JP6044624B2 - 車両用フレーム構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用フレーム構造に関し、特に圧縮側部分と引張側部分が協働して略矩形状の主閉断面を構成する車両用フレーム構造に関する。
従来より、高張力鋼板製フロントサイドフレームの先端部分に軸圧縮変形可能なクラッシュカンを設け、フロントサイドフレームの途中部から後端部に亙って積極的に折れ変形可能な複数の衝撃吸収機構を採用することにより衝突時の衝撃エネルギ吸収量を増加させて、前突時の乗員保護を図っている(特許文献1)。
このような衝撃吸収機構では、フロントサイドフレームの折れ変形によって吸収される衝撃荷重がエネルギ吸収量全体の大半を占めるため、折れ変形によるエネルギ吸収特性は圧縮変形によるエネルギ吸収特性よりもEA(Energy Absorption)性能に与える影響が大きい。
そこで、本出願人は、フレームの主閉断面と協働して上下方向に隣り合うように形成された複数の副閉断面の横比を縦比よりも大きくすることにより、曲げ強度に寄与するフレーム領域を拡大することができるフレーム構造、換言すれば、支持可能な荷重と変形ストロークとの相関関係(以下、FS特性という)における許容限界荷重を一定ストロークの間維持可能なフレーム構造を既に提案している。
特許文献2のフレーム構造は、長手方向と直交する断面が細長矩形的な細長形状の複数の細長形状部を荷重入力時の圧縮側と引張側の中間の中立面が長辺と直交するように配置し、隣り合う細長形状部の互いに離隔した長辺同士を連結部で連結した車両用フレーム構造であって、前記連結部よりも圧縮側において前記隣り合う細長形状部の互いに離隔した長辺に夫々当接して前記細長形状部の前記長辺と直交する方向への傾倒を抑制する傾倒抑制部材を設けている。
特許第5104272号公報 特願2014−113803号
本発明者は、断面縦長矩形状のフレームの座屈現象の検討にあたり、フレームの変形挙動のメカニズムについてCAE(Computer Aided Engineering)による解析を行った。
まず、この解析の基本的な考え方について説明する。
図14に示すように、長手方向に延びる閉断面状鋼板製フレームモデルMと、このフレームモデルMの両端部を挟み込んだ状態でフレームモデルMの軸心を曲げるための荷重付与手段Tとを準備して、荷重点Pの変位と荷重点Pの反力とを解析した。
図14,図15(a),図15(b)に示すように、荷重付与手段Tは、枢支部Rを中心として回動可能な支持部Taと、荷重を付与する荷重点Pが形成され且つ支持部Ta側へ変位しつつ回動可能な支持部Tbとを有し、枢支部Rと荷重点Pを結ぶ直線がフレームモデルMの軸心から50mmオフセットしている。尚、フレームモデルMの各壁部を、圧縮荷重が作用する圧縮側壁部Ma、引張荷重が作用する引張側壁部Mb、各々の壁部の上下端部を夫々連結する上端壁部Mc及び下端壁部Mdとしている。
次に、解析結果について説明する。
図16に示すように、座屈発生のメカニズムは、以下のように推測される。
許容限界を越えた荷重の付与によって圧縮側壁部Maに弾性座屈波Wが生じ、この弾性座屈波Wが上端壁部Mc及び下端壁部Mdに伝播することから、圧縮側壁部Maにおける弾性座屈波Wの谷領域mに対応した上端壁部Mc及び下端壁部Mdの山領域nに面外変形が夫々発生する。その結果、上端壁部Mc及び下端壁部Mdが夫々面外方向に膨出し且つ圧縮側壁部Maが二つ折りに折り畳まれて閉断面状フレームが座屈する。即ち、圧縮側壁部Ma、上端壁部Mc及び下端壁部Mdの弾性座屈波Wを減衰させることで、材料の塑性領域まで許容限界荷重を増加することができ、EA効率を増加することができる。
特許文献2のフレーム構造は、副閉断面の横比を縦比よりも大きくすることにより、弾性座屈波の周期を減少できるため、フロントサイドフレームに座屈を生じさせる許容限界荷重を増加でき、この許容限界荷重を一定ストロークの間維持することができる。
しかし、更なる車体デザインの自由度拡大や車体重量の低減を図る場合、一層EA効率を増加し、フロントサイドフレームの長手方向の変形ストロークを短縮化する必要がある。
特許文献2のフレーム構造では、上端壁部や下端壁部に相当する長辺に生じる面外変形を傾倒抑制部材によって抑制するため、部品点数が増加する虞がある。
しかも、このフレーム構造では、フロントサイドレイン(フレーム)を構成する左側部分と右側部分とを溶接によって接合することにより複数の副閉断面を形成することから、フレーム自体の構造が複雑になると共に各部位の溶接箇所が増加し、生産性が低下する虞もある。
本発明の目的は、EA効率向上と生産性確保とを両立可能な車両用フレーム構造等を提供することである。
請求項1の車両用フレーム構造は、圧縮荷重が作用する縦向きの圧縮側壁部を含む圧縮側部分と、引張荷重が作用する縦向きの引張側壁部を含む引張側部分とを備え、前記圧縮側部分と引張側部分の上下端部を夫々接合して長手方向に直交する断面が略矩形状の主閉断面を構成する車両用フレームにおいて、前記主閉断面内にこの主閉断面と協働して上下方向に隣り合う複数の副閉断面を形成する補強部材が、前記圧縮側壁部に接合された第1圧縮側接合部と、前記第1圧縮側接合部よりも下方位置で前記圧縮側壁部に接合された第2圧縮側接合部と、前記第1圧縮側接合部よりも下方位置且つ前記第2圧縮側接合部よりも上方位置で前記引張側壁部に接合された第1引張側接合部と、前記第2圧縮側接合部よりも下方位置で前記引張側壁部に接合された第2引張側接合部と、前記第1圧縮側接合部の下端部と第1引張側接合部の上端部とを連結する第1仕切壁部と、前記第1引張側接合部の下端部と第2圧縮側接合部の上端部とを連結する第2仕切壁部と、前記第2圧縮側接合部の下端部と第2引張側接合部の上端部とを連結する第3仕切壁部とを備え、前記第1〜第3仕切壁部に、長手方向に対向状に延びる第1〜第3圧縮側稜線部とこれら第1〜第3圧縮側稜線部よりも引張側に形成され且つ長手方向に対向状に延びる第1〜第3引張側稜線部を夫々設けたことを特徴としている。
この車両用フレーム構造では、構造の簡単化によって溶接箇所を低減しつつ、副閉断面の縦横比を1以下に調整して許容限界荷重を増加でき、この許容限界荷重を一定ストロークの間維持することができる。
前記第1〜第3仕切壁部に、長手方向に対向状に延びる第1〜第3圧縮側稜線部とこれら第1〜第3圧縮側稜線部よりも引張側に形成され且つ長手方向に対向状に延びる第1〜第3引張側稜線部を夫々設けたため、第1〜第3仕切壁部に稜線による補強効果を夫々付与して第1〜第3仕切壁部の面外変形を抑制することができ、車両用フレームの許容限界荷重を増加することができる。
また、圧縮側壁部の座屈後、第2,第3仕切壁部の変形に伴う第2,第3圧縮側稜線部の当接によるトラス形状又は第1,第2仕切壁部の変形に伴う第1,第2引張側稜線部の当接によるトラス形状によって車両用フレームの断面崩れを抑制するため、座屈後の荷重の落ち込みを防止でき、EA質量効率を増加することができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記第1,第2引張側稜線部は前記第1,第2圧縮側稜線部の間の高さ位置になるように配設され、前記第2,第3圧縮側稜線部は前記第2,第3引張側稜線部の間の高さ位置になるように配設されていることを特徴としている。
この構成によれば、圧縮側壁部の座屈後、第2,第3仕切壁部の変形に伴う第2,第3圧縮側稜線部の当接によるトラス形状又は第1,第2仕切壁部の変形に伴う第1,第2引張側稜線部の当接によるトラス形状を確実に形成することができる。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記第1,第2引張側稜線部の上下方向幅が前記第2,第3圧縮側稜線部の上下方向幅よりも小さいことを特徴としている。
この構成によれば、引張側壁部に支持された第1,第2引張側稜線部の当接によるトラス形状を形成するため、断面崩れの抑制効果を一層高くすることができる。
請求項4の発明は、請求項1〜3の何れか1項の発明において、第1引張側接合部の上端部から上方へ延びる接合フランジ部と前記第1仕切壁部の引張側端部から上方へ延びる仕切壁フランジ部とが接合されていることを特徴としている。
この構成によれば、製造条件に拘らず、第1,第2引張側稜線部の上下方向幅を任意に設定することができる。
本発明の車両用フレーム構造によれば、EA効率向上と生産性確保とを両立することができる。
実施例1に係るフロントサイドフレームをエンジンルーム内側から視た側面図である。 右側フロントサイドフレームの平面図である。 図2のIII−III線断面図である。 右側フロントサイドフレームの分解斜視図である。 補強部材の要部斜視図である。 前面衝撃荷重の入力前の車両の状態を示す模式図である。 前面衝撃荷重の入力後の車両の状態を示す模式図である。 補強部材の変形例の正面図である。 補強部材の変形例の要部斜視図である。 解析用フレームモデルの斜視図であって、(a)は従来技術に相当するフレームモデルM1、(b)は従来技術に相当するフレームモデルM2、(c)は変形例に相当するフレームモデルM3、(d)は実施例1に相当するフレームモデルM4を示している。 各フレームモデルのFS特性を示すグラフである。 座屈発生時のフレームモデルM3の正面図である。 座屈発生時のフレームモデルM4の正面図である。 閉断面状フレームの変形挙動に係る解析方法の説明図である。 閉断面状フレームの変形挙動であって、(a)は荷重を付与する前の状態図を示し、(b)は荷重を付与した後の状態図を示している。 閉断面状フレームの弾性座屈を説明する図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
以下の説明は、本発明を車両のフロントサイドフレームに適用したものを例示したものであり、本発明、その適用物、或いは、その用途を制限するものではない。
尚、図において、矢印F方向を前方とし、矢印L方向を左方とし、矢印U方向を上方として説明する。
以下、本発明の実施例1について図1〜図7に基づいて説明する。
まず、フロントサイドフレームが設置された前部車体構造について簡潔に説明する。
図1に示すように、車両Vは、エンジンルームEと車室とを上下方向および車幅方向に延びて仕切るダッシュパネル1と、このダッシュパネル1の前方位置で車体前後方向に延びるフロントサイドフレーム2と、フロントサイドフレーム2の側方位置でタワー形状に立設されるサスタワー部3と、このサスタワー部3と前述のダッシュパネル1とを上下方向及び車体前後方向に延びて連結するエプロン部4と、エプロン部4上端で車体前後方向に延びるエプロンレインメンバ5等を備えている。尚、左右対象構造であるため、主に車体右側構造について説明し、車体左側構造については説明を省略する。
フロントサイドフレーム2の前端部には、前面衝撃荷重を受けた際、圧縮変形(軸圧縮)して、衝突エネルギの一部を吸収するためのクラッシュカン6を設置している。
フロントサイドフレーム2の前後方向中央部には、略円柱形状のエンジンマウント7を設置して、このエンジンマウント7によってパワーユニット(図示略)を弾性支持している。また、このエンジンマウント7よりも下方のフロントサイドフレーム2内には、エンジンマウント7の取り付け剛性を高めるために、マウント取付レイン8を設置している。フロントサイドフレーム2の後部下面には、サスペンションサブフレーム(図示略)を取り付けるサブフレーム取付ブラケット9を接合固定している。
次に、フロントサイドフレーム2について詳細に説明する。
図2〜図4に示すように、フロントサイドフレーム2は、アルミ合金材料(5000系)により形成され、上下方向に長い、所謂縦比が横比よりも大きな略矩形状の主閉断面Cを構成している。このフロントサイドフレーム2は、前後方向における各々の領域の機能に応じて、先端部分2aと、この先端部分2aの後側に連なり且つ補強部材30を有する外折れ部分2bと、この外折れ部分2bの後側に連なり且つマウント取付レイン8を有するマウント部分2cと、このマウント部分2cの後側に連なり且つ補強部材40を有する内折れ部分2dと、この内折れ部分に連なり且つ補強部材50を有する外折れ部分2eを備えている。
先端部分2aは、前突時、クラッシュカン6によって吸収されない衝撃荷重の一部を軸圧縮変形によって吸収するように形成され、外折れ部分2bは、前突時、途中部が上下に延びる第1ビード部12fにより車幅方向外側へ外折れ変形するように形成されている。
マウント部分2cは、その主閉断面内にマウント取付レイン8を支持するように形成され、内折れ部分2dは、前突時、途中部が上下に延びる第2ビード部24fにより車幅方向内側へ内折れ変形すると共に後端側部分がサブフレーム取付ブラケット9を支持するように形成されている。そして、外折れ部分2eは、前突時、途中部が上下に延びる第3ビード部15fにより外折れ変形すると共に後端側部分がダッシュパネル1に固着されるように形成されている。
図2〜図4に示すように、フロントサイドフレーム2は、断面略ハッド状のアウタ部材10と、略パネル状のインナ部材20とにより左右2分割形成されている。
まず、アウタ部材10について説明する。
アウタ部材10は、先端部分2aの右側部分を構成する第1アウタ部分11と、外折れ部分2bの右側部分を構成する第2アウタ部分12(圧縮側部分)と、マウント部分2cの右側部分を構成する第3アウタ部分13と、内折れ部分2dの右側部分を構成する第4アウタ部分14(引張側部分)と、外折れ部分2eの右側部分を構成する第5アウタ部分15(圧縮側部分)とによって一体形成されている。
第1アウタ部分11は、左右方向に略直交する面に沿った右側壁部11aと、この右側壁部11aの上端部から左方に延びる上端壁部11bと、右側壁部11aの下端部から左方に延びる下端壁部11cと等を一体的に備えている。上端壁部11bと下端壁部11cは、上フランジ部11dと下フランジ部11eを夫々備えている。上フランジ部11dは上端壁部11bの左端部から上方に延び、下フランジ部11eは下端壁部11cの左端部から下方に延びるように形成されている。
次に、第2アウタ部分12について説明する。
第2アウタ部分12は、左右方向に略直交する面に沿った圧縮側壁部12aと、この圧縮側壁部12aの上端部から左方に延びる上端壁部12bと、圧縮側壁部12aの下端部から左方に延びる下端壁部12cと等を一体的に備えている。
圧縮側壁部12aは、主閉断面C側に凹入した第1ビード部12fを備えている。この第1ビード部12fは、圧縮側壁部12aの上下方向に亙って前後方向に略直交するように形成されている。上端壁部12bと下端壁部12cは、左端部から上方に延びる上フランジ部12dと左端部から下方に延びる下フランジ部12eを夫々備えている。
第3アウタ部分13は、右側壁部13aと、上端壁部13bと、下端壁部13cと、上フランジ部13dと、下フランジ部13eとを備え、第1アウタ部分11と略同様に構成されている。また、第4アウタ部分14は、引張側壁部14aと、上端壁部14bと、下端壁部14cと、上フランジ部14dと、下フランジ部14eとを備え、第1アウタ部分11と略同様に構成されている。
第5アウタ部分15は、圧縮側壁部15aと、上端壁部15bと、下端壁部15cと、上フランジ部15dと、下フランジ部15eと、第3ビード部15fを備え、第2アウタ部分12と略同様に構成されている。
次に、インナ部材20について説明する。
図2〜図4に示すように、インナ部材20は、先端部分2aの左側部分を構成する第1インナ部分21と、外折れ部分2bの左側部分を構成する第2インナ部分22(引張側部分)と、マウント部分2cの左側部分を構成する第3インナ部分23と、内折れ部分2dの左側部分を構成する第4インナ部分24(圧縮側部分)と、外折れ部分2eの左側部分を構成する第5インナ部分25(引張側部分)とによって一体形成されている。
第1インナ部分21は、左右方向に略直交する面に沿った左側壁部21aと、この左側壁部21aの上端部から上方に延びる上フランジ部21dと、左側壁部21aの下端部から下方に延びる下フランジ部21eを一体的に備えている。
第2インナ部分22は、引張側壁部22aと、上フランジ部22dと、下フランジ部22eを一体的に備え、第1インナ部分21と略同様に構成されている。また、第3インナ部分23は、左側壁部23aと、上フランジ部23dと、下フランジ部23eを一体的に備え、第1インナ部分21と略同様に構成されている。
第4インナ部分24は、左右方向に略直交する面に沿った圧縮側壁部24aと、この左側壁部24aの上端部から上方に延びる上フランジ部24dと、左側壁部24aの下端部から下方に延びる下フランジ部24eを一体的に備えている。圧縮側壁部24aは、主閉断面C側に凹入した第2ビード部24fを備えている。この第2ビード部24fは、圧縮側壁部24aの上下方向に亙って前後方向に略直交するように形成されている。
第5インナ部分25は、引張側壁部25aと、上フランジ部25dと、下フランジ部25eを一体的に備え、第2インナ部分22と略同様に構成されている。
上フランジ部11d〜15dが上フランジ部21d〜25dに接合され、下フランジ部11e〜15eが下フランジ部21e〜25eに接合されることにより、前後方向に延びる主閉断面Cが構成されている。
次に、補強部材30について説明する。
図3に示すように、補強部材30は、主閉断面C内に配設され、主閉断面Cと協働して上下方向に隣り合う5つの副閉断面cを形成している。
図3〜図5に示すように、補強部材30は、上段部分31と、この上段部分31の下方に連なる中段部分32と、この中段部分32の下方に連なる下段部分33とからなる3部品のユニットによって構成されている。
尚、補強部材40,50は、補強部材30と同じ構成であり、補強部材40は左右方向に直交する面に対して補強部材30と面対称に配設され、補強部材50は補強部材30と同様に配設されているため、詳細な説明を省略する。
図5に示すように、上段部分31は、左右方向に略直交する面に沿って前後方向に延びる第1圧縮側接合部31aと、この第1圧縮側接合部31aの下端部に連なり主閉断面Cを上下方向に仕切る第1仕切壁部31bとを備えている。
第1圧縮側接合部31aは、圧縮側壁部12aの左側壁部に溶接にて接合されている。
第1仕切壁部31bは、左端部から上方に延びる仕切壁フランジ部31cと、左右方向途中部において前後方向に延びる第1圧縮側稜線部31sと、この第1圧縮側稜線部31sよりも左側に配設されて前後方向に延びる第1引張側稜線部31tとを備えている。
第1仕切壁部31bは、第1圧縮側接合部31aの下端部から第1圧縮側稜線部31sまで略水平状に形成され、第1圧縮側稜線部31sから第1引張側稜線部31tまで左側程下方に移行するように傾斜状に形成され、第1引張側稜線部31tから仕切壁フランジ部31cの下端部まで略水平状に形成されている。
第1圧縮側稜線部31sと第1引張側稜線部31tは、正面視にて荷重入力時の中立線を第1圧縮側稜線部31sと第1引張側稜線部31tとの間に挟む位置に設定されている。
中段部分32は、第1圧縮側接合部31aよりも下方位置に形成された第2圧縮側接合部32aと、第1仕切壁部31bの左端部に連なり且つ左右方向に略直交する面に沿って前後方向に延びる第1引張側接合部32bと、第1引張側接合部32bよりも下方位置に形成された第2引張側接合部32cと、第1引張側接合部32bの下端部と第2圧縮側接合部32aの上端部とを連結して主閉断面Cを上下方向に仕切る第2仕切壁部32dと、第2圧縮側接合部32aの下端部と第2引張側接合部32cの上端部とを連結して主閉断面Cを上下方向に仕切る第3仕切壁部32eを備えている。
図5に示すように、第2圧縮側接合部32aは、第1引張側接合部32bよりも下方位置において、第1圧縮側接合部31aと同一平面上に形成され、圧縮側壁部12aの左側壁部に溶接にて接合されている。
第1引張側接合部32bは、第1圧縮側接合部31aよりも下方位置に形成され、引張側壁部22aの右側壁部に溶接にて接合されている。この第1引張側接合部32bには、上端部から上方に延びる接合フランジ部32fが一体形成されている。接合フランジ部32fは、仕切壁フランジ部31cと溶接にて接合されている。
第2引張側接合部32cは、第2圧縮側接合部32aよりも下方位置において、第1引張側接合部32bと同一平面上に形成され、引張側壁部22aの右側壁部に溶接にて接合されている。この第2引張側接合部32cには、下端部から下方に延びる接合フランジ部32gが一体形成されている。
第2仕切壁部32dは、左右方向途中部において前後方向に延びる第2圧縮側稜線部32sと、この第2圧縮側稜線部32sよりも左側に配設されて前後方向に延びる第2引張側稜線部32tとを備えている。
第2仕切壁部32dは、第2圧縮側接合部32aの上端部から第2圧縮側稜線部32sまで略水平状に形成され、第2圧縮側稜線部32sから第2引張側稜線部32tまで左側程上方に移行するように傾斜状に形成され、第2引張側稜線部32tから第1引張側接合部32bの下端部まで略水平状に形成されている。
第2圧縮側稜線部32sは、第1圧縮側稜線部31sの直下に対向するように配設され、第2引張側稜線部32tは、第1引張側稜線部31tの直下に対向するように配設されているため、第1,第2引張側稜線部31t,32tは、第1,第2圧縮側稜線部31s,32sの間の高さ位置に配設され、第1,第2引張側稜線部31t,32tの上下方向幅は、第1,第2圧縮側稜線部31s,32sの上下方向幅よりも小さくなるように設定されている。
図5に示すように、第3仕切壁部32eは、左右方向途中部において前後方向に延びる第3圧縮側稜線部32uと、この第3圧縮側稜線部32uよりも左側に配設されて前後方向に延びる第3引張側稜線部32vとを備えている。
第3仕切壁部32eは、第2圧縮側接合部32aの下端部から第3圧縮側稜線部32uまで略水平状に形成され、第3圧縮側稜線部32uから第3引張側稜線部32vまで左側程下方に移行するように傾斜状に形成され、第3引張側稜線部32vから第2引張側接合部32cの上端部まで略水平状に形成されている。
第3圧縮側稜線部32uは、第2圧縮側稜線部32sの直下に対向するように配設され、第3引張側稜線部32uは、第2引張側稜線部32tの直下に対向するように配設されているため、第2,第3圧縮側稜線部32s,32uは、第2,第3引張側稜線部32t,32vの間の高さ位置に配設され、第2,第3圧縮側稜線部32s,32uの上下方向幅は、第2,第3引張側稜線部32t,32vの上下方向幅よりも小さく且つ第1,第2引張側稜線部31t,32tの上下方向幅よりも大きくなるように設定されている。
下段部分33は、第2圧縮側接合部32aよりも下方位置に形成された第3圧縮側接合部33aと、この第3圧縮側接合部33aの上端部に連なり主閉断面Cを上下方向に仕切る第4仕切壁部33bとを備えている。
第3圧縮側接合部33aは、第2引張側接合部32cよりも下方位置において、第1圧縮側接合部31aと同一平面上に形成され、圧縮側壁部12aの左側壁部に溶接にて接合されている。
第4仕切壁部33bは、左端部から下方に延びる仕切壁フランジ部33cと、左右方向途中部において前後方向に延びる第4圧縮側稜線部33sと、この第4圧縮側稜線部33sよりも左側に配設されて前後方向に延びる第4引張側稜線部33tとを備えている。
第4仕切壁部33bは、第3圧縮側接合部33aの上端部から第4圧縮側稜線部33sまで略水平状に形成され、第4圧縮側稜線部33sから第4引張側稜線部33tまで左側程上方に移行するように傾斜状に形成され、第4引張側稜線部33tから仕切壁フランジ部33cの上端部まで略水平状に形成されている。
仕切壁フランジ部33cは、接合フランジ部32gと溶接にて接合されている。
第4圧縮側稜線部33sは、第3圧縮側稜線部32uの直下に対向するように配設され、第4引張側稜線部33tは、第3引張側稜線部32uの直下に対向するように配設されているため、第3,第4引張側稜線部32v,33tは、第3,第4圧縮側稜線部32u,33sの間の高さ位置に配設され、第3,第4引張側稜線部32v,33tの上下方向幅は、第3,第4圧縮側稜線部32u,33sの上下方向幅よりも小さくなるように設定されている。
次に、図6,図7の模式図に基づき、車両Vが前面衝撃荷重を受けたときの変形挙動について説明する。
図6の模式図において、Fはフロントサイドフレームとクラッシュボックスとからなるフロントフレーム体、Dはダッシュパネル、Mは連結補強メンバ、Iはダッシュロアクロスとトンネル部に設けたメンバ部材とからなる内側荷重伝達体、Uは上部連結メンバ、Q(ハッチング領域)はマウント取付レイン、R(ハッチング領域)はサブフレーム取付ブラケット、Tはフロントタイヤを夫々示している。
また、フロントフレーム体Fには、変形後の位置関係が容易に分かるように、便宜上、前後方向に略直線状に延びる複数のポイントを設定している。
第1ポイントP1はクラッシュカン6の前端位置、第2ポイントP2はフロントサイドフレーム2の前端位置、第3ポイントP3は第1ビード部12fの形成位置、第4ポイントP4はマウント取付レイン8の後端位置、第5ポイントP5は第2ビード部24fの形成位置、第6ポイントP6は第3ビード部15fの形成位置を夫々示している。
荷重Zが作用すると、フロントフレーム体Fは、圧縮変形と車幅方向の折れ変形を積極的に生じさせて衝撃エネルギを吸収する。
図7に示すように、衝突体がフロントフレーム体Fに衝突すると、フロントフレーム体Fの第1ポイントP1から第2ポイントP2までの領域及び第2ポイントP2の後側近傍領域に軸圧縮変形が生じる。
第3ポイントP3では、第1ビード部12fによって車幅方向外側へ折れ変形(外折れ変形)が発生する。第3ポイントP3から第4ポイントP4の間では、マウント取付レインQ等が存在して変形を生じさせることができないため、第2ポイントP2と第3ポイントP3との間で一旦車幅方向内側に折れ変形(内折れ変形)を生じさせ、第3ポイントP3で車幅方向外側へ折れ変形をさせるようにしている。
第5ポイントP5では、第2ビード部24fによって車幅方向内側へ折れ変形(内折れ変形)が発生する。第5ポイントP5の後側近傍領域では、サブフレーム取付ブラケットRでサブフレームを取り付け固定し、その後方位置で荷重分散するためにフレーム剛性を高めているから、車幅方向内方側への折れ変形が促進される。第6ポイントP6では、第3ビード部15fによって車幅方向外側へ折れ変形が発生する。
以上のように、第3ポイントP3と第6ポイントP6では、車幅方向外側への折れ変形を生じさせ、第5ポイントP5では、車幅方向内側への折れ変形を生じさせることにより、十分に高いEA効率を確保している。
次に、補強部材30の変形例について図8,図9に基づいて説明する。
尚、実施例1と同様の構成には同じ符号を付している。
図8,図9に示すように、補強部材30Aは、単一の鋼板材料をプレス成形することにより、上段部分31Aと、この上段部分31Aの下方に連なる中段部分32Aと、この中段部分32Aの下方に連なる下段部分33Aとが一体成形されている。
上段部分31Aには、第1圧縮側接合部31aと、第1仕切壁部31bと、第1圧縮側稜線部31wと、第1引張側稜線部31xが形成され、下段部分33Aには、第3圧縮側接合部33aと、第4仕切壁部33bと、第4圧縮側稜線部33wと、第4引張側稜線部33xが形成されている。
中段部分32Aは、第2圧縮側接合部32aと、第1引張側接合部32bと、第2引張側接合部32cと、第2仕切壁部32dと、第3仕切壁部32eを備えている。
第2仕切壁部32dには、第2圧縮側稜線部32wと、第2引張側稜線部32xとが形成され、第3仕切壁部32eには、第3圧縮側稜線部32yと、第3引張側稜線部32zとが形成されている。第1引張側稜線部31xと第2引張側稜線部32xとの上下方向幅と、第2圧縮側稜線部32wと第3圧縮側稜線部32yとの上下方向幅と、第3引張側稜線部32zと第4引張側稜線部33xとの上下方向幅とが等しくなるように形成されている。尚、第1圧縮側稜線部31wと第2圧縮側稜線部32wと第3圧縮側稜線部32yと第4圧縮側稜線部33wは上下方向に夫々対向するように配設され、第1引張側稜線部31xと第2引張側稜線部32xと第3引張側稜線部32zと第4引張側稜線部33xは上下方向に夫々対向するように配設されている。
次に、本実施例の車両用フレーム構造における作用、効果を説明する。
まず、図10(a)〜図10(d)に示すように、フレームモデルM1〜M4を準備し、CAE(Computer Aided Engineering)によって各々のフレームモデルM1〜M4の支持可能な荷重とモデルが変形するストロークとの相関関係(FS特性)を解析した。
フレームモデルM1〜M4は、補強部材を省略した断面矩形状のフレームモデルM1(図10(a)参照)、3つの圧縮側接合部と2つの引張側接合部を一体的に備え且つ均一な矩形状副閉断面を有する補強部材を備えたフレームモデルM2(図10(b)参照)、変形例の補強部材30Aを備えたフレームモデルM3(図10(c)参照)、実施例1の補強部材30を備えたフレームモデルM4(図10(d)参照)である。
これらのフレームモデルM1〜M4の両端部を挟み込んだ状態でフレームモデルM1〜M4の軸心を曲げるための荷重を付与して、荷重点の変位と荷重点の反力とを解析した(図14,図15参照)。
図11に、CAEによる解析結果を示す。尚、FS特性の縦軸は荷重(kN)、横軸はストローク(mm)を示している。
図11に示すように、補強部材を省略したフレームモデルM1は、フレームモデルM2〜M4よりも低い許容限界荷重で座屈を生じ、座屈発生直後の荷重の落ち込みも大きいため、最もEA効率が低い
フレームモデルM2は、座屈発生直後の荷重の減少率が大きく、座屈発生から早い段階で二度目の荷重の落ち込みが発生する。
フレームモデルM3は、フレームモデルM1,M2に比べて座屈発生直後の荷重の減少率が小さく、フレームモデルM2よりも二度目の荷重の落ち込みタイミングが遅いため、フレームモデルM1,M2よりもEA効率が高い。
これは、各稜線による補強効果により、各仕切壁部の強度が増加したことに起因している。また、図12に示すように、圧縮側壁部に圧縮荷重が作用した際、圧縮側稜線部(32w,32y)が当接して仕切壁部がトラス構造に構成されたことにより、断面崩れを抑制したことが要因である。
フレームモデルM4は、フレームモデルM3よりもEA効率が高い。
図13に示すように、上段部分(下段部分)の仕切壁部と中段部分の仕切壁部との離隔(上下)幅を小さくすることができるため、座屈発生後、早期に引張側稜線部(31t,32t及び32v,33t)が当接して仕切壁部がトラス構造に構成されている。また、引張側にトラス構造を構成したことにより、断面崩れが一層抑制されるため、座屈発生後の二度目の荷重の落ち込みを回避することができる。
本車両用フレーム構造によれば、構造の簡単化によって溶接箇所を低減しつつ、副閉断面cの縦横比を1以下に調整して許容限界荷重を増加でき、この許容限界荷重を一定ストロークの間維持することができる。第1〜第3仕切壁部31b,32d,32eに、前後方向に対向状に延びる第1〜第3圧縮側稜線部31s,32s,32uとこれら第1〜第3圧縮側稜線部31s,32s,32uよりも引張側に形成され且つ前後方向に対向状に延びる第1〜第3引張側稜線部31t,32t,32vを夫々設けたため、第1〜第3仕切壁部31b,32d,32eに稜線による補強効果を夫々付与して第1〜第3仕切壁部31b,32d,32eの面外変形を抑制することができ、フロントサイドフレーム2の許容限界荷重を増加することができる。また、圧縮側壁部11aの座屈後、第1,第2仕切壁部31b,32dの変形に伴う第1,第2引張側稜線部31t,32tの当接によるトラス形状によってフロントサイドフレーム2の断面崩れを抑制するため、座屈後の荷重の落ち込みを防止でき、EA質量効率を増加することができる。
第1,第2引張側稜線部31t,32tは第1,第2圧縮側稜線部31s,32sの間の高さ位置になるように配設され、第2,第3圧縮側稜線部32s,32uは第2,第3引張側稜線部32t,32vの間の高さ位置になるように配設されている。
これにより、第1,第2仕切壁部31b,32dの変形に伴う第1,第2引張側稜線部31t,32tの当接によるトラス形状を確実に形成することができる。
第1,第2引張側稜線部31t,32tの上下方向幅が第2,第3圧縮側稜線部32s,32uの上下方向幅よりも小さくなるように設定している。
これにより、引張側壁部21aに支持された第1,第2引張側稜線部31t,32tの当接によるトラス形状を形成するため、断面崩れの抑制効果を一層高くすることができる。
第1引張側接合部32bの上端部から上方へ延びる接合フランジ部32fと第1仕切壁部31bの引張側端部から上方へ延びる仕切壁フランジ部31cとが接合されている。
これにより、製造条件に拘らず、第1,第2引張側稜線部31t,32tの上下方向幅を任意に設定することができる。
次に、前記実施形態を部分的に変更した変形例について説明する。
1〕前記実施形態においては、フロントサイドフレームの例を説明したが、リヤサイドフレーム、サスクロスメンバ、バンパビーム、センタピラー、インパクトバー等、少なくとも、圧縮荷重と引張荷重とが作用する車両用フレームであれば何れにも適用することができる。
2〕前記実施形態においては、アルミ合金材料として5000系を用いた例を説明したが、一般的な鋼板や高張力鋼板であっても、本発明の効果を奏することができる。また、アルミ合金材料として、非熱処理型の1000系、3000系、4000系、熱処理型の2000系、6000系、7000系から設計要件に合わせて選択しても良い。
3〕前記実施形態においては、EA効率の観点から4つの仕切壁部の例を説明したが、少なくとも3つの仕切壁部を備えることで本発明の効果を奏することができる。また、設計上の観点から5つ以上の仕切壁部を採用しても良い。
4〕前記実施形態においては、2ヶ所の外折れ変形部分と1ヶ所の内折れ変形部分が形成され、これら変形部分全てに補強部材を設けた車両用フレームの例を説明したが、少なくとも何れか1つの変形部分に補強部材を設けても良い。また、車両用フレームに1つの外折れ変形部分又は内折れ変形部分を形成しても良い。
5〕その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施形態に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態も包含するものである。
V 車両
C 主閉断面
c 副閉断面
2 フロントサイドフレーム
11 第1アウタ部分
11a 圧縮側壁部
21 第1インナ部分
21a 引張側壁部
30 補強部材
31a 第1圧縮側接合部
31b 第1仕切壁部
31c 仕切壁フランジ部
31s 第1圧縮側稜線部
31t 第1引張側稜線部
32a 第2圧縮側接合部
32b 第1引張側接合部
32c 第2引張側接合部
32d 第2仕切壁部
32e 第3仕切壁部
32f 接合フランジ部
32s 第2圧縮側稜線部
32t 第2引張側稜線部
32u 第3圧縮側稜線部
32v 第3引張側稜線部

Claims (4)

  1. 圧縮荷重が作用する縦向きの圧縮側壁部を含む圧縮側部分と、引張荷重が作用する縦向きの引張側壁部を含む引張側部分とを備え、前記圧縮側部分と引張側部分の上下端部を夫々接合して長手方向に直交する断面が略矩形状の主閉断面を構成する車両用フレームにおいて、
    前記主閉断面内にこの主閉断面と協働して上下方向に隣り合う複数の副閉断面を形成する補強部材が、前記圧縮側壁部に接合された第1圧縮側接合部と、前記第1圧縮側接合部よりも下方位置で前記圧縮側壁部に接合された第2圧縮側接合部と、前記第1圧縮側接合部よりも下方位置且つ前記第2圧縮側接合部よりも上方位置で前記引張側壁部に接合された第1引張側接合部と、前記第2圧縮側接合部よりも下方位置で前記引張側壁部に接合された第2引張側接合部と、前記第1圧縮側接合部の下端部と第1引張側接合部の上端部とを連結する第1仕切壁部と、前記第1引張側接合部の下端部と第2圧縮側接合部の上端部とを連結する第2仕切壁部と、前記第2圧縮側接合部の下端部と第2引張側接合部の上端部とを連結する第3仕切壁部とを備え、
    前記第1〜第3仕切壁部に、長手方向に対向状に延びる第1〜第3圧縮側稜線部とこれら第1〜第3圧縮側稜線部よりも引張側に形成され且つ長手方向に対向状に延びる第1〜第3引張側稜線部を夫々設けたことを特徴とする車両用フレーム。
  2. 前記第1,第2引張側稜線部は前記第1,第2圧縮側稜線部の間の高さ位置になるように配設され、前記第2,第3圧縮側稜線部は前記第2,第3引張側稜線部の間の高さ位置になるように配設されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用フレーム。
  3. 前記第1,第2引張側稜線部の上下方向幅が前記第2,第3圧縮側稜線部の上下方向幅よりも小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用フレーム。
  4. 第1引張側接合部の上端部から上方へ延びる接合フランジ部と前記第1仕切壁部の引張側端部から上方へ延びる仕切壁フランジ部とが接合されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の車両用フレーム。
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