JPH09226911A - フォーク式スタッカークレーン - Google Patents

フォーク式スタッカークレーン

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JPH09226911A
JPH09226911A JP6029396A JP6029396A JPH09226911A JP H09226911 A JPH09226911 A JP H09226911A JP 6029396 A JP6029396 A JP 6029396A JP 6029396 A JP6029396 A JP 6029396A JP H09226911 A JPH09226911 A JP H09226911A
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JP
Japan
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fork
article
container
stacker crane
type stacker
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JP6029396A
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Inventor
Shinji Akihiro
信二 秋広
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Nippon Filing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物品の搬出入作業に影響を与えずにフォーク
上の物品の位置ずれを規制でき棚の収納効率を高めるこ
とができるフォーク式スタッカークレーンを供する。 【解決手段】 上下左右に亘り多数の棚小間が形成され
た格納棚の棚間口面に沿って移動し、棚間口面に直角の
方向に出没自在のフォークを昇降自在に支持し、同フォ
ークを駆動してコンテナの搬出入を行うフォーク式スタ
ッカークレーンにおいて、前記フォークの荷受け台33の
前後所定位置にそれぞれ揺動自在に支持され、物品9の
載置により揺動して先端の係止爪53を物品9の前後端面
に近接して突出させる係止部材50を備えたフォーク式ス
タッカークレーン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、格納棚の棚小間に
収納される荷やコンテナに収納された状態の荷等の物品
の搬出入を行うスタッカー型搬送機に関し、特にフォー
クで出し入れを行うフォーク式スタッカークレーンに関
する。
【0002】
【従来の技術】上下左右に亘り多数の棚小間が形成され
た格納棚の棚間口面に沿って移動するフォーク式スタッ
カークレーンは、昇降自在に支持されるフォークを棚間
口面に直角の方向に出没自在としている。
【0003】このフォーク上に載置された物品を所定の
棚小間に搬入するには、フォークの左右位置を該棚小間
の左右支柱間中央に合わせ、フォークの上下高さ位置を
該棚小間の物品支持部材の上面より若干上方に合わせ
る。そして物品が載置されたフォークを該棚小間内に所
定位置まで差し込み、フォークを下降させ、物品を物品
支持部材上に転載して、フォークを引っ込める。
【0004】逆に棚小間に収納された物品を搬出する場
合は、上記と略逆の動作をし、物品支持部材に載置され
た物品の下方にフォークを差し込み、上昇させることで
物品をフォーク上に転載し、物品を載置したままフォー
クを引っ込める。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】物品の格納棚への搬入
に際してはフォーク上に物品が載置された状態での棚小
間への差し込みがあり、搬出に際してはフォーク上に物
品が載置された状態で棚小間からの引き出しがある。
【0006】物品はフォーク上に載っているだけである
ので、上記棚小間への差し込み、棚小間からの引き出し
において、物品の一部が棚小間の左右支柱等に接触する
ようなことがあると、フォーク上で物品が容易に位置ず
れを起こして姿勢を大きく変え、物品が棚小間内に詰ま
った状態となって搬出入ができなくなるような事態が生
じる。
【0007】物品の転載が繰り返される場合は、フォー
クの棚小間に対する相対停止位置の誤差が重なり、物品
がフォークの所定位置から徐々にずれて載置されるよう
になり、物品の一部が左右支柱に接触することが生じ
る。また格納棚の施工時の設置誤差等もその要因とな
る。
【0008】そこでかかる誤差による物品の位置ずれを
考慮して、棚小間の左右幅を物品に対して比較的大きな
余裕を持たせて設定しているが、そのため収納効率が犠
牲にされている。
【0009】格納棚は、その高さが高くなる程設置誤差
は大きくなるので、設置高さの高い自動倉庫の場合は、
益々各棚小間の左右支柱幅を大きくとる必要があり、し
たがって収納効率はさらに低下することになる。
【0010】本発明はかかる点に鑑みなされたもので、
その目的とする処は、物品の搬出入作業に影響を与えず
にフォーク上の物品の位置ずれを規制でき棚の収納効率
を高めることができるフォーク式スタッカークレーンを
供する点にある。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用効果】上記目的
を達成するために、本発明は、上下左右に亘り多数の棚
小間が形成された格納棚の棚間口面に沿って移動し、棚
間口面に直角の方向に出没自在のフォークを昇降自在に
支持し、同フォークを駆動して物品の搬出入を行うフォ
ーク式スタッカークレーンにおいて、前記フォークの荷
受け台の前後所定位置にそれぞれ揺動自在に支持され、
物品の載置により揺動して先端の係止爪を物品の前後端
面に近接して突出させる係止部材を備えたフォーク式ス
タッカークレーンとした。
【0012】フォークの荷受け台に物品が載置される
と、係止部材の係止爪が物品の前後端面に近接して突出
するので、フォークの荷受け台上の物品の移動が係止爪
により規制される。
【0013】したがって物品を載置したフォークの棚小
間からの引き出しや棚小間への差し込みに際して、物品
が棚小間の左右の支柱等に多少接触したとしても、フォ
ークの荷受け台上の物品は係止爪に移動を規制されて大
きく位置ずれを起こすことはなく、搬出入が不能になる
ことは防止できる。係止部材は、フォークの荷受け台へ
の物品の載置により自動的に係止爪を立てるので、物品
の搬出入作業に影響を与えることはない。
【0014】また物品に対する棚小間の左右幅は、それ
程大きく余裕を持たせる必要はないので、格納棚の収納
効率を高めることができ、さらに係止部材は、その係止
爪を物品の前後端面に近接して突出させる構造なので、
係止部材が棚小間の左右幅に影響を与えることはなく格
納棚の高い収納効率を維持することができる。
【0015】前記揺動する係止部材は、左右方向に指向
する揺動支軸に対して係止爪を前後方向外側に位置さ
せ、反対側の端部を内側の物品載置位置に位置させて荷
受け台上面より上方に突出させておき、物品の載置によ
り同端部を物品下面で押すことで、もう一方の端部の係
止爪を揺動して物品の前後端面に近接して突出させる請
求項1記載のフォーク式スタッカークレーンとする。
【0016】係止爪は物品の前後端面を外側を揺動しな
がら突出するので、物品をフォークの荷受け台に載置す
る位置に余裕を持たせることができ、したがってフォー
クの停止に高い位置精度は要求されず、製造コストも低
く抑えることができる。
【0017】また前記揺動する係止部材は、前後方向に
指向する揺動支軸に支持され、その一端を係止爪として
前後方向外側に位置させ、同係止爪とは反対側の端部を
内側の物品載置位置に位置させて荷受け台上面より上方
に突出させておき、物品の載置により同端部を物品下面
で押すことで、もう一方の端部の係止爪を揺動して物品
の前後端面に近接して突出させる請求項1記載のフォー
ク式スタッカークレーンとする。
【0018】前後方向に指向する揺動支軸に枢支されて
係止部材は揺動するので、前後方向外側に位置した係止
爪は、荷受け台に載置された物品の前後端面に平行に揺
動して突出するので、荷受け台の前後に余裕を持たせる
必要がない。
【0019】前記揺動する係止部材の物品載置位置側の
端部にローラを取り付けた請求項2または3記載のフォ
ーク式スタッカークレーンとすることで、フォークの荷
受け台への物品の載置の際の係止部材の動きを滑らかに
し、物品の転載作業を円滑かつ確実に行うことができ
る。
【0020】前記前後1対の係止部材を、左右にそれぞ
れ1対ずつ配設した請求項2または3記載のフォーク式
スタッカークレーンとすることで、フォークの荷受け台
上の物品の移動を確実に規制することができる。
【0021】前記格納棚の各棚小間において左右内側面
に沿ってガイド部材を設けた請求項1記載のフォーク式
スタッカークレーンとすることで、物品を載置したフォ
ークの棚小間からの引き出しや棚小間への差し込みに際
して、少なくとも支柱に物品が接触することは避けるこ
とができ、より確実に物品の搬出入をすることができる
とともに、棚小間の左右幅を物品幅に近づけても支障な
く格納棚の収納効率を向上させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る一実施の形態に
ついて図1ないし図6に図示し説明する。図1は、物品
保管装置1において本実施の形態に係るフォーク式のス
タッカークレーン10と格納棚2の配置状態を示す側面図
であり、図2は、その要部平面図であり、図3は、スタ
ッカークレーン10の正面図、図4は、その一部断面とし
た要部正面図である。 本物品保管装置1は、コンテナ
9に収納された形で物品が取り扱われる。
【0023】格納棚2は、棚小間3が上下に複数段配列
された棚連が左右に複数配列され、上下左右方向に亘り
多数の棚小間3が設けられており、同棚小間3は鉛直方
向に立設した支柱4と前後水平方向へ指向したコンテナ
受部材5およびガイド板6とで仕切られて形成され、左
右一対のコンテナ受部材5でコンテナ9の下面の左右両
側部を支持されてコンテナ9はそれぞれの棚小間3に収
納される。
【0024】かかる前後の格納棚2の相対する棚間口面
の間に形成された棚通路7の底部と頂部とにその長手方
向に指向して走行レール11と走行ガイドレール12とが敷
設され、スタッカークレーン10の基台15の下面に設けら
れた車輪13が走行レール11上に載り、上部ガイド部材14
が走行ガイドレール12に移動自在に係合されて、スタッ
カークレーン10は搭載された走行駆動装置14により前後
の格納棚2,2間を棚間口面に沿って左右方向に走行す
る。
【0025】スタッカークレーン10は、基台15に2本の
マスト16,17が左右に並んで立設されており、両マスト
16,17に沿って荷台18が昇降する。荷台18は、底部18a
とその左右側部18b,18cとから正面視で上方を開口し
たコ字状を形成しており(図3および図4参照)、左右
側部18b,18cに設けられた複数のローラ19がマスト1
6,17を走行自在に掴持している。
【0026】マスト16側には昇降駆動装置20が設けられ
て、モータによって駆動する駆動スプロケット21にチェ
ーン22が巻き付けられており、同チェーン22はマスト1
6,17の上部にそれぞれ設けられたスプロケット23,24
に巻き掛けられたのち荷台18に端部を固着されて荷台18
を支持している。したがって昇降駆動装置20の駆動によ
りチェーン22を介して荷台18は、マスト16,17に沿って
昇降する。
【0027】コ字状をした荷台18内にコンテナ9が収容
されるようになっており、左右側部18b,18cの内面に
は、それぞれガイドプレート25,25が前後方向に指向し
て設けられている。
【0028】荷台18の底部18a上には、3段式のフォー
クが設けられている。底部18aの中央部に前後に長い最
下段の固定フォーク31が固定されており、同固定フォー
ク31は、底部18aに固着される矩形の板部材31aの左右
側部に前後方向に長尺の相対向した一対の支持板31b,
31bが立設されている。両支持板31b,31bには内側に
向け突設された複数のローラ31cが、前後方向に並んで
配列されている。
【0029】この左右一対の支持板31b,31b間に、前
後に長尺矩形板状の中間フォーク32が、板部材31aより
幾らか高い位置に配設されている。かかる中間フォーク
32は、中央の水平板部32aの左右側部32b,32bが段を
なして若干低く位置しており、同側部32b,32bにそれ
ぞれ側縁に沿って前後方向に指向した支持レール32c,
32cが取り付けられている。
【0030】同支持レール32c,32cは、角柱の左右側
面に溝条が形成されて断面がエ字状をなしており、外側
の溝条に前記固定フォーク31の複数のローラ31cが転動
自在に嵌合して中間フォーク32は、前後に摺動自在に支
持されるようになっている(図4参照)。
【0031】かかる中間フォーク32を部分的に覆うよう
に、矩形板状の荷受けフォーク33が配設されており、同
荷受けフォーク33が最上段のフォークであってコンテナ
9が載置される荷受け台である。
【0032】荷受けフォーク33は、矩形板の左右側部33
b,33bが下方に屈曲しており、中央の水平板部33aの
下面の左右所定位置に前後方向に長尺の支持部材33c,
33cが固着され、同支持部材33c,33cには外側に向け
突設された複数のローラ33dが、前後方向に並んで配列
されている。
【0033】この左右両側の複数のローラ33dが、前記
中間フォーク32の支持レール32c,32cの内側の溝条に
転動自在に嵌合して荷受けフォーク33は、中間フォーク
32に対して前後に摺動自在に支持されるようになってい
る。
【0034】したがって固定フォーク31に対して中間フ
ォーク32が前後に摺動自在に支持され、該中間フォーク
32に対して荷受けフォーク33が前後に摺動自在に支持さ
れる構造であり、中間フォーク32と荷受けフォーク33が
同一方向に順次摺動すると、図1または図2に図示する
ように荷受けフォーク33は固定フォーク31から離れ格納
棚2の棚小間3内にまで差し込まれる。なお前後の格納
棚のいずれの方向にも荷受けフォーク33は摺動可能であ
る。
【0035】かかるフォークの出没動作を行うため、図
4に示すように荷台18には底部18aにモータ35が設けら
れ、その駆動軸に嵌着されたギア36に前後2つのピニオ
ン37,37が噛合しており、同ピニオン37,37は固定フォ
ーク31の板部材31aの中央に穿設された矩形孔から一部
を上方に突出させており、一方で中間フォーク32の水平
板部32aの下面中央に前後方向に指向してラック38が固
着されていて、同ラック38が前記ピニオン37,37に噛み
合っている。したがってモータ35の駆動で、ピニオン3
7,37が回転しラック38を中間フォーク32とともに前後
に移動することができる。
【0036】また図2を特に参照して中間フォーク32の
水平板部32aの対角位置の角部近傍には、それぞれ矩形
孔が形成されて、同矩形孔に嵌まるようにしてスプロケ
ット40,41が設けられており、一端を固定フォーク31の
板部材31a上面に固着されたチェーン42が、中間フォー
ク32との間を一方のスプロケット40に向かって延び、同
スプロケット40に巻き付けられて中間フォーク32の上方
に出て方向を逆に変えて延び、他端を荷受けフォーク33
の水平板部33aの下面に固着している。
【0037】またもう一本のチェーン43も同様に、一端
を固定フォーク31の板部材31a上面に固着し、スプロケ
ット40に巻き付けられて方向を変え、他端を荷受けフォ
ーク33の水平板部33aの下面に固着している。中間フォ
ーク32が移動すると、中間フォーク32に支持される荷受
けフォーク33はともに移動すると同時に、チェーン42,
43を介して力を受けて中間フォーク32に対して相対的に
移動する。
【0038】すなわち荷受けフォーク33は、中間フォー
ク32の2倍の速度で同じ方向に移動することになる。し
たがってモータ35の駆動により、ピニオン37,37とラッ
ク38の噛合を介して中間フォーク32が移動されると、そ
の2倍の速度で同じ方向に荷受けフォーク33が移動し
て、フォークの出没動作がなされる。
【0039】こうして出没する荷受けフォーク33の左右
側部33b,33bのそれぞれの前後位置に係止部材50が設
けらている。係止部材50は、荷受けフォーク33の側部33
bに左右水平方向に指向して外側に向け突設された支軸
51に揺動アーム52が枢支され、揺動アーム52は側部33b
に沿って揺動自在とされている。
【0040】揺動アーム52は、枢支部より前後外方向に
長尺側部52aが、内方向に短尺側部52bがあり、長尺側
部52aの先端部に直角に屈曲された係止爪53が形成さ
れ、短尺側部52bの端部にはローラ54が回動自在に取り
付けられている。長尺側部52aの方が短尺側部52bより
も重く、外力が加わらない状態で図5に示す揺動角度姿
勢を保つため、長尺側部52aにストッパー55が突設され
て荷受けフォーク33側の支持板56に上から当接するよう
になっている(図2参照)。
【0041】したがって荷受けフォーク33上にコンテナ
9が載置されていない状態では、図5に示すように揺動
アーム52は、若干傾いていて内方のローラ54が荷受けフ
ォーク33の水平板部33aの上面より上方に一部突出して
いる。
【0042】そして荷受けフォーク33が上昇してコンテ
ナ9を載置すると、コンテナ9の下面によりローラ54が
下方に押され、揺動アーム52が揺動して反対側の先端係
止爪53がコンテナ9の前後端面に近接して上方に揺動突
出して図6に示すようにコンテナ9の前後端面に対向す
る。
【0043】コンテナ9の大きさは一定であり、図6に
示すように荷受けフォーク33上に載置された状態で、前
後端面の係止爪53との間の間隔dは例えば2mm程度の小
さい間隔になるように設定しておけば、荷受けフォーク
33上でコンテナ9は僅かに移動できるが、すぐに係止爪
53に当接して移動が規制される。
【0044】またコンテナ9が荷受けフォーク33に載置
される前は、前後の係止爪53,53は、下方に若干揺動し
て開いた状態になり、コンテナ9の前後端面との間隔D
は、載置時の間隔dの2倍以上の約4.5 mmとなり、した
がってコンテナ9を載置する位置に余裕ができる。した
がって荷受けフォーク33の停止に高い位置精度は要求さ
れず、製造コストも低く抑えることができる。
【0045】本スタッカークレーン10は、以上のような
構造をしており、棚小間3に収納されていたコンテナ9
を搬出する場合は、フォークを引き込まれた状態の荷台
18を所要の棚小間3に対向させ、荷受けフォーク33の上
面が棚小間3に収容されたコンテナ9の下面より僅かに
低い高さ位置に停止させ、モータ35の駆動によりフォー
クを突出させ、荷受けフォーク33を該棚小間3に差し込
む。
【0046】荷受けフォーク33を所定位置まで差し込む
と、真上にコンテナ9が位置しており、この状態が図5
に示す状態であり、係止部材50は揺動アーム52を傾斜さ
せ、ローラ54の一部が荷受けフォーク33の上面より上方
に突出している。このとき前記したように荷受けフォー
ク33の差し込み停止位置には若干余裕があり、高い位置
精度は要求されない。
【0047】そして荷台18を上昇させると、ともに上昇
する荷受けフォーク33が棚小間3のコンテナ受部材5に
支持されていたコンテナ9を持ち上げ、コンテナ受部材
5から荷受けフォーク33に転載する。このときコンテナ
9の下面に係止部材50のローラ54が押されて揺動アーム
52が揺動し、図6に示すように係止爪53がコンテナ9の
前後端面に近接して上方に揺動突出し、コンテナ9の位
置ずれを規制する。
【0048】ローラ54がコンテナ9の下面を転がりなが
ら揺動アーム52を揺動させるので、コンテナ54の下面が
必ずしも平坦でなくとも、常に揺動アーム52は円滑に揺
動させられ、よって転載作業を効率良く行うことができ
る。
【0049】そしてモータ35を駆動して荷受けフォーク
33を引き込めれば、荷受けフォーク33に載置されたコン
テナ9は棚小間3から引き出される。その際コンテナ9
がガイドプレート6または支柱4に当たるようなことが
あって、位置ずれを起こしても、コンテナ9の前後端面
が係止爪53に当接して移動が阻止され、僅かな位置ずれ
に止め、そのまま支障なく引き出される。したがって従
来のようにコンテナが大きく移動して搬出不能となるよ
うなことはない。
【0050】なお荷台18の左右両側のガイドプレート2
5,25は、その端部25a,25aを外側に屈曲させて斜め
に開いており、コンテナ9をスタッカークレーン10の荷
台18側に引き出す際に、コンテナ9の位置が多少ずれて
いて角部をガイドプレート25の屈曲部に当接したとして
も、前後を係止爪53,53で移動を規制された状態にある
コンテナ9は、ガイドプレート25の端部25aの斜めに傾
斜した面に沿って姿勢を変え、却って位置ずれが修正さ
れることになる。
【0051】またコンテナ9を棚小間3に搬入する場合
は、上記搬出の場合と逆の動作となる。荷受けフォーク
33に載置されたコンテナは、前後端面が係止爪53,53に
対向して位置ずれを規制されており、かかる状態で棚小
間3に差し込まれる。
【0052】棚小間3の左右両側のガイドプレート6,
6は、その開口端部6a,6aが外側に開いており、コ
ンテナ9の差し込みの際に当接しても前記引き出しの場
合と同様に、係止爪53,53により却ってコンテナ9の位
置ずれが修正される。そして所定位置まで差し込んだの
ち、荷受けフォーク33を下降すると、コンテナ9は棚小
間3のコンテナ受部材5に転載される。
【0053】以上のようにコンテナ9は、ガイドプレー
ト6により支柱4に接することはなく、ガイドプレート
6に接しても荷受けフォーク33上のコンテナ9の位置ず
れが大きくなって、コンテナ9の搬出入が不能となるこ
とはない。またコンテナ9が荷受けフォーク33に多少位
置ずれして載置されても、ガイドプレート6の開口端部
6aが斜めに傾斜して開いているので、位置ずれが修正
されて支障なく棚小間3への搬入ができる。したがって
棚小間3の左右幅はコンテナ9の幅より僅かに大きい程
度で十分であり、余裕を大きく確保する必要がなく、格
納棚2の収納効率を高めることができる。
【0054】さらに係止部材50が揺動アーム52を揺動し
て係止爪53を出没するようにしているので、コンテナ9
が載置されない状態の荷受けフォーク33において図5に
示すようにその上面より突出するのは、僅かにローラ51
の一部と係止爪53の先端だけで僅少であり、棚小間3の
コンテナ受け部材5に載置されたコンテナ9の下方に荷
受けフォーク33を差し込む空間が狭くてよく、その分格
納棚2の収納効率を高めることができる。
【0055】なお係止爪がコンテナの左右端面に対向し
て突出する構造であると、係止爪自体の空間または係止
爪の揺動する空間を確保しなければならず棚小間の左右
幅が大きくなって収納効率を低下させることになるが、
本実施の形態では係止部材50は、コンテナ9の幅内に収
まる位置にあり、係止爪53もコンテナ9の前後端面に近
接して突出するので、棚小間3の左右幅には影響がな
く、高い物品収納効率を維持することができる。そして
係止部材50の作動は、従来の搬出入作業に全く影響を与
えず、従前の作業の中で自動的に作動するので、作業効
率を低下させるようなことはない。
【0056】次に別の実施の形態について図7ないし図
9に基づいて説明する。本実施の形態は、係止部材70の
揺動方向が前記実施の形態と異なるもので、その他の構
造は同じであるので、同じ部材は同じ符号を用いる。
【0057】荷受けフォーク60は、前記荷受けフォーク
33より幾らか左右幅が狭く、その下方に屈曲した左右側
部60b,60bの各前後位置から左右外方向にブラケット
61を突設しており、同4個の各ブラケット61の端部にそ
れぞれ係止部材70を設けている。ブラケット61の端部に
は、前後方向に指向して支軸71が突設され、同支軸71に
揺動アーム72が枢支され、ブラケット61の内側で揺動自
在に支持されている。
【0058】この揺動アーム72は、ブラケット61と平行
な本体部72aの外側端部が前後外方向に屈曲して、その
屈曲部72bはブラケット61の端部の外側を覆っている。
そして該屈曲部72bの端部に係止爪73がさらに左右外
側に屈曲して形成されている。係止爪73は図8に示す正
面視でL字状に屈曲して上方に爪が向いている。一方揺
動アーム72の本体部72aの支軸71に対して反対側には回
転支軸74が前後内方向に突設され、その端部にローラ75
が軸支されている。
【0059】図7の平面図で見るように係止部材70は、
その係止爪73を前後方向の外側に、ローラ75を内側に位
置させており、前後の相対向する係止爪73,73間の距離
は、コンテナ9の前後幅長より若干大きい所定距離に設
定されている。なおローラ75は、左右方向においても内
側に位置しており、コンテナ9が荷受けフォーク60の所
定位置に載置されるとコンテナ9の下方に位置する。
【0060】荷受けフォーク60にコンテナ9が載置され
ていない場合は、係止部材70は、図8に実線で示すよう
に揺動アーム72を図示されないストッパーにより支持さ
れて若干傾けローラ75の一部を荷受けフォーク60の上面
より若干突出させており、係止爪73の上端はローラ75の
上端と略同じ高さにある。
【0061】荷受けフォーク60にコンテナ9が載置され
ると、ローラ75がコンテナ9の下面に接して押され、揺
動アーム72が揺動して図8に2点鎖線で示すように係止
爪73をコンテナ9の前後端面に近接して突出する。
【0062】したがってコンテナ9の載置状態では図9
に示すように、コンテナ9の前後端面に係止爪73,73が
近接して対向しており、荷受けフォーク60上のコンテナ
9の移動を規制していて、格納棚2への搬出入に際して
コンテナ9がガイドプレート6または支柱4に当たるよ
うなことがあって、位置ずれを起こしても、コンテナ9
の前後端面が係止爪73に当接して移動が阻止され、僅か
な位置ずれに止め、そのまま支障なく搬出入が可能であ
る。
【0063】そこで前記実施の形態と同様に棚小間3の
左右幅もコンテナ9の幅より若干大きい程度で十分であ
り、さらに荷受けフォーク60の差し込み空間も小さくて
棚小間3の上下幅も最小限に抑えることができ、よって
格納棚2の収納効率を高めることができる。
【0064】特に本実施の形態の場合、係止爪73がコン
テナ9の前後端面に平行に揺動して出没するので、荷受
けフォーク60の前後幅に係止爪の揺動のための空間を確
保する必要がなく、その分コンテナの前後幅を大きくす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るフォーク式のスタ
ッカークレーンと格納棚の配置状態を示す物品保管装置
の側面図である。
【図2】同要部平面図である。
【図3】本スタッカークレーンの正面図である。
【図4】同一部断面とした要部正面図である。
【図5】荷受けフォークが棚小間に差し込まれた一状態
を示す要部側面図である。
【図6】同要部の別の状態の側面図である。
【図7】別の実施の形態に係るスタッカークレーンと格
納棚の要部平面図である。
【図8】同スタッカークレーンのフォーク部の正面図で
ある。
【図9】コンテナ載置状態の同側面図である。
【符号の説明】
1…物品保管装置、2…格納棚、3…棚小間、4…支
柱、5…コンテナ受部材、6…ガイドプレート、7…棚
通路、9…コンテナ、10…スタッカークレーン、11…走
行レール、12…走行ガイドレール、13…車輪、14…走行
駆動装置、15…基台、16,17…マスト、18…荷台、19…
ローラ、20…走行駆動装置、21…駆動スプロケット、22
…チェーン、23,24…スプロケット、25…ガイドプレー
ト、31…固定フォーク、32…中間フォーク、33…荷受け
フォーク、35…モータ、36…ギア、37…ピニオン、38…
ラック、40,41…スプロケット、42,43…チェーン、50
…係止部材、51…支軸、52…揺動アーム、53…係止爪、
54…ローラ、55…ストッパー、56…支持板、60…荷受け
フォーク、61…ブラケット、70…係止部材、71…支軸、
72…揺動アーム、73…係止爪、74…回転支軸、75…ロー
ラ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年1月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】かかる前後の格納棚2の相対する棚間口面
の間に形成された棚通路7の底部と頂部とにその長手方
向に指向して走行レール11と走行ガイドレール12と
が敷設され、スタッカークレーン10の基台15の下面
に設けられた車輪13が走行レール11上に載り、上部
ガイド部材26が走行ガイドレール12に移動自在に係
合されて、スタッカークレーン10は搭載された走行駆
動装置14により前後の格納棚2,2間を棚間口面に沿
って左右方向に走行する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1…物品保管装置、2…格納棚、3…棚小間、4…支
柱、5…コンテナ受部材、6…ガイドプレート、7…棚
通路、9…コンテナ、10…スタッカークレーン、11
…走行レール、12…走行ガイドレール、13…車輪、
14…走行駆動装置、15…基台、16,17…マス
ト、18…荷台、19…ローラ、20…走行駆動装置、
21…駆動スプロケット、22…チェーン、23,24
…スプロケット、25…ガイドプレート、26…上部ガ
イド部材、31…固定フォーク、32…中間フォーク、
33…荷受けフォーク、35…モータ、36…ギア、3
7…ピニオン、38…ラック、40,41…スプロケッ
ト、42,43…チェーン、50…係止部材、51…支
軸、52…揺動アーム、53…係止爪、54…ローラ、
55…ストッパー、56…支持板、60…荷受けフォー
ク、61…ブラケット、70…係止部材、71…支軸、
72…揺動アーム、73…係止爪、74…回転支軸、7
5…ローラ。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下左右に亘り多数の棚小間が形成され
    た格納棚の棚間口面に沿って移動し、棚間口面に直角の
    方向に出没自在のフォークを昇降自在に支持し、同フォ
    ークを駆動して物品の搬出入を行うフォーク式スタッカ
    ークレーンにおいて、 前記フォークの荷受け台の前後所定位置にそれぞれ揺動
    自在に支持され、物品の載置により揺動して先端の係止
    爪を物品の前後端面に近接して突出させる係止部材を備
    えたことを特徴とするフォーク式スタッカークレーン。
  2. 【請求項2】 前記揺動する係止部材は、左右方向に指
    向する揺動支軸に対して係止爪を前後方向外側に位置さ
    せ、同係止爪とは反対側の端部を内側の物品載置位置に
    位置させて荷受け台上面より上方に突出させておき、物
    品の載置により同端部を物品下面で押すことで、もう一
    方の端部の係止爪を揺動して物品の前後端面に近接して
    突出させることを特徴とする請求項1記載のフォーク式
    スタッカークレーン。
  3. 【請求項3】 前記揺動する係止部材は、前後方向に指
    向する揺動支軸に支持され、その一端を係止爪として前
    後方向外側に位置させ、同係止爪とは反対側の端部を内
    側の物品載置位置に位置させて荷受け台上面より上方に
    突出させておき、物品の載置により同端部を物品下面で
    押すことで、もう一方の端部の係止爪を揺動して物品の
    前後端面に近接して突出させることを特徴とする請求項
    1記載のフォーク式スタッカークレーン。
  4. 【請求項4】 前記揺動する係止部材の物品載置位置側
    の端部にローラを取り付けたことを特徴とする請求項2
    または3記載のフォーク式スタッカークレーン。
  5. 【請求項5】 前記前後1対の係止部材を、左右にそれ
    ぞれ1対ずつ配設したことを特徴とする請求項2または
    3記載のフォーク式スタッカークレーン。
  6. 【請求項6】 前記格納棚の各棚小間において左右内側
    面に沿ってガイド部材を設けたことを特徴とする請求項
    1記載のフォーク式スタッカークレーン。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005035402A1 (ja) * 2003-10-09 2005-04-21 Bridgest0Ne Corporation 未加硫タイヤ自動倉庫
JP2009132532A (ja) * 2007-11-01 2009-06-18 Cubic Shizuoka:Kk パレットの移動防止装置及びパレットの移動の防止方法
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CN111591641A (zh) * 2019-02-21 2020-08-28 江苏华章物流科技股份有限公司 自动化立体货柜***及其存、取方法
CN115649039A (zh) * 2022-12-22 2023-01-31 山西全城联动环保科技有限公司 一种废品运输机动车

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