JP6218686B2 - 基板切断装置および基板切断方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基板に装着された複数のICチップ等の小型電子部品を樹脂材料によって一括に封止成形してなる基板(以下、成形済基板と称する)から、複数のパッケージ状電子部品(基板に装着された小型電子部品を樹脂で封止したものであって、以下、単にパッケージと称する)を切り出すために、成形済基板を切断する基板切断装置および基板切断方法の改良に関する。
従来から、一括モールドされた成形済基板から複数のパッケージを切り出すために、成形済基板をブレードで切断することが行われている。この種の基板切断処理の切断精度や切断直後のパッケージ整列精度においては、切断時の基板の反り具合が大きく影響する。そのため、従来から、この影響を排除するために、切断処理を、第1、第2の切断処理に分けて実施することが行われている。
成形済基板は、それぞれに複数のパッケージが含まれる一つないし複数の主要部分(以下、ブロック域と称する)と、ブロック域の周辺にあってパッケージを構成しない周辺部分(以下、端材域と称する)とに分けられる。第1の切断処理では、成形済基板から端材域を切除しさらに一つないし複数のブロック域に切り分ける。第2の切断処理では、切り分けたブロック域をそれぞれからさらにパッケージを切り出す。
一般に基板の反りに起因する基板端部の変位量は、基板が大きくなる程大きくなる。成形済基板からのパッケージの切り出しを第1、第2の切断処理に分けることで、パッケージ状電子部品を切り出す第2の切断処理を行う時点では成形済基板はブロック域それぞれに分離された状態になる。これにより上記基板端部の変位量が小さくなって、パッケージの切り出しにおける基板の反りの影響は可及的に小さくなる。
第1、第2の切断処理においては、切断の際の成形済基板やブロック域の位置決めはアライメントマークによって行われる。アライメントマークは、成形済基板に印刷等によって形成されるものであって、製品であるパッケージでは不要となる部材である。そのため、アライメントマークは、パッケージにならない周辺域、すなわち端材域に形成される。アライメントマークは第1の切断処理より以前に形成される。アライメントマークを用いた第1、第2の切断処理における位置決め処理は次のようにして行われる。
まず、切断処理を行う所定位置に配置された成形済基板のアライメントマークの位置を検出する。以下、検出したアライメントマークの位置情報をアライメント情報と称する。アライメント情報は、例えば、画像撮影/画像処理によって検出される。検出したアライメント情報に基づいて成形済基板の位置の特定と、第1の切断処理における切断位置の算出とを行い、算出した切断位置に沿って第1の切断処理を実行することで成形済基板から端材域を切除しブロック域を切り出す。次に、検出済のアライメント情報に基づいてブロック域それぞれの位置の特定と、第2の切断処理における切断位置の算出とを行い、算出した切断位置に沿って第2の切断処理を実行することでブロック域からパッケージを切り出す。
特開2003−243331号公報
昨今の電子装置の小型化に伴ってパッケージに対する小型化要求も高まっている。パッケージの小型化を実現するためにパッケージ切断精度のさらなる向上が必要となる。これに対して、従来の切断方法では、上述したアライメントマークを用いた位置決め処理を行うことで、切断処理時における各部の位置決め精度をある程度向上させることはできる。しかしながら、今後要望されることが予想されるパッケージの切断精度のさらなる向上を実現するためには、切断処理時における各部の位置決め精度のさらなる改善が必要となる。
従って、本発明は、切断処理時における各部の位置決め精度を改善することができる基板の切断方法や切断装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本願発明者は、次のことに着目した。すなわち、従来の切断方法では、パッケージ状電子部品の切り出しを行う第2の切断処理の前に、第1の切断処理によって、成形済基板からブロック域を切り出すことによって、基板(ブロック域)の反りをある程度は緩和させることができるものの、第1の切断処理において、端材域と一緒にアライメントマークを切除するために、第2の切断処理におけるブロック域の各部の位置決めを、除去したアライメントマークに基づいたアライメント情報に基づいて行わねばならない。しかしながら、第1の切断処理によって基板の反りが緩和されることによって、ブロック域それぞれに微妙な移動や位置ずれが生じるが、第1の切断処理の前に取得されるアライメント情報では、そのようなブロック域の移動や位置ズレに追随した精度の高い位置決めを第2の切断処理において行うことができない。
以上説明した従来例の検討結果に基づき本発明では、前述した目的を達成するために、次のように構成している。
本発明に係る基板切断方法は、
複数のパッケージ状電子部品が形成されたブロック域と、前記ブロック域の周囲に設けられかつ第1のアライメントマークを有する端材域とを備えた成形済基板について、まず、前記第1のアライメントマークをアライメントして前記成形済基板を切断することによって前記ブロック域を形成し、次に、前記ブロック域を切断することによって前記パッケージ状電子部品を形成する基板切断方法であって、
前記成形済基板におけるブロック域に第2のアライメントマークを設定する工程と、
前記第1のアライメントマークをアライメントするときに、前記第2のアライメントマークを検出して第1検出位置情報を取得する工程と、
前記成形済基板を切断して形成されたブロック域をアライメントするときに、前記第2のアライメントマークを検出して第2検出位置情報を取得する工程と、
前記した第1検出位置情報と第2検出位置情報とを比較して補正することにより、前記ブロック域に切断位置を設定する工程と、
前記比較して補正することによって設定した前記切断位置を切断する工程と、
を含む、ことを特徴とする。
本発明に係るもう一つの基板切断方法は、
複数のパッケージ状電子部品が形成されたブロック域と、第1のアライメントマークを有して前記ブロック域の周囲に設けられた端材域とを備えた成形済基板から、前記パッケージ状電子部品を切り出す基板切断方法であって、
前記成形済基板における第1のアライメントマークの位置を検出し検出した前記第1のアライメントマークの位置情報に基づいて前記成形済基板の位置と、前記ブロック域の位置とを特定する第1のアライメント工程と、
前記第1のアライメント工程で特定した前記成形済基板の位置の情報と前記ブロック域の位置の情報とに基づいて前記成形済基板から、前記端材域を切除しかつ前記ブロック域を切り分けるブロック域切り分け工程と、
前記成形済基板の前記ブロック域に予め第2のアライメントマークを設定したうえで、設定した前記第2のアライメントマークの位置を、前記ブロック域切り分け工程前後で検出して比較し、比較結果に基づいて、前記第1のアライメント工程で特定した前記ブロック域の位置を補正する第2のアライメント工程と、
前記第2のアライメント工程で補正した前記ブロック域の位置の情報に基づいて前記ブロック域から前記パッケージ状電子部品を切り分けるパッケージ状電子部品切り分け工程と、
を含む、ことを特徴とする。
また、本発明に係るさらにもう一つの基板切断方法は、
複数のパッケージ状電子部品が形成されたブロック域と、前記ブロック域の周囲に設けられた端材域とを備えた成形済基板について、まず、前記成形済基板を切断することによって前記ブロック域を形成し、次に、前記ブロック域を切断することによって前記パッケージ状電子部品を形成する基板切断方法であって、
前記成形済基板における前記ブロック域にアライメントマークを設定する工程と、
前記アライメントマークを検出して第1検出位置情報を取得する工程と、
前記第1検出位置情報に基づいて、前記成形済基板を切断することによって前記ブロック域を形成する工程と、
前記切断されたブロック域の前記アライメントマークを検出して第2検出位置情報を取得する工程と、
前記した第1検出位置情報と第2検出位置情報とを比較して補正することにより、前記ブロック域に切断位置を設定する工程と、
前記比較して補正することによって設定した前記切断位置を切断する工程と、
を含む、ことを特徴とする。
本発明に係る基板切断装置は、
複数のパッケージ状電子部品が形成されたブロック域の周囲に、第1のアライメントマークを有する端材域が設けられた成形済基板から、前記パッケージ状電子部品を切り出す基板切断装置であって、
第1、第2のアライメント機構と、切断手段とを備え、
前記第1のアライメント機構は、前記成形済基板の前記第1のアライメントマークの位置を検出し検出した前記第1のアライメントマークの位置情報に基づいて前記成形済基板の位置と、前記ブロック域の位置とを特定し、
前記切断手段は、前記第1のアライメント機構によって前記成形済基板から前記端材域を切除しかつ前記ブロック域を切り分け、
前記第1のアライメント機構は、前記成形済基板の前記ブロック域に予め第2のアライメントマークを設定したうえで、前記切断手段によるブロック域の切断処理の前に、前記成形済基板の前記第2のアライメントマークの位置を検出し、
前記第2のアライメント機構は、前記成形済基板の前記ブロック域に予め第2のアライメントマークを設定したうえで、設定した前記第2のアライメントマークの位置を検出し、前記切断手段によるブロック域の切断処理の前に比較し、比較結果に基づいて、前記第1のアライメント機構が特定した前記ブロック域の位置を補正し、
かつ、前記切断手段は、さらに前記第2のアライメント機構で補正した前記ブロック域の位置情報に基づいて前記ブロック域から前記パッケージ状電子部品を切り分ける、ことを特徴とする。
以上の構成を備えた本発明の基板切断方法や切断装置は、次の作用効果が得られる。すなわち、成形済基板からブロック域を切り分ける処理により基板の反りが緩和されるために、成形済基板から端材域を切除しかつブロック域を切り分ける処理を行った後のブロック域の位置は、第1のアライメント工程で特定したブロック域の位置から若干ながらずれてしまうことがある。
本発明では、この位置ずれを、第2のアライメント工程によって補正することで、ブロック域からパッケージ状電子部品を切り出す際の切断位置の設定精度をより高いものとすることができる。
なお、第2のアライメントマークとして、前記ブロック域にあるリード端子部やバンプ部等の任意の内部構造物を設定するのが好ましい。ここで、第2のアライメントマークは、ブロック域の対角線上にある内部構造物を設定するのがさらに好ましい。
本発明によれば、成形済基板から切り分けたブロック域において発生する切り分け前後の位置ずれを精度よく補正することができるので、前述した基板切断上の諸問題を解決して前記した成形済基板を効率良く切断することができると云う優れた効果を奏するものである。
また、本発明によれば、一括モールドされた成形済基板を効率良く切断することにより、製品の生産性を向上させることができる基板の切断方法を提供することができると云う優れた効果を奏するものである。
本発明の実施の形態の基板切断装置の概略構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態の基板切断ユニットの概略構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態の基板切断ユニットの要部を示す斜視図である。 本発明の実施の形態の基板切断ユニットの要部を示す断面図である。 切断途中の成形済基板の第1の切断状態を示す平面図である。 切断途中の成形済基板の第2の切断状態を示す平面図である。 切断途中の成形済基板(ブロック域群)の第3の切断状態を示す平面図である。 切断途中の成形済基板(ブロック域群)の第4の切断状態を示す平面図である。 本発明の基板切断装置を用いた成形済基板の切断方法の各工程を示すフローチャートである。 (1)は、本発明の実施の形態の基板切断装置で切断処理される成形済基板の概略構成を示す斜視図であり、(2)は成形済基板から切り出されるパッケージ状電子部品(パッケージ)の概略構成を示す斜視図である。 成形済基板の構成をさらに示す平面図である。 第2のアライメントマークの位置ずれを示すブロック域の平面図である。
以下、図を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明に係る基板切断装置9を示す図である。図2は、図1に示す基板切断装置9に設けられた基板切断ユニットBを示す図である。図3、図4は、図2に示す基板切断ユニットBの要部を示す図である。図5、図6、図7、図8は、切断途中の成形済基板1の状態(切断状態)を示す図である。図9は、本発明に係る基板切断装置9を用いた成形済基板1の切断方法を示すフローチャートである。図10(1)は基板切断装置9によって切断加工される成形済基板1を示す図である。図10(2)は、図10(1)に示す成形済基板1を切断して形成したパッケージ状電子部品(以下、パッケージと略する)5を示す図である。図11は、成形済基板1の平面図である。なお、成形済基板1から複数切り分けられたパッケージ5は、成形済基板1に比して微小な形状をしているため、図10(2)は、パッケージ5を拡大して示している。図11は成形済基板における第1および第2のアライメントマークの位置を示し、図12は第2のアライメントマークの移動量(位置ずれ)を示している。
図10(1)に示すように、成形済基板1は、基板2と樹脂成形体3とを有する。図11に示すように、基板2は、整列配置された複数のブロック域1cと、ブロック域1cの周囲に設けられた端材域1dとを備えている。ブロック域1cそれぞれには、複数のパッケージ状電子部品(以下、パッケージと略する)5が形成されている。端材域1dの一部には、第1のアライメントマーク1eが形成されている。第1のアライメントマーク1eは、印刷や刻印等の手法によって端材域1dに形成されている。
図10(1)に示すように、成形済基板1は、基板面1aとその反対側の面となるモールド面1bとを備えており、樹脂成形体3は、基板2のモールド面1b側に設けられる。成形済基板1の基板面1a側には仮想切断線4a、4bが設定可能となっている。仮想切断線4aは矩形状の成形済基板1の長辺と平行に仮想的に設定される切断線であり、仮想切断線4bは短辺と平行に仮想的に設定される切断線である。図10(2)に示すように、成形済基板1から複数個切り分けられたパッケージ5は、基板部6と樹脂部7とを有している。パッケージ5は、基板面5aとその反対側の面となるモールド面5bとを備えており、樹脂部7は基板部6のモールド面5b側に設けられている。後述するように、本発明に係る基板切断装置9を用いて、成形済基板1を切断することにより、個々のパッケージ5が形成される。
次に本発明に係る基板切断装置9の構成について説明する。図1に示すように、基板切断装置9は、成形済基板1を装填する基板装填ユニットAと、基板装填ユニットAから移送された成形済基板1を個々のパッケージ5に切断(分離)する基板切断ユニットBと、基板切断ユニットBで切断された個々のパッケージ5を外観検査して良品と不良品とに選別するパッケージ検査ユニットCと、パッケージ検査ユニットCで検査選別されたパッケージ5を良品と不良品とに各別にトレイに収容するパッケージ収容ユニットDと、制御部Eとを備える。
基板切断装置9は、基板の装填ユニットAに装填された成形済基板1を基板切断ユニットBに移送して個々のパッケージ5に切断し、次に、切断された個々のパッケージ5をパッケージ検査ユニットCで検査して選別すると共に、パッケージ収容ユニットDでパッケージ5を良品と不良品とに各別に収容し、さらには、これらユニットA・B・C・Dの一連の処理を制御部Eが制御するように構成されている。
基板切断装置9は、上述した各ユニットA・B・C・Dがこの順で互いに着脱自在に連結して装設することができるように構成されている。さらには基板切断装置9は、例えば、連結具10にて各ユニットA・B・C・Dを着脱自在に連結することができるように構成されている。
次に基板切断ユニットBについて説明する。図2に示すように、基板切断ユニットBは、基板整列機構部11と基板切断機構部12とを有している。基板整列機構部11は、基板装填ユニットAから成形済基板1が供給される基板供給台13と、基板供給台13に供給された成形済基板1を係着し且つ所要の角度(例えば、90度)で回転させて所要の方向に整列させた成形済基板1を基板の切断機構部12側に供給セットする基板回転整列手段14とを有している。
以上の構成を有する基板切断ユニットBでは、まず、基板装填ユニットAから基板供給台13に成形済基板1が供給セットされると、次に、基板供給台13から成形済基板1を係着して持ち上げ、更に、所要の角度にて回転させることにより、成形済基板1を所要の方向に整列させて基板切断機構部12側に供給する。
次に基板切断機構部12の構成について説明する。基板切断装置9は、ツインテーブル方式であって、図2に示すように、基板切断機構部12は、それぞれ基板の切断(基板の個片化)を行う2つのライン(装置内の生産ラインとなる個片化ライン)を備えて構成されると共に、これら2つの個片化ラインはY方向に平行状態で配置され、その配設位置は後述する第1、第2の切断テーブル17a、17bの移動領域26a、26bと概ね一致している。
なお、図2に示す図例では、向かって左側に第1の切断テーブル17aの移動領域26aが配置され、向かって右側に第2の切断テーブル17bの移動領域26bが配置されている。
また、基板切断機構部12には、第1、第2の切断テーブル17a、17bの移動領域26a、26bのそれぞれにおいて、第1、第2の基板載置手段15a、15bと、第1、第2の基板載置手段15a、15bをY方向に往復移動させて案内する第1、第2の往復移動手段16a、16bとが設けられている。
従って、移動領域26aにおいて、第1の基板載置手段15aは、第1の往復移動手段16aによって往復移動可能となっており、移動領域26bにおいて、第2の基板載置手段15bは、第2の往復移動手段16bによって往復移動可能となっている。なお、基板切断機構部12における移動領域26a、26bに関連する構成部材について、第1については、添字として「a」を付し、第2については、添字として「b」を付している。
第1、第2の基板載置手段15a、15bは、成形済基板1を、モールド面1bを下面にした状態で(或いは、基板面1aを上面にした状態で)載置する第1、第2の切断テーブル(切断用の載置回転テーブル)17a、17bを有しており、さらには、図示はしていないが、第1、第2の切断テーブル17a、17bには第1、第2の切断テーブル17a、17bに載置した成形済基板1を吸着固定する吸引孔と真空ポンプ等の真空引き機構とを含む吸着機構が設けられている。
図3、図4に示すように、第1、第2の切断テーブル17a、17bの下端側には第1、第2の切断テーブル17a、17bを回転させる回転機構18が設けられる。回転機構18はテーブル取付台19の上に載置した状態で設けられており、Z方向に沿って下側から上側に、テーブル取付台19、回転機構18、第1、第2の切断テーブル17a、17bの順で配置されている。
以上の構成を備えた回転機構18では、まず、基板回転整列手段14によって整列させた成形済基板1を第1、第2の切断テーブル17a、17bのテーブル載置面20に供給セットすることにより、吸着機構にて成形済基板1をそのモールド面1b側で第1、第2の切断テーブル17a、17b(テーブル載置面20a、20b)に吸着固定し、次に、回転機構18にて所要の角度で所要の方向に回転させることができる。
また、第1、第2の往復移動手段16a、16bには、第1、第2の往復移動手段16a、16bの本体(設置台)と、第1、第2の往復移動手段16a、16bの本体における第1、第2の基板載置手段15a、15bの側面に往復移動方向(Y方向)に設けられた2本のガイドレール部材22と、ガイドレール部材22上を摺動して第1、第2の基板載置手段15a、15bを案内する摺動部材(スライダ)23と、摺動部材23をY方向に往復移動するボールねじ等の往復駆動機構(図示なし)とが設けられている。
以上の構成を備えることで移動領域26a、26bそれぞれにおいて、第1、第2の往復移動手段16a、16bで第1、第2の切断テーブル17a、17bを基板載置位置24と基板切断位置25との間を(即ち、第1、第2の切断テーブル17a、17bの移動領域26a、26b内を)往復移動させることができる。なお、当然ではあるが、第1、第2の基板載置手段15a、15bでは、摺動部材23と第1、第2の切断テーブル17a、17bとを一体にして往復摺動させることができるように構成されている。
次に本実施の形態の基板切断装置9におけるアライメント機構について説明する。第1、第2の切断テーブル17a、17bの移動領域26a、26bにおける基板載置位置24側にはアライメント機構27a、27bが設けられている。また、第1、第2の切断テーブル17a、17bの移動領域26a、26bにおける基板切断位置25側にはアライメント機構32a、32bが設けられている。これらのアライメント機構27a、27b、32a、32bによって第1、第2の切断テーブル17a、17bに供給セットした成形済基板1の基板面1aはアライメントされて基板面1aに所要の仮想切断線が設定される。これらアライメント機構27a、27b、32a、32bによって、第1、第2のアライメント機構が構成されている。
なお、本発明において、2個の切断テーブル(第1、第2の切断テーブル17a、17b)に各別に供給セットした成形済基板1(2枚)に対して、一つのアライメント機構27を設ける構成を採用しても良い。
また、図1、図2等の図例では、アライメント機構32a、32bが第1、第2の切断手段28、29に各別に付設されているが、第1、第2の切断手段28、29のいずれか一方にアライメント機構32を設けて構成しても良い。
次に本実施の形態の基板切断装置9における切断手段について説明する。第1、第2の切断テーブル17a、17bの移動領域26a、26bにおける基板切断位置25側には、ブレード(回転切断刃)等からなる第1の切断手段28及び第2の切断手段29が設けられている。第1の切断手段28と第2の切断手段29とは各別に独立してX方向に或いはY方向に往復移動することができるように構成されている。また、通常、図例に示すように、第1の切断手段28と第2の切断手段29とは互いにそのブレード側を対向配置した状態で設けられている。
第1、第2の切断手段28、29による成形済基板1の切断時において、第1、第2の切断テーブル17a、17b(成形済基板1)に対して第1、第2の切断手段28、29を相対的に移動させて成形済基板1を切断することができる。
なお、第1、第2の切断手段28、29(ブレード)による切断については、一般的に、第1、第2の切断手段28、29のブレードの位置を成形済基板1の仮想切断線4a、4b、4c、4dの位置に合致させ、第1、第2の切断手段28、29(ブレード)を第1、第2の切断テーブル17a、17b(成形済基板1)の側に下動させ、第1、第2の切断テーブル17a、17b(成形済基板1)をその移動方向となる仮想切断線の方向に沿って移動させることにより、成形済基板1を切断するようにしている。
また、第1、第2の切断手段28、29には、成形済基板1を切断するときに、ブレードに加工液を噴射して切断屑(切削屑)を除去する加工液噴射手段(図示無し)が各別に設けられている。従って、第1の切断手段(ブレード)28と第2の切断手段(ブレード)29とに各別に加工液を噴射した状態で、第1の切断テーブル17a(或いは第2の切断テーブル17b)に載置した成形済基板1を、第1、第2の切断手段28、29を用いて切断することにより、成形済基板1から個々のパッケージ5を形成することができる。
第1、第2の切断テーブル17a、17bの移動領域26a、26bにおける基板切断位置25と基板載置位置24との間の中間部には、切断された個々のパッケージ5に洗浄液を噴射することにより、個々のパッケージ5を洗浄して乾燥する洗浄部30が設けられている。
また、第1の切断テーブル17aの移動領域26a及び第2の切断テーブル17bの移動領域26bの下方位置には、切断屑を収容する収容器(図示なし)が設けられている。
従って、第1、第2の切断手段28、29にて切断された個々のパッケージ5を載置した第1、第2の切断テーブル17a、17bを基板切断位置25から基板載置位置24に移動して戻るときに、第1、第2の切断テーブル17a、17bに個々のパッケージ5を載置した状態で、洗浄部30にて個々のパッケージ5を洗浄して乾燥することができる。
ここで、本実施の形態における切断工程とアライメント工程との関係について概略的に述べる。例えば、まず、基板切断装置9(基板切断ユニットB)における基板載置位置24において、アライメント機構27a(27b)にて、成形済基板1に形成された第1のアライメントマーク1e(図11を参照)をアライメントし、基板のアライメント情報として成形済基板1における切断位置を特定する。このとき、成形済基板1のブロック域に形成された第2のアライメントマーク1f(図11を参照)をアライメントして当該位置を検出することによって第1検出位置情報を取得することができる。
次に、基板切断位置25に成形済基板1を移動させ、前記基板のアライメント情報に基づいて成形済基板1の切断位置を切断することにより、成形済基板1から端材域1dを取り除いてブロック域1c(ブロック域群1c')を形成する(所謂、図5、図6に示す島切りを行なう)。
次に、基板切断位置25において、アライメント機構32a、32bにてブロック域1c(ブロック域群1c')における第2のアライメントマーク1fをアライメントして当該位置を検出することによって第2検出位置情報を取得することができる。
次に、前記した第1検出位置情報と第2検出位置情報とを比較して当該ブロック域1cの位置ずれを補正し(図12を参照)、ブロック域のアライメント情報としてブロック域1cの切断位置を特定する。
次に、前記ブロック域のアライメント情報に基づいて、当該ブロック域1cの切断位置を切断して個々のパッケージ5を形成することができる(所謂、図7、図8に示す個片の形成を行なう)。
また、前述した本実施の形態における切断工程とアライメント工程との関係について、前記した基板切断装置9(基板切断ユニットB)の構成を含み、さらに具体的に詳述する(図5〜8を参照)。すなわち、まず、前記ブロック域1c(ブロック域群1c')を形成するために、前記した成形済基板1における長辺方向の切断(図5に示す仮想切断線4aの切断)と短辺方向の切断(図6に示す仮想切断線4bの切断)とを行なうことになるが、次の順序で行われる。
例えば、まず、成形済基板1の第1のアライメントマーク1e(および第2のアライメントマーク1f)をアライメント機構27a(27b)にてアライメントする。次に、このアライメント機構27a(27b)にてアライメントされた成形済基板1を載置した第1の切断テーブル17a(第2の切断テーブル17b)を、基板載置位置24から基板切断位置25に移動させる。
図5に示すように、基板切断位置25において、前記したアライメント機構27a(27b)のアライメント情報(第1のアライメントマーク1e)に基づいて、第1、第2の切断手段28、29を用いて、まず、成形済基板1をその長辺方向に平行に設定される仮想切断線4aに沿って、成形済基板1を所要回数切断する(第1の切断状態)。
次に、図6に示すように、第1の切断テーブル17a(第2の切断テーブル17b)を、例えば、右回りで90度の角度で回転させて、成形済基板1をその短辺方向に平行な仮想切断線4bに沿って、成形済基板1を所要回数切断する。さらに、必要に応じて、第1の切断テーブル17a(第2の切断テーブル17b)を反対方向に(例えば、左回りで)90度の角度で回転させて元の位置に戻す。従って、これによって、成形済基板1から端材域1dを取り除いてブロック域1c(ブロック域群1c')を形成することができる(第2の切断状態)。
次に、前述した本実施の形態における切断工程とアライメント工程とに関し、前記した仮想切断線4a、4bと同様に、ブロック域1c(ブロック域群1c')において、その長辺方向(図7に示す仮想切断線4c)とその短辺方向(図8に示す仮想切断線4d)とを切断して個々のパッケージ5を形成する(第3および第4の切断状態)。
例えば、基板切断位置25において、第1の切断テーブル17a(第2の切断テーブル17b)に載置したブロック域1c(ブロック域群1c')をアライメント機構32a(32b)にてアライメントする(第2のアライメントマーク1f)。次に、このアライメント情報を、前記した基板載置位置24にてアライメント機構27a(27b)にてアライメントされた情報(第2のアライメントマーク1f)と比較する。この第2のアライメントマーク1fによる比較情報に基づいて、前記ブロック域1cの切断位置を補正し(オフセットし)、第1、第2の切断手段28、29を用いて、まず、図7に示すように、仮想切断線4cを切断し、次に、図8に示すように、仮想切断線4dを切断し、個々のパッケージ5を形成することができる。この後、第1、第2の切断テーブル17a、17bを基板切断位置25から基板載置位置24に移動させることができる。
なお、上述した例では、長辺方向に平行な仮想切断線4a、4cに沿って成形済基板1を切断したうえで、短辺方向に平行な仮想切断線4b、4dに沿って成形済基板1を切断したが、逆に、短辺方向に平行な仮想切断線4b、4dに沿って成形済基板1を切断したうえで、長辺方向に平行な仮想切断線4a、4cに沿って成形済基板1を切断してもよい。
この後、切断された個々のパッケージ5を載置した第1、第2の切断テーブル17a、17bを基板載置位置24に移動させると共に、基板載置位置24から個々のパッケージ5を係着して、次のパッケージの検査ユニットCに移送させる。
前記成形済基板1において、前記ブロック域1cは単数個であっても良いし、複数個であっても良い。
また、前記した成形済基板1のアライメント工程(後述する第1のアライメント工程および第2のアライメント前期測定工程)および前記したブロック域1cのアライメント工程(後述する第2のアライメント後期測定工程)においては、アライメント機構27a、27b、32a、32bのいずれのアライメント機構を用いても良い。
また、成形済基板1のアライメントマークとして、第1のアライメントマーク1eを用いず、第2のアライメントマーク1fを用いる構成を採用することができる。すなわち、複数のパッケージ状電子部品が形成されたブロック域1cと、ブロック域1cの周囲に設けられ端材域1dとを備えた成形済基板1において、ブロック域1cにアライメントマークとしてブロック域1cにある任意の内部構造物(リード端子部、またはバンプ部)を設定する。また、この内部構造物によるアライメントマークは、成形済基板1を切断して端材域1dを除去することによってブロック域1cを形成したとしても、ブロック域1cに残存することになる。なお、アライメントマークとして、ブロック域1cの対角線上にある内部構造物を設定することができる。
したがって、まず、成形済基板1におけるブロック域1cにアライメントマークを設定し、アライメントマークを検出して第1検出位置情報を取得し、第1検出位置情報に基づいて、成形済基板1を切断することによってブロック域1cを形成することができる。次に、切断されたブロック域1cのアライメントマークを検出して第2検出位置情報を取得する。次に、前記した第1検出位置情報と第2検出位置情報とを比較して補正することにより、ブロック域1cに切断位置を設定する。次に、比較して補正することによって設定した切断位置を切断することができる。
本実施の形態によれば、成形済基板1から切り分けたブロック域1cにおいて発生する切り分け前後の位置ずれを精度よく補正することができる。このため、前述した成形済基板1の反り具合の影響などの基板切断上の諸問題を解決して前記した成形済基板1を効率良く切断することができると云う優れた効果を奏するものである。また、本実施の形態によれば、一括モールドされた成形済基板1を効率良く切断することにより、製品の生産性を向上させることができる。
なお、前記端材域1dに設けた第1のアライメントマーク1eを用いず、前記ブロック域1cにアライメントマークを設定した構成を、本発明の他の実施の形態として挙げることができる。
すなわち、複数のパッケージ状電子部品が形成されたブロック域1cと、ブロック域1cの周囲に設けられ端材域1dとを備えた成形済基板1において、前記ブロック域1cにアライメントマークを設定することができる。このアライメントマークとしては、前述した実施の形態における第2のアライメントマーク1f(内部構造物)と同じ構成を用いるか、或いは、前述した実施の形態における第1のアライメントマーク1eと同様に、前記ブロック域1cに印刷や刻印等の手法で形成した構成を用いることができる。
したがって、この実施の形態では、前述した実施の形態と同様に、成形済基板1のブロック域1cに設定されたアライメントマーク1f、1eを検出して第1検出位置情報を取得し、成形済基板1の仮想切断線4a、4b(切断位置)を切断することによってブロック域1c(ブロック域群1c‘)を形成することができる。次に、前記切断されたブロック域1cのアライメントマーク1f、1eを検出して第2検出位置情報を取得する。次に、第1検出位置情報と第2検出位置情報とを比較して補正することにより、前記ブロック域1cに切断位置(仮想切断線4c、4d)を設定する。この比較して補正した仮想切断線4c、4dを切断することによって、ブロック域1c(ブロック域群1c‘)からパッケージ状電子部品5を形成することができる。
このため、成形済基板1から切り分けたブロック域1cにおいて発生する切り分け前後の位置ずれを精度よく補正することができる。また、成形済基板1の反り具合の影響などの基板切断上の諸問題を解決して成形済基板1を効率良く切断することができる。また、成形済基板1を効率良く切断することにより、製品の生産性を向上させることができる。
次に、基板切断装置9を用いた成形済基板1の切断方法を図9のフローチャートを参照して説明する。まず、基板装填ユニットAから基板切断ユニットBにおける基板整列機構部11(基板供給台13)に成形済基板1を供給セットすると共に、基板回転整列手段14にて成形済基板1を所要の方向に整列させたうえで、整列させた成形済基板1を基板載置位置24に存在する第1の切断テーブル17a(或いは、第2の切断テーブル17b)の載置面20に供給して吸着固定する。そのうえで、成形済基板1を載置した状態の第1、第2の切断テーブル17a、17bを基板切断位置25に移動させる(成形済基板の受け取り工程S1)。
すなわち、基板載置位置24において、アライメント手段として機能するアライメント機構27a、27bによって、第1、第2の切断テーブル17a、17b上における成形済基板1の位置と、切断前の成形済基板1における各ブロック域1cの位置とを測定する。このアライメント処理では、成形済基板1の端材域1dに形成された第1のアライメントマーク1e(図11参照)の位置を検出し検出した第1のアライメントマーク1eの位置情報に基づいて第1、第2の切断テーブル17a、17bにおける成形済基板1の位置と、ブロック域1cそれぞれの位置とを特定する(第1のアライメント工程S2)。以下、第1のアライメント工程S2で特定された成形済基板1の位置情報とブロック域1cの位置情報とを、第1のアライメント情報と称する。
さらに、この状態で、アライメント手段として機能するアライメント機構27a、27bによって、第1、第2の切断テーブル17a、17bに載置された切断前の成形済基板1における第2のアライメントマーク1fの位置を測定する(第2のアライメント前期測定工程S3a)。前述したように、第1のアライメント工程S2と第2のアライメント前期測定工程S3aとは、基板載置位置24に設けられたアライメント機構27a、27bによって実行される。
第2のアライメントマーク1fとしては、図11に示すように、ブロック域1cの任意の内部構造物であるリード端子部1gを流用する。第2のアライメントマーク1fは、ブロック域1cそれぞれに設定する。また、第2のアライメントマーク1fとしては、ブロック域1cそれぞれの対角線上にある少なくとも2つのリード端子部1g、1gを設定するのが好ましい。ここで、ブロック域1cそれぞれの対角線上にあるリード端子部1g、1gとは、次のものをいう。すなわち、ブロック域1cそれぞれには、切断前の複数のパッケージ5がアレイ状に整列配置されている。第2のアライメントマーク1fを設定する際には、これら切断前の複数のパッケージ5の中から、まずパッケージ列の対角線上で対向する一対の切断前パッケージ5(図例では、パッケージ列の長手方向の両端にある一対の切断前パッケージ5、5)をピックアップする。そして、ピックアップした一対の切断前パッケージ5、5が有する複数のリード端子部1gの中から、パッケージ列の対角線上にある、もしくは対角線に最も近接するリード端子部1g、1gを第2のアライメントマーク1fとして選定する。なお、図11に示すように、本実施の形態では、第2のアライメントマーク1fとして、リード端子部1gを用いたが、この他、図示はしないが、パッケージ5のパンプ部を流用してもよい。
次に、図5に示すように、成形済基板1に長辺方向に沿った仮想切断線4aを設定し、設定した仮想切断線4aに沿って第1、第2の切断手段28、29を用いて成形済基板1を切断する。なお、仮想切断線4aは、アライメント手段(具体的にはアライメント機構27a、27b)によって特定された成形済基板1やブロック域1cの位置情報(第1のアライメント情報)に基づいて設定される。
長辺方向の仮想切断線4aに沿って切断した成形済基板1を載置した第1、第2の切断テーブル17a、17bを所要の角度(90度の角度)にて回転させ、この状態で、図6に示すように、成形済基板1に短辺方向に沿った仮想切断線4bを設定したうえで、設定した仮想切断線4bに沿って第1、第2の切断手段28、29を用いて成形済基板1をさらに切断する。なお、仮想切断線4bは、仮想切断線4aと同様、アライメント手段(具体的にはアライメント機構27a、27b)によって特定された成形済基板1やブロック域1cの位置情報(第1のアライメント情報)に基づいて設定される。
以上の処理によって、成形済基板1は、複数のブロック域1cと、ブロック域1cの外周囲に設けられた端材域1dとに分離される。このとき、複数のブロック域1cどうしも互いに切断分離される。基板分離が完了すると、分離した端材域1dを、第1のアライメントマーク1eとともにブロック域1cから除去する。これにより、図7に示すように、成形済基板1は複数のブロック域1cに切断分離される(ブロック域切り分け工程S4)。なお、以下の説明では、互いに分離された状態で複数のブロック域1cをブロック域群1c’と称する。
次に、成形済基板1の切断処理において、成形済基板1の一括ブロー処理が設定されているがどうかを判断する(一括ブロー設定確認工程S5)。一括ブロー設定確認工程S5は制御部Eによって実施される。
一括ブロー設定確認工程S5で、一括ブローが設定されていることを確認すると、基板切断ユニットに設けられたブロー装置(図示省略)によって、ブロック域切り分け工程S4で個別に切り分けた複数のブロック域1c(ブロック域群1c’)に対して清掃エアーを吹きかけることで、切断ゴミを除去する(一括ブロー工程S6)。なお、一括ブロー設定確認工程S5で、一括ブローが設定されてないことを確認すると、一括ブロー工程S6は実施しない。
次に、ブロック域1cそれぞれに設定しておいた第2のアライメントマーク1fの位置を、ブロック域切り分け工程S4を実施した後にアライメント手段(具体的には、基板切断位置25に設けられたアライメント機構32a、32b)によって再度測定する。なお、一括ブロー工程S6が設定されている場合は、一括ブロー工程S6を実施した後に第2のアライメントマーク1fを再測定する(第2のアライメント後期測定工程S3b)。そして、再測定した第2のアライメントマーク1fの位置と、ブロック域切り分け工程S4実施前の第2のアライメント前期測定工程S3aで測定した第2のアライメントマーク1fの位置とを比較し、比較結果に基づいて、第1のアライメント工程S2で特定した第1のアライメント情報のうちのブロック域1cの位置の情報を補正する(アライメント補正工程S3c)。第2のアライメントマーク1fは、ブロック域1cそれぞれに設定されているため、アライメント補正工程S3cでは、ブロック域1cそれぞれの位置情報が補正される。
以下、アライメント補正工程S3cにおけるブロック域1cの位置情報の補正をさらに詳細に説明する。任意のブロック域1cにおいて、ブロック域切り分け工程S4の前後で、X軸方向移動量(x1)、Y軸方向移動量(y1)、θ軸方向移動量(θ1)で移動した(位置ずれが発生した)場合を想定する。なお、図12では、θ軸方向の移動、すなわち、回転方向の移動がない(θ1=0)としており、図示はしていない。
第2のアライメント前期測定工程S3aと、第2のアライメント後期測定工程S3bの測定結果に基づいてこの移動量(位置ずれ)を検出すると、アライメント補正工程S3cにおいて、この移動量(位置ずれ)を修正する補正量(−x1、−y1)を設定して、測定対象である任意のブロック域1cの位置情報(第1の位置情報)を補正する(オフセットする)。この補正量(−x1、−y1)に基づいて、ブロック域群1c’(或いは、ブロック域1c)の仮想切断線を切断することにより、複数のパッケージ5を形成することができる。
なお、ブロック域1cにθ軸方向の移動(位置ずれ)が発生している場合は、複数の第2のアライメントマーク1fの間における移動量の相違から、θ軸方向の移動(回転ずれ)を検出することができる。この場合、ブロック域1cの対角線で対向する位置それぞれに第2のアライメントマーク1fを設定しておけば、θ軸方向の移動(位置ずれ)を精度高く検出することができる。このとき、測定対象となったブロック域1cに関し、ブロック域1cを載置した切断テーブル17a(17b)をθ軸方向に所要の移動量で回転させることにより、ブロック域1cの位置情報(第1の位置情報)を補正することができる。従って、ブロック域1cの想定切断線を切断することにより、複数のパッケージ5を形成することができる。
第2のアライメント前期測定工程S3aと第2のアライメント後期測定工程S3bとアライメント補正工程S3cとから第2のアライメント工程S3が構成される。以下、第2のアライメント工程S3で補正されたブロック域1cの位置に関する情報を第2のアライメント情報と称する。
次に、アライメント補正工程S3cにおけるブロック域1cの位置補正量(Ax)を、予め設定しておいたしきい値(Th)と比較し、位置補正量(Ax)がしきい値(Th)以上である場合(Ax≧Th)、制御部Eは、ずれ量が想定以上であってブロック域切り分け工程S4時に何らかのエラーが発生したと判断する。一方、位置補正量(Ax)がしきい値(Th)未満である場合(Ax<Th)、制御部Eはブロック域切り分け工程S4は正常に実行されたと判断する(エラー判定工程S7)。
エラー判定工程S7において、制御部Eは、エラー有りと判定した場合、そのことを、基板切断装置9の図示しない表示部に表示する等の報知処理を行って、基板切断装置9のオペレータにエラー対処を促し、報知を受けたオペレータによる対処の選択結果が、基板切断装置9の図示しない入力部に入力されるまで待機する(エラー対処選択工程S8)。エラー対処選択工程S8では、リカバリーするか否かが選択される。
エラー対処選択工程S8において、制御部Eは、オペレータがリカバリーを選択したことを確認すると、所定のリカバリー工程S9を実施したうえで、第2のアライメント後期測定工程S3bに戻って処理を続行する。リカバリー工程S9としては、次の処理を一例に挙げることができる。すなわち、制御部Eは、エラーは第2のアライメントマーク1fを正確に検出できなかったことに由来すると判断して、新たに別のリード端子部1gやバンプ部(例えば隣接する別のリード端子部やバンプ部)を第2のアライメントマーク1fとして再設定したうえで、第2のアライメント後期測定工程S3bに戻って処理を続行する。
なお、このリカバリー工程S9を実施するためには、第2のアライメント前期測定工程S3aにおいて、リカバリー工程S9で第2のアライメントマーク1fに再設定する予定のリード端子部1g等の位置情報を、第2のアライメントマーク1fの予備情報として記録しておく必要がある。
エラー対処選択工程S8において、制御部Eは、オペレータがリカバリーを選択しなかったことを確認した場合は、一連の基板切断処理を終了する。なお、基板切断処理の終了時には、オペレータの手作業による切断済の成形済基板1の取り出し工程S10を実施したのち、処理が終了される。
一方、エラー判定工程S7において、制御部Eは、エラー無しと判定した場合、第2のアライメント工程Sで特定した各ブロック域1cの位置情報(第2のアライメント情報)における補正量を今後の参考データとして記憶したうえで(補正量記録工程S11)、次のブロック域切断工程S12を実施する。
ブロック域切断工程S12では、図7に示すように、ブロック域群1c’に、その長辺方向に沿った仮想切断線4cを設定したうえで、設定した仮想切断線4cに沿って第1、第2の切断手段28、29を用いてブロック域1cそれぞれを、短冊状に切断する。
さらに、図8に示すように、ブロック域群1c'の短辺方向に沿った仮想切断線4dを設定したうえで、設定した仮想切断線4dに沿って第1、第2の切断手段28、29を用いてブロック域1cそれぞれをさらに切断する。これにより第1、第2の切断テーブル17a、17bの載置面20a、20bには複数のパッケージ5が整列配置される。以上の処理がブロック域切断工程S12である。
次に、個々のパッケージ5を載置した第1、第2の切断テーブル17a、17bを基板切断位置25から基板載置位置24に移動させる。このとき、洗浄部30にて第1、第2の切断テーブル17a、17bに載置したパッケージ5を洗浄して乾燥する(洗浄工程S13、乾燥工程S14)。さらに基板載置位置24において、第1、第2の切断テーブル17a、17bに載置した(切断洗浄済の)パッケージ5を係着してパッケージ検査ユニットCに移送する(パッケージの受け渡し工程S15)。
なお、本実施の形態では、矩形状(例えば、長方形)の切断テーブル及び矩形状(例えば、長方形)の成形済基板を例に挙げて説明したが、本発明においては、種々の形状の切断テーブル及び種々の形状の成形済基板を用いることができる。
基板装填ユニットAには、成形済基板1を装填する基板装填部41と、基板装填部41から成形済基板1を押し出す押出部材42とが設けられて構成されている。従って、基板装填部41から成形済基板1を押出部材42にて押し出すことにより、基板切断ユニットBにおける基板整列機構部11(基板供給台13)に成形済基板1を供給することができる。
また、パッケージ検査ユニットCには、基板切断ユニットBで切断された個々のパッケージ5を供給するパッケージ供給部43と、パッケージ供給部43からの個々のパッケージ5を検査するパッケージ検査部44と、パッケージ検査部44で個々のパッケージ5を検査する検査用カメラ45と、パッケージ検査部44と検査用カメラ45で検査されたパッケージ5を良品と不良品とに選別してパッケージの収容ユニットDに移送するパッケージ選別手段46とが設けられている。従って、パッケージ検査ユニットCにおいて、基板切断ユニットBからパッケージ供給部43に供給された個々のパッケージ5をパッケージ検査部44で検査用カメラ45にて検査することにより、パッケージ選別手段46にて良品と不良品とに選別してパッケージ収容ユニットDに移送することができる。
パッケージ収容ユニットDには、図1に示すように、良品を収容する良品トレイ47と、不良品を収容する不良品トレイ48とが設けられて構成されている。従って、パッケージ収容ユニットDにおいて、パッケージ検査ユニットCで良品と検査されたパッケージ5をパッケージ選別手段46にて良品トレイ47に収容し、不良品と検査されたパッケージ5をパッケージ選別手段46にて不良品トレイ48に収容することができる。
成形済基板1から切り出したブロック域1cそれぞれの面積は成形済基板1全体の面積よりかなり小さいので、成形済基板1を反り返させる力に較べて、ブロック域1cそれぞれを反り返させる力は小さくなると共に、第1、第2の切断テーブル17a、17bと、ブロック域1cの樹脂成形体3下面との間の隙間の大きさを、封止済基板1における同様の隙間の大きさに較べて小さくすることができる。そのため、成形済基板1全体を吸引する構成に較べて、各ブロック域1cに対する吸引力を効率良く増加させることができる。さらには、ブロック域1cを第1、第2の切断テーブル17a、17bに吸着固定する際に、各ブロック域1cに対する吸着固定力を効率良く増加させることができる。
また、各ブロック域1cに対する吸着固定力を効率良く増加させることができるので、第1、第2の切断手段28、29による切断時に各ブロック域1cから切断分離されるパッケージ5が、切断力を受けて周囲に飛び出す不具合を効率良
く防止できる。
さらには、パッケージ5の寸法精度を効率良く向上させることができるうえに、切断時にパッケージ5が切断部位からの飛び出しを防止できる等により、第1、第2の切断手段28、29の破損(ブレード破損等)を防止して長寿命化を図り、製品の生産性を向上させることができる。
さらにまた、本発明によれば、次の作用効果が得られる。すなわち、この基板切断装置9を用いた基板切断方法によれば、成形済基板1からのパッケージ5を切り出す工程を、ブロック域切り分け工程S4と、ブロック域切断工程S12とに分けることで、パッケージ5を切り出すブロック域切断工程S12を始める時点では成形済基板1はブロック域1cそれぞれに分離された状態になり、これによって、パッケージ5の切り出しにおける基板の反りの影響を可及的に小さくすることができる。
しかしながら、昨今の電子装置の小型化に伴って高まるパッケージ5に対する小型化要求に応えるためには、パッケージ切断精度のさらなる向上が必要となる。本発明では、ブロック域切り分け工程S4の実施前後で生じるブロック域1cの微小な移動(位置ずれ)に着目し、この位置ずれを精度高く補正することで、パッケージ切断精度を向上させている。
ここで、ブロック域1cの位置ずれを補正するためには、ブロック域切り分け工程S4を実施したのち、第1のアライメントマーク1eの位置を再度測定し、その2回目の第1のアライメントマーク1eの位置測定結果と、1回目の第1のアライメントマーク1eの位置測定結果に基づいて、ブロック域1cそれぞれの位置ずれ後の位置を特定し、特定した位置ずれ後の各ブロック域1cの位置情報に基づいて、ブロック域1cからパッケージ5を切り出すことが考えられる。
しかしながら、第1のアライメントマーク1eは、ブロック域切り分け工程S4によって除去される端材域1dに形成されているため、ブロック域切り分け工程S4を実施したのちに、第1のアライメントマーク1eの位置を再度測定することは、たとえば、切断された端材域1dが切断テーブルの上に残存させる場合を除き、不可能である。さらには、第1のアライメントマーク1eは、製品となるパッケージ5では不要となる構造であるため、切除される端材域1d以外の基板領域に形成することは難しい。
そこで、本発明では、各ブロック域1cに、リード端子部1g等の既存の内部構造物からなる第2のアライメントマーク1fを設定したうえで、設定した第2のアライメントマーク1fの位置を、ブロック域切り分け工程S4の前後で測定してその測定結果を比較し、その比較結果に基づいて、第1のアライメントマーク1eの測定によるブロック域1cの位置情報(第1のアライメント情報)を補正している。これにより、ブロック域切り分け工程S4を実施したことに起因する第1のアライメント情報(各ブロック域1cの位置情報)と、実際の各ブロック域1cの位置との間の誤差(位置ずれ)を精度高く補正したうえで、各ブロック域1cから精度高くパッケージ5を切り出すことができる。
さらには、ブロック域1cの位置ずれは、ブロック域1cそれぞれで均一でなく、成形済基板1におけるブロック域1cそれぞれの位置によって位置ずれ量にばらつきがある。これに対して、本発明では、ブロック域1cそれぞれに第2のアライメントマーク1fを設定しているため、ブロック域1cそれぞれに最も適した位置ずれ補正量を算定することができる。
さらにまた、切断方法等に起因して、ブロック域1cは、平面的に位置ずれするだけでなく、回転方向に位置ずれするうえ、立体的に位置ずれする場合もある。これに対して、本発明では、ブロック域1cそれぞれに複数の第2のアライメントマーク1f(好ましくは対角線上に少なくとも一対の第2のアライメントマーク1f)を設定しているため、平面方向に沿った位置ずれだけでなく回転方向に沿った位置ずれも精度高く補正することができる。さらには立体的な位置ずれも補正することができる。
なお、上述した実施の形態それぞれにおいて、第1、第2の切断手段28、29(2個のブレード)を用いて成形済基板1を切断する構成を例示したが、本発明は、単数の切断手段(ブレード)を用いる構成においても採用することができる。単数の切断手段により成形済基板1を切断する場合、切断後のブロック域1cに上述した回転方向に沿った位置ずれしやくすなるため、この構成において本発明を実施すれば、さらに良好な効果が得られる。
また、上述した実施の形態それぞれでは、成形済基板1の樹脂成形体側を下向きにした状態で吸着固定する構成を例示したが、本発明は、成形済基板1の基板本体側を下向きにした状態で吸着固定する構成においても同様に採用することができる。
本発明は、前述した実施の形態のものに限定されるものでなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、必要に応じて、任意に且つ適宜に変更・選択して採用することができるものである。
1 成形済基板
1a 基板面
1b モールド面
1c ブロック域
1c' ブロック域群
1d 端材域
1e 第1のアライメントマーク
1f 第2のアライメントマーク
1g リード端子部
2 基板
3 樹脂成形体
4a 仮想切断線(長辺方向)
4b 仮想切断線(短辺方向)
4c 仮想切断線(長辺方向)
4d 仮想切断線(短辺方向)
5 パッケージ状電子部品(パッケージ)
5a 基板面
5b モールド面
6 基板部
7 樹脂部
9 基板切断装置
10 連結具
11 基板整列機構部
12 基板切断機構部
13 基板供給台
14 基板回転整列手段
15a 第1の基板載置手段
15b 第2の基板載置手段
16a 第1の往復移動手段
16b 第2の往復移動手段
17a 第1の切断テーブル
17b 第2の切断テーブル
18 回転機構
19 テーブル取付台
20 テーブル載置面
20a テーブル載置面
20b テーブル載置面
22 ガイドレール部材
23 摺動部材
24 基板載置位置
25 基板切断位置
26a 第1の切断テーブル17aの移動領域
26b 第2の切断テーブル17bの移動領域
27a アライメント機構
27b アライメント機構
28 第1の切断手段
29 第2の切断手段
30 洗浄部
32a アライメント機構
32b アライメント機構
41 基板装填部
42 押出部材
43 パッケージ供給部
44 パッケージ検査部
45 検査用カメラ
46 パッケージ選別手段
47 良品トレイ
48 不良品トレイ
A 基板装填ユニット
B 基板切断ユニット
C パッケージ検査ユニット
D パッケージ収容ユニット
E 制御部

Claims (13)

  1. 複数のパッケージ状電子部品が形成されたブロック域と、前記ブロック域の周囲に設けられかつ第1のアライメントマークを有する端材域とを備えた成形済基板について、まず、前記第1のアライメントマークをアライメントして前記成形済基板を切断することによって前記ブロック域を形成し、次に、前記ブロック域を切断することによって前記パッケージ状電子部品を形成する基板切断方法であって、
    前記成形済基板におけるブロック域に第2のアライメントマークを設定する工程と、
    前記第1のアライメントマークをアライメントするときに、前記第2のアライメントマークを検出して第1検出位置情報を取得する工程と、
    前記成形済基板を切断して形成されたブロック域をアライメントするときに、前記第2のアライメントマークを検出して第2検出位置情報を取得する工程と、
    前記した第1検出位置情報と第2検出位置情報とを比較して補正することにより、前記ブロック域に切断位置を設定する工程と、
    前記比較して補正することによって設定した前記切断位置を切断する工程と、
    を含む、
    ことを特徴とする基板切断方法。
  2. 複数のパッケージ状電子部品が形成されたブロック域と、第1のアライメントマークを有して前記ブロック域の周囲に設けられた端材域とを備えた成形済基板から、前記パッケージ状電子部品を切り出す基板切断方法であって、
    前記成形済基板における第1のアライメントマークの位置を検出し検出した前記第1のアライメントマークの位置情報に基づいて前記成形済基板の位置と、前記ブロック域の位置とを特定する第1のアライメント工程と、
    前記第1のアライメント工程で特定した前記成形済基板の位置の情報と前記ブロック域の位置の情報とに基づいて前記成形済基板から、前記端材域を切除しかつ前記ブロック域を切り分けるブロック域切り分け工程と、
    前記成形済基板の前記ブロック域に予め第2のアライメントマークを設定したうえで、設定した前記第2のアライメントマークの位置を、前記ブロック域切り分け工程前後で検出して比較し、比較結果に基づいて、前記第1のアライメント工程で特定した前記ブロック域の位置を補正する第2のアライメント工程と、
    前記第2のアライメント工程で補正した前記ブロック域の位置の情報に基づいて前記ブロック域から前記パッケージ状電子部品を切り分けるパッケージ状電子部品切り分け工程と、
    を含む、
    ことを特徴とする基板切断方法。
  3. 前記第2のアライメントマークとして、前記ブロック域にある任意の内部構造物を設定する、
    請求項1、又は請求項2に記載の基板切断方法。
  4. 前記内部構造物は、前記ブロック域にあるリード端子部またはバンプ部である、
    ことを特徴とする請求項3に記載の基板切断方法。
  5. 前記第2のアライメントマークとして、前記ブロック域の対角線上にある内部構造物を設定する、
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の基板切断方法。
  6. 複数のパッケージ状電子部品が形成されたブロック域の周囲に、第1のアライメントマークを有する端材域が設けられた成形済基板から、前記パッケージ状電子部品を切り出す基板切断装置であって、
    第1、第2のアライメント機構と、切断手段とを備え、
    前記第1のアライメント機構は、前記成形済基板の前記第1のアライメントマークの位置を検出し検出した前記第1のアライメントマークの位置情報に基づいて前記成形済基板の位置と、前記ブロック域の位置とを特定し、
    前記切断手段は、前記第1のアライメント機構によって前記成形済基板から前記端材域を切除しかつ前記ブロック域を切り分け、
    前記第1のアライメント機構は、前記成形済基板の前記ブロック域に予め第2のアライメントマークを設定したうえで、前記切断手段によるブロック域の切断処理の前に、前記成形済基板の前記第2のアライメントマークの位置を検出し、
    前記第2のアライメント機構は、前記成形済基板の前記ブロック域に予め第2のアライメントマークを設定したうえで、前記切断手段によるブロック域の切断処理の後に、前記成形済基板の前記第2のアライメントマークの位置を再検出し、ブロック域の切断処理の前に検出した第2のアライメントマークの位置とブロック域の切断処理の後に再検出した前記第2のアライメントマークの位置を比較し、比較結果に基づいて、前記第1のアライメント機構が特定した前記ブロック域の位置を補正し、
    かつ、前記切断手段は、さらに前記第2のアライメント機構で補正した前記ブロック域の位置情報に基づいて前記ブロック域から前記パッケージ状電子部品を切り分ける、
    ことを特徴とする基板切断装置。
  7. 前記第2のアライメントマークとして、前記ブロック域にある任意の内部構造物を設定する、
    ことを特徴とする、
    請求項6に記載の基板切断装置。
  8. 前記内部構造物は、前記ブロック域にあるリード端子部またはバンプ部である、
    ことを特徴とする請求項に記載の基板切断装置。
  9. 前記第2のアライメントマークとして、前記ブロック域の対角線上にある内部構造物を設定する、
    ことを特徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載の基板切断装置。
  10. 複数のパッケージ状電子部品が形成されたブロック域と、前記ブロック域の周囲に設けられた端材域とを備えた成形済基板について、まず、前記成形済基板を切断することによって前記ブロック域を形成し、次に、前記ブロック域を切断することによって前記パッケージ状電子部品を形成する基板切断方法であって、
    前記成形済基板における前記ブロック域にアライメントマークを設定する工程と、
    前記アライメントマークを検出して第1検出位置情報を取得する工程と、
    前記第1検出位置情報に基づいて、前記成形済基板を切断することによって前記ブロック域を形成する工程と、
    前記切断されたブロック域の前記アライメントマークを検出して第2検出位置情報を取得する工程と、
    前記した第1検出位置情報と第2検出位置情報とを比較して補正することにより、前記ブロック域に切断位置を設定する工程と、
    前記比較して補正することによって設定した前記切断位置を切断する工程と、
    を含む、
    ことを特徴とする基板切断方法。
  11. 前記アライメントマークとして、前記ブロック域にある任意の内部構造物を設定する、
    請求項10に記載の基板の切断方法。
  12. 前記内部構造物は、前記ブロック域にあるリード端子部またはバンプ部である、
    ことを特徴とする請求項11に記載の基板の切断方法。
  13. 前記アライメントマークとして、前記ブロック域の対角線上にある内部構造物を設定する、
    ことを特徴とする請求項10ないし12のいずれかに記載の基板の切断方法。
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