JP6260815B2 - 操舵支援装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車両の操舵支援装置に関し、特に、走行中の車両が車線を逸脱するのを防止するための操舵支援装置に関する。
車両が高速道路等を走行する際、運転者の不注意や路面状況によって車両が走行車線を逸脱すると、車両が他車両やガイドレールに接触するおそれがある。そこで、車両に搭載されたカメラの撮像画像に基づいて、路面情報や車両と車線との相対位置情報を取得し、車両が車線から逸脱しそうになると、運転者に警告を与える車両用警報装置が開発されている。
特開2013−212839号公報 特許第4292562号公報 特開平11−34774号公報
この発明の目的は、車両が車線から逸脱するのを回避するように車両を誘導することができる操舵支援装置を提供することである。
請求項1記載の発明は、車両の転舵機構(4)に転舵用駆動力を与えるための電動モータ(18)と、車速を検出するための車速検出手段(23)と、目標走行ラインからの車両の横偏差(y)と、前記横偏差の単位時間当たりの変化率である横偏差変化率(dy/dt)とを取得する情報取得手段(42)と、前記電動モータに対する基本目標電流値(Io)を設定する基本目標電流値設定手段(41)と、前記情報取得手段によって取得された横偏差および横偏差変化率に基いて、横偏差および横偏差変化率が零に近づくように、前記基本目標電流値を補正するための電流補正量(Ir1+Ir2)を演算し、前記車速検出手段によって検出される車速に応じたゲイン(G)を、前記総電流補正量に乗算することにより、電流補正量(Ir)を演算する電流補正量演算手段(43)と、前記基本目標電流値を、前記電流補正量を用いて補正することにより、目標電流値(I)を演算する目標電流値演算手段(44)と、前記目標電流値に基いて、前記電動モータを駆動制御する制御手段(45,46)と、を含み、前記電流補正量演算手段は、車速が高速時には、低速時に比べて、前記電流補正量を大きくする、操舵支援装置である。なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表すが、むろん、この発明の範囲は当該実施形態に限定されない。以下、この項において同じ。
この発明では、横偏差および横偏差変化率が零に近づくように、基本目標電流値Ioに対応した転舵用駆動力を補正することができる。これにより、横偏差が零に近づくように車両が誘導されるので、目標走行ラインに車両が近づくように車両を誘導することができる。また、横偏差変化率dy/dtが零に近づくように車両が誘導されるので、目標走行ライン付近において、車両の幅方向中心線が目標走行ラインに平行となるように車両を誘導することできる。これにより、車両が車線から逸脱するのを回避するように車両を誘導することができる。
請求項2記載の発明は、前記電流補正量演算手段は、前記情報取得手段によって取得された横偏差に基いて第1電流補正量(Ir1)を演算する第1演算手段(51)と、前記情報取得手段によって取得された横偏差変化率に基いて第2電流補正量(Ir2)を演算する第2演算手段(52)と、前記第1電流補正量と前記第2電流補正量とを加算することによって、前記総電流補正量を演算する第3演算手段(53)とを含む、請求項1に記載の操舵支援装置である。
請求項記載の発明は、車両の転舵機構(4)に転舵用駆動力を与えるための電動モータ(18)と、目標走行ラインからの車両の横偏差(y)と、前記横偏差の単位時間当たりの変化率である横偏差変化率(dy/dt)とを取得する情報取得手段(42)と、前記電動モータに対する基本目標電流値(Io )を設定する基本目標電流値設定手段(41)と、前記情報取得手段によって取得された横偏差および横偏差変化率に基いて、横偏差および横偏差変化率が零に近づくように、前記基本目標電流値を補正するための電流補正量(Ir)を演算する電流補正量演算手段(43)と、前記基本目標電流値を前記電流補正量を用いて補正することにより、目標電流値を演算する目標電流値演算手段と、前記目標電流値に基いて、前記電動モータを駆動制御する制御手段とを含み、前記電流補正量演算手段は、前記情報取得手段によって取得された横偏差に基いて第1電流補正量(Ir1)を演算する第1演算手段(51)と、前記情報取得手段によって取得された横偏差変化率に基いて第2電流補正量(Ir2)を演算する第2演算手段(52)と、前記第1電流補正量と前記第2電流補正量とを加算することによって、前記電流補正量を演算する第3演算手段(53)とを含み、前記情報取得手段によって取得された横偏差をyとし、前記情報取得手段によって取得された横偏差変化率をdy/dtとし、前記第1電流補正量をIr1とし、前記第2電流補正量をIr2とし、a1,a2を同符号の定数とし、b1を2以上の自然数からなる次数とし、b2をb1より小さな自然数からなる次数とすると、前記第1演算手段は、b1が奇数に設定される場合には、Ir1=a1・y b1 の関数で表される、yとIr1との関係に基いて、前記第1電流補正量Ir1を演算し、b1が偶数に設定される場合には、y≧0の範囲では、Ir1=a1・y b1 の関数で表され、y<0の範囲では、Ir1=−a1・y b1 の関数で表される、yとIr1との関係に基いて、前記第1電流補正量Ir1を演算するように構成されており、前記第2演算手段は、b2が奇数に設定される場合には、Ir2=a2・(dy/dt) b2 の関数で表される、dy/dtとIr2との関係に基いて、前記第2電流補正量Ir2を演算し、b2が偶数に設定される場合には、dy/dt≧0の範囲では、Ir2=a2・(dy/dt) b2 の関数で表され、dy/dt<0の範囲では、Ir2=−a2・(dy/dt) b2 の関数で表される、dy/dtとIr2との関係に基いて、前記第2電流補正量Ir2を演算するように構成されている、操舵支援装置である。
一般的に、aを定数とすると、f(x)=ax(bは自然数からなる次数)で表される関数においては、xの絶対値が大きくなるほどf(x)の絶対値は大きくなる。また、bの値が2以上である場合には、平均変化率は、xの絶対値が大きくなるほど大きくなる。平均変化率とは、(f(x)の変化量)/(xの変化量)をいう。
第1電流補正量Ir1を演算するために用いられる関数はyb1を含んでおり、b1の値は2以上である。このため、横偏差yの絶対値が大きくなるほど、第1電流補正量Ir1の絶対値が大きくなるとともに、横偏差yの絶対値が大きくなるほど平均変化率(第1電流補正量Ir1の絶対値の増加率)が大きくなる。これにより、車両を目標走行ライン側により迅速に誘導することができる。
また、f(x)=axで表される関数では、bが大きくなるほど、xの絶対値が1未満の範囲における平均変化率は小さくなり、xの絶対値が1以上の範囲における平均変化率は大きくなる。
第1電流補正量Ir1を演算するために用いられる関数はyb1を含んでおり、第2電流補正量Ir2を演算するために用いられる関数はdy/dtb2を含んでおり、b1はb2より大きい。このため、前記a1と前記a2とが等しい場合には、横偏差yの絶対値が1未満の範囲での第1電流補正量Ir1の平均変化率は、横偏差変化率dy/dtの絶対値が1未満の範囲での第2電流補正量Ir2の平均変化率に比べて小さくなり、横偏差yの絶対値が1より大きな範囲での第1電流補正量Ir1の平均変化率は、横偏差変化率dy/dtの絶対値が1より大きな範囲での第2電流補正量Ir2の平均変化率に比べて大きくなる。
したがって、車両の基準位置が目標走行ラインから離れた領域にある場合には、第2電流補正量Ir2の符号が第1電流補正量Ir1の符号とたとえ逆になったとしても、第1電流補正量Ir1によって横偏差yを零に近づけようとする働きが、第2電流補正量Ir2によって横偏差変化率dy/dtを零に近づけようとする働きよりも強くなりやすくなると考えられるため、車両を目標走行ライン側に誘導させることができる。
また、横偏差yの値にかかわらず、横偏差変化率dy/dtの大きさに応じた第2電流補正量Ir2が得られるため、車両の基準位置が目標走行ライン付近の領域にある場合においても、車両の幅方向中心線が目標走行ラインに平行となるように、車両を誘導することができる。
請求項記載の発明は、前記第1演算手段は、Ir1=a1・yの関数で表される、yとIr1との関係に基いて、第1電流補正量Ir1を演算するように構成されており、前記第2演算手段は、Ir2=a2・(dy/dt)の関数で表される、dy/dtとIr2との関係に基いて、第2電流補正量Ir2を演算するように構成されている、請求項に記載の操舵支援装置である。
図1は、本発明の一実施形態に係る操舵支援装置が適用された電動パワーステアリング装置の概略構成を示す模式図である。 図2は、ECUの電気的構成を示すブロック図である。 図3は、検出操舵トルクTに対する基本目標電流値Ioの設定例を示すグラフである。 図4は、情報取得部の動作を説明するための模式図である。 図5Aは、横偏差yに対する第1電流補正量Ir1の関係の一例を示すグラフであり、図5Bは、横偏差yに対する第1電流補正量Ir1の関係の他の例を示すグラフであり、図5Cは、横偏差yに対する第1電流補正量Ir1の関係のさらに他の例を示すグラフである。 図6Aは、横偏差変化率dy/dtに対する第2電流補正量Ir2の関係の一例を示すグラフであり、図6Bは、横偏差変化率dy/dtに対する第2電流補正量Ir2の関係の他の例を示すグラフである。 図7は、車速Vに対する車速ゲインGの設定例を示すグラフである。
以下では、この発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る操舵支援装置が適用された電動パワーステアリング装置の概略構成を示す模式図である。
電動パワーステアリング装置(EPS:electric power steering)1は、車両を操向するための操舵部材としてのステアリングホイール2と、このステアリングホイール2の回転に連動して転舵輪3を転舵する転舵機構4と、運転者の操舵を補助するための操舵補助機構5とを備えている。ステアリングホイール2と転舵機構4とは、ステアリングシャフト6および中間軸7を介して機械的に連結されている。
ステアリングシャフト6は、ステアリングホイール2に連結された入力軸8と、中間軸7に連結された出力軸9とを含む。入力軸8と出力軸9とは、トーションバー10を介して相対回転可能に連結されている。
ステアリングシャフト6の周囲には、トルクセンサ11が配置されている。トルクセンサ11は、入力軸8および出力軸9の相対回転変位量に基づいて、ステアリングホイール2に与えられた操舵トルクTを検出する。この実施形態では、トルクセンサ11によって検出される操舵トルクTは、たとえば、右方向への操舵のためのトルクが正の値として検出され、左方向への操舵のためのトルクが負の値として検出され、その絶対値が大きいほど操舵トルクの大きさが大きくなるものとする。
転舵機構4は、ピニオン軸13と、転舵軸としてのラック軸14とを含むラックアンドピニオン機構からなる。ラック軸14の各端部には、タイロッド15およびナックルアーム(図示略)を介して転舵輪3が連結されている。ピニオン軸13は、中間軸7に連結されている。ピニオン軸13は、ステアリングホイール2の操舵に連動して回転するようになっている。ピニオン軸13の先端(図1では下端)には、ピニオン16が連結されている。
ラック軸14は、車両の左右方向に沿って直線状に延びている。ラック軸14の軸方向の中間部には、ピニオン16に噛み合うラック17が形成されている。このピニオン16およびラック17によって、ピニオン軸13の回転がラック軸14の軸方向移動に変換される。ラック軸14を軸方向に移動させることによって、転舵輪3を転舵することができる。
ステアリングホイール2が操舵(回転)されると、この回転が、ステアリングシャフト6および中間軸7を介して、ピニオン軸13に伝達される。そして、ピニオン軸13の回転は、ピニオン16およびラック17によって、ラック軸14の軸方向移動に変換される。これにより、転舵輪3が転舵される。
操舵補助機構5は、操舵補助力(アシスト力)を発生させるための操舵補助用の電動モータ18と、電動モータ18の出力トルクを転舵機構4に伝達するための減速機構19とを含む。減速機構19は、ウォーム軸20と、このウォーム軸20と噛み合うウォームホイール21とを含むウォームギヤ機構からなる。減速機構19は、伝達機構ハウジングとしてのギヤハウジング22内に収容されている。
ウォーム軸20は、電動モータ18によって回転駆動される。また、ウォームホイール21は、ステアリングシャフト6とは同方向に回転可能に連結されている。ウォームホイール21は、ウォーム軸20によって回転駆動される。
電動モータ18によってウォーム軸20が回転駆動されると、ウォームホイール21が回転駆動され、ステアリングシャフト6が回転する。そして、ステアリングシャフト6の回転は、中間軸7を介してピニオン軸13に伝達される。ピニオン軸13の回転は、ラック軸14の軸方向移動に変換される。これにより、転舵輪3が転舵される。すなわち、電動モータ18によってウォーム軸20を回転駆動することによって、転舵輪3が転舵されるようになっている。つまり、電動モータ18は、転舵輪3を転舵させるための転舵用駆動力を発生させるためのモータである。
車両には、車速Vを検出するための車速センサ23が設けられているとともに、車両の進行方向前方の道路を撮影するCCD(Charge Coupled Device)カメラ24が搭載されている。
トルクセンサ11によって検出される操舵トルクT、車速センサ23によって検出される車速VおよびCCDカメラ24から出力される画像信号は、ECU(電子制御ユニット:Electronic Control Unit)12に入力される。ECU12は、これらの入力信号に基いて、電動モータ18を制御する。
図2は、ECU12の電気的構成を示すブロック図である。
ECU12は、電動モータ18を制御するためのマイクロコンピュータ31と、マイクロコンピュータ31によって制御され、電動モータ18に電力を供給する駆動回路(インバータ回路)32と、電動モータ18に流れるモータ電流(実電流値)Iを検出する電流検出回路33とを含んでいる。
マイクロコンピュータ31は、CPUおよびメモリ(ROM,RAM,不揮発性メモリなど)を備えており、所定のプログラムを実行することにより、複数の機能処理部として機能するようになっている。この複数の機能処理部には、基本目標電流値設定部41と、情報取得部42と、電流補正量演算部43と、目標電流値演算部44と、電流偏差演算部45と、PI制御部46と、PWM制御部47とが含まれる。
基本目標電流値設定部41は、トルクセンサ11によって検出される操舵トルクTと車速センサ23によって検出される車速Vとに基づいて、基本目標電流値Ioを設定する。検出操舵トルクTに対する基本目標電流値Ioの設定例は、図3に示されている。検出操舵トルクTは、例えば右方向への操舵のためのトルクが正の値にとられ、左方向への操舵のためのトルクが負の値にとられている。また、基本目標電流値Ioは、電動モータ18から右方向操舵のための操舵補助力を発生させるべきときには正の値とされ、電動モータ18から左方向操舵のための操舵補助力を発生させるべきときには負の値とされる。
基本目標電流値Ioは、検出操舵トルクTの正の値に対しては正をとり、検出操舵トルクTの負の値に対しては負をとる。検出操舵トルクTが−T1〜T1(たとえば、T1=0.4N・m)の範囲(トルク不感帯)の微小な値のときには、基本目標電流値Ioは零とされる。そして、検出操舵トルクTが−T1〜T1の範囲外の値である場合には、基本目標電流値Ioは、検出操舵トルクTの絶対値が大きくなるほど、その絶対値が大きくなるように設定されている。また、基本目標電流値Ioは、車速センサ23によって検出される車速Vが大きいほど、その絶対値が小さくなるように設定されるようになっている。これにより、低速走行時には大きな操舵補助力を発生させることができ、高速走行時には操舵補助力を小さくすることができる。
情報取得部42は、図4に示すように、CCDカメラ24によって撮像された画像に基いて、車両100が走行している車線を示す一対の車線境界線(白線)Ll,Lrを認識し、車両100の走行車線を認識する。そして、情報取得部42は、車両100の走行車線内に、車両10の目標走行ラインLsを設定する。この実施形態では、目標走行ラインLsは、走行車線の幅中央に設定される。また、情報取得部42は、目標走行ラインLsからの車両100の横偏差yおよび横偏差yの単位時間当たりの変化率である横偏差変化率dy/dtを取得する。
車両100の横偏差yは、平面視において、車両100の基準位置Cから目標走行ラインLsまでの距離を表す。車両100の基準位置Cは、車両100の重心位置であってもよく、車両100におけるCCDカメラ24の配置位置であってもよい。この実施形態では、車両100の基準位置Cが、進行方向に向かって、目標走行ラインLsの右側にある場合には、横偏差yの符号は正となり、目標走行ラインLsの左側にある場合には、横偏差yの符号は負となるように、横偏差yは設定される。
横偏差変化率dy/dtは、今回取得した横偏差y(t)と、所定の単位時間Δt前に取得した横偏差y(t-Δt)との偏差(y(t)−y(t-Δt))であってもよい。また、横偏差変化率dy/dtは、所定の単位時間Δt後に予測される横偏差y(t+Δt)と、今回取得した横偏差y(t)との偏差(y(t+Δt)−y(t))であってもよい。横偏差の予測値y(t+Δt)は、車速、ヨー角等を考慮して求められてもよい。
また、横偏差変化率dy/dtは、所定時間Δtx後の時点t1に予測される横偏差y(t+Δtx)と、時点t1から所定の単位時間Δt後の時点t2に予測される横偏差y(t+Δtx+Δt)との偏差(y(t+Δtx+Δt)−y(t+Δtx))であってもよい。前記横偏差の予測値y(t+Δtx)およびy(t+Δtx+Δt)は、車速、ヨー角等を考慮して求められてもよい。車両の進行方向前方の道路を撮像して、車両の横偏差yを演算または予測する手法は、前記特許文献1,2,3等に記載されているように公知なのでその説明を省略する。
電流補正量演算部43は、横偏差yおよび横偏差変化率dy/dtに基いて、横偏差yおよび横偏差変化率dy/dtが零に近づくように、基本目標電流値Ioを補正するための電流補正量Irを演算する。電流補正量演算部43の動作の詳細については、後述する。
目標電流値演算部44は、基本目標電流値設定部41によって設定された基本目標電流値Ioを、電流補正量演算部43によって演算された電流補正量Irを用いて補正することにより、目標電流値Iを演算する。具体的には、目標電流値演算部44は、基本目標電流値Ioから電流補正量Irを減算することにより、目標電流値Iを演算する。電流偏差演算部45は、目標電流値演算部44によって得られた目標電流値Iと電流検出回路33によって検出された実電流値Iとの偏差(電流偏差ΔI=I−I)を演算する。
PI制御部46は、電流偏差演算部45によって演算された電流偏差ΔIに対するPI演算を行うことにより、電動モータ18に流れる電流Iを目標電流値Iに導くための駆動指令値を生成する。PWM制御部47は、前記駆動指令値に対応するデューティ比のPWM制御信号を生成して、駆動回路32に供給する。これにより、駆動指令値に対応した電力が電動モータ18に供給されることになる。
電流偏差演算部45およびPI制御部46は、電流フィードバック制御手段を構成している。この電流フィードバック制御手段の働きによって、電動モータ18に流れるモータ電流Iが、目標電流値Iに近づくように制御される。
以下、電流補正量演算部43の動作について詳しく説明する。図2に示すように、電流補正量演算部43は、第1電流補正量演算部51と、第2電流補正量演算部52と、加算部53と、車速ゲイン設定部54と、乗算部55とを含んでいる。
第1電流補正量演算部51は、横偏差yに基いて、第1電流補正量Ir1を演算する。第2電流補正量演算部52は、横偏差変化率dy/dtに基いて、第2電流補正量Ir2を演算する。加算部53は、第1電流補正量演算部51によって演算された第1電流補正量Ir1と、第2電流補正量演算部52によって演算された第2電流補正量Ir2とを加算することにより総電流補正量(Ir1+Ir2)を演算する。車速ゲイン設定部54は、車速Vに応じた車速ゲインGを設定する。乗算部55は、加算部53によって演算された総電流補正量(Ir1+Ir2)に、車速ゲイン設定部5によって設定された車速ゲインGを乗算することにより、電流補正量Ir(=G・(Ir1+Ir2))を演算する。
以下、第1電流補正量演算部51、第2電流補正量演算部52および車速ゲイン設定部54のそれぞれについて、より具体的に説明する。
第1電流補正量演算部51は、予め設定された横偏差yに対する第1電流補正量Ir1の関係を示すマップまたは演算式に基いて、第1電流補正量Ir1を演算する。第2電流補正量演算部52は、予め設定された横偏差変化率dy/dtに対する第2電流補正量Ir2の関係を示すマップまたは演算式に基いて、第2電流補正量Ir2を演算する。
a1,a2を同符号の定数とし、b1を2以上の自然数からなる次数とし、b2をb1より小さな自然数からなる次数とすると、第1電流補正量演算部51および第2電流補正量演算部52は、それぞれ次のようにして、第1電流補正量Ir1および第2電流補正量Ir2を演算することが好ましい。
つまり、第1電流補正量演算部51は、b1が奇数に設定される場合には、Ir1=a1・yb1の関数で表される、yとIr1との関係に基いて、第1電流補正量Ir1を演算し、b1が偶数に設定される場合には、y≧0の範囲では、Ir1=a1・yb1の関数で表され、y<0の範囲では、Ir1=−a1・yb1の関数で表される、yとIr1との関係に基いて、第1電流補正量Ir1を演算することが好ましい。
また、第2電流補正量演算部52は、b2が奇数に設定される場合には、Ir2=a2・(dy/dt)b2の関数で表される、dy/dtとIr2との関係に基いて、第2電流補正量Ir2を演算し、b2が偶数に設定される場合には、dy/dt≧0の範囲では、Ir2=a2・(dy/dt)b2の関数で表され、dy/dt<0の範囲では、Ir2=−a2・(dy/dt)b2の関数で表される、dy/dtとIr2との関係に基いて、第2電流補正量Ir2を演算することが好ましい。
前述したように、この実施形態では、基本目標電流値Ioは、電動モータ18から右方向操舵のための操舵補助力を発生させるべきときには正の値とされ、電動モータ18から左方向操舵のための操舵補助力を発生させるべきときには負の値とされている。そして、車両の基準位置が、進行方向に向かって、目標走行ラインLsの右側にある場合には、横偏差yの符号は正となり、目標走行ラインLsの左側にある場合には、横偏差yの符号は負となるように、横偏差yが設定されている。このような場合には、定数a1およびa2は、正の値に設定される。
基本目標電流値Ioの符号が前記実施形態とは逆に設定され、かつ横偏差yの符号が前記実施形態とは逆に設定されている場合にも、定数a1およびa2は、正の値に設定される。
一方、基本目標電流値Ioの符号が前記実施形態と同様に設定され、かつ横偏差yの符号が前記実施形態とは逆に設定されている場合、または基本目標電流値Ioの符号が前記実施形態とは逆に設定され、かつ横偏差yの符号が前記実施形態と同様に設定されている場合には、定数a1およびa2は、負の値に設定される。
第1電流補正量演算部51および第2電流補正量演算部52が、前述のようにして、第1電流補正量Ir1および第2電流補正量Ir2を演算することが好ましい理由について、説明する。
一般的に、aを定数とすると、f(x)=ax(bは自然数からなる次数)で表される関数においては、xの絶対値が大きくなるほどf(x)の絶対値は大きくなる。また、bの値が2以上である場合には、平均変化率は、xの絶対値が大きくなるほど大きくなる。平均変化率とは、(f(x)の変化量)/(xの変化量)をいう。
前記b1の値が2以上であれば、横偏差yの絶対値が大きくなるほど、第1電流補正量Ir1の絶対値が大きくなるとともに、横偏差yの絶対値が大きくなるほど平均変化率(第1電流補正量Ir1の絶対値の増加率)が大きくなる。このため、車両を目標走行ライン側(この実施形態では、走行車線の幅中央側)により迅速に誘導することができるようになる。
また、f(x)=axで表される関数では、bが大きくなるほど、xの絶対値が1未満の範囲における平均変化率は小さくなり、xの絶対値が1以上の範囲における平均変化率は大きくなる。
前記a1が前記a2と等しい場合、前記b1が前記b2より大きいと、横偏差yの絶対値が1未満の範囲での第1電流補正量Ir1の平均変化率は、横偏差変化率dy/dtの絶対値が1未満の範囲での第2電流補正量Ir2の平均変化率に比べて小さくなり、横偏差yの絶対値が1より大きな範囲での第1電流補正量Ir1の平均変化率は、横偏差変化率dy/dtの絶対値が1より大きな範囲での第2電流補正量Ir2の平均変化率に比べて大きくなる。
したがって、車両の基準位置が目標走行ラインから離れた領域にある場合には、第2電流補正量Ir2の符号が第1電流補正量Ir1の符号とたとえ逆になったとしても、第1電流補正量Ir1によって横偏差yを零に近づけようとする働きが、第2電流補正量Ir2によって横偏差変化率dy/dtを零に近づけようとする働きよりも強くなりやすくなると考えられるため、車両を目標走行ライン側(この実施形態では、走行車線の幅中央側)に誘導させることができるようになる。
また、横偏差yの値にかかわらず、横偏差変化率dy/dtの大きさに応じた第2電流補正量Ir2が得られるため、車両の基準位置が目標走行ライン付近の領域にある場合においても、車両の幅方向中心線が目標走行ラインに平行となるように、車両を誘導することができるようになる。
この実施形態では、第1電流補正量演算部51は、図5Aに示されている、横偏差yに対する第1電流補正量Ir1の関係を記憶したマップまたは当該関係を表す演算式に基いて、第1電流補正量Ir1を演算する。図5Aの例では、第1電流補正量Ir1は、a1を正の定数として、Ir1=a1・yの3次関数で表される。つまり、この関数は、前記a1が正でかつ前記b1が3である場合に相当する。
第1電流補正量演算部51は、たとえば、図5Bに示されている、横偏差yに対する第1電流補正量Ir1の関係を記憶したマップまたは当該関係を表す演算式に基いて、第1電流補正量Ir1を演算してもよい。図5Bに示されている曲線は、図5AにおけるIr1が零未満の領域の曲線を横軸方向に−A(A>0)だけ移動させ、図5AにおけるIr1が零以上の領域の曲線を横軸方向に+Aだけ移動させることによって作成されている。図5Bの曲線では、第1電流補正量Ir1が−A(A>0)〜Aまでの範囲において、第1電流補正量Ir1が零となる不感帯が設定されている。
第1電流補正量演算部51は、たとえば、図5Cに示されている、横偏差yに対する第1電流補正量Ir1の関係を記憶したマップまたは当該関係を表す演算式に基いて、第1電流補正量Ir1を演算してもよい。図5Cの例では、第1電流補正量Ir1は、a1を正の定数とすると、y≧0の範囲では、Ir1=a1・yという2次関数で表され、y<0の範囲では、Ir1=−a1・yという2次関数で表される。この関数は、前記a1が正でかつ前記b1が2である場合に相当する。
この実施形態では、第2電流補正量演算部52は、図6Aに示されている、横偏差変化率dy/dtに対する第2電流補正量Ir2の関係を記憶したマップまたは当該関係を表す演算式に基いて、第2電流補正量Ir2を演算する。図6Aの例では、第2電流補正量Ir2は、a2を正の定数として、Ir2=a2・dy/dtの1次関数で表される。つまり、この関数は、前記a2が正でかつ前記b2が1である場合に相当する。なお、横偏差変化率dy/dtの絶対値が零付近において、第2電流補正量Ir2が零となる不感帯を設けてもよい。
第2電流補正量演算部52は、たとえば、図6Bに示されている、横偏差変化率dy/dtに対する第2電流補正量Ir2の関係を記憶したマップまたは当該関係を表す演算式に基いて、第2電流補正量Ir2を演算してもよい。図6Bの例では、第2電流補正量Ir2は、a2を正の定数とすると、dy/dt≧0の範囲では、Ir2=a2・(dy/dt)という2次関数で表され、dy/dt<0の範囲では、Ir2=−a2・(dy/dt)という2次関数で表される。この関数は、前記a2が正でかつ前記b2が2である場合に相当する。
車速ゲイン設定部54は、車速センサ23によって検出された車速Vに基いて、車速ゲインGを設定する。車速Vに対する車速ゲインGの設定例は、図7に示されている。図7の例では、車速ゲインGは、車速Vが零付近の範囲では、0に固定され、車速Vが所定値を超えると、1に固定される。車速ゲインGは、車速Vが中間範囲内の値であるときには、車速Vに応じて0から1まで増加する特性にしたがって設定される。
前記実施形態では、電流補正量演算部43によって、横偏差yおよび横偏差変化率dy/dtが零に近づくように、基本目標電流値Ioを補正するための電流低減量Irが演算される。この電流補正量Irが基本目標電流値Ioから減算されることにより、目標電流値Iが演算される。そして、電動モータ18に流れるモータ電流Iが、目標電流値Iに近づくように制御される。
したがって、横偏差yおよび横偏差変化率dy/dtが零に近づくように、基本目標電流値Ioに対応した転舵用駆動力(操舵トルクTおよび車速Vに応じた操舵補助力)を補正することができる。これにより、横偏差yが零に近づくように車両が誘導されるので、目標走行ライン(この実施形態では、走行車線の幅中央)に車両が近づくように車両を誘導することができる。また、横偏差yの値にかかわらず、横偏差変化率dy/dtの大きさに応じた第2電流補正量Ir2が得られるため、車両の基準位置が目標走行ライン付近の領域にある場合においても、車両の幅方向中心線が目標走行ラインに平行となるように、車両を誘導することができる。これにより、車両が車線から逸脱するのを回避するように車両を誘導することができる。
また、この実施形態では、横偏差yに対する第1電流補正量Ir1の関係は、Ir1=a1・yの関数で表されている。一方、横偏差変化率dy/dtに対する第2電流補正量Ir2の関係は、Ir2=a2・(dy/dt)の関数で表されている。つまり、前記b1の値が2以上であり、かつ前記b1は前記b2より大きい。したがって、車両の基準位置が目標走行ラインから離れた領域にある場合には、第2電流補正量Ir2の符号が第1電流補正量Ir1の符号とたとえ逆になったとしても、第1電流補正量Ir1によって横偏差yを零に近づけようとする働きが、第2電流補正量Ir2によって横偏差変化率dy/dtを零に近づけようとする働きよりも強くなりやすくなると考えられるため、車両を目標走行ライン側(この実施形態では、走行車線の幅中央側)に誘導させることができる。
また、この実施形態では、総電流補正量(Ir1+Ir)に、車速Vに応じた車速ゲインGが乗算されることにより、電流補正量Irが演算されている。これにより、車速Vに応じた適切な電流補正量Irを設定することができる。たとえば、速い応答性が求められる高速時には、低速時に比べて、電流補正量Irを大きくすることができる。また、車速Vが零付近の範囲では車速ゲインGが0に固定されるので、車両がほぼ停止状態であるときに、第1電流補正量Ir1や第2電流補正量Ir2に基いて転舵輪3が転舵されるのを防止できる。
また、この実施形態では、第1電流補正量Ir1は横偏差yの関数であるので、横偏差yと第1電流補正量Ir1との関係を設定することが容易である。同様に、第2電流補正量Ir2は横偏差変化率dy/dtの関数であるので、横偏差変化率dy/dtと第2電流補正量Ir2の関係を設定することが容易である。
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明はさらに他の形態で実施することもできる。例えば、加算部53と乗算部55の間に、総電流補正量(Ir1+Ir)の絶対値を所定範囲に限定するためのリミッタを設けてもよい。
また、前述の実施形態では、乗算部55(図2参照)が設けられているが、乗算器55を省略してもよい。
また、前述の実施形態では、基本目標電流値設定部41は、操舵トルクTを用いて(具体的には操舵トルクTおよび車速Vに基づいて)、基本目標電流値Ioを設定しているが、操舵角を用いて基本目標電流値Ioを設定してもよい。
また、前述の実施形態では、電動パワーステアリング装置にこの発明が適用された例について説明したが、この発明は、ステア・バイ・ワイヤ(SBW)システムその他の車両用操舵装置に適用できる。
また、この発明は、ステアリングホイール2が操舵されない自動運転モードにおいても、適用することができる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1…電動パワーステアリング装置、18…電動モータ、11…トルクセンサ、23…車速センサ、42…情報取得部、43…電流補正量演算部、44…目標電流値演算部、45…電流偏差演算部、46…PI制御部、51…第1電流補正量演算部と、52…第2電流補正量演算部、53…加算部、54…車速ゲイン設定部、55…乗算部55

Claims (4)

  1. 車両の転舵機構に転舵用駆動力を与えるための電動モータと、
    車速を検出するための車速検出手段と、
    目標走行ラインからの車両の横偏差と、前記横偏差の単位時間当たりの変化率である横偏差変化率とを取得する情報取得手段と、
    前記電動モータに対する基本目標電流値を設定する基本目標電流値設定手段と、
    前記情報取得手段によって取得された横偏差および横偏差変化率に基いて、横偏差および横偏差変化率が零に近づくように、前記基本目標電流値を補正するための電流補正量を演算し、前記車速検出手段によって検出される車速に応じたゲインを、前記総電流補正量に乗算することにより、電流補正量を演算する電流補正量演算手段と、
    前記基本目標電流値を、前記電流補正量を用いて補正することにより、目標電流値を演算する目標電流値演算手段と、
    記目標電流値に基いて、前記電動モータを駆動制御する制御手段と、を含み、
    前記電流補正量演算手段は、車速が高速時には、低速時に比べて、前記電流補正量を大きくする、操舵支援装置。
  2. 前記電流補正量演算手段は、
    前記情報取得手段によって取得された横偏差に基いて第1電流補正量を演算する第1演算手段と、
    前記情報取得手段によって取得された横偏差変化率に基いて第2電流補正量を演算する第2演算手段と、
    前記第1電流補正量と前記第2電流補正量とを加算することによって、前記総電流補正量を演算する第3演算手段とを含む、請求項1に記載の操舵支援装置。
  3. 車両の転舵機構に転舵用駆動力を与えるための電動モータと、
    目標走行ラインからの車両の横偏差と、前記横偏差の単位時間当たりの変化率である横偏差変化率とを取得する情報取得手段と、
    前記電動モータに対する基本目標電流値を設定する基本目標電流値設定手段と、
    前記情報取得手段によって取得された横偏差および横偏差変化率に基いて、横偏差および横偏差変化率が零に近づくように、前記基本目標電流値を補正するための電流補正量を演算する電流補正量演算手段と、
    前記基本目標電流値を前記電流補正量を用いて補正することにより、目標電流値を演算する目標電流値演算手段と、
    前記目標電流値に基いて、前記電動モータを駆動制御する制御手段とを含み、
    前記電流補正量演算手段は、
    前記情報取得手段によって取得された横偏差に基いて第1電流補正量を演算する第1演算手段と、
    前記情報取得手段によって取得された横偏差変化率に基いて第2電流補正量を演算する第2演算手段と、
    前記第1電流補正量と前記第2電流補正量とを加算することによって、前記電流補正量を演算する第3演算手段とを含み、
    前記情報取得手段によって取得された横偏差をyとし、前記情報取得手段によって取得された横偏差変化率をdy/dtとし、前記第1電流補正量をIr1とし、前記第2電流補正量をIr2とし、a1,a2を同符号の定数とし、b1を2以上の自然数からなる次数とし、b2をb1より小さな自然数からなる次数とすると、
    前記第1演算手段は、b1が奇数に設定される場合には、Ir1=a1・y b1 の関数で表される、yとIr1との関係に基いて、前記第1電流補正量Ir1を演算し、b1が偶数に設定される場合には、y≧0の範囲では、Ir1=a1・y b1 の関数で表され、y<0の範囲では、Ir1=−a1・y b1 の関数で表される、yとIr1との関係に基いて、前記第1電流補正量Ir1を演算するように構成されており、
    前記第2演算手段は、b2が奇数に設定される場合には、Ir2=a2・(dy/dt) b2 の関数で表される、dy/dtとIr2との関係に基いて、前記第2電流補正量Ir2を演算し、b2が偶数に設定される場合には、dy/dt≧0の範囲では、Ir2=a2・(dy/dt) b2 の関数で表され、dy/dt<0の範囲では、Ir2=−a2・(dy/dt) b2 の関数で表される、dy/dtとIr2との関係に基いて、前記第2電流補正量Ir2を演算するように構成されている、操舵支援装置。
  4. 前記第1演算手段は、Ir1=a1・y の関数で表される、yとIr1との関係に基いて、前記第1電流補正量Ir1を演算するように構成されており、
    前記第2演算手段は、Ir2=a2・(dy/dt)の関数で表される、dy/dtとIr2との関係に基いて、前記第2電流補正量Ir2を演算するように構成されている、請求項に記載の操舵支援装置。
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