JP6114402B2 - 鞍乗型車両の車体フレーム構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車のような鞍乗型車両の車体フレーム構造に関する。特に、左右一対のメインフレームを有する車体フレーム構造に関する。
特許文献1に開示されるように、鞍乗型車両の車体フレーム構造が一対のメインフレームを備える場合、メインフレーム間に車幅方向に延びるクロスメンバが架け渡される。一般に、クロスメンバはメインフレームに溶接される。メインフレームにエンジン及び他フレーム部材などの各種装備品を組み付けることで、鞍乗型車両が組み立てられていく。
特開2007−131030号公報
メインフレームの寸法誤差又は組立誤差が大きいと、車両を組み立てていく際にメインフレームの歪みを矯正する必要が生じ、この矯正のため車両組立作業の負担が大きくなる。一対のメインフレームがクロスメンバを介し互いに連結され且つクロスメンバがメインフレームに溶接される場合、誤差及び歪みが大きくなりやすく矯正に必要な力も大きくなるので、作業負担が特に大きくなる。
そこで本発明は、車両組立作業の負担軽減に資する車体フレーム構造を提供することを目的とする。
本発明に係る鞍乗型車両の車体フレーム構造は、ヘッドパイプと、前記ヘッドパイプから車幅方向に分かれて後方に延びる一対のメインフレームと、を備え、前記一対のメインフレームは、その後部で連結部材を介して着脱可能に車幅方向に連結され、前記一対のメインフレームは、車両の駆動ユニットが取り付けられる第1マウント部を有する一対の前フレーム部と、前記前フレーム部よりも後方の一対の後フレーム部とを含み、前記後フレーム部は、前記前フレーム部に比べて車幅方向に低剛性である。
前記構成によれば、前フレーム部は駆動ユニットの取付けに必要な剛性を保つことができ、後フレーム部は撓みやすい。仮にメインフレームに寸法誤差又は組立誤差が生じていたとしても、後フレーム部を撓み変形させることでメインフレームに各種装備品及び部品を容易に組み付けていくことができる。よって、メインフレームの矯正による作業負担を軽減することができる。
前記前フレーム部は、前記ヘッドパイプから車幅方向に分かれて後方に延びる一対の仮想面に沿って異なる向きに配置された複数の棒状フレームを有し、前記前フレーム部は、前記複数の棒状フレームを互いに連結することでトレリス状に形成され、前記後フレーム部は、前記前フレーム部から後方に延びる1つの棒状フレームによって線状に形成されてもよい。
前記構成によれば、前部で剛性を確保して後部で可撓性を確保したフレーム構造が提供される。前部ではトレリス構造により剛性の確保が図られ、そのため剛性確保と軽量化とが両立する。
前記一対の後フレーム部は、前記車幅方向内方への変形が許容されるように互いに独立して延びてもよい。
前記構成によれば、一対の後フレーム部は互いに剛結合されずに独立するので撓み変形しやすい。よって、鞍乗型車両の組立作業負担を軽減することができる。
前記駆動ユニットは、前記前フレーム部よりも後方に位置する第2マウント部を有し、リアサスペンション及びスイングアームの少なくとも一方が、前記第2マウント部に直接又は間接的に連結されてもよい。
前記構成によれば、路面からの衝撃がリアサスペンション又はスイングアームを介してメインフレームに入力される際、その衝撃は高剛性の前フレーム部に伝わりやすく、低剛性のフレーム部に伝わりにくい。このため、後フレーム部の剛性を低下させながらも、路面からの衝撃をメインフレーム全体で受け止めることができる。
前記後フレーム部が、車長方向において前記第1マウント部と前記第2マウント部との間に配置されてもよい。
前記構成によれば、後フレーム部に伝わって前方に伝わる衝撃が小さくなる。
前記前フレーム部は、前記ヘッドパイプの上部から後方に延びる上側フレームと、前記ヘッドパイプの下部から後方に延びる下側フレームと、前記上側フレームと前記下側フレームとを略上下方向に接続する接続フレームと、を有し、前記後フレーム部は、前記上側フレーム及び前記下側フレームのいずれか一方から連続して後方に延びてもよい。
前記構成によれば、後フレーム部を前フレーム部よりも低剛性にする構造を実現して、更に後フレーム部の上方及び下方のいずれか(後フレーム部が上側フレームから連続する場合は、下方)に広い空間を形成することができ、当該空間に車両の装備品を配置しやすくなる。
前記第1マウント部は、前記前フレーム部の車長方向中間部に配置されてもよい。
前記構成によれば、前端又は後端に配置する場合に比べ、一例としてトレリス状に形成されて高剛性を有した前フレーム部の全体を活用して駆動ユニットを支持することができる。
前記第1マウント部は、互いに離れた複数位置に配置されてもよい。
前記構成によれば、駆動ユニットの前フレーム部への取付け位置を増やすことで、駆動ユニットがメインフレームに安定的に支持される。また、駆動ユニットがフレームの補強メンバとして機能しやすくなり、反対に車体フレーム構造を簡素化することが許容される。前述のとおり、鞍乗型車両を組み立てる際の作業負担は軽減されるので、取付け位置が増えても作業負担は大きくならずに済む。
前記一対のメインフレームは、前記後フレーム部の後端部それぞれから下方に延びる一対のピボットブラケット部を含み、前記駆動ユニットの後部が前記ピボットブラケット部に支持されてもよい。
前記連結部材は、前記一対のピボットブラケット部の間に配置されて前記一対のピボットブラケットに取外し可能に連結され、前記駆動ユニットの後部が前記連結部材に車長方向に挿通される締結具によって締結されてもよい。
本発明によれば、車両組立作業の負担軽減に資する車体フレーム構造を提供することができる。
実施形態に係る車体フレーム構造を鞍乗型車両の一例としての自動二輪車への適用状態で示す左側面図である。 図1に示す車体フレーム構造の平面図である。 メインフレームの斜視図である。 下方延在部の正面図である。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。同一の又は対応する要素については、全図を通じて同一符号を付して重複説明を省略する。方向は、車体フレーム構造を適用した鞍乗型車両の搭乗者から見る方向を基準とする。車高方向、車長方向及び車幅方向は、上下方向、前後方向及び左右方向に対応する。車幅方向外側及び外方は、車幅中心から遠ざかる側及び方向である。車幅方向内側及び内方は、車幅中心に近づく側及び方向である。
図1は、実施形態に係る車体フレーム構造を鞍乗型車両の一例である自動二輪車100への適用状態で示す左側面図である。まず、自動二輪車100の構成を簡単に説明する。図1に示すように、自動二輪車100は、前輪101、後輪102、駆動ユニット103及び動力伝達機構104を備える。
前輪101は、ステアリングシャフト105等の操舵系部品を介して操舵軸線A1周りに転向可能に車体フレーム1に支持される。操舵軸線A1は、概略上向きに延び、キャスター角を形成するように後傾する。本実施形態の操舵系部品はフロントフォーク106を含み、フロントフォーク106は、その下端部で前輪101の前車軸101aを回転可能に支持する。
後輪102は、スイングアーム107を介して揺動軸線A2周りに揺動可能に車体フレーム1に支持される。揺動軸線A2は車幅方向に延びる。後輪102は、車体フレーム1よりも後方に配置される。スイングアーム107は、その前端部で車体フレーム1に揺動可能に支持され、その後端部で後輪102の後車軸102aを回転可能に両持ち支持する。車体フレーム1及びスイングアーム107の間にはリアサスペンション108が架け渡される。スイングアーム107及びリアサスペンション108の間には梃子構造(図示せず)が介在し、梃子構造は車体フレーム1及びスイングアーム107それぞれに角変位可能に支持される。なお、符号107aは、スイングアーム107の下部で梃子構造を角変位可能に支持するための支持孔、符号39は、車体側(例えば、後述の連結部材30)で梃子構造を角変位可能に支持するための支持孔である。
後輪102は駆動輪である。駆動ユニット103は回転出力を発生する駆動源を有し、動力伝達機構104は駆動源からの回転出力を後車軸102aに伝達する。これにより後輪102が駆動源により発生された回転出力で回転駆動される。駆動ユニット103のケーシング部材103aは車体フレーム1に支持される。
駆動ユニット103は、駆動源の一例としてエンジン110を有し、ケーシング部材103aの一例としてクランクケース111及びシリンダアセンブリ112を有する。シリンダアセンブリ112は、シリンダブロック113、シリンダヘッド114及びヘッドカバー115を含む。クランクケース111は、クランクシャフトを回転可能に支持する。シリンダアセンブリ112は、ピストンや動弁機構を収容して燃焼室を形成する。シリンダブロック113は、クランクケース112に結合され、ピストンをシリンダ軸線A3方向に往復動可能に収容する。シリンダヘッド114は、シリンダ軸線A3方向においてクランクケース112とは反対側でシリンダブロック113に結合され、燃焼室を形成する。ヘッドカバー115は、シリンダ軸線A3方向においてシリンダブロック113とは反対側でシリンダヘッド114を覆い、シリンダヘッド114と共に動弁機構を収容する。
エンジン110は横置き型であり、クランクシャフトが車幅方向に延びる。エンジン110はL型であり、単一のシリンダアセンブリ112がクランクケース111の前上部に結合され、シリンダ軸線A3が当該前上部から上向きに(詳細には僅かに前傾しつつ)延びる。エンジン110は並列多気筒型であり、各気筒のシリンダ軸線A3同士が側面視で重なり、シリンダアセンブリ112が車幅方向に比較的長寸である。
駆動ユニット103は、駆動源とユニット化されて駆動源からの回転出力を後輪102に伝達するための装置の一例として、変速機を有する。クランクケース111は、シリンダアセンブリ112から見て後方に突出し、その後部で変速機を収容する変速機ケース117を形成する。変速機は、駆動源からの回転出力を変速して変速機出力軸118に出力する。変速機出力軸118の車幅方向一端部(例えば、左端部)は、変速機ケース117の車幅方向一方側の側壁(例えば、左側壁)から車幅外方へ突出する。
動力伝達機構104は、変速機出力軸118の車幅方向一端部(例えば、左端部)と、後車軸102bの車幅方向一端部(例えば、左端部)とに係合する。動力伝達機構104は、駆動ユニット103から後輪102に向けて車長方向に延び、車幅中心線から見て車幅方向一方側(例えば、左側)に配置される。動力伝達機構104は、例えばチェーン伝動機構である。
次に、上記構成の自動二輪車100に好適に適用される本実施形態に係る車体フレーム構造について説明する。図1に示すように、車体フレーム1は、ヘッドパイプ2、メインフレーム3及びリアフレーム4を備える。
ヘッドパイプ2は、両端で開放される金属製円筒状であり、車体フレーム1の前端部に位置する。前述のステアリングシャフト105は、ハンドル121と接続され、ヘッドパイプ2に挿通される。ステアリングシャフト105はヘッドパイプ2と同軸上に配置され、その共通軸線が前述の操舵軸線A1を成し、ヘッドパイプ2に操舵軸線A1周りに回転可能に支持される。ステアリングシャフト105の上端は、ブラケット122の下面に連結され、ハンドル121は、このブラケット122の上面に取り付けられる。ハンドル121は、左方及び右方それぞれに突出した一対のグリップ121a,121b(右グリップ121bは図2参照)を有する。運転者がグリップ121a,121bを把持してハンドル121を回動すると、ステアリングシャフト105が操舵軸線A1周りに回転し、前輪101が転向する。
メインフレーム3はヘッドパイプ2から後方へ延びる。リアフレーム4はメインフレーム3に接続されてメインフレーム3から後方へ延びる。本実施形態では、メインフレーム3及びリアフレーム4がどちらも車幅方向に対を成している。メインフレーム3上にはハンドル121の後方に配置される燃料タンク123が設置され、リアフレーム4上には燃料タンク123の後方に配置されるシート124が設置される。
図2は、図1に示す車体フレーム構造の平面図である。図2に示すように、一対のメインフレーム3は、ヘッドパイプ2に溶接され、ヘッドパイプ2から車幅方向に分かれて後方へ延びる。各メインフレーム3は、複数本の棒状フレーム部材を互いに連結してなる。棒状フレーム部材は、線状(直線状又は曲線状)に延び、金属製で中空に形成される。棒状フレーム部材は、互いに直接に溶接され又はジョイント部材に溶接される。ジョイント部材は、車幅方向に中心軸線を向けた筒体又は管体である。ジョイント部材の外周面は、1以上の棒状フレーム部材の端部と溶接される。
一対のリアフレーム4は、別々に製作される。どちらのリアフレーム4も、メインフレーム3とは異なる金属材料(例えば、アルミニウム合金)の鋳造品であり、メインフレーム3とは独立して、成形容易性や軽量性を考慮した材料の選定がなされる。このように製作される一対のリアフレーム4は、ボルト等の締結具を用いて、別々に、メインフレーム3に取外し可能に連結される。左リアフレーム4は、左メインフレーム3の後部に連結され、左メインフレーム3の後部から後方へ延びる。左リアフレーム4は、その前端部のうち車幅方向に直交する方向(すなわち、車高方向及び車長方向)に離れた2個所で、左メインフレーム3に締結される。右メインフレーム3及び右リアフレーム4もこれと同様である。一対のリアフレーム4は、メインフレーム3に連結された後、クロスプレート5を介して車幅方向に互いに連結される。クロスプレート5は、一対のリアフレーム4の間に設けられ、ボルト等の締結具を用いて各リアフレーム4の車長方向中央部に取外し可能に連結される。
各メインフレーム3は、ヘッドパイプ2から後方へ延びる後方延在部と、この後方延在部の後端部に位置する屈曲部6と、屈曲部6から下方に延びる下方延在部(ピボットブラケット部)7とを有する。後方延在部は、駆動ユニット103(図1参照)が取り付けられる第1マウント部10a,10bを含む前フレーム部8と、前フレーム部8よりも後方の後フレーム部9とを含む。屈曲部6は、後フレーム部9の後端部に設けられる。第1マウント部10a,10bは、互いに離れた複数位置に設けられる。本実施形態では、第1マウント部が、上第1マウント部10a及び下第1マウント部10bの2つを含み、これら上下第1マウント部10a,10bは、車高方向に、更には車長方向にも離れた2個所に設けられる。本実施形態では、メインフレーム3が車幅方向に対を成すが、どちらのメインフレーム3も上下第1マウント部10a,10bを有し、メインフレーム3は全体で合計4つの第1マウント部を有する。
一対のメインフレーム3は、車幅方向に延びるクロスメンバで互いに結合されてはおらず、ヘッドパイプ2から互いに独立して後方へ延びるように構成される。一対のメインフレーム3は、後部(下方延在部7)で連結部材30により着脱可能に連結される。連結部材30の前部は、駆動ユニット103のケーシング部材103aの後部と締結される。連結部材30は、駆動ユニット103の後端部をケーシング部材103aから分離した部品であり、駆動ユニット103の一部として捉えることが可能である。また、駆動ユニット103の後部をメインフレーム3に連結するためのブラケット又はステーであり、車体フレーム1の一部として捉えることも可能である。この連結部材30は、ケーシング部材103aの他、スイングアーム107、一対のリアフレーム4、リアサスペンション108及び梃子構造(図示せず)など、様々な部品の支持に用いられる。連結部材30の構造については後述する。
後フレーム部9は、前フレーム部8に比べて車幅方向において低剛性である。前フレーム部8は、クロスメンバで結合されていないことで一定の柔軟性を保ちながらも、後フレーム部9よりも高剛性を有する。後フレーム部9は、この前フレーム部8よりも車幅方向に撓みやすい。これにより第1マウント部10a,10bを含む前フレーム部8で、駆動ユニット103を取り付けるために必要な剛性を確保しながら、メインフレーム3の可撓性も確保することができる。棒状フレーム部材を溶接してメインフレーム3を構成する際にメインフレーム3に歪が生じても、駆動ユニット103を取り付けるときには、後フレーム部9周辺を撓ませることでメインフレーム3を容易に矯正することができる。よって、メインフレーム3の寸法精度を殊更高くしなくとも、自動二輪車100の組立てを省力化可能になる。
図3は、メインフレーム3の斜視図である。図3に示すように、各前フレーム部8は、複数の棒状フレーム部材を用いたトレリス構造を構成している。換言すると、一対の前フレーム部8は、ヘッドパイプ2から車幅方向に分かれた一対の仮想面に沿って異なる向きに配置された複数の棒状フレーム部材を互いに連結してなる。一つ一つの棒状フレーム部材は線状に延び、複数の棒状フレーム部材は互いに連結されることで仮想面上に格子を成す。後フレーム部9は、前フレーム部8の後端から後方に延びる1つの棒状フレーム部材で線状(直線状又は曲線状)に形成される。
仮想面は、概略車高方向及び車長方向に延びる。仮想面は、平面でもよいし、車高方向、車長方向、車幅方向又はこれらに傾斜する方向の軸線周りに捩じられた曲面でもよい。仮想面は、下方に向かうに連れて車幅方向外方に張り出している。この張出しのため、仮想面は下方に向かうに連れて車幅方向外方に向かうように傾斜する。あるいは、上部が下部よりも車幅方向内方に向くように車長方向軸線周りに捩じられる。また、仮想面は後方に向かうに連れて車幅方向外方に張り出している。この張出しのため、仮想面は前方に向かうに連れて車幅方向外方に向かうように傾斜する。あるいは、前部が後部よりも車幅方向内方に向くように車高方向軸線周りに捩じられる。各棒状フレーム部材は、このような仮想面に沿って配置されるので、直線状である必要はなく適宜湾曲してもよい。
前フレーム部8は、ヘッドパイプ2の上部から後方に延びる上側フレーム11と、ヘッドパイプ2の下部から後方に延びる下側フレーム12とを有する。上側及び下側フレーム11,12のうち一方は、他方よりも前側で終端する。後フレーム部9は、前述のように前フレーム部8の後端から後方に延びるが、上側及び下側フレーム11,12のうち前記他方から後方に延びる。
本実施形態では、下側フレーム12が上側フレーム11よりも前側で終端する。そのため、後フレーム部9は上側フレーム11から後方へ延びる。上側フレーム11を成す1つの棒状フレーム部材は、後フレーム部9も成し、上側フレーム11及び後フレーム部9が同一部品で一体化される。
下側フレーム12の後端には、筒体のジョイント部材13が設けられている。下側フレーム12を成す棒状フレーム部材は、後端部で当該ジョイント部材13の外周面に溶接される。ジョイント部材13には、ガセットフレーム14が溶接され、ガセットフレーム14はジョイント部材13から後上方に延び、上側フレーム11又は後フレーム部9(すなわち、これらを構成する棒状フレーム部材)に結合される。ガセットフレーム14は、上側フレーム11及び下側フレーム12と共にトレリス構造を構成するので、前フレーム部8を構成すると捉えてもよい。
下側フレーム12の後端に設けられたジョイント部材13は、上第1マウント部10aを兼ねる。前フレーム部8は、下側フレーム12の前端部から下後方へ延びるアームフレーム15を有し、このアームフレーム15の後端には、下第1マウント部10bとして機能する筒体のジョイント部材16が設けられている。下第1マウント部10bは、上第1マウント部10aよりも下方に位置する。下第1マウント部10bは、上第1マウント部10aと車長方向にも離れ、本実施形態では下第1マウント部10bが上第1マウント部10aよりも前方に配置される。上第1マウント部10aを成すジョイント部材16からは、下方に延びる連結フレーム17が延び、この連結フレーム17はアームフレーム15の後端部に結合される。
前フレーム部8は、この他、上側フレーム11を下側フレーム12に接続する接続フレーム、下側フレーム12をアームフレーム15に接続する接続フレームを含む。接続フレームの存在により、前フレーム部8は、複数の三角形が上側フレーム11及び下側フレーム12の間又は下側フレーム12及びアームフレーム15の間であって仮想面上で車長方向に並ぶように構成される。これにより、一対の前フレーム部8は、クロスメンバ無しで一定の柔軟性を確保しながら、駆動ユニット103を取り付けるために必要な剛性を確保することもできる。トレリス構造で剛性確保を図るので、剛性確保を軽量化と両立できる。
図1に戻り、第1マウント部10a,10bは、車幅方向外方から挿し込まれるボルト等の締結具を用いて、エンジン110のシリンダアセンブリ112と締結される。シリンダアセンブリ112は、車幅方向において一対の前フレーム部8の間に位置する。上第1マウント部10aは、車幅方向外方から挿し込まれる締結具81を用いて、シリンダアセンブリ112(例えば、シリンダヘッド114)の側壁後端部に締結される。下第1マウント部10bは、車幅方向外方から挿し込まれる締結具82を用いて、シリンダアセンブリ112(例えば、シリンダブロック113)の側壁前端部に締結される。
第1マウント部10a,10bが互いに離れた複数位置に配置されると、駆動ユニット103の前フレーム部8への取付け位置を増やすことで、駆動ユニット103がメインフレーム3に安定的に支持される。また、駆動ユニット103を車体フレーム1の補強メンバとして機能させやすくなる。逆に言えば、車体フレーム1(特にメインフレーム3の後方延在部)を簡素化し、ひいては柔軟性を確保することが許容される。
前述のようにガセットフレーム14が前フレーム部8を構成すると捉えた場合、第1マウント部10a,10bは、前フレーム部8の車長方向中間部に配置される。例えば、第1マウント部を前フレーム部8の前端又は後端に配置する場合に比べ、剛性確保を図った前フレーム部8の全体を活用して駆動ユニット103を支持することができる。
後フレーム部9は、前述したとおり、前フレーム部8から1本の棒状フレーム部材によって線状に延びる。一対の後フレーム部9は、前フレーム部8と同様にクロスメンバで互いに結合されてはおらず、車幅方向内方への変形が許容されるように互いに独立して延びている。このため、シリンダアセンブリ112に合計4つもの締結位置を設定しても、全締結位置が対応する第1マウント部と側面視で重なるようにメインフレーム3を容易に矯正することができる。
前述のように上側及び下側フレーム11,12のうち前記一方は、前記他方よりも前側で終端し、後フレーム部9は上側及び下側フレーム11,12のうち前記他方から後方に線状に延びる。このため、後フレーム部9の上方又は下方には、側方に広く開放された装備品空間20が形成される。本実施形態では、後フレーム部9が上側フレーム11から連続するので、装備品空間20は後フレーム部9の下方に形成される。
車体フレーム1の自動二輪車100への適用状態において、装備品空間20は、クランクケース111の上方且つシリンダアセンブリ112の後方に位置し、下側フレーム12を比較的前位で終端させているので側方に広く開放される。この装備品空間20には、どのような装備品が設置されてもよいが、長尺の配管を要する装備品の設置に特に有益である。広く開放された部位を活用して、このような配管を装備品空間の外から内に進入させたり内から外へと退出させたりすることができる。
本実施形態では、装備品の一例としての過給機ユニット130が、装備品空間20内に設置される。過給機ユニット130は、エアを過給する過給機131を有し、自動二輪車100は、エアを過給機131に供給するエア供給ダクト132を備える。エア供給ダクト132の上流端は、例えば自動二輪車100の前部に配置され、走行風を利用して外気からエアを取り込みやすい。エア供給ダクト132は、前部フレーム部8の車幅方向外方を車長方向に延在しており、後フレーム部9の下方で装備品空間20内へと進入している。エア供給ダクト132の下流端は、過給機131に接続される。
なお、過給機ユニット130は、過給されたエア(給気)を取り入れる給気チャンバ133と、過給機131からの給気を給気チャンバ133に送る上流給気通路134(図2参照)とを有する。給気チャンバ133は、給気を清浄化するフィルタエレメント(図示せず)を内蔵し、いわゆるエアクリーナボックスとしても機能する。給気チャンバ133のクリーン側は、下流給気通路135を介して前述した燃焼室に連通する。下流給気通路135はシリンダヘッド114の後壁を介してケーシング103内へと向かう。下流給気通路135内及び/又は給気チャンバ83のクリーン側内には、インジェクタ(図示せず)からの燃料が噴射される。なお、排気管140は、シリンダヘッド114の前壁から下方へ延び、最終的に自動二輪車100の後部に配置されたマフラ(図示せず)に接続される。過給機131がクランクシャフトで駆動される機械式過給機であると、排気管140の取回しが複雑化せず、また、装備品空間20の周辺が排熱の影響を受けにくい。
装備品空間20には、過給機ユニット130の他、ABSユニットを設置することもできる。ABSユニットはブレーキ油を通流させる1以上の配管と接続されるケーシングを有する。このケーシングが装備品空間20に配置される場合、後フレーム部9の下方の開放領域を活用して、当該配管が装備品空間20の外から内へと進入し又は内から外へと退出することができる。
後フレーム部9を構成する棒状フレーム部材は、その後端部が屈曲部6を構成するジョイント部材21の外周面に溶接される。ナット22が、ジョイント部材21の外周面から後方に突出している。ナット22は、ボルト等の締結具83を用いたリアフレーム4の前端上部のメインフレーム3への連結に利用される。下方延在部7は、このジョイント部材21の外周面に溶接されて下方に延在している。
図4は、下方延在部7の正面図である。図4に示すように、下方延在部7は、車高方向に離れて配置される複数のジョイント部材23〜25と、車高方向に隣接するジョイント部材同士を接続する複数の棒状フレーム部材26〜28とを有する。上フレーム部材26は、屈曲部6を構成するジョイント部材21の外周面から下方に延び、上ジョイント部材23の外周面に接続される。中フレーム部材27は上ジョイント部材23の外周面から下方に延び、中ジョイント部材24の外周面上部に接続される。下フレーム部材28は、中ジョイント部材24の外周面から下方に延び、下ジョイント部材25の外周面に接続される。
下方延在部7はメインフレーム3の後部を構成するが、一対の下方延在部7は前述の連結部材30によって車幅方向に取外し可能に連結される。本実施形態では、連結部材30は概略矩形板状に形成され、その2つの面が前及び後に向くようにしてメインフレーム3に連結される。
連結部材30は、車幅方向に貫通した軸挿通孔31を有し、ピボットシャフト32が軸挿通孔31に挿通される。ピボットシャフト32の右端部には雄ネジが形成され、左端部にはボルト頭部が形成されている。ピボットシャフト32は、左の中ジョイント部材24に車幅方向外方から挿し込まれ、軸挿通孔31を貫通し、雄ネジを右の中ジョイント部材24内に突出させた状態でボルト頭部が左の中ジョイント部材24の内側面に突き当てられる。雄ネジは、中ジョイント部材24内で車幅方向外方からナット等の締結具84と螺合し、それによりピボットシャフト32がメインフレーム3に連結される。ただし、ピボットシャフト32を右から挿し込んで締結具84を左に設けてもよい。ピボットシャフト32の中心軸線は前述の揺動軸線A2を成す。一方、スイングアーム107の前端部は、車幅方向に一対のボス124を有する。ボス124は、ピボットシャフト32のうちメインフレーム3と連結部材30との間に位置するジャーナル部33に外嵌し、それにより揺動軸線A2周りに回転可能に支持される。軸受機構34が、ボス124の内周面とジャーナル部33の外周面との間に介在しており、スイングアーム107の揺動時に発生する荷重を支持する。
連結部材30は、上下のフレーム孔36,37を有する。上フレーム孔36は、左右に対を成し、軸挿通孔31よりも上方で、更に言えば連結部材30の上縁部で車幅方向に延びている。左右の上ジョイント部材23は、上フレーム孔36と車幅方向に重ね合わされ、上フレーム孔36よりも車幅外方に配置される。車幅方向に長尺のボルト等の締結具85aが、車幅方向外側から左の上ジョイント部材23へと挿し込まれて上フレーム孔36を順次通過し、右の上ジョイント部材23内へ突出する。連結部材30は、ナット等の締結具85bを車幅方向外側から右の上ジョイント部材23内に挿し込み、締結具85aの右端部に係合させることで、メインフレーム3に着脱可能に連結される。締結具85aの左端部は頭部を有し、左の上ジョイント部材23内の座面に支持される。締結具85bは右の上ジョイント部材23内の座面に支持される。ただし、締結具85aを右から挿し込んで締結具85bを左に設けてもよい。リアフレーム4の前端下部は連結部材30と上ジョイント部材23との間に挟み込まれ、リアフレーム4のメインフレーム3への締結のための締結具を共用する。
下フレーム孔37は、軸挿通孔31よりも下方で、更に言えば連結部材30の下縁部で車幅方向に延び、連結部材30の車幅方向他方側(例えば、右側)のみに設けられる。当該一方側の下ジョイント部材25は、この下フレーム孔37に車幅方向に重ね合わされる。連結部材30は、ボルト等の締結具86を車幅方向外方から前記一方側の下ジョイント部材25に挿し込んで下フレーム孔37に係合させることで、メインフレーム3に着脱可能に連結される。
なお、車幅方向一方側(例えば、左側)の下ジョイント部材25は、連結部材30の替わりに、ボルト等の締結具87を用いてサイドスタンド127を揺動可能に支持するスタンドブラケット126と連結される(図1も参照)。スタンドブラケット126は、前方に突出してケーシング103aの下後部と側面視で重ねられる前方突出部126aを有し、この前方突出部126aに車幅方向外方からボルト等の締結具88を挿し込むことで、ケーシング103aはスタンドブラケット126にも締結される(図1参照)。
連結部材30は、複数本のボルト等の締結具89を用いて駆動ユニット103のケーシング部材103aの後部に締結される。ケーシング部材103aの後面は連結部材30の前面と対向し、締結具89は連結部材30の後方から前向きに挿し込まれ、ケーシング部材103aの後部に係合する。
連結部材30は、後面に、リアサスペンション108(図1参照)の車体側端部を揺動可能に取り付けるサスペンション取付部38を有している。連結部材30は、その下縁部に、梃子構造(図示せず)を車体側で角変位可能に支持する支持孔39を有する。
連結部材30は、リアサスペンション108(図1参照)及びスイングアーム107のうち少なくとも一方を直接又は間接に連結する第2マウント部40として機能する。前述のように連結部材30を駆動ユニット103の一部として捉えると、駆動ユニット103がこのような第2マウント部40を有する。本実施形態では、リアサスペンション108が前述のサスペンション支持部38に直接に取り付けられ、スイングアーム107が軸支持孔31にピボットシャフト32及び軸受構造34を介して間接に連結される。第2マウント部40は、リアサスペンション108及びスイングアーム107の両方と連結される。
図1に戻り、第2マウント部40は、前フレーム部8よりも後方に位置する。駆動ユニット103は、この第2マウント部40から前方に延び、その後シリンダ軸線A3に沿って概略上向きに延びて前フレーム部8の第1マウント部10a,10bに結合される。一方、メインフレーム3は、下方延在部7の上端の屈曲部6で屈曲して前方へ延び、後フレーム部9を介して前フレーム部8に至る。
この構造において、後輪102が路面から衝撃を受ければ、その衝撃が、リアサスペンション108及びスイングアーム107を介して第2マウント部40に入力される。入力された荷重は駆動ユニット103を介して前フレーム部8で受け止められ、第2マウント部40から屈曲部6及び後フレーム部9に伝わる荷重が軽減される。特に、後フレーム部9は、第1マウント部10a,10bと第2マウント部40との間に配置されるので、荷重の主要な伝達経路から後フレーム部9が外れている。路面からの衝撃が駆動ユニット103と協動して車体フレーム4の前フレーム部8で受け止められるので、後フレーム部9の剛性を低下させることが許容される。すなわち、前述のように自動二輪車100の組立て省力化に資するように後フレーム部9を構成することが許容される。
連結部材30は、スイングアーム107及びこれを支持するピボットシャフト32のみならず、リアサスペンション108及び梃子構造(図示せず)と組み付けられる。したがって、連結部材30にスイングアーム107及びリアサスペンション108を組み付けてリアサブアセンブリを予め構成しておけば、その後、連結部材30及びピボットシャフト32をメインフレーム3に連結するだけで、スイングアーム107及びリアサスペンション108の車体フレーム1への組付けが完了する。本実施形態では、第2マウント部40が、更にサイドスタンド127とも連結されるので、自動二輪車100の組立てが一層簡便になる。
第2マウント部40は、車幅方向両側で左右のメインフレーム3(特に下方延在部7)と連結されている。また、第2マウント部40は、エンジン110と連結されると共にスイングアーム107を回転可能に支持している。これにより、メインフレーム3に歪みが生じていても、エンジン110からスイングアーム107までの動力伝達経路に対する位置ずれの影響を防ぐことができる。
エンジン110の左右両側が車体フレーム1に接続されるので、エンジン110によって車体の剛性を高めることができる。本実施例では、車体フレーム1の前部において左右方向両側で車幅方向に直交する方向に間隔をあけて複数位置で車体フレーム1とエンジン110が連結されるので、更に剛性を高めることができる。
第1マウント部及び第2マウント部がエンジン110に連結されるので、ヘッドパイプ2及びスイングアーム107にかかる力をエンジン110を介して前後方向に伝達することができる。このようにしてエンジン110を合成メンバとして利用することで、第1マウント部と第2マウント部との間を延びるフレーム部分の剛性を低下させたとしても車体剛性の低下を抑制することができる。
メインフレーム3に接続されるリアフレームは、左右で独立して形成される。リアフレームをメインフレームに接続する部分の近傍でクロスメンバを形成する場合に比べ、当該部分におけるメインフレーム3の変形を許容することができる。
本発明は、車両組立作業の負担軽減に資する車体フレーム構造を提供することができ、自動二輪車やATVのような鞍乗型車両に利用可能である。
1 車体フレーム
2 ヘッドパイプ
3 メインフレーム
4 リアフレーム
7 下方延在部(ピボットブラケット部)
8 前フレーム部
9 後フレーム部
10a,10b 第1マウント部
11 上側フレーム
12 下側フレーム
30 連結部材
40 第2マウント部
100 自動二輪車
103 駆動ユニット
105 ステアリングシャフト
107 スイングアーム
108 リアサスペンション

Claims (9)

  1. ヘッドパイプと、
    前記ヘッドパイプから車幅方向に分かれて後方に延びる一対のメインフレームと、を備え、
    前記一対のメインフレームは、その後部で連結部材を介して着脱可能に車幅方向に連結され、
    前記一対のメインフレームは、車両の駆動ユニットが取り付けられる第1マウント部を有する一対の前フレーム部と、前記前フレーム部よりも後方の一対の後フレーム部とを含み、
    前記一対の後フレーム部は、前記前フレーム部に比べて車幅方向において低剛性であり、
    前記一対のメインフレームは、前記後フレーム部の後端部それぞれから下方に延びる一対のピボットブラケット部を含み、
    前記連結部材は、前記一対のピボットブラケット部の間に配置されて前記一対のピボットブラケット部に連結されると共に、前記駆動ユニットの後部と連結され、
    スイングアームが、前記一対のピボットブラケット部と前記連結部材とにより支持される、鞍乗型車両の車体フレーム構造。
  2. 前記後フレーム部および前記ピボットブラケット部は、前記前フレーム部から線状に形成される、請求項1に記載の鞍乗型車両の車体フレーム構造。
  3. 前記一対のメインフレームから後に延びるリヤフレームを更に備え、
    前記連結部材と前記ピボットブラケット部とが、前記スイングアームを軸支するピボットシャフトが連結される部分と、前記リヤフレームが連結される部分とにおいて、互いに連結されている、請求項1又は2に記載の鞍乗型車両の車体フレーム構造。
  4. 前記前フレーム部は、前記ヘッドパイプから車幅方向に分かれて後方に延びる一対の仮想面に沿った異なる向きに配置された複数の棒状フレームを有し、前記前フレーム部は、前記複数の棒状フレームを互いに連結することでトレリス状に形成され、
    前記後フレーム部は、前記前フレーム部から後方に延びる1つの棒状フレームによって線状に形成される、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の鞍乗型車両の車体フレーム構造。
  5. 前記一対の後フレーム部は、前記車幅方向内方への変形が許容されるように互いに独立して延びる、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の鞍乗型車両の車体フレーム構造。
  6. 前記駆動ユニットは、前記前フレーム部よりも後方に位置する第2マウント部を有し
    前記第2マウント部が、前記連結部材を介して前記ピボットブラケット部に連結され、リヤサスペンションが前記連結部材に連結される、請求項1乃至のいずれか1項に記載の鞍乗型車両の車体フレーム構造。
  7. 前記第1マウント部は、互いに離れた複数位置に配置される、請求項1乃至のいずれか1項に記載の鞍乗型車両の車体フレーム構造。
  8. 前記駆動ユニットの前記後部が前記ピボットブラケット部に支持される、請求項1乃至のいずれか1項に記載の鞍乗型車両の車体フレーム構造
  9. 前記連結部材は前記一対のピボットブラケットにそれぞれ取外し可能に連結され、前記駆動ユニットの前記後部が前記連結部材に車長方向に挿通される締結具によって締結される、請求項に記載の鞍乗型車両の車体フレーム構造。
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