JP4300523B2 - エピタキシャル成長装置 - Google Patents

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Description

この発明は半導体ウェーハの表面にエピタキシャル膜を成膜するエピタキシャル成長装置、詳しくはそのエピタキシャル成長装置におけるサセプタの支持部材の改良に関する。
エピタキシャルウェーハは、半導体ウェーハの表面にエピタキシャル成長によるエピタキシャル膜が成膜されたものである。近年、MOSメモリデバイスの高集積化に伴い、α粒子によるメモリの誤動作(ソフトエラー)やCMOS・ICにおけるラッチアップが無視できなくなっている。これらの問題解決に、エピタキシャル膜を有するエピタキシャルウェーハが有効であることが認識されており、最近ではCMOS・ICの製造にエピタキシャルウェーハが積極的に使用されている。
エピタキシャル膜を成膜する装置には、枚葉式のエピタキシャル成長装置がある。このエピタキシャル成長装置は、コンパクトな反応室を有しており、ハロゲンランプによる輻射加熱方式を採用している。枚葉処理であるため、均熱条件、ガス流分布の設計が容易であり、エピタキシャル膜特性を高くすることが可能である。したがって、大口径の半導体ウェーハを処理するのに有効な装置である。
図6は、従来に係るエピタキシャル成長装置50の構成を示している。このエピタキシャル成長装置50には、上側ドーム3と下側ドーム4とが対向して設けられ、これらはドーム取付体5で固定されている。これにより、密閉された反応室2が形成される。上側ドーム3および下側ドーム4は、石英などの透明な素材で形成されている。ドーム取付体5の所定位置には、反応室2にガスを流入するガス供給口12が設けられる。また、ドーム取付体5の対向位置には、反応室2内のガスをこの外部へ排出するガス排出口13が設けられている。そして、反応室2の上方および下方には、これを加熱するハロゲンランプ6がそれぞれ設けられる。
反応室2内には、半導体ウェーハWを搭載する円板状のサセプタ20が設けられている。図7に示すように、サセプタ20は、その一部が裏面に当接するサセプタ支持部材18により支持される。サセプタ支持部材18は、中心部の支持材18dと、120°間隔を有して放射状に形成された3本の支持材18a〜18cとで構成されている。サセプタ支持部材18の下方には軸部7が連結され、これにより、サセプタ20はサセプタ支持部材18とともに回転自在に設けられる。
上記エピタキシャル成長装置50でのエピタキシャル膜を成膜する方法にあっては、まず、反応室2内のサセプタ20の表面に半導体ウェーハWを搭載する。次いで、軸部7を回転させて、サセプタ支持部材18に支持されたサセプタ20を回転させる。これにより、サセプタ20に搭載された半導体ウェーハWも回転する。そして、ガス供給口12からSiHClなどのSiソースを水素ガスで希釈し、それにドーパントを微量混合してなる反応ガスが反応室2内に供給される。供給された反応ガスは、半導体ウェーハと反応しながら、ガス排出口13より排出される。また、反応室2は、上方および下方に設けられたハロゲンランプ6により熱せられる。これにより、エピタキシャル成長装置50は、反応室2内において、半導体ウェーハWの表面にエピタキシャル膜を成膜することができる。
なお、本願発明に係る先行技術文献として特許文献1に記載の半導体製造装置が開示されている。
特開2000−124141号公報
上記エピタキシャル成長装置のサセプタは、中心部の支持材と、円周方向に120°間隔を有して放射状に伸びた3本のアームの支持材とで構成されたサセプタ支持部材で支持されている。サセプタに搭載された半導体ウェーハは、上方および下方のハロゲンランプからの輻射熱を受けて、回転しながら反応室内に流入されたガスと反応し、表面にエピタキシャル膜を成膜する。
しかし、半導体ウェーハの一部(特に3本の支持材の直上に位置する部分)は、サセプタ支持部材の中心部の支持材と3本の放射方向に配設された支持材とにより、下方のハロゲンランプからの輻射熱の直接の伝達が妨げられ、支持材からの輻射熱が伝達される。この結果、エピタキシャル成膜した時、この支持材からの輻射熱の影響を受ける部分と受けない部分との間にエピタキシャル膜厚の不均一が生じる。
この発明は、このような問題点に鑑みなされたもので、下方からのハロゲンランプによる輻射熱の不均一を無くし、半導体ウェーハにエピタキシャル膜を均一に成膜することができるエピタキシャル成長装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、反応室の上壁を構成する透明な石英からなる上側ドームと、前記反応室の下壁を構成する透明な石英からなる下側ドームと、前記反応室内に水平に収納され、表面に半導体ウェーハ搭載される円板状のサセプタと、前記上側ドームの上方におよび前記下側ドームの下方にそれぞれ配置され、前記サセプタに載置された前記半導体ウェーハを熱処理する複数のハロゲンランプと、前記反応室のうち、前記サセプタの裏面側の空間に配置され、前記サセプタを下方から支持する透明な石英からなるサセプタ支持部材とを備えたエピタキシャル成長装置において、前記サセプタ支持部材は、円筒の周側壁と該周側壁の下側開口を塞ぐ底壁とから構成された円形容器状または上側開口を有した円錐容器状のもので、前記サセプタ支持部材は、前記サセプタのうち、前記半導体ウェーハ搭載される部分の裏面を覆う大きさで、前記サセプタ支持部材の上側開口を形成する周縁部には、前記サセプタの裏面に先端が当接され、かつ該サセプタの裏面と前記サセプタ支持部材との間に、前記サセプタの裏面と平行にガスが流れる隙間を形成する3本の支持ピンが、前記サセプタ支持部材の周方向へ互いに離間して配設されたエピタキシャル成長装置である。
請求項1に記載のエピタキシャル成長装置にあっては、半導体ウェーハを搭載する円板状のサセプタを有している。また、サセプタには、裏面に当接してこれを支持するサセプタ支持部材が設けられている。サセプタ支持部材は、サセプタで半導体ウェーハの搭載部分の裏面を覆う。サセプタ支持部材は、透明な石英で形成されている。これにより、半導体ウェーハは、下方のハロゲンランプから輻射熱を均一に受ける。この結果、このエピタキシャル成長装置では、反応室内においてサセプタ温度を全面で均一化でき、搭載した半導体ウェーハの表面にエピタキシャル膜を均一の厚さに成膜することができる。また、エピタキシャル膜の比抵抗の均一性も向上させることもできる。
さらに、サセプタ支持部材は、下方から一部が開放された空間を画成して、サセプタの略全面をその裏面側から覆うように構成したので、半導体ウェーハは、下方のハロゲンランプから輻射熱を均一に受けることができる。
さらにまた、サセプタ支持部材は、一部が開放された室を形成しているので、反応室内に供給されたガス(特にサセプタ裏面側に供給されたガス)は、その流れが大きく妨げられることはない。
そして、サセプタ支持部材は、円筒形状または円錐形状を有しているので、一部開放された室を画成してサセプタの下方から全面を覆うことができる。すなわち、ハロゲンランプの輻射熱を均一に半導体ウェーハに対して供給することができる。
半導体ウェーハとしては、シリコンウェーハ、ゲルマニウムウェーハまたはSiCウェーハなどを採用することができる。
半導体ウェーハを搭載するサセプタの素材は限定されない。例えば、炭素基材の表面にSiC被膜をコーティングしたものを使用する。サセプタの形状は円板状である。
サセプタ支持部材は、サセプタの裏面との間に間隙を有することにより、その上部が開放された室を画成する。この場合、サセプタ支持部材は、開放された室を画成してサセプタの裏面を覆う。開放された室とは、下部は例えば円筒形状または円錐形状の内部で、その上部が開口し、サセプタの裏面との間に所定の隙間が画成された空間を意味する。この室の深さ(垂直方向の高さ)は限定されない。したがって、フラットな円板の外周縁に複数本のピンを上方に向かって突出させた形状のサセプタ支持部材も、これに含まれる。サセプタ支持部材は、石英などの素材で形成されている。
円筒形状または円錐形状を有するサセプタ支持部材の深さは限定されない。円筒形状、円錐形状のサセプタ支持部材の上端は円形の開口を有し、その円形開口を形成するリング状の底壁部分には例えば円周方向に120°間隔で同一長さの突起が上方に突出している。これらの突起の先端がサセプタ裏面に当接している。
サセプタ支持部材は、サセプタの半導体ウェーハの搭載部分よりも放射方向の外方にてサセプタの裏面に当接してもよい。サセプタ支持部材のサセプタへの裏面への当接は、3点以上の点当接でもよいし、面当接でもよい。点当接とは、例えば、円周方向に120°間隔を有して3点でサセプタを当接することである。3点以上であれば、点数は限定されない。2点の当接であるとサセプタを支持が不安定となる。面当接とは、例えば、円筒形状を有するサセプタ支持部材の周縁部をサセプタへの当接面とする。なお、その周縁部の一部に面当接しない部分があってもよい。
この場合、サセプタ支持部材は、サセプタの半導体ウェーハの搭載部分よりも放射方向の外方にてサセプタの裏面に当接する。これにより、半導体ウェーハが搭載されたサセプタは、その裏面側の略全面がサセプタ支持部材により覆われることになる。また、サセプタ支持部材は、石英で形成されている。この結果、サセプタを介して半導体ウェーハは、下方のハロゲンランプからの熱を均一に裏面全面で受けることができる。サセプタの温度が少なくともそのウェーハ支持領域では、均一に維持され、半導体ウェーハ表面に積層されるエピタキシャル膜の膜厚を全面で均等化することができる。
請求項2に記載の発明は、前記サセプタの裏面のうち、前記各支持ピンの当接位置には、対応する該支持ピンの先端部が嵌入される孔が形成され、1つの該孔を残り2つの該孔より小径化することで、1本の前記支持ピンを前記サセプタの位置決め用のピンとした請求項に記載のエピタキシャル成長装置である。
請求項2に記載の発明によれば、サセプタの裏面のうち、各支持ピンの当接位置に、対応する支持ピンの先端部が嵌入される3つの孔を形成し、そのうちの1つを小孔とし、これに対応した支持ピンをサセプタの位置決め用のピンとする。これにより、サセプタ支持部材のサセプタに対する位置決めが容易となる。
請求項1および請求項2に記載の発明によれば、エピタキシャル成長装置は、半導体ウェーハを搭載する円板状のサセプタを有している。また、サセプタには、裏面に当接してこれを支持するサセプタ支持部材が設けられている。サセプタ支持部材は、サセプタで半導体ウェーハの搭載部分の裏面を覆う。サセプタ支持部材は、石英で形成されている。これにより、半導体ウェーハは、下方のハロゲンランプから輻射熱を均一に受ける。この結果、エピタキシャル成長装置は、反応室内において、半導体ウェーハの表面にエピタキシャル膜を均一の厚さに成膜することができる。
また、エピタキシャル膜の比抵抗の均一性も向上させることができる。
さらに、サセプタ支持部材の上側開口を形成する周縁部に、その周方向へ互いに離間して3本の支持ピンを配設したので、サセプタの裏面とサセプタ支持部材の上端との間に一部が開放された室を画成することができる。これにより、サセプタの裏面側にも反応室に供給されたガスのスムースな流れを形成することができる。
特に、請求項2に記載の発明によれば、サセプタの裏面のうち、各支持ピンの当接位置に、対応する支持ピンの先端部が嵌入される3つの孔を形成し、そのうちの1つを小孔とし、これに対応した支持ピンをサセプタの位置決め用のピンとする。これにより、サセプタ支持部材のサセプタに対する位置決めが容易となる。
以下、この発明の一実施例を、図1から図5を参照して説明する。
まず、この発明の一実施例に係るエピタキシャル成長装置10を図1〜図3を参照して説明する。
図1は、この発明の一実施例に係るエピタキシャル成長装置10の概略構成を示す垂直断面図である。このエピタキシャル成長装置10には、凹面を有する円形の上側ドーム3と同じく円形の下側ドーム4とが設けられる。上側ドーム3および下側ドーム4は、石英などの透明な素材で形成されている。そして、上側ドーム3と下側ドーム4とを上下に対向して配設し、これらの両端は円環状のドーム取付体5の上下面にそれぞれ固定される。これにより、密閉された平面視して略円形の反応室2が形成される。反応室2の上方および下方には、反応室2内を加熱するハロゲンランプ6が円周方向に略均等間隔で離間して複数個それぞれ設けられる。ドーム取付体5の所定位置には、反応室2にガスを流入するガス供給口12が設けられる。また、ドーム取付体5の対向位置(ガス供給口と180°離間した位置)には、反応室2内のガスをこの外部へ排出するガス排出口13が設けられている。これらのガス供給口12およびガス排出口13は、上下に離間して2つずつ設けられている。これは、シリコンウェーハWの表面側およびサセプタ裏面側にガス流れを形成するためである。
反応室2には、シリコンウェーハWを搭載するサセプタ20が配設されている。サセプタ20は、反応室2内の高温に耐え得るように炭素基材の表面にSiC被膜をコーティングしたものが採用されている。これにより、炭素部材からなるサセプタ母材からの炭素汚染など、使用するサセプタ母材に起因した汚染を確実に防止できる。サセプタ20は所定厚さの円板状である。また、図2および図3に示すようにサセプタ20の表面には、シリコンウェーハWを搭載する所定広さの円形の凹部であるポケット部24が設けられている。すなわち、サセプタ20の半径は搭載するシリコンウェーハWのそれより大きい。この場合、サセプタ20のポケット部24には、表裏面に貫通する単一または複数の貫通孔を設けてあってもよい。
サセプタ20の裏面側(下方)には、これを支持するためのサセプタ支持部材8が設けられる。図2に示すように、サセプタ支持部材8は、上面が開口した円筒形状を有している。または、図3に示すように上面が開口した円錐形状を有したサセプタを使用することができる。サセプタ支持部材8の素材は石英製である。
円筒形状または円錐形状のサセプタ支持部材8にあって、その上面開口を形成する円形の周縁部(リング状の上面)には、サセプタ20の裏面に当接してこれを支持する所定長さの支持ピン22a〜22cがそれぞれ突設されている。各支持ピン22a〜22cは、円周方向に120°間隔を有して周縁部の3点に設けられる。サセプタ20の裏面の対応位置には、これらの支持ピン22a〜22cの突出端が嵌入・係合される孔23a〜23cがそれぞれ設けられる。そして、3つの支持ピン22a〜22cのうちの1つを位置決め用の支持ピン22aとする。また、サセプタ20裏面の孔23a〜23bのうち、位置決め用支持ピンの孔23aは、挿入される支持ピン外周との間に遊びを有しないような大きさに形成されている。他の2点の孔23b、23cは、サセプタ20の裏面に嵌入・係合されやすいように所定の遊び(隙間)を設けて大きめに形成されている。これにより、サセプタ支持部材8は、サセプタ20に対しての位置決めを容易にして、サセプタ20の裏面から当接して支持することが可能となる。
また、これらの支持ピン22a〜22cは、シリコンウェーハWの搭載部分、すなわちポケット部24よりも放射方向の外方に設けられている。また、円筒形状または円錐形状のサセプタ支持部材8にあってその周縁部の半径は、サセプタ20のシリコンウェーハWの搭載部分(ポケット部24)の半径よりも大きい。
この結果、シリコンウェーハWを搭載するサセプタ20は、反応室2外下方に設けられたハロゲンランプからみて、サセプタ支持部材8によりその裏面略全面が覆われた構成とすることができる。また、上記支持ピン22a〜23cを設けることで、サセプタ20裏面とサセプタ支持部材8上端との間に一部が開放された室を画成することができる。これにより、サセプタ20の裏面側にも反応室2に供給されたガスのスムースな流れを形成することができる。
サセプタ支持部材8は、円筒形状のカバー(本体)の軸心部下方に、軸部7が固着して設けられる。軸部7は、図示していない駆動機構により回転自在に設けられ、その結果、円筒形状のサセプタ支持部材8およびサセプタ20も水平面内で所定速度で回転自在に設けられる。
サセプタ20には、エピ成膜後にシリコンウェーハWを下方から持ち上げるためのリフトピン9が複数個(3本)設けられている。各リフトピン9は、サセプタ20およびサセプタ支持部材8に貫通した孔に挿入・垂下されて保持される。なお、リフトピン9は、ベルヌイチャック方式等によるシリコンウェーハ搬送を行うエピタキシャル成長装置10には不要である。
そして、上記軸部7の外周には、リフトアーム支持材25が軸部7と一体に配設される。このリフトアーム支持材25には、各リフトピン9を持ち上げる3本のリフトアーム11が各リフトピン9にそれぞれ対応して配設されている。このリフトアーム11、リフトアーム支持材25およびリフトピン9の構造、機能は従来のエピタキシャル成長装置のそれと同じである。
これにより、シリコンウェーハWは、反応室2内でサセプタ20に搭載されて回転しながら供給されたガスと反応して、その表面に所定厚さのエピタキシャル膜が成膜される。成膜後は、リフトアーム支持材25によりリフトアーム11を上方に持ち上げ、サセプタ8の孔に挿入保持された各リフトピン9を所定高さだけ持ち上げる。これにより、サセプタ20のポケット部24からシリコンウェーハWを持ち上げ、図示してない移載機構によりシリコンウェーハWが反応室2から排出される。
次に、エピタキシャル成長装置10を使用して、シリコンウェーハWの表面にエピタキシャル膜を成膜する方法について説明する。
まず、直径200mm、比抵抗15mΩcmのシリコンウェーハW(片面研磨ウェーハ)を準備する。次いで、このシリコンウェーハWを、その研磨面を上方にして反応室2内のサセプタ20のポケット部24に載置する。図示していない移載機構による。この後、反応室2を密閉する。このとき、サセプタ支持部材8の3本のピン22a,22b,22cがサセプタ8裏面の孔23a,23b,23cにそれぞれ係合している。そして、サセプタ支持部材8の軸部7を所定速度で回転させて、サセプタ20に搭載されたシリコンウェーハWを回転させる。
次いで、まず反応室2内に水素ガスを供給し、ハロゲンランプ6で所定温度に加熱することにより、シリコンウェーハWに対して1150℃で20秒間の水素ベークを行う。この後、シリコンソースガスであるSiHClおよびボロンドーパントガスであるBを水素ガスで希釈した混合ガスを、ガス供給口12から反応室2内に供給する。このときの流量は、3L/min〜100L/minである。同時に、反応室2内で反応などに使用された上記ガスをガス排出口13から排出する。そして、反応室2の上方および下方に設けられたハロゲンランプ6により、熱を輻射させて反応室2内の温度を1070℃に保持する。このとき、シリコンウェーハWを保持するサセプタ20は、下方のハロゲンランプ6によって、サセプタ支持部材8を介して均一にその輻射熱を受ける。これにより、厚さ約6μm、比抵抗10ΩcmのP型のエピタキシャル膜を均一にシリコンウェーハWの表面に成長させることができる。すなわち、サセプタ8裏面、特にポケット部24裏面の温度を均一化することができ、よって、シリコンウェーハWを面内で均一温度に保持が容易となり、エピタキシャル膜厚を面内で均一化することができる。
次に、本発明であるエピタキシャル成長装置10により成膜されたエピタキシャル膜の膜厚分布についての実験を行った。サセプタ支持部材8は、図2に示すものを用いて、エピタキシャル膜を成膜させた。エピタキシャルウェーハの厚み分布は、平坦度測定器(ADE)を用いて確認した。なお、比較例として、図7に示す中心部および周辺に3本足の支持アームを有するサセプタ支持部材8を用いてエピタキシャル膜を成膜した。この発明に係るサセプタ支持部材8の場合を図4、比較例のサセプタ支持部材8の場合を図5に示す。図4に示すように、この発明のサセプタ支持部材8を用いると、エピタキシャル膜厚の均一性が向上することが確認された。従来の場合では3本のアームに対応して膜厚の不均一が生じた。
以上の結果、サセプタ支持部材8を中心部の支持体と、円周方向に所定間隔を有して放射方向に形成された3本の支持体とを有する構成から、円筒形状または円錐形状を有するもので、またはサセプタ裏面をこれから所定間隔離間した円板のみでサセプタ20全面を覆う構成とした。これにより、シリコンウェーハWは、ハロゲンランプ6からの輻射熱を均一に受け、エピタキシャル膜を均一に成膜することができる。
この発明の一実施例に係るエピタキシャル成長装置の反応室を示す断面図である。 この発明の一実施例に係るエピタキシャル成長装置のサセプタおよびサセプタ支持部材を示す分解斜視図である。 この発明の一実施例に係る円錐形状を有するサセプタ支持部材を示す分解斜視図である。 この発明の一実施例に係るエピタキシャル成長装置で成膜されたエピタキシャルウェーハの厚み分布を示す3次元マップである。 従来に係るエピタキシャル成長装置で成膜されたエピタキシャルウェーハの厚み分布を示す3次元マップである。 従来に係るエピタキシャル成長装置の反応室を示す断面図である。 従来に係るエピタキシャル成長装置のサセプタおよびサセプタ支持部材を示す分解斜視図である。
10 エピタキシャル成長装置、
11 シリコンウェーハ(半導体ウェーハ)、
20 サセプタ、
サセプタ支持部材。

Claims (2)

  1. 反応室の上壁を構成する透明な石英からなる上側ドームと、
    前記反応室の下壁を構成する透明な石英からなる下側ドームと、
    前記反応室内に水平に収納され、表面に半導体ウェーハが搭載される円板状のサセプタと、
    前記上側ドームの上方におよび前記下側ドームの下方にそれぞれ配置され、前記サセプタに載置された前記半導体ウェーハを熱処理する複数のハロゲンランプと、
    前記反応室のうち、前記サセプタの裏面側の空間に配置され、前記サセプタを下方から支持する透明な石英からなるサセプタ支持部材とを備えたエピタキシャル成長装置において、
    前記サセプタ支持部材は、円筒の周側壁と該周側壁の下側開口を塞ぐ底壁とから構成された円形容器状または上側開口を有した円錐容器状のもので、
    前記サセプタ支持部材は、前記サセプタのうち、前記半導体ウェーハが搭載される部分の裏面を覆う大きさで、
    前記サセプタ支持部材の上側開口を形成する周縁部には、前記サセプタの裏面に先端が当接され、かつ該サセプタの裏面と前記サセプタ支持部材との間に、前記サセプタの裏面と平行にガスが流れる隙間を形成する3本の支持ピンが、前記サセプタ支持部材の周方向へ互いに離間して配設されたエピタキシャル成長装置。
  2. 前記サセプタの裏面のうち、前記各支持ピンの当接位置には、対応する該支持ピンの先端部が嵌入される孔が形成され、1つの該孔を残り2つの該孔より小径化することで、1本の前記支持ピンを前記サセプタの位置決め用のピンとした請求項に記載のエピタキシャル成長装置。
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