θを検出する温度検出手
段としての温度センサ61を設け、この周囲温度Θと所
定温度Θoとを比較する(ステップS31)。
【0047】ここで、温度センサ61はインバータ21
の周囲温度を検出するようにインバータ21の周辺部位
に設置され、図示しないA/D変換器を介してCPU4
2に取り込まれる。
【0048】そして、この温度センサ61により検出さ
れた周囲温度が所定温度以上のときにはキャリア周波数
fc=1kHzとして制御を行ない(ステップS3
2)、その周囲温度が所定値未満の場合には、キャリア
周波数fc=15kHzで運転を行なうようにしている
(ステップS33)。
【0049】一般的に、インバータ21の制御盤内部の
温度は50℃程度以下になるように冷却が行なわれてい
る。ところが、季節や昼夜の差によりインバータ21の
周囲温度は40℃近く変動する。この第2の実施の形態
では、冬季や夜間まど、それほど発熱対策を行なわなく
ても容易に50℃以下にできる場合には、キャリア周波
数fc=15kHzで運転するようにしてるので、騒音
レベルを低減させることを優先している。
【0050】なお、上記した第1の実施の形態及び第2
の実施の形態においては、速度信号fあるいはインバー
タ21の周囲温度Θに応じてキャリア周波数fcを2段
階に切り換えるようにしたが、キャリア周波数fcの切
り換えは2段階に限らず、3以上の段階に切り換えるよ
うにしても良い。
【0051】さらに、上記した実施の形態においては、
速度信号fあるいはインバータ21の周囲温度Θに応じ
てキャリア周波数fcを切り換えるようにしたが、切り
換えるパラメータはキャリア周波数fcに限らず、他の
パラメータを切り換えるようにしても良い。
【0052】さらに、上記した実施の形態においては、
インバータ21のパラメータとしての起動信号S、速度
信号f及びキャリア周波数fcを通信I/F47、51
を介して送信するようにしたが、特に通信I/F47、
51を介して行なわなくても良い。
【0053】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ポンプの
運転周波数に応じてインバータのパラメータであるキャ
リア周波数を切り換えるようにしたので、ポンプから発
っせられる騒音と発熱の低減の両立を計ることができ
る。
【0054】請求項2記載の発明によれば、インバータ
の周囲温度に応じてインバータのパラメータであるキャ
リア周波数を切り換えるようにしたので、ポンプから発
っせられる騒音と発熱の低減の両立を計ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わる可変速ポン
プ装置の全体構成図。
【図2】同実施の形態に係わるキャリア周波数の切り換
え制御を説明するためのフローチャート。
【図3】同実施の形態に係わる自動運転の入/切制御を
説明するためのフロ−チャ−ト。
【図4】同実施の形態に係わる自動発停制御を説明する
ためのフロ−チャ−ト。
【図5】同実施の形態に係わる速度信号fとインバータ
の損失との関係を示す図。
【図6】同実施の形態に係わる速度信号fと可変速ポン
プ装置の騒音レベルとの関係を示す図。
【図7】同実施の形態に係わる速度信号fと可変速ポン
プ装置の騒音レベルとの関係を示す図。
【図8】同実施の形態に係わるインバータの出力電力波
形図。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係わるキャリア切
り換え制御を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1…モータ、 2…給水ポンプ、 21…インバータ、 21a…第1の制御回路、 21b…主回路、 21c…第2の制御回路 22,42…CPU。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島田 義久 愛知県岡崎市橋目町御領田1番地 株式会 社川本製作所岡崎工場内 Fターム(参考) 3H045 AA09 AA23 BA03 BA07 BA38 BA43 CA04 CA06 CA24 DA07 EA13 EA14 EA16 EA26 EA36 EA41 5H576 AA05 BB04 EE18 EE30 FF01 FF05 GG02 HA02 HB01 JJ17 KK06 LL43 LL48 LL49

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変速ポンプを駆動する電動機の運転周
    波数を制御するインバータ制御手段と、 上記ポンプの運転状況に応じて上記ポンプの運転周波数
    を算出して上記インバータ制御手段に出力すると共に、
    上記可変速ポンプの起動及び停止を自動的に行なう自動
    発停制御手段と、 上記ポンプの運転周波数の大きさに応じて上記インバー
    タ制御手段に出力するキャリア周波数を増減するキャリ
    ア周波数制御手段とを具備したことを特徴とする可変速
    ポンプ装置。
  2. 【請求項2】 可変速ポンプを駆動する電動機の運転周
    波数を制御するインバータ制御手段と、 上記ポンプの運転状況に応じて上記ポンプの運転周波数
    を算出して上記インバータ制御手段に出力すると共に、
    上記可変速ポンプの起動及び停止を自動的に行なう自動
    発停制御手段と、 上記インバータ制御手段の周囲温度に応じて上記インバ
    ータ制御手段に出力するキャリア周波数を増減するキャ
    リア周波数制御手段とを具備したことを特徴とする可変
    速ポンプ装置。
JP10182515A 1998-06-29 1998-06-29 可変速ポンプ装置 Pending JP2000009046A (ja)

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