JP5941831B2 - 車体後部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車体の後部にドアが設けられ、ドアから車両前方に向けて荷室、シートフロアが順に設けられ、シートフロアにシート装置が設けられ、シートフロアより荷室の底部が低く形成された車体後部構造に関する。
車体後部構造のなかには、フロアパネルの後部に3列目のシートが設けられ、3列目のシートの車体後方に荷室が凹状に形成され、荷室の後端部にリアパネルが設けられたものが知られている。3列目のシートは折り畳んだ状態で凹状の荷室に収納される(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−212017号公報
ここで、特許文献1の車体後部構造は、通常、3列目のシートが凹状の荷室に収納された状態において、収納されたシートの上面に対してフロアパネルの後部が略同じ高さになるように形成されている。
すなわち、フロアパネルの後部が比較的高く形成され、フロアパネルの後部と荷室の底部との高低差が比較的大きく形成されている。
このため、荷室の底部からフロアパネルへ乗員が移動する際に無理な姿勢で移動することが考えられる。特に、乗員が比較的小柄な場合に無理な姿勢の移動が顕著に表れ、この観点から改良の余地が残されていた。
また、特許文献1の車体後部構造は、荷室の底部がリアパネルやフロアパネルの下方に配置されている。よって、例えば、車室や荷室に自転車などを積み込む際に、自転車をリアパネルまで持ち上げて荷室の底部に載せ、底部に載せた自転車などをフロアパネルまで持ち上げて車室に載せる必要がある。
このため、車室や荷室に自転車などを積み込む作業に手間がかかり、この観点から改良の余地が残されていた。
本発明は、車両後方から車室内へ無理のない姿勢で乗員が容易に乗降することができ、かつ、車室や荷室に自転車などを容易に積み込むことができる車体後部構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、荷室の車両後方に形成された後部開口を開閉可能なドアと、前記荷室の車両前方に設けられてシートクッションおよびシートバックを有するシート装置と、を備え、前記シート装置が設けられたシートフロアより前記荷室の底部が低位置に形成され、該底部が前記シートフロアの後端部に段差壁部で連結され、かつ、前記底部の後端部からリアパネルが立設され、前記リアパネルの上端部が前記シートフロアより低位置に形成された車両後部構造であって、前記シート装置の車両前方側と、車両後方側の前記荷室とを連通するウォークスルー通路が前記シート装置の空間で形成され、前記空間に配置可能な多機能ボードユニットを備え、前記多機能ボードユニットは、前記シートフロアと同等の高さで、かつ、前記シートフロアの後端部から車両後方に向けて水平に延出された水平部と、前記シートフロアおよび前記リアパネルの上端部間を連続するように車両後方に向けて下り勾配に延出された傾斜部と、を選択して形成可能なボード部を有することを特徴とする。
請求項2は、前記多機能ボードユニットは、前記ボード部の一端部から交差するように張り出された脚部を有し、前記ボード部および前記脚部で略L字状に形成され、前記シートフロアの後端部に前記ボード部の他端部が支持され、かつ、前記リアパネルに前記脚部の下端部が支持された状態において前記ボード部で前記水平部が形成され、前記段差壁部に前記脚部の下端部が支持され、かつ、前記リアパネルの上端部に前記ボード部の他端部が支持された状態において前記ボード部で前記傾斜部が形成されることにより、単一の前記多機能ボードユニットで前記水平部、前記傾斜部を形成可能としたことを特徴とする。
請求項3は、前記多機能ボードユニットは、前記ボード部が前記シートフロアに沿って配置され、かつ、前記脚部が前記段差壁部に沿って配置されることにより収納状態に保持されることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、シート装置の空間でウォークスルー通路を形成し、この空間に多機能ボードユニットを配置可能とした。多機能ボードユニットはボード部を有し、ボード部で水平部や傾斜部を形成可能とした。
ボード部で水平部を形成することにより、ボード部をシートフロアと同等の高さに配置でき、乗員が乗降する際の足乗部として使用することができる。
これにより、荷室の底部からシートフロアへ乗員が移動する際に無理のない姿勢で移動することが可能になり、車両後方から車室内へ乗員が容易に乗降することができる。
このように、ボード部を水平部に形成することにより、特に、乗員が比較的小柄な場合でも、車両後方から車室内へ無理のない姿勢で容易に乗降することができる。
一方、ボード部で傾斜部を形成することにより、ボード部をシートフロアおよびリアパネルの上端部間を連続するように車両後方に向けて下り勾配に配置できる。
よって、車室や荷室に自転車などを積み込む際に、自転車をリアパネルまで持ち上げてボード部に容易に載せることができる。さらに、ボード部に載せた自転車などをフロアパネルまで押し上げて車室に容易に載せることができる。
これにより、車室や荷室に自転車などを手間をかけないで容易に積み込むことができる。
請求項2に係る発明では、多機能ボードユニットをボード部および脚部で略L字状に形成し、多機能ボードユニットの支持状態を選択することにより単一の多機能ボードユニットで水平部、傾斜部を形成可能とした。
これにより、多機能ボードユニットを略L字状に形成するだけの簡単な構成で、ボード部で水平部、傾斜部を形成できるので、多機能ボードユニットのコストを抑えることができる。
請求項3に係る発明では、多機能ボードユニットのボード部をシートフロアに沿って配置し、かつ、脚部を段差壁部に沿って配置することができる。よって、シートフロアおよび段差壁部に多機能ボードユニットを収納状態に保持することができる。
これにより、多機能ボードユニットの不使用時に、多機能ボードユニットの置き場を確保でき、車室や荷室の見栄えを良好に保つことができる。
本発明に係る車体後部構造の多機能ボードユニットを乗降モードに選択した状態を示す斜視図である。 図1の車体後部構造を示す断面図である。 図1の車体後部構造を示す平面図である。 (a)は図2の3列目のシートユニットを収納した状態を示す断面図、(b)は(a)の4b−4b線断面図である。 本発明に係る多機能ボードユニットを乗降モードに選択した状態を示す斜視図である。 図5の多機能ボードユニットを示す分解斜視図である。 (a)は本発明に係るテーブル保持手段のロック部材を示す斜視図、(b)は(a)の7b拡大図である。 本発明に係る左ロック部材をロック解除位置からロック位置に操作する例を説明する図である。 図5の9−9線断面図である。 本発明に係る多機能ボードユニットを利用して車両後方の後部開口から乗車する例を説明する図である。 本発明に係る多機能ボードユニットを利用して後部開口から車両後方へ降車する例を説明する図である。 本発明に係る多機能ボードユニットを格納モードに選択した状態を示す斜視図である。 図12の多機能ボードユニットを示す断面図である。 本発明に係る多機能ボードユニットを傾斜モードに選択した状態を示す斜視図である。 図14の多機能ボードユニットを示す断面図である。 本発明に係る多機能ボードユニットをテーブルモードに選択した状態を示す斜視図である。 図16の17部拡大図である。 図16の多機能ボードユニットを示す断面図である。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前(Fr)」、「後(Rr)」、「左(L)」、「右(R)」は運転者から見た方向にしたがう。また、多機能ボードユニット25に備えたスライド部材の前後左右は、便宜上、スライド部材を乗降モードに保持した状態に基づいて決める。
実施例に係る車体後部構造10について説明する。
図1、図2に示すように、車体後部構造10は、車体11の内部に車室13を備え、車室13の車両後方に荷室14を備えている。
この車体後部構造10は、車室13内の床部を形成するフロア(シートフロア)15と、フロア15に設けられた2列目のシートユニット17と、2列目のシートユニット17の車両後方に設けられた3列目のシートユニット(シート装置)18とが備えられている(含まれている)。
さらに、車体後部構造10は、車体11の後部開口12を開閉可能なテールゲート(ドア)21と、荷室14の下部を形成する収納凹部22と、収納凹部22(具体的には、底部52)の後端部52aに設けられたリアパネル23と、リアパネル23およびフロア15間に架け渡し可能な多機能ボードユニット25とが備えられている(含まれている)。
フロア15は、路面側に設けられたベースフロア15aと、ベースフロア15aの上方に設けられて車室13の床部を形成するアッパフロア15bとを有する。
ベースフロア15aおよびアッパフロア15b間に多機能ボードユニット25の案内手段74(後述する)が設けられている。
2列目のシートユニット17は、車幅方向左側に設けられた左側シート26と、車幅方向右側に設けられた右側シート31とを備え、左側シート26および右側シート31が車幅方向中央で離間されている。
左側シート26および右側シート31は、例えば、キャプテンシートが採用される。
左側シート26および右側シート31が離間されることにより、各シート26,31間に乗員が通過できる第1空間34が形成されている。
左側シート26および右側シート31で第1空間34を形成することにより、第1空間34およびアッパフロア15bで各シート26,31間に第1ウォークスルー通路35が形成される。
これにより、車室13において、2列目のシートユニット17の車両前方側と、車両後方側(すなわち、3列目のシートユニット18側)とが乗員の通路として連通される。
左側シート26は、乗員が着座するシートクッション27と、シートクッション27の後端部27aに設けられたシートバック28とを有する。また、右側シート31は、乗員が着座するシートクッション32と、シートクッション32の後端部32aに設けられたシートバック33とを有する。
左側シート26および右側シート31は、各構成が類似するシートである。
図2、図3に示すように、3列目のシートユニット18は、荷室14の車両前方に設けられ、車幅方向左側に設けられた左側シート36と、車幅方向右側に設けられた右側シート41とを備えている。
このシートユニット18は、左側シート36および右側シート41が車幅方向中央で離間されている。
左側シート36および右側シート41は、例えば、キャプテンシートが採用される。
左側シート36および右側シート41が離間されることにより、各シート36,41間に乗員が通過できる第2空間(空間)44が形成されている。
左側シート36および右側シート41で第2空間44を形成することにより、第2空間44およびアッパフロア15bで各シート36,41間に第2ウォークスルー通路(ウォークスルー通路)45が形成される。
これにより、3列目のシートユニット18の車両前方側と、車両後方側の荷室14とが乗員の通路として連通される。
左側シート36は、乗員が着座するシートクッション37と、シートクッション37の後端部37aに設けられたシートバック38とを有する。また、右側シート41は、乗員が着座するシートクッション42と、シートクッション42の後端部42aに設けられたシートバック43とを有する。
左側シート36および右側シート41は、各構成が類似するので、以下、右側シート41について説明して左側シート36の詳しい説明を省略する。
図2、図4(a)に示すように、右側シート41は、シートバック43を下端部43aを中心に車両前後方向(矢印方向)に揺動することにより着座状態と格納状態を選択できるように構成されている。
着座状態とは、シートクッション42に対してシートバック43が立ち上げられた位置に配置されることにより右側シート41に乗員が着座可能な状態をいう。
格納状態とは、シートバック43がシートクッション42に重なるように倒された位置に配置されることにより右側シート41が収納凹部22に収納(格納)可能に折り畳まれた状態(折畳状態)をいう。
格納状態に折り畳まれた右側シート41が車両後方に揺動されることにより、格納状態の右側シート41が収納凹部22に収納(格納)される。
図1に戻って、荷室14の車両後方に後部開口12が形成され、後部開口12の上部にテールゲート21の上端部21aが開閉可能に設けられている。
すなわち、テールゲート21は、上端部21aを支点にして上方に開放可能に形成されたドアである。
図2、図4(a)に示すように、荷室14の下部に収納凹部22が形成されている。
収納凹部22は、荷物(図示せず)や3列目のシートユニット18を収納可能に形成されている。
3列目のシートユニット18は、左側シート36および右側シート41がそれぞれ格納状態に折り畳まれた状態で収納凹部22に収納(格納)される。
この収納凹部22は、ベースフロア15aの後端部15cから下方に張り出された前壁(段差壁部)51と、前壁51の下端部51aから車両後方に向けて延出された底部52と、底部52の左辺から立ち上げられた左側壁53(図3参照)と、底部52の右辺から立ち上げられた右側壁54(図3参照)とが含まれている。
すなわち、収納凹部22は、ベースフロア15aの後端部15cに底部52が前壁51で連結されている。
底部52は、3列目のシートユニット18が設けられたフロア15(具体的には、アッパフロア15b)より低位置で、かつ、略平坦に形成されている。底部52を略平坦に形成することにより、荷物や3列目のシートユニット18を載置することができる。
収納凹部22に収納された右側シート41は、シートバック43の背面43bが底部52に対向した状態で底部52に接触され、シートクッション42がシートバック43の背凭れ面43cの上側に載せられる。
この状態において、シートバック43の後端部43dがシートクッション42の後端部42bより車両前方に位置している。
ここで、収納凹部22に収納されたシートバック43の後端部43dは、図2に示す着座状態において、シートバック43の上端部となる。
また、収納凹部22に収納されたシートクッション42の後端部42bは、図2に示す着座状態において、シートクッション42の前端部となる。
さらに、3列目のシートユニット18が収納凹部22(底部52)に収納された状態でシートクッション42の底面42cが上方を向いて略水平に配置される。
すなわち、シートクッション42の底面42cは、3列目のシートユニット18が収納凹部22に収納された状態でシートユニット18の上面となる。
この状態で、底部52に収納された折畳状態のシートユニット18の高さH3がアッパフロア15bの高さH4と同等に設定されている。
シートユニット18の高さH3は、底部52からシートクッション42の底面42cまでの高さである。
アッパフロア15bの高さH4は、底部52からアッパフロア15bまでの高さである。
これにより、シートクッション42の底面42cおよびアッパフロア15bを平坦な床面として使用できるので、車室13や荷室14の使い勝手の向上を図ることができる。
荷室14の車両後方において収納凹部22(底部52)の後端部52aからリアパネル23が立設されている。
リアパネル23は、底部52の後端部52aから立ち上げられることにより上端部24で後部開口12の下縁部12a(図1も参照)が形成される。
具体的には、リアパネル23は、底部52の後端部52aから立ち上げられた後パネル壁61と、後パネル壁61の車両後方に設けられたクロスビーム62と、クロスビーム62の上方に載置されたガーニッシュ65とが含まれている。
クロスビーム62は、断面略矩形状の閉断面に形成されている。
ガーニッシュ65は、クロスビーム62の上端部62aに載置されることによりリアパネル23の上端部24を形成する。
リアパネル23の上端部24は、パネル上端位置P1に配置されている。パネル上端位置P1は、収納凹部22の底部52よりH1寸法高い位置で、かつ、アッパフロア15bよりH2寸法低い位置である。
リアパネル23の上端部24をパネル上端位置P1に配置することにより、上端部24が、収納凹部22に収納されたシートバック43の背凭れ面43cと略同じ高さに配置されている。
図5、図6に示すように、リアパネル23の上端部24およびフロア15(ベースフロア15a)間に多機能ボードユニット25が架け渡されている(図4(a)も参照)。
なお、図5、図6においては、多機能ボードユニット25の構成の理解を容易にするためにアッパフロア15bを除去した状態を示す。
多機能ボードユニット25は、図3に示すように、3列目のシートユニット18が荷室14の底部52に収納された状態において、左側シート36および右側シート41間の第2空間44に配置可能に形成されている。
さらに、多機能ボードユニット25は、3列目のシートユニット18が着座状態に配置された状態において、第2空間44に配置可能に形成されている(図13参照)。
図5、図6に戻って、多機能ボードユニット25は、略L字型に形成されたスライド部材71と、スライド部材71を案内する案内手段74と、スライド部材71を乗降モードに保持する乗降保持手段77と、スライド部材71を格納モードに保持する格納保持手段81と、スライド部材71を傾斜モードに保持する傾斜保持手段84と、スライド部材71をテーブルモードに保持するテーブル保持手段87(図7も参照)とを備えている。
スライド部材71は、平板状に形成されたボード部72と、ボード部72の後端部(一端部)72aから交差(具体的には、直交)するように下方に向けて張り出された脚部73とを含む。
ボード部72は、平面視で矩形状に形成され、かつ、断面が中空の矩形枠に形成された平坦な板状部材である。ボード部72の内部に複数の補強リブ91が所定間隔をおいて設けられることにより、複数の補強リブ91でボード部72が補強されている。
これにより、ボード部72の剛性・強度が確保され、ボード部72で乗員や自転車などを支持できる。
このボード部72は、一例として、アルミニウム合金材で押出成形されている。ボード部72をアルミニウム合金材で形成することにより、ボード部72(すなわち、スライド部材71)を軽量化できる。これにより、スライド部材71の取扱いが容易になり、使い勝手の向上を図ることができる。
脚部73は、ボード部72の後端部72aから下方に向けて交差(詳しくは、直交)するように張り出され、正面視で略矩形状に形成されている。
さらに、脚部73は、中央に開口部92が形成され、左下端部73bから左脚係止爪93が下方に向けて突出され、右下端部73cから右脚係止爪94が下方に向けて突出されている。
この脚部73は、一例として、鋼材で形成されている。脚部73を鋼材で形成することにより脚部73を格納保持手段81の左右の磁石82,83(後述する)で吸着することができる。
案内手段74は、ベースフロア15aにおいて車幅方向に所定間隔をおいて設けられた左右の案内レール75,76を含む。左右の案内レール75,76は、車両前後方向に延出されている。
左右の案内レール75,76は、アッパフロア15b(図4(a)参照)で覆われている。左右の案内レール75,76をアッパフロア15bで覆うことにより、車室13の見栄えを良好に保つことができる。
左案内レール75は、ボード部72の左辺部72bを収納可能に断面略コ字状に形成されている。左案内レール75にボード部72の左辺部72bを収納することにより、ボード部72の左辺部72bが左案内レール75に車両前後方向へ摺動自在に支持されている。
右案内レール76は、左案内レール75と同様に、ボード部72の右辺部72cを収納可能に断面略コ字状に形成されている。右案内レール76にボード部72の右辺部72cを収納することにより、ボード部72の右辺部72cが右案内レール76に車両前後方向へ摺動自在に支持されている。
これにより、ボード部72が案内手段74により車両前後方向(矢印A方向)へ案内される。
図4、図6に示すように、乗降保持手段77は、後パネル壁61の左右側に設けられた左右の乗降係止部78,79を含む。
左乗降係止部78は、左係止溝78aが上向きに形成されている。
左係止溝78aに脚部73の左下端部73b(具体的には、脚部73の下端部73aのうち左脚係止爪93近傍の部位)が上方から差し込まれることにより、左下端部73bが左係止溝78aに支持されている。
右乗降係止部79は、左乗降係止部78と同様に、右係止溝79aが上向きに形成されている。
右係止溝79aに脚部73の右下端部73c(具体的には、脚部73の下端部73aのうち右脚係止爪94近傍の部位)が上方から差し込まれることにより、右下端部73cが右係止溝79aに支持されている。
左係止溝78aに左下端部73bが支持され、右係止溝79aに右下端部73cが支持されることにより、脚部73の下端部73aが乗降保持手段77を介して後パネル壁61(リアパネル23)に支持される。
この状態において、ボード部72の前端部(他端部)72dが左案内レール75の後端部75aおよび右案内レール76の後端部76aで支持される。よって、ボード部72の前端部72dが案内手段74を介してベースフロア15aの後端部15cに支持される。
脚部73がリアパネル23に支持され、かつ、ボード部72の前端部72dがベースフロア15aの後端部15cに支持されることにより、スライド部材71が乗降モードに保持される。
スライド部材71が乗降モードに保持されることによりボード部72で水平部が形成される。これにより、ボード部72がアッパフロア15bと同等の高さで、かつ、アッパフロア15bの後端部15dから車両後方に向けて水平に延出される。
このように、ボード部72で水平部を形成することにより、ボード部72をアッパフロア15bと同等の高さで、かつ、水平に配置できるので、乗員が乗降する際の足乗部として使用できる。
ここで、図3に示すように、3列目のシートユニット18(想像線で示す)が荷室14の底部52に収納された状態において、スライド部材71が乗降モードに保持されることにより、左側シート36および右側シート41間の第2空間44にスライド部材71が配置される。
ところで、3列目のシートユニット18(想像線で示す)が荷室14の底部52に収納された状態において、左側シート36(シートクッション37の底面)および右側シート41(シートクッション42の底面42c)がシートユニット18の上面となる。
さらに、シートユニット18の上面に対してスライド部材71のボード部72が同等の高さに位置する。
よって、第2空間44にスライド部材71を配置することにより、シートクッション37の底面、シートクッション42の底面42cおよびボード部72で平坦な面が形成される。これにより、荷室14の使い勝手が向上し、車体後部構造10の利便性をさらに高めることができる。
また、図4、図5に示すように、スライド部材71が乗降モードに保持された状態において、左右の案内レール75,76に対するボード部72を引出量を調整することも可能である。
例えば、ボード部72をリアパネル23に到達する手前(車両前方側)まで引き出した際には、収納凹部22(底部52)に配置した支持台で脚部73を支持することが可能である。この支持台は、底部52に固定してもよく、底部52に着脱自在に取付可能としてもよい。
さらに、脚部73の左右の脚係止爪93,94を下方に向けて伸長自在に構成することにより、左右の脚係止爪93,94を底部52に載置可能に構成することも可能である。
加えて、支持台に代えて乗降保持手段77(具体的には、左右の乗降係止部78,79)を後パネル壁61から車両前方に延出させ、延出させた左右の乗降係止部78,79で脚部73を支持することも可能である。
格納保持手段81は、前壁51の左右側に設けられた左右の磁石82,83を含む。
左磁石82および右磁石83は、前壁51の左右側において、それぞれ脚部73の左右の側部73d,73eに対峙する位置から車両後方に向けて突出されている。
前壁51に左右の磁石82,83を設けることにより、スライド部材71を格納モードに保持した状態で、脚部73(左右の側部73d,73e)が左右の磁石82,83に接触される。
これにより、スライド部材71を左右の磁石82,83で格納モードに保持することができる。スライド部材71が格納モードに保持されることにより、ボード部72がアッパフロア15bの下方に沿って配置され、かつ、脚部73が前壁51に沿って配置され、スライド部材71が収納状態に保持される。
格納モードについては図12、図13で詳しく説明する。
傾斜保持手段84は、前壁51の左右側で、かつ、格納保持手段81(左右の磁石82,83)の下方に設けられた左右の傾斜係止部85,86を含む。
左傾斜係止部85は、左傾斜溝85aが斜め上向きに形成されている。
スライド部材71が前後反転された状態で、左傾斜溝85aに脚部73の右下端部73cが斜め上方(または、上方)から差し込まれることにより、右下端部73cが左傾斜溝85aに支持される。
右傾斜係止部86は、左傾斜係止部85と同様に、右傾斜溝86aが斜め上向きに形成されている。
右傾斜溝86aに脚部73の左下端部73bが斜め上方(または、上方)から差し込まれることにより、左下端部73bが右傾斜溝86aに支持される。
左傾斜溝85aに右下端部73cが支持され、右傾斜溝86aに左下端部73bが支持されることにより、脚部73の下端部73aが傾斜保持手段84を介して前壁51に支持される。
この状態において、ボード部72の前端部72dがリアパネル23の上端部24に支持(載置)されることにより、スライド部材71が傾斜モードに保持される(図14、図15参照)。
スライド部材71が傾斜モードに保持されることにより、ボード部72が車両後方に向けて下り勾配に延出される。これにより、ボード部72がアッパフロア15bおよびリアパネル23の上端部24間を連続するように傾斜状に延出される。
すなわち、スライド部材71が傾斜モードに保持されることにより、ボード部72で傾斜部が形成される。ボード部72で傾斜部を形成することにより、ボード部72に自転車などを載せて積み込むことができる。
傾斜モードについては図14、図15で詳しく説明する。
図6、図7に示すように、テーブル保持手段87は、左右のフロア係止孔96,97、左右のロック部材98,99、および左右のロック孔101(図8c参照)(左ロック孔は図示せず)を含む。
左右のフロア係止孔96,97、および左右のロック孔101はそれぞれ左右対称の部材である。よって、右フロア係止孔97および右ロック孔101について詳しく説明して左フロア係止孔96および左ロック孔の詳しい説明を省略する。
また、左右のロック部材98,99は左右対称の部材である。よって、左右のロック部材98,99の各構成部材に同じ符号を付して、右ロック部材99についての詳しい説明を省略する。
右フロア係止孔97は、アッパフロア15bおよび右案内レール76の前端部76bに同軸上に設けられている。また、左フロア係止孔96は、アッパフロア15bおよび左案内レール75の前端部75bに同軸上に設けられている。
スライド部材71が前後反転された状態で、右フロア係止孔97に脚部73の左脚係止爪93が差し込まれ、左フロア係止孔96に脚部73の右脚係止爪94が差し込まれることにより、ボード部72の後端部72aが脚部73を介して所定位置に保持される(図16、図18参照)。
左ロック部材98は、ボード部72の左前空間104に設けられたロッド106と、ロッド106に設けられた操作部107と、ボード部72の左後底部72eに形成された内外の係止溝111,112とを含む。
ロッド106は、ボード部72の左前側壁72fおよび補強リブ91の各貫通孔114,115に貫通されることにより車幅方向に移動自在に支持されている。
操作部107は、ロッド106の略中央から直交するように突起108が突出され、突起108の先端につまみ部109が形成されている。つまみ部109は、ボード部72(前端部72d)の外側に位置する。
内外の係止溝111,112は、車幅方向に所定間隔をおいて形成されている。
左ロック部材98によれば、操作部107の突起108を内係止溝111に係止することにより、ロッド106をボード部72の左前空間104に収納したロック解除位置P2に配置することができる。
ロッド106をロック解除位置P2に配置することにより、ロッド106の先端部106aをボード部72の左前側壁72f近傍に配置することができる。
一方、図8(c)に示すように、操作部107の突起108を外係止溝112に係止することによりロッド106をロック位置P3に配置することができる。
ロッド106をロック位置P3に配置することにより、ロッド106の先端部106aをボード部72の左前側壁72fから車幅方向外側に突出させることができる。
ここで、左ロック部材98をロック解除位置P2からロック位置P3に配置する例を図8(a)〜図8(c)に基づいて説明する。
図8(a)に示すように、左ロック部材98がロック解除位置P2に保持された状態から操作部107を矢印Bの如く操作する。操作部107を操作することにより、操作部107の突起108を内係止溝111から引き出す。
図8(b)に示すように、内係止溝111から引き出した操作部107を車幅方向外側に向けて矢印Cの如くロック位置P3まで操作する。これにより、ロッド106の先端部106aがボード部72の左前側壁72fから車幅方向外側に突出する。
図8(c)に示すように、ロック位置P3まで操作した操作部107を矢印Dの如く操作して外係止溝112に係止する。これにより、ロッド106がロック位置P3に保持される。
図9に示すように、ボード部72が左右の案内レール75,76で支持された状態において、左ロック部材98の操作部107が内係止溝111に係止されることによりロッド106がロック解除位置P2に保持される。この状態において、操作部107およびロッド106の先端部106aが左案内レール75から離れた位置に保持される。
同様に、右ロック部材99の操作部107が内係止溝111に係止されることによりロック解除位置P2に保持される。この状態において、操作部107およびロッド106の先端部106aが右案内レール76から離れた位置に保持される。
これにより、左右のロック部材98,99をロック解除位置P2に保持することにより、ボード部72を左右の案内レール75,76に沿って円滑に移動することができる。
ここで、ボード部72をテーブルモード(図16参照)に配置する場合を図8(c)に戻って説明する。
図8(c)に示す右ロック孔101は、右側シート41(シートクッション42)の後端部42aに設けられている(図16も参照)。
この右ロック孔101は、ボード部72をテーブルモードに配置する際に、左ロック部材98(ロッド106)の先端部106aを差込可能に、後端部42aの連結ピン117に同軸上に形成されている。
連結ピン117は、シートクッション42の後端部42aを右側の支持ブラケット118に連結するピンである。
右ロック孔101に左ロック部材98(ロッド106)の先端部106aを差し込ませることにより、ボード部72の左前側壁72fが右側の支持ブラケット118で支持される(図17も参照)。
左ロック孔は、右ロック孔101と同様に、左側の連結ピン(図示せず)に同軸上に形成されている。
左ロック孔に右ロック部材99(ロッド106)の先端部106a(図7(a)参照)を差し込ませることにより、ボード部72の右前側壁72g(図7(a)参照)が左側の支持ブラケット(図示せず)で支持される。
ボード部72の左右の前側壁72f,72gがそれぞれ左右側の支持ブラケット118で支持されることにより、ボード部72の前端部72dが所定位置に保持される。
このように、ボード部72の前端部72dが左右のロック部材98,99で所定位置に保持され、ボード部72の後端部72aが左右のフロア係止孔96,97で所定位置に保持されることにより、スライド部材71がテーブルモードに保持される。
これにより、左側シート36および右側シート41間の第2空間44にボード部72をテーブルとして配置できる。ボード部72をテーブルとして配置することにより、ボード部72に乗員の持物などを載せることができる。
テーブルモードについては図16〜図18で詳しく説明する。
以上説明したように、多機能ボードユニット25のスライド部材71をボード部72および脚部73で略L字状に形成し、スライド部材71の配置状態を任意に選択できるようにした。これにより、単一の多機能ボードユニット25で乗降モード、格納モード、傾斜モード、およびテーブルモードの多数のモードを選択することができる。
これにより、多機能ボードユニット25のスライド部材71を略L字状に形成するだけの簡単な構成で多数のモードを選択できるので、多機能ボードユニット25のコストを抑えることができる。
つぎに、多機能ボードユニット25を用いて車体後部構造10の後部開口12から乗員122が乗降する例を図10、図11に基づいて説明する。
まず、乗員122が多機能ボードユニット25を利用して車両後方の後部開口12から車室13内へ乗車する例を図10に基づいて説明する。
図10に示すように、左側シート36および右側シート41で第2空間44を形成することにより、第2空間44およびアッパフロア15bで各シート36,41間に第2ウォークスルー通路45が形成される。
また、スライド部材71が乗降モードに保持されることにより、ボード部72で水平部が形成される。これにより、ボード部72がアッパフロア15bと同等の高さで、かつ、アッパフロア15bの後端部15dから車両後方に向けて水平に延出される。
この状態で、乗員122が後部開口12から車室13内へ乗車する際に、ボード部72に足123を乗せて荷室14に乗車する。
ここで、ボード部72がアッパフロア15bと同等の高さに配置されている。これにより、特に、比較的小柄な乗員122でも、ボード部72からアッパフロア15b(第2ウォークスルー通路45)へ無理のない姿勢で矢印Eの如く容易に乗車することができる。
つぎに、乗員122が多機能ボードユニット25を利用して車両後方の後部開口12から車両後方へ降車する例を図11に基づいて説明する。
図11に示すように、ボード部72がアッパフロア15bと同等の高さで、かつ、アッパフロア15bの後端部15dから車両後方に向けて水平に延出される。
よって、アッパフロア15bの後端部15d(第2ウォークスルー通路45)から荷室14に乗員122が移動する際に、ボード部72に乗員122の足123を乗せ易くなる。
よって、車室13の第2ウォークスルー通路45から荷室14に矢印Fの如く無理のない姿勢で容易に移動することができる。これにより、特に、比較的小柄な乗員122でも、無理のない姿勢で容易に矢印Gの如く降車することができる。
つぎに、スライド部材71の格納モード、傾斜モード、テーブルモードを図12〜図18に基づいて説明する。
まず、スライド部材71の格納モードを図12、図13に基づいて説明する。
図12、図13に示すように、スライド部材71のボード部72を左右の案内レール75,76で案内して車両前方に矢印Hの如く移動することにより、ボード部72がアッパフロア15bに沿って配置される。ボード部72がアッパフロア15bに沿って配置されることにより、脚部73が前壁51に沿って配置される。
この状態で、脚部73が左右の磁石82,83に接触して左右の磁石82,83に吸着される。よって、スライド部材71が格納モード(すなわち、収納状態)に保持される。
これにより、スライド部材71の不使用時に、スライド部材71の置き場を確保でき、車室13や荷室14の見栄えを良好に保つことができる。
つぎに、スライド部材71の傾斜モードを図14、図15に基づいて説明する。
図14、図15示すように、スライド部材71のボード部72を左右の案内レール75,76から車両後方に抜き出し、抜き出したスライド部材71を前後反転させる。スライド部材71を前後反転させることにより、脚部73が車両前方側に位置する。
脚部73を車両前方側に配置した状態で、脚部73の右下端部73cを左傾斜係止部85の左傾斜溝85a(図6参照)に差し込むとともに、脚部73の左下端部73bを右傾斜係止部86の右傾斜溝86a(図6参照)に差し込む。
よって、脚部73の下端部73aが傾斜保持手段84を介して前壁51に支持される。
この状態において、ボード部72の前端部72dがリアパネル23の上端部24に支持(載置)されることにより、スライド部材71が傾斜モードに保持される。
スライド部材71を傾斜モードに保持することにより、アッパフロア15bの後端部15dおよびリアパネル23の上端部24間においてボード部72を車両後方に向けて下り勾配に配置できる。
よって、車室13や荷室14に自転車などを積み込む際に、自転車をリアパネル23まで持ち上げてボード部72に容易に載せることができる。さらに、ボード部72に載せた自転車などをアッパフロア15bまで押し上げて車室13に容易に載せることができる。
これにより、車室13や荷室14に自転車などを手間をかけないで容易に積み込むことができる。
ついで、スライド部材71のテーブルモードを図16〜図18に基づいて説明する。
なお、図16はテーブルモードの理解を容易にするためにアッパフロア15bを除去した状態を示す。
図16に示すように、ボード部72を左右の案内レール75,76から抜き出してスライド部材71を前後反転させることにより脚部73を車両前方側に配置する。
この状態で、右フロア係止孔97(図6も参照)に脚部73の左脚係止爪93を差し込み、左フロア係止孔96(図6も参照)に脚部73の右脚係止爪94を差し込む。
よって、左脚係止爪93および右脚係止爪94がそれぞれ左フロア係止孔96および右フロア係止孔97に係止され、ボード部72の後端部72aが所定位置に保持される。
図16、図17示すように、左右の脚係止爪93,94を係止した状態で、右ロック孔101に左ロック部材98(ロッド106)の先端部106aを差し込む。同様に、左ロック孔に左ロック部材98(ロッド106)の先端部106aを差し込む。
よって、ボード部72の左前側壁72fおよび右前側壁72gが、それぞれ右側の支持ブラケット118および左側の支持ブラケット(図示せず)で支持されることにより、ボード部72の前端部72dが所定位置に保持される。
図18に示すように、ボード部72の前端部72dを左右のロック部材98,99で所定位置に保持し、ボード部72の後端部72aを左右の脚係止爪93,94で所定位置に保持することにより、スライド部材71がテーブルモードに保持される。
スライド部材71をテーブルモードに保持されることにより、左側シート36および右側シート41間の第2空間44にボード部72をテーブルとして配置することができる。ボード部72をテーブルとして配置することにより、ボード部72に乗員の持物などを載せることができる。
なお、本発明に係る車体後部構造は、前述した実施例に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、前記実施例では、右側シート41を収納凹部22(底部52)に収納した状態において、シートバック43の上側にシートクッション42を載置した例について説明したが、これに限定するものではない。
例えば、右側シート41を底部52に収納した状態において、シートクッション42の上側にシートバック43を載置するように構成することも可能である。
また、前記実施例では、収納凹部22に収納された右側シート41のシートバック43を底部52に対向した状態で接触させる例について説明したが、これに限らないで、シートバック43を底部52に対向させた状態で非接触に保持することも可能である。
さらに、前記実施例では、シート装置として3列目のシートユニット18を適用した例について説明したが、これに限定するものではない。
例えば、フロントシートおよびリアシートを備えた車両(すなわち、3列目のシートユニット18を備えていない車両)においては、リアシートに本発明を適用することも可能である。
さらに、フロントシートのみを備えた車両においては、フロントシートに本発明を適用することも可能である。
また、前記実施例では、2列目や3列目のシートユニット17,18にキャプテンシートを採用することにより、車幅方向中央にウォークスルー用の第1空間34、第2空間44を予め形成する例について説明したが、これに限定するものではない。
例えば、2列目や3列目のシートユニット17,18を折り畳んだ状態で車幅方向外側(すなわち、横方向)に跳ね上げることにより、ウォークスルー用の空間を確保することも可能である。
さらに、前記実施例では、テールゲート21を上端部21aを支点にして上方に開放する例について説明したが、これに限らないで、例えば、テールゲート21の側部を支点にして横方向に開放するように構成することも可能である。
また、前記実施例で示した車体後部構造、後部開口、荷室、フロア、3列目のシートユニット、テールゲート、リアパネル、多機能ボードユニット、シートクッション、シートバック、第2ウォークスルー通路、前壁、底部、スライド部材、ボード部および脚部などの形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
本発明は、車体後部にドアを設け、荷室前方のシートフロアにシート装置を設け、シートフロアより荷室の底部を低くした車体後部構造を備えた自動車への適用に好適である。
10…車体後部構造、12…後部開口、14…荷室、15…フロア(シートフロア)、15a…ベースフロア(フロアのうち下側のフロア)、15b…アッパフロア(フロアのうち上側のフロア)、15c…ベースフロアの後端部(フロアの後端部)、15d…アッパフロアの後端部(フロアの後端部)、18…3列目のシートユニット(シート装置)、21…テールゲート(ドア)、23…リアパネル、24…リアパネルの上端部、25…多機能ボードユニット、37,42…シートクッション、38,43…シートバック、44…第2空間(空間)、45…第2ウォークスルー通路(ウォークスルー通路)、51…前壁(段差壁部)、52…底部、52a…底部の後端部、71…スライド部材、72…ボード部、72a…ボード部の後端部(一端部)、72d…ボード部の前端部(他端部)、73…脚部、73a…脚部の下端部、H3…3列目のシートユニットの高さ、H4…アッパフロアの高さ(底部からアッパフロアまでの高さ)。

Claims (3)

  1. 荷室の車両後方に形成された後部開口を開閉可能なドアと、前記荷室の車両前方に設けられてシートクッションおよびシートバックを有するシート装置と、を備え、
    前記シート装置が設けられたシートフロアより前記荷室の底部が低位置に形成され、該底部が前記シートフロアの後端部に段差壁部で連結され、かつ、前記底部の後端部からリアパネルが立設され、前記リアパネルの上端部が前記シートフロアより低位置に形成された車両後部構造であって、
    前記シート装置の車両前方側と、車両後方側の前記荷室とを連通するウォークスルー通路が前記シート装置の空間で形成され、
    前記空間に配置可能な多機能ボードユニットを備え、
    前記多機能ボードユニットは、
    前記シートフロアと同等の高さで、かつ、前記シートフロアの後端部から車両後方に向けて水平に延出された水平部と、
    前記シートフロアおよび前記リアパネルの上端部間を連続するように車両後方に向けて下り勾配に延出された傾斜部と、
    を選択して形成可能なボード部を有することを特徴とする車体後部構造。
  2. 前記多機能ボードユニットは、
    前記ボード部の一端部から交差するように張り出された脚部を有し、
    前記ボード部および前記脚部で略L字状に形成され、
    前記シートフロアの後端部に前記ボード部の他端部が支持され、かつ、前記リアパネルに前記脚部の下端部が支持された状態において前記ボード部で前記水平部が形成され、
    前記段差壁部に前記脚部の下端部が支持され、かつ、前記リアパネルの上端部に前記ボード部の他端部が支持された状態において前記ボード部で前記傾斜部が形成されることにより、
    単一の前記多機能ボードユニットで前記水平部、前記傾斜部を形成可能としたことを特徴とする請求項1記載の車体後部構造。
  3. 前記多機能ボードユニットは、
    前記ボード部が前記シートフロアに沿って配置され、かつ、前記脚部が前記段差壁部に沿って配置されることにより収納状態に保持されることを特徴とする請求項2記載の車体後部構造。
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