JP6535604B2 - 測定装置及び測定装置の製造方法 - Google Patents

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本発明は、測定装置及び測定装置の製造方法に関する。
従来、流体の流量変化を検出するフローセンサとして、特許文献1記載の液体用のフローセンサが知られていた。当該フローセンサは、流体の流れ上流側・下流側のそれぞれに備えられた2つの温度センサ及び熱源が組み込まれた半導体モジュールを有する。当該フローセンサは、液体を導くパイプ(配管)を備え、半導体モジュール(センサ)は熱伝導ペースト等の接着剤を介してパイプの外面に設けられており、二つの温度センサ及び熱源はパイプの外面と熱的接触している(特許文献1の図1〜3)。このようなフローセンサの構造は、流体をパイプ以外の材料に接触させたくない場合やパイプの内径に比べて半導体モジュールが大きく、パイプの内部に半導体モジュールを配置することができない場合に採用される。
特表2003−532099号公報
特許文献1のフローセンサにおいては、半導体モジュールはパイプの外壁に接着されている。ここで、パイプの外周面と内周面との距離であるパイプの厚みはセンサ感度に大きく影響する。一般的に、パイプの厚みが厚くなるほどセンサ感度が低下し、流体の流量を測定することができないおそれがある。
上記したようなセンサの感度の低下を防止すべく、半導体モジュールを配置するパイプの外周面を研削等することで、パイプの厚みを薄く加工することが考えられる。しかしながら、この薄肉加工には多くのコストがかかる。
また、半導体モジュールの配置位置におけるパイプの厚みを機械的に加工する場合、パイプの加工面が損傷することによりパイプ強度が低下し、センサ特性に影響を与えるおそれがある。このように、パイプの厚みを機械的に調整することによって、流体の流量を正確に測定できるフローセンサを製造することは容易ではない。パイプにセンサが固定されたフローセンサ以外の測定装置でも、同様の問題が生じうる。
そこで、本発明は、管状部材の強度を維持し、且つ、流体の流量を正確に測定できる測定装置であって、低コストで製造可能な測定装置を提供することを目的の一つとする。
上記課題を解決するために、本発明の一側面に係る測定装置は、外周面の第1軸心に対し、内周面の第2軸心が平行に偏心する管状部材と、管状部材の外周面上に固定されるセンサと、を備え、管状部材の断面において、センサが管状部材に接触する部分から第2軸心までの長さが、第1軸心までの長さよりも短い。
上記測定装置において、センサが、管状部材の断面方向厚さが最も薄くなる部分に固定されてもよい。
上記測定装置において、センサが、管状部材の断面において第2軸心から外周面及び内周面に向かって延びる直線が内周面と交差する第1交差点と直線が外周面と交差する第2交差点との距離が最も短い場合の第2交差点に固定されてもよい。
上記測定装置において、管状部材がガラスキャピラリーであってもよい。
上記測定装置において、センサが、管状部材の内部を流れる流体の流速を測定してもよい。
上記測定装置において、センサが、管状部材の内部を流れる流体の流量を測定してもよい。
上記課題を解決するために、本発明の一側面に係る測定装置の製造方法は、外周面の第1軸心に対し、内周面の第2軸心が平行に偏心する管状部材の外面上にセンサを固定する工程を含み、管状部材の断面において、センサが管状部材に接触する部分から第2軸心までの長さが、第1軸心までの長さよりも短い。
上記測定装置の製造方法において、管状部材を製造する工程をさらに含み、管状部材を製造する工程は、外周面の軸心に対し、内周面の軸心が平行に偏心する母材を延伸加工して管状部材を製造してもよい。
上記測定装置の製造方法において、センサが、管状部材の断面方向厚さが最も薄くなる部分に固定されてもよい。
上記測定装置の製造方法において、センサが、管状部材の断面において第2軸心から外周面及び内周面に向かって延びる直線が内周面と交差する第1交差点と直線が外周面と交差する第2交差点との距離が最も短い場合の第2交差点に固定されてもよい。
上記測定装置の製造方法において、管状部材がガラスキャピラリーであってもよい。
上記測定装置の製造方法において、センサが、管状部材の内部を流れる流体の流速を測定してもよい。
上記測定装置の製造方法において、センサが、管状部材の内部を流れる流体の流量を測定してもよい。
本発明によれば、管状部材の強度を維持し、且つ、流体の流量を正確に測定できる測定装置であって、低コストで製造可能な測定装置を提供できる。
本発明の実施形態に係る流量計の構成例を示す概略断面図である。 本発明の実施形態に係る流量計の構成例を示す概略断面図である。 本発明の実施形態に係るフローセンサの構成例を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るフローセンサの図3のIV−IV方向から見た断面図である。 本発明の実施形態に係る流量計の構成例を示す概略断面図の拡大図である。 本発明の実施形態に係る流量計の製造工程を示した断面図である。 本発明の実施形態に係る流量計の製造工程を示した断面図である。 本発明の実施形態に係る流量計の製造工程を示した断面図である。 本発明の実施形態に係る流量計の構成例を示す概略断面図の拡大図である。 本発明の実施形態に係る流量計の構成例を示す概略断面図の拡大図である。 本発明の実施形態に係る流量計の構成例を示す概略断面図の拡大図である。 本発明の実施形態に係る流量計の構成例を示す底面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付して表している。図面は模式的なものであり、必ずしも実際の寸法や比率等とは一致しない。図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることがある。
(構成)
図1及び図2に示す本発明の実施形態に係る測定装置の一例である流量計は、配管11と、配管11の外壁に取り付けられた、配管11内を流れる流体の流量を測定するセンサであるフローセンサ51と、を備える。なお、図1及び図2は、流量計を配管11の延伸方向に対して垂直方向に切断した場合の断面図である。
配管11(管状部材)は、流体を通過させる管状の部材であり、外周面OPの軸心S1(第1軸心)に対し、内周面IPの軸心S2(第2軸心)が平行に偏心するように構成されている。配管11は、例えば、流体の流量に対応した適切な内径、流体の圧力に耐えうる壁の厚み、及び最適な長さを有しており、これらは使用条件に応じて決定される。配管11の外径は、例えば数mmである。配管11は、例えばガラス等の材料で構成され、例えばガラスキャピラリーとして構成されてもよい。
フローセンサ51(センサ)は、配管11内を流通する流体の流速及び流量の少なくとも一方を測定するための測定手段である。フローセンサ51は、配管11の外周面上に固定される。例えば、配管11の断面において、フローセンサ51が配管11に接触する部分Pから内周面IPの軸心S2(第2軸心)までの長さdyが、外周面OPの軸心S1(第1軸心)までの長さdxよりも短くなるように、フローセンサ51は、配管11の外周面上に固定される。図1においては、フローセンサ51が、配管11の断面方向厚さが最も薄くなる部分に固定される例が説明されているが、フローセンサ51は、必ずしも、配管11の断面方向厚さが最も薄くなる部分に固定される必要はなく、図2に示すように、フローセンサ51は、長さdyが長さdxよりも短くなるように配管11の外周面上に固定されればよい。
また、フローセンサ51は、キャビティ102が設けられた基板101と、基板101を覆う絶縁膜103と、を備える。絶縁膜103は、センサ部100と、電気接続部109と、を含み、キャビティ102を覆う部分は、断熱性のダイアフラムをなしている。フローセンサ51は、例えば、基板101の下方向からキャビティ102を形成するバックサイドエッチングにより製造される。フローセンサ51の具体的構成を図3及び図4を用いて説明する。
図3は、本発明の実施形態に係るフローセンサの構成例を示す斜視図である。図4は、本発明の実施形態に係るフローセンサの図3のIV−IV方向から見た断面図である。図3及び図4に示すように、フローセンサ51は、例示的に、キャビティ102(図4)が設けられた基板101と、基板101上にキャビティ102を覆うように配置された絶縁膜103と、絶縁膜103に設けられたセンサ部100と、周囲温度センサ107と、センサ部100が検出した物理量に対応する電気信号を出力する電気接続部109と、を備えて構成されている。
センサ部100は、例示的に、絶縁膜103に設けられたヒータ104と、測温抵抗素子105,106と、を備えて構成される温度検出手段である。センサ部100は、例えば、フローセンサ51の絶縁膜103に配置されており、センサ部100は、絶縁膜103から上方に突出するように構成されてもよいし、絶縁膜103に埋め込まれるように構成されてもよい。なお、センサ部100は、ヒータ104、測温抵抗素子105,106の他、後述する周囲温度センサ107を備えて構成されてもよい。
周囲温度センサ107は、配管11を流通する流体の温度を測定する。ヒータ104は、キャビティ102を覆う絶縁膜103の略中心に配置されており、配管11を流通する流体を、周囲温度センサ107が計測した温度よりも一定温度高くなるように加熱する。
なお、基板101の材料としては、例えば、シリコン(Si)、ガラス、セラミック等が使用可能である。基板101は、例えば、FPC(lexible rinted ircuits)として構成されてもよい。絶縁膜103の材料としては、酸化ケイ素(SiO2)や窒化ケイ素(SiN)等が使用可能である。また、ヒータ104、測温抵抗素子105、測温抵抗素子106及び周囲温度センサ107の各々の材料としては、白金(Pt)等が使用可能である。
電気接続部109は、ヒータ104、測温抵抗素子105、及び測温抵抗素子106を含む各種抵抗素子に接続され、各抵抗素子の電気抵抗の情報を出力する手段である。電気接続部109は、例えば、図2に示すように基板101の対角関係にある角部近傍に配置されており、ヒータ104、測温抵抗素子105、及び測温抵抗素子106の電気抵抗に対応する電気信号を、ワイヤ等(不図示)を介して取り出し流量測定部(不図示)に出力する。電気接続部109は、例えば、絶縁膜103に配置されており、センサ部100は、絶縁膜103から上方に突出するように構成されてもよいし、絶縁膜103に埋め込まれるように構成されてもよい。
図5は、本発明の実施形態に係る流量計の構成例を示す概略断面図の拡大図である。特に、図5は、図3のフローセンサ51の中心線Cに沿って配管が固定されて構成される流量計において図2のIV−IV方向から見た断面図である。すなわち、図5は、配管と配管の外周面に取り付けられたフローセンサとを備える流量計を配管の軸心に沿って切断した場合の断面図である。なお、図5は、配管とフローセンサとが固定されている部分を拡大した概略断面図である。
図5に示すように、フローセンサ51のセンサ部100が、配管11に熱的に接続されることによって、矢印A1に示すとおり、センサ部100のヒータ104の熱が配管11内の流体に伝播する。次に、ヒータ104から伝播した熱によって変化した流体の熱が、矢印A2で示す測温抵抗素子105への方向と、矢印A3で示す測温抵抗素子106への方向に伝播する。この矢印A1方向の熱の伝搬と矢印A2,3方向の熱の伝搬とを合せて双方向に伝熱するという。配管11内における流体が上流側から下流側へと流通している場合、ヒータ104で加えられた熱は下流方向に運ばれる(運搬効果)。従って、測温抵抗素子105の温度よりも測温抵抗素子106の温度が高くなり、測温抵抗素子105の電気抵抗と測温抵抗素子106の電気抵抗との間に差が生じる。この電気抵抗の差は、配管11内を流通する流体の速度や流量と相関関係があることが知られている。このため、測温抵抗素子105の電気抵抗と測温抵抗素子106の電気抵抗との差に基づいて、配管11内を流通する流体の速度や流量を測定(算出)することができる。
ここで、配管11の断面において、フローセンサ51が配管11に接触する部分Pから内周面IPの軸心S2(第2軸心)までの長さdyが、外周面OPの軸心S1(第1軸心)までの長さdxよりも短くなるように、フローセンサ51を配管11の外周面上に固定することにより、フローセンサ51と、配管11内の流体と、の間の熱伝導がよくなる。そのため、配管11内を流通する流体の速度や流量を正確に測定することが可能となる。
(製造工程)
図6から図11を用いて本発明の実施形態に係る流量計の製造工程を説明する。図6乃至図8は、本発明の実施形態に係る流量計の製造工程を示した断面図である。特に、図6は、配管を製造するための配管母材を示した図である。図7は、配管母材を延伸加工した後の配管を示した図である。図8は、配管にフローセンサを固定した流量計を示した図である。図9から図11は、配管と配管の外壁に取り付けられたフローセンサとを備える流量計を配管の軸心に垂直方向に切断した場合の断面図の拡大図である。
本発明の実施形態に係る流量計は、以下の工程を経て製造される。
(工程1)
まず、図6に示すように、外周面OPnの軸心Snに対し、内周面IPmの軸心Smが平行に偏心する、穴空き配管母材10(母材)を形成する。配管母材10の外径は、例えば50mmである。配管母材10は、配管と同様に、例えばガラス等の材料で構成される。
なお、工程1において、事前に外周面OPnの軸心Snに対し、内周面IPmの軸心Smが平行に偏心する配管母材10を納入することにより、工程1を省略し、工程2以降を実施してもよい。
(工程2)
図7に示すように、外周面OPの軸心S1(第1軸心)に対し、内周面IPの軸心S2(第2軸心)が平行に偏心する配管11(管状部材)を製造する。例えば、図6に示す、外周面OPの軸心Snに対し、内周面IPの軸心Smが平行に偏心する配管母材10を延伸加工して配管11を製造する。
具体的には、電気炉内において、配管母材10の軟化点(例えば、数千℃)より数百℃高い温度で配管母材10を軟化させた後、軟化した配管母材10を延伸加工することによって、外径が例えば数mmの配管11を製造する。なお、配管母材10から所望の外径及び延伸方向長さの配管11を得るために、最適な延伸温度及び延伸速度等を用いて均一に延伸加工することができる。
(工程3)
図8に示すように、配管11の外周面OP上にフローセンサ51(センサ)を固定する。
上記したとおり、フローセンサ51は、配管11の断面方向厚さが最も薄くなる部分に固定されている。例えば、図9に示すように、フローセンサ51は、配管11の外周面の軸心S1(第1軸心)及び内周面の軸心S2(第2軸心)に対して垂直である配管11の垂直断面SSにおいて軸心S2から配管11の外周面OP及び内周面IPに向かって延びる直線L1が内周面IPと交差する交差点P1(第1交差点)と直線L1が外周面OPと交差する交差点P2(第2交差点)との距離が最も短い場合のP2(第2交差点)に固定される。
他方、比較例として図10に示すように、フローセンサ51は、配管11の断面方向厚さが最も厚くなる部分に固定される場合を挙げる。例えば、図10に示すように、フローセンサ51は、配管11の外周面の軸心S1(第1軸心)及び内周面の軸心S2(第2軸心)に対して垂直である配管11の垂直断面SSにおいて軸心S2から配管11の外周面OP及び内周面IPに向かって延びる直線L1が内周面IPと交差する交差点P1と直線L1が外周面OPと交差する交差点P2との距離が最も長い場合のP4に固定される場合、フローセンサ51が固定されているP4における、配管11の断面方向厚さが厚くなるので、フローセンサ51と配管11内の流体との間の熱伝導が悪くなり、流体の流量を正確に測定できないおそれがある。したがって、図9に示すように、フローセンサ51は交差点P2に固定されるのが好ましい。
なお、配管11の外周面OPと内周面IPとの距離である配管11の厚さは、熱伝導の障害に殆どならない程度に薄く(例えば、数十μm)なるように構成されている。
配管11の外周面にフローセンサ51を固定する方法は少なくとも以下の方法を含む。
例えば、フローセンサ51を別途製造し、製造したフローセンサ51を配管11の外周面に設置し固定する方法がある。具体的には、フローセンサ51の基板101上に配置されているセンサ部100を少なくとも覆うように熱伝導性接着剤(不図示)を付着し、熱伝導性接着剤を介して基板101上に配置されているセンサ部100を配管11の外周面に設置し、当該熱伝導性接着剤を硬化させる。
なお、センサ部100の表面のみ覆うように熱伝導性接着剤を付着してもよい。また、フローセンサ51と配管11とをより強固に固定するために、センサ部100の表面のみ覆うように熱伝導性接着剤を付着した後、基板101上の絶縁膜103上に漏れ出す程度に熱伝導性接着剤をさらに付着してもよい。またさらに、熱伝導性接着剤は、センサ部100の全てを必ずしも覆う必要はなく、フローセンサ51から配管11の壁を介して流体へ伝わる熱、及び、流体から配管11の壁を介してフローセンサ51へ伝わる熱を効率的に伝達できる程度にセンサ部100を覆えばよい。
熱伝導性接着剤を硬化させる方法には、特に制限はない。例えば、熱伝導性接着剤を硬化させる方法として、光照射による硬化方法や加熱による硬化方法等があるがこれに限られない。例えば、熱伝導性接着剤が自然に硬化する場合は、熱伝導性接着剤を付着した後、所定期間放置することにより硬化させてもよい。なお、熱伝導性接着剤の接着力が低い場合には、例えば、フローセンサ51を配管11により強固に固定するためのなんらかの取り付け具(不図示)を用いてもよい。
なお、熱伝導性接着剤は、例えば、銀、銅、金、アルミニウム等の金属粒子を含むペーストを含む。当該ペーストは、例えば、伝導性フィラーとバインダー樹脂とが混合されることにより得られる材料が含まれる。伝導性フィラーには、例えば、銀、銅、鉄、ニッケル等の金属微粉末、セラミック粒子やカーボンブラックが含まれる。また、バインダー樹脂には、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂及びイミド樹脂等の樹脂が含まれる。
また、他の方法として、配管11の外周面に所定のパターニング方法を行うことにより、フローセンサ51の構成素子を直接形成し固定する方法が挙げられる。
図11は、本発明の実施形態に係る流量計の構成例を示す概略断面図の拡大図である。図12は、本発明の実施形態に係る流量計の構成例を示す底面図である。図11及び図12に示すように、白金(Pt)等を材料とするセンサ部100及び周囲温度センサ107、並びに電気接続部109は、例えば、蒸着、スパッタリング等の薄膜形成方法や、リソグラフィー・ナノパターニング方法等を用いて配管11の外周面に形成される。また、センサ部100及び周囲温度センサ109の表面を保護する目的で、窒化シリコン(SiN)、酸化シリコン(SiO2)やフッ素系樹脂等を含む保護膜110を保護膜形成領域110Rに形成しても良い。センサ部100及び周囲温度センサ109のそれぞれは、ワイヤ等を用いて各電気接続部109と接続される。
本実施形態によれば、フローセンサ51は、配管11の断面において、フローセンサ51が配管11に接触する部分Pから内周面IPの軸心S2(第2軸心)までの長さdyが、外周面OPの軸心S1(第1軸心)までの長さdxよりも短くなるように、配管11の外周面上に固定される。よって、フローセンサ51と、配管11内の流体と、の間の熱伝導がよくなる。そのため、配管11内を流通する流体の速度や流量を正確に測定することが可能となる。フローセンサ51と、配管11内の流体と、の間の熱伝導がよくなるので、配管11の外周面を研削等で薄肉化する必要がなくなる。したがって、加工面損傷による強度低下は生じないし、低コストで製造できる。
(他の実施形態)
上記した各実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するものではない。また、上記した実施形態は、あくまでも例示であり、上記で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。即ち、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形(各実施形態を組み合わせる等)して実施することができる。
上記各実施形態においては、測定装置として流量計、センサとしてフローセンサを例に挙げて説明したが、これに限られず、配管の外壁にセンサを設置して構成される測定装置であればよく、例えば、測定装置として熱量計、センサとして熱量センサであってもよく、測定装置として温度計、センサとして温度センサであってもよい。
1 流量計
10 配管母材
11 配管
51 フローセンサ
100 センサ部
101 基板
102 キャビティ
103 絶縁膜
104 ヒータ
105,106 測温抵抗素子
107 周囲温度センサ
109 電気接続部

Claims (13)

  1. 外周面の第1軸心に対し、内周面の第2軸心が平行に偏心する管状部材と、
    前記管状部材の外周面上に固定されるセンサと、
    を備え、
    前記管状部材の断面において、前記センサが当該管状部材に接触する部分から前記第2軸心までの長さが、前記第1軸心までの長さよりも短い、
    測定装置。
  2. 前記センサが、前記管状部材の断面方向厚さが最も薄くなる部分に固定される、請求項1に記載の測定装置。
  3. 前記センサが、
    前記管状部材の断面において前記第2軸心から前記外周面及び前記内周面に向かって延びる直線が前記内周面と交差する第1交差点と前記直線が前記外周面と交差する第2交差点との距離が最も短い場合の前記第2交差点に固定される、
    請求項1又は2に記載の測定装置。
  4. 前記管状部材がガラスキャピラリーである、請求項1から3のいずれか1項に記載の測定装置。
  5. 前記センサが、前記管状部材の内部を流れる流体の流速を測定する、請求項1から4のいずれか1項に記載の測定装置。
  6. 前記センサが、前記管状部材の内部を流れる流体の流量を測定する、請求項1から5のいずれか1項に記載の測定装置。
  7. 外周面の第1軸心に対し、内周面の第2軸心が平行に偏心する管状部材の外周面上にセンサを固定する工程
    を含み、
    前記管状部材の断面において、前記センサが当該管状部材に接触する部分から前記第2軸心までの長さが、前記第1軸心までの長さよりも短い、
    測定装置の製造方法。
  8. 前記管状部材を製造する工程をさらに含み、
    前記管状部材を製造する工程は、外周面の軸心と内周面の軸心とが平行に偏心する母材を延伸加工して前記管状部材を製造する、
    請求項7に記載の測定装置の製造方法。
  9. 前記センサが、前記管状部材の断面方向厚さが最も薄くなる部分に固定される、請求項7又は8に記載の測定装置の製造方法。
  10. 前記センサが、
    前記管状部材の断面において前記第2軸心から前記外周面及び前記内周面に向かって延びる直線が前記内周面と交差する第1交差点と前記直線が前記外周面と交差する第2交差点との距離が最も短い場合の前記第2交差点に固定される、
    請求項7から9のいずれか1項に記載の測定装置の製造方法。
  11. 前記管状部材がガラスキャピラリーである、請求項7から10のいずれか1項に記載の測定装置の製造方法。
  12. 前記センサが、前記管状部材の内部を流れる流体の流速を測定する、請求項7から11のいずれか1項に記載の測定装置の製造方法。
  13. 前記センサが、前記管状部材の内部を流れる流体の流量を測定する、請求項7から12のいずれか1項に記載の測定装置の製造方法。
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