JP6112474B2 - ウェーハ昇降装置、エピタキシャルウェーハの製造方法 - Google Patents

ウェーハ昇降装置、エピタキシャルウェーハの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ウェーハを支持するサセプタ上にウェーハを着脱するためにサセプタに対してウェーハを昇降させるウェーハ昇降装置及びウェーハ上にエピタキシャル層を気相成長させるエピタキシャルウェーハの製造方法に関する。
一般的に枚葉式エピタキシャルウェーハ製造装置(気相成長装置)を用いて、研磨後のウェーハ上にエピタキシャル層を成層する場合、サセプタと称される載置部にウェーハを載置した状態で気相成長の反応を行う。また、サセプタへのウェーハの着脱はリフトピンと称されるサセプタに対し相対的に昇降動作をする複数本のピンにて行っている(例えば特許文献1、2参照)。
サセプタは縁部領域を有し、かつ縁部領域の内側にポケットを有している。そのポケットはウェーハよりも数ミリ大きい。ポケットにウェーハが収まる事により、サセプタを回転してもウェーハが特定位置に収まる事ができ、均質な反応が行われる。しかし、ポケット内においてウェーハの位置ずれが起きると、ポケットとウェーハの隙間の違いにより、処理ガスの局所的な乱流が発生する。その乱流の発生により、局所的にエピタキシャル層の膜厚が不均一となり、フラットネス悪化の要因となる。
ウェーハの位置ずれの要因として、サセプタの熱変形によるサセプタ設置位置のずれ、ウェーハの熱変形によるポケット内でのウェーハ位置ずれ等が想定されるが、その他の要因としてリフトピン上でのウェーハ位置ずれが考えられる。
複数本のリフトピンは、サセプタとサセプタを支持するサポートシャフトとに形成された貫通孔に挿通され上下動をするが、それぞれのリフトピンは独立に設置されている。この場合、貫通孔にはリフトピンが上下動できるようにある程度のクリアランスが設けられているため、リフトピン上にウェーハが存在する場合、ウェーハの荷重等によりぐらつきが発生する。そのぐらつきによりウェーハのサセプタへの載置位置にバラつきが発生、すなわちサセプタ上でウェーハの位置ずれが起きる可能性がある。
このリフトピンのぐらつきに関し、特許文献1、2には、各リフトピンが相互に接続された構成が開示されている。詳細には、特許文献1には、複数のリフトピンが中間位置にて一体化した構成が開示されている。また特許文献2には、リフトピンの頭部にはサセプタの貫通孔を塞ぐフランジが形成されており、各リフトピンのフランジ間が円弧状のリフトリングで相互接続された構成が開示されている。これら特許文献1、2の構成によれば、各リフトピンが独立に設置されている場合に比べて、リフトピンのぐらつきを抑制できる。
特許第4401449号公報 特開2001−313329号公報
しかしながら、特許文献1のリフトピンでは、複数のリフトピンを一体化したことによって、部材設置の都合状リフトピンの頭部は棒状にしなければならない。この場合、リフトピンが挿通されるサセプタの貫通孔に隙間が発生し、その隙間から、サセプタを照射するランプの照射光やサセプタ下面に回り込んだ反応ガスが、ウェーハ裏面側に入り込む。その結果、ウェーハ裏面のリフトピンと同位置に局所的なデポ(堆積物)を引き起こし、ウェーハ裏面品質の悪化が懸念される。
この点、特許文献2のリフトピンでは、頭部のフランジにより貫通孔が塞がるのでウェーハ裏面品質の悪化を防止できる。しかし、特許文献2のリフトピンでは、リフトピン間を相互接続する補助部材がリフトピンの頭部(フランジ)に設けられているので、その補助部材を設置するためのスペースをサセプタの上面に確保する必要上、サセプタ上面の構造が複雑になってしまう。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、サセプタに対してウェーハを昇降させるウェーハ昇降装置において、ウェーハ裏面品質の悪化を防止し、かつ、サセプタ上面の構造を簡素にしつつ、サセプタへウェーハを載置する際の載置位置を安定させ、位置ずれを低減できるウェーハ昇降装置およびそれを用いたエピタキシャルウェーハの製造方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明のウェーハ昇降装置は、ウェーハをその下面側から支持するサセプタに形成された、前記サセプタの上面と下面間を貫通する複数の貫通孔のそれぞれに挿通されて、前記サセプタに対し相対的に昇降動作する、前記サセプタ上にウェーハを着脱するための複数本のリフトピンを備え、
前記サセプタの下面は、サポートシャフトにより支持されており、
前記サポートシャフトは、支柱と、その支柱の上部から斜め上方に放射するように設けられた複数のアームとを備え、
前記アームの先端が前記サセプタの下面に接続されており、
前記アームには前記リフトピンが挿通されている孔が形成されており、
前記リフトピンは、上部にキャップ部と前記キャップ部の下に前記キャップ部より直径の小さな直胴部とを有し、ウェーハを持ち上げていないときは前記キャップ部が前記貫通孔にて前記サセプタに引っかかるようにして懸垂され、
前記複数本のリフトピンの前記直胴部間を相互接続する補助部材を備え、
前記補助部材は、前記リフトピンがウェーハを持ち上げていない状態で前記アームの孔よりも上に位置し、前記リフトピンがウェーハを持ち上げている状態で前記サセプタの下面より下に位置し、
前記補助部材の前記直胴部との固定部は、固定片と、その固定片に間をあけて対向する位置に設けられた可動片と、その可動片を前記固定片に近づく方向及び前記固定片から離れる方向に移動させる機構とを備え、前記固定片と前記可動片の間に挟み込むようにして前記直胴部を固定することを特徴とする。
本発明によれば、複数本のリフトピンは補助部材により相互接続されているので、その補助部材が無い場合に比べてウェーハを昇降させる際のリフトピンのぐらつきを抑制できる。これにより、サセプタへウェーハを載置する際の載置位置を安定でき、ウェーハの載置位置ずれを低減できる。また、補助部材は、各リフトピンの上部(キャップ部)より下の直胴部間を相互接続しているので、サセプタ上面にその補助部材の設置スペースを確保しなくても良く、サセプタ上面の構造を簡素にできる。さらに、リフトピンの上部には直胴部より径の大きいキャップ部が設けられ、ウェーハを持ち上げていないときはそのキャップ部が貫通孔にてサセプタに引っかかるので、サセプタの下側から貫通孔の隙間をとおってきた反応ガスやランプの照射光などをキャップ部で遮断できる。よって、ウェーハ裏面品質が悪化するのを防止できる。
また、本発明において、前記直胴部と前記補助部材とは着脱可能な手段により固定されているとするのが好ましい。このように、着脱可能な手段を用いることでリフトピン及び補助部材の設置が容易になる。具体的には例えば、先ずリフトピンと補助部材とが固定されていない状態で各リフトピンをサセプタの上面側から貫通孔に挿通させ、その後、各リフトピンの直胴部と補助部材とを着脱可能な手段により固定する。これによって、リフトピンの上部に貫通孔に引っかかるキャップ部が設けられているにもかかわらず、相互接続された複数本のリフトピンを所定位置に簡単に設置できる。
また、本発明において、前記貫通孔は、前記リフトピンがウェーハを持ち上げていないときに前記キャップ部が嵌る第1孔と、その第1孔の下に配置されて前記直胴部の直径以上、前記キャップ部の直径より小さい第2孔とを有する。このように貫通孔を構成することで、ウェーハを持ち上げていないときはキャップ部が貫通孔にてサセプタに引っかかり、キャップ部で第2孔を塞ぐことができる。
本発明のエピタキシャルウェーハの製造方法は、本発明のウェーハ昇降装置によりウェーハを前記サセプタ上から着脱し、前記ウェーハ上にエピタキシャル層を気相成長させることを特徴とする。これによれば、本発明のウェーハ昇降装置によりウェーハをサセプタ上から着脱するので、サセプタでのウェーハの位置ずれを低減できる。結果、膜厚均一なエピタキシャル層を有したエピタキシャルウェーハを得ることができる。また、ウェーハ裏面品質が良好なエピタキシャルウェーハを得ることができる。
本発明が適用された気相成長装置の側面断面図であり、ウェーハが持ち上がっていない状態の図である。 リフトピンの側面図である。 本発明が適用された気相成長装置の側面断面図であり、ウェーハが持ち上がった状態の図である。 補助部材の平面図の第1例を示した図である。 補助部材の平面図の第2例を示した図である。 リフトピンが相互接続されていないタイプの気相成長装置の側面断面図であり、ウェーハが持ち上がっていない状態の図である。 リフトピンが相互接続されていないタイプの気相成長装置の側面断面図であり、ウェーハが持ち上がった状態の図である。 リフトピンと補助部材とが一体化したタイプの気相成長装置の側面断面図である。 変形例に係る補助部材19の固定部194周辺を抜き出した図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は、シリコンウェーハ等のウェーハの表面上にシリコン単結晶膜等のエピタキシャル層を気相成長させる枚葉式の気相成長装置1の側面断面図を示している。
気相成長装置1は透明石英部材等から構成された反応容器10を備えている。その反応容器10には、反応容器10内に原料ガス(例えばトリクロロシラン)及び原料ガスを希釈するためのキャリアガス(例えば水素)を含む気相成長ガスを、後述するサセプタ13の上側領域に導入してサセプタ13に載置されたウェーハWの主表面上に供給するガス導入口11が形成されている。そのガス導入口11は、反応容器10の水平方向における一端側に形成されている。また、反応容器10には、ガス導入口11が設けられた側と反対側に、反応容器10内のガスを排出するガス排出口12が形成されている。
反応容器10の上下には、エピタキシャル成長時にウェーハWをエピタキシャル成長温度(例えば900〜1200℃)に加熱するランプ18が設けられている。ランプ18は、水平方向に複数設けられている。ランプ18としては例えばハロゲンランプが採用される。
反応容器10内には、ウェーハWをその下面側から支持する例えば黒鉛製のサセプタ13が設けられている。そのサセプタ13の上面には凹形状のポケット132が形成されている。そのポケット132は、サセプタ13の上面縁部領域131の内側に形成されている。ポケット132は、上から見たときに、ウェーハWの直径よりも数ミリ大きい直径の円形状に形成される。また、ポケット132の深さは、ウェーハWの厚さと同程度となっている。ウェーハWはポケット132に載置される。
ポケット132の底面には、サセプタ13の厚さ方向に貫通する、つまりポケット132の底面(サセプタ13の上面)とサセプタ13の下面間を貫通する複数の貫通孔133が形成されている。本実施形態では、貫通孔133は3つ形成されている。3つの貫通孔133は、ポケット132を上から見たときに例えばポケット132の中心を中心とした円周上に等間隔となるように形成されている。言い換えると、3つの貫通孔133を直線で結ぶと正三角形状となるように、それら貫通孔133が形成されている。また、各貫通孔133は、ポケット132に載置されたウェーハWの外周寄り部分の直下に形成されている。
各貫通孔133は、ポケット132の底面からの一部区間133aがポケット132の底面に近づくほど径が大きくなるテーパー状とされ、残りの一部区間133bがテーパー状区間133aの下端径と同径の円筒状とされる。以下、テーパー状区間133aを第1孔といい、円筒状区間133bを第2孔という。第1孔133aは、後述するリフトピン15のキャップ部152(頭部)が嵌る孔であり、キャップ部152が嵌ったときにそのキャップ部152が第1孔133aからはみ出ないように、第1孔133aの深さが定められている。第2孔133bの径は、キャップ部152の径(厳密にはキャップ部152の先端の径)よりも小さく、後述するリフトピン15の直胴部151の径よりも若干大きい。
サセプタ13はその下面がサポートシャフト14により支持されている。そのサポートシャフト14は、支柱141と、その支柱141の上部から斜め上方に放射するように設けられた複数(例えば3つ)のアーム142とを備えている。各アーム142の先端がサセプタ13の底面外周付近の部分に接続されている。また、各アーム142には、リフトピン15(直胴部151)が挿通されている孔143が形成されている。その孔143は、直胴部151の径よりも若干大きい径の孔である。
支柱141の下端には駆動装置17が接続されている。その駆動装置17は、気相成長時に支柱141を回転駆動したり、後述するピンリフト装置16を上下動させたりする装置である。駆動装置17により支柱141が回転駆動されることで、気相成長時にはサセプタ13及びウェーハWが回転する。これにより、気相成長ガスがウェーハWの主表面に均一に供給されるようになっている。
サセプタ13の貫通孔133及びサポートシャフト14の貫通孔143にはリフトピン15が挿通されている。本実施形態では、リフトピン15は3本設けられている。図2にそのリフトピン15の側面図を示す。リフトピン15は、真っ直ぐに伸びた棒状(例えば円柱状)の直胴部151と、その直胴部151の上端に続く形で設けられて先端にいくほど径が大きくなるテーパー状のキャップ部152(頭部)とを備えている。なお、キャップ部152の形状は第2孔133bの径よりも大きいのであればどのような形状でも良い。
図2に示すように、直胴部151の側面には、軸方向の中央付近にねじ山153が形成されている。なお、そのねじ山153は、図2のように直胴部151の一部区間で形成されたとしても良いし、全区間で形成されたとしても良い。また、ねじ山153は、直胴部151の中央付近以外の一部区間(例えば直胴部151の下端付近)に形成されたとしても良い。
図1に示すように、リフトピン15は、ウェーハWが持ち上がっていない状態で、つまりウェーハWがポケット132に収まっている状態で、キャップ部152が第1孔133aに嵌り第2孔133bで引っかかることで、サセプタ13から懸垂する。このとき、リフトピン15(直胴部151)の下端は水平方向には何ら支持されていない状態になっている。また、その下端の上下方向における支持に関し、リフトピン15の下端は図1のように後述する支持台163に接していても良いし、支持台163から離れていても良い。リフトピン15の下端が支持台163に接している場合には、リフトピン15は支持台163により上下方向に支持されることになる。リフトピン15の下端が支持台163から離れる場合には、リフトピン15は上下方向にも何ら支持されないことになる。
ウェーハWがポケット132に収まっている状態ではリフトピン15のキャップ部152で貫通孔133(厳密には貫通孔133の第2孔133b)を塞ぐ形となるので、貫通孔133の隙間からランプ18の照射光や、サセプタ13の下面に回り込んだ気相成長ガスがウェーハ裏面側に入り込むのを防止できる。その結果、ウェーハ裏面のリフトピン15と同位置に局所的なデポが引き起るのを防止でき、ウェーハ裏面品質が悪化してしまうのを防止できる。
リフトピン15の下方には、各リフトピン15をサセプタ13に対して相対的に昇降動作(上下動)させるためのピンリフト装置16が設けられている。そのピンリフト装置16は、サポートシャフト14の支柱141を囲むように配置された上下動可能なリフトチューブ161と、そのリフトチューブ161の上部から放射状に延びる3本のリフトアーム162と、各リフトアーム162の先端に接続された支持台163とを備えている。支持台163は、少なくともウェーハWを持ち上げるときにリフトピン15の下端を支持する。
リフトチューブ161の下端は駆動装置17に接続されている。そして、この駆動装置17によりリフトチューブ161が上下に駆動される。これによって、リフトピン15も上下動し、ウェーハWがサセプタ13に対して昇降動作する。図3は、ウェーハWがサセプタ13から持ち上がった状態を示している。
図1に示すように、3本のリフトピン15は補助部材19により相互接続されている。その補助部材19は各リフトピン15の直胴部151間を相互接続している。図4は、補助部材19を平面図の一例を示している。図5は、補助部材19の平面図の別例を示している。補助部材19は、各直胴部151に固定される3つの固定部191と、それら固定部191間を連結する連結部192とを備えている。3つの固定部191間の位置関係は、3つの貫通孔133や3本のリフトピン15間の位置関係と同じとなっている。
図4、図5に示すように、各固定部191にはリフトピン15(直胴部151)が挿入される挿入孔193が形成されている。その挿入孔193は固定部191の上面と下面間を貫通している。挿入孔193の径は直胴部151の径と同じに設定されている。また、挿入孔193の内面には直胴部151に形成されたねじ山153(図2参照)と同ピッチのねじ溝が形成されている。
連結部192は、図4の例では、2つの固定部191間を最短距離で連結する3組の直線棒状部材から構成されている。図4の平面視から見ると連結部192は全体で三角形状となっている。また、図5の例では、連結部192は、3つの固定部191間の中心Oから各固定部191に延びた直線棒状部材から構成されている。図5の平面視から見ると連結部192は全体でY字状となっている。
なお、連結部192は、図4、図5の形状に限定されるわけではなく、固定部191間を連結できるのであればどのような形状であっても良い。例えば、図4において、直線棒状部材に代えて3組の円弧状の棒状部材で連結部を構成しても良く、この場合には連結部は全体で円状となる。また、連結部は板状部材から構成しても良い。
補助部材19は、挿入孔193に形成されたねじ溝と図2のねじ山153とが嵌合(ねじ締結)することで、リフトピン15間を相互接続する。本実施形態では、ねじ山153は直胴部151の中央付近に形成されているので、補助部材19は直胴部151の中央付近間を相互接続する。このとき、図1に示すように、ウェーハWが持ち上がっていない状態では、補助部材19はサポートシャフト14の貫通孔143よりも上に位置する。また、図3に示すように、ウェーハWが持ち上がった状態では、補助部材19はサセプタ13の下面より下に位置する。
補助部材19は、各リフトピン15が各貫通孔133に挿通された後に各リフトピン15に装着される。具体的には、各リフトピン15が各貫通孔133に挿通されている状態で、直胴部151をその下端側から固定部191の挿入孔193に挿入していく。この際、リフトピン15を回転させながらねじ山153と挿入孔193に形成されたねじ溝とを嵌合していく。これによって、キャップ部152の存在によりリフトピン15をサセプタ13の上面側からしか設置できなくても、3つのリフトピン15及びそれらを相互接続する補助部材19を所定位置に簡単に設置できる。なお、装着した補助部材19をリフトピン15から取り外す場合には、装着したときと逆の手順を踏めばよい。このように、補助部材19をリフトピン15に簡単に着脱することができる。
各リフトピン15を補助部材19で相互接続することで、図3に示すように、ウェーハWを昇降させる際のリフトピン15のぐらつきを抑制できる。これによって、ポケット132内におけるウェーハWの載置位置を安定できる。すなわち、ポケット132内にウェーハWを載置したときに、ウェーハWの外周とポケット132の側面との隙間を周方向に亘って均等にできる。よって、ポケット132とウェーハWとの隙間の違いによる処理ガスの局所的な乱流の発生を抑制でき、膜厚均一なエピタキシャル層を成膜できる。
これに対して、図6に示す各リフトピン15が独立している構成、つまり、各リフトピン15間を相互接続する補助部材が設けられていない構成の場合には、図7に示すように、ウェーハWを昇降させる際にウェーハWの荷重等によりリフトピン15がぐらつく。図7において、破線部分はリフトピン15及びウェーハWがぐらついた状態を示している。その結果、ウェーハWの載置位置のずれが大きくなり、エピタキシャル層の膜厚均一性が低下してしまう。なお、図6、図7の気相成長装置2は、補助部材19(図1参照)が設けられていない点以外は図1の気相成長装置1の構成と同じであり、図1の構成と同一構成には同一符号を付している。
次に、図1の気相成長装置1を用いてシリコンエピタキシャルウェーハを製造する方法を説明する。先ず、ランプ18により投入温度(例えば650℃)に調整した反応容器10内にシリコンウェーハWを搬入する。具体的には、ピンリフト装置16により各リフトピン15を上昇させて、搬入ロボット(図示外)によりウェーハWをリフトピン15の先端に載置する。その後、各リフトピン15を下降させて、ウェーハWをポケット132の中心に載置する。ここで反応容器10にはシリコンウェーハWが投入される前段階から、ガス導入口11を介して水素ガスが導入されている。
次にサセプタ13上のシリコンウェーハWをランプ18により熱処理温度(例えば1050〜1200℃)まで加熱する。次に、シリコンウェーハWの表面に形成されている自然酸化膜を除去する為の気相エッチングを行う。なお、この気相エッチングは、具体的には、次工程である気相成長の直前まで行われる。
次に、シリコンウェーハWを所望の成長温度(例えば1050〜1180℃)まで降温し、ガス導入口11を介してシリコンウェーハWの表面上に原料ガス(例えばトリクロロシラン)及びパージガス(例えば水素)をそれぞれ略水平に供給することによってシリコンウェーハWの表面上にシリコン単結晶膜を気相成長させシリコンエピタキシャルウェーハとする。最後に、反応容器10を取り出し温度(例えば650℃)まで降温した後、リフトピン15を上昇させて、搬出ロボット(図示外)によりシリコンエピタキシャルウェーハを反応容器10外へと搬出する。
以下、本発明の実施例及び比較例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
図1の気相成長装置1を用いて、直径300mm、主表面の面方位(100)のP型シリコン単結晶ウェーハを用いて、サセプタに載置する際の載置位置の繰り返し精度の評価、及び目標厚さ5μmにてP型シリコンエピタキシャル層(抵抗率10Ω・cm)を成長させた際のリフトピン直上の局所的な裏面デポ量の評価を行った。
比較例1としてリフトピン頭部がキャップ形状でリフトピン間を相互接続していないタイプの気相成長装置(図6の気相成長装置2)を用いて、上記実施例と同様の評価を行った。また、比較例2としてリフトピン頭部が棒形状でリフトピン間を相互接続したタイプの気相成長装置(図8の気相成長装置3)を用いて、上記実施例と同様の評価を行った。なお、図8の気相成長装置3では、複数のリフトピン211と、それらリフトピン211間を相互接続する補助部材212とが一体化した構成である。この構成では、リフトピン211と補助部材212との一体化部品21を気相成長装置の所定位置に設置する際の都合上、リフトピン211の頭部を棒状にして、サセプタ13の貫通孔134に頭部が挿通できるようにする必要がある。この場合、貫通孔134の隙間からランプ18の照射光や気相成長ガスがウェーハ裏面側に入り込み、ウェーハ裏面品質が悪化してしまう。なお、図8の気相成長装置3は、一体化部品21及び貫通孔134以外は図1の気相成長装置1の構成と同じであり、図1の構成と同一構成には同一符号を付している。
載置位置の繰り返し精度の評価では、リフトピンを用いてサセプタにウェーハを5回着脱させて、各回でサセプタ上でのウェーハの載置ずれ量(ポケット中心からのずれ量)を求めた。そして、5回分の載置ずれ量のうち最大値と最小値の差分を算出した。比較例1では0.25mmだったのに対し、比較例2では0.10mm、実施例では0.11となり、リフトピンを相互接続することで載置位置のバラつきが小さくなり、載置精度が改善できることが示せた。
局所的な裏面デポ量の評価では、シリコンエピタキシャル層を成膜した後に、リフトピン位置に相当するウェーハ裏面部分の凹凸形状を測定し、得られた凹凸形状のPV値(測定値)を局所的な裏面デポ量として評価した。なお、ここでは、複数のリフトピン位置に相当する複数のウェーハ裏面部分のうちの一つに着目して、裏面デポ量を評価した。比較例2でPV値が15.6nmだったのに対し、比較例1では1.0nm、実施例では1.2nmとなり、リフトピン頭部をキャップ形状とすることでウェーハ裏面品質が改善できることを示せた。以上の結果を以下の表1に示す。
以上説明したように、本発明によれば、ウェーハ裏面の品質を維持しつつ、サセプタに載置する際のウェーハの位置バラつきを低減でき、安定したサセプタ上へのウェーハ載置が可能となる。また、補助部材はリフトピンの直胴部間を相互接続するので、リフトピンの頭部間を相互接続する場合に比べて、補助部材の設置スペースを容易に確保できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載を逸脱しない限度で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、リフトピンが3本の例を説明したが、リフトピンは3本以上で何本設けられたとしても良い。この場合、リフトピンの本数に応じて補助部材の構成も変わることになる。
また、リフトピンの直胴部との固定を行う補助部材の固定部は、例えば図9の構成でも良い。図9は、補助部材19の変形例を示し、詳細には、直胴部151の軸方向から見たときの、補助部材19の固定部194周辺を抜き出した図である。この図9の固定部194はモンキーレンチの如くの構造となっており、連結部192に接続された固定片194aと、その固定片194aに間をあけて対向する位置に設けられた可動片194bと、その可動片194bを固定片194aに近づく方向及び固定片194aから離れる方向に移動させる機構194c(ウォームギアなど)とを備えている。図9に示すように、直胴部151を固定片194aと可動片194bの間に挟んだ状態で、機構194cにより可動片194bを固定片194aに近づく方向に移動させることで、直胴部151を固定片194aと可動片194bとで締め付けることができる。これによって、固定部194を直胴部151に固定できる。
1 気相成長装置
13 サセプタ
132 ポケット
133 貫通孔
133a 第1孔
133b 第2孔
15 リフトピン
151 直胴部
152 キャップ部
153 ねじ山
19 補助部材
191 固定部
192 連結部
193 挿入孔

Claims (3)

  1. ウェーハをその下面側から支持するサセプタに形成された、前記サセプタの上面と下面間を貫通する複数の貫通孔のそれぞれに挿通されて、前記サセプタに対し相対的に昇降動作する、前記サセプタ上にウェーハを着脱するための複数本のリフトピンを備え、
    前記サセプタの下面は、サポートシャフトにより支持されており、
    前記サポートシャフトは、支柱と、その支柱の上部から斜め上方に放射するように設けられた複数のアームとを備え、
    前記アームの先端が前記サセプタの下面に接続されており、
    前記アームには前記リフトピンが挿通されている孔が形成されており、
    前記リフトピンは、上部にキャップ部と前記キャップ部の下に前記キャップ部より直径の小さな直胴部とを有し、ウェーハを持ち上げていないときは前記キャップ部が前記貫通孔にて前記サセプタに引っかかるようにして懸垂され、
    前記複数本のリフトピンの前記直胴部間を相互接続する補助部材を備え、
    前記補助部材は、前記リフトピンがウェーハを持ち上げていない状態で前記アームの孔よりも上に位置し、前記リフトピンがウェーハを持ち上げている状態で前記サセプタの下面より下に位置し、
    前記補助部材の前記直胴部との固定部は、固定片と、その固定片に間をあけて対向する位置に設けられた可動片と、その可動片を前記固定片に近づく方向及び前記固定片から離れる方向に移動させる機構とを備え、前記固定片と前記可動片の間に挟み込むようにして前記直胴部を固定することを特徴とするウェーハ昇降装置。
  2. 前記貫通孔は、前記リフトピンがウェーハを持ち上げていないときに前記キャップ部が嵌る第1孔と、その第1孔の下に配置されて前記直胴部の直径以上、前記キャップ部の直径より小さい第2孔とを有することを特徴とする請求項1に記載のウェーハ昇降装置。
  3. 請求項1又は2に記載のウェーハ昇降装置によりウェーハを前記サセプタ上から着脱し、前記ウェーハ上にエピタキシャル層を気相成長させることを特徴とするエピタキシャルウェーハの製造方法。
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