JP5217847B2 - 車両の遮蔽部材の取付け構造 - Google Patents

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Description

この発明は、車両の窓に設けられる遮蔽部材の取付け構造に関し、車両の内装技術の分野に属する。
近年、車両においては、前方からの衝撃荷重から乗員を保護するためのエアバッグ装置に加えて、側方からの衝撃荷重からも乗員を保護するためのカーテンエアバッグ装置が備えられることがある。このカーテンエアバッグ装置は、車体側面を構成する窓やピラーの上方に車両前後方向にわたってエアバックを収納しておき、側方からの衝撃荷重の作用時に、該エアバッグをインフレータからのガス圧で膨張させて、例えばルーフパネルを車室内側から覆うトップシーリングを変形させ或いは破断して、ウインドガラスやピラー内面に沿って下方へ展開させる構成である。
一方、車室内のプライバシーを確保し或いは居住性の向上等を目的として、車体の後部座席の側面や後面の窓に車外からの視線を遮るカーテンやブラインド等の遮蔽部材をオプション用品等として装着することがある。特許文献1には、この種の遮蔽部材として、前記のようなカーテンエアバッグ機能を備えたものが開示されている。
特開平11−48902号公報
ところで、近年では、エアバッグによって車体側面をより幅広く覆うべく、窓の車両後方側に隣接して位置する後部ピラーの内部までエアバッグの後端側を延設したものが提案されている。
この場合、エアバッグの後端部は、一般的に後部ピラートリムで車室内側から覆われている。従って、カーテンエアバッグ装置の作動時には、エアバッグの膨張によりトップシーリングや後部ピラートリムを変形させ、その変形によって該トップシーリングや後部ピラートリムの側端部近傍に生じた間隙から、車体側面の窓に配設されたウインドガラスに沿ってエアバッグを展開させる。
ここで、上述した構造の場合、前記窓にカーテンやブラインド等の遮蔽部材を装着すると、次のような問題が発生することが考えられる。
つまり、窓に遮蔽部材が装着されており、この遮蔽部材が窓の後端部に位置していると、カーテンエアバッグ装置が作動し、エアバッグ後端が後部ピラートリムを変形させることにより生じた間隙からウインドガラスに沿って車室側へ展開しようとしたときに、該エアバッグが窓の後端部で前記遮蔽部材に当接することになる。そのため、該エアバッグのスムーズな展開が妨げられ、乗員保護の機能を十分発揮できないおそれが生じる。したがって、前記のようなカーテンエアバッグ装置が装備されている場合、車体側面の窓にカーテンやブラインド等の遮蔽部材を装着することが困難となるのである。
この発明は、カーテンエアバッグ装置が装備されている車両において、窓に遮蔽部材が装着されている場合にも、該遮蔽部材によってエアバッグの展開が妨げられることを防止し、この種の車両への遮蔽部材の装着を可能とする車両の遮蔽部材の取付け構造を提供することを目的とする。
この発明の車両の遮蔽部材の取付け構造は、車体に設けられた窓の車両後方側に隣接して位置する後部ピラーと、該後部ピラーのウインドガラス近傍位置において収納状態で車体に固定されたカーテンエアバッグ装置と、前記窓の少なくとも一部を車室内側から覆う遮蔽部材と、を備え、前記後部ピラーは、硬質の樹脂製の後部ピラートリムで車室内側から覆われており、前記カーテンエアバッグ装置は、収納状態では、前記後部ピラーの所定部位に沿うようにして車体に固定され、インフレータからのガス圧を受けて膨張されたときには、後部ピラートリムの車幅方向外側の端部と前記窓との間から該窓を覆うように車室内側に展開されるようにしてなる展開部材を備えた車両の遮蔽部材の取付け構造であって、前記遮蔽部材が前記窓を覆った状態で、前記展開部材の展開位置よりも車両外側となるよう前記遮蔽部材を保持する保持部材が設けられており、前記後部ピラーは、インナパネルおよびアウタパネルからなり、前記インナパネルには、車両前方へ延出する保持ブラケットが設けられ、前記保持部材が、前記保持ブラケットに設けられているものである。
この構成によれば、保持部材が展開部材の展開位置よりも車両外側で遮蔽部材を保持することにより、展開部材の展開時には、該展開部材よりも遮蔽部材が車両外側に位置することとなり、展開部材の展開を遮蔽部材が妨げることがなくなる。その結果、展開部材は後方から車室内側へスムーズに展開し、乗員保護の目的が達成される。
なお、本発明において展開部材とは、エアバッグ及びテザーを含むものとする。
しかも、前記後部ピラーが、インナパネルおよびアウタパネルからなり、前記インナパネルには、車両前方へ延出する保持ブラケットが設けられ、前記保持部材が、前記保持ブラケットに設けられているものであるから、保持部材をブラケットを介して車体側に強固に固定することができ、遮蔽部材の後端部をふらつきなく強固に保持することができる。
この発明の一実施態様においては、前記遮蔽部材が、車両前方へ付勢された状態で設けられており、前記展開部材の展開伴い、前記保持部材と前記遮蔽部材との係合が解除されるものである。
この構成によれば、展開部材の展開に伴って遮蔽部材を後部ピラーから前方移動させるようにしたことで、遮蔽部材が展開部材の展開を妨げることをより確実に防止できる。
この発明によれば、保持部材が展開部材の展開位置よりも車両外側で遮蔽部材を保持することにより、展開部材の展開時には、該展開部材よりも遮蔽部材が車両外側に位置することとなり、展開部材の展開を遮蔽部材が妨げることがなくなる。その結果、展開部材は後方から車室内側へスムーズに展開し、乗員保護の目的が達成される。
しかも、前記後部ピラーが、インナパネルおよびアウタパネルからなり、前記インナパネルには、車両前方へ延出する保持ブラケットが設けられ、前記保持部材が、前記保持ブラケットに設けられているものであるから、保持部材をブラケットを介して車体側に強固に固定することができ、遮蔽部材の後端部をふらつきなく強固に保持することができる効果がある。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
(第1実施形態)
まず、図1〜図6に示す第1実施形態について説明する。図1、図2に示すように、この実施形態に係る車両1の車室内には、前方から、前席シート2、2列目シート3、およ3列目シート4が設置されている。また、この車両1の車体側面には、前方から、Aピラー5、Bピラー6、Cピラー7、およびDピラー8が配設されており、Aピラー5とBピラー6との間にフロントサイドドア9が、Bピラー6とCピラー7との間にリヤサイドドア10がそれぞれ設けられている。また、車体後面にはバックドア11が設けられている。
前記サイドドア9、10およびバックドア11に設けられた窓には、ウインドガラス9a、10a、11aがそれぞれ装着され、サイドドア9、10のウインドガラス9a、10aは上下開閉式、バックドア11のウインドガラス11aは嵌め込み式とされている。また、前記Cピラー7とDピラー8との間にも後部窓12が設けられ、この後部窓12には嵌め込み式のウインドガラス12aが装着されている。そして、前記リヤサイドドア10、バックドア11および後部窓12には、ウインドガラス10a、11a、12aを車室内側から覆うカーテン13、14、15がそれぞれ装着されている。
一方、この車両1には、前方からの衝撃荷重から前席シート2の乗員を保護するためのエアバッグ装置(図示せず)に加えて、各シート2、3、4の乗員を側方からの衝撃荷重から保護するためのカーテンエアバッグ装置20が装備されている。
また、車体後部の側部上方には、図3に示すように、ルーフパネル31の側端部に連続させて、アウタパネル33aとインナパネル33bとで閉断面構造とされたルーフサイドレール33が車体前後方向に配設されている。
そして、該ルーフパネル31およびルーフサイドレール33の下方に、これらを車室内側から覆うトップシーリング(軟質のルーフトリム)32が配設され、該トップシーリング32の側端部32aとルーフサイドレール33との間の空間に、前記カーテンエアバッグ装置20のエアバッグ21が折り畳まれた状態で収納され、その近傍に後述するインフレータ23(図1、図2参照)が配置されている。
また、車体後部の側部下方には、アウタパネル34aとインナパネル34bとで閉断面構造とされたリヤフェンダ34が配設され、その車内側にトリム8cが配設されている。そして、前記ルーフサイドレール33とリヤフェンダ34との間に前記Cピラー7およびDピラー8が上下方向に配設され、両ピラー7、8の間に前記後部窓12が設けられている。ここで、後部窓12に嵌め込まれるウインドガラス12は、アウタパネル33aのフランジ33a′とアウタパネル34aのフランジ34a′に取付けられ、乗員による開閉操作が行われないように設けられている。
ところで、カーテンエアバッグ装置20は、ルーフパネル31を車室内側から覆うトップシーリング32の側端部上方において、収納状態で、前記フロントサイドドア9、リヤサイドドア10および後部窓12のウインドガラス9a、10a、12aの上縁部に沿って車体前後方向に配設されたエアバッグ21と、該エアバッグ21に供給通路22を介して膨張、展開用のガス圧を供給するインフレータ23と、一端部がAピラー5、Dピラー8に固定される一方、他端部がエアバッグ21の前端部、後端部に取付けられた帯状のテザー24、25とで構成されている。
エアバッグ21は、その後端部が、後部窓12の車両後方側に隣接して位置する後部ピラーとしてのDピラー8の内部まで延設されており、図4に示すようにDピラー8のトリム8cで車室内側から覆われている。また、エアバッグ21の前記後端部は、その収納状態においてDピラー8の所定部位(ここではピラー8の前辺部)に沿うようにして車体に固定されている。
テザー24、25は、それぞれエアバッグ21の収納状態において、その延び方向がそれぞれAピラー5、Dピラー8の延び方向に略沿うように収納されている。
そして、車体側方からの衝撃荷重の作用時、あるいはその予知時に、エアバッグ21が前記インフレータ23からのガス圧で膨張し、前記トップシーリング32をその側端部32aが下方に移動するように変形させながら、その変形によって該トップシーリング32の側端部32a近傍に生じた隙間から、図1、図2にて二点鎖線で示すように各ウインドガラス9a、10a、12aに沿って下方に展開し、各シート2、3、4の乗員を保護するようになっている。
ここで、従来のカーテン取付け構造では、例えば、後部窓にカーテンを取付ける場合、このカーテンが後部窓の上部に位置していると、エアバッグがウインドガラスに沿って下方へ展開しようとしたときに、該エアバッグが後部窓の上部でカーテンに当接し、その結果エアバッグのスムーズな展開が阻害されていた。
この対処として、カーテン14は、後部窓12のウインドガラス12aに密着するように、具体的には、エアバッグ21が下方へ展開するとき、該エアバッグ21のウインドガラス12a側の部分より車両幅方向の外側に位置するように、ウインドガラス12aに固定された支持部材14a、14bにより支持されている。
そのために、図3に示すように、カーテンエアバッグ装置20のエアバッグ21の膨出方向Dより上にカーテン14の上端が位置するように、カーテン14は支持部材14a、14bにより支持されている。
このカーテン14の支持部材14a、14bは、車両前後方向に延びるレール部材であって、カーテン14を水平方向に支持し、支持部材14aがウインドガラス12aの上部に、支持部材14bが支持部材14aと平行状態で該ガラス12aの下部に両面テープにより固定されている。(窓12正面から見た、展開状態(a)、収納状態(b)を示す図4参照。)。これにより、カーテン14は、全体がウインドガラス12aに沿って車両前後方向に展開する。
また、上部側の支持部材14aは、カーテン14の上端より下部分で支持し、下部側の支持部材14bは下端で支持している。これは、上部側の支持部材14aが、エアバック21の展開時にトップシーリング32の側端部32aと接触しない位置に固定されているためである。
また、本実施形態では、上述したように、エアバッグ21の後端部がDピラー8の内部まで延設されていることにより、エアバッグ21が展開した時、その後端部は、Dピラー8のトリム8cの前縁部8c′(図4参照)を車室内側に変形させながら、その変形によってトリム8cの前縁部8c′近傍に生じた間隙から、ウインドガラス12aに沿って前方に展開する。
また、エアバッグ21の展開時には、同時にテザー24、25の他端部が、エアバッグ21の展開によって生じた隙間を通してそれぞれAピラー5、Dピラー8から車室内側に展開するようになっており、この時各テザー24、25は、図1、図2中二点鎖線で示すように車両前後方向に延びた状態となる。このように、テザー24、25が車両前後方向に延びてエアバッグ21を引張ることで、エアバッグ21の車両前後方向にテンションラインを形成しながら、エアバッグ21に張力を作用させ、乗員保護性能の向上を図っている。
ここで、従来のカーテン取付け構造では、このカーテンが後部窓の後端部に位置していると、エアバッグがウインドガラスに沿って車室側へ展開しようとしたときに、該エアバッグが後部窓の後端部でカーテンに当接し、その結果エアバッグのスムーズな展開が阻害されていた。
次に、この問題を解消するように構成された後部窓12の近傍におけるカーテン14の取付け構造を説明する。
図5は、図4(a)のX−X線矢視断面相当の図を示しており、図4、図5に示すように、トリム8cの前縁部8c′の近傍、すなわち後部窓12の後辺部近傍には、その上下に2つの車体側スナップ部材15a、15a(以下、スナップ部材15aと略記する)が配設される一方、カーテン14の後端部の車外側には、車体側スナップ部材15a、15aに対応して2つのカーテン側スナップ部材15b、15b(以下、スナップ部材15bと略記する)が取付けられている。
そして、各スナップ部材15b、15bを対応位置するスナップ部材15a、15aと結合させると、スナップ部材15にカーテン14の後端部が係合することによりこれが所定位置に保持されるようになっている。なお、図5においては、図示の便宜上、支持部材14a、14bの図示を省略している。
ところで、前記Cピラー7およびDピラー8は、図5に示すように、アウタパネル7a、8aとインナパネル7b、8bとでなる閉断面構造を有し、その車室内側をピラートリム7c、8cで覆った構造とされている。上述したスナップ部材15aは、Dピラー8のインナパネル8bにボルト、ナットからなる固定部材16により固定された樹脂製のブラケット17を介して車体側(インナパネル8b)に取付けられている。
具体的には、ブラケット17の後端部がインナパネル8bにおいて固定部材16により固定される一方、前端部が後部窓12のウインドガラス12aに略沿うように前方に延出している。そして、この前端部は、インナパネル8bとトリム8cとの間隙を通って先端が車室側に露出しており、その先端には、スナップ部材15aが取付けられている。これにより、乗員は、スナップ部材15a、15bとの結合作業、または分離作業を車室内において容易に行えるようになっている。
ところで、エアバッグ21の後端部は、図示のようにDピラー8のインナパネル8bとトリム8cとの間に形成された空間内に収納されており、エアバッグ21が展開する時には、図6に示すように、トリム8cの前縁部8c′を車室内側に変形させながら、その変形によってトリム8cの前縁部8c′近傍の間隙Gからウインドガラス12aに沿って前方に展開する。
そこで、本実施形態では、スナップ部材15a、15bの結合により、後部窓12を遮蔽しているカーテン14の後端部を図6に示すようにトリム8cの前縁部8c′よりも車両外側に保持するように構成しており、換言すれば、前記結合により、カーテン14の後端部をエアバッグ21の展開位置よりも車外側に保持している。
このため、エアバッグ21の展開時には、該エアバッグ21よりもカーテン14が車両外側に位置することとなり、エアバッグ21の前方への展開をカーテン14が妨げることがなくなる。その結果、エアバッグ21は後方から車室内側へスムーズに展開し、乗員保護の目的が達成される。
さらに、本実施形態では、エアバッグ21の後端部の展開に伴って生じた間隙Gを通ってテザー25(図1、図2参照)が車室側に展開することから、上述した構成により、テザー25の展開が妨げられることもなくなる。
また、本実施形態では、スナップ部材15aがDピラー8のインナパネル8bから車両前方へ延出するブラケット17に設けられることにより、スナップ部材15aをブラケット17を介して車体側に強固に固定することができ、カーテン14の後端部をふらつきなく強固に保持することができる。
参考例
次に、図7、図8に示す参考例について説明する。図7は、参考例における後部窓を示す図4相当の正面図であり、図8は、図7(a)のY−Y線矢視断面図である。なお、第1実施形態と同様の構成要素については、同一の番号を付して説明を省略する。
この参考例では、トリム8cの前縁部8c′の近傍、すなわち後部窓12の後辺部近傍のウインドガラス12a内面上に、スナップ部材15aに相当するスナップ部材115aを両面テープにより固定している。
そして、この参考例においても、第1実施形態と同様、スナップ部材115a、15bの結合により、後部窓12を遮蔽しているカーテン14の後端部を図8に示すようにトリム8cの前縁部8c′よりも車両外側に保持しており、カーテン14の後端部をエアバッグ21やテザー25の展開位置よりも車外側に保持している。
これにより、該参考例においても、エアバッグ21の後端部の展開が妨げられることを防止できる。そして、スナップ部材115aをウインドガラス12aに直接取付けたことにより、第1実施形態のブラケット17のような特別な部材を用いなくても、スナップ部材115aを配設することができ、部品点数の削減及びコスト低減を図ることができる。
他の参考例
次に、図9〜図12に示す参考例について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成要素については、同一の番号を付して説明を省略する。
この参考例では、図9に示すように、車両前後方向に沿って延びるように紐状の弾性部材114cがカーテン14に取付けられ、該カーテン14の前端部、後端部がそれぞれ後方、前方、つまり車両前後方向中央部に向かって付勢されている。
そして、スナップ部材15aに相当するスナップ部材215aが、図9、図10に示すようにトリム8cの前縁部8c′の近傍、すなわち後部窓12の後辺部近傍にてウインドガラス12aに固定された第2レール部材218、218に支持されている。
具体的には、スナップ部材215aは、車両前後方向に延びる各第2レール部材218、218に対し車両前後にスライド可能に係合されたスライダ219に取付けられることで、レール部材218に支持された状態になっている。これにより、カーテン14は、スナップ部材215a、およこれと結合状態にあるスナップ部材15bを介して第2レール部材218に係合している。
ここで、レール部材218は、図11(a)に示すようにC型断面を有し、その途中には、図11(b)に示すように、底面を切り起こすことによりスライダ219が通過する間隔を狭くして、該スライダ219をその後方位置で係止する保持部218aが設けられている。
この保持部218aは切り越した部位がバネとして作用し、乗員が後部窓12を遮蔽すべくカーテン14の前端部を前方に引っ張る際には、その操作力によらず、スライダ219に対する係止状態を維持してその前方移動を阻止すると共に、スナップ部材215aに前記操作力を超える大きな荷重が後方から作用したときには、保持部218aが沈み込んでスライダ219の通過を許容し、保持部218aによるスライダ219の係止状態が解除されるようになっている。この時、カーテン14の弾性部材114cの付勢力により、スナップ部材215aとスナップ部材15bとの結合部位、およカーテン14の後端部が前方に移動するようになっている。
このため、保持部218aにスライダ219が係合している状態でエアバッグ21、テザー25といった展開部材が展開し、エアバッグ21がスナップ部材215a、15bの結合部位を後方から押圧したときには、その展開圧力によりスライダ219の係止状態が図12に示すように解除される。そして、この時、前記展開圧力と弾性部材114cの付勢力との協働により、スナップ部材215aとスナップ部材15bとの結合部位、及びカーテン14の後端部が前方に移動する。
このように、エアバッグ21を含む展開部材の展開に伴ってカーテン14と第2レール部材218との係合を解除し、カーテン14の後端部をDピラー8から前方に移動させるようにしたことで、前記展開部材の展開をカーテン14が妨げることをより確実に防止できる。
他の参考例
また、エアバッグ21を含む展開部材の展開に伴ってカーテン14の後端部の係合状態を解除する場合、上述した図9〜図12の参考例のように、エアバッグ21等の展開圧力を利用することには必ずしも限定されない。例えば、図13に示すように、スナップ部材15a内にソレノイド300を設け、このソレノイド300の作動によって、スナップ部材15a、15b同士の結合を強制的に解除するようにしてもよい。
図13の参考例では、車体側方からの衝撃荷重の作用時、あるいはその予知時にインフレータ23を制御するコントローラ(不図示)からソレノイド300に対して制御信号を送信可能としており、ソレノイド300では、この制御信号に基づいてコイル300aが通電することにより、プランジャ300bを図中二点鎖線で示すように駆動させるようになっている。
この場合、スナップ部材15aとスナップ部材15bとが結合状態にある時に車体側方からの衝撃荷重が作用するか或いはそれが予知されると、インフレータ23が作動してエアバッグ21等の展開部材が展開を開始するとともに、その直後プランジャ300bが駆動して、スナップ部材15a、15bの結合、すなわちスナップ部材15aとカーテン14との係合を強制的に解除する。この時、エアバッグ21の展開圧力と弾性部材114c(図11参照)の付勢力との協働により、カーテン14の後端部は、結果的に第3実施形態の場合と同様前方に移動することになる。
なお、その他の作用効果は、上述した第1実施形態と同様である。また、第1実施形態と同様の構成要素については、同一の号を付して説明を省略する。
(その他の実施形態)
なお、上述した各実施形態では、カーテンの後端部を保持すべく、これを車体側と結合させる結合部材としてスナップ部材を用いたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、乗員の適宜の操作や展開部材の展開に伴って結合、分離できるのであれば、結合部材を布テープや、爪嵌合部材により構成してもよい。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の後部ピラーは、Dピラー8に対応し、
以下同様に、
遮蔽部材は、カーテン14に対応し、
後部ピラートリムは、トリム8cに対応し、
展開部材は、エアバッグ21、テザー24、25に対応し、
保持部材は、車体側スナップ部材15aに対応し、
保持ブラケットは、ブラケット17に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
この発明の第1実施形態に係る車両の概略車室内側面図であって、各カーテンの開放状態を示す図。 この発明の第1実施形態に係る車両の概略車室内側面図であって、各カーテンの遮蔽状態を示す図。 後部窓周辺を車両前後方向に見た断面図。 カーテンの遮蔽状態及び開放状態を示す後部窓の正面図。 図4(a)のX−X線矢視断面相当の断面図。 エアバッグ展開時の状態を示す図。 参考例における後部窓を示す図4相当の正面図。 図7のY−Y線矢視断面図。 他の参考例における後部窓を示す図4相当の正面図。 図7のZ−Z線矢視断面図。 (a)第2レール部材周辺を車両前後方向に見た断面図、(b)第2レール部材周辺の水平断面図。 エアバッグ展開時の状態を示す断面図。 さらに他の参考例におけるスナップ部材を示す部分断面図。
8…Dピラー(後部ピラー)
8a…アウタパネル
8b…インナパネル
8c…トリム(後部ピラートリム)
20…カーテンエアバッグ装置
14…カーテン(遮蔽部材)
15a…車体側スナップ部材(保持部材)
17…ブラケット(保持ブラケット)
21…エアバッグ(展開部材)
23…インフレータ
24、25…テザー(展開部材)

Claims (2)

  1. 車体に設けられた窓の車両後方側に隣接して位置する後部ピラーと、
    該後部ピラーのウインドガラス近傍位置において収納状態で車体に固定されたカーテンエアバッグ装置と、
    前記窓の少なくとも一部を車室内側から覆う遮蔽部材と、を備え、
    前記後部ピラーは、硬質の樹脂製の後部ピラートリムで車室内側から覆われており、
    前記カーテンエアバッグ装置は、収納状態では、前記後部ピラーの所定部位に沿うようにして車体に固定され、
    インフレータからのガス圧を受けて膨張されたときには、後部ピラートリムの車幅方向外側の端部と前記窓との間から該窓を覆うように車室内側に展開されるようにしてなる展開部材を備えた車両の遮蔽部材の取付け構造であって、
    前記遮蔽部材が前記窓を覆った状態で、前記展開部材の展開位置よりも車両外側となるよう前記遮蔽部材を保持する保持部材が設けられており、
    前記後部ピラーは、インナパネルおよびアウタパネルからなり、
    前記インナパネルには、車両前方へ延出する保持ブラケットが設けられ、
    前記保持部材が、前記保持ブラケットに設けられている
    車両の遮蔽部材の取付け構造。
  2. 前記遮蔽部材が、車両前方へ付勢された状態で設けられており、
    前記展開部材の展開に伴い、前記保持部材と前記遮蔽部材との係合が解除される
    請求項1記載の車両の遮蔽部材の取付け構造。
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