JP6107566B2 - 画像記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、手差しトレイを有し且つレーベル印刷が可能な画像記録装置に関する。
従来より、ユーザが手差しシートを手差し可能な手差しトレイと、レーベルトレイを支持するトレイガイドとを備える画像記録装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この画像記録装置は、手差しシート及びレーベルトレイに対して、共通の搬送経路を通過させる過程で画像を記録する。また、この画像記録装置は、搬送経路内に配置されたレジストセンサによって、手差しシート及びレーベルトレイの位置等を検知する。
特開2011−207145号公報
上述の画像記録装置では、トレイガイド及び手差しトレイが別々の場所に設けられていることが多い。そのため、手差しトレイにシートがセットされた状態でレーベルトレイへの画像記録を開始することが可能となる。その結果、レジストセンサの検知位置に手差しシートが存在することによって、レーベルトレイの位置を正確に把握できず、レーベルトレイへの画像記録が適切に実行できない可能性がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、レジストセンサによって検知された記録媒体を正確に特定することによって、適切に画像記録を実行することができる画像記録装置を提供することにある。
(1) 本発明に係る画像記録装置は、搬送ローラ部及び上記搬送ローラ部より第1搬送向きの下流側に位置する排出ローラ部を有しており、記録媒体を上記第1搬送向き及び上記第1搬送向きと逆向きの第2搬送向きに搬送可能な搬送部と、上記搬送ローラ部より上記第1搬送向きの上流側の上流側検知位置に記録媒体が存在することを条件として検知信号を出力するレジストセンサと、上記第1搬送向きにおける上記搬送ローラ部及び上記排出ローラ部の間に配置されており、記録媒体に画像を記録する記録部と、上記レジストセンサより上記第1搬送向きの上流側に配置されており、第1記録媒体を上記搬送ローラ部に当接させた状態で支持する手差しトレイと、上記排出ローラ部より上記第1搬送向きの下流側に配置されており、上記第1記録媒体より厚い第2記録媒体を上記排出ローラ部に当接させた状態で支持する支持部と、上記搬送部及び上記記録部の動作を制御する制御部とを備える。そして、上記制御部は、上記第2記録媒体に画像を記録する記録指示を受け付ける受付処理と、上記受付処理で上記記録指示が受け付けられたタイミングで上記レジストセンサから検知信号が出力されていないことを条件として、上記第2記録媒体に画像を記録する記録処理と、上記受付処理で上記記録指示が受け付けられたタイミングで上記レジストセンサから検知信号が出力されていることを条件として、上記第1搬送向きの予め定められた搬送量だけ上記第2記録媒体を上記搬送部に搬送させる仮排出処理とを実行する。
上記構成によれば、レジストセンサから検知信号が出力されている原因が、手差しトレイに第1記録媒体がセットされているからなのか、第2記録媒体が上流側検知位置まで挿入されているからなのか、を正確に特定することができる。これにより、第2記録媒体の位置が特定できない状態で記録処理が実行されるのを防止することができる。
(2) 好ましくは、上記制御部は、上記仮排出処理の実行後に上記レジストセンサから検知信号が出力されていることを条件として、上記手差しトレイによって上記第1記録媒体が支持されていることをユーザに報知する報知処理を実行し、上記仮排出処理の実行後に上記レジストセンサから検知信号が出力されていないことを条件として、上記記録処理を実行する。
上記構成において検知信号が出力されている場合とは、手差しトレイに第1記録媒体がセットされている場合である。この場合、その旨をユーザに報知することによって、当該第1記録媒体を取り除かせることができる。一方、検知信号が出力されていない場合とは、上流側検知位置まで挿入されていた第2記録媒体が仮排出処理によって上流側検知位置から外れた場合である。そこで、この場合には当該第2記録媒体に対する記録処理を実行すればよい。
(3) 好ましくは、上記記録部は、上記第1搬送向きと交差する主走査方向に移動しつつ、記録媒体に画像を記録する記録ヘッドと、上記記録ヘッドに対面する下流側検知位置に記録媒体が存在することを条件として検知信号を出力するメディアセンサとを備える。そして、上記制御部は、上記搬送部に上記第2記録媒体を上記第2搬送向きに搬送させる過程において上記レジストセンサから出力される検知信号に基づいて、上記第2記録媒体の後端位置を検知する検知処理と、上記第2記録媒体を上記下流側検知位置に位置させた状態で上記記録ヘッドを上記主走査方向に移動させる過程において上記メディアセンサから出力される検知信号に基づいて、上記第2記録媒体の上記主走査方向に沿う長さを計測する第1計測処理と、上記第2記録媒体の後端を上記メディアセンサより上記第1搬送向きの下流側に位置させる退避処理と、上記退避処理の実行後に上記レジストセンサから検知信号が出力されていないことを条件として、上記搬送部に上記第2記録媒体を上記第2搬送向きに搬送させる過程において上記メディアセンサから出力される検知信号に基づいて、上記第2記録媒体の上記第2搬送向きに沿う長さを計測する第2計測処理とを上記記録処理に先立って実行し、上記退避処理の実行後に上記レジストセンサから検知信号が出力されていることを条件として、上記手差しトレイによって上記第1記録媒体が支持されていることをユーザに報知する報知処理を実行する。
退避処理の実行後に検知信号が出力されている場合とは、検知処理、第1計測処理、及び退避処理の実行過程において手差しトレイに第1記録媒体がセットされた場合である。この場合、その旨をユーザに報知することによって、当該第1記録媒体をユーザに取り除かせることができる。
(4) 例えば、上記第2記録媒体は、板状のトレイと、上記トレイに支持された円盤状の光ディスクとで構成されている。そして、上記制御部は、上記記録処理において、上記第トレイに支持された上記光ディスクに画像を記録する。
(5) 例えば、上記排出ローラ部は、互いに対向する駆動ローラ及び従動ローラを備えており、上記駆動ローラ及び上記従動ローラの軸間距離が第1距離である第1状態と、軸間距離が上記第1距離より長い第2距離である第2状態とに状態変化可能に構成されている。そして、上記制御部は、上記受付処理で上記記録指示が受け付けられたタイミングで上記排出ローラ部が上記第1状態であることを条件として、上記第2記録媒体を上記支持部に載置する必要があることをユーザに報知する報知処理を実行する。
本発明によれば、記録指示が受け付けられたタイミングにおいて、手差しトレイに第1記録媒体がセットされているのか、第2記録媒体が上流側検知位置まで挿入されているのかに応じて動作が可能である。
図1は、複合機10の外観斜視図であって、(A)は正面側から見た図、(B)は背面側から見た図である。 図2は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図であって、(A)は搬送部の第1状態を、(B)は搬送部の第2状態を示す。 図3は、メディアトレイ70及び記録メディア75の分解斜視図である。 図4は、キャリッジ23及びガイドレール43、44の平面図である。 図5は、プリンタ部11のブロック図である。 図6は、画像記録処理のフローチャートである。 図7は、プリンタ部11の縦断面図であって、(A)は画像記録処理の実行時点においてメディアトレイ70が上流側検知位置に到達していない状態を、(B)は検知処理(S15)を実行した後の状態を、(C)は第1計測処理(S16)を実行した後の状態を示す。 図8は、プリンタ部11の縦断面図であって、(A)は退避処理(S17)を実行した後の状態を、(B)は第2計測処理を実行した後の状態を示す。 図9は、プリンタ部11の縦断面図であって、(A)は画像記録処理の実行時点においてメディアトレイ70が上流側検知位置に到達している状態を、(B)は画像記録処理の実行時点において手差しトレイ22上の用紙12が上流側検知位置に存在している状態を、(C)は(B)の状態から仮排出処理が実行された状態を示す。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明においては、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、正面開口13が設けられている側を手前側(正面)として前後方向8が定義され、複合機10を手前側(正面)から見て左右方向9が定義される。
[複合機10の全体構成]
複合機10は、図1に示されるように、概ね直方体に形成されている。複合機10には、正面に正面開口13が形成され、背面に背面開口31が形成されている。複合機10は、下部にインクジェット記録方式で記録媒体に画像を記録するプリンタ部11と、表示部14と、操作部17とを有している。プリンタ部11は、図2に示されるように、給送部15と、給送トレイ20と、排出トレイ21と、手差しトレイ22と、トレイガイド30と、搬送ローラ部54と、記録部24と、排出ローラ部55と、プラテン42とを備えている。複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能をさらに有していてもよい。複合機10は、画像記録装置の一例である。
[給送トレイ20、排出トレイ21、手差しトレイ22、トレイガイド30]
給送トレイ20は、図1(A)に示されるように、プリンタ部11の正面に形成された正面開口13を通じて前後方向8に挿抜される。給送トレイ20には、給送部15によって搬送路65に給送される複数の用紙12を支持可能である。排出トレイ21は、給送トレイ20の上側に配置されている。排出トレイ21は、排出ローラ部55によって排出された用紙12を支持する。
手差しトレイ22は、図1(B)に示されるように、プリンタ部11の背面側に配置されている。手差しトレイ22は、プリンタ部11の背面側から後方へ向かって斜め上方に傾斜して延びている。また、手差しトレイ22は、その上面において搬送ローラ部54に当接された状態の用紙12を1枚支持する。ユーザは、手差しトレイ22上に用紙12を、第1搬送向き16Aの上流側から搬送ローラ部54に向けて挿入しつつセットする。すなわち、手差しトレイ22は、搬送ローラ部54より第1搬送向き16Aの上流側に配置されている。
トレイガイド30は、図1に示されるように、排出トレイ21の上側に配置されている。トレイガイド30は、図3に示されるメディアトレイ70を排出ローラ部55に当接させた状態で支持する。トレイガイド30に支持されたメディアトレイ70は、第1搬送向き16Aの下流側から排出ローラ部55に当接される。すなわち、トレイガイド30は、排出ローラ部55より第1搬送向き16Aの下流側に配置されている。トレイガイド30は、支持部の一例である。
メディアトレイ70は、図3に示されるように、薄板形状の樹脂板である。長方形状のメディアトレイ70の上面には、記録メディア75を支持可能なメディア支持部71が形成されている。メディア支持部71は、円形状の凹みである。当該凹みの直径は、記録メディア75の直径と略同一である。メディアトレイ70は、長手方向を第1搬送向き16Aに向け且つ上面を上側にしてトレイガイド30に支持される。
また、本実施形態におけるメディアトレイ70の上面(すなわち、記録部24に対面する面)は、記録メディア75より光の反射率が低い色(例えば、黒色)である。記録メディア75は、CD−ROM或いはDVD−ROM等の円盤状の光ディスクである。メディアトレイ70は、トレイの一例である。また、メディアトレイ70と、メディアトレイ70に支持された記録メディア75とは、第2記録媒体の一例を構成する。以下、記録メディア75を支持した状態のメディアトレイ70を「メディアトレイ70」と表記する。
[給送部15]
給送部15は、図2に示されるように、給送ローラ25と、給送アーム26と、軸27とを備えている。給送ローラ25は、給送アーム26の先端側に回転可能に設けられている。給送ローラ25は、搬送モータ102の逆転駆動によって、用紙12を第1搬送向き16Aに搬送する向き(すなわち、正転)に回転する。給送アーム26は、プリンタ部11のフレームに支持された軸27に回動可能に設けられている。給送アーム26は、自重或いはバネ等による弾性力によって給送トレイ20側へ回動付勢されている。
[搬送路65]
搬送路65は、図2に示されるように、その一部がプリンタ部11の内部において、所定間隔で対向する外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19によって形成される空間を指す。搬送路65は、図2の一点鎖線で示されるように、給送トレイ20の後端部からプリンタ部11の後方側に延びる経路である。また、搬送路65は、プリンタ部11の後方側において下方から上方に延びつつUターンし、記録部24を経て排出トレイ21に至る経路である。
なお、給送トレイ20から搬送ローラ部54及び排出ローラ部55を経て排出トレイ21に至る向きを第1搬送向き16Aと表記し、排出トレイ21から排出ローラ部55及び搬送ローラ部54を経て背面開口31に至る向きを第2搬送向き16Bと表記する。すなわち、搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間において、第1搬送向き16Aと第2搬送向き16Bとは、互いに逆向きである。
[搬送ローラ部54]
搬送ローラ部54は、図2に示されるように、記録部24より第1搬送向き16Aの上流側に配置されている。搬送ローラ部54は、互いに対向する搬送ローラ60及びピンチローラ61を備える。搬送ローラ60は、搬送モータ102によって駆動される。ピンチローラ61は、搬送ローラ60の回転に伴って連れ回る。搬送ローラ60は、用紙12及びメディアトレイ70(以下、これらを総称して「記録媒体」と表記する。)を第1搬送向き16Aに搬送する正転(図2の例では、反時計回り)と、記録媒体を第2搬送向き16Bに搬送する逆転(図2の例では、時計回り)とに回転可能である。具体的には、搬送ローラ60は、搬送モータ102の正転駆動によって正転し、搬送モータ102の逆転駆動によって逆転する。記録媒体は、正転する搬送ローラ60及びピンチローラ61に挟持されて第1搬送向き16Aに搬送され、逆転する搬送ローラ60及びピンチローラ61に挟持されて第2搬送向き16Bに搬送される。搬送ローラ60は駆動ローラの一例であり、ピンチローラ61は従動ローラの一例である。
[排出ローラ部55]
排出ローラ部55は、図2に示されるように、記録部24よりも第1搬送向き16Aの下流側に設けられている。排出ローラ部55は、互いに対向する排出ローラ62及び拍車63を備える。排出ローラ62は、搬送モータ102によって駆動される。拍車63は、排出ローラ62の回転に伴って連れ回る。排出ローラ62は、記録媒体を第1搬送向き16Aに搬送する正転(図2の例では、時計回り)と、記録媒体を第2搬送向き16Bに搬送する逆転(図2の例では、反時計回り)とに回転可能である。具体的には、排出ローラ62は、搬送モータ102の正転駆動によって正転し、搬送モータ102の逆転駆動によって逆転する。記録媒体は、正転する排出ローラ62及び拍車63に挟持されて第1搬送向き16Aに搬送され、逆転する排出ローラ62及び拍車63に挟持されて第2搬送向き16Bに搬送される。排出ローラ62は駆動ローラの他の例であり、拍車63は従動ローラの他の例である。
搬送ローラ部54及び排出ローラ部55は、図2(A)に示される第1状態と、図2(B)に示される第2状態とに状態変化が可能に構成されている。ユーザは、複合機10を操作して搬送ローラ部54及び排出ローラ部55を第2状態にして始めて、メディアトレイ70を複合機10に挿入することができる。搬送ローラ部54及び排出ローラ部55を状態変化させる具体的な構成は特に限定されない。例えば、搬送モータ102によって駆動されるカムによって実現されてもよいし、ユーザによって手動レバーが操作されることによって実現されてもよい。また、搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の状態は、不図示のセンサ等によって制御部130によって検知される。なお、搬送ローラ部54及び排出ローラ部55は、搬送部の一例を構成する。
図2(A)に示される第1状態は、搬送ローラ60及びピンチローラ61の軸間距離が第2状態より短く、排出ローラ62及び拍車63の軸間距離が第2状態より短い状態である。すなわち、第1状態における搬送ローラ部54及び排出ローラ部55は、用紙12を挟持することに適している。手差しトレイ22に支持された用紙12は、第1状態の搬送部によって第1搬送向き16Aに搬送され、記録部24によって画像が記録される。第1状態における搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の軸間距離は、第1距離の一例である。
図2(B)に示される第2状態は、搬送ローラ60及びピンチローラ61の軸間距離が第1状態より長く、排出ローラ62及び拍車63の軸間距離が第1状態より長い状態である。すなわち、第2状態における搬送ローラ部54及び排出ローラ部55は、メディアトレイ70を挟持することに適している。トレイガイド30に支持されたメディアトレイ70は、第2状態の搬送部によって第1搬送向き16A及び第2搬送向き16Bに搬送され、記録部24によって記録メディア75に画像が記録される。また、搬送部によって第2搬送向き16Bに搬送されたメディアトレイ70は、図1(B)に示されるように、背面開口31から露出される。第2状態における搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の軸間距離は、第2距離の一例である。
[レジストセンサ120]
図2に示されるように、プリンタ部11は、搬送ローラ部54より第1搬送向き16Aの上流側に、公知のレジストセンサ120を備える。レジストセンサ120は、記録媒体が当該レジストセンサ120の設置位置(以下、「上流側検知位置」と表記する。)に存在するか否かを検知するためのセンサである。レジストセンサ120は、記録媒体が上流側検知位置に存在していることを条件として、検知信号であるローレベル信号(つまり、「信号レベルが閾値未満の信号」)を後述する制御部130に出力する。一方、レジストセンサ120は、記録媒体が上流側検知位置に存在していないことを条件として、検知信号であるハイレベル信号(つまり、「信号レベルが閾値以上の信号」)を制御部130に出力する。
[ロータリエンコーダ121]
また、図5に示されるように、プリンタ部11は、搬送ローラ60の回転(換言すれば,搬送モータ102の回転駆動)に応じてパルス信号を発生させる公知のロータリエンコーダ121を備える。ロータリエンコーダ121は、エンコーダディスクと、光学センサとを備える。エンコーダディスクは、搬送ローラ60の回転と共に回転する。光学センサは、回転するエンコーダディスクを読み取ってパルス信号を生成し、生成したパルス信号を制御部130に出力する。
[記録部24]
記録部24は、図2に示されるように、第1搬送向き16A又は第2搬送向き16Bにおける搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間に配置されている。また、記録部24は、上下方向7においてプラテン42に対向するようにして配置されている。記録部24は、キャリッジ23と、記録ヘッド39と、エンコーダセンサ38Aと、メディアセンサ122とを備えている。また、キャリッジ23からは、図4に示されるように、インクチューブ32及びフレキシブルフラットケーブル33が延出されている。インクチューブ32は、カートリッジ装着部に装着されたインクカートリッジのインクを記録ヘッド39に供給する。フレキシブルフラットケーブル33は、制御部130が実装された制御基板と記録ヘッド39とを接続する。
キャリッジ23は、図4に示されるように、前後方向8に離間する位置において各々が左右方向9に延設されたガイドレール43、44に支持されている。キャリッジ23は、ガイドレール44に設けられた公知のベルト機構に連結されている。ベルト機構は、左右方向9におけるガイドレール44の右端に設けられた駆動プーリ47と、左端に設けられた従動プーリ48と、駆動プーリ47及び従動プーリ48に巻回された無端環状のベルト49とを有する。キャリッジ23は、その底面側においてベルト49に連結されている。キャリッジモータ103の駆動力によって回転する駆動プーリ47がベルト49を周運動させることにより、キャリッジ23は左右方向9に沿う主走査方向に往復移動する。
記録ヘッド39は、図2に示されるように、キャリッジ23に搭載されている。記録ヘッド39の下面には、複数のノズル40が形成されている。記録ヘッド39は、ノズル40からインクを微小なインク滴として吐出する。キャリッジ23が移動する過程において、プラテン42に支持されている記録媒体に向けて記録ヘッド39がインク滴を吐出する。これにより、記録媒体に画像が記録される。
また、ガイドレール44には、左右方向9に延びる帯状のエンコーダストリップ38Bが設けられている。エンコーダセンサ38Aは、キャリッジ23の下面に搭載されている。また、エンコーダセンサ38Aとエンコーダストリップ38Bとは、上下方向7において対向する位置に配置されている。キャリッジ23が移動する過程において、エンコーダセンサ38Aは、エンコーダストリップ38Bを読み取ってパルス信号を生成し、生成したパルス信号を制御部130に出力する。エンコーダセンサ38A及びエンコーダストリップ38Bは、図5に示されるキャリッジセンサ38を構成する。
[プラテン42]
プラテン42は、図2に示されるように、第1搬送向き16A又は第2搬送向き16Bにおける搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間に配置されている。プラテン42は、上下方向7において記録部24に対向するようにして配置されており、搬送ローラ部54によって搬送される用紙12を下側から支持する。また、プラテン42は、搬送ローラ部54及び排出ローラ部55に連動して、第1状態及び第2状態に状態変化が可能に構成されている。プラテン42の第1状態は、上下方向7における記録部24との距離が第2状態より短い状態である。プラテン42の第2状態は、上下方向7における記録部24との距離が第1状態より長い状態である。すなわち、プラテン42は、上下方向7に移動可能に構成されている。
[メディアセンサ122]
メディアセンサ122は、図2に示されるように、キャリッジ23の下面(プラテン42に対向する面)においてキャリッジ23に搭載されている。メディアセンサ122は、上下方向7においてキャリッジ23に対面する下流側検知位置に用紙12が存在するか否かを検知するために用いられる。メディアセンサ122は、発光ダイオード等からなる発光部と、光学式センサなどからなる受光部とを備えている。発光部は、制御部130によって指示された光量の光をプラテン42へ向けて照射する。プラテン42へ照射された光は、プラテン42またはプラテン42上の用紙12において反射され、反射された光が受光部で受光される。
メディアセンサ122は、受光部の受光量に応じた検知信号を制御部130へ出力する。例えば、メディアセンサ122は、受光量が大きい程、レベルの高い検知信号を制御部130へ出力する。本実施形態におけるプラテン42の光反射率はメディアトレイ70より低い。このため、制御部130は、メディアセンサ122から出力される検知信号の信号レベルに基づいて、下流側検知位置に存在するメディアトレイ70と記録メディア75との境界位置を検知することができる。
[駆動伝達機構104]
図5に示される駆動伝達機構104は、搬送モータ102の駆動力を、給送ローラ25、搬送ローラ60、及び排出ローラ62へ伝達する。駆動伝達機構104は、歯車、プーリ、無端環状のベルト、遊星歯車機構(振子ギヤ機構)、及びワンウェイクラッチ等の全部又は一部を組み合わせて構成される。具体的には、駆動伝達機構104は、搬送モータ102の正転駆動力によって搬送ローラ60及び排出ローラ62を正転させ、搬送モータ102の逆転駆動力によって搬送ローラ60及び排出ローラ62を逆転させる。
[表示部14]
表示部14は、ユーザに報知すべき情報をメッセージ或いはアニメーションとして表示する表示画面を備える。表示部14の具体的な構成は特に限定されないが、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Displayの略)、有機ELディスプレイ(Organic Electro−Luminescence Displayの略)等を採用することができる。
[操作部17]
操作部17は、複合機10に対する指示の入力をユーザから受け付ける入力インタフェースである。操作部17の具体的な構成は特に限定されないが、例えば図1に示されるように、複数の押しボタンを有していてもよいし、表示部14の表示画面に重畳されたタッチセンサを有していてもよい。
[制御部130]
制御部130は、図5に示されるように、CPU131、ROM132、RAM133、EEPROM134、及びASIC135を備えており、これらは内部バス137によって接続されている。ROM132には、CPU131が各種動作を制御するためのプログラムなどが格納されている。RAM133は、CPU131が上記プログラムを実行する際に用いるデータや信号等を一時的に記録する記憶領域、或いはデータ処理の作業領域として使用される。EEPROM134には、電源オフ後も保持すべき設定やフラグ等が格納される。
ASIC135には、搬送モータ102及びキャリッジモータ103が接続されている。ASIC135は、各モータを回転させるための駆動信号をCPU131から取得し、駆動信号に応じた駆動電流を各モータに出力する。各モータは、ASIC135からの駆動電流によって正転駆動又は逆転駆動される。例えば、制御部130は、搬送モータ102の駆動を制御することによって、各ローラを回転させる。また、制御部130は、キャリッジモータ103の駆動を制御することによって、キャリッジ23を往復移動させる。さらに、制御部130は、記録ヘッド39を制御してノズル40からインクを吐出させる。
また、ASIC135には、キャリッジセンサ38と、レジストセンサ120と、ロータリエンコーダ121と、メディアセンサ122とが接続されている。制御部130は、キャリッジセンサ38から出力されるパルス信号に基づいて、キャリッジ23の位置を検知する。また、制御部130は、レジストセンサ120から出力される検知信号に基づいて、上流側検知位置における記録媒体の有無を検知する。また、制御部130は、レジストセンサ120から出力される検知信号と、ロータリエンコーダ121から出力されるパルス信号とに基づいて、記録媒体の位置を検知する。さらに、制御部130は、メディアセンサ122から出力される検知信号に基づいて、下流側検知位置に存在するメディアトレイ70と記録メディア75との境界位置を検知する。
[画像記録処理]
図6〜9を参照して、本実施形態における画像記録処理を説明する。この画像記録処理は、制御部130のCPU131によって実行される。なお、以下の各処理は、ROM132に記憶されているプログラムをCPU131が読み出して実行してもよいし、制御部130に搭載されたハードウェア回路によって実現されてもよい。なお、画像記録処理は、給送ローラ25、搬送ローラ60、及び排出ローラ62の回転、或いはキャリッジ23の移動に着目して説明する。これらの動作は、上述したように、搬送モータ102及びキャリッジモータ103を駆動させることによって実現される。
制御部130は、ユーザから記録指示を取得したことを条件として、図6に示される画像記録処理を実行する。記録指示の取得先は特に限定されないが、例えば、複合機10に設けられた操作部17を通じて取得してもよいし、外部機器から通信ネットワークを通じて取得してもよい。制御部130は、取得した記録指示に従って各ローラ、キャリッジ23、及び記録ヘッド39の動作を制御し、記録メディア75への画像記録を実行する。記録指示を取得する処理は、受付処理の一例である。更に本実施形態では、記録指示の中に、画像記録を行う対象が記録メディア75である旨の情報が含まれている。
制御部130は、搬送部が第1状態であることを条件として(S11:No)、メディアトレイ70をトレイガイド30に載置することをユーザに報知する(S12)。報知の具体的な方法は特に限定されないが、例えば、表示部14にメッセージを表示してもよいし、不図示のスピーカからガイド音声を出力してもよい。また、通信ネットワークを介して接続された外部機器の表示部等を通じて報知してもよい。ステップS12の処理は、報知処理の一例である。
制御部130は、ステップS12において、搬送部を第2状態に状態変化させ且つトレイガイド30側から排出ローラ部55を通じてメディアトレイ70を第2搬送向き16Bに挿入することをユーザに要求する。そして、制御部130は、画像記録を再開する再開指示をユーザから取得したことを条件として(S13:Yes)、ステップS11の処理に戻る。
次に、制御部130は、搬送部が第2状態であり(S11:Yes)且つレジストセンサ120からローレベル信号が出力されていないことを条件として(S14:No)、メディアトレイ70の後端(「第1搬送向き16Aの上流側の端部」を指す。)の位置を検知する(S15)。ステップS14においてレジストセンサ120からローレベル信号が出力されていない状態とは、例えば図7(A)に示されるような状態である。具体的には、排出ローラ部55を通じて第2搬送向き16Bに挿入されたメディアトレイ70が、上流側検知位置に到達しておらず且つ手差しトレイ22に用紙12が支持されていない状態である。
具体的には、制御部130は、レジストセンサ120からローレベル信号が出力されていないことを条件として(S14:No)、搬送ローラ部54及び排出ローラ部55を逆転させる。これにより、メディアトレイ70が第2搬送向き16Bに搬送される。そしてステップS15において、制御部130は、レジストセンサ120から出力される検知信号がハイレベル信号からローレベル信号に変化したことによって、メディアトレイ70の後端が上流側検知位置に到達したことを検知する。ステップS15の処理は、検知処理の一例である。
本実施形態における制御部130は、ステップS15において、メディアトレイ70を図7(B)に示される位置まで搬送する。そして、制御部130は、メディアトレイ70の後端が上流側検知位置に到達した時点から、メディアトレイ70が図7(B)に示される位置に到達した時点まで、ロータリエンコーダ121から出力されるパルス信号をカウントする。また、制御部130は、メディアトレイ70の長手方向の長さを記憶している。すなわち、制御部130は、ステップS15において、メディアトレイ70の後端の位置から前端(「第1搬送向き16Aの下流側の端部」を指す。)の位置を算出する。
次に、制御部130は、メディアトレイ70に支持された記録メディア75の主走査方向に沿う長さを計測する(S16)。具体的には、制御部130は、まず、搬送ローラ部54及び排出ローラ部55を正転させる。これによって、図7(C)に示されるように、メディアトレイ70の第1基準線72を下流側検知位置に到達させる。第1基準線72は、図3に示されるように、メディア支持部71に支持された記録メディア75の中心を通り且つメディアトレイ70の短手方向に延びる仮想線である。次に、制御部130は、メディアトレイ70に向けてメディアセンサ122に光を照射させながらキャリッジ23を主走査方向に移動させる。
次に、制御部130は、メディアセンサ122から出力される検知信号が閾値レベルを上回る状態から閾値レベル以下になる状態に変化する位置、及びメディアセンサ122から出力される検知信号が閾値レベル以下の状態から閾値レベルを上回る状態に変化する位置(すなわち、検知信号が閾値レベルを跨ぐ位置)を、メディアトレイ70と記録メディア75との境界位置として検知する。そして、制御部130は、この2つの境界位置を検知する間にキャリッジセンサ38から出力されるパルス信号の数によって、記録メディア75の主走査方向に沿う長さを計測することができる。ステップS16の処理は、第1計測処理の一例である。
次に、制御部130は、図8(A)に示されるように、メディアトレイ70の後端をメディアセンサ122より第1搬送向き16Aの下流側まで退避させる(S17)。具体的には、制御部130は、メディアトレイ70の後端の位置が下流側検知位置より第1搬送向き16Aの下流側に到達するまで、搬送ローラ部54及び排出ローラ部55を正転させる。ステップS17の処理は、退避処理の一例である。
次に、制御部130は、ステップS17の実行後にレジストセンサ120からハイレベル信号が出力されていることを条件として(S18:No)、メディアトレイ70に支持された記録メディア75の第1搬送向き16A(換言すれば、第2搬送向き16B)に沿う長さを計測する(S19)。具体的には、制御部130は、第2基準線73の延長線上にキャリッジ23を到達させる。第2基準線73は、メディア支持部71に支持された記録メディア75の中心を通り且つメディアトレイ70の長手方向に延びる仮想線である。
次に、制御部130は、図8(B)に示されるように、メディアセンサ122に光を照射させながら、メディアトレイ70の前端がメディアセンサ122より第1搬送向き16Aの上流側に到達するまで、搬送ローラ部54及び排出ローラ部55を逆転させる。制御部130は、メディアトレイ70が第2搬送向き16Bに搬送される過程において、メディアセンサ122から出力される検知信号が閾値レベルを跨ぐ位置(すなわち、メディアトレイ70と記録メディア75との境界位置)を検知する。そして、制御部130は、この2つの境界位置を検知する間にロータリエンコーダ121から出力されるパルス信号の数によって、記録メディア75の第1搬送向き16Aに沿う長さを計測することができる。ステップS19の処理は、第2計測処理の一例である。
次に、制御部130は、第1計測処理(S16)及び第2計測処理(S19)において計測された長さが閾値範囲内であることを条件として、メディアトレイ70に支持された記録メディア75に画像を記録する(S20)。第1計測処理及び第2計測処理で計測された長さが閾値範囲内である場合とは、例えば、記録メディア75のサイズが複合機10による画像記録が可能な規定のサイズ(所謂12cmサイズ)である場合を指す。
具体的には、制御部130は、第1搬送向き16Aの所定の改行幅だけメディアトレイ70を搬送部に搬送させる間欠搬送処理と、メディアトレイ70に支持された記録メディア75に対して記録ヘッドにインクを吐出させる吐出処理とを繰り返し実行する。具体的には、制御部130は、間欠搬送処理において、予め定められた回転量だけ搬送ローラ部54及び排出ローラ部55を正転させる。ステップS20の処理は、記録処理の一例である。次に、制御部130は、ステップS20において画像が記録されたメディアトレイ70をトレイガイド30に排出(S21)し、画像記録処理を終了する。具体的には、制御部130は、ステップS21において、メディアトレイ70の後端が排出ローラ部55を通過するまで、搬送ローラ部54及び排出ローラ部55を正転させる。
一方、制御部130は、ステップS14においてレジストセンサ120からローレベル信号が出力されていることを条件として(S14:Yes)、メディアトレイ70が予め定められた搬送量だけ第1搬送向き16Aに搬送されるまで、搬送ローラ部54及び排出ローラ部55を正転させる(S22)。ステップS22におけるメディアトレイ70の搬送量は、例えば、メディアトレイ70の長手方向の長さであってもよい。ステップS22の処理は、仮排出処理の一例である。
ステップS14においてレジストセンサ120からローレベル信号が出力される一例としては、図9(A)に示されるように、排出ローラ部55を通じて第2搬送向き16Bに挿入されたメディアトレイ70が上流側検知位置に到達している場合が考えられる。図9(A)に示される状態で仮排出処理が実行されると、図8(A)に示されるように、上流側検知位置より第1搬送向き16Aの下流側にメディアトレイ70が位置する。その結果、レジストセンサ120から出力される検知信号は、ローレベル信号からハイレベル信号へ変化する。そして、制御部130は、仮排出処理の実行後にレジストセンサ120からローレベル信号が出力されていないことを条件として(S23:No)、ステップS15以降の処理(すなわち、記録処理)を実行する。
ステップS14においてレジストセンサ120からローレベル信号が出力される他の例としては、図9(B)に示されるように、メディアトレイ70が上流側検知位置に到達しておらず且つ手差しトレイ22に支持された用紙12が上流側検知位置に存在している場合が考えられる。図9(B)に示される状態で仮排出処理が実行されると、図9(C)に示されるように、メディアトレイ70はトレイガイド30に排出されるが、手差しトレイ22に支持された用紙12は上流側検知位置に残ったままとなる。その結果、レジストセンサ120から出力される検知信号は、ローレベル信号のままである。
そして、制御部130は、仮排出処理の実行後にレジストセンサ120からローレベル信号が出力されていることを条件として(S23:Yes)、手差しトレイ22に用紙12が存在することをユーザに報知(S24)し、画像記録処理を終了する。報知の具体的な方法は、ステップS12と同様であってもよい。ステップS24の処理は、報知処理の他の例である。また、制御部130は、ステップS18においてレジストセンサ120からローレベル信号が出力されていることを条件として(S18:Yes)、手差しトレイ22に用紙12が存在することをユーザに報知(S24)し、画像記録処理を終了する。ステップS18においてローレベル信号が出力されている場合とは、ステップS15〜S17の実行過程において手差しトレイ22に用紙12が載置された場合である。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態のように仮排出処理(S22)を実行することにより、複合機10が想定するタイミングとは異なるタイミングでレジストセンサ120ローレベル信号が出力された場合に適切に対処することができる。複合機10が想定するタイミングとは異なるタイミングでローレベル信号が出力されるケースとしては、以下が考えられる。例えば、図9(A)に示されるようにメディアトレイ70が上流側検知位置まで挿入されているケースか、或いは図9(B)に示されるように手差しトレイ22に用紙12が支持されているケースがある。この場合、制御部130は、記録メディア75に画像を記録しようとする際に、メディアトレイ70の位置を特定することができない。しかし、仮排出処理(S22)を実行することで、メディアトレイ70の位置が特定できない状態で記録処理(S20)が実行されるのを防止することができる。
また、仮排出処理の実行後にレジストセンサ120からハイレベル信号が出力されたことを条件として(S23:No)、メディアトレイ70に支持された記録メディア75への記録処理(S20)が実行される。その結果、メディアトレイ70が必要以上に奥まで挿入された場合でも記録処理が実行される。すなわち、メディアトレイ70の挿入位置をユーザに意識させることなく記録処理を実行することができる。
一方、仮排出処理の実行後にレジストセンサ120からローレベル信号が出力されたことを条件として(S23:Yes)、用紙12が手差しトレイ22に載置されていることをユーザに報知することにより、当該用紙12をユーザに取り除かせることができる。これにより、用紙12が取り除かれた後に、記録メディア75に対する記録処理を改めて実行することができる。また、ステップS15〜S17の実行過程において手差しトレイ22に用紙12がセットされた場合にも報知処理を実行することによって、当該用紙12をユーザに取り除かせることができる。
なお、第1計測処理(S15)及び第2計測処理(S19)の実行順序は上記の例に限定されない。また、第1計測処理、第2計測処理、及び記録処理(S20)におけるメディアトレイ70の搬送向きは上記の例に限定されない。すなわち、制御部130は、上記の各処理において、第1搬送向き16A及び第2搬送向き16Bの少なくとも一方にメディアトレイ70を搬送部に搬送させればよい。
また、本実施形態では、記録媒体の例として用紙12及びメディアトレイ70を説明したが、本発明はこれに限定されず、厚紙、段ボール紙等であってもよい。すなわち、本発明は、相対的に厚みが薄い記録媒体が給送トレイ20或いは手差しトレイ22から供給され、相対的に厚みが厚い記録媒体が排出ローラ部55より第1搬送向き16Aの下流側から供給される複合機10に適用することができる。
また、本実施形態では、搬送ローラ部54及び排出ローラ部を含む搬送部の例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図2に示される排出ローラ部55より第1搬送向き16Aの下流側に第2の排出ローラ部が設けられていてもよい。この場合の排出トレイ21及びトレイガイド30は、当該第2の排出ローラ部より第1搬送向き16Aの下流側に配置される。
また、本実施形態では、ユーザが複合機10を操作すると、搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の双方が、同時に第1状態と第2状態とに状態変化する例を説明したが、これに限定されない。つまり、搬送ローラ部54と排出ローラ部55とは、それぞれが独立して第1状態から第2状態に状態変化可能であってもよい。例えば、ユーザが複合機10を操作すると、排出ローラ部55のみが第1状態から第2状態に状態変化する。その後、記録指示を受け付けた後に、排出ローラ部55によって搬送されるメディアトレイ70によって搬送ローラ部54が第1状態から第2状態へと状態変化するように、各ローラ部が構成されていてもよい。
10・・・複合機
13・・・正面開口
16A・・・第1搬送向き
16B・・・第2搬送向き
22・・・手差しトレイ
23・・・キャリッジ
24・・・記録部
30・・・トレイガイド
39・・・記録ヘッド
54・・・搬送ローラ部
55・・・排出ローラ部
60・・・搬送ローラ
61・・・ピンチローラ
62・・・排出ローラ
63・・・拍車
70・・・メディアトレイ
75・・・記録メディア
120・・・レジストセンサ
122・・・メディアセンサ
130・・・制御部

Claims (5)

  1. 搬送ローラ部及び上記搬送ローラ部より第1搬送向きの下流側に位置する排出ローラ部を有しており、記録媒体を上記第1搬送向き及び上記第1搬送向きと逆向きの第2搬送向きに搬送可能な搬送部と、
    上記搬送ローラ部より上記第1搬送向きの上流側の上流側検知位置に記録媒体が存在することを条件として検知信号を出力するレジストセンサと、
    上記第1搬送向きにおける上記搬送ローラ部及び上記排出ローラ部の間に配置されており、記録媒体に画像を記録する記録部と、
    上記レジストセンサより上記第1搬送向きの上流側に配置されており、第1記録媒体を上記搬送ローラ部に当接させた状態で支持する手差しトレイと、
    上記排出ローラ部より上記第1搬送向きの下流側に配置されており、上記第1記録媒体より厚い第2記録媒体を上記排出ローラ部に当接させた状態で支持する支持部と、
    上記搬送部及び上記記録部の動作を制御する制御部と、を備えており、
    上記制御部は、
    上記第2記録媒体に画像を記録する記録指示を受け付ける受付処理と、
    上記受付処理で上記記録指示が受け付けられたタイミングで上記レジストセンサから検知信号が出力されていないことを条件として、上記第2記録媒体に画像を記録する記録処理と、
    上記受付処理で上記記録指示が受け付けられたタイミングで上記レジストセンサから検知信号が出力されていることを条件として、上記第1搬送向きの予め定められた搬送量だけ上記第2記録媒体を上記搬送部に搬送させる仮排出処理と、を実行する画像記録装置。
  2. 上記制御部は、
    上記仮排出処理の実行後に上記レジストセンサから検知信号が出力されていることを条件として、上記手差しトレイによって上記第1記録媒体が支持されていることをユーザに報知する報知処理を実行し、
    上記仮排出処理の実行後に上記レジストセンサから検知信号が出力されていないことを条件として、上記記録処理を実行する請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 上記記録部は、
    上記第1搬送向きと交差する主走査方向に移動しつつ、記録媒体に画像を記録する記録ヘッドと、
    上記記録ヘッドに対面する下流側検知位置に記録媒体が存在することを条件として検知信号を出力するメディアセンサと、を備えており、
    上記制御部は、
    上記搬送部に上記第2記録媒体を上記第2搬送向きに搬送させる過程において上記レジストセンサから出力される検知信号に基づいて、上記第2記録媒体の後端位置を検知する検知処理と、
    上記第2記録媒体を上記下流側検知位置に位置させた状態で上記記録ヘッドを上記主走査方向に移動させる過程において上記メディアセンサから出力される検知信号に基づいて、上記第2記録媒体の上記主走査方向に沿う長さを計測する第1計測処理と、
    上記第2記録媒体の後端を上記メディアセンサより上記第1搬送向きの下流側に位置させる退避処理と、
    上記退避処理の実行後に上記レジストセンサから検知信号が出力されていないことを条件として、上記搬送部に上記第2記録媒体を上記第2搬送向きに搬送させる過程において上記メディアセンサから出力される検知信号に基づいて、上記第2記録媒体の上記第2搬送向きに沿う長さを計測する第2計測処理と、を上記記録処理に先立って実行し、
    上記退避処理の実行後に上記レジストセンサから検知信号が出力されていることを条件として、上記手差しトレイによって上記第1記録媒体が支持されていることをユーザに報知する報知処理を実行する請求項1又は2に記載の画像記録装置。
  4. 上記第2記録媒体は、板状のトレイと、上記トレイに支持された円盤状の光ディスクとで構成されており、
    上記制御部は、上記記録処理において、上記トレイに支持された上記光ディスクに画像を記録する請求項1から3のいずれかに記載の画像記録装置。
  5. 上記排出ローラ部は、互いに対向する駆動ローラ及び従動ローラを備えており、上記駆動ローラ及び上記従動ローラの軸間距離が第1距離である第1状態と、軸間距離が上記第1距離より長い第2距離である第2状態とに状態変化可能に構成されており、
    上記制御部は、上記受付処理で上記記録指示が受け付けられたタイミングで上記排出ローラ部が上記第1状態であることを条件として、上記第2記録媒体を上記支持部に載置する必要があることをユーザに報知する報知処理を実行する請求項1から4のいずれかに記載の画像記録装置。
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