JP7027735B2 - 搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、搬送装置に関する。
スタッカクレーン等に用いられる移載装置の種類として、トレーなどの荷の側面に一対のアームのフックを当接させて移載装置とラックの棚との間で荷を移載するものがある(例えば特許文献1を参照)。
荷を移載装置からラックの棚に移載するときは、フックが荷をラック側に押し出する。荷をラックの棚から移載装置に移載するときは、フックが荷を移載装置側に引き込む。
特開2006-52064号公報
ラックの棚に荷を移載するときに、フックが停止すると、荷が慣性で移動することで、荷がフックから離れることがある。この場合は、荷を棚に対して正確に位置決めできなくなる。その結果、クレーン停止精度に荷のズレが加わって、次に荷を棚から移載装置に移載しようとするときに、フックを荷に対して適切な位置に配置できない可能性が高くなる。
上記の問題を解決するためには、ラックの各棚において荷の位置検出用センサを設けることが考えられる。しかし、そのような場合はセンサの数が多くなり、設置・メンテナンス・運用においてコストが高くなってしまう。
本発明の目的は、荷を移載装置から棚に移載する時の荷の慣性によるずれを制限することにある。
以下に、課題を解決するための手段として複数の態様を説明する。これら態様は、必要に応じて任意に組み合せることができる。
本発明の一見地に係る搬送装置は、移載装置と、移動台とを備えている。
移載装置は、ラックとの間で荷の移載を行う。
移動台は、移載装置が積載され、移載装置を移動させる。
移載装置は、一対のアームと、第1駆動部と、フックとを有している。
一対のアームは、第1水平方向に移動可能である。
第1駆動部は、一対のアームを第1水平方向に移動させる。
フックは、一対のアームのそれぞれにおける第1水平方向において少なくとも一方側に設けられている。
ラックは、荷を載置する棚を有する。
棚は、第1水平方向における移載装置と反対側の棚の端部に、荷の第1水平方向において移載装置から離れる側の移動を制限するための背面ストッパを有する。
この装置では、荷を棚に移載した時に、アームを停止させると荷が慣性によりフックから離れることがあるが、その場合に荷は棚の背面ストッパによって第1水平方向の移動が制限される。この結果、荷おろしの際の荷の位置の精度が良くなる。この結果、棚に荷検出用センサを設けなくても、荷おろしの際の荷の位置の精度が良くなる。
一対のアームは、第1水平方向に直交する第2水平方向に相対的に互いに離間及び接近するように開閉可能であってもよい。
搬送装置は、一対のアームを開閉させる第2駆動部をさらに備えていてもよい。
フックは、ラックへの移載時において、第1水平方向における荷の側方係合部の側面のうち、ラックと反対側面に当接する第1当接部と、移載装置上への引き込み時に、荷の側方係合部のラック側の面に当接する第2当接部と、を有していてもよい。
側方係合部の第1水平方向の幅は、第1当接部と第2当接部の間の第1水平方向の幅より短くてもよい。
この装置では、側方係合部の第1水平方向の幅が第1当接部と第2当接部の第1水平方向の間の幅より短い。したがって、荷を棚に移載した時に、アームを停止させると荷が慣性によりフックの第1当接部から離れることがあるが、その場合に荷は棚の背面ストッパによって第1水平方向の移動が制限される。
また、一対のアームを開閉させることでフックの第1当接部及び第2当接部を荷の側方係合部に係合させるので、フックを進退させる機構をアームの先端に設けなくてもよい。
ラックは、第1水平方向における移載装置の両側に一対のラックを有していてもよい。
フックは、一対のアームのそれぞれにおける第1水平方向において一方側に設けられた第1フックと、他方側に設けられた第2フックと、を有していてもよい。
移載装置は、荷の停止目標位置が設けられていてもよい。
搬送装置は、さらに、コントローラを備えていてもよい。コントローラは、判定部と、移載制御部とを有していてもよい。判定部は、一方のラックから他方のラックへ荷の移載を行うか否か判定してもよい。移載制御部は、第1速度で一方のラックから荷の引き込みを行い、移載装置に対して荷の引き込みが完了した後であり停止目標位置の手前の位置から第1速度より遅い第2速度で荷の引き込みを行い、荷が停止目標位置に停止するように一対のアームを停止させてもよい。
移載制御部はさらに、判定部により移載を行うと判定されている場合に、第1フックにより荷を停止目標位置に載置させ、一対のアームを第2水平方向に離間し、第2フックにより他方のラックに移載するように制御してもよい。
この装置では、荷を一方のラックから他方のラックに移載を行う場合に、以下の動作が行われる。
a)最初に、荷を一方のラックの棚から移載装置の停止目標位置に移載する。具体的には、第1フックの第2当接部が荷の側方係合部の一方の棚側の面に当接した状態で、一対のアームが第1水平方向の停止目標位置側に移動することで、荷を停止目標位置に引き込む。
b)次に、一対のアームが荷を持ち替える動作を行う。具体的には、最初に、一対のアームが第2水平方向に離間する。つまり、第1フックが荷の側方係合部から第2水平方向に外れる。その状態で一対のアームが第1水平方向に移動し、さらに第2水平方向に互いに接近することで、第2フックの第1当接部が荷の側方係合部の他方の棚側と反対側の面に近接又は当接した状態になる。
c)最後に、荷を移載装置の停止目標位置から他方のラックの棚に移載する。具体的には、上記の状態で一対のアームが荷を第1水平方向の他方のラックの棚側に押し出す。
この装置では、上記a)の荷を一方のラックの棚から移載装置上へ引き込んで停止目標位置に載置するときに、停止目標位置の手前で減速させ、減速した速度で荷の引き込みを行う。したがって、慣性による荷のずれを制限できる。
ラックは、第1水平方向における移載装置の両側に一対のラックが設けられていてもよい。
フックは、一対のアームのそれぞれにおける第1水平方向において一方側に設けられた第1フックと、他方側に設けられた第2フックと、を有していてもよい。
移載装置は、停止目標位置が設けられていてもよい。
搬送装置は、さらに、コントローラを備えていてもよい。コントローラは、判定部と、移載制御部とを有していてもよい。
判定部は、一方のラックから他方のラックへ荷の移載を行うか否かを判定してもよい。
移載制御部は、第1フックの第2当接部により一方のラックから荷を停止目標位置に引き込み、次に第1当接部を第1水平方向の一方のラック側に移動させ、その後に荷が停止目標位置に停止するように一対のアームを停止させてもよい。
移載制御部はさらに、判定部により移載を行うと判定されている場合に、第1フックにより荷を停止目標位置に載置させ、一対のアームを第2水平方向に離間し、第2フックにより他方のラックに移載するように制御してもよい。
この装置では、荷を一方のラックから他方のラックに移載を行う場合に、以下の動作が行われる。
a)最初に、荷を一方のラックの棚から移載装置の停止目標位置に載置する。具体的には、第1フックの第2当接部が荷の側方係合部の一方の棚側の面に当接した状態で、一対のアームが第1水平方向の停止目標位置側に移動することで、荷を停止目標位置に引き込む。
b)次に、一対のアームが荷を持ち替える動作を行う。具体的には、最初に、一対のアームが第2水平方向に離間する。つまり、第1フックが荷の側方係合部から第2水平方向に外れる。その状態で一対のアームが第1水平方向に移動し、さらに第2水平方向に互いに接近することで、第2フックの第1当接部が荷の側方係合部の他方の棚側と反対側の面に近接又は当接した状態になる。
c)最後に、荷を移載装置の停止目標位置から他方のラックの棚に移載する。具体的には、上記の状態で一対のアームが荷を第1水平方向の他方のラックの棚側に押し出す。
この装置では、上記a)の荷を一方のラックの棚から移載装置上へ引き込んで停止目標位置に載置するときに、第2当接部により荷を停止目標位置に移載し、その後に一対のアームの第1当接部を第1水平方向の反対側に移動させる。したがって、停止目標位置に荷を引き込んだ時に慣性により荷が停止目標位置からずれてしまっても、最終的に荷を停止目標位置に正しく載置できる。
停止目標位置は、荷の下部が嵌まり込むくぼみ形状の位置決め部を有していてもよい。
この装置では、荷の下部が位置決め部に嵌まり込むので、位置決め部にある荷から一対のアームを第2水平方向に離間するときに、振動によって荷がずれることがない。
背面ストッパは、移載装置により荷の移載が行われた時に、移載された荷により押し付けられない位置に配置されていてもよい。
この装置では、棚への移載時にフックと背面ストッパにより荷がつぶされることがない。
背面ストッパは、棚の上面に設けられており、第1水平方向に対して位置が変更可能に固定されていてもよい。
この装置では、荷がつぶれない位置に背面ストッパを調節可能である。
本発明に係る搬送装置では、アームの一対のフック間の隙間が広いことに起因する荷移載時の荷の慣性によるずれが制限される。
第1実施形態の自動倉庫の模式的平面図。 スタッカクレーンの移載装置の模式的斜視図。 移載装置とトレーの関係を示す平面図。 移載ユニットの模式的断面図。 移載ユニットの模式的平面図。 サイドアームの側面図。 トレーが棚に載置された状態を示す模式的斜視図。 トレーの上方から見た斜視図。 トレーの下方から見た斜視図。 トレーの断面図。 重ねて積まれた2個のトレーの断面図。 棚に載置されたトレーの側面図。 図12の部分拡大図であって、フックとトレーの側方係合部との係合状態を示す図。 棚に載置されたトレーの正面図。 移載装置の上に載置されたトレーの正面図。 図15の部分拡大図であって、トレー検出センサの配線の配置を示す図。 荷支持部におけるトレー検出センサの位置を示す模式的平面図。 荷支持部におけるトレー検出センサ及び配線の位置を示す模式的側面図。 スタッカクレーの制御構成を示すブロック図。 ラックの棚にトレーを移載する動作を説明するための模式的平面図。 ラックの棚にトレーを移載する動作を説明するための模式的平面図。 トレーをラック間で移載する制御動作のフローチャート。 トレーをラック間で移載する動作を説明するための模式的平面図。 トレーをラック間で移載する動作を説明するための模式的平面図。 トレーをラック間で移載する動作を説明するための模式的平面図。 トレーをラック間で移載する動作を説明するための模式的平面図。 トレーをラック間で移載する動作を説明するための模式的平面図。 トレーをラック間で移載する動作を説明するための模式的平面図。 トレーをラック間で移載する動作を説明するための模式的平面図。 トレーをラック間で移載する動作を説明するための模式的平面図。 トレーを移載装置の荷載置部に移載するときの第1の速度制御を示すフローチャート。 第1の速度制御における第2当接部の位置に対する速度の関係を示すグラフ。 第1の速度制御におけるトレーの動きを示す模式的側面図。 第1の速度制御におけるトレーの動きを示す模式的側面図。 第1の速度制御におけるトレーの動きを示す模式的側面図。 第2実施形態のトレーを移載装置の荷載置部に移載するときの第2の速度制御を示すフローチャート。 第2の速度制御における第2当接部の位置に対する速度の関係を示すグラフ。 第2の速度制御におけるトレーの動きを示す模式的側面図。 第2の速度制御におけるトレーの動きを示す模式的側面図。 第2の速度制御におけるトレーの動きを示す模式的側面図。 第2の速度制御におけるトレーの動きを示す模式的側面図。
1.第1実施形態
(1)自動倉庫全体
図1を用いて、本発明に係る第1実施形態が採用された自動倉庫1を説明する。図1は、第1実施形態の自動倉庫の模式的平面図である。
この実施形態において、図1の左右方向が自動倉庫1の前後方向(移載方向である第1水平方向の一例であり、矢印Xで表す)であり、図1の上下方向が自動倉庫1の左右方向(走行方向、アームの開閉方向である第2水平方向の一例であり、矢印Yで表す)である。
自動倉庫1は、主に、前後方向に並んだ一対のラック2と、その間を走行するスタッカクレーン3とから構成されている。
(2)ラック
一対のラック2、2は、左右方向に延びるスタッカクレーン3の走行通路5を挟むよう前後に配置されている。一対のラック2は、左右方向及び上下方向に並んだ多数の棚7を有している。棚7は、前後方向に延びる一対の支持アーム9から構成されており、トレー71(荷物の一例)が載置される。具体的には、一対の支持アーム9の上にトレー71のフランジ75(後述)が載置される。なお、図1及び図3では、トレー71の平面視外形が一点鎖線で示されており、底面付近の横断面図が実線で示されている。
棚7は、前後方向における移載装置19と反対側の端部に、背面ストッパ11を有している。背面ストッパ11は、図7及び図12にも示すように、棚7の一対の支持アーム9の上面に設けられており、トレー71のフランジ75の左右方向に離れた2箇所に当接可能である。背面ストッパ11は、前後方向に対して位置が変更可能に棚7の一対の支持アーム9に固定されている。この場合、トレー71が第1サイドアーム23A及び第2サイドアーム23Bと背面ストッパ11との間で挟まれてつぶれない位置に、背面ストッパ11を調節可能である。
(3)スタッカクレーン
スタッカクレーン3は、図1に示すように、走行通路5のガイドレール6に沿って左右方向に移動可能である。スタッカクレーン3は、多数の棚7とスタッカクレーン3自体との間でトレー71を移載する。
スタッカクレーン3は、走行装置91(図18)と、マスト15と、昇降台17と、昇降台17に設けられた移載装置19と、を有している。昇降台17は、マスト15に昇降自在に装着されている。
スタッカクレーン3は、昇降台17をマスト15に沿って昇降させる昇降装置93(図18)を有している。
なお、走行装置91及び昇降装置93は公知の技術であるので、説明を省略する。
(4)移載装置の概略構成
図2~図3を用いて、移載装置19の概略構成を説明する。図2は、スタッカクレーンの移載装置の模式的斜視図である。図3は、移載装置とトレーの関係を示す平面図である。
移載装置19は、スタッカクレーン3と棚7との間でトレー71を移載するための装置である。
移載装置19は、荷載置部21を有している。荷載置部21は、昇降台17の上に固定された部材又は昇降台17と一体の部材であり、トレー71の底面を支持する荷載置面(後述)を上面に有している。
移載装置19は、第1サイドアーム23A及び第2サイドアーム23Bを有している。第1サイドアーム23A及び第2サイドアーム23Bは、トレー71を引っ掛けてその状態で棚7から荷載置部21に移載する、又は、荷載置部21から棚7へ移載するための部材である。第1サイドアーム23A及び第2サイドアーム23Bは、左右方向に離れて配置されている。第1サイドアーム23A及び第2サイドアーム23Bは、前後方向に一体的に移動可能であり、左右方向に互いに離間及び接近するように開閉可能である。
第1サイドアーム23A及び第2サイドアーム23Bには、図3に示すように、各々、前後方向両側に第1フック31Aと、第2フック31Bが設けられている。第1フック31A、第2フック31Bは、各々、第1当接部33と、それよりラック側に設けられた第2当接部35とを有している。第1当接部33と第2当接部35は、左右方向内側を向いて延びており、トレー71の側方係合部73に対して左右方向に係合可能である。なお、左右方向内側とは、第1サイドアーム23A及び第2サイドアーム23B各々から見て互いに向き合う側である。左右方向外側とは、第1サイドアーム23A及び第2サイドアーム23B各々から見て互いから離れる側である。
第1サイドアーム23A及び第2サイドアーム23Bは、図1に示すように、荷載置部21内に収まるように配置されている。具体的には、移載装置19は、第1サイドアーム23A及び第2サイドアーム23Bは、前後方向の長さが荷載置部21より短い。
移載装置19は、開閉用駆動機構41(第2駆動部の一例)を有する。開閉用駆動機構41は、第1サイドアーム23A及び第2サイドアーム23Bを開閉する機構である。より具体的には、開閉用駆動機構41は、第1サイドアーム23A及び第2サイドアーム23Bを荷載置部21に対して所定範囲内で左右方向に移動させる。
図4~図6を用いて、開閉用駆動機構41を説明する。図4は、移載ユニットの模式的断面図である。図5は、移載ユニットの模式的平面図である。図6は、サイドアームの側面図である。
開閉用駆動機構41は、第1駆動部43を有している。第1駆動部43は、移載装置19の荷載置面(後述)に対して垂直な回転軸を有する駆動用回転体である第1プーリ45を有している。第1駆動部43は、第1プーリ45を回転させるモータ46を有している。第1プーリ45は、第1サイドアーム23Aに対して左右方向における第2サイドアーム23Bと反対側に配置されている。
開閉用駆動機構41は、従動用回転体としての第2プーリ47を有している。第2プーリ47は、第2サイドアーム23Bに対して左右方向における第1サイドアーム23Aと反対側に配置され、移載装置19の荷載置面(後述)に対して垂直な回転軸を有している。
開閉用駆動機構41は、無端駆動部材としてのベルト49を有している。ベルト49は、左右方向に延びて配置され、第1プーリ45と第2プーリ47を互いに駆動するように連結している。
ベルト49は、前後方向に対して異なる位置に、第1サイドアーム23Aと第2サイドアーム23Bが固定されている。具体的には、図4及び図5に示すように、第1クランプ部50Aによって第1サイドアーム23Aはベルト49に固定されており、第2クランプ部50Bによって第2サイドアーム23Bはベルト49に固定されている。第1クランプ部50Aと第2クランプ部50Bは、図5に示すように平面視で前後方向も左右方向も異なる対角位置に配置されている。
このため、ベルト49を回せば、第1サイドアーム23A及び第2サイドアーム23Bは、左右方向に対称に移動する。
開閉用駆動機構41は、ガイド機構51を有している。ガイド機構51は、第1サイドアーム23Aと第2サイドアーム23Bをそれぞれ左右方向に移動するようにガイドする。ガイド機構51は、第1水平方向におけるベルト49の幅の間であり、左右方向に対して第1プーリ45と第2プーリ47の間に配置される。
具体的には、ガイド機構51は、第1ガイド機構51Aと第2ガイド機構51Bを有している。第1ガイド機構51Aは、第1サイドアーム23Aを左右方向に摺動可能に支持する機構である。第2ガイド機構51Bは、第2サイドアーム23Bを左右方向に摺動可能に支持する機構である。第1ガイド機構51A及び第2ガイド機構51Bは、例えばリニアガイドであり、各々、レール53と、ブロック55と、を有している。レール53は、左右方向に延びている。ブロック55は、第1サイドアーム23A及び第2サイドアーム23B各々に固定されており、レール53を摺動可能になっている。なお、レール53が1つで、同軌道上にブロックが2つ設けられていてもよい。
上述のように、第1サイドアーム23A及び第2サイドアーム23Bを開閉方向(つまり、左右方向)にガイドするガイド機構51を、ベルト49の幅の間でありかつ第1プーリ45と第2プーリ47の間に配置している。つまり、開閉駆動用のベルト49をガイド機構51の周りを一周するように配置している。これにより、開閉用駆動機構41の幅をコンパクトにできる。
また、ガイド機構51は、図4に示すように、ベルト49と高さ方向に少なくとも一部が重なるように配置されている。具体的には、ブロック55の上部がベルト49の下部と高さ方向に重なっている。ガイド機構51とベルト49の高さ方向の重なり量は、この実施形態より大きくてもよい。以上より、開閉用駆動機構41を高さ方向にコンパクトにできる。
さらに、上記構造では、ベルト49とガイド機構51の長さを変更するだけで、第1サイドアーム23A及び第2サイドアーム23Bの開閉距離を変更できる。
移載装置19は、移載用駆動機構25(図18、第1駆動部の一例)を有する。移載用駆動機構25は、荷載置部21又は昇降台17に固定され、第1サイドアーム23A及び第2サイドアーム23Bを前後方向に移動させる。具体的には、移載用駆動機構25は、開閉用駆動機構41を前後方向に移動させる。これにより、第1サイドアーム23A及び第2サイドアーム23Bは、トレー71の両側面に係合した状態又は係合していない状態で前後方向に移動させられる。
移載用駆動機構25の構造は、公知技術であるので、説明を省略する。
(5)トレーの説明
図7~図14を用いて、トレー71を説明する。図7は、トレーが棚に載置された状態を示す模式的斜視図である。図8は、トレーの上方から見た斜視図である。図9は、トレーの下方から見た斜視図である。図10は、トレーの断面図である。図11は、重ねて積まれた2個のトレーの断面図である。図12は、棚に載置されたトレーの側面図である。図13は、図12の部分拡大図であって、フックとトレーの側方係合部との係合状態を示す図である。図14は、棚に載置されたトレーの正面図である。
トレー71は、底面が長方形であり、上方が開口した容器である。トレー71は4つの側面71aを有している。各側面71aは、図8~図10に示すように、下方に向かって内側に傾斜している。つまり、トレー71は、側面71aのそれぞれの外形寸法が上部より下部の方が小さく、かつ上部の内部寸法より下部の外形寸法の方が小さい。
トレー71の左右方向における一対の側面71aの下部でありかつ前後方向の両側には、図8及び図9に示すように、凹部72が形成されている。凹部72の前後方向外側には、側面リブ又は側方係合部73が形成されている。側方係合部73は、第1フック31A及び第2フック31B各々の第1当接部33及び第2当接部35と係合するための構造である。側方係合部73は、前後方向に薄い板状部分であり、第1当接面73a及び第2当接面73bを有している。第1当接面73a及び第2当接面73bは前後方向を向いた平面である。
このようにフックを引っ掛ける4隅周辺だけ内側へ凹ませる形にすることにより、トレー71の底面積を確保しつつ、ネスティングも可能にしている。図11に、2つのトレー71を互いに重ねてネスティングしている状態を示す。このようにして、空のトレー71を保管する時の保管密度を高くできる。
トレー71は、上部にフランジ75を有している。フランジ75は、一対の左右方向部分の下面が棚7の一対の支持アーム9の上に載置される。また、フランジ75の一対の前後方向部分の側面が背面ストッパ11に当接可能である。
ラック2の棚7に保管されている時は、図14に示すように移載を行うトレー71の横に他のトレー71が載置されていても、トレー71の下部の外形寸法が上部の外形寸法より小さいので、第1サイドアーム23A及び第2サイドアーム23Bの侵入場所を確保することができ、保管密度を高くできる。
図12及び図13に示すように、側方係合部73の第1当接面73a及び第2当接面73bは、凹部72における前後方向の端部側において、トレー71の底面71bに対して垂直に設けられ、前後方向において第1フック31A及び第2フック31B各々の第1当接部33及び第2当接部35とそれぞれ当接可能である。この場合、トレー71の形状が下方に向かって傾斜している形状であっても、第1当接面73a及び第2当接面73bが前後方向を向いた鉛直な平面であるので、第1当接部33及び第2当接部35と第1当接面73a及び第2当接面73bをそれぞれ面接触させることができる。第1当接部33及び第2当接部35の当接面もX方向を向いた鉛直平面だからである。
図15~図18を用いて、荷載置部21においてトレー71を支持する構造を具体的に説明する。図15は、移載装置の上に載置されたトレーの正面図である。図16は、図15の部分拡大図であって、トレー検出センサの配線の配置を示す図である。図17は、荷支持部におけるトレー検出センサの位置を示す模式的平面図である。図18は、荷支持部におけるトレー検出センサ及び配線の位置を示す模式的側面図である。
荷載置部21は、トレー71を支持するベースとしての荷支持部81を有している。荷支持部81は、前後方向に長く延びた下面部81aと、下面部81aの左右方向両端から上方に延びる立設部81bとを有している。
荷載置部21は、側面ガイド83を有している。側面ガイド83は、トレー71をガイドする誘い込みガイドである。具体的には、荷支持部81の下面部81aに対して所定距離離間して上部に設けられており、かつ、荷支持部81の立設部81bに対して左右方向における両側に前後方向に延びた状態で配置されている。
荷載置部21は、底面部材85を有している。底面部材85は、トレー71が実際に載置される荷載置面85aを構成する部材である。底面部材85は、荷支持部81の上面に設けられており、平面視において側面ガイド83と全てが重ならない位置に配置され、かつ前後方向に延びた状態で配置されている。具体的には、図16に示すように、底面部材85の左右方向外側縁は、側面ガイド83の左右方向外側縁より左右方向内側にある。この結果、底面部材85の左右方向外側縁と荷支持部81の立設部81bの下部との間には(側面ガイド83の下方でもある)、隙間が確保されている。
移載装置19は、複数のトレー検出センサ87を有している。トレー検出センサ87は、荷載置面85aにおけるトレー71の有無を検出するための載荷センサであり、具体的には透過型光電センサである。より具体的には、トレー検出センサ87は、移載装置からの荷はみの検出、載置領域上の荷の有無、載置領域からの荷はみの検出などを行う。トレー検出センサ87は、図17及び図18に示すように、左右方向における荷支持部81の少なくとも一方の外側部分である立設部81bに設けられており、トレー71を検出する。トレー検出センサ87は前後方向に離れて複数配置されている。
トレー検出センサ87の配線89は、図16及び図18に示すように、荷支持部81の下面部81aの上方でありかつ側面ガイド83の下方に設けられており、かつ底面部材85におけるトレー検出センサ87が設けられている側の側方に設けられている。このように、配線89は、側面ガイド83と底面部材85により生じるデットスペースに設けられている。したがって、配線89は、前後方向に移動する開閉用駆動機構41と干渉しないようにできる。その結果、開閉用駆動機構41の移動を原因とする断線を防ぐことができる。
(6)制御構成
図19を用いて、スタッカクレーン3の制御構成を説明する。図19は、スタッカクレーの制御構成を示すブロック図である。
図19に示すように、スタッカクレーン3は、コントローラ60を備えている。コントローラ60は、判定部61と、移載制御部63とを有している。判定部61は、一方のラック2から他方のラック2へトレー71の移載を行うか否か判定する。移載制御部63は、第1サイドアーム23A及び第2サイドアーム23Bを駆動してトレー71を移載する。
コントローラ60は、プロセッサ(例えば、CPU)と、記憶装置(例えば、ROM、RAM、HDD、SSDなど)と、各種インターフェース(例えば、A/Dコンバータ、D/Aコンバータ、通信インターフェースなど)を有するコンピュータシステムである。コントローラ60は、記憶部(記憶装置の記憶領域の一部又は全部に対応)に保存されたプログラムを実行することで、各種制御動作を行う。
コントローラ60は、単一のプロセッサで構成されていてもよいが、各制御のために独立した複数のプロセッサから構成されていてもよい。
コントローラ60の各要素の機能は、一部又は全てが、コントローラ60を構成するコンピュータシステムにて実行可能なプログラムとして実現されてもよい。その他、コントローラ60の各要素の機能の一部は、カスタムICにより構成されていてもよい。
コントローラ60には、走行装置91が接続されている。コントローラ60は、走行装置91のモータ(図示せず)を駆動できる。
コントローラ60には、昇降装置93が接続されている。コントローラ60は、昇降装置93のモータ(図示せず)を駆動できる。
コントローラ60には、移載用駆動機構25が接続されている。コントローラ60は、移載用駆動機構25のモータ(図示せず)を駆動できる。
コントローラ60には、開閉用駆動機構41が接続されている。コントローラ60は、開閉用駆動機構41のモータ46を駆動できる。
コントローラ60には、複数のトレー検出センサ87が接続されている。
コントローラ60には、図示しないが、各装置の状態を検出するためのセンサ及びスイッチ、並びに情報入力装置が接続されている。
(7)動作
次に、移載装置19の各種動作を説明する。
(7-1)アーム開閉動作
コントローラ60の移載制御部63からの制御信号に従って、開閉用駆動機構41が、第1サイドアーム23A及び第2サイドアーム23Bを左右方向に開閉する(互いに接近させる又は互いに離れさせる)。これにより、第1フック31A又は第2フック31Bがトレー71の側方係合部73に係合したり、係合を解除したりする。
(7-2)アーム移載動作
コントローラ60の移載制御部63からの制御信号に従って、移載用駆動機構25が、第1サイドアーム23A及び第2サイドアーム23Bを前後方向に移動させる。これにより、第1サイドアーム23A及び第2サイドアーム23Bがラック2に載置されたトレー71に対して前後方向に接近・離反したり、又は荷載置部21に載置されたトレー71に対して前後方向に接近・離反したり、トレー71を前後方向に移動させたりする。
(7-3)トレーを移載装置から棚に移載する動作
図20及び図21を用いて、ラックの棚にトレーを移載する動作を説明する。図20及び図21は、ラックの棚にトレーを移載する動作を説明するための模式的平面図である。
図20に示すように、第1フック31Aが側方係合部73に係合した状態で、第1サイドアーム23A及び第2サイドアーム23Bがトレー71を図右側のラック2の棚7に移載する。具体的には、第1フック31Aの第1当接部33が側方係合部73を前後方向ラック側に押すことで、トレー71を移動させる。
この移載装置19では、第1フック31A及び第2フック31Bの第1当接部33と第2当接部35との間を比較的広く設定する。これにより、図13及び図20に示すように、トレー71を棚7に移載した時に、第1サイドアーム23A及び第2サイドアーム23Bを停止させても、第1フック31Aの第1当接部33と第2当接部35の隙間が原因でトレー71が慣性によりずれてしまう。
しかし、図21に示すようにトレー71は、棚7の背面にある背面ストッパ11によって前後方向の移載装置19から離れる側への移動が制限される。具体的には、トレー71のフランジ75の前後方向部分の側面が、背面ストッパ11に当接する。この結果、荷おろしの際のトレー71の位置の精度が良くなる。
背面ストッパ11は、移載装置19によりトレー71の移載が行われた時に、移載されたトレー71により押し付けられない位置に配置されている。つまり、トレー71は、第1サイドアーム23A及び第2サイドアーム23Bと背面ストッパ11との間で挟まれることがない。この結果、棚7への移載時に、第1フック31Aと背面ストッパ11によりトレー71がつぶされることがない。
(7-4)トレーを一方のラックの棚から他方のラックの棚に移載する動作
図22~図30を用いて、一方のラック2の棚7から他方のラック2の棚7にトレー71を移載する動作を説明する。図22は、トレーをラック間で移載する制御動作のフローチャートである。図23~図30は、トレーをラック間で移載する動作を説明するための模式的平面図である。
以下に説明する制御フローチャートは例示であって、各ステップは必要に応じて省略及び入れ替え可能である。また、複数のステップが同時に実行されたり、一部又は全てが重なって実行されたりしてもよい。
さらに、制御フローチャートの各ブロックは、単一の制御動作とは限らず、複数のブロックで表現される複数の制御動作に置き換えることができる。
なお、各装置の動作は、制御部から各装置への指令の結果であり、これらはソフトウェア・アプリケーションの各ステップによって表現される。
判定部61が一方のラック2から他方のラック2へトレー71の移載を行うと判定すると、移載制御部63が移載用駆動機構25及び開閉用駆動機構41を制御することで、下記の動作を実行する。
図22のステップS1では、アーム突出動作が行われる。具体的には、図23に示すように、第1サイドアーム23A及び第2サイドアーム23Bが一方のラック2の棚7側に移動する。これにより、図23に示す状態が実現する。具体的には、第1フック31Aがトレー71の側方係合部73の近傍に配置される。
ステップS2では、アーム閉動作が行われる。具体的には、図23の状態から第1サイドアーム23A及び第2サイドアーム23Bが互いに接近して、図24に示すように、第1フック31Aが移載装置19側の側方係合部73に係合する。
ステップS3では、トレー引込動作が行われる。具体的には、図25~図27に示すように、第1サイドアーム23A及び第2サイドアーム23Bが移動してトレー71を移載装置19の荷載置部21に移動させる。具体的には、図25及び図26に示すように、第1フック31Aの第2当接部35がトレー71の側方係合部73の一方の棚側の第1当接面73aに当接した状態で、第1サイドアーム23A及び第2サイドアーム23Bが前後方向の荷載置部21側に移動することで、トレー71を荷載置部21に引き込む。
ステップS4では、アーム開動作が行われる。具体的には、図27及び図28に示すように、第1サイドアーム23A及び第2サイドアーム23Bが互いに離れて、第1フック31Aが側方係合部73から係合解除する。
ステップS5では、アーム移動動作が行われる。図28及び図29に示すように、その状態で第1サイドアーム23A及び第2サイドアーム23Bが一方のラック2側に移動する。
ステップS6では、アーム閉動作が行われる。図29及び図30に示すように、第1サイドアーム23A及び第2サイドアーム23Bが左右方向に互いに接近することで、第2フック31Bの第1当接部33がトレー71の側方係合部73の他方の棚7側と反対側の第2当接面73bに近接又は当接した状態になる。
ステップS7では、アーム押し出し動作が行われる。トレー71を移載装置19の荷載置部21から他方のラック2の棚7に移載する。具体的には、上記の状態で第1サイドアーム23A及び第2サイドアーム23Bがトレー71を前後方向の他方のラック2の棚7側に押し出す。
図31~図33Cを用いて、ステップS3及び図24~図27のトレー引込動作の制御をさらに詳細に説明する。具体的には、トレーを移載装置の荷載置面に移載するときの第1の速度制御を説明する。なお、以下の動作は、移載制御部63が移載用駆動機構25及び開閉用駆動機構41を制御して実行する。図31は、トレーを移載装置の荷載置部に移載するときの第1の速度制御を示すフローチャートである。図32は、第1の速度制御における第2当接部の位置に対する速度の関係を示すグラフである。図33A~図33Cは、第1の速度制御におけるトレーの動きを示す模式的側面図である。
なお、以下の説明では、図33A~図33Cに示すように、荷載置部21の荷載置面には、トレー71の下部が嵌まり込むくぼみ形状の位置決め部22が設けられている。この場合はトレー71の下部が位置決め部22に嵌まり込むので、トレー71の持ち替えを行うために第1サイドアーム23A及び第2サイドアーム23Bを左右方向に離間するときに振動によってトレー71がずれることがない。具体的には、位置決め部22は、トレー71の前後方向及び左右方向の両方の移動を規制している。ただし、位置決め部22はトレー71の前後方向移動のみを規制していてもよい。
図31のステップS11では、第1速度でトレー71の引き込みを行う(図33A)。
ステップS12では、移載装置19に対してトレー71の引き込みが完了した後であり停止目標位置としての位置決め部22の手前の位置(図33B)から第2速度でトレー71の引き込みを行う。なお、第2速度は第1速度より遅い。
ステップS13では、トレー71は停止目標位置である位置決め部22に停止する(図33C)。
この実施形態では、トレー71を一方のラック2の棚7から移載装置19上へ引き込んで荷載置部21の位置決め部22に載置するときに、位置決め部22の手前で減速させ、減速した速度でトレー71の引き込みを行う。したがって、慣性によるトレー71のずれを低減できる。
2.第2実施形態
第1実施形態ではトレー71を停止目標位置である位置決め部22に移載するときの速度制御として位置決め部22の手前で減速を行っていたが、速度制御の方式は特に限定されない。
図34~図36Dを用いて、トレー71を移載装置19の荷載置部21に移載するときの第2の速度制御を説明する。図34は、第2実施形態のトレーを移載装置の荷載置面に移載するときの第2の速度制御を示すフローチャートである。図35は、第2の速度制御における第2当接部の位置に対する速度の関係を示すグラフである。図36A~図36Dは、第2の速度制御におけるトレーの動きを示す模式的側面図である。
図34のステップS11では、第1速度でトレー71の引き込みを行う(図36A、図36B)。このときは、第1フック31Aの第2当接部35が側方係合部73を移載装置19側に押す。
ステップS13では、トレー71は停止目標位置に停止する。このとき、第2当接部35で目的の位置にトレー71を移載しようとしているが、慣性によりずれてしまう場合があり、そのときトレー71は位置決め部22を超えた位置に(図36C)に停止する。なお、このとき、側方係合部73は、第1フック31Aの第2当接部35から離れる。
ステップS14では、第1サイドアーム23A及び第2サイドアーム23Bの第1当接部33をステップS11における前後方向の移動側に対して反対側に移動させる。このとき、前述のようにトレー71が慣性によりずれていた場合は、第1フック31Aの第1当接部33が側方係合部73を上記反対側に押すことでトレー71を停止目標位置である位置決め部22に移動させる(図36D)。なお、慣性によりずれていなければ、第1サイドアーム23A及び第2サイドアーム23Bが移動してもトレー71は移動しない。つまり、第1フック31Aの第1当接部33は側方係合部73を押さない。
なお、図35では、第2当接部35が目標位置に到達した後に上記反対側に戻っているので、目標位置と上記反対側に戻った位置との間に差が生じている。この差は、第1当接部33と第2当接部35との隙間の距離から側方係合部73の厚みを引いた距離を意味する。
以上の結果、慣性によりトレー71が停止目標位置である位置決め部22からずれてしまっても、最終的にトレー71を位置決め部22に正しく載置できる。
3.実施形態の共通事項
上記第1~第2実施形態は、下記の構成及び機能を共通に有している。
搬送装置(例えば、スタッカクレーン3)は、移載装置(例えば、移載装置19)と、移動台(例えば、昇降台17)とを備えている。
移載装置は、ラックとの間で荷(例えば、トレー71)の移載を行う。
移動台は、移載装置が積載され、移載装置を移動させる。
移載装置は、一対のアーム(例えば、第1サイドアーム23A及び第2サイドアーム23B)と、第1駆動部(例えば、移載用駆動機構25)と、フック(例えば、第1フック31A、第2フック31B)とを有している。
一対のアームは、第1水平方向(例えば、左右方向)に移動可能である。
第1駆動部は、一対のアームを第1水平方向に移動させる。
フックは、一対のアームのそれぞれにおける第1水平方向において少なくとも一方側に設けられている。
ラックは、荷を載置する棚(例えば、棚7)を有する。
棚は、第1水平方向における移載装置と反対側の棚の端部に、荷の前後方向において移載装置から離れる側の移動を制限するための背面ストッパ(例えば、背面ストッパ11)を有する。
この場合、荷を棚に移載した時に、アームを停止させると荷がフックから離れることがあるが、荷は棚の背面ストッパによって第1水平方向の移動が制限される。この結果、荷おろしの際の荷の位置の精度が良くなる。
4.他の実施形態
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。
(a)前記実施形態では移載装置はスタッカクレーンの昇降台に設けられていたが、単独で又は他の装置に用いられてもよい。例えば、移載装置は走行のみを行う走行台車に設けられていてもよい。
(b)開閉用駆動機構は一対のプーリとベルトから構成されていたが、一対のスプロケットとチェーンとから構成されていてもよい。
(c)開閉用駆動機構における従動用回転体の数や位置は前記実施形態に限定されない。
(d)荷載置部21にくぼみ形状の位置決め部はなくてもよい。つまり、荷載置部は平面形状であり、停止目標位置はその一部であってもよい。
(e)本発明は、リアフック式移載装置も適用可能である。リアフック式移載装置では、アームの先端部にフックが回動自在に支持されており、荷を移載装置からラックの棚に移載するときは、フックが第1水平方向における荷の側面に当接した状態で荷を棚に押し出す。
本発明は、搬送装置に広く適用できる。
1 :自動倉庫
2 :ラック
3 :スタッカクレーン
5 :走行通路
7 :棚
9 :支持アーム
11 :背面ストッパ
15 :マスト
17 :昇降台
19 :移載装置
21 :荷載置部
22 :位置決め部
23A :第1サイドアーム
23B :第2サイドアーム
25 :移載用駆動機構
31A :第1フック
31B :第2フック
33 :第1当接部
35 :第2当接部
41 :開閉用駆動機構
43 :第1駆動部
45 :第1プーリ
46 :モータ
47 :第2プーリ
49 :ベルト
50A :第1クランプ部
50B :第2クランプ部
51 :ガイド機構
51A :第1ガイド機構
51B :第2ガイド機構
53 :レール
55 :ブロック
60 :コントローラ
61 :判定部
63 :移載制御部
71 :トレー
71a :側面
71b :底面
72 :凹部
73 :側方係合部
73a :第1当接面
73b :第2当接面
75 :フランジ
81 :荷支持部
81a :下面部
81b :立設部
83 :側面ガイド
85 :底面部材
87 :トレー検出センサ
89 :配線
91 :走行装置

Claims (5)

  1. ラックとの間で荷の移載を行う移載装置と、
    前記移載装置が積載され、前記移載装置を移動させる移動台と、を備え、
    前記移載装置は、
    第1水平方向に移動可能な一対のアームと、
    前記一対のアームを第1水平方向に移動させる第1駆動部と、
    前記一対のアームのそれぞれにおける第1水平方向において少なくとも一方側に設けられたフックと、を有し、
    前記ラックは、前記荷を載置する棚を有し、
    前記棚は、第1水平方向における前記移載装置と反対側の前記棚の端部に、前記荷の第1水平方向において前記移載装置から離れる側の移動を制限するための背面ストッパを有し、
    前記一対のアームは、第1水平方向に直交する第2水平方向に相対的に互いに離間及び接近するように開閉可能であり、
    前記一対のアームを開閉させる第2駆動部をさらに備えており、
    前記フックは、前記ラックへの移載時において、第1水平方向における荷の側方係合部の側面のうち、前記ラックと反対側面に当接する第1当接部と、前記移載装置上への引き込み時に、前記荷の前記側方係合部の前記ラック側の面に当接する第2当接部と、を有しており、
    前記側方係合部の第1水平方向の幅は前記第1当接部と第2当接部の間の第1水平方向の幅より短く、
    前記ラックは、第1水平方向における前記移載装置の両側に一対のラックを有しており、
    前記フックは、前記一対のアームのそれぞれにおける第1水平方向において一方側に設けられた第1フックと、他方側に設けられた第2フックと、を有し、
    前記移載装置は、前記荷の停止目標位置が設けられており、
    さらに、
    前記一方のラックから前記他方のラックへ荷の移載を行うか否かを判定する判定部と、
    第1速度で一方のラックから荷の引き込みを行い、前記移載装置に対して荷の引き込みが完了した後であり前記停止目標位置の手前の位置から第1速度より遅い第2速度で荷の引き込みを行い、前記停止目標位置に前記荷が停止するように前記一対のアームを停止させる移載制御部と、有するコントローラを備え、
    前記移載制御部はさらに、前記判定部により移載を行うと判定されている場合に、第1フックにより荷を前記停止目標位置に載置させ、前記一対のアームを第2水平方向に離間し、第2フックにより前記他方のラックに移載するように制御する、搬送装置。
  2. ラックとの間で荷の移載を行う移載装置と、
    前記移載装置が積載され、前記移載装置を移動させる移動台と、を備え、
    前記移載装置は、
    第1水平方向に移動可能な一対のアームと、
    前記一対のアームを第1水平方向に移動させる第1駆動部と、
    前記一対のアームのそれぞれにおける第1水平方向において少なくとも一方側に設けられたフックと、を有し、
    前記ラックは、前記荷を載置する棚を有し、
    前記棚は、第1水平方向における前記移載装置と反対側の前記棚の端部に、前記荷の第1水平方向において前記移載装置から離れる側の移動を制限するための背面ストッパを有し、
    前記一対のアームは、第1水平方向に直交する第2水平方向に相対的に互いに離間及び接近するように開閉可能であり、
    前記一対のアームを開閉させる第2駆動部をさらに備えており、
    前記フックは、前記ラックへの移載時において、第1水平方向における荷の側方係合部の側面のうち、前記ラックと反対側面に当接する第1当接部と、前記移載装置上への引き込み時に、前記荷の前記側方係合部の前記ラック側の面に当接する第2当接部と、を有しており、
    前記側方係合部の第1水平方向の幅は前記第1当接部と第2当接部の間の第1水平方向の幅より短く、
    前記ラックは、第1水平方向における前記移載装置の両側に一対のラックが設けられており、
    前記フックは、前記一対のアームのそれぞれにおける第1水平方向において一方側に設けられた第1フックと、他方側に設けられた第2フックと、を有し、
    前記移載装置は、停止目標位置が設けられており、
    さらに、
    前記一方のラックから前記他方のラックへ荷の移載を行うか否かを判定する判定部と、
    前記第1フックの前記第2当接部により一方のラックから荷を前記停止目標位置に引き込み、次に前記第1当接部を第1水平方向の一方のラック側に移動させ、その後に前記荷が前記停止目標位置に停止するように前記一対のアームを停止させる移載制御部と、有するコントローラを備え、
    前記移載制御部はさらに、前記判定部により移載を行うと判定されている場合に、前記第1フックにより荷を前記停止目標位置に載置させ、前記一対のアームを第2水平方向に離間し、前記第2フックにより他方のラックに移載するように制御する、搬送装置。
  3. 前記停止目標位置は、荷の下部が嵌まり込むくぼみ形状の位置決め部を有する、請求項1又は2に記載の搬送装置。
  4. 前記背面ストッパは、前記移載装置により荷の移載が行われた時に、移載された荷により押し付けられない位置に配置される、請求項1~3のいずれかに記載の搬送装置。
  5. 前記背面ストッパは、前記棚の上面に設けられており、第1水平方向に対して位置が変更可能に固定されている、請求項1~4のいずれかに記載の搬送装置。
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