JP7235740B2 - シートベルト用の偏向装置 - Google Patents

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Description

本発明は、特許請求項1の前提部分のおいて書きに記載のシートベルト用の偏向装置に関する。本発明は、さらに、シートベルト用の偏向装置を備えた少なくとも一つのシートベルト機構を有する自動車に関する。
シートベルトは、自動車の乗員ための拘束設計思想の重要な構成要素であり、その保護機能は、通常は3点式自動ベルトとして構成されているシートベルトに加え、基本的にはキャビンにおける変形部材とエアバッグとによって実現される。3点式自動ベルトは、ウェビング用の巻取装置(リトラクタ)が装備されており、通常動作におけるウェビングの巻取りと送り出しを可能にするとともに、異常な加速時にはウェビングの送り出しをロックする。巻取装置は、ウェビングテンショナにより補助されていてもよい。このウェビングテンショナは、ウェビングを所定長さ引き戻すことで、付属の車両シートに座ってシートベルトで保護されている人を事故時に車両シートにしっかり固定する。さらに、巻取装置は、ウェビングフォースリミッタが設けられていてもよく、このウェビングフォースリミッタが、衝突時のウェビングの送り出しを可能にすることで、シートベルトで保護された人に働くシートベルト力を制限する。
巻取装置は、通常は、車両骨格(車両構造)の下側ないし側方の領域に設けられており、車両骨格に繋がっているか、或いは車両シートの下側の領域に配置されている。ウェビングは、巻取装置から出て、対応する車両シートの背もたれ上端部の方へと上に向かって案内され、そこで上側の偏向装置によって、車両シートに座っている人の肩へと案内される。ウェビングは、そこからショルダーベルト部として人の胸部上をベルトバックルの偏向部へと案内され、この偏向部が車両骨格または車両シートに取り付けられたベルトバックルと協働する。ウェビングは、ベルトバックルの偏向部からラップベルト部として人の骨盤上を車両骨格または車両シートに取り付けられたベルトエンドアンカへと延走する(掛かる)(verlaeuft)。
上側の偏向装置は、ウェビングが人の肩上を最適に延走し(肩上で最適なコース/配置を取り)、その結果、潜在的な車両乗員(“パーセンタイル”)の大半の上半身上をその体格に関わり無くショルダーベルト部が最適に延走できる(最適な掛かり方になることができる)ように機能する。上側におけるウェビングのこういった偏向を抜きにしては、全てのパーセンタイルにとっての理想的なウェビングの延走(掛かり具合/延び具合)は保証できない。
車両前方のセパレートシート(個別単シート)用には、主として、端部が互いに溶接されてそれぞれが曲げられたワイヤ(“ワイヤ曲げ形状”)からなる偏向装置が使用され、この偏向装置が、側方の車両骨格において、例えば車両のA,BまたはCピラーに保持されているか或いは少なくとも高さ調整可能且つ揺動可能に背もたれに保持されている。車両後部外側シートに対しては、上側の偏向装置は、樹脂成形部品として背もたれの上側領域か或いは室内サイドパネル内に設けられている。
樹脂製の偏向装置の場合、ウェビングと偏向装置の表面との間で表面が広く接触しており、偏向装置に対する相対速度が速すぎると、ウェビングが偏向装置に融着するおそれがある。これに比べると、ワイヤを曲げた形の偏向装置は高価で、シートや車両骨格への接続、それらの強度並びに例えば室内パネルとのつなぎ目といった接続部分(インターフェース)の設計は、どれも実現するのが難しい。
特許文献1は、自動車におけるシートベルト用偏向装置であって、後方のベンチシートの背もたれの他に自動車骨格構造に取り付けられているものを開示し述べている。この既知の偏向装置は、立体的なワイヤ曲げ構造によって形成されており、この構造がベルトを偏向し、前に向けた非使用態勢にするか、或いは背もたれの方に向けた使用態勢にする。
独国特許出願公開第102014104435号明細書
本発明の課題は、製造が安価であり、後部ベンチシート或いは後部セパレートシートの外側シートの領域にも問題なく使用できるように、従前のシートベルト用の偏向装置を構成することである。
この課題は、特許請求項1の特徴部により解決される。
本発明に係るシートベルト用、特に自動車におけるシートベルト用の偏向装置であって、第一の方向から引き込まれたシートベルトを第二の方向へと偏向するように構成されているベルト偏向部を有した偏向装置は、ベルト偏向部が成形部品上に形成され、成形部品には、当該成形部品に引き込まれたシートベルトをベルト偏向部へと転向させる少なくとも一つのベルト滑走部が設けられている点に特徴を有している。
ここで、ベルト滑走部は、ウェビングの縁が偏向装置で擦れないようにしながらウェビングがその全幅で偏向装置に導入できるように、すくなくともシートベルトの幅と同じ幅とされている。その一方で、本発明によれば、ベルト滑走部の幅は、ウェビングの幅をさほど上回らない。ベルト滑走部の幅は、好ましくは、ウェビングの幅の最大1.5倍である。
好ましくは、ベルト滑走部の幅は、ウェビングの幅の最低1.1倍である。
さらに好ましくは、ベルト滑走部の幅は、ウェビングの幅の最低1.2倍である。
さらに好ましくは、ベルト滑走部の幅は、ウェビングの幅の最大1.4倍である。
さらに好ましくは、ベルト滑走部の幅は、ウェビングの幅の最大1.3倍である。
本発明によれば、ベルト偏向部の幅は、ベルト滑走部の幅よりも遥かに大きい。本発明によれば、ベルト偏向部の幅は、ウェビングの幅の最低2倍である。好ましくは、ベルト偏向部の幅は、ウェビングの幅の5倍を超えない。
好ましくは、ベルト偏向部の幅は、ウェビングの幅の最低2.5倍である。
さらに好ましくは、ベルト偏向部の幅は、ウェビングの幅の最低3倍である。
さらに好ましくは、ベルト偏向部の幅は、ウェビングの幅の最大4.5倍である。
さらに好ましくは、ベルト偏向部の幅は、ウェビングの幅の最大4倍である。
“ベルト偏向部の幅”という用語は、厳密に幾何学的な意味において純粋な幅寸法として解されるべきではなく、ベルト偏向部上でウェビングがスライドできる(ずれ動ける)区間として解されるべきである。
成形部品として形成された偏向装置は、本発明により、下側のベルト滑走部と上側のベルト偏向部による、ウェビングのための二重の滑走構造を用いることができる。下側のベルト滑走部は、巻取装置から供給されるウェビングの事前方向付けを担い、この方向付けにより、ウェビングが整然かつ滑らかにベルト偏向部へ延び、ベルト偏向部を部分的に回り込んでそこから乗員の肩の部位へと延びていくように機能する。ベルト滑走部および/またはベルト偏向部は、このとき、好ましくは摩擦低減表面コーティングが設けられていてもよく、これにより、偏向装置は、特にベルトテンショナとの相性がよくなる。
ベルト滑走部の幅が限られていることで、偏向装置の“入口”においてウェビングを正確に案内できるようになる。これにより、ウェビングの縁が巻取装置の出口案内部分で擦れるのが阻止される。しかも、本発明により、ウェビングの引張り方向が巻取装置の向きにできるだけ平行のままになる。
本発明によれば、ベルト滑走部の幅に比べて遥かに広いベルト偏向部の幅により、ベルト偏向部の幅寸法にわたってウェビングがスライドできる(ずれ動ける)ことで、偏向装置から出たウェビングが、乗員の大きさ、体格および姿勢の少なくともいずれかに出射角度を合わせることができるようになる。従って、ベルト偏向部から出たウェビングが、偏向装置からのその出射角度を乗員の大きさと体格とに合わせることができるので、自動車の設計のために標準とする乗員のパーセンタイル(所謂“5%女性”から所謂“95%男性”まで)がカバーされる。乗員は、自身の感覚および個々の姿勢の少なくともいずれかに応じてウェビングを“正しい位置に動かす”ことで、ウェビングの掛かり具合を自分で決めることができる。こうして、例えば、比較的小柄な乗員の首のあたりにウェビングが不快に当たるのに対処して、その代わりにウェビングが快適に鎖骨上に掛かるようにする。
他方、ベルト偏向部の幅に沿ってウェビングがスライドできることで、ウェビングテンショナがウェビングを巻取装置の方向に引っ張り、このときにウェビングがベルト偏向部の幅に沿って走ると、ウェビングが、衝突事故の際に偏向装置と乗員の体との間を最短で結ぶ配置を取ることができるようになる。
本発明による偏向装置のさらに好ましい有利な特徴は、従属請求項2から11の主題である。
好ましくは、成形部品は薄板、例えば金属板から形成され、特に好ましい実施形態の成形部品は深絞り成形部品である。
深絞り部品として形成された成形部品を有する偏向装置は、キャビン内の構造的な環境に個別に適合させることができるため、構造上の接続部分(インターフェース)の設計を簡素化する。本発明において実施上の制約となるのは、材料を調達でき深絞り加工できることぐらいしかない。成形部品は、シミュレーションを使用して重量と強度を最適化して形成することができる。火工品のベルトテンショナとともに動作するときの動きは、予測可能で絶対確実である。製造可能な範囲内で自由に作れることにより、ベルトの巻き取りとベルトの引き戻し動作に関して最適な幾何学的設計が可能になる。様々なパーセンタイルのための理想的なウェビングの掛かり具合の実装も実現することができる。
他の実施形態と組み合わせることができる本発明の有利な実施形態では、ベルト偏向部は、成形部品の上側の縁部に形成されている。この場合に特に有利なのは、成形部品の上側の縁部が丸められ(巻かれ)ている場合である。
ベルト滑走部が成形部品の下側の縁部に形成されている場合も有利である。好ましくはこのとき、成形部品の下側の縁部は丸められ(巻かれ)ている。
特に好ましいのは、上側の丸められ(巻かれ)た縁部と下側の丸められ(巻かれ)た縁部との間に、成形部品の中央の接続構造部、好ましくは接続面部が延在し、ベルト偏向部の少なくとも一つのベルト案内部と、ベルト滑走部の少なくとも一つのベルト案内部が接続構造部から突出している場合である。この構成は、特にウェビングと成形部品との間の接触面が摩擦を低減するようにコーティングされている場合には、ウェビングが丸められ(巻かれ)た縁の上だけに載って接続構造部の上には載らないことで、偏向装置と成形部品との間の摩擦抵抗が最小限に抑えられる効果を奏する。
また、ベルト偏向部、特に上側の丸められ(巻かれ)た縁部が、ウェビングの所定の走行方向の周りに弧状に湾曲している本発明の実施形態は、特に有利である。この弧状の湾曲により、巻取装置と偏向装置との間の第一の延走面から、偏向装置と乗員の肩との間の第二の延走面へとベルトのコースを偏向させるだけでなく、垂直軸を中心に旋回させることもできる。
弧状の湾曲は、ベルト偏向部の幅に沿って一定または異なる半径を有することができる。異なる曲率半径を有する変形例では、ウェビングの偏向装置からの出射角度は、自動車の事情と、カバーされるべき乗員のパーセンタイルとに、とりわけ個々の仕方で適合させることができる。
ベルト偏向部の弧状の形態の他に、例えばL字状の形態も可能である。
偏向装置は、車体に(つまり自動車の基本骨格に)固定して設置することもできるし、シートに(つまり自動車のリアシートに)固定して設置することもできる。
基本的には、ベルト偏向部は、一製造業者の多数の異なる実施態様の自動車にわたって、同一または少なくとも類似の構成とされているようにできる。これにより、費用対効果の高い製造が可能になる。
偏向装置のベルト滑走部は、巻取装置と偏向装置の配置次第でウェビングの供給に最適となるように向きを整えることができる。巻取装置からのウェビングのこの進入は、自動車の実際の構成次第で組立スペースの条件に応じて異なるので、ウェビングの供給のための角度も異なることになる。
本発明の実施形態では、ベルト滑走部とベルト偏向部の中間軸線が互いに斜交いの(互いに斜めに交わる)状態で延びている(互いにねじれの位置関係にある)。本発明との関連で“中間軸線”とは、ベルト滑走部ないしベルト偏向部の両終端部を繋げたもの解されるべきであり、つまり、例えば弧状のベルト偏向部の両終端部の間の弦と解されるべきである。これにより、自動車の車体における巻取装置の取付位置に関係なく、乗員におけるウェビングの快適な掛かり具合を考慮してベルトの偏向を理想的に調整することが可能になる。偏向装置が深絞りプロセスで製造される場合、中間軸線を斜交いに設けることは、簡単にできる。
基本的には、本発明により、偏向装置に入ってくるときのウェビングの元の方向とは略無関係にウェビングを任意のウェビングの出射方向に偏向させることができる。
偏向装置は、好ましくは、可動部品のないたった一つの部品からなる。これにより、低コストでの簡易な製造と、優れた耐久性および機能の信頼性が実現する。
ベルト滑走部とベルト偏向部との間でウェビングがこの間において偏向装置の他の表面に載らないようにウェビングを案内することで、ウェビングが折れたり反ったりすることなく延走するようになる。
本発明はまた、請求項12によれば、本発明による偏向装置を備えた少なくとも一つのシートベルト機構を有する自動車に関する。
追加の構成上の細部とさらなる長所を有した本発明の好ましい実施例を、添付の図面を参照して以下に詳細に記載し説明する。
本発明の偏向装置を有したシートベルト機構に向かって、側方車体構造とともに車両ベンチシートを後方から見て示す斜視図である。 本願発明のシートベルト用偏向装置の斜視図である。 図2のIII-III線に沿った偏向装置の断面図である。 本願発明の偏向装置の他の実施形態を示す図である。 第二の実施形態を斜め下から見て示す図である。 本願発明の偏向装置の第三の実施形態を異なる角度から見て示す斜視図である。 本願発明の偏向装置の第三の実施形態を異なる角度から見て示す斜視図である。 本願発明の偏向装置の第三の実施形態を異なる角度から見て示す斜視図である。 本願発明の偏向装置の第四の実施形態を異なる角度から見て示す斜視図である。 本願発明の偏向装置の第四の実施形態を異なる角度から見て示す斜視図である。 本願発明の偏向装置の第四の実施形態を異なる角度から見て示す斜視図である。 本願発明の偏向装置の第四の実施形態を異なる角度から見て示す斜視図である。
図1は、側方の車体構造10とともに自動車1における後部ベンチシート2の背もたれ20の一部を後方から見て示す図である。側方の車両骨格10には、ベンチシート2の外側シート22のためのシートベルト機構3が乗員拘束装置(Passagier-Rueckhaltesystem)の一部として設けられている。シートベルト機構3は、ウェビング32のためのリトラクタ(巻取装置)30を備え、このリトラクタが、背もたれ20の下側領域において車両骨格10に接続されている。リトラクタ30は、3点自動ベルトの場合によく見られるように、当業者に周知の態様で構成されている。リトラクタ30は、通常動作では、ウェビング32の巻き取りと送り出しを可能にし、異常な加速のときには、リトラクタ30のロック機構がウェビング32の送り出しをブロックする。さらに、リトラクタ30は、配設された車両シートに座ってシートベルトで保護される人を事故時に車両シートにしっかり固定するようにウェビング32を所定長だけ引き戻す(図1には不図示の)ウェビングテンショナが設けられていてもよい。リトラクタ30はまた、衝突時にウェビング32の或る決まった送り出しを可能にすることで、シートベルトで保護される人に作用するベルトフォースを制限するウェビングフォースリミッタが設けられていてもよい。
ウェビング32は、リトラクタ30から自動車1のキャビン内あるいは側方の車両骨格10の(不図示の)パネルの背後を上に向かって背もたれ20の上端まで邪魔されずに延走する。背もたれ20の上端領域では、車両骨格10に偏向装置4が取り付けられ、これが車両骨格10と一緒になって略垂直に延びるウェビング32用の貫通開口部40を規定する。偏向装置4は、円錐形のハーフシェルの形に湾曲しており、下側の第一の縁部41における曲率半径は、偏向装置4の上側の第二の縁部42における半径よりも小さくすることができる。ウェビング32は、上側の縁部42により、背もたれ20とそこに座っている人の肩の方に偏向される。以下に図2及び3に基づいて偏向装置4の構造と形態を詳細に説明する。
図2から分かるように、偏向装置は、成形部品43として例えば鋼板といった薄板から形成されており、この成形部品43は、好ましくは深絞り部品である。この成形部品43は、中央の接続構造部44を具備しているが、この接続構造部は、例えばウェビング32の指定の走行方向周りに湾曲した薄板から形成されている(図3)。成形部品43の上側の縁部42は、丸められ(巻かれ)た縁部として形成されており、そのために、成形部品43の薄板が先ず成形部品43の湾曲の内側に向けて折り曲げられ、そこから略円形の断面を持たせて外側に向けて曲げられ、そこでさらに下側に向けて曲げられており、その結果、偏向装置4の上側の縁部42が、水平面Exy内に湾曲して延びるスリット付き管の形態を取るようになっている。
成形部品43の下側の縁部41は、図3の断面に看取できるように、中央の接続構造部44から出発して先ず径方向の内側に向かって曲げられ、次に、径方向の外側に向かって曲げられる。偏向装置4の下側の縁部41も丸められ(巻かれ)た縁部として形成されている。偏向装置4の下側の縁部41もまた、水平面E’ xy 内に湾曲して延びるスリット付きの管の形態を取る。
スリット付きの管として形成された上側の縁部42においても、スリット付き管として形成された下側の縁部41においても、各スリットは、成形部品43の湾曲、つまり偏向装置4の湾曲の外側に向いている。従って、図3から分かるように、スロット付きの管として形成された上側の縁部42およびスロット付きの管として形成された下側の縁部41のそれぞれの閉じた部分は、湾曲した成形部品43の内側、つまり、そのベルト案内面に向いている。
シートベルト31のウェビング32は、その経路上において先ず下側から、下側の縁部41の(偏向装置4の湾曲に関して径方向内側の)表面41’に引き込まれている。この表面41’が、下側の縁部41の(ベルト滑走部45を形成する)内面のベルト案内部45’を有している。
上側の縁部42は、偏向装置4の湾曲に関してその径方向内側にベルト偏向部46を形成しており、当該ベルト偏向部46がベルト案内部46’を有している。ベルト案内部46’は、湾曲した上側の縁部42の上側の表面42”および偏向装置4の湾曲に関して径方向内側の表面42’から形成されている。
図3において特によく分かるように、ベルト滑走部45のベルト案内部45’およびベルト偏向部46のベルト案内部46’のいずれも(偏向装置4の湾曲に関して)径方向内側の方に接続構造部44から突出しているので、ウェビング32が、ベルト案内部45’とベルト案内部46’の間において接続構造部44上に当接することなく邪魔されずに延走する。
ベルト滑走部45のベルト案内部45’およびベルト偏向部46のベルト案内部46’のいずれも、研磨されているか或いは摩擦を低減するコーティングが施されているかの少なくともいずれかとされているので、シートベルト31のウェビング32は、偏向装置4のあてがわれた表面上を最低限の摩擦損失で滑らかに動けるようになっている。このコーティングはここで、場合により設けられるウェビングフォースリミッタおよび場合により設けられるウェビングテンショナのいずれもがそれらの機能において損なわれないように選択されている。
一つのベルト滑走部45の代わりに、複数のベルト滑走部がウェビング32の走行方向に前後に並んで及び/又は隣接して設けられていてもよい。
図4および図5に示す偏向装置104(基本的には第一実施形態のように成形部品143として形成されている。)の別の実施形態では、図4に示すように、貫通開口部140は、概ね水平か或いは水平に対して或る角度で延在している。この偏向装置104はこのとき、車両骨格110の概ね水平に延在する切片112の上方または下方或いはその上に取り付けられているので、貫通開口部104は、切片112と偏向装置104との間に延在している。
シートベルト131のウェビング132は、その経路上において、リトラクタ130から、後側の第一の縁部141の(偏向装置104の湾曲に関して径方向内側の)表面141’に先ず背後から引き込まれている。この表面141’が、後側の縁部141の(ベルト滑走部145を形成する)内面のベルト案内部145’を有している。
ベンチシート102の背もたれ120の方に面した前側の第二の縁部142は、その偏向装置104の湾曲に関して径方向内側にベルト偏向部146を形成しており、当該ベルト偏向部146がベルト案内部146’を有している。ベルト案内部146’は、偏向装置104の湾曲に関して径方向内側の表面142’および湾曲した前側の縁部142の前側の表面142”から形成されている。
偏向装置104の後側の縁部141によって形成されるウェビング132用の滑走部145の内側の表面141’と、偏向装置104の前側の縁部142によって形成されるベルト偏向部146の内側の表面142’とは、車両骨格110の切片112に向かって略上を向いている。
この実施形態においても、ベルト滑走部145のベルト案内部145’およびベルト偏向部146のベルト案内部146’のいずれも(偏向装置4の湾曲に関して)径方向内側に向かって、つまりここでは上に向かって接続構造部144から突出しているので、ウェビング132は、ベルト案内部145’と146’との間で接続構造部144に当接することなく邪魔されずに延走する。
図6から図8による本発明の実施形態では、自動車201の設置条件に合わせた偏向装置204によってウェビング232の延び方をどのように有利な仕方で決めることができるのかが分かる。ここでは、ウェビング232の向きは、CADの表現上の制約から、実際の向きとは異なるように、つまり、実際の延び方に対して垂直に描かれている。
後側のサイドウィンドウ250とCピラー251を有した車両骨格210には、Cピラー251の“根元”の下側に偏向装置204が配置されている。この偏向装置204は、漏斗の外周面を一部切り出したような形に形成されており、偏向装置204の下側の縁部241におけるベルト滑走部245によって“下側から来る”ウェビング232を受け入れる。ウェビング232は、偏向装置204に沿って上へと導かれ、偏向装置204の上側の縁部242におけるベルト偏向部246に至る。ベルト偏向部246は、自動車201の不図示の後部ベンチシート上の乗員に向けてウェビング232を偏向する。
偏向装置204は、一体成形部品として形成されており、例えば深絞りされた板金部品から作られる。ベルト滑走部245とベルト偏向部246の間には、ウェビング232と接触することのない、不均一に湾曲された滑らかな面の接続構造部244が設けられている。偏向装置204は、固定タブ252を介して車両骨格210に固定されている。
本発明によれば、ベルト滑走部245は、ウェビングの幅232より少しだけ広い幅を有することで、偏向装置204へのウェビング232のできるだけ正確な進入を担保している。そのために、偏向装置204は、リトラクタ230のベルト出口の直ぐ隣にその下側の縁部241が配置されるとともに、リトラクタ230から出るウェビング232の角度に応じて向きが決められている。
同様に、本発明によれば、ベルト偏向部246は、ウェビングの幅232よりもずっと広い幅を有しているので、ウェビング232を乗員に向けて最適に案内することを目的として、ウェビング232が偏向装置204から出るためのできるだけ広い角度幅が可能となる。これにより、乗員は、乗員の体の大きさと体型のせいでウェビング232がウェビング232の快適な掛かり方に自然には(放っておいても)ならないようなら、ウェビングのできるだけ快適な掛かり具合のためにウェビング232の掛かり方を修正することができる。
特に図6および図8から分かるように、ベルト偏向部246は、その幅にわたって不均一に湾曲した弧状の延在部を有する。これにより、肩と胸の辺りで乗員にとってウェビング232が快適な掛かり具合となる、偏向装置204から出るときのウェビング232の人間工学的観点から最適化された位置が実現される。上述したように、このウェビングの掛かり具合は自ずと出来上がるものだが、例えば乗員が垂直姿勢からずれた着座位置を占める場合などでは、ベルト偏向部246に沿ってウェビング232をずらすことで乗員が個別に変更することができる。
ベルト滑走部245の中間軸線253とベルト偏向部246の中間軸線253は、互いに斜交いに配置されている。
図9から図12による本発明の実施形態においても、自動車301内の状態に合わせた偏向装置304によってウェビング332の延び方をどのように有利に決めることができるのかが分かる。
リアシート322の後ろ側のリトラクタ330からウェビング332が偏向装置304を経て乗員360に提供される。この偏向装置304は、成形部品343として例えば鋼板から作られる。偏向装置304(例えばウェビング332の走行方向周りに湾曲された板金として形成されている。)の接続構造部344の後側の縁部341には、ベルト滑走部345が形成されている。偏向装置304の上側の縁部342aから前側の縁部342cにかけてベルト偏向部346が形成されており、二つの部分342aと342cがアール部342bを介して相互に移行する。特に図10から分かるように、ベルト偏向部346は、上面視してL字状である。
ベルト滑走部345は、その車両内側の縁部では、自動車301内での取付姿勢でほぼ垂直に延びる壁部380によって境界が定められている。代替的に、ベルト滑走部345の側方の境界は、不図示の追加部品またはパネル部品によって決められてもよい。同様に、車両外側の縁部には、追加部品またはパネル部品が設けられていてもよい。
ベルト偏向部346は、後側のアール部371の上側の縁部342aへの移行が終わるところで“始端する”。矢印370は、ウェビング332の車両内側の縁部が取り得る最も後側の位置を指している。
ウェビング332がその格納位置にあるとき、つまり、リアシート322が占有されていない場合、ウェビングは、前側の縁部342cの上に載っている。
図9から図12では、ウェビング332は、ほぼ中央の位置に描かれている。この他に、ウェビング332は、最も後側の第一位置370と、前側の縁部342cにおける格納位置(最も前側の位置)との間の全ての位置を取ることができる。
比較的細長い略真っ直ぐ延びる上側の縁部342aを有するベルト偏向部346の構成は、リアシート322が自動車301の長手方向X(走行方向)に平行に位置がずらせられるのに合わせられている。こうして、ウェビング332の掛かり具合は、乗員360の体の大きさ、体格および姿勢だけでなく、シート322の様々な長手方向位置にも合わせることができる。
もちろんこれは、その傾きが調整可能なシート322の背もたれ320に対しても同趣旨で当てはまる。
本発明は、本発明の基本的な考え方を説明するためでしかない上記の例示的な実施形態に限定されない。それどころか、本発明による装置は、権利範囲内において上述したもの以外の実施形態を取ることさえできる。この装置はここで、特に、請求項のそれぞれ個別の特徴部の組み合わせを具体化する特徴を有するものでもよい。
特許請求の範囲、明細書および図面の中の参照符号は、本発明をよりよく理解するためだけの役割を担い、権利範囲を限定することを意図するものではない。
なお、本願は特許請求の範囲に記載の発明に係るものであるが、本願の開示は以下も包含する:
1.
シートベルト用、特に自動車におけるシートベルト用の偏向装置であって、第一の方向から引き込まれたシートベルト(31;131)を第二の方向へと偏向するように構成されているベルト偏向部(46;146;246;346)を有した偏向装置において、
ベルト偏向部(46;146;246;346)は、成形部品(43;143;343)上に形成され、
成形部品(43;143;343)には、当該成形部品(43;143;343)に引き込まれたシートベルト(31;131)をベルト偏向部(46;146;246;346)へと転向させる少なくとも一つのベルト滑走部(45;145;245;345)が設けられ、
ベルト滑走部(45;145;245;345)の幅は、シートベルト(31;131)のウェビング(32;132;232;332)の幅の1倍から1.5倍に相当し、
ベルト偏向部(46;146;246;346)の幅は、ウェビング(32;132;232;332)の幅の2倍から5倍に相当することを特徴とする偏向装置。
2.
上記1に記載の偏向装置において、成形部品(43;143;343)は、薄板から形成されていることを特徴とする偏向装置。
3.
上記2に記載の偏向装置において、成形部品(43;143;343)は、深絞り成形部品であることを特徴とする偏向装置。
4.
上記1から3のいずれか一項に記載の偏向装置において、ベルト滑走部(45;145;245;345)は、成形部品(43;143;343)の第一の縁部(41;141;241)に形成されていることを特徴とする偏向装置。
5.
上記4に記載の偏向装置において、成形部品(43;143;343)の第一の縁部(41;141;241)は、丸められていることを特徴とする偏向装置。
6.
上記1から5のいずれか一項に記載の偏向装置において、ベルト偏向部(46;146;246;346)は、成形部品(43;143;343)の第二の縁部(42;142;242;342a;342b;342c)に形成されていることを特徴とする偏向装置。
7.
上記6に記載の偏向装置において、成形部品(43;143;343)の第二の縁部(42;142;242;342a;342b;342c)は、丸められていることを特徴とする偏向装置。
8.
上記5および7に記載の偏向装置において、
丸められた第一の縁部(41;141;241)と丸められた第二の縁部(42;142;242;342a;342b;342c)との間に、成形部品(43;143;343)の中央の接続構造部(44;144;244;344)、好ましくは接続面部が延在し、
ベルト偏向部(46;146;246;346)の少なくとも一つのベルト案内部(46’;146’)と、ベルト滑走部(45;145;245;345)の少なくとも一つのベルト案内部(45’;145’)が接続構造部(44;144;244;344)から突出していることを特徴とする偏向装置。
9.
上記8に記載の偏向装置において、ベルト偏向部(46;146;246)は、弧状に湾曲していることを特徴とする偏向装置。
10.
上記1から8のいずれか一項に記載の偏向装置において、ベルト偏向部(346)は、L字状に形成されていることを特徴とする偏向装置。
11.
上記1から10のいずれか一項に記載の偏向装置において、ベルト滑走部(245)とベルト偏向部(246)の中間軸線(253)が互いに斜交いの状態で延びていることを特徴とする偏向装置。
12.
上記1から11のいずれか一項に記載の偏向装置(4;104;204;304)を備えた少なくとも一つのシートベルト機構(3;103)を有する自動車。
1 自動車
2 ベンチシート
3 シートベルト機構
4 偏向装置
10 車両骨格
20 背もたれ
22 外側シート
30 巻取装置(リトラクタ)
31 シートベルト
32 ウェビング
40 貫通開口部
41 下側の第一の縁部
41’ 内側表面
42 上側の第二の縁部
42’ 内側表面
42” 上側表面
43 成形部品
44 中央の接続構造部
45 ベルト滑走部
45’ 下側ベルト案内部
46 ベルト偏向部
46’ 上側ベルト案内部
102 ベンチシート
103 シートベルト機構
104 偏向装置
110 車両骨格
112 車両骨格110の切片
120 背もたれ
130 巻取装置(リトラクタ)
131 シートベルト
132 ウェビング
140 貫通開口部
141 後側の第一の縁部
141’ 径方向内側表面
142 前側の第二の縁部
142’ 径方向内側表面
142” 前側表面
143 成形部品
144 接続構造部
145 ベルト滑走部
145’ ベルト案内部
146 ベルト偏向部
146’ ベルト案内部
201 自動車
204 偏向装置
210 車両骨格
230 巻取装置(リトラクタ)
232 ウェビング
241 下側の縁部
242 上側の縁部
244 接続構造部
245 ベルト滑走部
246 ベルト偏向部
250 サイドウィンドウ
251 Cピラー
252 固定タブ
253 中間軸線
301 自動車
304 偏向装置
330 巻取装置(リトラクタ)
332 ウェビング
341 後側の縁部
342a 上側の縁部
342b アール部
342c 前側の縁部
343 成形部品
344 接続構造部
345 ベルト滑走部
346 ベルト偏向部
360 乗員
370 最後方位置
371 後側アール部
380 壁部
X 長手方向

Claims (12)

  1. シートベルト用、特に自動車におけるシートベルト用の偏向装置であって、第一の方向から供給されるシートベルト(31;131)を第二の方向へと偏向するように構成されているベルト偏向部(46;146;246;346)を有した偏向装置において、
    巻取装置(30;130;230;330)から供給されるシートベルト(31;131)のウェビング(32;132;232;332)の引っ張り方向引き込まれたシートベルト(31;131)を、ベルト偏向部(46;146;246;346)上のシートベルト(31;131)の偏向位置へと前記引っ張り方向から前記第一の方向に転向させる少なくとも一つのベルト滑走部(45;145;245;345)をさらに有し、
    ベルト偏向部(46;146;246;346)は、成形部品(43;143;343)上に形成され、
    成形部品(43;143;343)には、ベルト滑走部(45;145;245;345)が設けられ、
    ベルト滑走部(45;145;245;345)の幅は、シートベルト(31;131)のウェビング(32;132;232;332)の幅の1倍から1.5倍に相当し、
    ベルト偏向部(46;146;246;346)の幅は、ウェビング(32;132;232;332)の幅の2倍から5倍に相当し、
    ベルト偏向部(46;146;246;346)の幅は、ベルト偏向部(46;146;246;346)上でウェビング(32;132;232;332)がスライドできる区間であり、
    ベルト偏向部(46;146;246;346)上でのウェビング(32;132;232;332)のスライドによりシートベルト(31;131)の前記偏向位置と前記第一の方向並びにそれに伴う前記第二の方向を調整できることを特徴とする偏向装置。
  2. 請求項1に記載の偏向装置において、成形部品(43;143;343)は、薄板から形成されていることを特徴とする偏向装置。
  3. 請求項2に記載の偏向装置において、成形部品(43;143;343)は、深絞り成形部品であることを特徴とする偏向装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の偏向装置において、ベルト滑走部(45;145;245;345)は、成形部品(43;143;343)の第一の縁部(41;141;241)に形成されていることを特徴とする偏向装置。
  5. 請求項4に記載の偏向装置において、成形部品(43;143;343)の第一の縁部(41;141;241)は、丸められていることを特徴とする偏向装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の偏向装置において、ベルト偏向部(46;146;246;346)は、成形部品(43;143;343)の第二の縁部(42;142;242;342a;342b;342c)に形成されていることを特徴とする偏向装置。
  7. 請求項6に記載の偏向装置において、成形部品(43;143;343)の第二の縁部(42;142;242;342a;342b;342c)は、丸められていることを特徴とする偏向装置。
  8. 請求項5および7に記載の偏向装置において、
    丸められた第一の縁部(41;141;241)と丸められた第二の縁部(42;142;242;342a;342b;342c)との間に、成形部品(43;143;343)の中央の接続構造部(44;144;244;344)が延在し、
    ベルト偏向部(46;146;246;346)の少なくとも一つのベルト案内部(46’;146’)と、ベルト滑走部(45;145;245;345)の少なくとも一つのベルト案内部(45’;145’)が接続構造部(44;144;244;344)から突出していることを特徴とする偏向装置。
  9. 請求項8に記載の偏向装置において、ベルト偏向部(46;146;246)は、弧状に湾曲していることを特徴とする偏向装置。
  10. 請求項1から8のいずれか一項に記載の偏向装置において、ベルト偏向部(346)は、L字状に形成されていることを特徴とする偏向装置。
  11. 請求項1から10のいずれか一項に記載の偏向装置において、ベルト滑走部(245)とベルト偏向部(246)の中間軸線(253)が互いに斜交いの状態で延びていることを特徴とする偏向装置。
  12. 請求項1から11のいずれか一項に記載の偏向装置(4;104;204;304)を備えた少なくとも一つのシートベルト機構(3;103)を有する自動車。
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