JP6027576B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、スタッドレスタイヤとして好適であり、氷上ブレーキ性能と、氷雪路での操縦安定性とをバランスよく向上させた空気入りタイヤに関する。
例えばスタッドレスタイヤでは、氷雪路での走行性能を確保するために、トレッド部に、ショルダーブロック列を含む複数のブロック列が形成されるとともに、各ブロックに、タイヤ軸方向にのびる複数の横サイプがタイヤ周方向に並置されている(例えば特許文献1の図1参照。)。
このようなタイヤにおいて、氷上ブレーキ性能を向上させる手法として、前記横サイプの形成数を増加し、タイヤ周方向のエッジ成分を増やすことが従来より行われている。
しかし横サイプの形成数の増加は、一方では、ブロック剛性の低下を招き、ブロック倒れによって氷雪路での操縦安定性を低下させるという問題がある。このように、氷上ブレーキ性能と氷雪路での操縦安定性とは二律背反の関係があり、双方をバランスよく向上させことは難しい問題であった。
特開2009−269500号公報
発明は、氷上ブレーキ性能と氷雪路での操縦安定性とをバランスよく向上させうる空気入りタイヤを提供することを課題としている。
本発明は、トレッド部に、最も接地端側をタイヤ周方向に直線状にのびる一対のショルダー主溝と、各前記ショルダー主溝から接地端までのびる複数本のショルダー横溝とが設けられることにより、前記接地端に沿ってショルダーブロックが並ぶショルダーブロック列が形成された空気入りタイヤであって、
前記ショルダー横溝は、前記ショルダー主溝からのびる内側溝部と、該内側溝部に連なりかつ内側溝部より大な溝幅を有して接地端側にのびる外側溝部とを有し、
前記ショルダーブロックは、タイヤ周方向にのびる縦サイプによりタイヤ軸方向内側の内側ブロック部と、タイヤ軸方向外側の外側ブロック部とに区分され、
前記内側ブロック部及び前記外側ブロック部には、それぞれ、タイヤ周方向に等間隔を隔てて並列する少なくとも4本の横サイプが形成されるとともに、
前記横サイプ間のタイヤ周方向の間隔Paは、横サイプとショルダー横溝との間のタイヤ周方向の間隔Pbよりも小であり、
しかも前記縦サイプは、その周方向両端側及び中央側に、サイプ底が***する浅底部分を具え、
前記内側溝部は、前記外側溝部よりも溝深さが小であり、かつ前記内側溝部の溝底に、該内側溝部の長さ方向にのびる溝底サイプが配されることを特徴としている。
本発明に係る前記空気入りタイヤでは、前記縦サイプの踏面からの最大深さは、前記内側溝部の溝深さより大でありかつ前記外側溝部の溝深さよりも小であることが好ましい。
本発明に係る前記空気入りタイヤでは、前記横サイプは、該横サイプの両端がショルダーブロック内で途切れるクローズドサイプであることが好ましい。
本発明に係る前記空気入りタイヤでは、前記間隔Paは、前記間隔Pbの0.55〜0.85倍であることが好ましい。
本発明に係る前記空気入りタイヤでは、前記ショルダー横溝は、前記内側溝部と外側溝部とが屈曲状に交わる屈曲溝からなることが好ましい。
本発明に係る前記空気入りタイヤでは、前記縦サイプは、前記内側溝部と外側溝部との接続位置を通ることが好ましい。
前記接地端とは、正規リムにリム組みしかつ正規内圧を充填した状態のタイヤに正規荷重を負荷した時に接地するトレッド接地面のタイヤ軸方向最外端を意味する。又前記「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リム、TRAであれば "Design Rim" 、或いはETRTOであれば "Measuring Rim"を意味する。前記「正規内圧」とは、前記規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE"を意味するが、乗用車用タイヤの場合には180kPaとする。前記「正規荷重」とは、前記規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば最大負荷能力、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY"である。
前記縦サイプ、及び横サイプは、溝巾1.5mm 以下の切り込み状或いは極細の溝を意味し、接地に際して溝壁面同士が互いに接触して溝を閉じる。
本発明は叙上の如く、ショルダー横溝において、内側溝部を外側溝部に比して相対的に幅狭に形成している。これによりショルダーブロックにおける内側ブロック部の周長が、外側ブロック部の周長よりも大となる。すなわちショルダーブロックのうちで接地圧が相対的に高くなる内側ブロック部の剛性を、外側ブロック部の剛性に比して相対的に大としている。
また内側ブロック部及び外側ブロック部において、横サイプ間の間隔Paを、横サイプとショルダー横溝との間の間隔Pbよりも小としている。すなわち横サイプが、ショルダーブロックの周方向中央側に片寄って形成される。その結果、ショルダーブロックの外周側の剛性が高くなり、間隔Paと間隔Pbとが等しい場合に比してブロック剛性を高く確保することが可能になる。
また縦サイプにより、タイヤ軸方向のエッジ成分が増加する。このとき前記縦サイプが、その周方向両端側及び中央側に浅底部分を具えるため、この縦サイプに起因するブロック剛性の低下を抑えることができる。
そして、これらの相互作用によって、接地時のショルダーブロックの倒れこみを抑えることが可能となる。その結果、横サイプによるタイヤ周方向のエッジ効果、及び縦サイプによるタイヤ軸方向のエッジ効果を有効に機能させることができ、氷上ブレーキ性能と氷雪路での操縦安定性とをバランスよく向上さることが可能となる。
また接地圧がタイヤ軸方向内側で相対的に高くなるため、雪路走行時、内側溝部内に取り込まれた雪の圧力は、外側溝部に比して大となる。従って、外側溝部を幅広とすることで、前記圧力差によりショルダー横溝内の雪は、タイヤ軸方向外側に押し出されることとなり排雪性が高まり、雪上性能をさらに向上させることができる。
本発明の空気入りタイヤの一実施形態を示すトレッドパターンの展開図である。 その主要部の部分拡大図である。 ショルダーブロックの拡大斜視図である。 (A)、(B)は内側溝部及び外側溝部の断面図である。 縦サイプを示す図2のA−A断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1には、本実施形態の空気入りタイヤ1が、スタッドレスタイヤとして形成される場合が示される。
図1に示されるように、前記空気入りタイヤ1のトレッド部2は、最も接地端Te側をタイヤ周方向に直線状にのびる一対のショルダー主溝3と、各前記ショルダー主溝3から接地端Teまでのびる複数本のショルダー横溝4とを少なくとも具える。これにより、トレッド部2に、前記ショルダー主溝3とショルダー横溝4と接地端Teとで囲まれるショルダーブロック5が、前記接地端Teに沿って並ぶショルダーブロック列5Rが形成される。
具体的には、本例のトレッド部2には、前記一対のショルダー主溝3と、そのタイヤ軸方向内側でタイヤ周方向にのびる少なくとも1本、本例では2本のセンター主溝6とが配される。これにより、前記ショルダーブロック列5Rに加え、ショルダー主溝3とセンター主溝6との間のミドル陸部7、及び前記クラウン主溝6、6間のセンター陸部8がさらに形成される。
前記ミドル陸部7及びセンター陸部8については、特に規制されることがなく、慣例に従って、適宜設定することができる。本例の場合、前記ミドル陸部7には、このミドル陸部7を横切る複数本のミドル横溝9が設けられ、これによりミドル陸部7は、ミドルブロック10がタイヤ周方向に並ぶミドルブロック列10Rとして形成される。また前記センタ陸部8は、ブロックに区分されることなくタイヤ周方向に連続してのびるセンタリブ11として形成される。
次に、前記ショルダーブロック列5Rを説明する。図2、3に示されるように、前記ショルダー横溝4は、前記ショルダー主溝3から略一定の溝幅W4iでタイヤ軸方向外側にのびる内側溝部4iと、該内側溝部4iに連なり接地端Te側に略一定の溝幅W4oでのびる外側溝部4oとを具える。前記溝幅W4oは、溝幅W4iよりも大に設定される。
「略一定の溝幅」とは、溝幅が一定の場合、及び、溝幅が変化するときには、溝幅の最小値Wminと溝幅の最大値Wmaxとの比Wmin/Wmaxが、0.95以上であることを意味する。また溝幅が変化するとき、前記溝幅W4i、W4oは、それぞれ、最小値Wminと最大値Wmaxとの平均値で示される。
前記外側溝部4oのタイヤ軸方向外側には、外側溝部4oよりも幅広かつ接地端Teに連なる拡幅部4eを設けることができる。この拡幅部4eを設ける場合、拡幅部4eのタイヤ軸方向長さL4eは、外側溝部4oのタイヤ軸方向長さL4oの30%以下、さらには25%以下が、ブロック剛性の観点から好ましい。
本例では、前記内側溝部4i及び外側溝部4oは、それぞれ、直線状にのびるとともに、この内側溝部4iと外側溝部4oとは屈曲状に交わる。すなわちショルダー横溝4は、略く字状の屈曲溝として形成される。前記外側溝部4oのタイヤ周方向に対する角度θoは、内側溝部4iのタイヤ周方向に対する角度θiよりも大である。前記角度θoは、80〜90度の範囲が好ましく、また前記角度の差(θo−θi)は、5〜15度が好ましい。このように、角度θoを90度に近づけることで、ショルダーブロック5の横剛性を、接地端Te側でより大きくすることができ、操縦安定性の向上に役立つ。また角度θiを角度θoより小とすることで、内側溝部4iによってタイヤ軸方向のエッジ成分を増やすことができ、横滑りを減じて直進安定性を高めるなど氷雪路での操縦安定性の向上に役立つ。
このようなショルダー横溝4は、内側溝部4iの溝幅W4iが外側溝部4oの溝幅W4iよりも小である。そのため、ショルダーブロック5における内側ブロック部5iの周長(ブロック長)が、外側ブロック部5oの周長(ブロック長)よりも大となる。すなわちショルダーブロック5のうちで接地圧が相対的に高くなる内側ブロック部5iほど、その剛性を高くしているため、ショルダーブロック5全体としてのブロック倒れをバランス良く抑制することが可能となる。
また接地圧が、タイヤ軸方向内側で相対的に高くなるため、雪路走行時、内側溝部4i内に取り込まれた雪の圧力は、外側溝部4o内に取り込まれた雪の圧力に比して大となる。従って、外側溝部4oの溝幅W4oを溝幅W4iよりも大とすることで、前記圧力差により、ショルダー横溝4内の雪はタイヤ軸方向外側に押し出されることとなり、排雪性が高まり雪上性能を向上させることができる。なお前記溝幅W4oは、溝幅W4iの1.3〜2.3倍の範囲が好ましく、1.3倍を下回ると、前記効果が十分発揮されなくなる。逆に溝幅W4oが、溝幅W4iの2.3倍を超える場合にも、ショルダーブロック5の剛性バランスが悪くなって、ブロック倒れの抑制効果が低下傾向となる。
図4(A)、(B)に示されるように、本例では、前記内側溝部4iの溝深さD4iは、前記外側溝部4oの溝深さD4oよりも小であり、かつ内側溝部4iの溝底には、該内側溝部4iの長さ方向にのびる溝底サイプ20が形成される。これにより、排水性の確保を図りながら、ショルダーブロック5の剛性を高めて、ブロック倒れをさらに抑制することができる。なお前記溝深さD4iは、好ましくは、前記溝深さD4oの0.4〜0.6倍である。また前記溝底サイプ20の踏面2Sからの深さD20は、好ましくは、前記溝深さD4oよりも小である。
次に、図2、3に示すように、前記ショルダーブロック5には、タイヤ周方向に直線状にのびる縦サイプ21が形成される。これにより、ショルダーブロック5は、タイヤ軸方向内側の内側ブロック部5iと、タイヤ軸方向外側の外側ブロック部5oとに区分される。この縦サイプ21は、前記内側溝部4iと外側溝部4oとの接続位置Pを通ることが好ましい。
前記内側ブロック部5iのタイヤ軸方向のブロック幅W5iは、前記外側ブロック部5oのブロック幅W5oよりも大であり、好ましくは、前記ブロック幅W5oの1.2〜1.5倍である。これは、前述したごとく、接地圧が内側ブロック部5iほど高く作用するためであり、W5i>W5o とすることで、内側ブロック部5iの剛性を、外側ブロック部5oに比して相対的に高めることができ、ショルダーブロック5全体としての剛性バランスを適正化することが可能となる。なおブロック幅W5iが前記範囲から外れる場合、剛性バランスが悪くなって、ブロック倒れの抑制効果が減少する。
図3、5に示されるように、前記縦サイプ21は、その周方向両端側及び中央側に、サイプ底21Sが***する浅底部分22を具える。
この縦サイプ21の形成により、タイヤ軸方向のエッジ成分を増加することができ、横滑りを減じて直進安定性を高めるなど氷雪路での操縦安定性を向上させる。しかも縦サイプ21が前記浅底部分22を具える。特に浅底部分22を、縦サイプ21の周方向両端側、及び中央側に形成している。そのため、この縦サイプ20に起因するブロック剛性の低下を抑えることができる。なお浅底部分22が、周方向両端側のみ、或いは中央側のみに形成された場合には、ブロック全体の剛性を適正に維持することができなくなる。
各浅底部分22の周方向長さKは、それぞれ、縦サイプ21の周方向全長K0の0.05〜0.19倍が好ましく、0.05倍を下回ると、浅底部分22による効果が十分発揮されなくなる。逆に長さKが全長K0の0.19倍を超えると、排水性の低下を招く。また排水性と剛性確保の観点から、前記縦サイプ21の踏面2Sからの最大深さD21(深底部分の深さに相当する。)は、好ましくは、前記内側溝部4iの溝深さD4iより大、かつ外側溝部4oの溝深さD4oよりも小である。より好ましくは、前記溝底サイプ20の深さD20の0.8〜1.2倍、さらには0.9〜1.1である。また浅底部分22のサイプ底21Sからの***高さH22は、前記最大深さD21の60〜90%が好ましい。
次に、前記内側ブロック部5i及び外側ブロック部5oには、それぞれ、タイヤ周方向に等間隔を隔てて並列する少なくとも4本(本例では5本)の横サイプ23が形成される。このとき、前記内側ブロック部5i及び外側ブロック部5oにおいて、それぞれ、前記横サイプ23間のタイヤ周方向の間隔Paは、横サイプ23とショルダー横溝4との間のタイヤ周方向の間隔Pbよりも小に設定される。
具体的には、内側ブロック部5iにおいて、この内側ブロック部5i内に配される横サイプ23i間のタイヤ周方向の間隔Paは、横サイプ23iと内側溝部4iとの間のタイヤ周方向の間隔Pbよりも小に設定される。また外側ブロック部5oにおいて、この外側ブロック部5o内に配される横サイプ23o間のタイヤ周方向の間隔Paは、横サイプ23oと外側溝部4oとの間のタイヤ周方向の間隔Pbよりも小に設定される。
前記横サイプ23iは、内側溝部4iと平行にのび、また横サイプ23oは、外側溝部4oと平行にのびる。本例では、前記横サイプ23i、23oが、長さ方向にジグザグ状(波状も含まれる。)にのびるジグザグサイプとして形成される場合が示される。かかる場合には、ジグザグ中心が、前記内側溝部4i或いは外側溝部4oと平行をなす。また前記間隔Paは、ジグザグ中心間のタイヤ周方向距離として定義される。また前記間隔Pbは、ジグザグ中心と、内側溝部4i或いは外側溝部4oとの間のタイヤ周方向距離として定義される。
本例の横サイプ23は、その両端がショルダーブロック5内で途切れるクローズドサイプとして形成される。すなわち、横サイプ23iの両端が内側ブロック部5i内で途切れ、かつ横サイプ23oの両端が外側ブロック部5o内で途切れる。
このように、横サイプ23、23間の間隔Paが、横サイプ23とショルダー横溝4との間の間隔Pbよりも小に設定される。すなわち横サイプ23が、ショルダーブロック5の周方向中央側に片寄って形成される。そのため、ショルダーブロック5の外周側の剛性が高くなり、ブロック剛性を高く確保しうるなどブロック倒れの抑制効果を発揮することができる。特に、横サイプ23をクローズドサイプとした場合には、ブロック倒れの抑制効果をさらに高めることができる。
ここで、横サイプ23においては、前記間隔Paを前記間隔Pbの0.55〜0.85倍の範囲とするのが好ましく、0.85倍を超えると、ブロック倒れの抑制効果が十分発揮されなくなる。逆に、間隔Paが間隔Pbの0.55倍を下回ると、横サイプ23、23間のゴム部分の強度が減じ、ゴム欠けを誘発させる傾向を招く。このような観点から、前記間隔Paの下限は、間隔Pbの0.6倍以上が好ましく、また上限は0.8倍以下が好ましい。
このように本発明では、
・ショルダー横溝4において、内側溝部4iの溝幅W4iを外側溝部4oの溝幅W4oより小とすること;
・ショルダーブロック5を、内側ブロック部5iと外側ブロック5oとに区分する縦サイプ21が、浅底部分22を具えること; 及び
・内側ブロック部5i及び外側ブロック部5oに設ける横サイプ23において、横サイプ23、23間の間隔Paを、横サイプ32とショルダー横溝4との間の間隔Pbよりも小とすること;
の相互作用によって、接地時のショルダーブロック5の倒れこみを効果的に抑制することが可能となる。その結果、横サイプ23によるタイヤ周方向のエッジ効果、及び縦サイプ21によるタイヤ軸方向のエッジ効果を有効に機能させることができ、氷上ブレーキ性能と、氷雪路での操縦安定性とをバランスよく向上さることが可能となる。
以上、本発明の空気入りタイヤについて詳細に説明したが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されることなく種々の態様に変更して実施しうるのはいうまでもない。
図1を基本トレッドパターンとした空気入りタイヤ(205/85R16)が、表1の仕様に基づき試作され、各試供タイヤにおける氷上ブレーキ性能と、氷路操縦安定性と、雪路操縦安定性とがテストされた。
表1に記載以外は実質的に同仕様であり、共通仕様は以下の通りである。
ド接地幅TW:162mm
ショルダー主溝の溝幅:6.0mm
ショルダー主溝の溝深さ:13.5mm
センター主溝の溝幅:5.0mm
センター主溝の溝深さ:13.5mm
テスト方法は、次の通りである。
<氷上ブレーキ性能>
試供タイヤを、リム(5.5J−16)、内圧(600kPa)の条件にて車両(排気量4770ccの国産FF車)の全輪に装着した。そして氷路面上を、ドライバー1名乗車の下で走行させ、走行速度30km/hから全輪ロック状態で制動してから車両が完全に停止するまでに要した制動距離を10点法にて表示した。数値が大きいほど良好である。
<氷路操縦安定性>
上記テスト車両にて、氷路のテストコースを走行したときのハンドル応答性、剛性感及びグリップ等に関する走行特性をドライバーの官能評価により、10点法にて表示した。数値が大きいほど良好である。
<雪路操縦安定性>
上記テスト車両にて、雪路のテストコースを走行したときのハンドル応答性、剛性感及びグリップ等に関する走行特性をドライバーの官能評価により、10点法にて表示した。数値が大きいほど良好である。
Figure 0006027576
テストの結果、実施例のタイヤは、氷上ブレーキ性能と、氷雪路での操縦安定性とをバランスよく向上させうるのが確認できた。
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
3 ショルダー主溝
4 ショルダー横溝
4i 内側溝部
4o 外側溝部
5 ショルダーブロック
5i 内側ブロック部
5o 外側ブロック部
5R ショルダーブロック列
20 溝底サイプ
21 縦サイプ
21S サイプ底
22 浅底部分
23 横サイプ
P 接続位置
Te 接地端

Claims (6)

  1. トレッド部に、最も接地端側をタイヤ周方向に直線状にのびる一対のショルダー主溝と、各前記ショルダー主溝から接地端までのびる複数本のショルダー横溝とが設けられることにより、前記接地端に沿ってショルダーブロックが並ぶショルダーブロック列が形成された空気入りタイヤであって、
    前記ショルダー横溝は、前記ショルダー主溝からのびる内側溝部と、該内側溝部に連なりかつ内側溝部より大な溝幅を有して接地端側にのびる外側溝部とを有し、
    前記ショルダーブロックは、タイヤ周方向にのびる縦サイプによりタイヤ軸方向内側の内側ブロック部と、タイヤ軸方向外側の外側ブロック部とに区分され、
    前記内側ブロック部及び前記外側ブロック部には、それぞれ、タイヤ周方向に等間隔を隔てて並列する少なくとも4本の横サイプが形成されるとともに、
    前記横サイプ間のタイヤ周方向の間隔Paは、横サイプとショルダー横溝との間のタイヤ周方向の間隔Pbよりも小であり、
    しかも前記縦サイプは、その周方向両端側及び中央側に、サイプ底が***する浅底部分を具え、
    前記内側溝部は、前記外側溝部よりも溝深さが小であり、かつ前記内側溝部の溝底に、該内側溝部の長さ方向にのびる溝底サイプが配されることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記縦サイプの踏面からの最大深さは、前記内側溝部の溝深さより大でありかつ前記外側溝部の溝深さよりも小である請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記横サイプは、該横サイプの両端がショルダーブロック内で途切れるクローズドサイプであることを特徴とする請求項1または2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記間隔Paは、前記間隔Pbの0.55〜0.85倍であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記ショルダー横溝は、前記内側溝部と外側溝部とが屈曲状に交わる屈曲溝からなることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記縦サイプは、前記内側溝部と外側溝部との接続位置を通ることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の空気入りタイヤ。
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