JP6959001B2 - 制御装置、課金システム、課金方法、及びプログラム - Google Patents
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Description
また、例えば特許文献1には、有料道路の出口と連結されている店舗等の施設を利用した場合、有料道路の通行料金を割引く自動料金収受システムが記載されている。
一般的に、このように有料道路を一時退出するよりも、一時退出せずに連続して有料道路を走行した方が通行料金が安くなる。したがって、このような有料道路では、ガソリンスタントを利用する必要が生じた場合、通行料金を安く抑えたいとの利用者の希望を満たすことができない可能性がある。
本発明の第一の態様によれば、有料道路の料金所事務所に設置された制御装置(300)は、前記料金所事務所から遠隔の施設に設けられたカード処理装置(200)の一つを選択し、選択したカード処理装置とネットワークを介してデータの送受信を行うためのセッションを確立する接続処理部(341)と、前記カード処理装置が読み取ったICカードのカード情報を取得するカード情報取得部(342)と、前記カード情報に基づいて、前記施設を利用したことを示す情報を含む明細情報を生成する明細情報生成部(344)と、を備える。
このようにすることで、制御装置は、料金所事務所から遠隔の施設の何れかを利用するために有料道路を一時退出したことを、明細情報として記録することができる。
このようにすることで、カード情報取得部は、セッションが確立しているカード処理装置からのみカード情報を受け付け、セッションが確立していないカード処理装置からのカード情報を受け付けないように排他処理を行うことができる。このため、カード情報取得部は、複数の施設のそれぞれに設置されたカード処理装置を区別して、カード情報を取得することが可能である。
このようにすることで、制御装置は、有料道路の外部に設けられた複数の施設のうち何れかを利用したことを示す情報を、明細情報として記録することができる。
このようにすることで、制御装置は、スマートICにおける料金収受処理を遠隔操作で行うことが可能となる。
このようにすることで、通行料金確定部は、複数の施設のうち何れかを利用したことを示す明細情報に基づいて、当該明細情報に応じた通行料金を確定することができる。
このようにすることで、通行料金確定部は、一の車両に関連する明細情報に複数の施設のうち何れかを利用したことを示す情報が含まれる場合は、当該施設を利用するために有料道路を一時退出したと判断して、通行料金の割引処理を行うことができる。これにより、利用者の意思に反して、施設を利用するために有料道路を一時退出する必要があったと判断された場合は、当該利用者に配慮した通行料金を課金することができる。
以下、本発明の第1の実施形態に係る課金システム1について、図1〜図7を参照しながら説明する。
図1は、第1の実施形態に係る課金システムの概略図である。
本実施形態に係る課金システム1は、有料道路を一時退出して、有料道路の外部である一般道路に位置する路外ガソリンスタンド20(以下、路外GS20)を利用した車両に対し、有料道路を一時退出しなかった場合の通行料金よりも高額とならないように、有料道路の通行料金の割引を行う。
図1に示すように、一般道路には、路外GS20(20A、20B、・・・)が設けられおり、有料道路には、料金所のそれぞれに料金所事務所30(30A、30B、・・・)が設けられている。また、複数の料金所のそれぞれで収受された有料道路の通行料金を集計する施設として、処理センタ40が設けられている。
カード処理装置200は、利用者(車両の運転者等)が有料道路を一時退出して路外GS20を利用した際に、当該利用者が所持するICカード(例えば自動料金収受システムで用いられるETCカード)のカード情報を読み取るための装置である。
なお、本実施形態において、カード情報には、車両を特定可能な「車両特定情報」(例えば車両登録番号、ナンバープレート情報等)と、車両が有料道路に進入した位置(例えば「入口料金所番号」)及び「進入日時」と、車両が有料道路から退出した位置(例えば「出口料金所番号」)及び「退出日時」と、「カード番号(クレジットカード番号、ETCカード番号等)」及び「有効期限」と、が含まれている。
本実施形態では、料金所事務所30のそれぞれには制御装置300(300A、300B、・・・)が設置されている。係員は、制御装置300を用いて路外GS20に設置されたカード処理装置200からカード情報を取得することにより、当該カード情報から特定される車両が路外GS20を使用したことを確認する。
図1では略されているが、料金所事務所30の制御装置300と、路外GS20のカード処理装置200とは、それぞれイーサネット(登録商標)等のネットワークNWを介して通信可能に接続されている。
なお、本実施形態では、有料道路の料金所(A、B、・・・)のそれぞれに料金所事務所30(30A、30B、・・・)が設けられている態様について説明するが、他の実施形態では、複数の料金所を含む一のエリアに対して一の料金所事務所が設けられていてもよい。
処理センタ40の中央処理装置400と、料金所事務所30の制御装置300とは、ネットワークNWを介して通信可能に接続されている。
図2は、第1の実施形態に係る課金システムの機能構成を示す図である。
以下、図2を参照して路外GS20に設置されたカード処理装置200の機能構成について説明する。
図2に示すように、カード処理装置200は、通信部210と、インターフォン子機220と、カードリーダ230と、リセット部240とを有している。
以下、図2を参照して料金所事務所30に設置された制御装置300の機能構成について説明する。なお、以下の説明では、料金所Bの料金所事務所30Bに設置された制御装置300Bを例として説明するが、他の料金所事務所に設置された制御装置300も同様の機能構成を有している。
図2に示すように、制御装置300Bは、通信部310と、インターフォン親機320と、タッチパネル330と、CPU340とを有している。
また、制御装置300Bは、専用のネットワークを介して料金所サーバ301と、データ処理装置302と接続されている。
また、通信部310は、所定の間隔(例えば1分)ごとに、カード処理装置200との接続が正常であるか否かを確認する処理を行う。
なお、本実施形態に係る課金システム1は、料金所Bから一時退出した車両が路外GS20A、20B、20C、20Dの何れかを利用した場合、有料道路の通行料金の割引を行うものとする。即ち、課金システム1は、有料道路の通行料金の割引の対象となる路外GSの数を四つに設定する。このため、本実施形態では、図2に示すように、通信部310は、四つの路外GS20(20A、20B、20C、20D)のそれぞれに設置されたカード処理装置200(200A、200B、200C、200D)と接続する態様について説明する。
なお、他の実施形態では、課金システム1は、料金所周辺の路外GSの設置状況に応じて、割引の対象となる路外GSの数を四つ未満又は五つ以上としてもよい。この場合も、通信部310は、本実施形態と同様に、割引の対象となる路外GSのそれぞれに設置されたカード処理装置と接続を行う。
明細情報の詳細については後述する。
具体的には、料金所サーバ301は、ICカードが有効期限内であり、有料道路の通行料金を当該ICカードで決済可能である場合、当該ICカードは有効であると判断する。
データ処理装置302は、各日の所定のタイミング(例えば0時30分)で、収集した明細情報を処理センタ40の中央処理装置400へ送信する。
以下、図2を参照して処理センタ40に設置された中央処理装置400の機能構成について説明する。
図2に示すように、中央処理装置400は、明細情報取得部410と、通行料金確定部420とを有している。
通行料金確定部420が車両別の通行料金を確定する処理の詳細については、後述する。
図3は、第1の実施形態に係るカード処理装置及び制御装置の処理フローを説明する図である。
図4は、第1の実施形態に係る制御装置の機能を説明するための第1の図である。
図5は、第1の実施形態に係る制御装置の機能を説明するための第2の図である。
以下、図1及び図3〜5を参照して、本実施形態に係るカード処理装置及び制御装置の処理フローについて説明する。
また、以下の説明では、ある車両が、図1に示す料金所Aから有料道路に進入し、料金所Dから有料道路を退出する例について説明する。ここで、有料道路の料金所A〜Cの区間にガソリンスタンドが設置されたサービスエリアが無く、当該車両は、給油を行うために、料金所Bにおいて有料道路を一時退出して路外GS20Bで給油を行ったとする。
インターフォン子機220からの呼び出しがあると、料金所事務所30Bに設置された制御装置300Bのインターフォン親機320は、不図示のスピーカから通知音を出力するとともに、不図示の表示部にどの路外GSからの呼び出しであるかを表示する。
料金所事務所30Bに常駐する係員は、インターフォン親機320を通話状態にすることにより、路外GS20Bを利用する利用者との通話を行う。
このとき、制御装置300Bのタッチパネル330には、図4に示すように、四つの路外GS20A〜20Dのうち、何れの路外GS20に設置されたカード処理装置200に読取を許可するか選択(タッチ)する画面が表示されている。なお、例えば、通信部310が路外GS20Cに設置されたカード処理装置200Cとの接続が正常ではないと判断した場合、路外GS20Cを示す路外GS番号「GS20C」はタッチ不可とされ、他の路外番号とは異なる色で表示される。
また、例えば路外GS20Dが閉鎖された等の理由により、路外GS20Dに設置されたカード処理装置200Dとは接続する必要がなくなった場合、路外GS20Dを示す路外GS番号「GS20D」は非表示としてもよい。
また、制御装置300Bとカード処理装置200Bとのセッションが確立すると、制御装置300Bのタッチパネル330は、係員へ「路外GS20Bとのセッションが確立した」ことを示すメッセージと、「ICカードの挿入」を促す指示とを表示する。係員は、当該タッチパネル330に表示された指示に基づいて、インターフォン親機320を通じて、利用者へICカードをカード処理装置200へ挿入するように依頼してもよい。
そして、カード処理装置200Bのカードリーダ230は、読み取ったカード情報を制御装置300Bに送信する(ステップS203)。
なお、カード処理装置200Bのカードリーダ230は、制御装置300Bとのセッションが確立する前にICカードのカード情報を読み取るようにしてもよい。この場合、カードリーダ230は、読み取ったカード情報を不図示の記録媒体へ記録するようにしてもよい。また、他の実施形態では、カードリーダ230は、制御装置300Bとのセッションが確立するまでは、ICカードが挿入されてもカード情報の読み取りを行わないようにしてもよい。
なお、制御装置300Bのカード情報取得部342は、カード処理装置200Bとのセッションが確立する前にカード情報を受信した場合、又は、カード処理装置200Bとのセッションが確立中に他のカード処理装置200(例えば路外GS20Aに設置されたカード処理装置200A)からカード情報を受信した場合、当該カード情報を受け付けないようにする。このように、カード情報取得部342は、セッションが確立しているカード処理装置200からのみカード情報を受け付け、セッションが確立していないカード処理装置200からのカード情報を受け付けないように排他処理を行う。
カード情報確認部343は、料金所サーバ301においてICカードが有効であると判断された場合、カード処理装置200Bにカードが正常であることを通知して(ステップS305)、ステップS306へ進む。
このとき、カード処理装置200Bのカードリーダ230は、制御装置300Bから通信部210を介してカードが正常であるとの通知を受信すると、挿入されているICカードを排出する(ステップS204)。カードリーダ230は、ICカードの排出が完了すると、制御装置300BへICカードの排出が完了したことを通知する(ステップS205)。
また、カードリーダ230は、制御装置300Bから通信部210を介してカードが不正であるとの通知を受信すると、挿入されているICカードを排出し、他のICカードの挿入を待ち受ける。このとき、係員は、インターフォン親機320を通じて、カードが不正であるため、正しいカードを挿入しなおすように利用者へ依頼するようにしてもよい。
カードリーダ230は、利用者が他のICカードを挿入すると、当該ICカードのカード情報を読み取り(ステップS202)、読み取ったカード情報を制御装置300Bへ送信する処理(ステップS203)を再度実行する。
具体的には、明細情報生成部344は、図5に示すように、「車両特定情報」と、「入口料金所番号」及び「進入日時」と、「出口料金所番号」及び「退出日時」と、「通行料金」とを含む明細情報を生成する。なお、本実施形態では、明細情報生成部344は、有料道路の通行料金に関する明細情報と同じフォーマットを利用して、路外GS20を利用したことを示す情報を含む明細情報を生成する。
「車両特定情報」は、車両を特定可能な情報である。明細情報生成部344は、明細情報の「車両特定情報」として、カード情報に含まれる「車両特定情報」を入力する。
「入口料金所番号」は、有料道路の通行料金に関する明細情報においては、有料道路に進入した位置を示す情報である。しかしながら、明細情報生成部344は、明細情報の「入口料金所番号」として、「路外GSを利用したこと」を示す情報を入力する。例えば、本実施形態では、明細情報生成部344は、「入口料金所番号」に路外GSを示す番号(例えば「0900」)を入力する。なお、路外GSを示す番号は、有料道路の入口料金所を特定可能な入口料金番号とは重複しないユニークな番号が設定される。また、他の実施形態では、路外GS20A〜20Dの何れを利用したかを区別できるように、路外GS別にユニークな番号(例えば「GS20A」、「GS20B」、・・・)を設定するようにしてもよい。
「進入日時」は、有料道路の通行料金に関する明細情報においては、有料道路に進入した日時を示す情報である。しかしながら、明細情報生成部344は、明細情報の「進入日時」として、カード処理装置200BによりICカードが読み取られた日時を入力する。
「出口料金所番号」は、有料道路の通行料金に関する明細情報においては、有料道路から退出した位置を示す情報である。しかしながら、明細情報生成部344は、明細情報の「出口料金所番号」として、「路外GSを利用するために退出した出口料金所」を示す情報を入力する。例えば、本実施形態では、明細情報生成部344は、明細情報の「出口料金所番号」として、係員が操作する制御装置300Bが設置された料金所事務所30Bが設けられている料金所Bを特定可能な番号が入力される。なお、他の実施形態では、明細情報生成部344は、明細情報の「出口料金所番号」として、カード情報に含まれる「出口料金所番号」を入力するようにしてもよい。
「退出日時」は、有料道路の通行料金に関する明細情報においては、有料道路から退出した日時を示す情報である。しかしながら、明細情報生成部344は、明細情報の「退出日時」として、カード処理装置200BによりICカードが読み取られた日時を入力する。
「通行料金」は、有料道路の通行料金に関する明細情報においては、入口料金所番号及び出口料金所番号に基づいて算出される有料道路の通行料金を示す情報である。しかしながら、路外GSを利用した際に有料道路の通行料金は発生しないため、本実施形態では、明細情報生成部344は、明細情報の「通行料金」として「0円」を入力する。
明細情報生成部344は、以上のように全ての項目に値を入力した明細情報を生成すると、当該明細情報をデータ処理装置302へ送信する。
路外GS20のカード処理装置200及び料金所事務所30の制御装置300Bは、利用者が有料道路を一時退出して路外GS20を利用する度に、上記処理を繰り返し実行する。
図6は、第1の実施形態に係る中央処理装置の処理フローを示す図である。
以下、図1及び図6を参照して、本実施形態に係る中央処理装置の処理フローについて説明する。
図6に示すように、まず、中央処理装置400の明細情報取得部410は、料金所事務所30のそれぞれに設置されたデータ処理装置302から送信された複数の明細情報を、所定のタイミング(例えば各日の0時30分)で受信する(ステップS401)。
明細情報取得部410が受信する明細情報には、制御装置300の明細情報生成部344から収集した明細情報と、料金所の各車線に設置された路側装置から収集した有料道路の通行料金を含む明細情報との双方が含まれている。
通行料金確定部420は、抽出した明細情報に路外GS20を利用したことを示す情報を含む明細情報がある場合(ステップS403:YES)、当該明細情報に関連付けられた車両は有料道路を一時退出して路外GS20を利用したと判断して、当該車両に対する有料道路の通行料金の割引処理を行う(ステップS404)。
例えば、図1に示すように、当該車両が料金所Aから有料道路に進入し、料金所Bから有料道路を退出して路外GS20Bを利用したとする。また、当該車両は、更に料金所Bから再び有料道路に進入し、料金所Dから有料道路を退出したとする。この場合、当該車両に関連する明細情報は、料金所Aから料金所Bまでの通行料金を含む明細情報と、路外GS20Bを利用したことを示す情報を含む明細情報と、料金所Bから料金所Dまでの通行料金を含む明細情報との三つとなる。
このとき、料金所Aから料金所Dまで一時退出せずに走行した場合の通行料金は「750円」であり、料金所Bにおいて一時退出した場合の通行料金は「900円(料金所A〜B間の通行料金400円+料金所B〜D間の通行料金500円)」であるとする。このため、路外GS20で給油を行うために有料道路を一時退出した方が、一時退出しないよりも通行料金が高くなる。
通行料金確定部420は、明細情報に基づいて、当該車両が路外GS20Bを利用するために有料道路を一時退出したと判断すると、当該車両に対する有料道路の通行料金を、最初に進入した料金所Aから最後に退出した料金所Dまでの通行料金(「750円」)と同額となるように割引処理を行う。そして、通行料金確定部420は、明細情報の「入口料金所番号」に料金所Aを示す情報、「出口料金所番号」に料金所Dを示す情報、「通行料金」に料金所Aから料金所Dまでの通行料金(「750円」)を入力した確定明細情報を生成する(ステップS405)。
例えば、図1に示すように、ある車両が料金所Aから有料道路に進入し、料金所Bから有料道路を退出したとする。また、当該車両は、更に料金所Bから再び有料道路に進入し、料金所Dから有料道路を退出したとする。そして、当該車両は、路外GS20を利用しなかったとする。この場合、当該車両に関連する明細情報は、料金所Aから料金所Bまでの通行料金を含む明細情報と、料金所Bから料金所Dまでの通行料金を含む明細情報との二つとなる。
この場合、通行料金確定部420は、料金所Aから料金所Bまでの通行料金を含む明細情報と、料金所Bから料金所Dまでの通行料金を含む明細情報と同じ内容の確定明細情報を二つ生成する。
同様に、通行料金確定部420は、路外GS20Bを利用したことを示す情報を含む明細情報の「進入日時」又は「退出日時」と、料金所Bから料金所Dまでの通行料金を含む明細情報の「進入日時」との時間差が許容時間(例えば2時間)以上である場合、当該明細書に関連付けられた車両は、路外GS20Bを利用するために有料道路を一時退出していないと判断するようにしてもよい。
このようにすることで、通行料金確定部420は、有料道路を利用した日時と路外GS20を利用した日時とが離れている場合は、当該車両は路外GS20を利用する以外の目的があって有料道路を退出したものとみなして、通行料金の割引を行わないようにすることができる。これにより、利用者が不正に有料道路の割引を受けることを防ぐことができる。
図7は、第1の実施形態に係る制御装置のハードウェア構成を示す図である。
以下、図7を参照して、本実施形態に係る制御装置のハードウェア構成について説明する。
上述の制御装置300は、コンピュータ900に実装される。そして、上述した制御装置300の各部の動作は、プログラムの形式でそれぞれのコンピュータ900が有する補助記憶装置903に記憶されている。CPU901(CPU340)は、プログラムを補助記憶装置903から読み出して主記憶装置902に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU901は、プログラムに従って、カード情報取得部342が取得したカード情報、明細情報生成部344が生成した明細情報等を記憶する記憶領域(不図示)を主記憶装置902に確保する。また、CPU901は、プログラムに従って、処理中のデータを記憶する記憶領域を補助記憶装置903に確保する。
なお、コンピュータ900は、入出力インタフェース904を介して、外部記憶装置910と接続されており、上記車幅計測装置10の記憶領域(不図示)は、外部記憶装置910に確保されてもよい。また、コンピュータ900は、通信インタフェース905を介して、外部記憶装置920と接続されており、上記車幅計測装置10の記憶領域(不図示)は、外部記憶装置920に確保されてもよい。
以上のように、本実施形態に係る制御装置300は、有料道路の料金所事務所30に設置された制御装置300であって、料金所事務所30から遠隔の施設(有料道路外の路外GS20)に設けられたカード処理装置200の一つを選択し、選択したカード処理装置200とネットワークNWを介してデータの送受信を行うためのセッションを確立する接続処理部341と、カード処理装置200が読み取ったICカードのカード情報を取得するカード情報取得部342と、カード情報に基づいて、路外GS20を利用したことを示す情報を含む明細情報を生成する明細情報生成部344と、を備える。
このようにすることで、制御装置300は、料金所事務所30から遠隔の路外GS20の何れかを利用するために有料道路を一時退出したことを、明細情報として記録することができる。
このようにすることで、カード情報取得部342は、セッションが確立しているカード処理装置200からのみカード情報を受け付け、セッションが確立していないカード処理装置からのカード情報を受け付けないように排他処理を行うことができる。このため、カード情報取得部は、複数の路外GS20のそれぞれに設置されたカード処理装置200を区別して、カード情報を取得することが可能である。
このようにすることで、制御装置は、有料道路の外部に設けられた複数の路外GS20のうち何れかを利用したことを示す情報を、明細情報として記録することができる。
また、通行料金確定部420は、抽出した明細情報の少なくとも一つが路外GS20を利用したことを示す情報を含む場合、当該車両に対する通行料金を割引く。
このようにすることで、通行料金確定部420は、一の車両に関連する明細情報に複数の路外GS20のうち何れかを利用したことを示す情報が含まれる場合は、当該路外GS20を利用するために有料道路を一時退出したと判断して、通行料金の割引処理を行うことができる。これにより、利用者の意思に反して、路外GS20を利用するために有料道路を一時退出する必要があったと判断された場合は、当該利用者に配慮した通行料金を課金することができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る課金システム1について、図8を参照しながら説明する。
第1の実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
第1の実施形態では、路外GS20にカード処理装置200が設置されている態様について説明したが、本実施形態では、有料道路の料金所事務所30とは遠隔の施設であるスマートインターチェンジ21(以下、スマートIC21)にカード処理装置200が設置されている点において、第1の実施形態とは異なっている。
車載器にICカードが未挿入である、車載器と路側装置との間の通信が失敗した等の理由により、路側装置が料金収受処理を行えない場合、出口料金所では係員が車線に出向き、料金収受処理を行っている。
しかしながら、スマートIC21には係員が常駐していない場合がある。このため、本実施形態に係る課金システム1では、スマートIC21の路側装置が料金収受処理が行えない場合、料金所事務所30に常駐する係員が遠隔操作により料金収受処理を行えるようにする。例えば、図1の料金所Aと料金所Bとの間に設けられた複数のスマートIC21(21A、21B、21C、21D)の何れかにおいて路側装置が料金収受処理を行えない場合、料金所Bの料金所事務所30Bに常駐する係員が遠隔操作により、スマートIC21における料金収受処理を行うものとする。
図8は、第2の実施形態に係る課金システムの機能構成を示す図である。
以下、図8を参照して本実施形態に係るカード処理装置200の機能構成について説明する。
図8に示すように、カード処理装置200は、第1の実施形態の構成に加え、カメラ250を更に有している。
カメラ250は、身体障害者割引が適用される資格を有することを示す証明書である身体障害者手帳を、料金所事務所に常駐する係員に提示するために備えられており、利用者の顔及び提示された証明書が撮影可能となる所定の撮影範囲を撮影する。
次に、図8を参照して、本実施形態に係る制御装置300の機能構成について説明する。
図8に示すように、制御装置300は、第1の実施形態の構成に加え、モニタ350を更に有している。
モニタ350は、例えば液晶ディスプレイであり、カード処理装置200のカメラ250が撮影した画像(利用者の顔及び証明書)を表示する。
通行料金算出部345は、カード情報取得部342が取得したICカードのカード情報(「車両特定情報」、「入口料金所番号」、「進入日時」、「出口料金所番号」、「退出日時」、「カード番号」、「有効期限」)に基づいて、車両に対する有料道路の通行料金を算出する。
また、通行料金算出部345は、身体障害者に対する割引が適用される資格を有する場合、所定の割引額を減じた通行料金を算出する。
料金所事務所30Bに常駐する係員は、制御装置300Bのインターフォン親機320を介して利用者と通話して、当該利用者がスマートIC21Aから退出しようとしていることを確認できた場合、制御装置300Bのタッチパネル330を操作して、タッチパネル330に表示されたスマートIC21A〜21Dのそれぞれを示すスマートIC番号のうち、21Aを示すスマートIC番号を選択する。
そうすると、スマートIC21Aのカード処理装置200Aと料金所事務所30Bの制御装置300Bとの間のセッションが確立し、カード処理装置200Aから制御装置300Bへカード情報が送信される。
通行料金算出部345は、送信されたカード情報に含まれる「入口料金所番号」からスマートIC21Aまでの距離に基づいて、車両に対する有料道路の通行料金を算出する。なお、通行料金算出部345は、不図示の記録媒体に記憶された料金テーブルを参照して、通行料金を算出するようにしてもよい。
そして、制御装置300Bの明細情報生成部344は、カード情報に含まれる「車両特定情報」、「入口料金所番号」、及び「進入日時」と、タッチパネル330を介して入力されたスマートIC21Aを示す「出口料金所番号」及び制御装置300Bを介して料金収受処理を行った日時を示す「退出日時」と、通行料金算出部345が算出した「通行料金」と、を含む明細情報(図5)を生成する。
明細情報生成部344が生成した明細情報は、第1の実施形態と同様に、データ処理装置302へ送信される。また、データ処理装置302に蓄積された明細情報は、各日の所定のタイミングにおいて中央処理装置400へ送信される。
以上のように、本実施形態に係る制御装置300は、カード情報に基づいて有料道路の通行料金を算出する通行料金算出部345を更に備える。また、施設とは有料道路に設けられたスマートIC21である。制御装置300のカード情報取得部342は、有料道路への進入位置を示す入口情報を含むカード情報を取得し、明細情報生成部344は、進入位置からスマートIC21までの通行料金を含む明細情報を生成する。
このようにすることで、制御装置300は、スマートIC21における料金収受処理を遠隔操作で行うことが可能となる。これにより、スマートIC21において自動料金収受処理が正常に動作しない場合であっても、料金所事務所30から遠隔操作で料金収受処理を完了させることが可能となる。この結果、スマートIC21に係員を駐在させる必要が無く、簡易な設備のみで料金収受処理を行うことができるため、料金所運営に係るコストを削減することができる。
例えば、上述の各実施形態において、料金所事務所30の制御装置300は、料金所事務所30に常駐する係員が操作を行う態様について説明したが、これに限られることはない。他の実施形態では、係員の操作を介さずに、制御装置300が自動処理を行うようにしてもよい。例えば、制御装置300のインターフォン親機320は、カード処理装置200のインターフォン子機220から呼び出しがあった場合、固定のメッセージを出力する自動応答を行うようにしてもよい。また、制御装置300の接続処理部341は、カード処理装置200A〜200Dのうち何れのカード処理装置200のインターフォン子機220と通話中であるかを示す情報(例えばインターフォン子機220のIPアドレス情報)をインターフォン親機320から取得して、自動的に当該カード処理装置200とのセッションを確立するようにしてもよい。そして、カード処理装置とのセッションが確立すると、制御装置300のカード情報取得部342、カード情報確認部343、明細情報生成部344は、それぞれ自動的に、カード情報を取得する処理、カード情報を確認する処理、明細情報を生成する処理を行うようにしてもよい。これによっても、上述の実施形態と同様の効果を得ることが可能である。
20 路外ガソリンスタンド(路外GS)
21 スマートインターチェンジ(スマートIC)
200 カード処理装置
210 通信部
220 インターフォン子機
230 カードリーダ
240 リセット部
250 カメラ
30 料金所事務所
300 制御装置
301 料金所サーバ
302 データ処理装置
310 通信部
320 インターフォン親機
330 タッチパネル
340 CPU
341 接続処理部
342 カード情報取得部
343 カード情報確認部
344 明細情報生成部
345 通行料金算出部
350 モニタ
40 処理センタ
400 中央処理装置
410 明細情報取得部
420 通行料金確定部
Claims (9)
- 有料道路の料金所事務所に設置された制御装置であって、
前記料金所事務所から遠隔の施設であり前記制御装置と通信可能なカード処理装置を設けられた施設の識別子を前記制御装置の操作者に提示し、前記操作者から選択された施設の識別子に対応するカード処理装置の一つを選択し、選択したカード処理装置とネットワークを介してデータの送受信を行うためのセッションを確立する接続処理部と、
前記カード処理装置が前記施設の利用者の操作を受け付けて読み取ったICカードのカード情報を取得するカード情報取得部と、
前記カード情報に基づいて、前記利用者が前記施設を利用したことを示す情報を含む明細情報を生成する明細情報生成部と、
を備える制御装置。 - 前記カード情報取得部は、前記カード処理装置のうちセッションが確立されていないカード処理装置から送信された前記カード情報を受け付けないようにする、
請求項1に記載の制御装置。 - 前記施設は前記有料道路の外部に設けられた施設である、
請求項1又は2に記載の制御装置。 - 前記カード情報に基づいて前記有料道路の通行料金を算出する通行料金算出部を更に備え、
前記施設は前記有料道路に設けられたスマートICであり、
前記カード情報取得部は、前記有料道路への進入位置を示す入口情報を含む前記カード情報を取得し、
前記明細情報生成部は、前記進入位置から前記スマートICまでの前記通行料金を含む前記明細情報を生成する、
請求項1又は2に記載の制御装置。 - 料金所事務所から遠隔の施設に設けられ、前記施設の利用者の操作を受け付けてICカードからカード情報を読取可能なカード処理装置と、
請求項1から4の何れか一項に記載の制御装置と、
前記制御装置と通信可能に接続された中央処理装置と、
を備える課金システムであって、
前記中央処理装置は、
前記制御装置のそれぞれから複数の明細情報を取得する明細情報取得部と、
複数の前記明細情報のうち一の車両に関連する明細情報を抽出し、抽出した前記明細情報に基づいて当該車両に対する通行料金を確定する通行料金確定部と、を有する、
課金システム。 - 前記通行料金確定部は、抽出した前記明細情報の少なくとも一つが前記施設を利用したことを示す情報を含む場合、当該車両に対する通行料金を割引く、
請求項5に記載の課金システム。 - 料金所事務所から遠隔の施設であり制御装置と通信可能なカード処理装置を設けられた施設の識別子を前記制御装置の操作者に提示し、前記操作者から選択された施設の識別子に対応するカード処理装置の一つを選択し、選択したカード処理装置とネットワークを介してデータの送受信を行うためのセッションを確立する接続処理ステップと、
前記カード処理装置が前記施設の利用者の操作を受け付けて読み取ったICカードのカード情報を取得するカード情報取得ステップと、
前記カード情報に基づいて、前記利用者が前記施設を利用したことを示す情報を含む明細情報を生成する明細情報生成ステップと、
複数の明細情報を取得する明細情報取得ステップと、
複数の前記明細情報のうち一の車両に関連する明細情報を抽出し、抽出した前記明細情報に基づいて当該車両に対する通行料金を確定する通行料金確定ステップと、
を有する課金方法。 - 有料道路の料金所事務所に設置された制御装置のコンピュータを機能させるプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記料金所事務所から遠隔の施設であり前記制御装置と通信可能なカード処理装置を設けられた施設の識別子を前記制御装置の操作者に提示し、前記操作者から選択された施設の識別子に対応するカード処理装置の一つを選択し、選択したカード処理装置とネットワークを介してデータの送受信を行うためのセッションを確立する接続処理部、
前記カード処理装置が前記施設の利用者の操作を受け付けて読み取ったICカードのカード情報を取得するカード情報取得部、
前記カード情報に基づいて、前記利用者が前記施設を利用したことを示す情報を含む明細情報を生成する明細情報生成部、
として機能させるプログラム。 - 前記カード処理装置は、前記料金所事務所にある親機と通信可能な子機を有し、
前記子機は、前記施設の前記カード処理装置の利用者と前記料金所事務所に駐在する前記操作者との間の通話を可能とする前記親機と通信可能であり、
前記親機は、前記子機との通信の接続があった場合に前記子機に紐づいた前記識別子を提示する、
請求項1に記載の制御装置。
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