JP6152670B2 - 鞍乗型車両のフレーム構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車のフレーム構造に関し、特にアルミツインスパーフレームのフレーム構造に関する。
従来、自動二輪車のフレーム構造として、ヘッドパイプを含むヘッドフレームに対してタンクレールの前端部を溶接接合するものが知られている。特許文献1のヘッドフレームでは、ヘッドパイプの側面から角筒状の接合部が突出され、この接合部に対して角筒状のタンクレールの前端部が重なり合うように嵌合される。そして、ヘッドフレームの接合部とタンクレールの前端部とが全周にわたって隅肉溶接されることで、ヘッドフレームとタンクレールとの接合強度を向上させている。
特開昭62−34879号公報
ところで、自動二輪車においては、路面からの突き上げやブレーキの制動力等によって、ヘッドフレームとタンクレールとの溶接部分に曲げ荷重が発生する。この場合、ヘッドフレームとタンクレールとの溶接部分の上面側では応力集中が起こり易い。また、特許文献1に記載のフレーム構造では、ヘッドフレームの接合部とタンクレールの前端部とが角筒状に形成されているため、曲率の大きな角部を跨いで連続的に溶接することができない。このため、溶接ビードの端部が溶接部分の上面側の角部に形成されてしまい、溶接部分に負担が掛り易い構造になっていた。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、ヘッドフレームとタンクレールとの溶接部分の負担を緩和することができる鞍乗型車両のフレーム構造を提供することを目的とする。
本発明の鞍乗型車両のフレーム構造は、車体前部に位置するヘッドフレームに左右一対のタンクレールが接合され、前記ヘッドフレームから前記左右一対のタンクレールが車体後方に延在するフレーム構造であって、前記ヘッドフレームは、前輪懸架部を支持するヘッドパイプ部と、前記ヘッドパイプ部に連なって車体後方に延びる左右一対のアーム部とを有し、前記左右一対のアーム部の後端部及び前記左右一対のタンクレールの前端部の少なくとも一方の上面が、断面円弧状の凸面となるように形成されており、前記左右一対のアーム部の後端部と前記左右一対のタンクレールの前端部とが、溶接ビードの端部を側面に位置付けるように溶接接合されていることを特徴とする。
この構成によれば、ヘッドフレームとタンクレールとの接合部分において、上面から側面に向かって緩やかな曲面となっている。このため、上面を横断する溶接を側面まで伸ばすことができ、溶接ビードの端部が側面に位置付けられる。よって、溶接ビードの端部が、応力集中し易い上面ではなく、比較的応力集中し難い側面に位置付けられ、溶接部分の負担を緩和することができる。また、上面と側面との間に角部が存在する構成と比較して、溶接トーチ角度が急に変化せず、余裕を持って溶接トーチを動かせばよいので、溶接作業を容易に行うことができる。
また本発明の上記鞍乗型車両のフレーム構造において、前記左右一対のアーム部の内側面には、前記左右一対のアーム部の後端部と前記左右一対のタンクレールの前端部との接合部分に段差を形成するように凸部が設けられ、前記左右一対のアーム部の凸部と前記左右一対のタンクレール前端部とが隅肉溶接により溶接接合されている。この構成によれば、左右一対のタンクレール間が狭く、接合部分に対して溶接トーチを垂直に向けて突き合せ溶接ができない場合でも、溶接トーチを斜めに向けて隅肉溶接ができる。また、アーム部の凸部にタンクレールの前端部を突き当てて安定させた状態で溶接することができる。よって、フレームの精度を向上させることができ、溶接の品質も維持することができる。
また本発明の上記鞍乗型車両のフレーム構造において、前記左右一対のアーム部の後端部と前記左右一対のタンクレールの前端部とが、突き合せ溶接により前記溶接ビードの端部を内側面に位置付けるように溶接接合され、前記隅肉溶接により前記溶接ビードの端部に連続するように溶接接合される。この構成によれば、突き合せ溶接の溶接ビードの端部と隅肉溶接の溶接ビードの端部とが連続するように近付けられるため、溶接ビードの端部に対する負担を緩和することができる。
本発明の鞍乗型車両のフレーム構造によれば、ヘッドフレームとタンクレールとの接合部分において上面から側面に向かって連続的に溶接することで、ヘッドフレームとタンクレールとの溶接部分の負担を緩和することができる。
本実施の形態に係る自動二輪車の左側面図である。 本実施の形態に係る車体フレームから外装部材を外した左側面図である。 本実施の形態に係る車体フレームの斜視図である。 本実施の形態に係る車体フレームの側面図である。 本実施の形態に係る車体フレームの上面図である。 本実施の形態に係るヘッドフレームとタンクレールとの溶接部分を示す図である。 本実施の形態に係るヘッドフレームとタンクレールとの溶接方法の説明図である。
以下、本実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下においては、本発明に係るフレーム構造をアルミツインスパーフレームに適用した例について説明するが、適用対象はこのフレームに限定されることなく変更可能である。また、本発明に係るフレーム構造をツアラータイプの自動二輪車に適用した例について説明するが、他のタイプの自動二輪車や4輪不整地路面走行車に適用してもよい。
図1を参照して、本実施の形態に係る自動二輪車の全体構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る自動二輪車の左側面図である。図2は、本実施の形態に係る車体フレームから外装部材を外した左側面図である。なお、以下の図においては、車体前方を矢印FR、車体後方を矢印RE、車体左側方を矢印L、車体右側方を矢印Rでそれぞれ示す。
図1及び図2に示すように、自動二輪車1は、パワーユニット、電装系等の各部を搭載する鋼製又はアルミ合金製のツインスパー型の車体フレーム2に車体外装としての各種カバーを装着して構成されている。車体フレーム2のタンクレール3は、前端に位置するヘッドフレーム4から後方に向けて左右二股に分岐して延在する。ヘッドフレーム4及びタンクレール3には、エンジン5の前方部が懸架されている。タンクレール3の後端部からは、左右一対のボディフレーム(ピボット支持部)6が下方に向って延在している。ボディフレーム6には、エンジン5の後方部が懸架されている。
左右一対のタンクレール3の内側には、大気中の空気を濾過するエアクリーナ51が配置される。タンクレール3の上部には、エアクリーナ51を覆うように、燃料が格納される燃料タンク52が配置される。この燃料タンク52の後方には、シート11が連接される。シート11は、ボディフレーム6から後上方に延在するシートレール13によって支持されている。
ヘッドフレーム4のヘッドパイプ部41には、ステアリングシャフト81が差し込まれており、ステアリングシャフト81の上下端部にはステアリングブリッジ82、83が固定されている。左右一対のフロントフォーク(前輪懸架部)8は、このステアリングブリッジ82、83に取り付けられてヘッドパイプ部41に操舵可能に支持されている。フロントフォーク8には前輪緩衝用のフロントクッションが内装され、フロントフォーク8の下部には前輪85が回転可能に支持されている。前輪85の上方は、フロントフォーク8に取り付けられたフロントフェンダ86によって覆われている。また、上側のステアリングブリッジ82にはハンドルバー87が設けられており、ハンドルバー87の両端にはグリップ88が装着されている。
車体フレーム2のボディフレーム6には、スイングアーム7が上下方向に揺動可能に連結されており、車体フレーム2とスイングアーム7との間には後輪緩衝用のリヤクッションユニット71が取り付けられている。スイングアーム7の後部には、後輪75が回転可能に支持されている。後輪75の左側には、ドリブンスプロケット(不図示)が設けられており、ドライブチェーン(不図示)によってエンジン5からの動力が後輪75に伝達されるように構成されている。後輪75の上方は、シート11の後方に配置されたリヤフェンダ76により覆われる。また、シート11の左右両側にはパニアケース15が設置可能である。
エンジン5は、例えば、V型2気筒エンジンと変速機(トランスミッション)とからなり、横置き状態でタンクレール3及びボディフレーム6に懸架される。エンジン5には、エアクリーナ51を介して空気が取り込まれ、燃料噴射装置にて空気と燃料とが混合されて燃焼室に供給される。燃焼室内での燃焼後の排気ガスは、エンジン5から下方に延出されたエキゾーストパイプ53を経てマフラ54から排気される。
図3から図5を参照して、本実施の形態に係る車体フレームについて説明する。図3は、本実施の形態に係る車体フレームの斜視図である。図4は、本実施の形態に係る車体フレームの側面図である。図5は、本実施の形態に係る車体フレームの上面図である。
図3から図5に示すように、車体フレーム2は、ヘッドフレーム4と、ヘッドフレーム4から車体後方に向って斜め下方に延びる左右一対のタンクレール3と、各タンクレール3の後端部から下方に延びる左右一対のボディフレーム6とを有している。ヘッドフレーム4は、ヘッドパイプ部41において、ステアリングシャフト81を介して左右一対のフロントフォーク8を操舵可能に支持している(図2参照)。また、ヘッドフレーム4は、ヘッドパイプ部41から後方に向かって左右に広がる中間部42と、中間部42から後方に向かって延びる一対のアーム部43とを有している。
一対のアーム部43は、アルミニウム系鋳造材等により中空状に形成されている。各アーム部43の上面は、断面円弧状の凸面となるアーチ状に形成されている。各アーム部43の下部には、タンクレール3の下方においてエンジン5の前側を支持するエンジン懸架ブラケット44が設けられている。一対のアーム部43の後端部には、一対のタンクレール3の前端部が溶接接合されている。
一対のタンクレール3は、アルミニウム系展伸材等により中空状に形成されている。各タンクレール3の上面は、アーム部43と同様に断面円弧状の凸面となるアーチ状に形成されている。各タンクレール3は、アーム部43からエンジン5の側方を通るようにして後方に延在する。タンクレール3の下部には、エンジン5の前側を支持するエンジン懸架ブラケット31が設けられている。一対のタンクレール3の後端部には、一対のボディフレーム6が溶接接合されている。
一対のボディフレーム6は、タンクレール3の後端部から下方に延在し、その延在方向の中間部にスイングアーム7を揺動可能に支持するスイングアームピボット61が形成されている。一対のボディフレーム6は、上方側においてアッパブリッジ62により連結され、下方側においてロアブリッジ63により連結されている。アッパブリッジ62には、リヤクッションユニット71の上端部が保持され、ロアブリッジ63には、リンク機構72を介してリヤクッションユニット71の下端部が保持される(図2参照)。各ボディフレーム6には、エンジン5の後側を支持するエンジン懸架ブラケット64が設けられている。
これら車体フレーム2の構成部材によってエンジン5等の収容空間が形成される。エンジン5は、ヘッドフレーム4、タンクレール3、ボディフレーム6に設けたエンジン懸架ブラケット44、31、64に懸架されることで、車体フレーム2に対する補強部材としての役割を果たしている。
ところで、このように構成された車体フレーム2では、ヘッドフレーム4のアーム部43とタンクレール3との溶接部分にピッチング方向の曲げ荷重が作用する。特に、アーム部43とタンクレール3との溶接部分は上面側において応力集中が起こり易い。また、一般に母材間を溶接する際には、角部のように曲率が高い箇所を跨いで溶接することができない。仮に、母材としてのアーム部43やタンクレール3が角筒状に形成される場合には、応力集中が起こり易い上面に、溶接強度の低い溶接ビードの端部が位置付けられるおそれがある。
そこで、本実施の形態では、アーム部43及びタンクレール3の上面を断面円弧状の凸面になるように湾曲させて、上面から側面に向かって緩やかな曲面を形成している。これにより、上面から側面に緩やかに溶接ビードを伸ばし、応力集中し難い側面に溶接ビードの端部を位置付けて溶接部分の負担を緩和している。以下、ヘッドフレーム4とタンクレール3との溶接部分について詳細に説明する。
図6は、本実施の形態に係るヘッドフレームとタンクレールとの溶接部分を示す図である。なお、図6Aは、溶接部分近傍の上面図である。図6Bは、図6AのA−A線に沿う断面図である。図6Cは、図6AのB−B線に沿う断面図である。図6Dは、図6AのC−C線に沿う断面図である。図6Eは、図6DのD−D線に沿う断面図である。なお、説明の便宜上、溶接部分については破線で示している。
図6A及び図6Bに示すように、アーム部43の後端部45にタンクレール3の前端部35が溶接接合されている。アーム部43は、縦長中空形状の断面を有している。アーム部43の後端部45は、端面に向かって縮小するように先窄み形状となっている。アーム部43の上面46は、断面視において上方に膨らむように円弧状に形成されている。アーム部43の外側面47は、断面視において外方に膨らむように湾曲して上面46に緩やかに連なっている。アーム部43の内側面48は、断面視において鉛直方向に延在して上面46に緩やかに連なっている。すなわち、アーム部43は、断面視において略逆U字状に形成されている。
タンクレール3は、縦長中空形状の断面を有している。タンクレール3の前端部35は、アーム部43の後端部45を収容可能に開口されている。タンクレール3の上面36は、断面視において上方に膨らむように円弧状に形成されている。タンクレール3の外側面37は、断面視において外方に膨らむように湾曲して上面36に緩やかに連なっている。タンクレール3の内側面38は、断面視において鉛直方向に延在して上面36に緩やかに連なっている。すなわち、タンクレール3は、アーム部43と同様に断面視において略逆U字状に形成されている。
そして、タンクレール3の前端部35の開口内にアーム部43の後端部45が差し込まれることで、タンクレール3にアーム部43が嵌合される。このとき、タンクレール3の前端部35とアーム部43の後端部45との間に隙間が設けられ、突き合せ溶接用の開先形状が形成される(図6D参照)。突き合せ溶接用の開先形状は、タンクレール3とアーム部43との接合部分において、外側面47、37から上面46、36を横切って内側面48、38の上側の一部まで延在している。図6Bの範囲R1に示すように、タンクレール3及びアーム部43は、この開先形状に沿って外側面47、37から内側面48、38の上側の一部まで突き合せ溶接により接合される。
図6A及び図6Cに示すように、アーム部43の内側面48には、車体内側に突出する凸部49が設けられている。凸部49は、内側面48の上側の一部を除いて、アーム部43の内側面48とタンクレール3の内側面38との間に段差を形成している。また、図6Eに示すように、凸部49は、タンクレール3の前端部35が突き当る突き当て面92を有している。タンクレール3の前端部35をアーム部43の突き当て面92に突き当てることで、タンクレール3とアーム部43との溶接時の位置決めが容易となっている。アーム部43の突き当て面92とタンクレール3の内側面38とにより隅肉溶接用の開先形状が形成される。
隅肉溶接用の開先形状は、タンクレール3とアーム部43との接合部分において、突き合せ溶接用の開先形状に連続するように形成されている。図6Bの範囲R2に示すように、アーム部43及びタンクレール3は、この開先形状に沿って内側面48、38の上側の一部から下方に向かって隅肉溶接により接合される。このように、突き合せ溶接用の開先形状と隅肉溶接用の開先形状とが連続して形成されている。よって、突き合せ溶接時の溶接ビード94の端部と隅肉溶接の溶接ビード95の端部とを近づけることができ、溶接ビード94、95の端部に対する負担を緩和することができる。
また、アーム部43が略逆U字状に形成されており、上面46から外側面47と内側面48に向かって緩やかな曲面を形成している。このため、アーム部43が角筒状に形成される場合とは異なり、外側面47から上面46を横断する突き合わせ溶接を内側面48の上側の一部まで伸ばすことができる。突き合わせ溶接の溶接ビード94の端部は、応力集中し易い上面46ではなく、応力集中し難い内側面48に位置付けられて、溶接部分の負担を緩和している。
図7を参照して、ヘッドフレームのアーム部とタンクレールとの溶接方法について説明する。図7は、本実施の形態に係るヘッドフレームとタンクレールとの溶接方法の説明図である。なお、図7Aは、断面視における突き合わせ溶接の説明図であり、説明の便宜上、タンクレールを仮想線で示している。図7Bは、上面視における突き合せ溶接の説明図である。図7Cは、上面視における隅肉溶接の説明図である。なお、図7は、アーム部とタンクレールの溶接用法の一例を示すものであり、これに限定されない。例えば、突き合わせ溶接と隅肉溶接の溶接方向や溶接順序を入れ替えてもよい。
図7Aに示すように、タンクレール3にアーム部43が嵌合された状態で突き合わせ溶接が行われる。突き合せ溶接では、アーム部43の外側面47から上面46に連なる緩やかな曲面に沿って溶接トーチ98が動かされ、上面46から内側面48に連なる緩やかな曲面に沿って溶接トーチ98が動かされる。このとき、アーム部43の外面には、角部のように曲率が急激に変化する箇所がないので、溶接トーチ98を止めることなく連続的に動かすことが可能となっている。なお、アーム部43の上面46は、余裕を持って溶接トーチ98を動かすことができるように、略一様な曲率半径で形成されることが好ましい。
ところで図7Bに示すように、突き合せ溶接では、溶接トーチ98を内側面48に対して垂直に維持した状態で動かす必要がある。しかし単気筒エンジンやV型2気筒エンジンの車体フレームのように左右一対のタンクレール3の幅が狭い場合には、タンクレール3間に溶接トーチ98が入り難い。このため、突き合せ溶接では、上面46を通って内側面48の上側の一部まで溶接すると、溶接トーチ98の溶接動作が停止される。突き合せ溶接によってアーム部43の外側面47から上面46を横切って内側面48の上側の一部まで溶接ビード94が形成され、溶接ビード94の端部が応力集中し難い内側面48に位置付けられる。
次に図7Cに示すように、突き合せ溶接に続いて隅肉溶接が行われる。隅肉溶接では、アーム部43の内側面48から突出した凸部49の突き当て面92(図6E参照)とタンクレール3の内側面38との段差が溶接される。この段差に溶接トーチ98のノズルが向けられるので、溶接トーチ98を斜めに傾けた姿勢で溶接できる。よって、左右一対のタンクレール3の幅が狭い場合であっても、タンクレール3間に溶接トーチ98が入り易く溶接の自由度が向上される。隅肉溶接では、アーム部43の内側面48に沿って溶接トーチ98が下方に動かされ、突き合せ溶接の溶接ビード94の端部に連続するように溶接される。
このようにして溶接接合されたタンクレール3及びアーム部43は、突き合せ溶接の溶接ビード94の端部(終端部)が内側面48に位置付けられる。さらに、隅肉溶接の溶接ビード95の端部(始端部)が突き合せ溶接の溶接ビード94の端部(終端部)に近付けられている。溶接強度の低い溶接ビード94の端部が応力集中し易い上面46を避けて配置され、突き合せ溶接と隅肉溶接の溶接ビード94、95の端部同士が近付けられるため、溶接端部への応力集中を緩和できる。
以上のように、本実施の形態に係るフレーム構造によれば、ヘッドフレーム4とタンクレール3との接合部分において、アーム部43の上面46から内側面48に向かって緩やかな曲面となっている。このため、アーム部43の上面46を横断する溶接を内側面48まで伸ばすことができ、溶接ビード94の端部が内側面48に位置付けられる。よって、溶接ビード94の端部が、応力集中し易い上面46ではなく、比較的応力集中し難い内側面48に位置付けられ、溶接部分の負担を緩和することができる。また、上面46と内側面48との間に角部が存在する構成と比較して、溶接トーチ角度が急に変化せず、余裕を持って溶接トーチ98を動かせばよいので、溶接作業を容易に行うことができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、本実施の形態において、アーム部43及びタンクレール3の上面46、36が断面円弧状の凸面で形成されたが、この構成に限定されない。アーム部43及びタンクレール3の少なくとも一方の上面46、36が断面円弧状の凸面で形成されていればよい。
また、本実施の形態において、アーム部43の後端部45がタンクレール3の前端部35に差し込まれて溶接される構成としたが、この構成に限定されない。アーム部43の後端部45にタンクレール3の前端部35が差し込まれて溶接される構成としてもよい。
また、本実施の形態において、単気筒エンジンやV型2気筒エンジン等のように左右一対のタンクレール3の幅が狭い車体フレーム2を例示して説明したが、この構成に限定されない。本発明に係るフレーム構造は、左右一対のタンクレール3の幅が広い車体フレーム2にも適用可能である。
また、本実施の形態において、アーム部43とタンクレール3の接合部分において、突き合せ溶接と隅肉溶接とを組み合わせて接合する構成としたが、この構成に限定されない。左右一対のタンクレール3の幅が十分に広い場合には、突き合せ溶接だけでアーム部43とタンクレール3とを接合してもよい。隅肉溶接が行われない場合にはアーム部43に凸部49を設けなくてもよい。
また、本実施の形態において、突き合せ溶接の溶接ビード94の端部と隅肉溶接の溶接ビード95の端部が連続するように溶接されたが、この構成に限定されない。接合強度が得られる範囲内で、突き合わせ溶接の溶接ビード94の端部(終端部)と隅肉溶接の溶接ビード95の端部(始端部)は離れて配置されてもよい。
また、本実施の形態において、ヘッドフレーム4が、ヘッドパイプ部41、中間部42、一対のアーム部43を有する構成としたが、この構成に限定されない。ヘッドフレーム4は、中間部42を設けずにヘッドパイプ部41から一対のアーム部43が左右方向に広がりながら後方に延びる構成としてもよい。
また、本実施の形態において、アーム部43及びタンクレール3は、断面視にて、外側面47、37が湾曲形状となり内側面48、38が直線形状となるように形成されたが、この構成に限定されない。外側面47、37及び内側面48、38の断面形状は特に限定されず、例えば、外側面47、37が直線形状、内側面48、38が湾曲形状となるように形成されてもよい。
また、本実施の形態において、突き合せ溶接及び隅肉溶接によりアーム部43とタンクレール3とを溶接する構成としたが、この構成に限定されない。アーム部43とタンクレール3とを溶接によって接合できればよく、例えば、アーム部43及びタンクレール3のいずれか一方にスリット溝を設けてスロット溶接により接合してもよい。
以上説明したように、本発明は、ヘッドフレームとタンクレールとの溶接部分の負担を緩和することができるという効果を有し、特に、アルミツインスパーフレームのフレーム構造に有用である。
1 自動二輪車
2 車体フレーム
3 タンクレール
4 ヘッドフレーム
35 タンクレールの前端部
36 タンクレールの上面
37 タンクレールの外側面
38 タンクレールの内側面
41 ヘッドパイプ部
42 中間部
43 アーム部
45 アーム部の後端部
46 アーム部の上面
47 アーム部の外側面
48 アーム部の内側面
49 凸部
92 突き当て面
94 突き当て溶接の溶接ビード
95 隅肉溶接の溶接ビード
98 溶接トーチ

Claims (3)

  1. 車体前部に位置するヘッドフレームに左右一対のタンクレールが接合され、前記ヘッドフレームから前記左右一対のタンクレールが車体後方に延在する鞍乗型車両のフレーム構造であって、
    前記ヘッドフレームは、前輪懸架部を支持するヘッドパイプ部と、前記ヘッドパイプ部に連なって車体後方に延びる左右一対のアーム部とを有し、
    前記左右一対のアーム部の後端部及び前記左右一対のタンクレールの前端部の少なくとも一方の上面が、断面円弧状の凸面となるように形成されており、
    前記左右一対のアーム部の後端部と前記左右一対のタンクレールの前端部とが、溶接ビードの端部を側面に位置付けるように溶接接合されていることを特徴とする鞍乗型車両のフレーム構造。
  2. 前記左右一対のアーム部の内側面には、前記左右一対のアーム部の後端部と前記左右一対のタンクレールの前端部との接合部分に段差を形成するように凸部が設けられ、
    前記左右一対のアーム部の凸部と前記左右一対のタンクレール前端部とが隅肉溶接により溶接接合されていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両のフレーム構造。
  3. 前記左右一対のアーム部の後端部と前記左右一対のタンクレールの前端部とが、突き合せ溶接により前記溶接ビードの端部を内側面に位置付けるように溶接接合され、前記隅肉溶接により前記溶接ビードの端部に連続するように溶接接合されることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両のフレーム構造。
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