JP6565208B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、氷雪路走行を維持しつつ乾燥路面での操縦安定性能を向上させた空気入りタイヤに関する。
トレッド部に、タイヤ周方向にのびる主溝と、該主溝と交差する向きにのびる横溝とで区分され、かつサイピングが設けられたブロックがタイヤ周方向に並ぶ複数のブロック列を有する空気入りタイヤが知られている。このような空気入りタイヤは、主溝や横溝によって雪柱せん断力や排雪性能が確保されて雪路での操縦安定性能が高められるとともに、サイピングによるエッジ効果が発揮され、氷路での操縦安定性能が高められる。
しかしながら、従来の空気入りタイヤでは、各ブロック列のタイヤ軸方向の接地幅とタイヤ周方向の接地長さとの関係について考慮されておらず、乾燥路面での操縦安定性能について、さらなる改善の余地があった。
特開2008−201368号公報
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、トレッド部に形成される各ブロック列のブロックの接地幅と接地長さとを一定範囲に規定することを基本として、氷雪路走行を維持しつつ乾燥路での操縦安定性能を向上させた空気入りタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、トレッド部に、タイヤ周方向に連続してのびる少なくとも4本の主溝と、該主溝間及び前記主溝とトレッド接地端との間をのびる複数本の横溝とが設けられることにより、前記主溝と横溝とで区分されたブロックがタイヤ周方向に並ぶ複数本のブロック列が形成され、かつ前記ブロックには、サイピングが設けられた空気入りタイヤであって、正規リムにリム組みしかつ正規内圧が充填された正規状態に正規荷重を負荷してキャンバー角1度で平面に接地させた基準接地面において、タイヤ周方向の接地長さLが異なる複数種類が含まれるとともに、前記接地長さLが大きいブロック列程、前記ブロックのタイヤ軸方向の接地幅Wが小さいことを特徴とする。
本発明に係る空気入りタイヤは、前記接地長さLが最も小さいブロック列Bnの接地長さLnと、前記接地長さLが最も大きいブロック列B1の接地長さL1との比L1/Lnは、前記ブロック列Bnの接地幅Wnと、前記ブロック列B1の接地幅W1との比Wn/W1よりも小さいのが望ましい。
本発明に係る空気入りタイヤは、前記トレッド部は、車両への装着の向きが指定された非対称パターンを具え、前記主溝は、タイヤ赤道よりも車両内側で最もタイヤ赤道側に配されたセンター内側主溝、タイヤ赤道よりも車両外側で最もタイヤ赤道側に配されたセンター外側主溝、及び前記センター外側主溝よりも車両外側に配されたショルダー外側主溝を含み、前記センター内側主溝と前記センター外側主溝との間で区分されたセンターブロック列のタイヤ軸方向の中心位置は、タイヤ赤道よりも車両内側にあるのが望ましい。
本発明に係る空気入りタイヤは、前記主溝の溝幅は、前記センター内側主溝から前記ショルダー外側主溝に向かって漸減するのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤでは、トレッド部に、タイヤ周方向に連続してのびる少なくとも4本の主溝と、該主溝間及び前記主溝とトレッド接地端との間をのびる複数本の横溝とが設けられることにより、前記主溝と横溝とで区分されたブロックがタイヤ周方向に並ぶ複数本のブロック列が形成され、かつ、ブロックには、サイピングが設けられる。このような空気入りタイヤは、主溝によって排雪性能が高められるとともに、横溝によって雪柱せん断力が発揮されるため、雪路での操縦安定性能が向上する他、サイピングのエッジ効果が発揮され、氷路での操縦安定性能が高められる。
また、本発明のタイヤは、正規リムにリム組みしかつ正規内圧が充填された正規状態に正規荷重を負荷してキャンバー角1度で平面に接地させた基準接地面において、タイヤ周方向の接地長さLが異なる複数種類が含まれるとともに、前記接地長さLが大きいブロック列程、前記ブロックのタイヤ軸方向の接地幅Wが小さい。このようなタイヤは、各ブロック列の接地面積の接地面内における総和が従来のタイヤに比して均一化される傾向にあるため、直進走行から旋回走行に変化し、最大接地圧位置がトレッド部のタイヤ赤道から車両内、外側に変動しても、最大接地圧が作用するブロック列に作用する接地圧が均一化され、車両の挙動に大きく影響する最大接地圧が作用するブロック列の挙動が安定し、局部的にすべりが生じる等の現象を抑制することができる。従って、本発明のタイヤは、旋回時のグリップ性能を高めることができ、乾燥路における操縦安定性能が向上する。また、偏摩耗の抑制にも役立つ。
本発明の一実施形態の空気入りタイヤを示すトレッド部の展開図である。 図1の基準接地面の平面図である。 図1の部分拡大図である。 実施例及び比較例のタイヤの基準接地面の平面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1に示されるように、本実施形態の空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」ということがある。)1は、例えば乗用車用のスタッドレスタイヤとして好適に利用される。また、本実施形態のタイヤ1は、車両への装着の向きが指定された非対称のトレッドパターンを具る。なお、タイヤ1の車両への装着の向きは、例えばサイドウォール部(図示せず)に、文字等で表示される。
前記タイヤ1のトレッド部2には、タイヤ周方向に連続してのびる少なくとも4本の主溝3が設けられる。本実施形態の主溝3は、タイヤ赤道Cよりも車両内側で最もタイヤ赤道C側に配されたセンター内側主溝3A、タイヤ赤道Cよりも車両外側で最もタイヤ赤道C側に配されたセンター外側主溝3B、前記センター外側主溝3Bよりも車両外側に配されたショルダー外側主溝3C、及び前記センター内側主溝3Aよりも車両内側に配されたショルダー内側主溝3Dとの4本の主溝3からなる。
また、トレッド部2には、主溝3、3間及び主溝3とトレッド接地端Teとの間をのびる複数本の横溝4が設けられる。本実施形態の横溝4は、センター内側主溝3Aとセンター外側主溝3Bとの間を継いでのびる複数本のセンター横溝4A、センター内側主溝3Aとショルダー内側主溝3Dとの間を継いでのびる複数本のミドル内側横溝4B、センター外側主溝3Bとショルダー外側主溝3Cとの間を継いでのびる複数本のミドル外側横溝4C、ショルダー内側主溝3Dとトレッド接地端Teとの間を継いでのびる複数本のショルダー内側横溝4D、及びショルダー外側主溝3Cとトレッド接地端Teとの間を継いでのびる複数本のショルダー外側横溝4Eからなる。
また、トレッド部2には、前記主溝3と横溝4とで区分されたブロック5がタイヤ周方向に並ぶ複数本のブロック列5Rが形成される。本実施形態では、センター内側主溝3Aとセンター外側主溝3Bとセンター横溝4Aとにより区分される複数個のセンターブロック6がタイヤ周方向に並ぶセンターブロック列6R、センター内側主溝3Aとショルダー内側主溝3Dとミドル内側横溝4Bとにより区分される複数個の内側ミドルブロック7がタイヤ周方向に並ぶ内側ミドルブロック列7R、センター外側主溝3Bとショルダー外側主溝3Cとミドル外側横溝4Cとにより区分される外側ミドルブロック8がタイヤ周方向に並ぶ外側ミドルブロック列8R、ショルダー内側主溝3Dとトレッド接地端Teとショルダー内側横溝4Dとにより区分される複数個の内側ショルダーブロック9がタイヤ周方向に並ぶ内側ショルダーブロック列9R、及びショルダー外側主溝3Cとトレッド接地端Teとショルダー外側横溝4Eとにより区分される複数個の外側ショルダーブロック10がタイヤ周方向に並ぶ外側ショルダーブロック列10Rが設けられる。また、本実施形態の各ブロック6乃至10には、タイヤ軸方向に対して傾斜してジグザグ状にのびる複数のサイピングSが設けられる。
このようなタイヤ1は、主溝3及び横溝4によって排雪性能や雪柱せん断力が高められ、雪路での操縦安定性能が向上する他、サイピングSのエッジ効果が発揮され、氷路での操縦安定性能が高められる。
ここで、前記「トレッド接地端」Teは、正規リムにリム組みしかつ正規内圧を充填した無負荷である正規状態のタイヤ1に、正規荷重を負荷してキャンバー角0度で平面に接地させたときの最もタイヤ軸方向外側の接地位置として定められる。そして、このトレッド接地端Te、Te間のタイヤ軸方向の距離がトレッド接地幅TWとして定められる。また、タイヤの各部の寸法等は、特に断りがない場合、前記正規状態での値とする。
また前記「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" とする。
また、前記「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" とするが、タイヤが乗用車用である場合には180kPaとする。
さらに「正規荷重」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば "最大負荷能力" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" であるが、タイヤが乗用車用の場合には前記荷重の88%に相当する荷重とする。
図2には、本発明のタイヤ1が、正規リム(図示しない)にリム組みされかつ正規内圧が充填された正規状態に正規荷重を負荷してキャンバー角1度(但し、タイヤに装着の向きがある場合は、ネガティブキャンバーとする。)で平面に接地させたときの接地面である基準接地面FPが示されている。(但し、横溝4は省略されている。)図2から明らかなように、基準接地面FPにおいて、前記ブロック列5Rは、タイヤ周方向の接地長さLが異なる複数種類(本図では5種類)が含まれる。そして、この基準接地面FPにおいて、接地長さLが大きいブロック列程、ブロックのタイヤ軸方向の接地幅Wが小さく設定される。即ち、この例では、各ブロック列は、接地長さLが大きいものから並べると、センターブロック列6R、内側ミドルブロック列7R、外側ミドルブロック列8R、内側ショルダーブロック列9R及び外側ショルダーブロック列10Rとなるし、ブロックのタイヤ軸方向の接地幅Wの小さいものから並べると上記と同様になる。
このように、本発明のタイヤ1は、各ブロック列5Rの接地面積の接地面内における総和が従来のタイヤに比して均一化される傾向にあるため、直進走行から旋回走行に変化し、最大接地圧位置がトレッド部2のタイヤ赤道Cから車両内、外側に変動しても、最大接地圧が作用するブロック列5Rに作用する接地圧が均一化され、車両の挙動に大きく影響する最大接地圧が作用するブロック列5Rの挙動が安定し、局部的にすべりが生じる等の現象を抑制することができる。従って、本発明のタイヤ1は、旋回時のグリップ性能を高めることができ、乾燥路における操縦安定性能が向上する。また、偏摩耗の抑制にも役立つ。
なお、前記接地長さLとは、各ブロック列5Rの接地面形状におけるタイヤ軸方向の両側の接地長さLr、Lsの平均値で表される。
また、ブロック列を前記接地長さLの大きいものから順に、B1、B2、・・・、Bn−1、Bnとすると、本実施形態のタイヤ1は、接地長さLが最も小さいブロック列Bn(図2では、10Rに該当する。)の接地長さLnと、接地長さLが最も大きいブロック列B1(図2では、6Rに該当する。)の接地長さL1との比L1/Lnは、ブロック列Bnの接地幅Wnと、ブロック列B1の接地幅W1との比Wn/W1よりも小さく形成される。
一般的に、接地長さの小さいリブは、接地長さの大きいリブに比して、旋回時に、接地圧力が増加する。接地端Te側のリブには、前後力の他、横力も作用し、シビアリティーが高くなるため、前記比L1/Lnより大きな比でリブの接地幅を設定することで、より本願発明の効果を発揮させることができる。
また、前述の作用をより発揮させるため、接地長さLがi番目に大きいブロック列Biの接地長さLi及び接地幅Wiと、前記最大の接地長さLを有するブロック列B1の接地長さL1及び接地幅W1とは、以下の関係に規定されるのが望ましい。
1.00<L1/Li≦1.05のとき、1.05<Wi/W1≦1.20
1.05<L1/Li≦1.15のとき、1.20<Wi/W1≦1.45
1.15<L1/Li≦1.35のとき、1.45<Wi/W1≦1.75
1.35<L1/Li≦1.60のとき、1.75<Wi/W1≦2.00
このように、ブロック列B1とブロック列Biの接地長さLの比L1/Liよりも、前記接地幅Wの比Wi/W1を大きく設定することにより、各ブロックB1乃至Bnには、横力や縦力による接地圧がバランス良く作用し、乾燥路での操縦安定性能が一層、向上する。なお、前記Wi/W1が前記比L1/Liに比して大きくなりすぎると(例えば、1.00<L1/Li≦1.05のとき、Wi/W1が1.2よりも大きくなる)、ブロック列Bnの横剛性が過大となり旋回走行時のグリップが低下し、かえって操縦安定性能を悪化させるおそれがある。
また、図2に示されるように、本実施形態のタイヤ1の接地形状は、前記ブロック列B1がタイヤ赤道C上に配され、前記ブロック列Bnが車両外側端に配される。そして、前記ブロック列Bnの次に前記接地幅Wの大きいブロック列Bn−1が、車両内側端に配される。これにより、旋回走行時等に横力が大きく作用するタイヤの軸方向両端に配されるブロックBの横剛性が高められるとともに、直進走行時に接地圧が最も大きくなるタイヤ赤道C上のブロックBのタイヤ周方向の剛性を大きくできる。従って、このようなタイヤ1は、操縦安定性能がより高められる。
さらに、本実施形態のタイヤ1は、上述のようなブロック列5Rの接地形状に加え、主溝3及び横溝4が、次のように形成されている。即ち、図3に良く示されるように、前記センター内側主溝3Aは、タイヤ周方向に沿った直線状をなす。このようなセンター内側主溝3Aは、溝内の排水をタイヤ回転方向の後方へスムーズに排出することが可能であるため、優れた排水性能を発揮できる。
前記センター外側主溝3Bは、タイヤ周方向に対して傾斜してのびる長片部3B1と、タイヤ周方向で隣り合う前記長片部3B1、3B1間を継ぎかつ前記長片部3B1よりも小長さの短片部3B2とが交互に配されたジグザグ溝で形成される。このようなセンター外側主溝3Bは、タイヤ軸方向のエッジ成分を増加させ、氷路での駆動、制動時の摩擦力を高めるとともに、タイヤ軸方向成分を有するため、大きな雪柱せん断力が作用する。
また、センター外側主溝3Bは、前記短片部3B2が、長片部3B1と同方向に傾斜することで鋸歯状をなすため、溝長さや溝容積が大きくなり、エッジ成分やタイヤ軸方向成分がさらに増加する他、短片部3B2と長片部3B1との交差部で雪を強固に押し固め、より大きな雪柱せん断力を得ることができる。
また、本実施形態のタイヤ1は、前記センターブロック列6Rのタイヤ軸方向の中心位置6RCは、タイヤ赤道Cよりも車両内側にある。これにより、タイヤ1は車両内側よりも旋回走行時の接地圧が高くなる車両外側の外側ミドルブロック列8R及び外側ショルダーブロック10Rの接地面積を大きく確保し、剛性を高めるのに役立つ。従って、本実施形態のタイヤ1は、車両内側と車両外側の剛性バランスが向上し、さらに操縦安定性能が高められる。なお、前記中心位置6RCは、センターブロック列6Rが、ジグザグ状に形成されている場合は、そのジグザグの振幅中心とする。また、中心位置6RCがタイヤ赤道よりも過度に車両内側に配されると、内側ミドルブロック7の剛性が小さくなり、操縦安定性能が悪化し易くなる。このため、タイヤ赤道Cと中心位置6RCとのタイヤ軸方向の距離Ltは、好ましくはトレッド接地幅TWの1〜4%が望ましい。
さらに、上述の作用をより効果的に発揮させるため、前記センター内側主溝3Aの溝中心線3Agとタイヤ赤道Cとの距離Leと、センター外側主溝3Bのジグザグの振幅中心線3Bgとタイヤ赤道Cとの距離Loとの比Lo/Leは、好ましくは1.2以上、より好ましくは1.3以上が望ましく、また好ましくは1.8以下、より好ましくは1.7以下が望ましい。
また、上述の作用を発揮させるために、前記距離Leは、好ましくはトレッド接地幅TWの8.0%以上、さらに好ましくは8.5%以上が望ましく、好ましくは12.0%以下、さらに好ましくは11.5%以下が望ましい。
前記ショルダー内側主溝3D及びショルダー外側主溝3Cは、タイヤ周方向に沿った直線状をなす。このようなショルダー内側主溝3D及びショルダー外側主溝3Cは、横力の大きく作用する内側ショルダーブロック9及び外側ショルダーブロック10の横剛性を大きくするのに役立つ。
また、本実施形態の主溝3の溝幅Wgは、センター内側主溝3Aから車両外側のショルダー外側主溝3Cに向かって漸減している。即ち、センター内側主溝3Aの溝幅Wga、センター外側主溝3Bの溝幅Wgb及びショルダー外側主溝3Cの溝幅Wgcは、Wga>Wgb>Wgcとなっている。これにより、直進走行から旋回走行に変化し、最大接地圧位置がタイヤ赤道C付近から車両外側に移動しても、接地圧が均一化され易いため、偏摩耗の抑制やグリップを高めることができる。従って、このタイヤ1は、乾燥路での操縦安定性能がさらに向上する。
上述の作用を効果的に発揮させるため、センター内側主溝3Aの溝幅Wga(溝の長手方向と直角な溝幅で、以下、他の溝についても同様とする。)は、例えば、トレッド接地幅TWの4〜8%が望ましい。また、センター外側主溝3Bの溝幅Wgb(長片部3B1での溝幅とする)は、例えば、トレッド接地幅TWの2.5〜6.5%が望ましい。さらに、ショルダー外側主溝3Cの溝幅Wgcは、例えば、トレッド接地幅TWの1.0〜3.0%が望ましい。
また、特に限定されるものではないが、ショルダー内側主溝3Dの溝幅Wgdについては、内側ショルダーブロック9及び内側ミドルブロック7の剛性をバランス良く確保するため、例えば、トレッド接地幅TWの3.0〜7.0%が望ましい。
前記センター横溝4Aは、本実施形態では、短片部3B2と同方向に傾斜してのびかつ、センター内側主溝3Aからセンター外側主溝3Bに向かい溝幅が大きくなる拡幅部4A1を有する。また、センター横溝4Aのセンター外側主溝3B側の端部4Aeは、長片部3B1と短片部3B2との交差部K1に連なる。これにより、短片部3B2にセンター横溝4Aのタイヤ軸方向成分が付加され、雪路性能が高められる。
また、前記ミドル内側横溝4Bは、本実施形態では、タイヤ赤道C側からトレッド接地端Te側へジグザグ状にのびる。このようなミドル内側横溝4Bは、溝容積を増加させ、雪柱せん断力を大きくするのに役立つ。
また、前記ミドル外側横溝4Cは、センター外側主溝3Bからタイヤ軸方向に対して一方側に傾斜してのび、該ミドル外側横溝4Cの長さの略中央部で他方側に傾斜して小長さでのび、さらに一方側に傾斜してショルダー外側主溝3Cに接続されるジグザグ状をなす。このようなミドル外側横溝4Cは、溝容積が増加するため、氷雪路性能を高めるのに役立つ。
また、ミドル外側横溝4Cのセンター外側主溝3B側の端部4Ceは、前記長片部3B1と前記短片部3B2との交差部(短片部3B2の車両外側の端部)K2に連なる。また、ミドル外側横溝4Cの短片部3B2側部分は、短片部3B2と同方向に傾斜する。これにより、センター内側主溝3Aからショルダー外側主溝3Cの短片部3B2部分の間において、センター横溝4A、短片部3B2及びミドル外側横溝4Cにより十字状溝が形成されるため、排雪性能と雪柱せん断力が高められ、雪路での操縦安定性能がより一層向上する。
また、前記ショルダー内側横溝4D及びショルダー外側横溝4Eは、本実施形態では、一方側の溝縁4D1、4E1が、タイヤ軸方向に対して一方側に傾斜して円弧状にのびる。また、他方側の溝縁4D2、4E2は、ジグザグ状をなす。これにより、内側ショルダーブロック9及び外側ショルダーブロック10の剛性を高めるのに役立つ他、タイヤ軸方向のエッジ成分を増加して氷路性能を高めるのに役立つ。
このような各横溝4A乃至4Eの溝幅については、上述の作用をより発揮させる観点より、センター内側主溝3Aの溝幅Wgaの25〜70%が望ましい。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図4の接地面形状を有しかつ表1の仕様に基づいた空気入りタイヤ(サイズ:195/65R15)が製造され、それらの各性能についてテストがされた。なお、主な共通仕様は以下の通りである。
トレッド接地幅TW:160mm
<センター内側主溝>
溝幅Wga/トレッド接地幅TW:11.2%
<センター外側主溝>
溝幅Wgb/トレッド接地幅TW:1.9%
<ショルダー内側主溝>
溝幅Wgc/トレッド接地幅TW:2.0%
<ショルダー外側主溝>
溝幅Wgd/トレッド接地幅TW:5.0%
<乾燥路での操縦安定性能>
各試供タイヤを、リム(15×6JJ)、内圧(200kPa)にて排気量2000ccの後輪駆動車の全輪に装着して乾燥路(アスファルト路面)のテストコースをドライバー1名乗車で走行し、ハンドル応答性、剛性感、グリップ等に関する特性をドライバーの官能評価により評価した。結果は、比較例1を100とする評点で示す。数値が大きいほど良好である。
テストの結果を表1に示す。
Figure 0006565208
テストの結果、実施例のタイヤは、比較例に比べて操縦安定性能が向上していることが確認できる。また、6ブロックパターンの空気入りタイヤについても同様のテストを行ったが、表1と同じような傾向の結果が示された。
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
3 主溝
4 横溝
5 ブロック
5R ブロック列
FP 基準接地面
L タイヤ周方向の接地長さ
Te トレッド接地端
W タイヤ軸方向の接地幅

Claims (4)

  1. トレッド部に、タイヤ周方向に連続してのびる少なくとも4本の主溝と、該主溝間及び前記主溝とトレッド接地端との間をのびる複数本の横溝とが設けられることにより、前記主溝と横溝とで区分されたブロックがタイヤ周方向に並ぶ複数本のブロック列が形成され、かつ
    前記ブロックには、サイピングが設けられた空気入りタイヤであって、
    正規リムにリム組みしかつ正規内圧が充填された正規状態に正規荷重を負荷してキャンバー角1度で平面に接地させた基準接地面において、
    タイヤ周方向の接地長さLが異なる複数種類が含まれるとともに、前記接地長さLが大きいブロック列程、前記ブロックのタイヤ軸方向の接地幅Wが小さいことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記接地長さLが最も小さいブロック列Bnの接地長さLnと、前記接地長さLが最も大きいブロック列B1の接地長さL1との比L1/Lnは、前記ブロック列Bnの接地幅Wnと、前記ブロック列B1の接地幅W1との比Wn/W1よりも小さい請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記トレッド部は、車両への装着の向きが指定された非対称パターンを具え、
    前記主溝は、タイヤ赤道よりも車両内側で最もタイヤ赤道側に配されたセンター内側主溝、タイヤ赤道よりも車両外側で最もタイヤ赤道側に配されたセンター外側主溝、及び前記センター外側主溝よりも車両外側に配されたショルダー外側主溝を含み、
    前記センター内側主溝と前記センター外側主溝との間で区分されたセンターブロック列のタイヤ軸方向の中心位置は、タイヤ赤道よりも車両内側にある請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記主溝の溝幅は、前記センター内側主溝から前記ショルダー外側主溝に向かって漸減する請求項3記載の空気入りタイヤ。
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