JP5645563B2 - 自動車用ドアウェザーストリップの取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のドア周りに沿って取付けられ、ドア閉時にドア開口縁部に弾接してドアとボディとの隙間をシールする自動車用ドアウェザーストリップの取付構造に関するものである。
図8及び図9に示すように、自動車のボディパネル1のドア開口縁とドアDとの間には、車外側にドアウェザーストリップ10が設けられるとともに、車内側にオープニングウェザーストリップ20が設けられ、車内外をシールしている(例えば、特許文献1の図3参照)。なお、図9は、従来例に係る自動車用ドアウェザーストリップの取付構造を示すもので、図8に示した自動車の外観側面図のA−A線拡大断面図に相当する。
ドアウェザーストリップ10は、ドアDの外周縁部に沿って全周に取付られるものであり、ルーフ側では、図9に示すように、ドアサッシュ3の外周側にクリップ4によって取付けられる取付基部11と、取付基部11の車内側と車外側に一体成形され、ドアDの閉時にはボディパネル1のドア開口縁部に弾接する中空状のメインシール部12とリップ状のサブシール部13を備えている。
一方、オープニングウェザーストリップ20は、ボディパネル1のドア開口縁車内側に形成されたフランジ2を挟持するようにして取付けられる断面略U字形状のオープニングトリム21と、オープニングトリム21の車外側側面に一体成形され、ドアDの閉時にはドアサッシュ3の車内側に弾接する中空シール部22を備えている。
また、ドアサッシュ3の内周側には、断面略コ字状の取付基部31と、取付基部31の両端に一体成形され、昇降するドアガラス5の車内側及び車外側に摺接する車内側リップ部32及び車外側リップ部33を備えるグラスラン30が取付けられている。
ここで、ドアウェザーストリップ10のメインシール部12には、断面形状が円に近い中空部が形成され、ドアDの閉時には、メインシール部12は、折り曲げ形成されたボディパネル1の角部Pに弾接し中空部が弾接する方向に対して垂直方向に横に広がるように撓んでシール機能を果たしている。
そのためメインシール部12の断面全体が大きくなり大型化するとともに、ボディパネル1の角部Pにメインシール部12が上手く弾接する位置にドアウェザーストリップ10を位置決めして取付ける必要がある。また、ボディパネル1側に角部Pを形成する必要もある。
また、上述したようにメインシール部12の断面形状は中空状であるのに対して、サブシール部13の断面形状はリップ状で、左右非対象であるので、いかに左右の両ドアに使用されるドアウェザーストリップの断面形状が同一であったとしても、右ドア専用のドアウェザーストリップと左ドア専用のドアウェザーストリップを加工の向きを整えてそれぞれ製造する必要がある(例えばクリップ用の孔の位置など)。なお、特許文献1の図1には、メインシール部とサブシール部の両方に対して断面形状を中空状にしたものが記載されているが、同一形状ではないため左右非対称である。
そのため、左右のドアにそれぞれ使用するドアウェザーストリップの製造に左右専用の設備が必要になるとともに、ドアウェザーストリップの組付けも左右を合わせる必要が生じるので取付時間がかかりコスト高にもなっていた。
一方、ドアウェザーストリップの断面形状を、ドアの全周にわたって同一の断面形状にして製造工程の簡素化を図るとともにコストを抑えるといった要望がある(例えば、特許文献2)が、ドアの全周にわたってメインシール部とサブシール部の両方を押出成形断面とすることは困難であるので、特許文献2に記載の発明では、サブシール部の方を型成形体にする方法が採られている。
なお、略同一形状の2重中空断面を有するドアウェザーストリップは知られているが(特許文献3)、弾接時には両中空断面同士は接触しているのでシールする部位は限られた範囲になるのに加えて、ドア全周にわたって同一の断面形状にすることはできない。
特許第4026755号公報 特開2008−184092号公報 特開2009−184508号公報
そこで、本発明の目的とするところは、組み付けが容易でコストを抑えることのできる自動車用ドアウェザーストリップの取付構造を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、自動車のドア外周縁部に沿って取付けられる取付基部(51)と、該取付基部(51)の車外側及び車内側にそれぞれ一体成形され、前記ドア(D)閉時にドア開口縁部(1)に弾接してドア外周縁部とドア開口縁部(1)との隙間をシールする第1シール部(52)及び第2シール部(53)と、を備えるもので、
前記第1シール部(52)及び前記第2シール部(53)は、前記ドア開口縁部(1)に弾接する時、互いに接触しないように前記取付基部(51)から逆ハの字状に一体成形されたシールリップであり、しかも前記第2シール部(53)は、車内側面(53b)が前記ドア開口縁部(1)に弾接し先端部が車外側に向かって折れ曲がるように撓む自動車用ドアウェザーストリップ(50)を、前記自動車のドア外周縁部の全周に沿って取付ける構造であって、
前記ドア(D)の上辺に取付けられ、前記自動車のルーフに相対向する自動車用ドアウェザーストリップ(50)の部分では、前記第1シール部(52)と前記第2シール部(53)の両方を前記ルーフに弾接させ、
前記ドア(D)の前方縦辺,後方縦辺,下辺に取付けられた自動車用ドアウェザーストリップ(50)の部分では、車内側に位置する前記第2シール部(53)だけを前記ドア開口縁部(1)に弾接させるように取付けたことを特徴とする
また、請求項2に記載の発明は、前記第1シール部(52)及び前記第2シール部(53)は、中空状のシールリップであり、先端に向かって先細りの断面形状をしていることを特徴とする。
さらに、請求項3に記載の発明は、前記第1シール部(52)の断面形状の車外側面(52a)と前記第2シール部(53)の断面形状の車内側面(53b)は、前記取付基部(51)の断面を車外側と車内側に1/2に左右に分割する中心線(L)に対して略左右対称であることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記第1シール部(52)と前記第2シール部(53)の断面形状は、前記取付基部(51)の断面を車外側と車内側に1/2に左右に分割する中心線(L)に対して略左右対称であることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記取付基部(51)の断面形状は、前記中心線(L)に対して略左右対称であることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、前記請求項1乃至5のうちいずれか一つに記載の自動車用ドアウェザーストリップ(50)は、断面形状の等しい一本の押出成形品の両端部を型成形接続することによって、前記自動車のドア外周縁部の全周に沿って取付けられることを特徴とする。
なお、括弧内の記号は、図面および後述する発明を実施するための形態に記載された対応要素または対応事項を示す。
本発明の請求項1に係る発明によれば、自動車のドア外周縁部に沿って取付けられる取付基部の車外側及び車内側にドア外周縁部とドア開口縁部との隙間をシールする第1シール部及び第2シール部を一体成形したものであって、それら第1シール部及び第2シール部をシールリップとしたので、従来例で示した(図9)中空のメインシール部12と比較して断面積を小さくして全体的にコンパクトにすることができるとともに、コーナー部においてヒケなどの変形や取付基部が取付け面に対して斜めになるなどの転びが生じ難い。
また、第1シール部及び第2シール部は、ドア開口縁部に弾接する時、互いに接触しないように取付基部から逆ハの字状に一体成形されているので、第1シール部及び第2シール部は個々に有するシール機能を十分発揮しうる。また、コーナー部におけるヒケや取付基部が取付け面に対して斜めになる転びが発生しがたい。
特に、第2シール部は、シールリップとしてその車内側面がドア開口縁部に弾接し先端部が車外側に向かって折れ曲がるように撓むので、ドア開口縁部は平面でよく従来例のように角部Pを加工形成する必要はないのに加え、ドアウェザーストリップの位置決めも従来例よりも厳密性を要しない。
また、前記ドアの上辺では自動車用ドアウェザーストリップの第1シール部と第2シール部の両方を相対向するルーフに弾接させるが、ドアの前方縦辺,後方縦辺,下辺では第2シール部だけをドア開口縁部に弾接させるようにしたので、ドア全周に対して十分なシール性を確保することができるのに加えドア閉じ性を特に悪化させることもない。
第1シール部及び第2シール部は、例えば断面舌状のシールリップとすることもできるが、請求項2に係る発明のように、中空状のシールリップとし、先端に向かって先細りの断面形状にすることもでき、特に中空状のシールリップはシール性に優れる。
また請求項3及び請求項4に係る発明によれば、第1シール部の断面形状の車外側面と第2シール部の断面形状の車内側面、あるいは第1シール部と第2シール部の断面形状を略左右対称にするので、金型を必要とする型成形前は無論、型成形後においても一つのドアウェザーストリップを右ドアにも左ドアにも使用することができる。よって、左右のドアにそれぞれ対応したドアウェザーストリップを製造するために左右専用の設備(クリップ用の孔空け機や型成形用の金型など)は不要で一つの設備だけでよいのでコストを抑えることができるとともに設備の設置位置が減るのでその分の省スペース化も図れる。また、ドアウェザーストリップの組付けも左右を合わせる必要がないので組み付けが容易である。
なお、請求項3に係る発明のように、第1シール部の断面形状の車外側面と第2シール部の断面形状の車内側面といったように断面全体ではなく部分的に略左右対称にするのは、ドアウェザーストリップを製造するための設備としてシール部の外面を基準にするものが多いからである。
さらに、請求項5に係る発明のように、取付基部の断面形状についても略左右対称にした方が組み付けをより容易に行うことができる。
また、請求項6に係る発明によれば、自動車用ドアウェザーストリップは、断面形状の等しい一本の押出成形品の両端部を型成形接続することによって、自動車のドア外周縁部の全周に沿って取付けられるので、構造が簡単で製造も容易である。また、断面形状が略左右対称で同一の一本回しの形態であればドアに組み付けした後にドアウェザーストリップに転びも生じ難い。
本発明の実施形態に係る自動車用ドアウェザーストリップの取付構造を示す、図8のA−A線拡大断面図である。 本発明の実施形態に係る自動車用ドアウェザーストリップの取付構造を示す、図8のB−B線拡大断面図である。 本発明の実施形態に係る自動車用ドアウェザーストリップの取付構造を示す、図8のC−C線拡大断面図である。 本発明の実施形態に係る自動車用ドアウェザーストリップを示す外観側面図である。 本発明の実施形態に係る自動車用ドアウェザーストリップを示す、図4のD−D線拡大断面図である。 本発明の実施形態に係る別の自動車用ドアウェザーストリップを示す、図4のD−D線拡大断面図であり、(a)はリテーナに取付けるためクリップ取付用の中空穴がない態様、(b)はシール部をリップ状にした態様を示す。 本発明の実施形態に係る別の自動車用ドアウェザーストリップの取付構造を示す、図8のC−C線拡大断面図である。 自動車の外観側面図である。 従来例に係る自動車用ドアウェザーストリップの取付構造を示す、図8のA−A線拡大断面図である。
図1乃至図5及び図8を参照して、本発明の実施形態に係る自動車用ドアウェザーストリップ50とその取付構造について説明する。図1、図2及び図3は本発明の実施形態に係る自動車用ドアウェザーストリップ50の取付構造を示すもので、それぞれ図8のA−A線拡大断面図、B−B線拡大断面図及び図8のC−C線拡大断面図である。また、図4は本発明の実施形態に係る自動車用ドアウェザーストリップ50を示す外観側面図であり、図5は、図4のD−D線拡大断面図である。なお、従来例と同じ部分には同一の符号を付した。
本発明の実施形態に係る自動車用ドアウェザーストリップ50は、図1に示すように、主に、自動車のドア外周縁部に沿って取付けられる取付基部51と、その取付基部51の車外側に一体成形され、ドアDの閉時にドア開口縁部となるボディパネル1に弾接してドア外周縁部とボディパネル1との隙間をシールする第1シール部52と、取付基部51の車内側に一体成形され、ドアDの閉時に第1シール部52とともにボディパネル1に弾接してドア外周縁部とボディパネル1との隙間をシールする第2シール部53とを備えている。なお、ここではドアDとしてフロントドアを例に説明するがリヤドアについても同様である。
取付基部51は、その断面形状が、図5に示すように、取付基部51の断面を車外側と車内側に1/2に左右に分割する中心線Lに対して略左右対称である。取付基部51は断面が略蒲鉾状でその中央にはドアサッシュ3の外周側に取付けられるクリップ4の頭部が挿入される中空部が設けられ、取付面側(ドアサッシュ3側)には左右(車外側と車内側)に張り出した突出部51a,51bが設けられている。
第1シール部52及び第2シール部53は、中空状のシールリップであり、第1シール部52の付け根部は、取付基部51の取付面側とは逆側(図5では上側)となる上部の車外側に位置するとともに、第2シール部53の付け根部は、取付基部51の上部の車内側に位置し、ボディパネル1に弾接する時、第1シール部52及び第2シール部53は互いに接触しないように取付基部51から逆ハの字状に延びるように一体成形されている。
そして、第1シール部52及び第2シール部53も、取付基部51と同様に、それらの断面形状は、中心線Lに対して略左右対称である。第1シール部52は、車外側面52aと車内側面52bからなり、第2シール部53は、車外側面53aと車内側面53bからなり、先端に向かって先細りの断面形状をしている。すなわち、第1シール部52における車外側面52aと車内側面52bとのなす角度及び第2シール部53における車外側面53aと車内側面53bとのなす角度は鋭角になっている。
なお、従来例として示したもの(図9)と同様に、ボディパネル1とドアDとの間には、車外側に設けられたドアウェザーストリップ50に対して、車内側にはオープニングウェザーストリップ20が設けられ、車内外をシールしている。
オープニングウェザーストリップ20は、ボディパネル1のドア開口縁車内側に形成されたフランジ2を挟持するようにして取付けられる断面略U字形状のオープニングトリム21と、オープニングトリム21の車外側側面に一体成形され、ドアDの閉時にはドアサッシュ3の車内側に弾接する中空シール部22を備えている。
また、ドアサッシュ3の内周側には、断面略コ字状の取付基部31と、取付基部31の両端に一体成形され、昇降するドアガラス5の車内側及び車外側に摺接する車内側リップ部32及び車外側リップ部33を備えるグラスラン30が取付けられている。
このように構成された自動車用ドアウェザーストリップ50は、図4に示すように、断面形状の等しい一本の押出成形品の両端部を後方上部コーナー部(リヤドアの場合は前方上部コーナー部)で型成形接続することによって一本回しにされ、自動車のドア外周縁部の全周に沿って取付けられている。
そして、ドアDの上辺に取付けられた自動車用ドアウェザーストリップ50の部分、つまり、自動車のルーフに相対向する自動車用ドアウェザーストリップ50の部分では、図1に示すように、第1シール部52と第2シール部53の両方をルーフ側のボディパネル1に弾接させている。
このとき、第1シール部52の車外側面52aはドアサッシュ3のヘミング接合された部位Sに弾接するとともに車内側面52bはボディパネル1に弾接して、ドアDのボディパネル1との見切り部を覆い隠している。一方、第2シール部53は、車内側面53bが従来例で示したようなボディパネル1の角部Pではなく平面部に弾接し先端部が車外側に向かって折れ曲がるように、つまり断面舌状のシールリップが弾接するときと同様に撓むようになっている。
また、ドアDの上辺に取付けられた自動車用ドアウェザーストリップ50の第2シール部53の車内側面53bが弾接する自動車のルーフの部位は、下方(図1では右下方向)に向かって傾斜する面にしている。第2シール部53の延びる方向に垂直方向に傾斜面が位置するようにされている。これによれば、第2シール部53は弾接時に先端部が車外側に向かって折れ曲がるように撓み易くなり、シール性を十分発揮させることができる。
また、ドアDの後方縦辺に取付けられた自動車用ドアウェザーストリップ50の部分、つまり、自動車のセンターピラーに相対向する自動車用ドアウェザーストリップ50の部分では、図2に示すように、第2シール部53だけをセンターピラー側のボディパネル1に弾接させている。第2シール部53は、その車内側面53bがボディパネル1の平面部に弾接し先端部が車外側に向かって折れ曲がるように撓むようになっている。なお、第1シール部52は、その車外側面52aがドアサッシュ3に弾接して先端部が折れ曲がるように撓むようになっているので、ドアウェザーストリップ50の組付け時の安定性が確保される。
これによれば、第2シール部53がボディパネル1に弾接することによって十分なシール性を確保することができるのに加え、第1シール部52についてはボディパネル1には弾接しないのでドア閉めが堅くなりドア閉じ性を特に悪化させることもない。
また、ドアDの前方縦辺に取付けられた自動車用ドアウェザーストリップ50の部分、つまり、自動車のドアDのヒンジ側では、上述したセンターピラー側と同様に、図3に示すように、第2シール部53だけをヒンジ側のボディパネル1に弾接させている。第2シール部53は、その車内側面53bがボディパネル1の平面部に弾接し先端部が車外側に向かって折れ曲がるように撓むようになっている。
第2シール部53の車内側面53bが弾接する自動車のヒンジの部位は、車内側に向かって(図3では右下方向)に向かって傾斜する面にしている。第2シール部53の延びる方向に垂直方向に傾斜面が位置するようにされている。これによれば、第2シール部53は弾接時に先端部が車外側に向かって折れ曲がるように撓み易くなり、シール性を十分発揮させることができる。
なお、第1シール部52は、特にドアサッシュ3やボディパネル1に弾接していない。
これによれば、第2シール部53がボディパネル1に弾接することによって十分なシール性を確保することができるのに加え、第1シール部52についてはボディパネル1には弾接しないのでドア閉めが堅くなりドア閉じ性を特に悪化させることもない。
なお、図7に示すように、ドアウェザーストリップ50の取付基部51が取付けられたドアサッシュ3の部位から自動車の前方に向って延びる立設面3Aを形成し、その立設面3Aに第1シール部52の車外側面52aを弾接させるようにしてもよい。これによれば、第1シール部52がドアサッシュ3の立設面3Aに弾接して先端部が自動車の前方に向けて折れ曲がるように撓むので、ドアウェザーストリップ50の組付け時の安定性が確保される。また、シール性も向上する。
以上のような本発明の実施形態に係る自動車用ドアウェザーストリップ50及びその取付構造によれば、自動車のドア外周縁部に沿って取付けられる取付基部51の車外側及び車内側にドア外周縁部とドア開口縁部たるボディパネル1との隙間をシールする第1シール部52及び第2シール部53を一体成形したものであって、それら第1シール部52及び第2シール部53の形状を中空状のシールリップとしたので、従来例で示した(図9)中空のメインシール部12と比較して断面積を小さくして全体的にコンパクトにすることができるとともに、コーナー部においてヒケなどの変形や取付基部51が取付け面に対して斜めになるなどの転びが生じ難い。
また、第1シール部52及び第2シール部53は、ボディパネル1に弾接する時、互いに接触しないように取付基部51から逆ハの字状に一体成形されているので、第1シール部52及び第2シール部53は個々に有するシール機能を十分発揮しうる。また、コーナー部におけるヒケや取付基部51が取付け面に対して斜めになる転びが発生しがたい。
特に、第2シール部53は、シールリップとしてその車内側面53bがボディパネル1に弾接し先端部が車外側に向かって折れ曲がるように撓むので、ボディパネル1は平面でよく従来例のように角部Pを加工形成する必要はないのに加え、ドアウェザーストリップ50の位置決めも従来例よりも厳密性を要しない。
また、第1シール部52と第2シール部53の断面形状を略左右対称にするので、金型を必要とする型成形前は無論、型成形後においても一つのドアウェザーストリップ50を右ドアDにも左ドアDにも使用することができる。よって、左右のドアDにそれぞれ対応したドアウェザーストリップ50を製造するために左右専用の設備(クリップ用の孔空け機や型成形用の金型など)は不要であり、一つの設備だけでよいのでコストを抑えることができるとともに省スペース化も図れる。また、ドアウェザーストリップ50の組付けも左右を合わせる必要がないので組み付けが容易であり、組み付け時間の短縮化にもなる。
さらに、第1シール部52と第2シール部53に加えて、取付基部51の断面形状についても略左右対称にしているので組み付けをより容易に行うことができるし、製造も容易である。
また、自動車用ドアウェザーストリップ50は、断面形状が同一で等しい一本の押出成形品の両端部を型成形接続することによって、自動車のドア外周縁部の全周に沿って取付けられるので、構造が簡単で製造も容易である。また、断面形状が略左右対称で同一の一本回しであるので、ドアDに組み付けした後にドアウェザーストリップ50の転びも生じ難い。
なお、本発明の実施形態では、第1シール部52と第2シール部53に加えて取付基部51についても、すなわちドアウェザーストリップ50の断面形状全体について中心線Lに略左右対称にしたが、第1シール部52と第2シール部53だけを略左右対称としたり、さらには、第1シール部52の断面形状の車外側面52aと第2シール部53の断面形状の車内側面53bだけを略左右対称にすることもできる(つまり、中空の空洞形状を左右非対称にすることもできる)。ここで、略左右対称とは一つのドアウェザーストリップ50で右ドアDにも左ドアDにも組み付けことができる程度に形状が左右対称であることを示すものである。
第1シール部52の車外側面52aと第2シール部53の車内側面53bといったように断面全体ではなく部分的に略左右対称にするのは、ドアウェザーストリップ50を製造するための設備としてシール部の外面を基準にするものが多いからである。
また、ドアウェザストリップ50をクリップ4でドアサッシュ3に組み付けるようにして、取付基部51内にクリップ4挿入用の中空部を形成したが、図6(a)で示すように、中空部を設けることなく、取付基部51X(51)をドアサッシュ3に取付けられたリテーナRやドアサッシュ3の形状を折り曲げることによって形成された嵌合部に組み付けるようにしてもよい。また、図6(b)に示すように、シール機能が十分確保されるものであれば、中空状の第1シール部52と第2シール部53にかえて、第1シール部52X(52)と第2シール部53X(53)を断面舌状のシールリップとすることもできる。
1 ボディパネル(ドア開口縁部)
2 フランジ
3 ドアサッシュ
3A 立設面
4 クリップ
5 ドアガラス
10 ドアウェザーストリップ
11 取付基部
12 メインシール部
13 サブシール部
20 オープニングウェザーストリップ
21 オープニングトリム
22 中空シール部
30 グラスラン
31 取付基部
32 車内側リップ部
33 車外側リップ部
50 ドアウェザーストリップ
51 取付基部
51a 車外側突出部
51b 車内側突出部
52 第1シール部
52a 第1シール部の車外側面
52b 第1シール部の車内側面
53 第2シール部
53a 第2シール部の車外側面
53b 第2シール部の車内側面
D ドア
P 角部
S ヘミング接合された部位

Claims (6)

  1. 自動車のドア外周縁部に沿って取付けられる取付基部と、該取付基部の車外側及び車内側にそれぞれ一体成形され、前記ドア閉時にドア開口縁部に弾接してドア外周縁部とドア開口縁部との隙間をシールする第1シール部及び第2シール部と、を備えるもので、
    前記第1シール部及び前記第2シール部は、前記ドア開口縁部に弾接する時、互いに接触しないように前記取付基部から逆ハの字状に一体成形されたシールリップであり、しかも前記第2シール部は、車内側面が前記ドア開口縁部に弾接し先端部が車外側に向かって折れ曲がるように撓む自動車用ドアウェザーストリップを、前記自動車のドア外周縁部の全周に沿って取付ける構造であって、
    前記ドアの上辺に取付けられ、前記自動車のルーフに相対向する自動車用ドアウェザーストリップの部分では、前記第1シール部と前記第2シール部の両方を前記ルーフに弾接させ、
    前記ドアの前方縦辺,後方縦辺,下辺に取付けられた自動車用ドアウェザーストリップの部分では、車内側に位置する前記第2シール部だけを前記ドア開口縁部に弾接させるように取付けたことを特徴とする自動車用ドアウェザーストリップの取付構造
  2. 前記第1シール部及び前記第2シール部は、中空状のシールリップであり、先端に向かって先細りの断面形状をしていることを特徴とする請求項1に記載の自動車用ドアウェザーストリップの取付構造
  3. 前記第1シール部の断面形状の車外側面と前記第2シール部の断面形状の車内側面は、前記取付基部の断面を車外側と車内側に1/2に左右に分割する中心線に対して略左右対称であることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車用ドアウェザーストリップの取付構造
  4. 前記第1シール部と前記第2シール部の断面形状は、前記取付基部の断面を車外側と車内側に1/2に左右に分割する中心線に対して略左右対称であることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車用ドアウェザーストリップの取付構造
  5. 前記取付基部の断面形状は、前記中心線に対して略左右対称であることを特徴とする請求項3又は4に記載の自動車用ドアウェザーストリップの取付構造
  6. 前記請求項1乃至5のうちいずれか一つに記載の自動車用ドアウェザーストリップは、断面形状の等しい一本の押出成形品の両端部を型成形接続することによって、前記自動車のドア外周縁部の全周に沿って取付けられることを特徴とする自動車用ドアウェザーストリップの取付構造
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