JP6136815B2 - 画像記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ジャム検知機能を備える画像記録装置に関する。
従来より、記録媒体のジャム状態を検知したことを条件として、当該記録媒体を除去する手順を示すアニメーションを表示画面に表示する画像記録装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。上記構成の画像記録装置によれば、ユーザは、表示されたアニメーションに従って当該画像記録装置を操作することにより、ジャム状態を解消することができる。
特開2012−49855号公報
上述のようなアニメーションには、ジャム状態を解消するための複数の手順が順番に示されていることがある。しかしながら、途中でジャム状態が解消されたにもかかわらず、当該アニメーションが最後まで表示されるとすると、ユーザに無駄な操作を要求することになる。また、ジャム状態の記録媒体を無理に除去しようとすると、画像記録装置の構成要素を破損させる可能性がある。そのため、適切な順序で画像記録装置をユーザに操作させることは重要である。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ジャム状態を解消するために必要な手順を適切な順序でユーザに報知することによって、簡単且つ安全にジャム状態を解消することができる画像記録装置を提供することにある。
(1) 本発明に係る画像記録装置は、第1搬送部及び上記第1搬送部より搬送向きの下流側に配置された第2搬送部を有しており、記録媒体を上記搬送向きに搬送する搬送部と、上記第1搬送部より上記搬送向きの上流側の上流側検知位置に記録媒体が存在することを条件として検知信号を出力する上流側センサと、上記第1搬送部に向けて記録媒体を給送する給送部と、上記搬送向きにおける上記第1搬送部及び上記第2搬送部の間に配置されており、記録媒体に画像を記録する記録部と、開閉されることによって、記録媒体の通過領域のうちの上記記録部に対面する領域を露出及び覆うことが可能な第1カバーと、開閉されることによって、記録媒体の通過領域のうちの上記上流側検知位置の上流側の領域を露出及び覆うことが可能な第2カバーと、上記第1カバーの開閉状態に応じた検知信号を出力するカバーセンサと、制御部とを備える。そして、上記制御部は、記録媒体を上記給送部に給送させ、給送された記録媒体を上記搬送部に搬送させ、且つ搬送された記録媒体に対して上記記録部に画像を記録させる記録処理と、上記記録処理で画像が記録された記録媒体を上記第2搬送部を通過する位置まで上記搬送部に搬送させる通常排出処理と、上記記録処理又は上記通常排出処理の過程において、記録媒体のジャム状態を検知するジャム検知処理と、上記ジャム検知処理でジャム状態が検知されたことを条件として、上記第1カバーを開閉することをユーザに報知する第1報知処理と、上記カバーセンサから出力された検知信号に基づいて上記第1カバーの開閉が検知されたタイミングで上記上流側センサから検知信号が出力されていることを条件として、上記第2カバーを開放することをユーザに報知する第2報知処理とを実行する。
上記構成によれば、ジャムの発生頻度が高い記録部周辺における記録媒体の通過領域を覆う第1カバーを開閉させ、これによってジャム状態が解消されない場合にのみ第2カバーを開閉させる。また、第1カバーを通じてジャム状態を解消しようとする場合、記録処理において記録媒体が搬送される向きである搬送向きに記録媒体が引き出されることになるので、当該記録媒体を無理に除去しようとして画像記録装置の構成要素が破損するのを抑制することができる。
(2) 好ましくは、該画像記録装置は、装置正面に形成された開口を通じて上記第2搬送部によって排出された記録媒体を支持する排出トレイをさらに備える。上記第1カバーは、該画像記録装置の上面において開閉可能に構成されている。上記第2カバーは、該画像記録装置の背面において開閉可能に構成されている。そして、上記制御部は、上記第1報知処理において、上記第1カバーを開閉することを報知するのに併せて、上記開口を確認することをユーザに報知する。
上記構成によれば、例えば、記録媒体の先端が第2搬送部を通過した後にジャム状態となった場合において、当該記録媒体を開口を通じて搬送向きに引き出させることによって、簡単にジャム状態を解消することができる。また、画像記録装置の背面の手の届きにくい第2カバーの開閉に先立って、正面開口及び上面の第1カバーを通じてジャム状態の解消を試みることになるので、簡単にジャム状態を解消することができる。
(3) 好ましくは、該画像記録装置は、上記記録部より上記搬送向きの下流側の下流側検知位置に記録媒体が存在することを条件として検知信号を出力する下流側センサをさらに備える。そして、上記制御部は、上記カバーセンサから出力された検知信号に基づいて上記第1カバーの開閉が検知されたタイミングにおいて、上記上流側センサ及び上記下流側センサのうちの上記下流側センサのみから検知信号が出力されていることを条件として、上記第1報知処理を再び実行する。
下流側センサから検知信号が出力され且つ上流側検知信号から検知信号が出力されていない場合、第2カバーを通じてジャム状態を解消できる可能性は低い。このような場合には、第2報知処理に代えて第1報知処理を再び実行するのが望ましい。
(4) 好ましくは、上記制御部は、上記カバーセンサから出力された検知信号に基づいて上記第1カバーの開閉が検知されたタイミングにおいて、上記上流側センサ及び上記下流側センサの両方から検知信号が出力されていることを条件として、上記第2報知処理を実行した後にさらに上記第1報知処理を実行する。
上流側センサ及び下流側センサの両方から検知信号が出力されている場合とは、当該記録媒体が第1搬送部及び第2搬送部の両方に接している状態である。このような場合には、第1報知処理と第2報知処理とを交互に実行するのが望ましい。
(5) 好ましくは、上記制御部は、上記第2報知処理の実行後に、ジャム状態を解消する操作が実行されたことを示す操作通知を受け付ける受付処理を実行し、上記受付処理で上記操作通知が受け付けられたタイミングで上記上流側センサから検知信号が出力されていることを条件として、記録媒体を上記搬送部に搬送させる強制排出処理を実行する。
上記構成によれば、搬送部によって記録媒体が強制排出される可能性があるので、ユーザの手でジャム状態を解消するのが難しい場合等に有効である。
(6) 例えば、上記制御部は、上記強制排出処理において、上記第1搬送部を通過する位置まで記録媒体を上記搬送部に搬送させる。
(7) 例えば、上記制御部は、上記通常排出処理と上記強制排出処理とで、記録媒体の搬送速度を異ならせる。
強制排出処理は、搬送不能となった記録媒体を排出するための処理であるので、通常排出処理とは異なる条件で実行されるのが望ましい。例えば、記録媒体が第1搬送部を通過することによって正面の開口或いは第1カバーを通じて除去しやすくなるので、ここからの除去作業はユーザに委ねてもよい。また、搬送不能となった記録媒体は搬送抵抗が大きいので、搬送速度を遅くすることによって記録媒体と搬送部との間の滑りを抑制することができる可能性がある。また、搬送速度を速くするために駆動電流を大きくすることによって、搬送抵抗の大きい記録媒体によって搬送部がロックするのを抑制することができる可能性がある。
本発明によれば、ジャムの発生頻度が高い記録部周辺における記録媒体の通過領域を覆う第1カバーを開閉させて記録媒体を搬送向きに引き出させ、これによってジャム状態が解消されない場合にのみ第2カバーを開閉させる。その結果、簡単且つ安全にジャム状態を解消することができる画像記録装置を得ることができる。
図1は、複合機10の外観斜視図である。 図2は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図3は、ガイドレール43、44に支持された記録部24の斜視図である。 図4は、当接部材80とプラテン42とを示す斜視図である。 図5は、プラテン42の支持リブ52と当接部材80の当接リブ85との位置関係を示す断面図である。 図6は、複合機10が備える制御部130のブロック図である。 図7は、実施形態1における画像記録処理のフローチャートである。 図8は、実施形態2における画像記録処理のフローチャートである。 図9は、プリンタ部11の縦断面図であって、(A)は第2センサ123のみからローレベル信号が出力される状態を、(B)は第1センサ120及び第2センサ123の両方からローレベル信号が出力される状態を示す。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明においては、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、開口13が設けられている側を手前側(正面)として前後方向8が定義され、複合機10を手前側(正面)から見て左右方向9が定義される。
[実施形態1]
[複合機10の全体構成]
複合機10は、図1に示されるように、概ね直方体に形成されている。複合機10は、下部にインクジェット記録方式で用紙12(図2参照)に画像を記録するプリンタ部11と、表示部14と、操作部17とを有している。プリンタ部11は、図2に示されるように、給送部15と、給送トレイ20と、排出トレイ21と、搬送ローラ部54と、記録部24と、第1排出ローラ部55と、第2排出ローラ部56と、プラテン42と、当接部材80とを備えている。複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能をさらに有していてもよい。複合機10は、画像記録装置の一例である。
[給送トレイ20、排出トレイ21]
給送トレイ20は、図1に示されるように、プリンタ部11の正面に形成された開口13を通じて前後方向8に挿抜される。給送トレイ20には、給送部15によって搬送路70に給送される複数の用紙12を支持可能である。排出トレイ21は、給送トレイ20の上側に配置されている。排出トレイ21は、正面に形成された開口13を通じて、第1排出ローラ部55及び第2排出ローラ部56によって排出された用紙12を支持する。
[給送部15]
給送部15は、図2に示されるように、給送ローラ25と、給送アーム26と、軸27とを備えている。給送ローラ25は、給送アーム26の先端側に回転可能に支持されている。給送ローラ25は、搬送モータ102の逆転駆動によって、用紙12を搬送向き16に搬送する向き(すなわち、正転)に回転する。給送アーム26は、プリンタ部11のフレームに支持された軸27に回動可能に支持されている。給送アーム26は、自重或いはバネ等による弾性力によって給送トレイ20側へ回動付勢されている。
[搬送路70]
搬送路70は、図2に示されるように、その一部がプリンタ部11の内部において、所定間隔で対向する外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19によって形成される空間を指す。搬送路70は、給送トレイ20の後端部からプリンタ部11の後方側に延びる経路である。また、搬送路70は、プリンタ部11の後方側において下方から上方に延びつつUターンし、記録部24を経て排出トレイ21に至る経路である。搬送路70は、記録媒体の通過領域の一例である。
[搬送ローラ部54]
搬送ローラ部54は、図2に示されるように、記録部24より搬送向き16の上流側に配置されている。搬送ローラ部54は、互いに対向する搬送ローラ60及びピンチローラ61を備える。搬送ローラ60は、搬送モータ102によって駆動される。ピンチローラ61は、搬送ローラ60の回転に伴って連れ回る。用紙12は、搬送モータ102の正転駆動によって正転する搬送ローラ60及びピンチローラ61に挟持されて搬送向き16に搬送される。
[第1排出ローラ部55]
第1排出ローラ部55は、図2に示されるように、記録部24より搬送向き16の下流側に配置されている。第1排出ローラ部55は、互いに対向する第1排出ローラ62及び拍車63を備える。第1排出ローラ62は、搬送モータ102によって駆動される。拍車63は、第1排出ローラ62の回転に伴って連れ回る。用紙12は、搬送モータ102の正転駆動によって正転する第1排出ローラ62及び拍車63に挟持されて搬送向き16に搬送される。
[第2排出ローラ部56]
第2排出ローラ部56は、第1排出ローラ部55より搬送向き16の下流側に配置されている。第2排出ローラ部56は、互いに対向する第2排出ローラ64及び拍車65を備える。第2排出ローラ64は、搬送モータ102によって駆動される。拍車65は、第2排出ローラ64の回転に伴って連れ回る。用紙12は、搬送モータ102の正転駆動によって正転する第2排出ローラ64及び拍車65に挟持されて搬送向き16に搬送される。
搬送ローラ部54、第1排出ローラ部55、及び第2排出ローラ部56は、搬送部の一例を構成する。搬送ローラ部54は、第1搬送部の一例である。第2排出ローラ部56は、第2搬送部の一例である。第1排出ローラ部55は、第2搬送部の他の例である。この場合、第2排出ローラ部56は省略される。
[第1センサ120]
図2に示されるように、プリンタ部11は、搬送ローラ部54より搬送向き16の上流側に、第1センサ120を備える。第1センサ120は、用紙12が当該第1センサ120の設置位置(以下、「上流側検知位置」と表記する。)に存在するか否かを検知するためのセンサである。第1センサ120は、用紙12が上流側検知位置に存在していることを条件として、検知信号であるローレベル信号(つまり、「信号レベルが閾値未満の信号」)を後述する制御部130に出力する。一方、第1センサ120は、用紙12が上流側検知位置に存在していないことを条件として、検知信号であるハイレベル信号(つまり、「信号レベルが閾値以上の信号」)を制御部130に出力する。第1センサ120は、上流側センサの一例である。
[ロータリエンコーダ121]
また、図3、図4、及び図6に示されるように、プリンタ部11は、搬送ローラ60の回転(換言すれば,搬送モータ102の回転駆動)に応じてパルス信号を発生させる公知のロータリエンコーダ121を備える。ロータリエンコーダ121は、エンコーダディスクと、光学センサとを備える。エンコーダディスクは、搬送ローラ60の回転と共に回転する。光学センサは、回転するエンコーダディスクを読み取ってパルス信号を生成し、生成したパルス信号を制御部130に出力する。
[第2センサ123]
さらに、図2に示されるように、プリンタ部11は、搬送向き16における第1排出ローラ部55及び第2排出ローラ部56の間(すなわち、記録部24より搬送向き16の下流側)に、第2センサ123を備える。第2センサ123は、用紙12が当該第2センサ123の設置位置(以下、「下流側検知位置」と表記する。)に存在するか否かを検知するためのセンサである。第2センサ123は、用紙12が下流側検知位置に存在していることを条件として、検知信号であるローレベル信号(つまり、「信号レベルが閾値未満の信号」)を制御部130に出力する。一方、第2センサ123は、用紙12が下流側検知位置に存在していないことを条件として、検知信号であるハイレベル信号(つまり、「信号レベルが閾値以上の信号」)を制御部130に出力する。第2センサ123は、下流側センサの一例である。
なお、第1センサ120及び第2センサ123は、搬送向き16の上流側から用紙12に当接されることによって、図2において時計回りに倒伏することができる。一方、第1センサ120及び第2センサ123は、搬送向き16の下流側から用紙12に当接されたとしても、図2において反時計回りに倒伏することができない。すなわち、実施形態1における第1センサ120及び第2センサ123は、用紙12が搬送向き16に移動することのみを想定して設計されているものとする。
[上面カバー30]
上面カバー30は、複合機10の上面において開閉可能に構成されている。具体的には、上面カバー30は、複合機10に支持された後端部を回動基端として、複合機10に対して回動可能に構成されている。上面カバー30は、開閉されることによって、搬送路70の一部を覆うカバー位置(図2の実線で示される位置)と、搬送路70の一部を露出させるオープン位置(図2の破線で示される位置)とに移動する。より具体的には、上面カバー30は、搬送路70のうちの記録部24に対面する領域を露出及び覆うことが可能となっている。これにより、複合機10のユーザは、記録部24と対面する位置において搬送路70に詰まった用紙12を取り出す(所謂、ジャム処理)ことができる。上面カバー30は、第1カバーの一例である。
[カバーセンサ124]
カバーセンサ124は、上面カバー30の開閉状態に応じた検知信号を制御部130へ出力する。カバーセンサ124は、例えば図2に示されるように、カバー位置の上面カバー30に接する位置に設けられた押圧センサである。そして、カバーセンサ124は、カバー位置の上面カバー30に押圧されたことを条件として、ハイレベル信号を制御部130へ出力する。また、カバーセンサ124は、上面カバー30がオープン位置に移動されたことを条件として、ローレベル信号を制御部130へ出力する。但し、カバーセンサ124は、反射型或いは透過型の光学センサであって、上面カバー30の開閉に応じて反射光或いは透過光が受光される状態と受光されない状態とに変化するものであってもよい。
外側ガイド部材18は、複合機10の背面において開閉可能に構成されている。具体的には、外側ガイド部材18は、複合機10に支持された下端部を回動基端として、複合機10に対して回動可能に構成されている。外側ガイド部材18は、開閉されることによって、搬送路70の一部を覆うカバー位置(図2の実線で示される位置)と、搬送路70の一部を露出させるオープン位置(図2の破線で示される位置)とに移動する背面カバーとして機能する。より具体的には、外側ガイド部材18は、搬送路70のうちの上流側検知位置より搬送向き16の上流側の領域を露出及び覆うことが可能となっている。これにより、複合機10のユーザは、搬送路70の上流側検知位置より搬送向き16の上流側に詰まった用紙12を取り出すことができる。外側ガイド部材18は、第2カバーの一例である。
[記録部24]
記録部24は、図2に示されるように、搬送向き16における搬送ローラ部54及び第1排出ローラ部55の間に配置されている。また、記録部24は、上下方向7においてプラテン42に対向するようにして配置されている。記録部24は、キャリッジ23と、記録ヘッド39と、エンコーダセンサ38Aとを備えている。
キャリッジ23は、図3に示されるように、前後方向8に離間する位置において各々が左右方向9に延設されたガイドレール43、44に支持されている。キャリッジ23は、ガイドレール44に設けられた公知のベルト機構に連結されている。ベルト機構は、左右方向9におけるガイドレール44の一端に設けられた駆動プーリと、他端に設けられた従動プーリと、駆動プーリ及び従動プーリに巻回された無端環状のベルトとを有する。キャリッジ23は、その底面側においてベルトに連結されている。キャリッジモータ103の駆動力によって回転する駆動プーリがベルト49を周運動させることにより、キャリッジ23は左右方向9に沿う主走査方向に往復移動する。
記録ヘッド39は、図2に示されるように、キャリッジ23に搭載されている。記録ヘッド39の下面には、複数のノズル40が形成されている。記録ヘッド39には、インクチューブを通じてインクカートリッジからインクが供給される。記録ヘッド39は、ノズル40からインクを微小なインク滴として吐出する。キャリッジ23が移動する過程において、プラテン42に支持されている用紙12に対して記録ヘッド39がインク滴を吐出する。これにより、用紙12に画像が記録される。
また、ガイドレール44には、左右方向9に延びる帯状のエンコーダストリップ38Bが配置されている。エンコーダセンサ38Aは、キャリッジ23の下面に搭載されている。また、エンコーダセンサ38Aとエンコーダストリップ38Bとは、上下方向7において対向する位置に配置されている。キャリッジ23が移動する過程において、エンコーダセンサ38Aは、エンコーダストリップ38Bを読み取ってパルス信号を生成し、生成したパルス信号を制御部130に出力する。エンコーダセンサ38A及びエンコーダストリップ38Bは、図6に示されるキャリッジセンサ38を構成する。
[プラテン42]
プラテン42は、図2に示されるように、搬送向き16における搬送ローラ部54及び第1排出ローラ部55の間に配置されている。プラテン42は、上下方向7において記録部24に対向するようにして配置されており、搬送ローラ部54によって搬送される用紙12を下側から支持する。また、プラテン42は、上下方向7において当接部材80に対向するようにして配置されている。さらに、プラテン42の上面には、図5に示されるように、上方に突出し且つ前後方向8へ延設された複数の支持リブ52が形成されている。複数の支持リブ52は、左右方向9において、相互に所定の間隔を空けて配置されている。したがって、プラテン42上に位置する用紙12は、プラテン42の上面に形成された複数の支持リブ52によって支持される。
[当接部材80]
当接部材80は、図2に示されるように、搬送路70上における記録ヘッド39よりも搬送向き16の上流側に設けられている。当接部材80は、図3及び図4に示されるように、左右方向9に離間した複数箇所に設けられている。各当接部材80は、図2及び図4に示されるように、固定部81と、湾曲部82と、当接部83とで構成されている。
固定部81は、概ね平板形状である。当接部材80は、固定部81によってガイドレール43に固定される。固定部81の上面には、図4に示されるように、複数(実施形態1では4個)の係止部75が突設されている。係止部75がガイドレール43に設けられた開口74の周縁に係止されることによって、当接部材80がガイドレール43の下面に固定される。湾曲部82は、図2に示されるように、固定部81から前方(つまり、搬送向き16の下流側)及び下方に向かって湾曲している。湾曲部82の先端部には、当接部83が概ね搬送向き16に突設されている。
当接部83は、概ね平板形状であって、図5に示されるように、上下方向7においてプラテン42と対向する位置に設けられている。当接部83の下面84とプラテン42との間の間隔は、記録ヘッド39の下面とプラテン42との間の間隔より狭く、用紙12の搬送に支障がない程度の間隔である。換言すれば、当接部83は、搬送向き16及び左右方向9に直交する対向方向(実施形態1では上下方向7)において、キャリッジ23とプラテン42との間に設けられている。当接部83の下面84には、下方に向かって突出する当接リブ85が設けられている。当接リブ85の下端は、プラテン42に支持された用紙12の上面に当接する。これにより、用紙12は、当接部83によって下側(つまりプラテン42)へ向けて押さえられる。
ここで、各当接部83は、図5に示されるように、プラテン42の上面に左右方向9に離間して形成された複数の支持リブ52の間に位置する。換言すれば、各支持リブ52は、左右方向9に隣接する当接部材80の間の位置からキャリッジ23側に向けて突出している。つまり、当接リブ85と支持リブ52とは、左右方向9において交互に配列されている。また、各支持リブ52は、当接リブ85の下端よりも上側まで突出している。より詳細には、各支持リブ52は、当接リブ85と用紙12との当接位置より記録ヘッド39に近い位置で用紙12と当接する。これにより、プラテン42と当接部83との間の用紙12(すなわち、記録ヘッド39と対向する位置の用紙12)は、搬送向き16の上流側或いは下流側からみて波打った状態となる。
[駆動伝達機構104]
図6に示される駆動伝達機構104は、搬送モータ102の駆動力を、給送ローラ25、搬送ローラ60、第1排出ローラ62、及び第2排出ローラ64へ伝達する。駆動伝達機構104は、歯車、プーリ、無端環状のベルト、遊星歯車機構(振子ギヤ機構)、及びワンウェイクラッチ等の全部又は一部を組み合わせて構成される。具体的には、駆動伝達機構104は、搬送モータ102の正転駆動力によって搬送ローラ60、第1排出ローラ62、及び第2排出ローラ64を正転させる。一方、駆動伝達機構104は、搬送モータ102の逆転駆動力によって、給送ローラ25を正転させ且つ搬送ローラ60を逆転(「」正転と逆向きの回転」を指す。)させる。
[表示部14]
表示部14は、ユーザに報知すべき情報をメッセージ或いはアニメーションとして表示する表示画面を備える。表示部14の具体的な構成は特に限定されないが、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Displayの略)、有機ELディスプレイ(Organic Electro−Luminescence Displayの略)等を採用することができる。
[操作部17]
操作部17は、複合機10に対する指示の入力をユーザから受け付ける入力インタフェースである。操作部17の具体的な構成は特に限定されないが、例えば図1に示されるように、複数の押しボタンを有していてもよいし、表示部14の表示画面に重畳されたタッチセンサを有していてもよい。
[制御部130]
制御部130は、図6に示されるように、CPU131、ROM132、RAM133、EEPROM134、及びASIC135を備えており、これらは内部バス137によって接続されている。ROM132には、CPU131が各種動作を制御するためのプログラムなどが格納されている。RAM133は、CPU131が上記プログラムを実行する際に用いるデータや信号等を一時的に記録する記憶領域、或いはデータ処理の作業領域として使用される。EEPROM134には、電源オフ後も保持すべき設定やフラグ等が格納される。
ASIC135には、搬送モータ102及びキャリッジモータ103が接続されている。ASIC135は、各モータを回転させるための駆動信号をCPU131から取得し、駆動信号に応じた駆動電流を各モータに出力する。各モータは、ASIC135からの駆動電流によって正転駆動又は逆転駆動される。例えば、制御部130は、搬送モータ102の駆動を制御することによって、給送ローラ25、搬送ローラ60、第1排出ローラ62、及び第2排出ローラ64を回転させる。また、制御部130は、キャリッジモータ103の駆動を制御することによって、キャリッジ23を往復移動させる。さらに、制御部130は、記録ヘッド39を制御してノズル40からインクを吐出させる。
また、ASIC135には、キャリッジセンサ38と、第1センサ120と、ロータリエンコーダ121と、第2センサ123と、カバーセンサ124とが接続されている。制御部130は、キャリッジセンサ38から出力されるパルス信号に基づいて、キャリッジ23の位置を検知する。また、制御部130は、第1センサ120及び第2センサ123から出力される検知信号に基づいて、上流側検知位置及び下流側検知位置における用紙12の有無を検知する。また、制御部130は、第1センサ120から出力される検知信号と、ロータリエンコーダ121から出力されるパルス信号とに基づいて、用紙12の位置を検知する。さらに、制御部130は、カバーセンサ124から出力される検知信号に基づいて、上面カバー30の開閉状態を検知する。
[画像記録処理]
図7を参照して、実施形態1における画像記録処理を説明する。この画像記録処理は、制御部130のCPU131によって実行される。なお、以下の各処理は、ROM132に記憶されているプログラムをCPU131が読み出して実行してもよいし、制御部130に搭載されたハードウェア回路によって実現されてもよい。なお、画像記録処理は、給送ローラ25、搬送ローラ60、第1排出ローラ62、及び第2排出ローラ64の回転、或いはキャリッジ23の移動に着目して説明する。これらの動作は、上述したように、搬送モータ102及びキャリッジモータ103を駆動させることによって実現される。
制御部130は、ユーザから記録指示を取得したことを条件として、図7に示される画像記録処理を実行する。記録指示の取得先は特に限定されないが、例えば、複合機10に設けられた操作部17を通じて取得してもよいし、外部機器から通信ネットワークを通じて取得してもよい。制御部130は、取得した記録指示に従って、各ローラ、キャリッジ23、及び記録ヘッド39の動作を制御し、用紙12への画像記録を実行する。
まず、制御部130は、用紙12に対する記録処理を実行する(S11、S12)。具体的には、制御部130は、まず、給送ローラ25を正転させることによって用紙12を搬送ローラ部54に到達させる給送処理を実行する。次に、制御部130は、間欠搬送処理と、吐出処理とを繰返し実行する。間欠搬送処理は、各ローラ60、62、64(以下、「搬送部」と表記する。)を正転させることによって搬送向き16の所定の改行幅だけ用紙12を搬送させる処理である。吐出処理は、間欠搬送処理において搬送された用紙12に対して記録ヘッド39にインクを吐出させる処理である。なお、吐出処理によって用紙12に画像が記録される。そして、制御部130は、記録処理が終了したことを条件として(S12:Yes)、搬送部を正転させることによって、記録処理において画像が記録された用紙12を排出トレイ21に排出させる通常排出処理を実行する(S13)。
一方、制御部130は、記録処理の過程において(S12:No)用紙12のジャム状態を検知したことを条件として(S14:Yes)、ジャム状態の用紙12の存在を開口13を通じて確認することをユーザに報知する(S15)。また、制御部130は、上面カバー30をオープン位置に回動させてジャム状態の用紙12の存在を確認し、且つ上面カバー30をカバー位置に回動させることをユーザに報知する(S16)。ステップS15、S16の処理は、第1報知処理の一例である。
なお、ステップS15、S16では、ジャム状態の用紙12を取り除く(すなわち、ジャム処理を実行する)ことをさらにユーザに促してもよい。また、ステップS15、S16の実行順序は上記の例に限定されず、同時であってもよい。報知の具体的な方法は特に限定されないが、例えば、表示部14にメッセージ或いはアニメーションを表示してもよいし、不図示のスピーカからガイド音声を出力してもよい。また、通信ネットワークを介して接続された外部機器の表示部等を通じて報知してもよい。ここで、用紙12のジャム状態とは、搬送路70内において用紙12が搬送不能な状態となったことを指す。更に、ステップS14におけるジャム状態の検知方法は特に限定されないが、制御部130は、例えば、第1センサ120、ロータリエンコーダ121、第2センサ、及びキャリッジセンサ38等から出力される検知信号に基づいて、ジャム状態を検知することができる。
一例として、制御部130は、給送処理において、給送トレイ20から上流側検知位置までの距離に相当する回転量だけ給送ローラ25を正転させても第1センサ120からローレベル信号が出力されないことを条件として、上流側検知位置より搬送向き16の上流側でのジャム状態を検知することができる。この場合、制御部130は、ステップS15において、給送トレイ20を開口13から引き出して、ジャム状態の用紙12の存在を確認することをさらに報知してもよい。
他の例として、制御部130は、間欠搬送処理において、搬送モータ102に駆動電流を出力してもロータリエンコーダ121からパルス信号が出力されないことを条件として、搬送ローラ部54より搬送向き16の下流側でのジャム状態を検知することができる。さらに他の例として、制御部130は、記録処理において、キャリッジモータ103に駆動電流を出力してもキャリッジセンサ38からパルス信号が出力されないことを条件として、キャリッジ23に対面する位置でのジャム状態を検知することができる。
次に、制御部130は、上面カバー30の開閉が検知されたタイミング(S17:Yes)において第1センサ120からハイレベル信号が出力されていることを条件として(S18:No)、ステップS19〜S22をスキップして画像記録処理を終了する。ステップS18において第1センサ120からハイレベル信号が出力されている場合とは、ステップS15、S16の報知に従って実行されたジャム処理によって、ジャム状態が解消された場合である。
一方、制御部130は、上面カバー30の開閉が検知されたタイミング(S17:Yes)において第1センサ120からローレベル信号が出力されていることを条件として(S18:Yes)、外側ガイド部材18をオープン位置に回動させてジャム状態の用紙12の存在を確認することをユーザに報知する(S19)。また、制御部130は、ステップS19において、ジャム処理を実行した後に操作部17の確認ボタンを押下することをユーザに報知してもよい。
なお、制御部130は、ステップS17において、カバーセンサ124から出力される検知信号がハイレベル信号からローレベル信号に変化したことを条件として、上面カバー30がカバー位置からオープン位置に回動されたことを検知する。また、制御部130は、カバーセンサ124から出力される検知信号がローレベル信号からハイレベル信号に変化したことを条件として、上面カバー30がオープン位置からカバー位置に回動されたことを検知する。また、報知の具体的な方法は、ステップS15、S16と同様であってもよい。ステップS19の処理は、第2報知処理の一例である。
次に、制御部130は、操作部17の確認ボタンが押下されたタイミング(S20:Yes)において第1センサ120からローレベル信号が出力されていることを条件として(S21:Yes)、ジャム状態の用紙12を搬送部に搬送させる強制排出処理を実行する(S22)。操作部17の確認ボタンを押下する操作は、ジャム状態を解消する操作が実行されたことを示す操作通知の入力の一例である。すなわち、ステップS20の処理は、受付処理の一例である。一方、制御部130は、操作部17の確認ボタンが押下されたタイミング(S20:No)において第1センサ120からハイレベル信号が出力されていることを条件として(S21:No)、ステップS22をスキップする。
ステップS21において第1センサ120からローレベル信号が出力されている場合とは、以下の場合が考えられる。例えば、用紙12が搬送路70内に残留しているのにユーザはジャム状態が解消されたと認識している場合であったり、ユーザがジャム状態の解消を諦めて確認ボタンを押下した場合等である。つまり、ジャム処理が難しい場所でジャム状態が生じた場合である。また、ステップS22に至るまでに、開口13、上面カバー30、及び外側ガイド部材18を通じてユーザによってジャム処理が試みられているので、搬送路70内に残留する用紙12の状態は、最初にジャム状態を検知した時(S14:Yes)から変化している可能性がある。
そこで、制御部130は、ステップS22において、強制排出処理を実行する。強制排出処理は、搬送部を正転させることによって用紙12を搬送向き16に搬送させる点において、通常排出処理(S13)と共通する。一方、強制排出処理は、ステップS14において搬送不能と判断された用紙12を強制的に排出させる点において、通常排出処理と相違する。そこで、制御部130は、通常排出処理と強制排出処理とで、用紙12の搬送量或いは搬送速度を異ならせてもよい。
例えば、制御部130は、強制排出処理において、用紙12の後端(「搬送向き16の上流側の端部」を指す。)が搬送ローラ部54を通過した時点で搬送部を停止させてもよい。或いは、制御部130は、強制排出処理における用紙12の搬送速度を、通常排出処理より遅くしてもよいし、通常排出処理より速くしてもよい。
[実施形態1の作用効果]
実施形態1によれば、ジャムの発生頻度が高い記録部24の周辺における用紙12の通過領域を覆う上面カバー30を開閉させ、これによってジャム状態が解消されない場合にのみ外側ガイド部材18を開閉させる。このように、複合機10の背面の手の届きにくい外側ガイド部材18の開閉に先立って、上面カバー30を通じてジャム状態の解消を試みることになるので、簡単にジャム状態を解消することができる。
また、外側ガイド部材18を開放してジャム処理を行う場合、上流側検知位置より搬送向き16の上流側において開放された搬送路70を通じて、用紙12が搬送向き16と逆向きに引き出されることになる。その結果、搬送向き16と逆向きに移動する用紙12は、反時計回りに倒伏させる向きの力を第1センサ120及び第2センサ123に加えたり、湾曲部82をさらに湾曲させる向きの力を当接部材80に加えることになり、これらを破損させる原因となり得る。そこで、まず上面カバー30を通じて搬送向き16に用紙12を引き出させることにより、当該用紙12を無理に除去しようとして複合機10の構成要素が破損するのを抑制することができる。
また、ステップS15において開口13を通じて用紙12を搬送向き16に引き出させることによって、さらに簡単にジャム状態を解消することができる。なお、開口13を通じて用紙12を引き出すためには、当該用紙12の先端が第2排出ローラ部56を通過している必要がある。そこで、制御部130は、ステップS14の時点において用紙12の先端が第2排出ローラ部56を通過していることを条件として、ステップS15を実行してもよい。
なお、制御部130は、例えば、第1センサ120から出力された検知信号がハイレベル信号からローレベル信号に変化した時点(すなわち、用紙12の先端が上流側検知位置に到達した時点)からカウントしたロータリエンコーダ121のパルス信号の数が、上流側検知位置から第2排出ローラ部56までの距離に相当する予め定められた数に達したことを条件として、用紙12の先端が第2排出ローラ部56を通過したことを検知することができる。
なお、本実施形態では、ステップS18において、第1センサ120から出力される検知信号のみに基づいてステップS19〜S22の処理を実行するか否かが判断される例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1センサ120及び第2センサ123の少なくとも一方からローレベル信号が出力されていることを条件として、ステップS19〜S22の処理が実行されてもよい。
さらに、実施形態1によれば、第1報知処理(S15、S16)及び第2報知処理(S19)を実行してもジャム状態が解消されない場合に強制排出処理(S22)を実行するので、ユーザの手でジャム状態を解消することができる可能性がある。なお、強制排出処理は、搬送不能となった用紙12を排出するための処理であるので、通常排出処理(S13)とは異なる条件で実行されるのが望ましい。
例えば、用紙12が搬送ローラ部54を通過することによって正面の開口13或いは上面カバー30を通じて当該用紙12を除去しやすくなるので、ここからの除去作業はユーザに委ねてもよい。また、搬送不能となった用紙12は搬送抵抗が大きいので、搬送速度を遅くすることによって用紙12と搬送部との間の滑りを抑制することができる可能性がある。また、搬送速度を速くするために駆動電流を大きくすることによって、搬送抵抗の大きい用紙12によって搬送部がロックするのを抑制することができる可能性がある。
なお、実施形態1では、記録処理の過程においてジャム状態が検知された場合にステップS15〜S22の処理が実行される例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、通常排出処理(S13)の過程においてジャム状態が検知された場合にもステップS15〜S22の処理が実行されてもよい。なお、通常排出処理の過程でジャム状態を検知する方法は、例えば、上述の間欠搬送処理と同様であってもよい。
[実施形態2]
次に、図8及び図9を参照して、実施形態2における画像記録処理を説明する。実施形態2における画像記録処理では、ステップS18において第1センサ120及び第2センサ123から出力される検知信号によって処理を分岐させる点において、第1センサ120から出力される検知信号のみによって処理を分岐させる実施形態1と相違する。なお、実施形態1と共通する処理には同一の符号を付して詳しい説明を省略し、相違点を中心に説明する。
制御部130は、ステップS18において、第1センサ120及び第2センサ123のうちの第1センサ120のみからローレベル信号が出力されていることを条件として(S18:第1センサ)、実施形態1と同様にステップS19〜S22の処理を実行する。
一方、制御部130は、ステップS18において、第1センサ120及び第2センサ123のうちの第2センサ123のみからローレベル信号が出力されていることを条件として(S18:第2センサ)、ステップS15に戻って第1報知処理を再び実行する。また、制御部130は、ステップS18において、第1センサ120及び第2センサ123の両方からローレベル信号が出力されていることを条件として(S18:第1センサ&第2センサ)、第2報知処理を実行した後(S31)、ステップS15に戻って第1報知処理を再び実行する。
[実施形態2の作用効果]
実施形態2によれば、実施形態1の作用効果に加えて、搬送路70内に残留している用紙12の位置に応じた適切な順序で、ジャム状態を解消するために必要な手順をユーザに報知することができる。これにより、さらに簡単且つ安全にジャム状態を解消することができる。
一例として、第2センサ123のみからローレベル信号が出力されている場合とは、図9(A)に示されるように、用紙12の先端が下流側検知位置に到達し且つ用紙12の後端が上流側検知位置を通過している状態である。このような場合には、外側ガイド部材18を開放してもジャム状態を解消できる可能性は低いので、第2報知処理(S19)に代えて第1報知処理(S15、S16)を再び実行するのが望ましい。
他の例として、第1センサ120及び第2センサ123の両方からローレベル信号が出力されている場合とは、図9(B)に示されるように、用紙12の先端が下流側検知位置に到達し且つ用紙12の後端が上流側検知位置を通過していない状態である。このような場合は、このような場合には、第1報知処理(S15、S16)と第2報知処理(S31)とを交互に実行するのが望ましい。
[その他の実施形態]
なお、上記の実施形態では、画像記録装置の一例としてインクジェット記録方式のプリンタ部11を備える複合機10の例を説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されず、画像記録装置の他の例として、例えば、レーザー記録方式のプリンタに本発明を適用してもよい。
10・・・複合機
13・・・開口
18・・・外側ガイド部材
23・・・キャリッジ
24・・・記録部
30・・・上面カバー
54・・・搬送ローラ部
55・・・第1排出ローラ部
56・・・第2排出ローラ部
120・・・第1センサ
123・・・第2センサ
124・・・カバーセンサ
130・・・制御部

Claims (6)

  1. 第1搬送部及び上記第1搬送部より搬送向きの下流側に配置された第2搬送部を有しており、記録媒体を上記搬送向きに搬送する搬送部と、
    上記第1搬送部より上記搬送向きの上流側の上流側検知位置に記録媒体が存在することを条件として検知信号を出力する上流側センサと、
    上記第1搬送部に向けて記録媒体を給送する給送部と、
    上記搬送向きにおける上記第1搬送部及び上記第2搬送部の間に配置されており、記録媒体に画像を記録する記録部と、
    開閉されることによって、記録媒体の通過領域のうちの上記記録部に対面する領域を露出及び覆うことが可能な第1カバーと、
    開閉されることによって、記録媒体の通過領域のうちの上記上流側検知位置の上流側の領域を露出及び覆うことが可能な第2カバーと、
    上記第1カバーの開閉状態に応じた検知信号を出力するカバーセンサと、
    装置正面に形成された開口を通じて上記第2搬送部によって排出された記録媒体を支持する排出トレイと、
    制御部と、を備える画像記録装置であって、
    上記第1カバーは、該画像記録装置の上面において開閉可能に構成されており、
    上記第2カバーは、該画像記録装置の背面において開閉可能に構成されており、
    上記制御部は、
    記録媒体を上記給送部に給送させ、給送された記録媒体を上記搬送部に搬送させ、且つ搬送された記録媒体に対して上記記録部に画像を記録させる記録処理と、
    上記記録処理で画像が記録された記録媒体を上記第2搬送部を通過する位置まで上記搬送部に搬送させる通常排出処理と、
    上記記録処理又は上記通常排出処理の過程において、記録媒体のジャム状態を検知するジャム検知処理と、
    上記ジャム検知処理でジャム状態が検知されたことを条件として、上記第1カバーを開閉すること、及び上記開口を確認することをユーザに報知する第1報知処理と、
    上記カバーセンサから出力された検知信号に基づいて上記第1カバーの開閉が検知されたタイミングで上記上流側センサから検知信号が出力されていることを条件として、上記第2カバーを開放することをユーザに報知する第2報知処理と、を実行する画像記録装置。
  2. 該画像記録装置は、上記記録部より上記搬送向きの下流側の下流側検知位置に記録媒体が存在することを条件として検知信号を出力する下流側センサをさらに備えており、
    上記制御部は、上記カバーセンサから出力された検知信号に基づいて上記第1カバーの開閉が検知されたタイミングにおいて、上記上流側センサ及び上記下流側センサのうちの上記下流側センサのみから検知信号が出力されていることを条件として、上記第1報知処理を再び実行する請求項に記載の画像記録装置。
  3. 上記制御部は、上記カバーセンサから出力された検知信号に基づいて上記第1カバーの開閉が検知されたタイミングにおいて、上記上流側センサ及び上記下流側センサの両方から検知信号が出力されていることを条件として、上記第2報知処理を実行した後にさらに上記第1報知処理を実行する請求項に記載の画像記録装置。
  4. 第1搬送部及び上記第1搬送部より搬送向きの下流側に配置された第2搬送部を有しており、記録媒体を上記搬送向きに搬送する搬送部と、
    上記第1搬送部より上記搬送向きの上流側の上流側検知位置に記録媒体が存在することを条件として検知信号を出力する上流側センサと、
    上記第1搬送部に向けて記録媒体を給送する給送部と、
    上記搬送向きにおける上記第1搬送部及び上記第2搬送部の間に配置されており、記録媒体に画像を記録する記録部と、
    開閉されることによって、記録媒体の通過領域のうちの上記記録部に対面する領域を露出及び覆うことが可能な第1カバーと、
    開閉されることによって、記録媒体の通過領域のうちの上記上流側検知位置の上流側の領域を露出及び覆うことが可能な第2カバーと、
    上記第1カバーの開閉状態に応じた検知信号を出力するカバーセンサと、
    制御部と、を備えており、
    上記制御部は、
    記録媒体を上記給送部に給送させ、給送された記録媒体を上記搬送部に搬送させ、且つ搬送された記録媒体に対して上記記録部に画像を記録させる記録処理と、
    上記記録処理で画像が記録された記録媒体を上記第2搬送部を通過する位置まで上記搬送部に搬送させる通常排出処理と、
    上記記録処理又は上記通常排出処理の過程において、記録媒体のジャム状態を検知するジャム検知処理と、
    上記ジャム検知処理でジャム状態が検知されたことを条件として、上記第1カバーを開閉することをユーザに報知する第1報知処理と、
    上記カバーセンサから出力された検知信号に基づいて上記第1カバーの開閉が検知されたタイミングで上記上流側センサから検知信号が出力されていることを条件として、上記第2カバーを開放することをユーザに報知する第2報知処理と
    上記第2報知処理の実行後に、ジャム状態を解消する操作が実行されたことを示す操作通知を受け付ける受付処理と、
    上記受付処理で上記操作通知が受け付けられたタイミングで上記上流側センサから検知信号が出力されていることを条件として、記録媒体を上記搬送部に搬送させる強制排出処理とを実行する画像記録装置。
  5. 上記制御部は、上記強制排出処理において、上記第1搬送部を通過する位置まで記録媒体を上記搬送部に搬送させる請求項に記載の画像記録装置。
  6. 上記制御部は、上記通常排出処理と上記強制排出処理とで、記録媒体の搬送速度を異ならせる請求項又はに記載の画像記録装置。
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