JP5561375B2 - 車両用ダンパ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、本発明は、車両用ダンパ装置に係り、特に、高い減衰効果を得ることができるダンパの構造に関するものである。
エンジンと出力軸との間の動力伝達経路に設けられ、動力伝達時において捩り振動の伝達を抑制する車両用ダンパ装置がよく知られている。例えば特許文献1に記載のデュアルマスフライホイールがその一例である。特許文献1に記載のデュアルマスフライホイール1おいては、プライマリフライホイール11とセカンダリフライホイール12とがトーションスプリング13を介して連結され、さらに、セカンダリフライホイール12にマス部材21と弾性体22からなるダイナミックダンパ2が設けられている。
上記のように構成されるダンパ装置において、ダイナミックダンパ2の固有振動数がダンパ装置の固有振動数と略一致するように、マス部材21の慣性質量および弾性体22の剛性を調整することで、エンジンのトルク変動を起振源とする捩り共振発生時の振幅が低減される。
特開2009−115184号公報
ところで、車両の駆動源として機能するエンジンにおいて、従来では爆発一次(4気筒エンジンの場合は回転2次)の成分が爆発強制力として支配的であったが、近年の低燃費化対策によりエンジン燃焼のリーン化(希薄化)やそれに伴う燃焼の不安定化のため、回転1次や回転0.5次といった従来では問題とならなかった低次次数の成分の強制力も増加傾向にある。したがって、回転2次の駆動系捩り共振帯域は、エンジン常用回転速度以下に設定されるものの、回転低次次数の駆動系の捩り共振がエンジン常用回転速度で発生し、NV特性やドラビリに対して影響を与える問題があった。
これに対して、特許文献1に記載のデュアルマスフライホイール1のように、ダイナミックダンパ2によって捩り共振を減衰させる方法がある。しかしながら、特許文献1に記載のデュアルマスフライホイール1では、セカンダリフライホイール12側にダイナミックダンパ2が設けられているため、ダイナミックダンパ2によって吸収される振動エネルギが小さく、捩り共振を効果的に減衰させることが困難であった。これは、一般に慣性質量の大きい構造体ほど捩り共振発生時において大きな振動エネルギを保有しており、その構造体の振動エネルギが捩り共振に大きく影響を及ぼすが、これに対して、セカンダリフライホイール12側の慣性質量は、エンジンにクランクシャフト100を介して連結されているプライマリフライホイール11の慣性質量に比べて小さく、捩り共振時にセカンダリフライホイール12の保有する振動エネルギが小さいためである。したがって、特許文献1に記載のデュアルマスフライホイール1では、上記回転2次による駆動系の捩り共振はもちろんのこと、回転1次や回転0.5次といった低次次数の駆動系の捩り共振が発生した場合において、高い減衰効果を得ることができなかった。
また、上記問題を解決する他の手段として、従来のダンパ装置のバネ剛性を高くして駆動系の固有振動数を高くする、或いは、ダンパ装置のヒステリシストルク(内部摩擦抵抗)を大きくすることで、捩り共振を低減する方法もある。しかしながら、いずれの方法おいても固有振動数以上の高周波数領域において振動の伝達感度が高くなってしまい、エンジンこもり音や歯打ち音が発生する問題があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、他の周波数領域において振動の伝達感度が上がることなく、高い減衰効果を得ることができる車両用ダンパ装置を提供することにある。
上記目的を達成するための、請求項1にかかる発明の要旨とするところは、(a)エンジンと出力軸との間に介在され、第1慣性体および第2慣性体から成るデュアルマスフライホイールを備えた車両用ダンパ装置であって、(b)前記車両用ダンパ装置は、(c)前記エンジンのクランク軸に連結されてそのクランク軸の軸心まわりに回転可能な円盤状の前記第1慣性体と、(d)前記第1慣性体と前記出力軸との間に介在されているトーショナルダンパ部と、(e)前記軸心まわりに回転可能であって前記第1慣性体の外径よりも小径に形成されている円盤状の前記第2慣性体と、(f)前記第1慣性体と前記第2慣性体との間に介在され、該第1慣性体および該第2慣性体を、それらの部材間の相対回転量に応じて弾性変形しつつ作動的に連結する弾性部材とから成る、共振発生時の振動エネルギを吸収するためのダイナミックダンパとを、含んで構成されていることを特徴とする。
このようにすれば、前記第2慣性体およびその第2慣性体を前記第1慣性体に作動的に連結する弾性部材によってダイナミックダンパが構成される。ここで、第1慣性体は、エンジン側に連結されているため、出力軸側と連結される場合と比較して慣性質量が大きい構造体に連結されていることとなる。すなわち、第1慣性体は、エンジンを含む慣性質量の大きい構造体の一部となる。そして、そのダイナミックダンパが、慣性質量の大きい構造体の一部である第1慣性体に連結されているため、ダイナミックダンパの減衰効果が高くなる。これは、捩り共振時では慣性質量の大きい構造体ほど振動エネルギを保有しているため、その慣性質量が大きい構造体の一部である第1慣性体にダイナミックダンパが連結されることで、捩り共振発生時の振動エネルギがダイナミックダンパによって効果的に吸収されるためである。また、ダイナミックダンパが設けられる以外には、ダンパ特性は従来のダンパ装置の基本特性と基本的に変わらないため、他の周波数領域において振動の伝達感度が高くなることも生じない。
また、好適には、前記第1慣性体と前記第2慣性体との間には、フリクションプレートと皿バネから成る摩擦機構が設けられていることを特徴とする。このようにすれば、フリクションプレートの摩擦係数や皿バネの剛性を調整することで、摩擦機構による振動減衰効果をさらに得ることができる。
本発明が適用されたハイブリッド形式の車両用駆動装置を説明する概略構成図である。 図1に示すダンパ装置の構成を詳細に示す断面図である。 図2のダンパ装置を切断線Bで切断した断面図である。 図1のダンパ装置が設けられることで達成される捩り振動減衰効果を示した計算結果である。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明が適用されたハイブリッド形式の車両用駆動装置10を説明する概略構成図である。図1において、この車両用駆動装置10では、車両において、主駆動源である第1駆動源12のトルクが出力部材として機能する車輪側出力軸14に伝達され、その車輪側出力軸14から差動歯車装置16を介して左右一対の駆動輪18にトルクが伝達されるようになっている。また、この車両用駆動装置10には、走行のための駆動力を出力する力行制御およびエネルギを回収するための回生制御を選択的に実行可能な第2電動機MG2が第2駆動源として設けられており、この第2電動機MG2は自動変速機22を介して上記車輪側出力軸に連結されている。したがって、第2電動機MG2から車輪側出力軸へ伝達される出力トルクがその自動変速機22で設定される変速比γs(=第2電動機MG2の回転速度Nmg2/車輪側出力軸の回転速度Nout)に応じて増減されるようになっている。
第2電動機MG2と駆動輪18との間の動力伝達経路に介装されている自動変速機22は、変速比γsが「1」より大きい複数段を成立させることができるように構成されており、第2電動機MG2からトルクを出力する力行時にはそのトルクを増大させて車輪側出力軸へ伝達することができるので、第2電動機MG2が一層低容量もしくは小型に構成される。これにより、例えば高車速に伴って車輪側出力軸の回転速度Noutが増大した場合には、第2電動機MG2の運転効率を良好な状態に維持するために、変速比γsを小さくして第2電動機MG2の回転速度(以下、第2電動機回転速度という)Nmg2を低下させたり、また車輪側出力軸の回転速度Noutが低下した場合には、変速比γsを大きくして第2電動機回転速度Nmg2を増大させる。
上記第1駆動源12は、主動力源としてのエンジン24と、第1電動機MG1と、これらエンジン24と第1電動機MG1との間でトルクを合成もしくは分配するための動力分配機構としての遊星歯車装置26とを主体として構成されている。上記エンジン24は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの燃料を燃焼させて動力を出力する公知の内燃機関であって、マイクロコンピュータを主体とする図示しないエンジン制御用の電子制御装置(E−ECU)によって、スロットル弁開度や吸入空気量、燃料供給量、点火時期などの運転状態が電気的に制御されるように構成されている。上記電子制御装置には、アクセルペダルの操作量を検出するアクセル操作量センサAS、ブレーキペダルの操作の有無を検出するためのブレーキセンサBS等からの検出信号が供給されている。
上記第1電動機MG1は、例えば同期電動機であって、駆動トルクを発生させる電動機としての機能と発電機としての機能とを選択的に生じるように構成され、インバータ30を介してバッテリー、コンデンサなどの蓄電装置32に接続されている。そして、マイクロコンピュータを主体とする図示しないモータジェネレータ制御用の電子制御装置(MG−ECU)によってそのインバータ30が制御されることにより、第1電動機MG1の出力トルクあるいは回生トルクが調節或いは設定されるようになっている。
遊星歯車装置26は、サンギヤS0と、そのサンギヤS0に対して同心円上に配置されたリングギヤR0と、これらサンギヤS0およびリングギヤR0に噛み合うピニオンギヤP0を自転かつ公転自在に支持するキャリヤCA0とを三つの回転要素として備えて公知の差動作用を生じるシングルピニオン型の遊星歯車機構である。遊星歯車装置26はエンジン24および自動変速機22と同心に設けられている。遊星歯車装置26および自動変速機22は中心線に対して対称的に構成されているため、図1ではそれらの下半分が省略されている。
本実施例では、エンジン24のクランク軸36は、ダンパ装置38(本発明の車両用ダンパ装置に対応)および出力軸39を介して遊星歯車装置26のキャリヤCA0に連結されている。これに対してサンギヤS0には第1電動機MG1が連結され、リングギヤR0には車輪側出力軸が連結されている。このキャリヤCA0は入力要素として機能し、サンギヤS0は反力要素として機能し、リングギヤR0は出力要素として機能している。
上記遊星歯車装置26において、キャリヤCA0に入力されるエンジン24の出力トルクに対して、第1電動機MG1による反力トルクがサンギヤS0に入力されると、出力要素となっているリングギヤR0には、直達トルクが現れるので、第1電動機MG1は発電機として機能する。また、リングギヤR0の回転速度すなわち車輪側出力軸14の回転速度(出力軸回転速度)Noutが一定であるとき、第1電動機MG1の回転速度Nmg1を上下に変化させることにより、エンジン24の回転速度(エンジン回転速度)Neを連続的に(無段階に)変化させることができる。
本実施例の前記自動変速機22は、一組のラビニョ型遊星歯車機構によって構成されている。すなわち自動変速機22では、第1サンギヤS1と第2サンギヤS2とが設けられており、その第1サンギヤS1にステップドピニオンP1の大径部が噛合するとともに、そのステップドピニオンP1の小径部がピニオンP2に噛合し、そのピニオンP2が前記各サンギヤS1、S2と同心に配置されたリングギヤR1(R2)に噛合している。上記各ピニオンP1、P2は、共通のキャリヤCA1(CA2)によって自転かつ公転自在にそれぞれ保持されている。また、第2サンギヤS2がピニオンP2に噛合している。
前記第2電動機MG2は、前記モータジェネレータ制御用の電子制御装置(MG−ECU)によりインバータ40を介して制御されることにより、電動機または発電機として機能させられ、アシスト用出力トルクあるいは回生トルクが調節或いは設定される。第2サンギヤS2にはその第2電動機MG2が連結され、上記キャリヤCA1が車輪側出力軸に連結されている。第1サンギヤS1とリングギヤR1とは、各ピニオンP1、P2と共にタプルピニオン型遊星歯車装置に相当する機構を構成し、また第2サンギヤS2とリングギヤR1とは、ピニオンP2と共にシングルピニオン型遊星歯車装置に相当する機構を構成している。
そして、自動変速機22には、第1サンギヤS1を選択的に固定するためにその第1サンギヤS1と非回転部材であるハウジング42との間に設けられた第1ブレーキB1と、リングギヤR1を選択的に固定するためにそのリングギヤR1とハウジング42との間に設けられた第2ブレーキB2とが設けられている。これらのブレーキB1、B2は摩擦力によって制動力を生じるいわゆる摩擦係合装置であり、多板形式の係合装置あるいはバンド形式の係合装置を採用することができる。そして、これらのブレーキB1、B2は、それぞれ油圧シリンダ等のブレーキB1用油圧アクチュエータ、ブレーキB2用油圧アクチュエータにより発生させられる係合圧に応じてそのトルク容量が連続的に変化するように構成されている。
以上のように構成された自動変速機22は、第2サンギヤS2が入力要素として機能し、またキャリヤCA1が出力要素として機能し、第1ブレーキB1が係合させられると「1」より大きい変速比γshの高速段Hが成立させられ、第1ブレーキB1に替えて第2ブレーキB2が係合させられるとその高速段Hの変速比γshより大きい変速比γslの低速段Lが成立させられるように構成されている。すなわち、自動変速機22は2段変速機で、これらの変速段HおよびLの間での変速は、車速Vや要求駆動力(もしくはアクセル操作量)などの走行状態に基づいて実行される。より具体的には、変速段領域を予めマップ(変速線図)として定めておき、検出された運転状態に応じていずれかの変速段を設定するように制御される。
本実施例の車両用駆動装置10においては、ダンパ装置38から駆動輪18との間の動力伝達経路において電動機(第1電動機MG1および第2電動機MG2)が設けられているため、ダンパ装置38より下流側(駆動輪18側)の慣性質量が比較的大きなものとなる。したがって、車両用駆動装置10において、エンジン24のトルク変動を起振源とする捩り共振が発生すると、その捩り振動の振幅が大きくなりやすい。一般に、慣性質量が大きい構造体ほど捩り共振発生時において保有する振動エネルギが大きいため、その振動エネルギの及ぼす影響が大きくなるためである。
また、本実施例のエンジン24においては、エンジン燃焼のリーン化(希薄化)設計が為されており、それに伴う燃焼の不安定化(燃焼不良等)が発生しやすくなっている。したがって、従来のエンジン24の爆発強制力として支配的であった爆発1次次数(4気筒エンジンの場合は回転2次)以外に、回転1次や回転0.5次といった低次次数の強制力も増加傾向にある。したがって、従来では、エンジン常用回転速度以下の領域で発生する捩り共振(回転2次)に加えて、エンジン常用回転速度域でも回転1次や回転0.5次の強制力によって捩り共振が発生し、NV特性やドラビリに大きな影響を与えている。なお、回転1次の強制力とは、エンジン1回転に対して1回の爆発が発生することによる強制力であり、回転2次の強制力(4気筒エンジンでは爆発1次に対応)とは、エンジン1回転に対して2回の爆発が発生することによる強制力であり、爆発0.5次の強制力とは、エンジン1回転に対して0.5回の爆発(すなわちエンジン2回転で1回)が発生することによる強制力である。
従来のダンパ装置では、それらの問題に対してダンパ装置のバネ剛性を上げて駆動系の固有振動数を高くする、或いは、ダンパ装置のヒステリシストルクを増加することで、捩り共振を抑制していたが、何れも駆動系の固有振動数以上の高周波数領域において振動の伝達感度(ゲイン)が上がり、高周波数領域においてエンジンこもり音や歯打ち音等が発生する問題があった。これに対して、本実施例のダンパ装置38では、高周波数領域において振動の伝達感度を悪化させることなく、捩り共振発生時の振幅を効果的に低減することができる。以下、上記ダンパ装置38の構成および作用について詳細に説明する。
図2は、図1に示すダンパ装置38の構成を詳細に示す断面図である。本実施例のダンパ装置38は、後述する第1フライホイール50および第2フライホイール54から成るデュアルマスフライホイールを備え、エンジン24のクランク軸36とそのクランク軸36に対して相対回転可能に設けられている図1に示す出力軸39との間に軸心Cを中心にして設けられている。なお、図2においては、出力軸39が記載されていないが、実際には、後述する出力側回転部材68に出力軸39がスプライン嵌合される。また、ダンパ装置38は軸心Cに対して略対称であるため、その下半分が省略されている。
ダンパ装置38は、内周部がエンジン24のクランク軸36に連結されて軸心Cまわりに回転可能な所定の慣性質量を有する円盤状の第1フライホイール50(本発明の第1慣性体に対応)と、第1フライホイール50と出力軸39との間に介在されているトーショナルダンパ部52と、軸方向において第1フライホイール50とトーショナルダンパ部52との間に配置され、軸心Cまわりに回転可能な第1フライホイール50の外径よりも小径に形成されている円盤状の第2フライホイール54(本発明の第2慣性に対応)と、第1フライホイール50と第2フライホイール54との間に周方向に介在され、第1フライホイール50および第2フライホイール54を、それらの部材間の相対回転量に応じて弾性変形しつつ作動的に連結するコイルスプリングから成るダイナミックダンパスプリング56(本発明の弾性部材に対応)とを、含んで構成されている。本実施例のダイナミックスプリング56(以下、D/Dスプリング56と記載)は、第1ダイナミックダンパスプリング56aと、その第1ダイナミックダンパスプリング56aの内周側に収容されている第1ダイナミックダンパスプリング56aよりも小径の第2ダイナミックダンパスプリング56bとから構成されている(以下、特に区別しない場合には、単にD/Dスプリング56と記載する)。なお、本実施例において、軸方向とは、軸の仮想的な中心線である軸心Cと同じ方向を示している。
第1フライホイール50は、内周部がボルト58によってクランク軸36に接続されていると共に、外周部がボルト60によってトーショナルダンパ部52の外周部に接続されている所定の慣性質量を備えた円盤状の部材である。また、第1フライホイール50は、内周部がボルト58によって締結されている円盤状の円盤部材62と、その円盤部材62の外周側に配設される円還状のイナーシャリング64とで溶接により一体的に構成されている。円盤部材62の外周端には、軸心Cと並行にトーショナルダンパ部52側に向かって伸びる円筒状の円筒部62aが形成されている。そして、その円筒部62aの外周面とイナーシャリング64の内周面とが溶接によって接続されている。従って、円盤部材62とイナーシャリング64とは相対回転不能に一体回転させられる。
第1フライホイール50(イナーシャリング64)の軸方向においてエンジン24と反対側の端面が、トーショナルダンパ部52の外周端部にボルト60によって接続されている。イナーシャリング64は、軸方向に所定の厚みを有しているため、第1フライホイール50(円盤部材62)とトーショナルダンパ部52との間に空間が形成される。トーショナルダンパ部52は、外周部がボルト60によって締結されている入力側回転部材66と、出力軸39にスプライン嵌合されることで出力軸39と共に軸心Cまわりに一体回転させられる出力側回転部材68と、入力側回転部材66と出力側回転部材68との間に介在され、入力側回転部材66および出力側回転部材68を、それらの部材間の相対回転量に応じて弾性変形しつつ作動的に連結するトーションスプリング70とを、含んで構成されている。
入力側回転部材66は、さらに外周側に配設されるトルクリミッタ機構72と、内周側に配設されるプレート部74とから構成されている。トルクリミッタ機構72は、エンジン24から伝達される駆動トルクが予め設定される許容トルクTmaxを越える場合に滑りを発生させることで、ダンパ装置38より下流側(駆動輪18側)へ伝達される駆動トルクが、その許容トルクTmaxを越えることを防止するために設けられている。
トルクリミッタ機構72は、外周部がボルト60によって第1フライホイール50(イナーシャリング64)に締結されている一対の円盤状の入力プレート76a、76bと、入力部材76aの内周部に接続されている円板状のフリクションプレート78と、円板状の中間部材80に接続されている円板状のフリクションプレート82と、外周部が軸方向においてフリクションプレート78、82に挟まれるように介挿されていると共に、内周部がリベット83によってプレート部74に接続されている円板状のライニングプレー84と、軸方向において中間部材80と入力プレート76bの内周部との間に介在されているコーン状の皿バネ86とを、含んで構成されている。
皿バネ86は、中間部材80と入力プレート76bの内周部との間に介在されて、その弾性復帰力によって中間部材80をフリクションプレート82側に押圧するため、フリクションプレート78、82とライニングプレート84との間で摩擦力が発生する。なお、皿バネ86の剛性およびフリクションプレート78、82の摩擦係数は、予め実験や計算によって求められ、トルクリミッタ機構72に予め設定されている許容トルクTmaxを越えるトルクが伝達された場合に、前記摩擦力に抗って、フリクションプレート78、82とライニングプレート84との間で滑り(相対回転)が生じるように設定されている。したがって、ダンパ装置38側には、その許容トルクTmaxを越えるトルクが伝達されることはなく、トルクリミッタ機構72によって過剰なトルク伝達によるダンパ装置38や遊星歯車装置26等(駆動系)の損傷や耐久性低下が防止される。
プレート部74は、円盤状の第1プレート88および円盤状の第2プレート90で構成されている。第1プレート88および第2プレート90の外周部は、その第1プレート88および第2プレート90の間にライニングプレート84の内周部が挟まれた状態でリベット83によって一体的に締結されている。また、第1プレート88および第2プレート90には、トーションスプリング70を収容するための第1開口穴88aおよび第2開口穴90aがそれぞれ形成されている。
出力側回転部材68は、内周部に出力軸39をスプライン嵌合するための内周歯が形成されている円筒状のハブ部68a、およびハブ部68aの外周面から外周方向に伸びる円盤状のフランジ部68bから構成されている。フランジ部68bは、周方向に等角度間隔で4個の延設部が形成されており、その各延設部の間に形成される空間にトーションスプリング70が介挿されている。
トーションスプリング70は、入力側回転部材66(第1プレート88および第2プレート90)と出力側回転部材68(フランジ部68a)との間に介在され、入力側回転部材66および出力側回転部材68を、それらの部材間の相対回転量に応じて弾性変形しつつ作動的に連結している。なお、トーションスプリング70は、例えばフランジ部68aに固定されている強化プラスチック等から成るスプリング保持部材92によって、脱落不能に保持されている。
また、トーションスプリング70の内周側には、トーショナルダンパ部52のヒステリシストルクを発生させるためのヒステリシス機構94が設けられている。ヒステリシス機構94は、第1プレート88の内周部とフランジ部68bとの間の間隙および第2プレート90とフランジ部68aとの間の間隙に介挿されている断面L字状の一対のフリクションプレート96およびフリクションプレート98と、フリクションプレート96と第1プレート88の内周部との間の間隙に介挿されている皿バネ99とを、含んで構成されている。そして、この皿バネ99の弾性復帰力によって第1プレート88および第2プレート90とフランジ部68bとの間で作用するヒステリシストルクが発生する。なお、この皿バネ92の剛性やフリクションプレート96、98の摩擦係数が調整されることで、ヒステリシス機構94で発生するヒステリシストルクが適宜調整される。
第1フライホイール50を構成する円盤部材62の円筒部62aの軸方向の端部には、円盤形状を有するのスプリング保持板100の外周端部が溶接によって接続されている。したがって、スプリング保持板100は、軸心Cまわりに第1フライホイール50と共に一体回転させられる。
上記円盤部材62の壁面、円筒部62bの内周面、およびスプリング保持板100の壁面で囲まれる円還状の空間にダイナミックダンパスプリング56(以下、D/Dスプリング56と記載)が収容されている。D/Dスプリング56は、軸方向において円盤部材62とスプリング保持板100との間に挟まれるように保持されることで、D/Dスプリング56の脱落が防止されている。また、前記空間の内周側は、軸方向の間隔がD/Dスプリング56のコイル円直径よりも狭くなるように、円盤部材62の壁面およびスプリング保持板100の壁面が屈曲して形成されている。このように、D/Dスプリング56を保持する機構として、円盤部材62の壁の一部が利用されるため、D/Dスプリング56を脱落不能に保持するに際して部品点数の増加が抑制される。
また、図2において斜線で示す前記空間の外周側、具体的には、D/Dスプリング56が円盤部材62、円筒部62a、およびスプリング保持板100と接触する部位には、グリス等から成る比較的粘度の高い潤滑油101が封入されている。
図3は、図2に示す切断線Bで切断した断面図である。図3に示すように、第2フライホイール54には、径方向外側に向かって円筒部62aの内周壁近傍まで伸びるフランジ部102が形成されている。また、円盤部材62の円筒部62aには、そのフランジ部102の対角上の位置から径方向内側に向かって第2フライホイール54の外周壁近傍まで伸びるスプリング支持壁103が形成されている。そして、周方向においてフランジ部102とスプリング支持壁103との間に形成される円弧状の空間に、D/Dスプリング56(第1ダイナミックダンパスプリングおよび第2ダイナミックダンパスプリング56b)がフランジ部102およびスプリング支持壁103の壁面に当接した状態で周方向に介挿されている。本実施例においては、フランジ部102およびスプリング支持壁103がそれぞれ1個形成されていることで、2つの円弧状の空間が形成されるに従い、D/Dスプリング56はその円弧状の空間に応じてアーチ状(円弧状)に配設されている。
第2フライホイール54の内周側に形成されている4つの丸穴104は、それぞれダンパ装置38の組付の際にボルト58を締結するために設けられている。具体的には、予め第1フライホイール50に、予め第2フライホイール54、D/Dスプリング56やスプリング保持板100等が組み付けられた状態で、丸穴104を通してボルト58が締結される。したがって、例えばサブ製造ラインにおいて第1フライホイール50に第2フライホイール54やD/Dスプリング56等を予め組付けておき、メイン製造ラインにおいてそのD/Dスプリング56等が組み付けられた第1フライホイール50をクランク軸36に組付けることで組付性が向上する。
図2に戻り、D/Dスプリング56の内周側には、摩擦機構106が設けられている。摩擦機構106は、第1フライホイール50の円盤部材62と第2フライホイール54との間の間隙に介挿されているフリクションプレート108と、第2フライホイール54とスプリング保持板100の内周部との間の間隙に介挿されているフリクションプレート110およびコーン状の皿バネ112とを備えて構成されている。
フリクションプレート108は、その軸方向の一端に径方向外側に伸びる鍔部109が形成されている円筒状の部材であり、その鍔部109が円盤部材62と第2フライホイール54との間に挟まれるように介挿されている。また、フリクションプレート108の軸方向の他端側は、円盤部材62の周方向に複数個形成されている嵌合穴118に嵌合されている。したがって、フリクションプレート108は、円盤部材62と共に一体回転させられる。また、フリクションプレート110は、その軸方向の一端に径方向外側に伸びる鍔部111が形成されている円筒状の部材であり、その鍔部111が第2フライホイール54と皿バネ112との間に挟まれるように介挿されている。皿バネ112は、フリクションプレート110の鍔部111とスプリング保持板100の内周部との間に挟まれるように介挿されている。そして、皿バネ112は、その弾性復帰力によって、フリクションプレート110を第2フライホイール54側へ押圧している。これに従い、第2フライホイール54とフリクションプレート108およびフリクションプレート110との間には、皿バネ112の弾性復帰力に応じた摩擦力が発生する。
上記より、摩擦機構106は、円盤部材62およびスプリング保持板100と第2フライホイール54との間で摩擦力を発生させることができる。なお、摩擦機構106によって発生させる摩擦力は、フリクションプレート108およびフリクションプレート110の摩擦係数および皿バネ112の剛性を調整することで、最適な値に設定される。
上記のように構成されるダンパ装置38の作動について、以下説明する。
エンジン24の回転がクランク軸36に伝達されると、その回転が第1フライホイール50に伝達され、第1フライホイール50がクランク軸36と共に一体回転させられる。さらに、その回転がトーショナルダンパ部52に伝達され、トーショナルダンパ部52の入力側回転部材66側から入力される。そして、入力側回転部材66の回転がトーションスプリング70を介して出力側回転部材68に伝達される。このとき、トーションスプリング70は、入力側回転部材66と出力側回転部材68との間で生じる相対回転量に応じて弾性変形されつつ回転を出力側回転部材68側へ伝達する。また、出力側回転部材68は、出力軸39にスプライン嵌合されているため、その回転が出力軸39を介して遊星歯車装置26のキャリヤCA0へ入力される。
また、第1フライホイール50の回転は、スプリング支持壁103、D/Dスプリング56、およびフランジ部102を介して第2フライホイール54に伝達される。このとき、D/Dスプリング56は、第1フライホイール50と第2フライホイール54との間に生じる相対回転量に応じて弾性変形されつつ回転を第2フライホイール54へ伝達する。すなわち、D/Dスプリング56は、第1フライホイール50と第2フライホイール54との間の相対回転量に応じて弾性変形しつつ、それらを作動的に連結している。
上記のように、第1フライホイール50がD/Dスプリング56を介して第2フライホイール54に作動的に連結されることで、D/Dスプリング56および第2フライホイール54から成るダイナミックダンパ120が構成される。また、摩擦機構106がダイナミックダンパ120の減衰機構(減衰項)として機能する。ここで、ダイナミックダンパ120を構成する弾性部材として、コイルスプリングから成るD/Dスプリング56が使用されるため、ゴム等の弾性部材に比べて信頼性が高く安定して捩れ特性を有し、温度変化に対する周波数のロバスト性も高くなる。また、ダイナミックダンパ120を設けるに際して、円盤部材62の壁部を一部流用するため、部品点数の増加が抑制されるに従い製造コストが低減される。
本実施例のダンパ装置38においては、D/Dスプリング56および第2フライホイール54によって主に構成されるダイナミックダンパ120が、第1フライホイール50に連結されている。この第1フライホイール50は、クランク軸36を介してエンジン24に連結されているため、第1フライホイール50は、エンジン24およびクランク軸36を含む慣性質量の大きい構造体の一部となる。そして、ダイナミックダンパ120が第1フライホイール50に連結されているため、ダイナミックダンパ120は前記慣性質量の大きい構造体に連結されていることとなる。なお、ここでいう慣性質量が大きいとは、出力側回転部材68側の慣性質量よりも大きい、すなわち、出力側回転部材68および出力軸39を含んで構成されるの構造体の慣性質量よりも大きいことに相当している。
このように、ダイナミックダンパ120が慣性質量の大きい構造体(エンジン24や第1フライホイール50を含む)に接続されると、ダイナミックダンパ120による捩り共振発生時の振動減衰効果(振動吸収効果)が大きくなる。一般に、慣性質量の大きい構造体ほど、捩り共振発生時において大きな振動エネルギを保有している。これに対して、その慣性質量の大きい構造体にダイナミックダンパ120が接続されると、その振動エネルギがダイナミックダンパ120によって効果的に吸収される。したがって、ダイナミックダンパ120が第1フライホイール50に連結されることで、共振時にエンジン24や第1フライホイール50の有する振動エネルギがダイナミックダンパ120によって効果的に吸収されるため、振動減衰効果が高くなる。
ダイナミックダンパ120は、第2フライホイール54の慣性質量、D/Dスプリング56の剛性を調整することで、ダイナミックダンパ120の基本特性(固有振動数)が捩り共振の周波数と略一致するように調整される。また、摩擦機構106を構成する、フリクションプレート108およびフリクションプレート110の摩擦係数や皿バネ112の剛性、さらに潤滑油101の潤滑油粘度や封入量を調整することで、ダイナミックダンパ120の減衰項が捩り共振の抑制される最適な値に調整される。
また、D/Dスプリング56は、トーションスプリング70と比較しても径方向外側に配置され、且つ、アーチ状に形成されているために圧縮可能な許容寸法も長くなることから、D/Dスプリング56の剛性を低く設定することができる。したがって、D/Dスプリング56の剛性に比例するダイナミックダンパ120の固有振動数を低周波数側に設定することができる。また、D/Dスプリング56は、第1ダイナミックダンパスプリング56aおよび第2ダイナミックダンパスプリング56bで構成されるため、それぞれのスプリングの剛性や長さを調整することで、ダイナミックダンパ120の基本特性を最適な状態に設定することができる。
また、第1フライホイール50が、円盤部材62およびその円盤部材62の外周側に溶接によって接続されるイナーシャリング64で構成される。これより、予め円盤部材62にダイナミックダンパ120および摩擦機構106を組み付けた後、イナーシャリング64が溶接によって接続される。ここで、イナーシャリング64の軸方向の長さ(厚み)は、第1フライホイール50とトーショナルダンパ部52との間に、ダイナミックダンパ120を設けることができる程度の空間が形成される長さに設定される。したがって、ダンパ装置38の軸長が無駄に拡大されることが防止される。
また、本実施例のダンパ装置38においては、ダイナミックダンパ120が第1フライホイール50の円盤部材62側に設けられることで、トーショナルダンパ部52は、特に設計変更することなく従来構成のものを使用することができ、結果として製造コストが低減される。
図4は、ダンパ装置38が上記のように構成されることで達成される振動減衰効果を示した計算結果である。図4において、横軸が周波数を示し、縦軸がエンジン24に対する車輪側出力軸14のトルク増幅率(車輪側出力軸14のトルク/エンジントルク)を示している。このトルク増幅率が大きくなるに従って、振動の伝達感度が大きくなる。また、比較例として、ダイナミックダンパ120が設けられていないモデル(破線:オリジナル)、同様にダイナミックダンパ120が設けられておらず捩り共振をダンパスプリング(本実施例においてトーションスプリング70)の剛性増加によって対応した場合(一点鎖線:バネ合成UP)、ダイナミックダンパ120が設けられておらず捩り共振をヒステリシス機構94のヒステリシストルク増加によって対応した場合(二点鎖線:ヒステリシスUP)を示す。
また、横軸の下方に、参考として回転0.5次およびエンジン爆発1次(4気筒エンジンにおいて回転2次に対応)の周波数に対応するエンジン回転速度を示す。例えば周波数15Hzが、回転0.5次においてエンジン回転1800rpmに対応し、爆発1次(4気筒エンジンにおいて回転2次)においてエンジン回転450rpmに対応している。図4より、エンジン常用回転領域(一般に1000rpm以上の領域)において、回転0.5次の捩り共振が発生することがわかる。
図4に示すように、破線で示すようにダイナミックダンパ120が設けられていない場合(以下、オリジナル)、周波数が13Hz近傍でトルク増幅率が増大している。すなわち捩り共振が発生している。これに対して、一点鎖線で示すバネ剛性を増加させた場合(以下、バネ剛性UP)、周波数13Hz近傍で発生する捩り共振が減衰しており一定の効果は得られるものの、高周波数側においては全体的にオリジナルと比較してトルク増幅率が大きくなっている。また、ヒステリシストルクを増加した場合(以下、ヒステリシスUP)においても、周波数13Hz近傍で発生する捩り共振が減衰しており一定の効果は得られるものの、周波数が高くなるに従いオリジナルと比較してトルク増幅率が大きくなっている。
これに対して、本実施例のダンパ装置38を設けた場合、太実線で示すように周波数13Hz近傍で発生する捩り共振が減衰されると共に、周波数が高くなってもオリジナルと同様のトルク増幅率で推移している。すなわち、本実施例のダンパ装置38が設けられる場合、他の周波数域でのトルク増幅率(伝達特性)が悪化することなく、共振域での減衰効果が得られるという結果が得られた。すなわち、ダイナミックダンパ120が慣性質量の大きい構造体の一部として機能する第1フライホイール50に接続されているに従い、捩り共振発生時の振動エネルギがダイナミックダンパ120によって効果的に吸収されていることを示している。
ところで、トルクリミッタ機構72は、通常の走行状態では作動しないが、所定の走行状態においてトルクリミッタ機構72に入力されるトルクが許容トルクTmaxを越えると作動する。例えば、捩り共振時ではトルク増幅率が高くなるに従い、トルクリミッタ機構72が作動しやすくなる。しかしながら、トルクリミッタ機構72の作動は望ましいものではなく、その作動回数が少なくなることが望ましい。これに対して、本実施例のダンパ装置38においては、図4に示すように、ダイナミックダンパ120によって捩り共振時でのトルク増幅率が減衰されるに従い、トルクリミッタ機構72の作動回数も低減される。これより、トルクリミッタ機構72のフリクションプレート78、82の摩耗量も少なくなり、安定したトルクリミッタ特性を得ることができる。
上述のように、本実施例によれば、第2フライホイール54およびその第2フライホイール54を第1フライホイール50に作動的に連結するD/Dスプリング56によってダイナミックダンパ120が構成される。ここで、第1フライホイール50は、エンジン24側に連結されているため、出力軸39側と連結される場合と比較して慣性質量が大きい構造体に連結されていることとなる。すなわち、第1フライホイール50は、エンジン24を含む慣性質量の大きい構造体の一部となる。そして、そのダイナミックダンパ120が、慣性質量の大きい構造体の一部である第1フライホイール50に連結されているため、ダイナミックダンパ120の減衰効果が高くなる。これは、捩り共振時では慣性質量の大きい構造体ほど振動エネルギを保有しているため、その慣性質量が大きい構造体の一部である第1フライホイール50にダイナミックダンパ120が連結されることで、捩り共振発生時の振動エネルギがダイナミックダンパ120によって効果的に吸収されるためである。また、ダイナミックダンパ120が設けられる以外には、ダンパ特性は従来のダンパ装置の基本特性と基本的に変わらないため、他の周波数領域において振動の伝達感度が高くなることも生じない。
また、本実施例によれば、第1フライホイール50と第2フライホイール54との間には、フリクションプレート108、110と皿バネ112から成る摩擦機構106が設けられている。このようにすれば、フリクションプレート108、110の摩擦係数や皿バネ112の剛性を調整することで、摩擦機構106による振動減衰効果をさらに得ることができる。
また、本実施例によれば、第1フライホイール50は、内周部がエンジン24のクランク軸36に接続されている円盤部材62と、内周部がその円盤部材62の外周端に溶接によって接続される円還状のイナーシャリング64とで、構成されることを特徴とする。このようにすれば、円盤部材62にD/Dスプリング56および第2フライホイール54等から成るダイナミックダンパ120および摩擦機構106が組み付けられた後、イナーシャリング64が溶接によって接続されることで、第1フライホイール50にダイナミックダンパ120および摩擦機構106を容易に組付けることができる。
また、本実施によれば、D/Dスプリング56を保持する機構として、円盤部材62の壁の一部が利用されるため、部品点数の増加が抑制される。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例では、車両用駆動装置10は、電動機MG1、MG2を備えたハイブリッド形式の駆動装置であったが、本発明はハイブリッド形式の駆動装置に限定されず、従来の車両用自動変速機を備えた駆動装置など、他の形式の駆動装置においても適宜適用することができる。
また、前述の実施例では、D/Dスプリング56は、第1D/Dスプリング56aの内周側に第2D/Dスプリング56が収容される構成となっているが、D/Dスプリング56は、必ずしも第1D/Dスプリング56aおよび第2D/Dスプリング56bの2個のコイルスプリングから構成される必要はなく、1つのコイルスプリングで構成されても構わない。
また、前述の実施例では、フランジ部102およびスプリング支持壁103は、それぞれ1個形成されているが、必ずしも1個に限定されず2個以上形成されても構わない。なお、フランジ部102およびスプリング支持壁103の数は、それぞれ同数形成されて、周方向に交互に配置される。また、フランジ部102およびスプリング支持壁103の数が増加するに従って、D/Dスプリング56の個数も同様に増加する。
また、前述の実施例では、弾性部材としてコイルスプリングであるD/Dスプリング56が使用されているが、弾性部材は必ずしもコイルスプリングに限定されずゴム部材であっても構わない。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
24:エンジン
36:クランク軸
38:車両用ダンパ装置
39:出力軸
50:第1フライホイール(第1慣性体)
52:トーショナルダンパ部
54:第2フライホイール(第2慣性体)
56:ダイナミックダンパスプリング(弾性部材)
106:摩擦機構
108:フリクションプレート
110:フリクションプレート
112:皿バネ

Claims (2)

  1. エンジンと出力軸との間に介在され、第1慣性体および第2慣性体から成るデュアルマスフライホイールを備えた車両用ダンパ装置であって、
    前記車両用ダンパ装置は、
    前記エンジンのクランク軸に連結されて該クランク軸の軸心まわりに回転可能な円盤状の前記第1慣性体と、
    前記第1慣性体と前記出力軸との間に介在されているトーショナルダンパ部と、
    前記軸心まわりに回転可能であって前記第1慣性体の外径よりも小径に形成されている円盤状の前記第2慣性体と、
    前記第1慣性体と前記第2慣性体との間に介在され、該第1慣性体および該第2慣性体を、それらの部材間の相対回転量に応じて弾性変形しつつ作動的に連結する弾性部材とから成る、共振発生時の振動エネルギを吸収するためのダイナミックダンパとを、
    含んで構成されていることを特徴とする車両用ダンパ装置。
  2. 前記第1慣性体と前記第2慣性体との間には、フリクションプレートと皿バネから成る摩擦機構が設けられていることを特徴とする請求項1の車両用ダンパ装置。
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