JP6097582B2 - 定電圧源 - Google Patents

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Description

本発明は、定電圧源(基準電圧源)に関する。
定電圧源に関連する従来技術の一例としては、特許文献1〜13、及び、非特許文献1〜7を挙げることができる。
特開2008−262603号公報 特開平11−353045号公報 特開2003−78366号公報 特開2008−204148号公報 特開2010−152510号公報 特開2002−55724号公報 特開2010−231774号公報 国際公開 第2009/014042号 特開2010−176258号公報 特開2010−176270号公報 米国特許第6441680号 特開2008−134687号公報 特開2011−204164号公報
Behzad Razavi著, 黒田忠広 監訳,「アナログCMOS集積回路の設計」応用編, 丸善, 2003 Eric Vittoz, Jean Fellrath, "CMOS Analog Integrated Circuits Based on Weak Inversion Operation",IEEE Journal of Solid-State Circuits, VOL. SC-12, NO. 3, JUNE 1977 R. Jacob Baker, "CMOS Circuit Design, Layout, and Simulation" Revised Second Edition, Wiley-Interscience, 2008 Henri J. Oguey and Daniel Aebischer, "CMOS Current Reference Without Resistance", IEEE Journal of Solid-State Circuits, VOL. 32, NO. 7, JULY 1997 Eric A. Vittoz, Olivir Neyroud, "A Low-Voltage CMOS Bandgap Reference", IEEE Journal of Solid-State Circuits, VOL. SC-14, NO. 3, JUNE 1979 Ken Ueno, Tetsuya Hirose, Tetsuya Asai, Yoshihito Amemiya, "A 300 nW, 15 ppm/ C, 20 ppm/V CMOS Voltage Reference Circuit Consisting of Subthreshold MOSFETs", IEEE Journal of Solid-State Circuits, VOL. 44, NO. 7, JULY 2009 Phillip E. Allen, Douglas R. Holberg, "CMOS Analog Circuit Design", Second Edition, Oxford University Press, 2002
<BGR[band-gap reference]回路>
定電圧源としては、バイポーラトランジスタを使用したBGR回路が従来より広く用いられてきた。図21は、BGR回路の一例を示す回路図(非特許文献1のp.471, 図11.11に相当)である。
BGR回路の出力電圧Voutは、一般的に1.2Vであり、これを上回る電源電圧が必要となるため、低電圧動作が困難である。また、低消費電力化のために、図21のトランジスタQ1及びQ2に流れる電流量を数nAにしようとした場合、抵抗R1〜R3は数百MΩとなり、集積回路の製造プロセスで使用可能なシート抵抗の抵抗値が数kΩ/□では実装が難しい。一方、実装が可能な数百kΩの抵抗R1〜R3を用いた場合、BGR回路の消費電流は数μA(例えば特許文献12)となる。
なお、特許文献1ないし特許文献13の従来技術は、デプレッション型MOS[metal oxide semiconductor]トランジスタを使用しているので、デプレッション型MOSトランジスタの製造工程を有するプロセスでのみ適応が可能であり、一般的に用いられているエンハンスメント型MOSトランジスタの製造工程しか有していないプロセスでは適応することができなかった。
<サブスレッショルド定電流源>
また、省電力化のためには、カレントミラーの出力電流値が数nAオーダのサブスレッショルド領域(弱反転領域)で動作する回路の検討が必要である。次の(1)式で示すCMOS[complementary MOS]トランジスタのサブスレッショルド特性(弱反転特性)が発見された当初から、図22(非特許文献2のFig.8に相当)に示すような定電流源が作成されている。
Figure 0006097582
なお、(1)式において、ID:ドレイン電流、VT:熱電圧(室温で26mV)、ID0:VGS=VTH時のドレイン電流、VTH:閾値電圧(0.7V程度、プロセスや温度に依存)、VGS:ゲート電圧、n:弱反転スロープ係数(1<n<3)である。
図22の定電流源は、ベータ乗算型(Beta-Multiplier)とも呼ばれるものであり(非特許文献3のp.624〜p.635を参照)、抵抗RとトランジスタT1及びT3のW/L比により、次の(2)式で出力電流値IRが求まる。ただし、(2)式の前提条件として、W2/L2=W4/L4=W6/L6とする。
Figure 0006097582
ここで、カレントミラーの出力電流値IRを数nAに抑えるためには、抵抗Rを数MΩにする必要があり、前述したようにシート抵抗値が数kΩ/□の抵抗では回路面積が増大する。なお、特許文献2〜5では、サブスレッショルド領域を用いたバンドギャップ定電圧源が開示されており、また、特許文献6ではサブスレッショルド領域を用いた定電流源が開示されているが、いずれの回路も抵抗を使用しており、面積が増大する。
<サブスレッショルド定電流源の回路面積削減>
抵抗による回路面積の増大を回避するために、図22の抵抗RをMOSトランジスタに置き換えたものが考案されている。図23は、定電流源の第2従来例を示す回路図(非特許文献4のFig.2に相当)である。図22の回路からは、T3→N1、T1→N2、R→N4、T4→P1、T2→P2、T6→Pxと置き換えられており、さらに、トランジスタN4のゲート電圧を生成するためのトランジスタP3とトランジスタN3が追加されている。なお、図22の抵抗Rに代えて設けられたトランジスタN4は「電流生成トランジスタ」と呼ばれる(特許文献7の段落[0044]を参照。)この方式によれば、集積回路での実装は可能であるが、図24(非特許文献4のFig.4に相当)に示したように、電源電圧依存性が悪いという問題があった。
<サブスレッショルド定電流源の電源電圧特性改善>
定電流源の電源電圧依存特性を改善する方法としては、μAオーダの定電流源の場合と同様にオペアンプを挿入したり、カスコードカレントミラーにする方法が応用できる。オペアンプを挿入する場合は、図25(非特許文献3の図20.19に相当)のように構成するとよい。図22の回路からは、T1→M1、T2→M3、T3→M2、T4→M4と置き換えられている。
図26は、μAオーダの定電流源にオペアンプを追加したことによる電源電圧依存性の改善結果を示す図(非特許文献3のp.630, Fig.20.23に相当)である。本図では、0.6V〜1.2Vで電流値の電源電圧依存性が改善されたことが示されている。
このようにして、電源電圧依存性の低い定電流源を作成することはできるが、図22、図23、図25の従来回路は、常に正の温度依存性、すなわち、温度上昇とともに電流値が増大する特性を持つ(特許文献7の段落[0056]や非特許文献3のp.631〜635を参照)。そのため、これらの従来回路を動作温度が変動する環境下で使用した場合、各々の出力電流は温度とともに増加するので、一定電流を供給できないという問題があった。なお、特許文献7はあくまで定電流源のみに関連する従来技術であり、定電圧の生成方法については何ら開示されていない。
<サブスレッショルド電圧源>
図25に示した定電流源は温度依存性を持つが、温度依存性のない定電圧の生成を目的とする場合には、PTAT[proportional to absolute temperature]特性(正の温度特性)を持つ定電圧源と、CTAT[complementary to absolute temperature]特性(負の温度特性)を持つ定電圧源を用意し、定電流源の温度依存性を打ち消し合うように調整できる仕組みがあればよい。
まず、CTAT定電圧源について説明する。図27で示したように、NMOSトランジスタのドレインとゲートを短絡してダイオード接続した場合、出力電圧Voがゲート電圧Vgsと等しくなる。従って、先出の(1)式より、出力電圧Voは次の(3)式で算出される。ここで、ドレイン電流ID が一定の場合、熱電圧VT(=kT/q、ただし、kはボルツマン定数1.38×10-23[J/K]、qは電気素量1.6×10-19[C])と、閾値電圧VTH(=VTH0−κT、ただしVTH0は絶対零度における閾値電圧、κは閾値電圧の温度係数)が温度Tによって変化する。
Figure 0006097582
よって、(3)式を温度Tで微分すると、次の(4)式で温度微係数が求められる。
Figure 0006097582
ここで、通常のCMOSプロセスでは、次の(5)式が成立するので、ダイオード接続によって発生するゲート電圧Vgs及びドレイン電圧(出力電圧Vo)は、CTAT(負の温度特性)となる。
Figure 0006097582
次に、PTAT定電圧源について説明する。図28(非特許文献5のFig.7に相当)で示すように、W/L比の異なる2つのNMOSトランジスタをダイオード接続(ドレインとゲートを短絡)した場合、両トランジスタの接続ノードに現れる出力電圧Voは、図29(非特許文献5のFig.8に相当)で示すようにPTAT特性となる。
先出の(3)式より、2つのNMOSトランジスタのゲート電圧VGは、次の(6)式で表される。
Figure 0006097582
従って、両トランジスタの接続ノードに現れる出力電圧Voは、次の(7)式で求めることができる。
Figure 0006097582
また、(7)式を温度Tで微分して温度微係数を求めると、熱電圧VT=kT/qより次の(8)式が得られる。
Figure 0006097582
ここで、La=Wa=Lb=20μm、Wb=200μmとすると、次の(9)式が導出されるので、出力電圧VoがPTAT特性を持つことが分かる。
Figure 0006097582
次に、CTAT定電圧源とPTAT定電圧源との組み合わせについて説明する。特許文献8や非特許文献6には、図30(特許文献8の図1に相当)で示すように、先出のCTAT定電圧源(図27)とPTAT定電圧源(図28)とを組み合わせて温度特性を一定にした定電圧源が開示されている。この回路では、基準電圧Vrefを生成するために3つの電流源3c、3d、3eに電流を流す必要があるので、消費電流が増大する。また、特許文献8の[数16]に示されるような煩雑な数式を満たすように、多数の素子を調整する必要があり、温度特性の調整の煩雑さが問題となっていた。
次に、CTAT定電圧源とPTAT定電圧源を後段で加算する構成について説明する。図28の出力電圧VoはPTAT特性を持つが、ゲート電圧VGはCTAT特性を持つ。特許文献9には、図31(特許文献9の図1に相当)で示すように、このことを利用して後段に加算器を追加し、温度依存性を小さくした定電圧源が開示されている。ただし、この回路で温度依存性を無くすためには、後段に加算回路などの別回路が必要となるので、回路規模の増大や消費電力の増加を招くという問題があった。
次に、PMOSトランジスタの温度特性とNMOSトランジスタの温度特性を組み合わせて定電圧源を構成する手法について説明する。特許文献11には、図32(特許文献11のFig.3に相当)で示すように、PMOSトランジスタの温度特性とNMOSトランジスタの温度特性を組み合わせて定電圧源を構成する例が開示されている。この回路は、温度依存性を持つ3つの独立した要素(PMOSトランジスタ(MP)、NMOSトランジスタ(MN)、抵抗(R1、R2))を含んでおり、基準電圧Vrefの温度依存性が各素子の絶対値に依存しているので、プロセスばらつきが大きいという問題があった。
<目的>
本発明は、本願の発明者により見出された上記の課題に鑑み、温度依存性やプロセス依存性が少なく、低消費電力で回路面積の小さな定電圧源を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る定電圧源は、基準電流を生成する定電流源と、温度微係数が正の第1電圧を発生させる第1トランジスタ及び第2トランジスタと、温度微係数が負の第2電圧を発生させる第3トランジスタと、を直列に接続して成り、前記第1電圧と前記第2電圧を足し合わせて一定の出力電圧を生成する構成(第1の構成)とされている。
なお、上記第1の構成から成る定電圧源において、前記第1トランジスタのドレインと前記第2トランジスタのソースは、いずれも前記出力電圧の出力端に接続されており、前記第1トランジスタのゲートと前記第2トランジスタのゲートは、いずれも前記第2トランジスタのドレインに接続されており、前記第2トランジスタのドレインは、前記定電流源に接続されており、前記第3トランジスタのドレインとゲートは、いずれも前記第1トランジスタのソースに接続されている構成(第2の構成)にするとよい。
また、上記第2の構成から成る定電圧源において、前記第1〜第3トランジスタのバックゲートは、各トランジスタのソース、または、グランドに接続されている構成(第3の構成)にするとよい。
また、上記第1〜第3いずれかの構成から成る定電圧源において、前記第1トランジスタと前記第2トランジスタは互いのW/L比が異なる構成(第4の構成)にするとよい。
また、上記第1〜第4いずれかの構成から成る定電圧源において、前記基準電流は、前記第1電圧の温度微係数の絶対値と前記第2電圧の温度微係数の絶対値が互いに一致する電流値に設定されている構成(第5の構成)にするとよい。
また、上記第1〜第5いずれかの構成から成る定電圧源において、前記基準電流は、前記第1〜第3トランジスタが弱反転領域で動作する電流値に設定されている構成(第6の構成)にするとよい。
また、上記第1〜第5いずれかの構成から成る定電圧源において、前記基準電流は、前記第1〜第3トランジスタが中間反転領域または強反転領域で動作する電流値に設定されている構成(第7の構成)にするとよい。
また、上記第1〜第7いずれかの構成から成る定電圧源において、前記第1トランジスタと前記第2トランジスタから成るトランジスタペアは、複数スタックされた構成(第8の構成)にするとよい。
また、上記第1〜第8いずれかの構成から成る定電圧源は、前記第3トランジスタ、若しくは、前記第1トランジスタと前記第3トランジスタに流れる前記基準電流を増減させるための第2定電流源をさらに有する構成(第9の構成)にするとよい。
また、上記第1〜第9いずれかの構成から成る定電圧源において、前記定電流源は、前記基準電流の電流値を設定するための抵抗と、前記抵抗に流れる電流をミラーして前記基準電流を生成するカレントミラーと、を含む構成(第10の構成)にするとよい。
また、上記第10の構成から成る定電圧源において、前記定電流源は、前記カレントミラーに流れる電流量の電源電圧依存性を低減させるオペアンプを含んだ構成(第11の構成)にするとよい。
また、上記第10または第11の構成から成る定電圧源において、前記定電流源は、前記抵抗として、電流生成トランジスタ、または、シート抵抗を利用する構成(第12の構成)にするとよい。
また、上記第1〜第12いずれかの構成から成る定電圧源において、前記定電流源は、電界効果トランジスタのみ、バイポーラトランジスタのみ、または、両トランジスタの組み合わせにより形成されている構成(第13の構成)にするとよい。
また、本発明に係る半導体装置は、上記第1〜第13いずれかの構成から成る定電圧源を備えた構成(第14の構成)とされている。
また、本発明に係る電子機器は、上記第1〜第13いずれかの構成から成る定電圧源を備えた構成(第15の構成)とされている。
本発明によれば、温度依存性やプロセス依存性が少なく、低消費電力で回路面積の小さな定電圧源を提供することが可能となる。
ダイオード接続された一対のNMOSトランジスタを示す回路図 出力電圧Voとゲート電圧VGの温度特性を示す図 基準電流Idと温度微係数dV/dTとの相関関係を示す図 定電圧源の第1実施形態を示す回路図 出力電圧Voの温度特性図 第1実施形態の一変形例を示す回路図 定電圧源の第2実施形態を示す回路図 定電圧源の第3実施形態を示す回路図 定電圧源の第4実施形態を示す回路図 出力電圧Voの温度特性図 定電流源I1の第1構成例を示す回路図 定電流源I1の第2構成例を示す回路図 定電流源I1の第3構成例を示す回路図 定電流源I1の第4構成例を示す回路図 定電流源I1の第5構成例を示す回路図 定電流源I1の第6構成例を示すブロック図 携帯電話(スマートフォン)の外観図 タブレット端末の外観図 ノートパソコンの外観図 デジタルカメラの外観図 BGR回路の一例を示す回路図 定電流源の第1従来例を示す回路図 定電流源の第2従来例を示す回路図 第2従来例の電源電圧依存性を示す図 定電流源の第3従来例を示す回路図 電源電圧依存性の改善結果を示す図 CTAT定電圧源の一例を示す回路図 PTAT定電圧源の一例を示す回路図 出力電圧VoのPTAT特性を示す図 定電圧源の第1従来例を示す回路図 定電圧源の第2従来例を示す回路図 定電圧源の第3従来例を示す回路図
<第1実施形態>
図1は、ダイオード接続された一対のNチャネル型MOS電界効果トランジスタTa及びTbを示す回路図である。トランジスタTa(Wa/La=0.5μm/20μm)のソース及びバックゲートは、いずれも接地端に接続されている。トランジスタTaのドレインとトランジスタTb(Wb/Lb=20μm/0.5μm)のソース及びバックゲートは、いずれも出力電圧Voの出力端に接続されている。トランジスタTa及びTbのゲートは、いずれもトランジスタTbのドレインに接続されている。トランジスタTbのドレインは、基準電流Idを生成する定電流源I1を介して電源端に接続されている。
図2は、出力電圧Voとゲート電圧VGの温度特性を示す図である。基準電流Id=5nA、10nA、15nA、20nAを印加したときの温度特性を確認すると、出力電圧Voの温度微係数(dVo/dT)は線形性に優れたPTAT特性を持ち、ゲート電圧VGの温度微係数(dVG/dT)は線形性に優れたCTAT特性を持つことが分かる。
図2からは、基準電流Idが増加すると、PTATの傾きが急峻となり、CTATの傾きが逆に緩やかになることが読み取れる。すなわち、この2つの特性を加算し、かつ、基準電流Idとして適切な電流値を選ぶことにより、温度依存性が極めて小さい定電圧源を作成することができる。
図3は、基準電流Idと温度微係数dV/dTとの相関関係を示す図である。図3からは、図中のポイントa(すなわちId=18nA)において、温度依存性が小さい定電圧源を作成できることが分かる。理論上、CTATの傾きは、先出の(4)式から基準電流Idが増えるほど緩やかになり、PTATの傾きは、先出の(8)式から基準電流Idに依らずほぼ一定となる。従って、ポイントaのように、PTAT特性を持つ出力電圧Voの温度微係数(dVo/dT)の絶対値と、CTAT特性を持つゲート電圧VGの温度微係数(dVG/dT)の絶対値が一致する箇所は、基準電流Idをスイープすることによって、必ず1点見つかる。
図4は、定電圧源の第1実施形態を示す回路図である。第1実施形態の定電圧源1は、基準電流Idを生成する定電流源I1と、温度微係数が正の電圧V1を発生させるNチャネル型MOS電界効果トランジスタTa及びTb(PTAT定電圧源に相当)と、温度微係数が負の電圧V2を発生させるNチャネル型MOS電界効果トランジスタTc(CTAT定電圧源に相当)と、を直列に接続して成り、電圧V1と電圧V2を足し合わせることにより、温度微係数が小さい一定の出力電圧Voを生成する。
各要素の接続関係について説明する。トランジスタTaのドレインとトランジスタTbのソースは、いずれも出力電圧Voの出力端に接続されている。トランジスタTaのゲートとトランジスタTbのゲートは、いずれもトランジスタTbのドレインに接続されている。トランジスタTbのドレインは、定電流源I1に接続されている。トランジスタTcのドレインとゲートは、いずれもトランジスタTaのソースに接続されている。トランジスタTcのソースは、グランドに接続されている。また、トランジスタTa〜Tcのバックゲートは、それぞれ、トランジスタTa〜Tcのソースに接続されている。
なお、トランジスタTaのW/L比は、Wa/La=0.5μm/20μmに設計されている。また、トランジスタTbのW/L比は、Wb/Lb=20μm/0.5μmに設計されている。すなわち、トランジスタTa及びTbは、互いのW/Lが異なる。また、トランジスタTcのW/L比は、Wc/Lc=0.5μm/20μmに設計されている。
上記構成から成る定電圧源1において、図3のポイントaに相当する基準電流Id=18nAを流した場合、−50℃から+100℃の温度範囲における出力電圧Voの温度係数TCは、図5(出力電圧Voの温度特性図)で示したように、4.12ppm/℃ となった。上記の温度係数TCは、対象温度範囲で出力電圧Voの最大値、最小値、及び、平均値を求めておき、TC[ppm/℃]=(最大値−最小値)/(平均値×対象温度範囲)から算出することができる。
なお、上記では、トランジスタTa〜TcのW/L比を固定した上で、電圧V1及びV2各々の温度微係数の絶対値が互いに一致するように、基準電流Idの電流値を調整する手法を例に挙げて説明を行ったが、定電圧源1の設計手法はこれに限定されるものではなく、上記とは逆に、基準電流Idを固定した上で、電圧V1及びV2各々の温度微係数の絶対値が互いに一致するように、トランジスタTa〜TcのW/L比を調整する手法を採用しても構わない。
図6は、定電圧源1の一変形例を示す図である。トリプルウェル構造(N型ウェル、P型ウェル、ディープN型ウェル)を持つ製造プロセスであれば、トランジスタTa〜Tcのバックゲート電圧を個別に設定することができるので、図6(a)の回路構成(図4と同一の基本構成)を採用することができる。一方、トリプルウェル構造を持たない製造プロセスでは、図6(a)の回路構成を採用することができないので、図6(b)の回路構成(バックゲートをグランド(P型基板)に共通接続した構成)を採用することになる。この場合でも、ソースとバックゲートとの電圧差に注意することにより、本発明の設計手法を応用することができる。また、Nチャネル型MOS電界効果トランジスタTa〜TcをPチャネル型MOS電界効果トランジスタTa’〜Tc’に置き換える場合には、図6(c)の回路構成を採用することができる。この場合、電源電圧VDDから一定電圧が降下した出力電圧Voを生成することができる。
<第2実施形態>
図7は、定電圧源の第2実施形態を示す回路図である。定電圧源1の低消費電流化(基準電流Idの低減)を行いたい場合、図2におけるPTATの傾きを大きくすれば良いことが分かる。そこで、第2実施形態の定電圧源1は、図7(a)で示すように、CTAT定電圧源(破線CTATを参照)が直列接続されたPTAT定電圧源(破線PTAT1を参照)の出力端に、少なくとも一つのPTAT定電圧源(破線PTAT2を参照)をスタックした構成とされている。このように、トランジスタTa及びTbから成るトランジスタペアを複数スタックした構成とすることにより、PTATの傾きを大きくして、基準電流Idを絞ることが可能となる。なお、各トランジスタのバックゲートをソースに接続するかグランドに接続するかは、製造プロセスに応じて適宜選択すればよい。また、PTAT定電圧源のスタック数も任意である。
なお、第2実施形態(図7(a))と特許文献8(図7(b))との差違について特筆しておく。両構成とも、2つのPTAT定電圧源と1つのCTAT定電圧源を含むので、温度微係数の調整能力はほぼ同じである。しかし、特許文献8が3つの定電流源(I1、I1’、I1”)を要するのに対して、第2実施形態は2つの定電流源I1及びI1’で足りる。従って、各定電流源で生成される基準電流がいずれも同一である場合、第2実施形態の定電圧源1は、特許文献8と比べてその消費電流を2/3に抑えることができるので、消費電流削減の面で有利である。
<第3実施形態>
図8は、定電圧源の第3実施形態を示す回路図である。先出の(4)式より、CTATの温度微係数は、ドレイン電流Idによって調整できることが分かる。例えば、CTAT定電圧源を形成するトランジスタTcに流れる基準電流のみを増加したい場合には、図8(a)で示すように、電源端とトランジスタTcのドレインとの間に、基準電流Id2を生成する定電流源I2を追加すればよい。このような構成とすることにより、トランジスタTcには、基準電流(Id1+Id2)が流れることになる。
また、トランジスタTaは、トランジスタTbと共にPTAT定電圧源を形成しているが、トランジスタTa単体ではCTAT定電圧源として機能する。これを鑑み、トランジスタTa及びTcに流れる基準電流を増加したい場合には、図8(b)で示すように、電源端とトランジスタTaのドレインとの間に、基準電流Id2を生成する定電流源I2を追加すればよい。このような構成とすることにより、トランジスタTa及びTcには、基準電流(Id1+Id2)が流れることになる。
一方、トランジスタTcに流れる基準電流のみを低減したい場合には、図8(c)で示すように、トランジスタTcのドレインとグランドとの間に、基準電流Id2を生成する定電流源I2を追加すればよい。このような構成とすることにより、トランジスタTcには、基準電流(Id1−Id2)が流れることになる。
また、トランジスタTa及びTcに流れる基準電流を低減したい場合には、図8(d)で示すように、トランジスタTaのドレインとグランドとの間に、基準電流Id2を生成する定電流源I2を追加すればよい。このような構成とすることにより、トランジスタTa及びTcには、基準電流(Id1−Id2)が流れることになる。
なお、図8(a)〜(d)において、各トランジスタのバックゲートをソースに接続するかグランドに接続するかは、製造プロセスに応じて適宜選択すればよい。
<第4実施形態>
図9は、定電圧源の第4実施形態を示す回路図である。第4実施形態の定電圧源1は、先の第1実施形態(図4)と同一の回路構成であるが、高温域(100℃〜150℃)における出力電圧Voの温度依存性を改善するために、トランジスタTa及びTcのW値と基準電流Idの電流値が変更されている。
より具体的に述べると、トランジスタTa及びTcのW値は、0.5μmから3μmに変更されている。また、W値を大きく設計したことに伴い、基準電流Idの電流値は、18nAから160nAに変更されている。
このような設計変更を行うことにより、高温域(100℃〜150℃)における出力電圧Voの温度依存性を改善し、図10で示したように、−50℃から+150℃の温度範囲における出力電圧Voの温度係数TCを9.71ppm/℃ とすることができる。
基準電流Idの電流量を増加させるほど、トランジスタTa〜Tcのドレイン電流IDは、VGS=VTH時のドレイン電流ID0に近くなるので、トランジスタTa〜Tcの動作領域は、弱反転領域(サブスレッショルド領域)から中間反転領域(Moderate inversion region:Tth<Vgs<Ton、非特許文献7のp.99、Fig3.5-2などを参照)へと移っていく。なお、今回利用した製造プロセスのID0は310nA程度である。
このように、基準電流Idは、トランジスタTa〜Tcが弱反転領域(サブスレッショルド領域)で動作する電流値に設定してもよいし、或いは、トランジスタTa〜Tcが中間反転領域や強反転領域(飽和領域)で動作する電流値に設定してもよい。
<定電流源>
図11は、定電流源I1の第1構成例を示す回路図である。図11(a)で示したように、第1構成例の定電流源I1は、いわゆるベータ乗算型であり、Pチャネル型MOS電界効果トランジスタP11〜P13と、Nチャネル型MOS電界効果トランジスタN11及びN12と、電流生成トランジスタMRまたはシート抵抗SRと、を含む。なお、図11では、起動回路の図示が省略されている。
トランジスタP11〜P13のソースは、いずれも電源電圧VDDの印加端に接続されている。トランジスタP11〜P13のゲートは、いずれもトランジスタP12のドレインに接続されている。トランジスタP11のドレインは、トランジスタN11のドレインに接続されている。トランジスタP12のドレインは、トランジスタN12のドレインに接続されている。トランジスタN11及びN12のゲートは、いずれもトランジスタN11のドレインに接続されている。トランジスタN11のソースは、グランドに接続されている。トランジスタN12のソースは、電流生成トランジスタMRまたはシート抵抗SRを介してグランドに接続されている。トランジスタP13のドレインは、基準電流Idの出力端として、先に説明したトランジスタTbのドレインに接続されている。なお、図中の破線部分については、第1実施形態〜第4実施形態のいずれを採用しても構わない。
なお、トランジスタP11〜P13、並びに、トランジスタN11及びN12は、電流生成トランジスタMRまたはシート抵抗SRに流れる電流をミラーして基準電流Idを生成するカレントミラーを形成している。
また、電流生成トランジスタMRは、ゲートが出力電圧Voの印加端に接続されたNチャネル型MOS電界トランジスタであり、そのオン抵抗成分が基準電流Idの電流値を設定するための抵抗として利用される。
基準電流IdをnAオーダーに設計する場合には、図11(a)の回路構成を採用するとよい。この場合、電流生成トランジスタMR以外のトランジスタは、いずれも弱反転領域(サブスレッショルド領域)で動作する。一方、基準電流Idをより大きい電流値に設計する場合には、図11(b)の回路構成(=電流生成トランジスタMRよりも抵抗値の小さいシート抵抗SRを用いた構成)を採用するとよい。このように、定電圧源1では、弱反転領域(サブスレッショルド領域)で動作する定電流源と、強反転領域で動作する定電流源のいずれを用いることも可能である。
図12は、定電流源I1の第2構成例を示す回路図である。第2構成例は、第1構成例の改良型であり、トランジスタP11及びP12の各ドレイン電圧を一致させることにより、カレントミラーに流れる電流量の電源電圧依存性を低減させるオペアンプX1を含む点に特徴を有する。このような構成とすることにより、基準電流Idの電源電圧依存性を改善することができる。
なお、第2構成例は、電流生成トランジスタMRを用いる構成(図12(a))と、シート抵抗SRを用いる構成(図12(b))のいずれにも適用することが可能である。
図13は、定電流源I1の第3構成例を示す回路図である。第3構成例では、第2構成例で追加されたオペアンプX1の回路要素が詳細に描写されている。具体的に述べると、オペアンプX1は、トランジスタP21及びP22と、トランジスタN21〜N25と、を含む。
トランジスタP21及びP22のソースは、いずれも電源電圧VDDの印加端に接続されている。トランジスタP21及びP22のゲートは、いずれもトランジスタP21のドレインに接続されている。トランジスタP21のドレインは、トランジスタN21のドレインに接続されている。トランジスタP22のドレインは、トランジスタN22のドレインに接続される一方、トランジスタP11及びP12のゲートにも接続されている。トランジスタN21のゲートは、トランジスタP12のドレインに接続されている。トランジスタN22のゲートは、トランジスタP11のドレインに接続されている。
トランジスタN21及びN22のソースは、いずれもトランジスタN23のドレインに接続されている。トランジスタN23のソースは、グランドに接続されている。トランジスタN23のゲートは、トランジスタN11のドレインに接続されている。トランジスタN24のドレインは、トランジスタP11のドレインに接続されている。トランジスタN25のドレインは、トランジスタP12のドレインに接続されている。トランジスタN24及びN25のゲートは、いずれもトランジスタN24のドレインに接続されている。トランジスタN24のソースは、トランジスタN11のドレインに接続されている。トランジスタN25のソースは、トランジスタN12のドレインに接続されている。
このような構成を採用することにより、オペアンプX1をMOS電界効果トランジスタだけで形成することが可能となる。
なお、第3構成例のオペアンプX1は、電流生成トランジスタMRを用いる構成(図13(a))と、シート抵抗SRを用いる構成(図13(b))のいずれにも適用することが可能である。
図14は、定電流源I1の第4構成例を示す回路図である。第4構成例は、第3構成例の変形例であり、トランジスタN23〜N25が除かれると共に、各要素間の接続関係が一部変更されている。
具体的に述べると、トランジスタP21及びP22のソースは、いずれも電源電圧VDDの印加端に接続されている。トランジスタP21及びP22のゲートは、いずれもトランジスタP21のドレインに接続されている。トランジスタP21のドレインは、トランジスタN21のドレインに接続されている。トランジスタP22のドレインは、トランジスタN22のドレインに接続される一方、トランジスタP11及びP12のゲートにも接続されている。トランジスタN21のゲートは、トランジスタP12のドレインに接続されている。トランジスタN22のゲートは、トランジスタP11のドレインに接続されている。トランジスタN21及びN22のソースは、いずれもグランドに接続されている。トランジスタN11のゲートは、トランジスタN11のドレインに接続されている。トランジスタN12のゲートは、トランジスタN12のドレインに接続されている。このように、トランジスタN11及びN12のゲートは、相互間の接続が解消されている。
このような構成を採用することにより、オペアンプX1をより少ない素子数で形成することが可能となる。
なお、第4構成例のオペアンプX1は、電流生成トランジスタMRを用いる構成(図14(a))と、シート抵抗SRを用いる構成(図14(b))のいずれにも適用することが可能である。
図15は、定電流源I1の第5構成例を示す回路図である。第5構成例の定電流源I1は、Pチャネル型MOS電界効果トランジスタP11〜P13と、Nチャネル型MOS電界効果トランジスタN11及びN12と、シート抵抗SRと、pnp型バイポーラトランジスタQ11及びQ12(エミッタ面積比1:n)と、を含む。なお、図15では、図示を省略したが、シート抵抗SRを電流生成トランジスタMRに置き換えることもできる。
トランジスタP11〜P13のソースは、いずれも電源電圧VDDの印加端に接続されている。トランジスタP11〜P13のゲートは、いずれもトランジスタP11のドレインに接続されている。トランジスタP11のドレインは、トランジスタN11のドレインに接続されている。トランジスタP12のドレインは、トランジスタN12のドレインに接続されている。トランジスタN11及びN12のゲートは、いずれもトランジスタN12のドレインに接続されている。トランジスタN11のソースは、トランジスタQ11のエミッタに接続されている。トランジスタQ11のベースとコレクタは、いずれもグランドに接続されている。トランジスタN12のソースは、シート抵抗SRを介してトランジスタQ12のエミッタに接続されている。トランジスタQ12のベースとコレクタは、いずれもグランドに接続されている。トランジスタP13のドレインは、基準電流Idの出力端として、先に説明したトランジスタTbのドレインに接続されている。
このように、BiCMOSプロセスを用いる場合には、定電流源I1の一部にバイポーラトランジスタQ11及びQ12を含めても構わない。また、図16で示したように、定電流源I1をバイポーラトランジスタのみで形成しても構わない。
<効果>
サブスレッショルド領域を利用した定電流源から定電圧を生成する従来の方法では、温度依存性やプロセス依存性による影響を低減しつつ、消費電力と回路面積を抑えることが困難であった。これに対して、上記実施形態の定電圧源1によれば、これらの課題を解決し、温度依存性やプロセス依存性が少なく、低消費電力で回路面積の小さな定電圧源を提供することが可能となる。
温度依存性については、非特許文献6の15ppm/℃(電流源の特性も含む)に対して、第1実施形態では4.12ppm/℃(電流源の特性は含まず)に改善した。また、抵抗を使わず、NMOSまたはPMOSのどちらか単一プロセスのみを用いて構成できるので、特許文献11の従来回路よりもプロセス依存性による影響を受けにくい。また、特許文献8や非特許文献6では3つの電流源を要するのに対して、上記実施形態では1つの電流源で足りるので、単純計算すると消費電力を1/3に削減することができる。また、回路面積についても、特許文献8では6つのトランジスタ(8a〜8d、9、10)を要するのに対して、上記実施形態では3つのトランジスタ(Ta〜Tc)で足りるので、回路面積を半減することができる。また、特許文献9では、追加で加算器が必要となるが、上記実施形態では追加回路が不要となるので、低消費電力化が見込めると共に、回路面積を削減することができる。
<その他の変形例>
本明細書中に開示されている種々の技術的特徴は、上記実施形態のほか、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち、上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
定電圧源は、アナログ回路の集積化に伴い、ほぼ全てのLSI[large scale integration]に搭載されている。従って、本発明は、LSI全般に利用することが可能であり、延いては、LSIを有する電子機器全般に利用することが可能である。特に、本発明は、低消費電力化が望まれるポータブル機器(例えば、携帯電話A(図17)、タブレット端末B(図18)、ノートパソコンC(図19)、及び、デジタルカメラ(図20))に適している。
1 定電圧源(基準電圧源)
Ta、Tb、Tc Nチャネル型MOS電界効果トランジスタ
Ta’、Tb’、Tc’ Pチャネル型MOS電界効果トランジスタ
I1、I1a〜I1c、I2 定電流源
P11〜P13 Pチャネル型MOS電界効果トランジスタ
N11、N12 Nチャネル型MOS電界効果トランジスタ
MR 電流生成トランジスタ
SR シート抵抗
X1 オペアンプ
P21、P22 Pチャネル型MOS電界効果トランジスタ
N21〜N25 Nチャネル型MOS電界効果トランジスタ
Q11、Q12 pnp型バイポーラトランジスタ
A 携帯電話(スマートフォン)
B タブレット端末
C ノートパソコン
D デジタルカメラ

Claims (15)

  1. 基準電流を生成する定電流源と、
    ゲートが前記定電流源に接続され、ドレインが出力電圧の出力端に接続され、ソース・ドレイン間に第1電圧を発生させる第1トランジスタと、
    ゲートとドレインがいずれも前記定電流源に接続され、ソースが前記出力電圧の出力端に接続される第2トランジスタと、
    ゲートとドレインがいずれも前記第1トランジスタのソースに接続され、ソース・ドレイン間に第2電圧を発生させる第3トランジスタと、
    有し
    温度微係数が正の前記第1電圧と温度微係数が負の前記第2電圧を足し合わせて前記出力電圧を一定にすることを特徴とする定電圧源。
  2. 前記第1〜第3トランジスタのバックゲートは、各トランジスタのソース、または、グランドに接続されていることを特徴とする請求項に記載の定電圧源。
  3. 前記第1トランジスタと前記第2トランジスタは、互いのW/L比が異なることを特徴とする請求項1または請求項に記載の定電圧源。
  4. 前記基準電流は、前記第1電圧の温度微係数の絶対値と前記第2電圧の温度微係数の絶対値が互いに一致する電流値に設定されていることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の定電圧源。
  5. 前記基準電流は、前記第1〜第3トランジスタが弱反転領域で動作する電流値に設定されていることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の定電圧源。
  6. 前記基準電流は、前記第1〜第3トランジスタが中間反転領域または強反転領域で動作する電流値に設定されていることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の定電圧源。
  7. 前記第1トランジスタと前記第2トランジスタから成るトランジスタペアは、複数スタックされていることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の定電圧源。
  8. 前記第3トランジスタ、若しくは、前記第1トランジスタと前記第3トランジスタに流れる前記基準電流を増減させるための第2定電流源をさらに有することを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の定電圧源。
  9. 前記定電流源は、
    前記基準電流の電流値を設定するための抵抗と、
    前記抵抗に流れる電流をミラーして前記基準電流を生成するカレントミラーと、
    を含むことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の定電圧源。
  10. 前記定電流源は、前記カレントミラーに流れる電流量の電源電圧依存性を低減させるオペアンプをさらに含むことを特徴とする請求項に記載の定電圧源。
  11. 前記定電流源は、前記抵抗として、電流生成トランジスタ、または、シート抵抗を利用することを特徴とする請求項または請求項10に記載の定電圧源。
  12. 前記定電流源は、電界効果トランジスタのみ、バイポーラトランジスタのみ、または、両トランジスタの組み合わせにより形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載の定電圧源。
  13. 請求項1〜請求項12のいずれか一項に記載の定電圧源を備えた半導体装置。
  14. 請求項1〜請求項12のいずれか一項に記載の定電圧源を備えた電子機器。
  15. 第2定電流源と、
    前記第2定電流源に接続される第4トランジスタと、
    前記第4トランジスタと合わせて温度微係数が正の第3電圧を発生させる第5トランジスタと、
    をさらに有し、
    前記第1トランジスタのドレインが前記第4トランジスタのソースに接続され、
    前記第4トランジスタのドレインから一定の第2出力電圧を生成することを特徴とする請求項1に記載の定電圧源。
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