JP4364521B2 - 自動二輪車 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フロントフォークを操向可能に支承するヘッドパイプと、該ヘッドパイプから後ろ下がりに延びるメインフレームとを備える車体フレームに、シリンダ軸線を前後方向にほぼ水平として前記メインフレームの下方に配置されるエンジンが搭載されるとともに、前記エンジンのシリンダヘッドの上方に配置されるエアクリーナが取付けられる自動二輪車に関する。
【0002】
【従来の技術】
車体フレームのメインフレームに、シリンダ軸線を前後方向にほぼ水平として前記メインフレームの下方に配置されるエンジンが支持され、該エンジンのシリンダヘッドの上方にエアクリーナが配置される自動二輪車が、既に知られている(たとえば特許文献1等参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−37166号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、エンジンの大型化に伴って支持剛性を高めるためや、エンジンの下部を支持するために、メインフレームの下方で後ろ下がりに延びるダウンフレームの前端をヘッドパイプに連設することがあり、その場合、シリンダヘッドの上方に配置されるエアクリーナの配置スペースが少なくなり、エアクリーナの容量を充分に大きくすることが困難である。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、エンジンを支持するための左右一対のダウンフレームの前端をヘッドパイプに連設するにあたり、エアクリーナの容量を充分に大きく設定することを可能とした自動二輪車を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、前輪が下端に軸支されたフロントフォークを操向可能に支承するヘッドパイプと、該ヘッドパイプから後ろ下がりに延びるメインフレームとを備える車体フレームに、シリンダ軸線を前後方向にほぼ水平として前記メインフレームの下方に配置されるエンジンが搭載されるとともに、前記エンジンのシリンダヘッドの上方に配置されるエアクリーナが取付けられる自動二輪車において、前記ヘッドパイプは、該ヘッドパイプから車両後方に延出して前記メインフレームの前端部を取付けるヘッドパイプガセットを一体に有しており、前記車体フレームは、前記メインフレームの下方で後ろ下がりに延びるようにして前記ヘッドパイプに前記ヘッドパイプガセットを介して前端部が連設されるとともに前記エンジンの下部を支持する左右一対のダウンフレームを含んでいて、その両ダウンフレームの前半部が、前輪より後方に離間し且つ車両側面視で前記シリンダヘッドと一部重なるように後下がりに傾斜しており、前記エアクリーナが、一方の前記ダウンフレームの前記前半部の前方において該一方のダウンフレームに沿う姿勢で配置され、前記エアクリーナの一部が車両側面視で前記ヘッドパイプガセットと重なるように配置されていて、その重なり位置の後方で前記一方のダウンフレームの前端が該ヘッドパイプガセットに着脱可能に取付けられると共に、該ヘッドパイプガセットに前記一方のダウンフレームを介して前記エアクリーナのクリーナケースが着脱可能に取付けられ、前記一方のダウンフレームの後端は、前記メインフレームの後部に結合したピボットプレートに着脱可能に取付けられることを特徴としており、また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記ダウンフレームが車両側面視で前記シリンダヘッド上のスロットルボディと重なるように配置されることを特徴とする。
【0007】
このような構成によれば、メインフレームの下方で後ろ下がりに延びる左右一対のダウンフレームの前端部をヘッドパイプに連設することで、エンジンの下部を支持して支持剛性を高めることが可能になるとともに、エアクリーナを両ダウンフレームの一方の前方に配置して当該ダウンフレームに沿わせるようにしたので、充分大きな容量のエアクリーナの配置スペースを確保することができる。
【0008】
また請求項記載の発明は、上記請求項1又は2に記載の発明の構成に加えて、前記エアクリーナのクリーナケースは、上下方向に長く形成されるとともにその長手方向を前記一方のダウンフレームに沿わせて配置されることを特徴とし、かかる構成によれば、エアクリーナが車体の側方にはみ出すことを回避しつつエアクリーナの容量を充分に大きくすることができる。
【0009】
請求項記載の発明は、上記請求項記載の発明の構成に加えて、前記ヘッドパイプと、前記メインフレームの前端部を取付けるヘッドパイプガセットとが一体に鋳造成形され、前記クリーナケースの上部が前記ヘッドパイプガセットに取付けられ、前記クリーナケースの下部が前記一方のダウンフレームに取付けられることを特徴とし、かかる構成によれば、車体フレームの構成部品の点数を少なくするとともにクリーナケースの車体フレームへの取付け剛性を高めることができる。
【0010】
請求項記載の発明は、上記請求項記載の発明の構成に加えて、前記ヘッドパイプガセットに方のダウンフレームの前端が溶接されることを特徴とし、かかる構成によれば、エンジンの脱着操作が容易となるだけでなく、ヘッドパイプガセットに着脱可能に取付けられるダウンフレームの前方にエアクリーナが配置されるので、エアクリーナの脱着操作も容易となる。
【0011】
請求項記載の発明は、上記請求項1〜の何れかに記載の発明の構成に加えて、前記エアクリーナの側方に配置されるラジエータが、他方のダウンフレー前方に当該他方のダウンフレームに沿う姿勢で配置されることを特徴とし、かかる構成によれば、充分大きな容量のラジエータの配置スペースを確保することができる。
【0012】
また請求項記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の発明の構成に加えて、前記エアクリーナのクリーナケースは、上下に延びる分割面での分割を可能として相互に結合された左側および右側ケース半体より構成されることを特徴とし、さらに請求項記載の発明は、請求項1〜の何れかに記載の発明の構成に加えて、前記エアクリーナが車両正面視で前記一方のダウンフレームの車幅方向外側に張り出していることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、添付図面に示す本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0014】
図1〜図7は本発明の一実施例を示すものであり、図1は自動二輪車の側面図、図2は車体フレームの側面図、図3は図2の3矢視図、図4は図2の4−4線拡大断面図、図5は図2の5−5線拡大断面図、図6は車体カバーを省略して自動二輪車の前部を拡大して示す側面図、図7は図6の7−7線断面図である。
【0015】
先ず図1〜図3において、この自動二輪車の車体フレーム10は、フロントフォーク11を操向可能に支承するヘッドパイプ12と、該ヘッドパイプ12から後ろ下がりに延びるメインフレーム13と、該メインフレーム13の下方で後ろ下がりに延びるようにして前記ヘッドパイプ12に前端部が連設される左右一対のダウンフレーム14L,14Rと、両ダウンフレーム14L,14Rの後端部間を結ぶクロスメンバー15と、前記メインフレーム13の前後方向中間部に溶接されるハンガプレート16と、前記メインフレーム13の後端部および前記クロスメンバー15間を結ぶピボットプレート17と、前記ハンガプレート16に前端が溶接されて後上がりに延びる左右一対のシートレール18,18と、両シートレール18,18の中間部および前記ピボットプレート17間を結ぶ左右一対の補強フレーム19,19とを備える。
【0016】
前記フロントフォーク11の下端には前輪WFが軸支され、フロントフォーク11の上部にはバー状の操向ハンドル20が連結され、フロントフォーク11には、前輪WFの上方を覆うフロントフェンダ21が支持される。
【0017】
図4を併せて参照して、ヘッドパイプ11は、前記メインフレーム13の前端部を取付けるヘッドパイプガセット22を一体に有して鋳造成形されるものであり、ヘッドパイプガセット22は、その後端部にメインフレーム13の前端部が挿入されるものであり、筒状に形成される。
【0018】
メインフレーム13は、略直角四辺形の外枠部13aと、該外枠部13aの両側のたとえば上下方向中央部間を結ぶ連結枠部13bとで構成される横断面形状を有して、アルミニウム合金の押し出し成形により形成されるものであり、前記ヘッドパイプガセット22は、外形を角筒状としたメインフレーム13の前端部を挿入するようにして横断面四角形の筒状に形成され、ヘッドパイプガセット22の後端部に前端部を挿入したメインフレーム13の前端部がヘッドパイプガセット22に溶接される。またメインフレーム13の後端には、該メインフレーム13の後端開口部を閉鎖するようにしてフェンダステー23が固着される。
【0019】
図5を併せて参照して、左右一対のダウンフレーム14L,14Rはともにアルミニウム合金製のものであり、両ダウンフレーム14L,14Rのうちの一方である右側のダウンフレーム14Rは、角筒部材24の前端および後端にジョイント部材25,26が連設されて成り、また左右一対のダウンフレーム14L,14Rのうちの他方である左側のダウンフレーム14Lは、角筒部材27の後端にジョイント部材28が連設されて成る。
【0020】
右側のダウンフレーム14Rにおいて、角筒部材24の前、後端にジョイント部材25,26を連設するために、両ジョイント部材25,26には、角筒部材24の前、後端部に相対回動不能に嵌合される位置決め突部25a,26aが一体に突設されており、それらの位置決め突部25a,26aを角筒部材24の前、後端部に嵌合せしめた状態で角筒部材24の前、後端にジョイント部材25,26が溶接される。また左側のダウンフレーム14Lにおいて、角筒部材27の後端にジョイント部材28を連設するために、ジョイント部材28には、角筒部材27の後端部に相対回動不能に嵌合される位置決め突部28aが一体に突設されており、該位置決め突部28aを角筒部材27の後端部に嵌合せしめた状態で角筒部材27の後端にジョイント部材28が溶接される。
【0021】
前記ヘッドパイプガセット22の右側面には、鉛直面に沿う平坦な取付け座32が形成されており、左右一対のダウンフレーム14L、14Rのうち右側のダウンフレーム14Rの前端部が該取付け座32に着脱可能に取付けられる。すなわちヘッドパイプガセット22の右側面には、取付け座32に開口するようにしてたとえば上下一対のねじ孔33,33が設けられており、右側のダウンフレーム14Rの前端部を構成するジョイント部材25が前記取付け座32に当接され、前記ジョイント部材25に挿通されるボルト34,34が前記ねじ孔33,33に螺合されることにより、右側のダウンフレーム14Rの前端部が該取付け座32に着脱可能に取付けられる。
【0022】
一方、前記ヘッドパイプガセット22の左側面には、左側のダウンフレーム14Lの前端部すなわち角筒部材27の前端部を両側から挟むガイド部35が前方斜め上方に向いて開いた略U字状にして一体に突設されており、該ガイド部35に嵌入することで位置決めされた角筒部材27の前端部がヘッドパイプガセット22の左側面に溶接される。
【0023】
前記両ダウンフレーム14L,14Rの後端部間を結ぶクロスメンバー15の左端部は、左側のダウンフレーム14Lの後端部を構成するジョイント部材28に、そのクロスメンバー15の一部を嵌合した状態で溶接される。またクロスメンバー15の右端部は、右側のダウンフレーム14Rの後端部を構成するジョイント部材26の内側面に当接され、該ジョイント部材26に挿通されるとともにクロスメンバー15に同軸に螺合されるボルト36を締めつけることにより、右側のダウンフレーム14Rの後端部にクロスメンバー15の右端部が取付けられる。
【0024】
また両ダウンフレーム14L,14Rの後端部をそれぞれ構成するジョイント部材28,26の下面には、ステップ37が取付けられる。
【0025】
ピボットプレート17は、前方側を開いた略U字状の横断面形状を有するように形成されており、該ピボットプレート17の上端部はメインフレーム13の後端部における左右両側面に溶接され、ピボットプレート17の下端部は、前記クロスメンバー15の中間部に固定される。
【0026】
メインフレーム13の下方には、たとえばシリンダ軸線をわずかに前上がりとした水冷式のエンジンEが配置されており、このエンジンEの上部は、前記ハンガプレート16に支持され、エンジンEの下部は両ダウンフレーム14L,14Rにおける角筒部材24,27の中間部に固着されている支持板38…で支持される。またエンジンEの後部は前記ピボットプレート17の上下2箇所に支持される。
【0027】
前記ピボットプレート17には、リヤフォーク39の前端部を上下揺動可能に支承する支持筒40が両側方に突出するようにして固着されており、リヤフォーク39の後端に後輪WRが軸支される。また車体フレーム10におけるシートレール18…およびリヤフォーク39間にはリヤクッション41…が設けられる。前記エンジンEは、変速機MとともにパワーユニットPを構成するものであり、変速機Mの出力はチェーン42を介して後輪WRに伝達される。
【0028】
図6において、エンジンEにおけるシリンダヘッド43の上部側壁には、吸気管44を介してスロットルボディ45が接続されており、前記吸気管44の途中には、燃料噴射モジュール46が取付けられる。この燃料噴射モジュール46は、前記吸気管44からシリンダヘッド43内に向けて燃料を噴射する燃料噴射弁47、該燃料噴射弁47に燃料を供給する燃料ポンプ48、燃料ポンプ48からの燃料供給圧を調整するレギュレータ49、ならびに燃料ポンプ48が吸入する燃料を濾過する燃料フィルタ(図示せず)等がユニット化されて成るものであり、燃料ポンプ48は、前記燃料フィルタおよび燃料ホース(図示せず)を介して燃料タンク50に接続される。
【0029】
またスロットルボディ45には、図示しない電子制御ユニットが付設されており、この電子制御ユニットには、エンジン回転数、エンジン温度、スロットル開度およびクランク位置等が入力されており、それらの入力信号に基づいて前記電子制御ユニットは、燃料噴射弁47、燃料ポンプ48および点火コイル(図示せず)等の作動を制御する。
【0030】
ところで、前記燃料タンク50は、前記シートレール18…で支持されるようにして後輪WRの上方に配置されており、燃料タンク50の上方が、たとえばタンデム型である乗車用シート51で覆われ、該乗車用シート51は燃料タンク50への給油を可能とすべく、開閉可能として前記シートレール18…で支持される。
【0031】
前記スロットルボディ45の上流端は、前記エンジンEにおけるシリンダヘッド43の上方に配置されるエアクリーナ54に接続されるものであり、このエアクリーナ54は、車体フレーム10における前記両ダウンフレーム14L,14Rのうちの一方である右側のダウンフレーム14Rの前方に、当該ダウンフレーム14Rに沿う姿勢で配置される。
【0032】
図7を併せて参照して、前記エアクリーナ54は、合成樹脂製の左側および右側ケース半体56,57が結合されて成るクリーナケース55に、クリーナエレメント58が内蔵されて成るものであり、前記左側および右側ケース半体56,57は、上下に延びる分割面での分割を可能として相互に結合され、クリーナケース55は、上下方向に長く形成されるとともにその長手方向を右側のダウンフレーム14Rに沿わせて配置されている。
【0033】
また前記クリーナエレメント58で浄化するための外部からの空気をクリーナケース55内に導入するための入口管59がクリーナケース55における右側ケース半体57の上部に設けられており、この入口管59はヘッドパイプ12側に向けて開口する。さらにクリーナケース55における左側ケース半体56の下部には、クリーナエレメント58で浄化された空気を導出するための出口管60の上流端が接続されており、該出口管60の下流端が前記スロットルボディ45に接続される。
【0034】
ところで前記左側および右側ケース半体56,57の分割面に対応する部分でクリーナケース55には側方に張り出すフランジ部61が形成されており、クリーナケース55の上部で前記フランジ部61がヘッドパイプガセット22に着脱可能に取付けられ、クリーナケース55の下部で前記フランジ部61が右側のダウンフレーム14Rに着脱可能に取付けられる。すなわち前記フランジ部61には、該フランジ部61の上部から側方に張り出す上部支持板部61aと、フランジ部61の下部から側方に張り出す下部支持板部61bとが一体に設けられており、上部支持板部61aがヘッドパイプガセット22に取付けられ、下部支持板部61bが右側のダウンフレーム14Rに取付けられる。
【0035】
前記上部支持板部61aは、支持ステー62の外端部にボルト63およびナット64により取付けられており、該支持ステー63の内端部は、前記右側のダウンフレーム18Rの前端部を構成するジョイント部材25との共締めにより、ボルト34,34によってヘッドパイプガセット22の右側面に取付けられる。また前記下部支持板部61bは、右側のダウンフレーム14Rにおける角筒部材24の中間部に固着された支持ステー65に当接され、ボルト66およびナット67によって該支持ステー65に取付けられる。
【0036】
エアクリーナ54の左側にはラジエータ68が配置されるものであり、このラジエータ68は、両ダウンフレーム14L,14Rのうちの他方である左側のダウンフレーム14Lの前方に当該ダウンフレーム14Lに沿う姿勢で配置される。
【0037】
しかもラジエータ68の上部はヘッドパイプガセット22に取付けられ、ラジエータ68の下部は左側のダウンフレーム14Lに取付けられる。すなわちヘッドパイプガセット22の左側面に突設された支持ボス69に対向する支持板70がラジエータ68の上部に設けられており、この支持板70がねじ部材71により支持ボス69に取付けられる。またラジエータ68の下部には支持ステー72の一端が取付けられており、この支持ステー72の他端がねじ部材73により左側のダウンフレーム14Lにおける角筒部材27の中間部に取付けられる。
【0038】
再び図1において、車体フレーム10には、該車体フレーム10、前記エンジンEの一部、スロットルボディ45、エアクリーナ54、ラジエータ68および燃料タンク50を覆う合成樹脂製の車体カバー78が取付けられており、この車体カバー78は、メインフレーム13の左右両側に配置されるフロントサイドカバー79…と、ライダーの脚部を前方から覆うようにして両フロントサイドカバー79…の前部に連なるレッグシールド80…と、ヘッドパイプ12を前方から覆うようにして両レッグシールド80…に連なるフロントトップカバー81と、ヘッドパイプ12を後方側から覆うとともにメインフレーム13を上方から覆うようにしてフロントトップカバー81に連なるメインフレームトップカバー82と、燃料タンク50を両側から覆うリヤサイドカバー83とで構成される。また後輪WRの後部上方はリヤフェンダ84で覆われ、このリヤフェンダ84は、前記両シートレール18…で支持されるとともにフェンダステー23で支持される。
【0039】
次にこの実施例の作用について説明すると、車体フレーム10は、フロントフォーク11を操向可能に支承するヘッドパイプ12と、該ヘッドパイプ12から後ろ下がりに延びるメインフレーム13と、該メインフレーム13の下方で後ろ下がりに延びるようにしてヘッドパイプ12に前端部が連設される左右一対のダウンフレーム14L,14Rとを含んでおり、シリンダ軸線を前後方向にほぼ水平として前記メインフレーム13の下方に配置されるエンジンEの下部が前記ダウンフレーム14L,14Rで支持されている。このためエンジンEの支持剛性を高めることが可能になる。
【0040】
またエンジンEにおけるシリンダヘッド43の上方で前記車体フレーム10に取付けられるエアクリーナ54は、前記両ダウンフレーム14L,14Rの一方、この実施例では右側のダウンフレーム14Rの前方に当該ダウンフレーム14Rに沿う姿勢で配置されている。このためダウンフレーム14L,14RでエンジンEの下部を支持するようにしているにもかかわらず、充分大きな容量のエアクリーナ54の配置スペースを確保することができる。
【0041】
またエアクリーナ54のクリーナケース55は、上下方向に長く形成されるとともにその長手方向を右側のダウンフレーム14Rに沿わせて配置されるので、エアクリーナ54が車体の側方にはみ出すことを回避しつつエアクリーナ54の容量を充分に大きくすることができる。
【0042】
しかもエアクリーナ54の左側に配置されるラジエータ68が、左側のダウンフレーム14Lの前方に当該ダウンフレーム14Lに沿う姿勢で配置されるので、充分大きな容量のラジエータ68の配置スペースを確保することもできる。
【0043】
またヘッドパイプ12と、メインフレーム13の前端部を取付けるヘッドパイプガセット22とが一体に鋳造成形されており、クリーナケース55およびラジエータ68の上部がヘッドパイプガセット22に取付けられ、クリーナケース55およびラジエータ68の下部が右側のダウンフレーム14Rに取付けられており、車体フレーム10の構成部品の点数を少なくするとともにクリーナケース55およびラジエータ68の車体フレーム10への取付け剛性を高めることができる。
【0044】
またメインフレーム13は、略直角四辺形の外枠部13aと、該外枠部13aの両側のたとえば上下方向中央部間を結ぶ連結枠部13bとで構成される横断面形状を有して、アルミニウム合金の押し出し成形により形成されており、メインフレーム13をその剛性を確保しつつ軽量化することができる。
【0045】
さらにヘッドパイプガセット22には、右側のダウンフレーム14Rが着脱可能に取付けられるとともに左側のダウンフレーム14Lが溶接されているので、エンジンEの脱着操作が容易となるだけでなく、ヘッドパイプガセット22に着脱可能に取付けられる右側のダウンフレーム14Rの前方にエアクリーナ54が配置されるので、エアクリーナ54の脱着操作も容易となる。
【0046】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0047】
たとえば上記実施例では、メインフレーム13の連結枠部13bが、外枠部13aの両側の上下方向中央部間を結ぶように配置されていたが、複数の連結枠部13b…で外枠部13aの両側を結ぶようにしてメインフレーム13が構成されていてもよく、また外枠部13aだけで剛性を確保し得る場合には連結枠部13bを省略してもよい。
【0048】
【発明の効果】
以上のように発明によれば、メインフレームの下方で後ろ下がりに延びる左右一対のダウンフレームの前端部をヘッドパイプに連設することで、エンジンの下部を支持してエンジンの支持剛性を高めることが可能になるとともに、エアクリーナを両ダウンフレームの一方の前方に配置して当該ダウンフレームに沿わせるようにしたので、充分大きな容量のエアクリーナの配置スペースを確保することができる。
【0049】
また請求項の発明によれば、エアクリーナが車体の側方にはみ出すことを回避しつつエアクリーナの容量を充分に大きくすることができる。
【0050】
また請求項の発明によれば、車体フレームの構成部品の点数を少なくするとともにクリーナケースの車体フレームへの取付け剛性を高めることができる。
【0051】
また請求項の発明によれば、エンジンの脱着操作が容易となるだけでなく、エアクリーナの脱着操作も容易となる。
【0052】
さらに請求項の発明によれば、充分大きな容量のラジエータの配置スペースを確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自動二輪車の側面図である。
【図2】 車体フレームの側面図である。
【図3】 図2の3矢視図である。
【図4】 図2の4−4線拡大断面図である。
【図5】 図2の5−5線拡大断面図である。
【図6】 車体カバーを省略して自動二輪車の前部を拡大して示す側面図である。
【図7】 図6の7−7線断面図である。
【符号の説明】
10・・・車体フレーム
11・・・フロントフォーク
12・・・ヘッドパイプ
13・・・メインフレーム
13a・・外枠部
13b・・連結枠部
14R・・一方のダウンフレーム
14L・・他方のダウンフレーム
22・・・ヘッドパイプガセット
43・・・シリンダヘッド
45・・・スロットルボディ
54・・・エアクリーナ
55・・・クリーナケース
56・・・左側ケース半体
57・・・右側ケース半体
68・・・ラジエータ
E・・・・エンジン
Wf・・・前輪

Claims (8)

  1. 前輪(Wf)が下端に軸支されたフロントフォーク(11)を操向可能に支承するヘッドパイプ(12)と、該ヘッドパイプ(12)から後ろ下がりに延びるメインフレーム(13)とを備える車体フレーム(10)に、シリンダ軸線を前後方向にほぼ水平として前記メインフレーム(13)の下方に配置されるエンジン(E)が搭載されるとともに、前記エンジン(E)のシリンダヘッド(43)の上方に配置されるエアクリーナ(54)が取付けられる自動二輪車において、
    前記ヘッドパイプ(12)は、該ヘッドパイプ(12)から車両後方に延出して前記メインフレーム(13)の前端部を取付けるヘッドパイプガセット(22)を一体に有しており、
    前記車体フレーム(10)は、前記メインフレーム(13)の下方で後ろ下がりに延びるようにして前記ヘッドパイプ(12)に前記ヘッドパイプガセット(22)を介して前端部が連設されるとともに前記エンジン(E)の下部を支持する左右一対のダウンフレーム(14L,14R)を含んでいて、その両ダウンフレーム(14L,14R)の前半部が、前輪(Wf)より後方に離間し且つ車両側面視で前記シリンダヘッド(43)と一部重なるように後下がりに傾斜しており、
    前記エアクリーナ(54)が、一方の前記ダウンフレーム(14R)の前記前半部の前方において該一方のダウンフレーム(14R)に沿う姿勢で配置され、
    前記エアクリーナ(54)の一部が車両側面視で前記ヘッドパイプガセット(22)と重なるように配置されていて、その重なり位置の後方で前記一方のダウンフレーム(14R)の前端が該ヘッドパイプガセット(22)に着脱可能に取付けられると共に、該ヘッドパイプガセット(22)に前記一方のダウンフレーム(14R)を介して前記エアクリーナ(54)のクリーナケース(55)が着脱可能に取付けられ、
    前記一方のダウンフレーム(14R)の後端は、前記メインフレーム(13)の後部に結合したピボットプレート(17)に着脱可能に取付けられることを特徴とする自動二輪車。
  2. 記ダウンフレーム(14L,14R)が車両側面視で前記シリンダヘッド(43)上のスロットルボディ(45)と重なるように配置されることを特徴とする、請求項1に記載の自動二輪車。
  3. 前記エアクリーナ(54)のクリーナケース(55)は、上下方向に長く形成されるとともにその長手方向を前記一方のダウンフレーム(14R)に沿わせて配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動二輪車。
  4. 前記ヘッドパイプ(12)と、前記メインフレーム(13)の前端部を取付けるヘッドパイプガセット(22)とが一体に鋳造成形され、前記クリーナケース(55)の上部が前記ヘッドパイプガセット(22)に取付けられ、前記クリーナケース(55)の下部が前記一方のダウンフレーム(14R)に取付けられることを特徴とする請求項記載の自動二輪車。
  5. 前記ヘッドパイプガセット(22)に方のダウンフレーム(14L)の前端が溶接されることを特徴とする請求項記載の自動二輪車。
  6. 前記エアクリーナ(54)の側方に配置されるラジエータ(68)が、他方のダウンフレーム(14L)前方に当該他方のダウンフレーム(14L)に沿う姿勢で配置されることを特徴とする、請求項1〜の何れかに記載の自動二輪車。
  7. 前記エアクリーナ(54)のクリーナケース(55)は、上下に延びる分割面での分割を可能として相互に結合された左側および右側ケース半体(56,57)より構成されることを特徴とする、請求項1〜3の何れかに記載の自動二輪車。
  8. 前記エアクリーナ(54)が車両正面視で前記一方のダウンフレーム(14R)の車幅方向外側に張り出していることを特徴とする、請求項1〜の何れかに記載の自動二輪車。
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