JP4997797B2 - 車両用シート装置 - Google Patents

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Description

この発明は、後部荷室の前方のフロアパネル上に配設され、乗員の座面を形成する後列シートのシートクッションと、該シートクッションの後端部から上方に延びて乗員の背もたれを形成するシートバックとを備えたような車両用シート装置に関する。
従来の車両用シート装置としては、特許文献1および特許文献2に開示されたものがある。
特許文献1に開示された車両用シート装置は、フロアパネルの上方に、運転席シートと、この運転席シートに対して車幅方向に並設された助手席シートとから成る前列シートを設け、この前列シートの後方に左右一対のリヤシート(後列シート)を設ける一方、上述のフロアパネルの中央部には、車両の前後方向に延びる一対のセンタシートスライド用のレールを取付け、さらに、中央席用のシートクッションと、下部シートバックと、上部シートバックとを備えたセンタシートを設けて、このセンタシートを上述のレールに沿って前列シートの左右一対のシート間に配設したり、または該センタシートを上述のレールに沿って後列シートの左右一対のシート間に配設すべく構成したものである。
この従来構造においては、センタシートを前列または後列のシート間に配設した時、上部シートバックをアームレスト兼テーブル(いわゆるコンソール)として有効利用することができる利点がある反面、センタシートそれ自体がレールに沿って前後方向に移動するので、コンソールの面積は必然的に上部シートバックの面積と等しくなり、このため、広く、かつ大型のコンソールの形成が不可能であり、また一対のレールをフロアパネルに取付けて、センタシート全体を車両の前後方向に移動させるものであるから、その構造が複雑化する問題点があった。
また、特許文献2に開示された車両用シート装置は、前席の中央部に設けられたフロアコンソールボックスの上部にコンソールリッドを開閉可能に設け、このコンソールリッドを後方使用位置に移動させた時、該コンソールリッドを、前席側に位置するフロアコンソールボックスと後席側のリヤシートのシートクッション中央部の座面との間に橋渡しさせて、前後方向に連続するコンソールを形成するものである。
しかし、この従来構造においては、フロアコンソールボックスとコンソールリドとが単に前後方向に連続する程度のものに過ぎず、上述のコンソールの形成高さはリヤシートクッションの座面の高さ位置に特定されて、適当な任意高さ位置にコンソールを形成することが不可能であるうえ、リヤシートのシートクッション中央部を有効利用することができない問題点があった。
特開平10−100747号公報 特開平7−112648号公報
そこで、この発明は、後列シートの一対のシートクッション間に可動シートクッション部を配設し、この可動シートクッション部を上かつ前方に移動することにより後部荷室と車室とが連通された荷室空間を形成するように構成することで、多人数乗車レイアウトを確保しつつ、少人数乗車時には使用しない可動シートクッション部を上かつ前方に移動させて上記荷室空間を形成し、この荷室空間に長尺物の荷物を可及的に目立つことなく収納することができる車両用シート装置の提供を目的とする。
この発明による車両用シート装置は、後部荷室の前方のフロアパネル上に配設され、乗員の座面を形成する後列シートのシートクッションと、該シートクッションの後端部から上方に延びて乗員の背もたれを形成するシートバックとを備えた車両用シート装置であって、上記シートクッションは車幅方向に離間して独立して一対配設され、上記一対のシートクッション間には可動シートクッション部が配設され、該可動シートクッション部は上方かつ前方に移動可能に形成され、上記可動シートクッション部が上方かつ前方に移動されることにより後部荷室と車室内とが連通された荷室空間を形成すべく構成したものである。
上述の後部荷室の前方のフロアパネルは、フロアパネルを形成するキックアップフロア部であってもよい。
上記構成によれば、前列シートと後列シートとで多人数乗車レイアウトを確保しつつ、少人数乗車時には、使用しない上述の可動シートクッション部を上かつ前方に移動させると、後部荷室と車室内とが前後方向に連通された荷室空間が形成される。
このため、上述の荷室空間に長尺物の荷物を可及的に目立つことなく収納することができる。
要するに、多人数乗車と少人数乗車との選択ができると共に、長い荷物の積載が可能となる。
しかも、上記可動シートクッション部は上方かつ前方に移動可能に形成されたものであって、この構成により該可動シートクッション部が上方かつ前方に移動するので、コンソール部として使い勝手のよい位置に可動シートクッション部を移動させることができ、上方かつ前方の適切な任意高さ位置に移動した可動シートクッション部を物置きスペースとして有効利用することができる。
この発明の一実施態様においては、上記荷室空間は、フロアパネルとシートクッション内側面部とにより画成された空間であることを特徴とする。
上記構成によれば、上述の荷室空間が画成された空間(区画された空間)となるので使い勝手がよく、後部荷室の床面(つまり荷室フロア)とフロアパネルとが前後方向に略フラットとなり、適切な高さ位置(荷物の出し入れに便利な後部荷室の床面位置)において上述の荷室空間が形成されるので、使い勝手の向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記シートバックの中央部には該シートバックと独立して前方に可動することにより物品を載置可能となるアームレスト部が設けられ、該アームレスト部と上記移動時の可動シートクッション部とが高さ方向で連続して一体的なコンソール部を形成可能に構成されたものである。
上記構成によれば、アームレスト部と可動シートクッション部とが高さ方向で連続してフラットな状態となって、大型のコンソール部(物置きスペース)が形成できると共に、該コンソール部は乗員の手元の高さと一致または略一致するので、その使い勝手の向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記後列シートの前方には運転席シートと助手席シートとから成る前列シートが配設され、上記運転席シートと助手席シートとの間には前席用アームレスト部が配設され、上記可動シートクッション部は移動時に上記前席用アームレスト部と連続した高さに近接配置されるものである。
上記構成によれば、前席用アームレスト部と、移動時の可動シートクッション部と、前方に可動させた後列シート側のアームレスト部とが前後方向に連続したフラットな状態となるので、より一層大きいコンソール部が形成できて、その使い勝手のさらなる向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記後列シートのシートバックは前方に倒伏可能に移動してフラットな荷室を形成可能に構成されたものである。
上記構成によれば、後列シートのシートバックを前方に倒伏させた時、フラットかつ広い荷室が形成されるので、大型の荷物の搭載が可能となり、利便性の向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記前席用アームレスト部は、運転席シートと助手席シートとの間のフロアパネルに設けられたフロアコンソール部に対して、これら各シートと独立して支持されたものである。
上述のフロアパネルは、フロアパネルを形成するトンネル部であってもよい。
上記構成によれば、前席用アームレスト部の支持剛性が得られると共に、運転席シートまたは/および助手席シートの前後スライド時においても、前席用アームレスト部の定位置(特に、前後方向の定位置)が確保でき、この前席用アームレスト部と移動時の可動シートクッション部との干渉を防止することができる。
この発明によれば、後列シートの一対のシートクッション間に可動クッション部を配設し、この可動シートクッション部を上かつ前方に移動することにより後部荷室と車室とが連通された荷室空間を形成するように構成したので、多人数乗車レイアウトを確保しつつ、少人数乗車時には使用しない可動シートクッション部を上かつ前方に移動させて上記荷室空間を形成し、この荷室空間に長尺物の荷物を可及的に目立つことなく収納することができる効果がある。
しかも、可動シートクッション部が上方かつ前方に移動するので、コンソール部として使い勝手のよい位置に可動シートクッション部を移動させることができ、上方かつ前方の適切な任意高さ位置に移動した可動シートクッション部を物置きスペースとして有効利用することができる効果がある。
多人数乗車レイアウトの確保と、少人数乗車時における長尺物の荷物の収納とを両立するという目的を、後部荷室の前方のフロアパネル上に配設され、乗員の座面を形成する後列シートのシートクッションと、該シートクッションの後端部から上方に延びて乗員の背もたれを形成するシートバックとを備えた車両用シート装置において、上記シートクッションは車幅方向に離間して独立して一対配設され、上記一対のシートクッション間には可動シートクッション部が配設され該可動シートクッション部は上方かつ前方に移動可能に形成され、上記可動シートクッション部が上方かつ前方に移動されることにより後部荷室と車室内とが連通された荷室空間を形成すべく構成するという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両用シート装置を示すが、まず、図1を参照して車体構造について説明する。
車室1の床面(床部)を形成するフロアパネル2を設け、このフロアパネル2の後部には、該フロアパネル2から上方に立ち上がるキックアップ部の縦壁部3と、この縦壁部3から後方に延びるキックアップフロア部4とを一体または一体的に形成している。
上述のキックアップフロア部4のさらに後方には、リヤ側に向けて水平に延びる荷室フロア5(後部荷室6の床面)を連設形成し、この荷室フロア5の上方に後部荷室6を形成すると共に、上述の荷室フロア5の中央部車幅方向の中央部または中間部には、凹状のスペアタイヤパン7を段下げ形成して、このスペアタイヤパン7にスペアタイヤ(図示せず)を格納する一方、このスペアタイヤパン7の後端開放側には車幅方向に延びるリヤエンドパネル8を取付けている。
また、上述のリヤエンドパネル8のリヤ側の面には車幅方向に延びるリヤエンドメンバ9を接合固定し、このリヤエンドメンバ9とリヤエンドパネル8との間には車幅方向に延びるリヤエンド閉断面10を形成して、後部車体剛性を確保すると共に、上述のリヤエンドメンバ9のさらに後方にはリヤバンパ11を配設している。
一方、後部荷室6の後方に形成された後部荷室開口12をリヤゲート13によって開閉可能に覆うように形成し、ハッチバック型の車両を構成している。
このリヤゲート13は、リヤゲートインナパネル14と、リヤゲートアウタパネル15と、リヤウインド16とを備え、後部荷室6と対向する荷室6乃至車室1側の所定部が内装材としてのリヤゲートトリム17で覆われている。
また、ルーフパネル18の後端部下面には車幅方向に延びるリヤヘッダ19(車体剛性部材)を接合固定し、ルーフパネル18の後端部とリヤヘッダ19との間には車幅方向に延びるヘッダ閉断面20を形成して、後部車体剛性を確保すべく構成すると共に、このヘッダ閉断面20の直後に設けられたヒンジ部材(図示せず)を介して、上述のリヤゲート13の上端部を開閉可能に支持している。
同様に、ルーフパネル18の前端部下面には車幅方向に延びるフロントヘッダ21(車体剛性部材)を接合固定し、ルーフパネル18の前端部とフロントヘッダ21との間には車幅方向に延びるヘッダ閉断面22を形成して、前部車体剛性を確保すべく構成している。
そして、上述のフロントヘッダ21、ルーフパネル18およびリヤヘッダ19の車室1側を内装材としてのトップシーリング23で一体的に覆っている。
さらに、上述のフロアパネル2には、ダッシュロアパネル(ダッシュパネル)とキックアップ部の縦壁部3との間において車両の前後方向に延び、かつ車室1の内側へ突出したトンネル部24を設けている。
このトンネル部24は、車体剛性の中心となるもので、該トンネル部24の左右の縦壁部とサイドシル閉断面を有する車体剛性部材としての図示しない左右のサイドシル(詳しくは、サイドシルインナ)との間には車幅方向に延び、かつ車両の前後方向に離間した複数のクロスメンバ25,26(車体剛性部材)を接合固定し、これらの各クロスメンバ25,26と上述のフロアパネル2との間には、車幅方向に延びる閉断面27,28を形成して、下部車体剛性を確保すべく構成している。
また、キックアップフロア部4の後部下面と荷室フロア5の前端部下面とに跨ってリヤクロスメンバ29(車体剛性部材)を接合固定し、これら両者4,29間には車幅方向に延びる閉断面30を形成して、下部車体剛性を確保すべく構成している。
なお、図中、31はフロントウインド、32はフロントドア、33はリヤドア、34はキックアップ部の車外側下部に設けられた大型車両補機としての燃料タンク、35はリヤゲート13をロックするロック機構としてのストライカ、36は剛性部材としてのバンパレインフォースメント、37は車体剛性部材としてのセンタピラーである。
次に、車両用シート装置について詳述する。
図1〜図3に示すように、上述のフロアパネル2の上方において前述のクロスメンバ25,26と対応する位置には、運転席シート41(いわゆるドライバーズシート)と、この運転席シート41に対して車幅方向に並設された助手席シート42(いわゆるパッセンジャーズシート)とから成る前列シート43を設けている。
上述の運転席シート41は、乗員の座面を形成するシートクッション41Cと、このシートクッション41Cの後端部から上方に延びて乗員の背もたれ面を形成するシートバック41Bと、このシートバック41Bの上部に設けられて乗員の頭部をサポートするヘッドレスト41Hとを備えている。
同様に、上述の助手席シート42は、乗員の座面を形成するシートクッション42Cと、このシートクッション42Cの後端部から上方に延びて乗員の背もたれ面を形成するシートバック42Bと、このシートバック42Bの上部に設けられて乗員の頭部をサポートするヘッドレスト42Hとを備えている。ここで、上述の運転席シート41および助手席シート42は図示しない周知構造の前列シート用シートスライドレールに沿って前後方向にスライド可能に構成されている。
また、上述の前列シート43を構成するセパレート構造の運転席シート41と助手席シート42との間には、物品を載置可能な前席用アームレスト部44が水平状に配設されている。
この前席用アームレスト部44は、図1〜図3に示すように、運転席シート41と助手席シート42との間のフロアパネル2のトンネル部24に設けられた固定構造のフロアコンソール部45(いわゆるセンタコンソール部)に対して、上述の運転席シート41および助手席シート42と独立して支持されており、該前席用アームレスト部44の支持剛性を確保すると共に、運転席シート41または/および助手席シート42が前後方向にスライドされても、該前席用アームレスト部44の定位置が確保できるように構成している。
さらに、上述の前列シート43の後方には後列シート46が設けられている。この後列シート46はセパレート構造の左右一対のリヤシート47,48から成り、これらのリヤシート47,48は後部荷室6の前方のフロアパネルとしてのキックアップフロア部4上方に配設されている。換言すれば、後列シート46の前方に上述の運転席シート41と助手席シート42とから成る前列シート43が配設されたものであり、これら前後の各シート41,42,47,48はそれぞれバケット・シートにて構成されている。
後列シート46の右側のリヤシート47は、乗員の座面を形成するシートクッション47Cと、該シートクッション47Cの後端部から上方に延びて乗員の背もたれ面を形成するシートバック47Bと、このシートバック47Bの上部に設けられて乗員の頭部をサポートするヘッドレスト47Hとを備えている。
同様に、左側のリヤシート48は、乗員の座面を形成するシートクッション48Cと、このシートクッション48Cの後端部から上方に延びて乗員の背もたれ面を形成するシートバック48Bと、このシートバック48Bの上部に設けられて乗員の頭部をサポートするヘッドレスト48Hとを備えている。
つまり、後列シート46のシートバック47B,48Bは車幅方向に離間かつ独立して一対設けられており、同様に、シートクッション47C,48Cも車幅方向に離間して独立して一対配設されており、一対のシートバック47B,48Bの間には、図4に示すように後席用アームレスト部49(アームレスト部)が設けられている。
この後席用アームレスト部49は、図1に示す支点50(アームレスト回動支点)を中心に起伏可能に構成されており、この後席用アームレスト部49は通常時において図3に示すように中央席シートバックXとなるように構成されると共に、支点50(アームレスト回動支点)を中心として後席用アームレスト部49を左右一対のシートバック47B,48Bと独立して前方に移動(伏動)させると、図4に示すように、物品の載置が可能な水平状のアームレストとなり、後席に対する少人数乗車時(2人乗りの際)に、独立したパーソナルな左右一対の後席が形成できるように構成している。
要するに、上述の後席用アームレスト部49はその起立時に中央席シートバックX(図3参照)となり、伏動時には物品を載置可能な水平状のアームレスト(図4参照)となるものであって、この後席用アームレスト部49には中央席形成時に中央席乗員の頭部をサポートするヘッドレスト51が設けられている。
ところで、上述の後列シート46の左右一対のシートバック47B,48Bは、上述の支点50(アームレスト回動支点)よりも下方に位置する別の支点52(シートバック回動支点)を介して、図5、図6に示すように前方に倒伏可能に移動すべく構成されており、図5、図6に示すようにシートバック47B,48Bを対応する左右一対のシートクッション47C,48C上部に前倒しすると、図5、図6に示すように大容量積載可能なフラットな荷室を形成し得るように構成している。
ここで、上述の荷室フロア5の上方には、後部荷室6を上下に仕切る荷室仕切りボード53が水平に設けられていて、この荷室仕切りボード53の配置高さは、図5に示すように、前方に倒伏させたシートバック47B,48Bの後端部と略同一高さに設定されているので、後列シート46の一対のシートバック47B,48Bを前方に倒伏させると、倒伏状態下におけるシートバック47B,48Bの上面(つまり通常時の背面)と荷室仕切りボード53の上面とが略フラットに連続して、車室1のリヤ側空間と後部荷室6とが前後方向に連続した広い荷室が形成される。さらに、図5に仮想線αで、また図7に実線でそれぞれ示すように、助手席シート42のシートバック42Bを前方に倒伏させると、助手席シート42の上方空間をも荷室スペースと成すことができるので、荷室のさらなる拡大を図ることができる。
後列シート46のシートバックの前方への倒伏は、図6、図7に示すように左右一対のシートバック47B,48Bをそれぞれ倒伏移動させることもでき、図8に示すように何れか一方のシートバック(図8では右側のシートバック47B)のみを前方へ倒伏移動させて、シートバックを倒伏させない他方のリヤシートに対する後席乗員の着座と、荷室スペースの拡大との両立を図ることもできる。
ここで、上述の荷室仕切りボード53の配設構造は、図5に示す水平構造に代えて、図9に示すスラント構造(傾斜構造)を採用してもよい。
すなわち、図9に示す荷室仕切りボード53は、前方に倒伏させたシートバック47B(または/および48B)の前高後低状の上面と前後方向に連続するように、該荷室仕切りボード53を前高後低状にスラント配置(傾斜配置)したものであって、倒伏状態下のシートバック47Bまたは/および48Bの上面と荷室仕切りボード53の上面とが段差がない状態でフラットに連続して、広い荷室を形成するように構成したものである。
さらに図10に示す構造を採用してもよい。この図10に示す構造は、同図に仮想線βで示すようにシートバック47B,48Bを前方に倒伏させた時、該シートバック47B,48Bが水平状になるように構成すると共に、この倒伏時のシートバック47B,48Bの後端部と略同一高さになるように上述の荷室仕切りボード53を水平状に配置し、倒伏させたシートバック47B,48Bの上面(つまり通常時の背面)と該荷室仕切りボード53の上面とがフラットかつ水平に連続するように構成したものである。
ところで、上述の後列シート46の一対のリヤシート47,48は、図1に示すシートスライドレール54(アッパレールとロアレールとからなるシートスライド手段)に沿って前後方向にスライド可能に形成されると共に、上述の後席用アームレスト部49は左右何れか一方のリヤシートのシートバックに取付けられている。この実施例では、図11に示すように該後席用アームレスト部49は左側のリヤシート48のシートバック48Bに取付けられている。また、図11では、左側のリヤシート48は前後スライドさせないノーマル状態で示しており、右側のリヤシート47はシートスライドレール54に沿って前方にスライドさせた状態で示しており、この後列シート46の前後スライド構造により、ニーズに応じて、荷室の大きさ、および乗員スペースの大きさを前後方向に調整するように構成している。
一方、図3、図4に示すように、後列シート46の左右一対のシートクッション47C,48Cの車幅方向中央部には、これらの各シートクッション47C,48Cとは独立して上方かつ前方に移動可能な可動シートクッション部としてのセンタシートクッション60を設けている。
このセンタシートクッション60は図3に示す通常時においては中央席シートクッションとなり、上述の中央席シートバックXとなる後席用アームレスト部49と共同して、後列シート46に対して3人乗車を許容するものである。つまり、各要素を図3に示すように設定すると、後席に対して3人乗車が許容され、各要素を図4に示すように設定すると、後席に対して2人乗車が許容されると共に、独立したパーソナルな一対の後席を形成することができ、2人乗りと3人乗りとをニーズに応じて選択することができる。
また、上述のセンタシートクッション60は、下側に位置する本体部61と、この本体部61の上部に設けられた開閉可能なリッド部材62とを備えると共に、上述の本体部61には上記リッド部材62で覆われた物品の収納部84(図27参照)が形成されている。
さらに、このセンタシートクッション60は、図3、図12に示す中央席シートクッションとなるノーマル状態から図13に示すように上方かつ前方に移動可能に構成されているので、次に、このセンタシートクッション60を、上方かつ前方に移動させるシートクッション可動機構としてのセンタシートクッション可動機構63の構成について説明する。
図12、図13、図14に示すように、後部荷室6の前方のフロアパネルとしてのキックアップフロア部4の上面前部には左右一対のブラケット64,64を互に車幅方向に離間させて固定し、これら左右のブラケット64,64間には車幅方向に延びる金属角パイプ製かつ閉断面構造のベース部材65(剛性部材)を横架している。
また、側面視でL字状の基部66aと、立上り片66bとを有する軸受ブラケット66を一対設け、これら左右一対の軸受ブラケット66,66を上述の左右のブラケット64,64と対応させてベース部材65に固定している。
そして、上述の軸受ブラケット66,66の立上り片66b,66bにはピン67,67(前側下部支軸)を介して前側の左右一対のリンク部材68,68を取付けている。
さらに、キックアップフロア部4の上面中間部または上面後方部には左右一対のブラケット64,64と前後方向に対応すべく、左右一対の軸受ブラケット69,69を取付け、この軸受ブラケット69,69にはピン70,70(後側下部支軸)を介して後側の左右一対のリンク部材71,71を取付け、図4に示すように、合計4本のリンク部材68,68,71,71によりリンク機構72を構成している。つまり、上述のセンタシートクッション可動機構63は、前後に設けられた一対のリンク機構72により構成したものであり、かつ一対のリンク機構72のそれぞれの下端部は、車体すなわち、フロアパネルを構成するキックアップフロア部4に取付けられており、その支持剛性を確保するように構成している。
ここで、上述のキックアップフロア部4の後半部には、燃料タンク34(図1、図5参照)の上部形状に沿うように略V字状の凹部4aが形成されており、一対のリンク機構72の一方、すなわち後側の左右一対のリンク部材71,71は、この凹部4aの形状に沿う屈曲形状に構成されていて、図12に示すセンタシートクッション60のノーマル時において左右一対のリンク部材71,71は該凹部4aに沿って格納されるように構成している。つまり、リンク部材71,71は凹部4a上のスペースを有効利用して格納すべく構成したものである。これによりスペース効率の向上を図るものである。
また、上述の左右一対のリンク部材71,71の遊端部相互間には、車幅方向に延びるロッド部材73を回動不能に横架し、このロッド部材73(後側上部支軸)の車幅方向中央部にはロック機構としてのストライカ74を取付けている。
一方、センタシートクッション60の本体部61の中間部下面には軸受ブラケット75を取付け、前側の左右一対のリンク部材68,68と、センタシートクッション60側の該軸受ブラケット75とをピン76(前側上部支軸)で連結している。
また、センタシートクッション60の本体部61の後部には本体フレーム77(フレーム部材)を取付け、上述のロッド部材73の左右両端部を、該本体フレーム77に回動可能に枢支させている。
さらに、上述の本体フレーム77には、上述のストライカ74と対応する位置に、該ストライカ74をロックするラッチ78を設けると共に、ケーブル79を介して該ラッチ78をロック、アンロック操作する操作部材80(例えばロック解除ボタン)と、センタシートクッション60を乗員の手動操作にて引き起こす取手部81(把持部)とを設けている。
そして、図12に示す中央席シートクッション形成状態下のセンタシートクッション60を、取手部81を介して引き起こすと、このセンタシートクッション60は図14に示す合計4本のリンク部材68,68,71,71の可動変位(移動軌跡)により図13に示すように、上方かつ前方に移動し、ストライカ74がラッチ78で係合されると共に、前側の左右一対のリンク部材68,68の基端側に一体形成されたストッパ68aが図13に示すように、軸受ブラケット66の基部66aの前面に当接して位置規制され、また本体部61の下部の軸受ブラケット75のリヤ側に一体形成されたストッパ75aがリンク部材68,68の遊端側背面に当接して位置規制されるので、センタシートクッション60は上方かつ前方に移動した所定高さの定位置(前席用アームレスト部44と高さ方向で連続する定位置)において位置決め固定される。
上述のセンタシートクッション可動機構63は図12〜図14で示した構成に代えて、図15、図16に示す構造を採用してもよい。
この図15、図16に示す構造は、前側のリンク部材68の基端部にストッパ68aを突設形成する構造(図12〜図14参照)に代えて、軸受ブラケット66にストッパ82を一体または一体的に形成すると共に、リンク部材68の基端部には、センタシートクッション60の上方かつ前方への移動時に、該ストッパ82に当接する係合ノッチ68bと、センタシートクッション60の格納時にストッパ82との干渉を回避する逃げ部68cとを形成したものである。
このように構成すると、センタシートクッション60の格納時(図15参照)においてストッパ82が車両の前方側へ出っ張るのを防止することができる。なお、図15、図16で示した構造においても、その他の構成、作用、効果については図12〜図14のセンタシートクッション可動機構63とほぼ同様であるから、図15、図16において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略するが、上述のラッチ78としては図15、図16で示したように汎用タイプのラッチを用いることができる。
さらに、上述のセンタシートクッション可動機構63は、図12〜図14の構成および図15、図16の構成に代えて、図17、図18に示す構造を採用してもよい。
この図17、図18に示す構造は、本体部61の下部に本体フレーム77(フレーム部材)を取付け、この本体フレーム77に対して上記ストライカ74をロックするラッチ78を取付けて、本体部61の車両前後方向の長さを可及的長尺に形成する一方、キックアップフロア部4上面に固定した軸受ブラケット69には係合段部69aを形成し、後側のリンク部材71には、センタシートクッション60を上方かつ前方へ移動させた時に上述の係合段部69aに当接するストッパ71aを一体形成または一体的に固定したものである。
この図17、図18に示すセンタシートクッション可動機構63においても、その他の構成、作用、効果については、図12〜図14の構成、図15、図16の構成とほぼ同様であるから、図17、図18において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
上述の如く構成したセンタシートクッション可動機構63を用いて、図19、図20で示すように、上述のセンタシートクッション60を左右一対のシートクッション47C,48Cと独立して、上方かつ前方に移動させると、このセンタシートクッション60は前席用アームレスト部44の後端と近接する位置まで移動すると共に、このセンタシートクッション60はその移動時に上述の前席用アームレスト部44と連続した高さのコンソール部Yを形成するように構成している。つまり、前席用アームレスト部44と、上方かつ前方に移動したセンタシートクッション60とは高さ方向で連続して一体的なコンソール部Yを形成可能に構成したものである。
また、上述のセンタシートクッション60の少なくとも上方への移動時には、図19、図20、図21に示すように、後部荷室6と車室1内とが連通された荷室空間83を形成するように構成しており、この荷室空間83は、図21に示すように、後部荷室6前方のフロアパネルを構成するキックアップフロア部4の上面と左右一対のシートクッション47C,48Cの内側面部47S,48Sとで画成された使い勝手のよい空間となる。
そこで、上述の画成された荷室空間83を有効利用して、図22に示すようにスキーの板などの長尺物の荷物Aを収納することができ、長尺物の荷物Aの積載と、充分な多人数乗車空間の確保との両立を図ることができる。
図19に示す後部荷室構造に代えて、図23に示す後部荷室構造を採用してもよい。
すなわち、図23に示す構造は、リヤエンドパネル8、リヤエンドメンバ9が荷室フロア5の上面よりも上方に出っ張らない構造に成すと共に、ストライカ35の上端位置を荷室フロア5の上面とほぼ同一高さに成して、上述の荷室フロア5を所謂掃き出し構造のフロアに形成したものである。このように構成すると、長尺物の荷物A(図22参照)の出し入れがより一層容易となる。なお、図23において前図と同一の部分には同一符号を付している。
図19、図20に示す状態から図24、図25に示すように、後列シート46の左右一対のリヤシート47,48におけるシートバック47B,48B間の後席用アームレスト部49を、シートバック47B,48Bと独立して前方に移動すると、この移動時の後席用アームレスト部49は、移動時のセンタシートクッション60の後端と連続した高さに近接して配設され、図24、図25に示すように、前席用アームレスト部44の上面と、上方かつ前方に移動させたセンタシートクッション60の上面と、前方に伏動させた後席用アームレスト部49の上面とが同一高さ位置において、前後方向に連続する大型かつフラットな物置き面が形成されるように構成している。
換言すれば、センタシートクッション60を上方かつ前方に移動させた時、この移動時のセンタシートクッション60は、前方に可動(倒伏)させた後席用アームレスト部49の前端と近接する位置まで移動可能に構成されており、後席用アームレスト部49と、移動時のセンタシートクッション60とは高さ方向で連続して、一体的なコンソール部Zを形成可能に構成したものである。
上述の図24に示す状態下においても、上述の荷室空間83の形成が維持されると共に、該荷室空間83の上方一部が後席用アームレスト部49で覆われるため、図26に示すように、この荷室空間83を有効利用して、長尺物の荷物Bを目立つことなく収納することができ、また、荷室仕切りボード53の上面にはバッグその他の荷物Cを上載することができる。図26に示すように上述の長尺物の荷物Bはその上方部がセンタシートクッション60、後席用アームレスト部49および荷室仕切りボード53で覆われる構成となるので、斯る荷物Bを目立たないように格納することができる。
図27は後席用アームレスト部49で中央席シートバックXを形成した通常時の状態下において、センタシートクッション60のリッド部材62を開放した状態を示し、同図に示すように、該センタシートクッション60には物品の収納部84が形成されており、この物品の収納部84は開閉可能なリッド部材62で覆われるように構成している。
図28はセンタシートクッション60を上方かつ前方に移動させると共に、後席用アームレスト部49を前方に伏動させて、上述の各コンソール部Y,Zを形成した状態を示し、同図に示すように、センタシートクッション60のリッド部材62の上面にはトレイ85を形成する一方、後席用アームレスト部49の伏動時の上面(通常時の背面)には1つまたは複数のカップホルダ86を形成して、利便性の向上を図っている。また、図28、図29に示すように、センタシートクッション60における開閉可能なリッド部材62の開閉支点は、図28に示すように後部に設けてもよく、あるいは、図29に示すように前部に設けてもよい。
図30はセンタシートクッション60を上方かつ前方に移動させると共に、後席用アームレスト部49を前方に伏動させて、各コンソール部Y,Zを形成する時、前後方向に連続するより一層フラットな物置きスペースを形成するように構成したものである。
すなわち、図24と図30との対比からも明らかなように、この実施例においては、前席用アームレスト部44の後部上面にフラット面形成部44aを設け、伏動状態下におけるヘッドレスト51の上面(中央席形成時の背面)にもフラット面形成部51aを設け、伏動状態下における後席用アームレスト部49の後部上面(中央席形成時の下部背面)にもフラット面形成部49aを設けて、可及的隙間の少ないコンソール部Y,Zを形成するように成す一方、前述の荷室仕切りボード53は前方に伏動させた後席用アームレスト部49の上面と同一高さになるように配置したものである。
このように構成すると、各コンソール部Y,Zを可及的隙間が小さい状態下において前後方向に水平かつフラットに連続させることができると共に、後席側から荷物を、後席用アームレスト部49の上面を滑らせて荷室仕切りボード53の上面に移動することができ、また、荷室仕切りボード53上面の荷物を、該ボード53、アームレスト部49上面を滑らせて、該荷物を上方に持ち上げることなく、後席側へ容易に移動することができる。つまり、後席側と後部荷室6との間の荷物のアクセス性向上を図ることができる。
図30に示す実施例においても、その他の構成、作用、効果については先の実施例とほぼ同様であるから、図30において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
このように、上記実施例の車両用シート装置は、後部荷室6の前方のフロアパネル(キックアップフロア部4参照)上に配設され、乗員の座面を形成する後列シート46のシートクッション47C,48Cと、該シートクッション47C,48Cの後端部から上方に延びて乗員の背もたれを形成するシートバック47B,48Bとを備えた車両用シート装置であって、上記シートクッション47C,48Cは車幅方向に離間して独立して一対配設され、上記一対のシートクッション47C,48C間には可動シートクッション部としてのセンタシートクッション60が配設され、センタシートクッション60が少なくとも上方に移動されることにより後部荷室6と車室1内とが連通された荷室空間83を形成すべく構成したものである。
この構成によれば、前列シート43と後列シート46とで多人数乗車レイアウトを確保しつつ、少人数乗車時には、使用しない上述のセンタシートクッション60を少なくとも上方に移動させると、後部荷室6と車室1内とが連通された荷室空間83が形成される。
このため、上述の荷室空間83に長尺物の荷物A,B(図22、図26参照)を可及的に目立つことなく収納することができる。
要するに、多人数乗車と少人数乗車との選択ができると共に、長い荷物A,Bの積載が可能となる。
また、上記荷室空間83は、図21で示したように、フロアパネル(キックアップフロア部4参照)とシートクッション47C,48Cの内側面部47S,48Sとにより画成された空間である。
この構成によれば、上述の荷室空間83が画成された空間となるので使い勝手がよく、後部荷室6の床面(つまり荷室フロア5)とフロアパネルとが前後方向に略フラットとなり、適切な高さ位置(荷物の出し入れに便利な後部荷室の床面位置)において上述の荷室空間83が形成されるので、使い勝手の向上を図ることができる。
さらに、上記センタシートクッション60は上方かつ前方に移動可能に形成されたものである。
この構成によれば、センタシートクッション60が上方かつ前方に移動するので、コンソール部として使い勝手のよい位置にセンタシートクッション60を移動させることができ、上方かつ前方に移動したセンタシートクッション60を物置きスペースとして有効利用することができる。
加えて、上記シートバック47B,48Bの中央部には該シートバック47B,48Bと独立して前方に可動することにより物品を載置可能となるアームレスト部49が設けられ、該アームレスト部49と上記移動時のセンタシートクッション60とが高さ方向で連続して一体的なコンソール部Zを形成可能に構成されたものである。
この構成によれば、アームレスト部49とセンタシートクッション60とが高さ方向で連続してフラットな状態となって、大型のコンソール部Z(物置きスペース)が形成できると共に、該コンソール部Zは乗員の手元の高さと一致または略一致するので、その使い勝手の向上を図ることができる。
さらに、上記後列シート46の前方には運転席シート41と助手席シート42とから成る前列シート43が配設され、上記運転席シート41と助手席シート42との間には前席用アームレスト部44が配設され、上記センタシートクッション60はその移動時に上記前席用アームレスト部44と連続した高さに近接配置されるものである。
この構成によれば、前席用アームレスト部44と、移動時のセンタシートクッション60と、前方に可動させた後列シート46側のアームレスト部49とが前後方向に連続したフラットな状態となるので、より一層大きいコンソール部Y,Zが形成できて、その使い勝手のさらなる向上を図ることができる。
また、上記後列シート46のシートバック47B,48Bは前方に倒伏可能に移動してフラットな荷室を形成可能に構成されたものである。
この構成によれば、後列シート46のシートバック47B,48Bを前方に倒伏させた時、フラットかつ広い荷室が形成されるので、大型の荷物の搭載が可能となり、利便性の向上を図ることができる。
加えて、上記前席用アームレスト部44は、運転席シート41と助手席シート42との間のフロアパネル(トンネル部24参照)に設けられたフロアコンソール部45に対して、これら各シート41,42と独立して支持されたものである。
この構成によれば、前席用アームレスト部44の支持剛性が得られると共に、運転席シート41または/および助手席シート42の前後スライド時においても、前席用アームレスト部44の定位置、特に前後方向の定位置が確保でき、この前席用アームレスト部44と移動時のセンタシートクッション60との干渉を防止することができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の後部荷室の前方のフロアパネルは実施例のキックアップフロア部4に対応し、
以下同様に、
可動シートクッション部は、センタシートクッション60に対応し、
アームレスト部は、後席用アームレスト部49に対応し、
フロアコンソール部が設けられるフロアパネルは、トンネル部24に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
本発明の車両用シート装置を備えた車両の側面図 車両用シート装置を示すノーマル状態下の斜視図 前列シートを省略して示す車両用シート装置の斜視図 後席用アームレスト部を前方に可動させた状態で示す斜視図 荷室拡大時の側面図 荷室拡大時の斜視図 助手席シートのシートバックを倒伏させた荷室拡大時の斜視図 一方のシートバックのみを前方に倒伏させた状態で示す斜視図 荷室仕切りボード配設構造の他の実施例を示す側面図 荷物仕切りボード配設構造のさらに他の実施例を示す側面図 後列シートの前後スライド状態を示す斜視図 センタシートクッションを移動させるシートクッション可動機構の格納時における側面図 シートクッション可動機構によるセンタシートクッションの上方前方移動時の側面図 シートクッション可動機構の斜視図 シートクッション可動機構の他の実施例を示す格納時の側面図 シートクッション可動機構の他の実施例を示す移動時の側面図 シートクッション可動機構のさらに他の実施例を示す格納時の側面図 シートクッション可動機構のさらに他の実施例を示す移動時の側面図 前席用アームレスト部とセンタシートクッションの連続構造を示す側面図 図19の要部の斜視図 図19のD−D線に沿う後列シートの正面図 荷物搭載の一例を示す斜視図 後部荷室構造の他の実施例を示す側面図 前席用アームレスト部、センタシートクッション、後席用アームレスト部の連続構造を示す側面図 図24の要部の斜視図 荷物搭載の一例を示す側面図 センタシートクッションのリッド部材開放時の斜視図 コンソール部の他の実施例を示す斜視図 リッド部材開閉支点の他の実施例を示す斜視図 コンソール部のさらに他の実施例を示す要部拡大側面図
1…車室
4…キックアップフロア部(フロアパネル)
6…後部荷室
24…トンネル部(フロアパネル)
41…運転席シート
42…助手席シート
43…前列シート
44…前席用アームレスト部
45…フロアコンソール部
46…後列シート
47B,48B…シートバック
47C,48C…シートクッション
47S,48S…内面部
49…後席用アームレスト部(アームレスト部)
60…センタシートクッション(可動シートクッション部)
…荷室空間
Z…コンソール部

Claims (6)

  1. 後部荷室の前方のフロアパネル上に配設され、乗員の座面を形成する後列シートのシートクッションと、
    該シートクッションの後端部から上方に延びて乗員の背もたれを形成するシートバックとを備えた車両用シート装置であって、
    上記シートクッションは車幅方向に離間して独立して一対配設され、
    上記一対のシートクッション間には可動シートクッション部が配設され、
    該可動シートクッション部は上方かつ前方に移動可能に形成され、
    上記可動シートクッション部が上方かつ前方に移動されることにより後部荷室と車室内とが連通された荷室空間を形成すべく構成した
    車両用シート装置。
  2. 上記荷室空間は、フロアパネルとシートクッション内側面部とにより画成された空間である
    請求項1記載の車両用シート装置。
  3. 上記シートバックの中央部には該シートバックと独立して前方に可動することにより物品を載置可能となるアームレスト部が設けられ、
    該アームレスト部と上記移動時の可動シートクッション部とが高さ方向で連続して一体的なコンソール部を形成可能に構成された
    請求項1または2記載の車両用シート装置。
  4. 上記後列シートの前方には運転席シートと助手席シートとから成る前列シートが配設され、
    上記運転席シートと助手席シートとの間には前席用アームレスト部が配設され、
    上記可動シートクッション部は移動時に上記前席用アームレスト部と連続した高さに近接配置される
    請求項1〜3の何れか1に記載の車両用シート装置。
  5. 上記後列シートのシートバックは前方に倒伏可能に移動してフラットな荷室を形成可能に構成された
    請求項1〜4の何れか1に記載の車両用シート装置。
  6. 上記前席用アームレスト部は、運転席シートと助手席シートとの間のフロアパネルに設けられたフロアコンソール部に対して、これら各シートと独立して支持された
    請求項記載の車両用シート装置。
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