JP7147374B2 - 車両用ピラー構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ピラー構造に関する。
特許文献1には、インナーピラーパネルと該インナーピラーパネルを室内側から被包するガーニッシュを備えたフロントピラーにおいて、該ガーニッシュとインナーピラーパネルとの間に配置されるリブがガーニッシュに一体形成された構成が開示されている。この先行技術において、ガーニッシュに一体形成されたリブの大きさはガーニッシュの断面形状に対応しており、インナーピラーパネルとガーニッシュの間の空間を埋めるように配置されている。そして、当該ガーニッシュに乗員が衝突した際に、この上記リブを変形させて衝撃エネルギーを吸収し、乗員を保護する構成とされている。
特開平10-217868号公報
ところで、上記先行技術に係るリブは、リブの大きさをガーニッシュの断面形状に対応した大きさとし、ガーニッシュに乗員が衝突した際にガーニッシュの変形に伴ってインナーピラーパネルの側面から反力を得ている。このため、リブによってフロントピラー全体の幅が大きくなり、キャビン(車室)からの乗員の視界に影響を与えるという懸念がある。
本発明は上記事実を考慮し、車両衝突時に、車室側からピラーに衝突した乗員を保護すると共に、車室内にいる乗員の視界を良好に確保することができる車両用ピラー構造を得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係る車両用ピラー構造は、ピラーの骨格を構成し、車両前後方向の後端部にウェザストリップの取付相手となるフランジ部を有するピラーフレームと、前記ピラーフレームの車両幅方向内側に取り付けられ、車室内の意匠面を構成するガーニッシュと、前記ガーニッシュにおける前記ピラーフレーム側の面に一体形成され、前記ウェザストリップを介して前記フランジ部に支持されると共にピラーの長手方向に沿って配置された複数のリブと、を備え、前記複数のリブのそれぞれは、隣接するリブとの間に間隔を設けた状態で独立して形成され、前記ウェザストリップの後端部に面して配置された係合部と前記係合部よりも車両幅方向内側に形成された傾斜部とを有し、前記傾斜部は、ピラーの長手方向から見て三角形状に形成され、車両幅方向の外側から内側に向かうにつれてリブ高が徐々に小さくなっている。
請求項1に記載の本発明に係る車両用ピラー構造では、車室内の意匠面を構成するガーニッシュのピラーフレーム側の面に複数のリブが一体形成されている。また、この複数のリブは、ウェザストリップを介してピラーフレームの車両前後方向の後端部に設けられたフランジ部に支持されると共にピラーの長手方向に沿って配置されている。このため、乗員が車室側からピラーに衝突した際に、ガーニッシュの変形に伴って上記リブはピラーフレームのフランジ部から迅速に反力を得ることが出来る。そして、その後リブが圧壊されることにより衝撃エネルギーが吸収され、ガーニッシュによる乗員の保護性能が発揮される。
さらに、上記リブは、ピラーフレームのフランジ部から反力を得て衝撃エネルギーを吸収する構造とされているため、例えば、ピラーフレームの車両幅方向内側面から反力を得る構造のリブを形成する場合と比べて、リブの大型化が抑制される。これにより、車両用ピラーの小型化が促進される。その結果、車室側からピラーに衝突した乗員を保護すると共に、車室内にいる乗員の視界が良好に確保される。
また、請求項2に記載の本発明に係る車両用ピラー構造は、ピラーの骨格を構成し、車両前後方向の後端部にウェザストリップの取付相手となるフランジ部を有するピラーフレームと、前記ピラーフレームの車両幅方向内側に取り付けられ、車室内の意匠面を構成するガーニッシュと、前記ガーニッシュにおける前記ピラーフレーム側の面に一体形成され、前記ウェザストリップを介して前記フランジ部に支持されると共にピラーの長手方向に沿って配置された複数のリブと、を備え、前記複数のリブのそれぞれは、隣接するリブとの間に間隔を設けた状態で独立して形成され、前記ウェザストリップの後端部に面して配置された係合部と前記係合部よりも車両幅方向内側に形成された傾斜部とを有し、前記傾斜部は、車両前方側に突出した凸曲面状の前端部を有し、前記前端部は前記ガーニッシュの内側に収納され、前記ピラーフレームの後端部と前記ガーニッシュとの間から膨張展開可能なエアバッグを含むエアバッグモジュールの後端部に当接又は隣接して配置されている。
この請求項2に記載の本発明に係る車両用ピラー構造では、リブには、エアバッグモジュールと当接した傾斜部が設けられている。このため、エアバッグが膨張展開する際にガーニッシュへ入力される荷重が、該傾斜部を介して迅速に伝達される。これにより、ピラーフレームの車両前後方向の後端部とガーニッシュとの間を早期に押し広げることができ、エアバッグを迅速に膨張展開させることができる。その結果、車室側からピラーに衝突した乗員の保護性能が一層向上される。
さらに、傾斜部の車両前後方向の前端部がピラーの長手方向から見て車両前方側に凸をなす凸曲面状に形成されている。このため、例えば、傾斜部の車両前後方向前端部を直線状に形成する場合に比べて、エアバッグからガーニッシュへ入力される荷重が一層迅速に伝達される。また、エアバッグがリブに引っかかるということが抑制され、エアバッグを良好に膨張展開させることができる。
請求項3に記載の本発明に係る車両用ピラー構造は、請求項1又は請求項2に記載の車両用ピラー構造において、前記ガーニッシュのピラーの長手方向における前記リブの配置密度は、該ガーニッシュにおける所定の高さ領域の方が、該ガーニッシュにおける他の領域よりも高く設定されている。
請求項3に記載の本発明に係る車両用ピラー構造では、例えば、ガーニッシュにおいて、車両衝突時に乗員の頭部が衝突する蓋然性の高い領域等を所定の領域とすることができる。この場合、該領域に対して他の領域よりも多くリブを配置することにより衝撃エネルギーを効率的に吸収することができ、ガーニッシュが不必要に重量化されることが抑制される。
請求項4に記載の本発明に係る車両用ピラー構造は、請求項1~請求項3の何れか1項に記載の車両用ピラー構造において、前記傾斜部の車両幅方向の内端部と前記ガーニッシュとの境界部には、該ガーニッシュの板厚方向の厚みが他の部位に比べて薄く設定された薄肉部が形成されている。
請求項4に記載の本発明に係る車両用ピラー構造では、傾斜部の車両幅方向の内端部とガーニッシュとの境界部に、ガーニッシュの板厚方向の厚みが他の部位に比べて薄く設定された薄肉部が形成されている。これにより、エアバッグが膨張展開する際に、エアバッグから入力される荷重により、ガーニッシュの車両前後方向の後端部が薄肉部を起点にピラーフレームから離間する方向に折れ変形する。その結果、エアバッグの膨張展開がガーニッシュによって阻害されることが抑制され、エアバッグを良好に膨張展開させることができる。
請求項1に記載の本発明に係る車両用ピラー構造は、車両衝突時に、車室側からピラーに衝突した乗員を保護すると共に、車室内にいる乗員の視界が良好に確保される、という優れた効果を奏する。
請求項2に記載の本発明に係る車両用ピラー構造は、エアバッグを迅速に膨張展開させて、車室側からピラーに衝突した乗員の保護性能を一層向上させることができる。さらに、エアバッグからガーニッシュへ入力される荷重が一層迅速に伝達されると共に、エアバッグがリブに引っかかるということが抑制され、エアバッグを良好に膨張展開させることができる、という優れた効果を奏する。
請求項3に記載の本発明に係る車両用ピラー構造は、ガーニッシュに一体形成されたリブで衝撃エネルギーを効率的に吸収することができ、ガーニッシュが不必要に重量化されることを抑制することができる、という優れた効果を奏する。
請求項4に記載の本発明に係る車両用ピラー構造は、エアバッグの膨張展開がガーニッシュによって阻害されることが抑制され、エアバッグを良好に膨張展開させることができる、という優れた効果を奏する。
第1実施形態に係る車両用ピラー構造が適用されたフロントピラーを示す断面図である。 図1に示される車両用ピラー構造が適用された車両の側面を示す側面図である。 (A)は、図2に示される車両において、カーテンシールドエアバッグが作動される前の状態を車室内側からみた側面図であり、(B)は、カーテンシールドエアバッグが作動された後の状態を示す図3(A)に対応する図である。 図1に示されるフロントピラーのガーニッシュの概略側面図である。 (A)は、エアバッグが膨張展開を始めた直後の状態を示す図1に対応する断面図であり、(Bは)エアバッグの膨張展開が完了した状態を示す図1に対応する断面図である。 第2実施形態に係る車両用ピラー構造が適用されたフロントピラーを示す図1に対応する断面図である。 第3実施形態に係る車両用ピラー構造が適用されたフロントピラーを示す図1に対応する断面図である。
<第1実施形態>
図1~図5を用いて、本発明の第1実施形態に係る車両用ピラー構造について説明する。なお、車両前後方向前方側を矢印FRで示し、車幅方向外側を矢印OUTで示し、車両上下方向上側を矢印UPで示す。また、以下の説明で、特記することなく上下、前後、左右の方向を記載した場合は、車両上下方向の上下、車両前後方向の前後、車両左右方向(車幅方向)の左右を示すものとする。また、各図においては、図面を見易くする関係から、一部の符号を省略している場合がある。
図2及び図3(A)に示されるように、本実施形態の車両用ピラー構造が適用された車両12は、キャビン14の天井部を形成するルーフ16を備えている。また、車両12はルーフ16の車幅方向外側の端部に配置されると共に車両前後方向に延在するルーフサイドレール18を備えている。さらに、車両12は、それぞれが車両上下方向に延在し上端部がルーフサイドレール18に接続されてルーフ16を支持するフロントピラー20、センタピラー22及びリヤピラー24を備えている。また、車両12は、フロントピラー20、センタピラー22及びリヤピラー24の下端部が接続されると共に、車両前後方向に延在するロッカ26を備えている。このルーフサイドレール18、フロントピラー20、センタピラー22、リヤピラー24及びロッカ26は車体の骨格部材として機能すると共に、車両前後方向に沿って乗降用の開口部28及び開口部30を形成する。この開口部28及び開口部30がフロントサイドドア32及びリアサイドドア34によって閉止されることにより、該フロントサイドドア32及びリアサイドドア34によってキャビン14と車外側とが隔成される構成である。なお、図2では、フロントサイドドア32及びリアサイドドア34の図示を省略している。
なお、図1~図3に示される乗員Pは、例えばAM50(米国成人男性の50パーセンタイル)のダミー人形とされている。
図3Aに示されるように、キャビン14には、ルーフサイドレール18に沿って長尺状のエアバッグモジュール36が配設されている。このエアバッグモジュール36は、車両の側面衝突時にガスを噴出する円柱状のインフレータ39と、このインフレータ39からガスの供給を受けて膨張展開するカーテンエアバッグ38(以下、単に「エアバッグ38」ともいう)と、を含んで構成されている。
上記エアバッグモジュール36は、エアバッグ38が膨張展開される前の状態では、エアバッグ38が折り畳まれて細長い長尺状の部材としてアッセンブリ化されている。そして、この状態のエアバッグモジュール36の中間部が、ルーフ16の内張りとして構成されたルーフヘッドライニング19の車幅方向外側の端部19Aとルーフサイドレール18との間のスペースに収納されている。また、エアバッグモジュール36の前端部は、フロントピラー20の後述するピラーフレーム42とその車室内側に配設されたピラーガーニッシュ46との間のスペースに収納されている。さらに、エアバッグモジュール36の後端部は、リヤピラー24の図示しないピラーフレームとその車室内側に配設されたピラーガーニッシュとの間のスペースに収納されている。
上記構成のカーテンエアバッグ装置26では、インフレータ39が作動し、エアバッグ38内にガスが供給されると、エアバッグ38が膨張される。これにより、ルーフルーフヘッドライニング19の車幅方向外側の端部19Aが車室内側へ押し開かれると共に、フロントピラー20のピラーガーニッシュ46の後端部及びリヤピラー24のピラーガーニッシュ25の前端部がそれぞれ押し開かれる。その結果、エアバッグ38が、前席のフロントサイドドア32のサイドウインド35と後席のリアサイドドア34のサイドウインド35の両方を車室内側から略覆うように膨張展開される(図3B参照)。
また、補足すると、図3Aには、フロントピラー20における頭部保護領域Sが図示されている。この頭部保護領域Sは、車両12の前部斜め衝突時に車両前方側かつ車両幅方向外側(図1及び図3Aの矢印K方向)へ慣性移動する乗員Pの頭部Hがフロントピラー20と接触する蓋然性の高い領域である。本実施形態では、頭部保護領域Sは、フロントピラー20の長手方向における上側半分の領域に略一致している。なお、ガーニッシュ46において、頭部保護領域Sに一致する領域が、本発明における「所定の高さ領域」に相当する。
次に本実施形態の要部であるフロントピラー20について説明する。
キャビン14の前端部には、車両内装品であるインストルメントパネル(図示省略)が配設されている。インストルメントパネル内には、図示しない棒状のインパネリインフォースメントが車両幅方向を長手方向として配設されている。インパネリインフォースメントの長手方向の両端部には、左右一対のフロントピラー20が配設されている。各フロントピラー20は、インパネリインフォースメントの長手方向の端部が接合される下部と、当該下部から車両後方側かつ上方側へ斜めに延びる上部20Aと、によって構成されている。左右一対の上部20Aには、ウィンドシールドガラス40の車両幅方向の両側縁が支持されている。
図1には、車両12の車両幅方向右側に配置されたフロントピラー20をフロントピラー20の長手方向に対して略垂直な方向に沿って切断した状態を示す断面図が示されている。なお、車両12の車両幅方向左側に配置されたフロントピラーは、車両幅方向右側に配置されたフロントピラー20と同一断面構造であるため、以下においては車両幅方向右側に配置されたフロントピラー20についてのみ説明し、車両幅方向左側に配置されたフロントピラーの説明については省略する。
この図に示されるように、フロントピラー20は、その略中心部に配置された車体骨格部材としての中空閉断面構造のピラーフレーム42と、当該ピラーフレーム42の車両幅方向外側に配置され車両12の外観意匠の一部を構成するサイドパネルアウタ44と、を備えている。ピラーフレーム42の車室内側には、車両内装部材であるフロントピラーガーニッシュ46(以下、単に「ガーニッシュ40」と称す)が図示しない樹脂クリップ等の固定手段で内張りされている。
さらに、ガーニッシュ46とピラーフレーム42との間には、配線48及び上述したエアバッグモジュール36の前端部が配置されている。換言すると、ガーニッシュ46によって、配線48及びエアバッグモジュール36がキャビン14内に着座した乗員からは見えないようになっている。以下、先ずフロントピラー20を構成するピラーフレーム42、サイドパネルアウタ44及びガーニッシュ46についてこの順に説明する。
フロントピラー20のピラーフレーム42は、車両上下方向に延在し車両幅方向外側に配置されたピラーアウタパネル50と、車両上下方向に延在し車両幅方向内側に配置されたピラーインナパネル52と、を備えている。なお、以降においてピラーアウタパネル50を単に「アウタパネル50」、ピラーインナパネル52を単に「インナパネル52」と称すこともある。また、本実施形態では、アウタパネル50及びインナパネル52は鋼板材料にプレス加工が施されることにより形成されている。
アウタパネル50は、車両幅方向内側に開放された略ハット状の断面形状とされている。また、アウタパネル50の車両前後方向の両端部には、前アウタフランジ50Aと後アウタフランジ50Bがそれぞれ設けられている。前アウタフランジ50Aは、車両幅方向内側かつ若干前方側に延在されており、ウィンドシールドガラス40の車両幅方向右端部に対して略平行に配置されている。一方、後アウタフランジ50Bは、略車両前後方向後方側に延在されており、車両12の右側に配置されたフロントサイドドア32のサイドウインド35に対して略平行に配置されている。また、この後アウタフランジ50Bの延在方向は、図1に矢印Kで示される斜め衝突時における乗員Pの頭部Hの進行方向とは異なる方向とされている。
インナパネル52は、車両幅方向外側に開放された略L字状の断面形状とされている。具体的には、車両前後方向に対して後端側が車両幅方向内側へ傾斜した縦壁52Aと、縦壁52Aの後端部から車両幅方向外側に延在された横壁52Bを備えている。また、インナパネル52の車両前後方向の両端部には、前インナフランジ52Cと後インナフランジ52Dがそれぞれ設けられている。前インナフランジ52Cは、上述したアウタパネル50の前アウタフランジ50Aに対応しており、後インナフランジ52Dは後アウタフランジ50Bに対応している。そして、アウタパネル50及びインナパネル52の前後方向の両端部において、前アウタフランジ50A及び前インナフランジ52Cと、後アウタフランジ50B及び後インナフランジ52Dが、それぞれ溶接等により接合されている。これにより、ピラーフレーム42は、アウタパネル50とインナパネル52とによって閉断面が形成されている。
サイドパネルアウタ44は、鋼板材料にプレス加工が施されることにより形成されている。サイドパネルアウタ44は、アウタパネル50を車両外側から覆うように配置されており、車両幅方向内側に開放された略ハット状の断面形状とされている。また、サイドパネルアウタ44の車両前後方向の前端部には、アウタパネル50の前アウタフランジ50Aと接合される前フランジ44Aが設けられている。この前フランジ44Aの車両前方側には、ウィンドシールドガラス40の車両幅方向右端部が配置され、前フランジ44Aとウィンドシールドガラス40とが接着剤54により接合されている。また、この接着剤54の車両幅方向内側にはゴム製のシール材56が設けられており、ウィンドシールドガラス40と前フランジ44Aとの隙間をシールしている。
一方、サイドパネルアウタ44の車両前後方向後端部には、アウタパネル50の後アウタフランジ50Bと接合される後フランジ44Bが設けられている。図1に示されるように、ピラーフレーム42の後端部は、車両幅方向内側から外側へ向かって後インナフランジ52D、後アウタフランジ50B及び後フランジ44Bがこの順に重ねあわされて接合されている。そして、当該ピラーフレーム42の後端部がウェザストリップ60の取付相手とされている。なお、後インナフランジ52D及び後アウタフランジ50Bが本発明における「フランジ部」に相当する。
ウェザストリップ60は、フロントピラー20の断面視で略U字状に湾曲され、後インナフランジ52D、後アウタフランジ50B及び後フランジ44Bを挟持する略U字状の金属製の保持金具62を備えている。また、ウェザストリップ60は、該保持金具62の外側面を覆うように配置され、保持金具62に固定されたゴム製のシール部64を備えている。シール部64の車両幅方向内側はフロントピラー20の断面視で略U字状に形成され保持金具62の外側面を覆う保持部64Aとされている。この保持部64Aの車両幅方向内側は、後述するガーニッシュ46の後端部と当接している。また、保持部64Aの車両幅方向外側には、断面視円筒状に形成された筒状部64Bが一体的に形成されている。筒状部64Bは、フロントサイドドア32の閉鎖状態において、該フロントサイドドア32の前端部とフロントピラー20との間をシールしている。なお、保持金具62を、保持部64Aの内部にインサートする構成としてもよい。
ガーニッシュ46は、樹脂材料を用いて形成された内装部品であり、ピラーフレーム42をキャビン14側から覆うように設けられている。ガーニッシュ46は、フロントピラー20の断面視で、車両幅方向外側に開放部を有し車両幅方向内側に凸をなす略U字状に形成されている。具体的には、車両幅方向内側かつ後方側へ延在された前壁46Aと、前壁46Aの後端部から車両後方側かつ若干車両外側へ延在された内壁46Bと、内壁46Bの後端部から車両幅方向外側へ延在された後壁46Cと、を備えている。なお、後壁46C延在方向は、ピラーフレーム42の後端部に配置された後インナフランジ52D、後アウタフランジ50B、後フランジ44Bの延在方向と略直行する方向とされている。
図1及び図4に示されるように、後壁46Cには、後壁46Cとピラーフレーム42との間に介在する複数のリブ68が一体的に形成されている。複数のリブ68は、フロントピラー20の長手方向に沿って配置されている。また、ガーニッシュ46のピラー長手方向におけるリブ68の配置密度は、ガーニッシュ46の頭部保護領域Sを包含する長手方向上半分の領域の方が、他の領域(下半分の領域)よりも高く設定されている。
リブ68は、後壁46Cに対して略垂直な方向に沿って車両前方側へ立設されている。また、リブ68の車両幅方向内端部には、上述したウェザストリップ60の保持部64Aと対向して配置された係合部68Aが設けられている。係合部68Aは、フロントピラー20の断面視で車両幅方向外側かつ前方側に開放された略L字状の切り欠き部として構成されている。また、係合部68Aの車両幅方向内側には、フロントピラー20の断面視で車両前方側に凸をなす略三角形状の傾斜部68Bが設けられている。
図1に示されるように、リブ68の係合部68Aにガーニッシュ46の保持部64Aが係合されている。これにより、リブ68がウェザストリップ60を介してピラーフレーム42の後端部に支持されている。また、傾斜部68Bの前端部は、車両幅方向外側から内側へ向けて斜め後方へ直線状に傾斜しており、当該前端部がリブ68の前方側に配置されたエアバッグモジュール36の前端部に当接している。なお、この状態において、エアバッグモジュール36は、インナパネル52を構成する縦壁52Aと横壁52Bとの間の屈曲部52Eと、ガーニッシュ46を構成する内壁46Bと後壁46Cとの間のコーナ部46Dとの間のスペースに収納されている。
次に、上記したガーニッシュ46に乗員Pの頭部Hが衝突した際のリブ68の変形状態について説明する。
図1に示されるように、車両12の右斜め前方からバリア(図示省略)が衝突し、車両が斜め衝突すると、車両前方かつ車両幅方向右側に慣性移動する乗員Pの頭部Hがガーニッシュ46のコーナ部46D近傍に衝突する。このとき、ガーニッシュ46には、乗員Pの頭部進行方向に沿った衝突荷重Fが入力される(図1の矢印F参照)。
当該衝突荷重によってガーニッシュ46がピラーフレーム42側に変形すると、これに伴って、リブ68の係合部68Aがウェザストリップ60を介して後インナフランジ52D、後アウタフランジ50B、後フランジ44Bに押し当てられる。これにより、リブ68は、ピラーフレーム42の後端部から反力R(図1の矢印R参照)を得て良好に支持されるため、リブ68の傾斜部68Bへ効果的に荷重を伝達することができる。そして、傾斜部68Bを圧壊させることにより衝撃エネルギーが吸収される。その結果、乗員Pの頭部Hがピラーフレーム42から直接反力を受けることが回避され、頭部Hの負担を軽減することができる。
次に、車両12の側面衝突によりエアバッグモジュール36を構成するエアバッグ38が膨張展開する際のガーニッシュ46の変形状態について説明する。
図5(A)に示されるように、エアバッグ38の内部へインフレータ39からガスが供給されると、エアバッグ38の前端部はガーニッシュ46とピラーフレーム42との間で膨張される。この際、エアバッグモジュールと当接して配置されたリブ68の傾斜部68Bに内部からの押圧力f(図5(A)参照)が迅速に作用して、ガーニッシュ46の後端部とウェザストリップ60との接合部が早期に開裂する。これにより、エアバッグ38の前端部をフロントピラー20の下方側へ迅速に膨張展開させることができる。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
上記した本実施形態に係る車両用ピラー構造では、キャビン14内の意匠面を構成するガーニッシュ46におけるピラーフレーム42側の面に、複数のリブ68が一体形成されている。複数のリブ68は、フロントピラー20の長手方向に沿って配置されている。また、各リブ68は、ウェザストリップ60を介してピラーフレーム42の車両前後方向の後端部に設けられた後インナフランジ52D、後アウタフランジ50B、に支持されている。このため、乗員Pがキャビン14側からフロントピラー20に衝突した際に、ガーニッシュ46の変形に伴ってリブ68はピラーフレーム42の後インナフランジ52D及び後アウタフランジ50Bから迅速に反力を得ることが出来る。そして、その後リブ68が圧壊されることにより衝撃エネルギーが吸収され、ガーニッシュ46による乗員Pの保護性能が発揮される。
さらに、上記リブ68がピラーフレーム42の後インナフランジ52D及び後アウタフランジ50Bから反力を得て衝撃エネルギーを吸収する構造とされているため、例えば、本実施形態のピラーフレーム42の車両幅方向内側面(縦壁52A)から反力を得る構造のリブを形成する場合と比べて、リブ68の大型化が抑制される。これにより、フロントピラー20の小型化が促進され、キャビン14側からガーニッシュ46に衝突した乗員Pを保護すると共に、キャビン14内の乗員Pの視界を良好にすることができる。
また、上記した通り、リブ68の小型化を促進することができるため、ピラーフレーム42とガーニッシュ46との間にエアバッグ38や配線48を配置する構成としても、フロントピラー20に与える設計上の制約を抑制することができる。
また、本実施形態における、ガーニッシュ46のピラー長手方向におけるリブ68の配置密度は、ガーニッシュ46の長手方向上半分の領域の方が、他の領域(下半分の領域)よりも高く設定されている。ここで、当該上半分の領域はガーニッシュ46における頭部保護領域Sと略一致しているため、車両衝突時に乗員Pの頭部Hが衝突する蓋然性の高い領域に集中してリブ68が配置されている。このため、ガーニッシュ46に乗員Pの頭部Hが衝突した際に、ガーニッシュ46で衝撃エネルギーを効率的に吸収して頭部Hを保護することができる。また、効率的にリブ68を配置することにより、ガーニッシュ46がリブ68によって不必要に重量化されることを抑制することができる。
リブ68は、エアバッグ38が膨張展開される前の状態で、エアバッグモジュール36と当接した傾斜部68Bが設けられている。このため、エアバッグ38が膨張展開する際にガーニッシュ46へ入力される荷重が、該傾斜部68Bを介して迅速に伝達される。これにより、ピラーフレーム42の車両前後方向後端部とガーニッシュ46との間を早期に押し広げることができ、エアバッグ38を迅速に膨張展開させることができる。その結果、本実施形態のピラー構造において、キャビン14側からフロントピラー20に衝突した乗員Pの保護性能を一層向させることができる。
また、本実施形態においては、ピラーフレーム42の後端部に配置された後インナフランジ52D及び後アウタフランジ50Bの延在方向が、図1に矢印Kで示される斜め衝突時における乗員Pの頭部Hの進行方向とは異なる方向とされている。このため、車両前部の斜め衝突時に、後インナフランジ52D及び後アウタフランジ50Bの高剛性方向に沿って乗員Pの頭部Hがピラーフレーム42に衝突することを抑制することができる。これにより、例えば、この後インナフランジ52D及び後アウタフランジ50Bの延在方向が斜め衝突時における乗員Pの頭部Hの進行方向と一致している場合に比べて、フロントピラー20における乗員Pの頭部保護性能を向上することができる。
<第2実施形態>
次に、図6を用いて、本発明の第2実施形態に係る車両用ピラー構造について説明する。なお、第1実施形態と同一の部材については同一の符号を付してその説明を省略する。
図6に示されるように、本実施形態に係る車両用ピラー構造においても、ガーニッシュ46の後壁46Cには、後壁46Cとピラーフレーム42との間に介在するように、複数のリブ80が一体的に形成されている。本実施形態では、このリブ80を構成する傾斜部82の車両前後方向前端部がフロントピラー20の長手方向から見て車両前方側に凸をなす凸曲面状に形成されていることに特徴がある。
また、この図に示されるように、この傾斜部82は、エアバッグ38が膨張展開される前の状態において、エアバッグモジュール36に当接するように配置されている。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
本実施形態では、リブ80の傾斜部82の形状が第1実施形態と異なる構成とされているが、基本的には第1実施形態の構成を踏襲しているため、同様の作用及び効果を得られる。
また、本実施形態では、リブ80を構成する傾斜部82の車両前後方向の前端部が、フロントピラー20の長手方向から見て車両前方側に凸をなす凸曲面状に形成されている。このため、例えば、傾斜部の車両前後方向前端部を直線状に形成する場合に比べて、エアバッグ38からガーニッシュ46へ入力される荷重が一層迅速に伝達される。また、エアバッグ38がリブ80に引っかかるということが抑制され、エアバッグ38を良好に膨張展開させることができる。
<第3実施形態>
次に、図7を用いて、本発明の第3実施形態に係る車両用ピラー構造について説明する。なお、第1実施形態と同一の部材については同一の符号を付してその説明を省略する。
図7に示されるように、本実施形態に係る車両用ピラー構造においても、ガーニッシュ46の後壁46Cには、後壁46Cとピラーフレーム42との間に介在するように、複数のリブ68が一体的に形成されている。本実施形態では、当該リブ68における傾斜部68Bの車両幅方向内端部とガーニッシュ46との境界部に薄肉部90が形成されていることを特徴とする。
薄肉部90は、ガーニッシュ46の一部として構成され、ガーニッシュ46の板厚方向の厚みが他の部位に比べて薄く設定されている。図7に示されるように、本実施形態の薄肉部90は、ガーニッシュ46のピラーフレーム42側の面に形成され、フロントピラー20の断面視で略V字状に形成された溝部とされている。また、薄肉部90は、ガーニッシュ46の長手方向に沿って連続した直線状に形成されている。さらに、この直線状の薄肉部90は、各々のリブ68の車両幅方向内端部とガーニッシュ46との境界部を通る構成とされている。このため、ガーニッシュ46の後端部に対して車両幅方向外側(ピラーフレーム42側)から押圧力が加えられると、ガーニッシュ46の後端部がこの薄肉部90を起点に折れ変形(図7に示される矢印C方向参照)されやすい構成とされている。このため、エアバッグ38が膨張展開した際に、ガーニッシュ46の後端部がエアバッグ38から押圧力されると、図7に実線で示されるガーニッシュ46の通常形状から、図7に一点鎖線で示される形状へと変形され、ガーニッシュ46の後端部がキャビン14側に押し広げられやすい構成とされている。
なお、上記薄肉部90を、不連続な直線状に形成する構成としてもよい。また、薄肉部90をフロントピラー20の断面視で略U字状の溝部として構成してもよい。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
本実形態においても、ガーニッシュ46に薄肉部90が設けられているという点で第1実施形態の構成と異なるが、基本的には第1実施形態の構成を踏襲しているため、同様の作用及び効果を得ることができる。
また、本実施形態では、ガーニッシュ46において、傾斜部68Bの車両幅方向内端部とガーニッシュ46との境界部に、ガーニッシュ46の板厚方向の厚みが他の部位に比べて薄く設定された薄肉部90が形成されている。これにより、エアバッグ38が膨張展開する際に、エアバッグ38から入力される荷重により、ガーニッシュ46の車両前後方向後端部が薄肉部90を起点にピラーフレーム42から離間する方向に折れ変形する。その結果、エアバッグ38の膨張展開がガーニッシュ46によって阻害されることが抑制され、エアバッグ38を良好に膨張展開させることができる。
[上記実施形態の補足説明]
上記第1実施形態~第3実施形態における、ガーニッシュ46に一体形成される複数のリブ68、80の数は、ガーニッシュ46の長手方向上半分の領域の方が、他の領域(下半分の領域)よりも多い構成とされている。しかし、本発明はこれに限らない。例えば、フロントピラー20の長手方向に沿って略等間隔に複数のリブ68、80が配置される構成としてもよい。若しくは、ガーニッシュ46における頭部保護領域Sと一致する領域にのみリブ68、80を配置する構成としてもよい。
また、第1実施形態~第3実施形態においては、エアバッグ38が膨張展開される前の状態において、リブ68、80を構成する傾斜部68B、82の車両前後方向前端部がエアバッグモジュール36に当接されている。しかし、本発明はこれに限らず、傾斜部68B、82とエアバッグモジュール36が離間している構成としてもよい。この場合においても、リブ68、80の車両前方側の近傍にエアバッグモジュール36が配置されることにより、エアバッグ38の膨張展開に伴いエアバッグ38からガーニッシュ46に入力される荷重がリブ68、80を介して迅速に伝達される。
14 キャビン(車室)
20 フロントピラー(ピラー)
36 エアバッグモジュール
38 カーテンエアバッグ(エアバッグ)
42 ピラーフレーム
46 ガーニッシュ
50B 後アウタフランジ(フランジ部)
52D 後インナフランジ(フランジ部)
60 ウェザストリップ
68 リブ
68B 傾斜部
80 リブ
82 傾斜部
90 薄肉部
頭部保護領域S(所定の高さ領域)

Claims (4)

  1. ピラーの骨格を構成し、車両前後方向の後端部にウェザストリップの取付相手となるフランジ部を有するピラーフレームと、
    前記ピラーフレームの車両幅方向内側に取り付けられ、車室内の意匠面を構成するガーニッシュと、
    前記ガーニッシュにおける前記ピラーフレーム側の面に一体形成され、前記ウェザストリップを介して前記フランジ部に支持されると共にピラーの長手方向に沿って配置された複数のリブと、を備え、
    前記複数のリブのそれぞれは、隣接するリブとの間に間隔を設けた状態で独立して形成され、前記ウェザストリップの後端部に面して配置された係合部と前記係合部よりも車両幅方向内側に形成された傾斜部とを有し、
    前記傾斜部は、ピラーの長手方向から見て三角形状に形成され、車両幅方向の外側から内側に向かうにつれてリブ高が徐々に小さくなっている、車両用ピラー構造。
  2. ピラーの骨格を構成し、車両前後方向の後端部にウェザストリップの取付相手となるフランジ部を有するピラーフレームと、
    前記ピラーフレームの車両幅方向内側に取り付けられ、車室内の意匠面を構成するガーニッシュと、
    前記ガーニッシュにおける前記ピラーフレーム側の面に一体形成され、前記ウェザストリップを介して前記フランジ部に支持されると共にピラーの長手方向に沿って配置された複数のリブと、を備え、
    前記複数のリブのそれぞれは、隣接するリブとの間に間隔を設けた状態で独立して形成され、前記ウェザストリップの後端部に面して配置された係合部と前記係合部よりも車両幅方向内側に形成された傾斜部とを有し、
    前記傾斜部は、車両前方側に突出した凸曲面状の前端部を有し、
    前記前端部は前記ガーニッシュの内側に収納され、前記ピラーフレームの後端部と前記ガーニッシュとの間から膨張展開可能なエアバッグを含むエアバッグモジュールの後端部に当接又は隣接して配置されている、車両用ピラー構造。
  3. 前記ガーニッシュのピラーの長手方向における前記リブの配置密度は、該ガーニッシュにおける所定の高さ領域の方が、該ガーニッシュにおける他の領域よりも高く設定されている、
    請求項1又は請求項2に記載の車両用ピラー構造。
  4. 前記傾斜部の車両幅方向の内端部と前記ガーニッシュとの境界部には、該ガーニッシュの板厚方向の厚みが他の部位に比べて薄く設定された薄肉部が形成されている、
    請求項1~請求項3の何れか1項に記載の車両用ピラー構造。
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