JP5505514B2 - 車両用ダンパ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ダンパ装置に係り、特に、伝達される動力の脈動に対して高い減衰効果を得ることができるダンパの構造に関するものである。
エンジンのクランク軸に連結されている動力伝達部材と出力軸との間の動力伝達経路に設けられ、動力伝達時において捩り振動の伝達を抑制する車両用ダンパ装置がよく知られている。例えば、特許文献1の流体伝動装置に設けられたロックアップ装置に備えられるダンパ装置がその一例である。特許文献1のロックアップ装置に備えられるダンパ装置は、ピストンと第1コイルスプリングとイナーシャ部材と第2コイルスプリングと出力プレートを、主に備えて構成されている。そして、第1コイルスプリングは、ピストンと出力プレートとの間に動力伝達可能に介在され、第2コイルスプリングは、イナーシャ部材と出力プレートとの間に動力伝達可能に介在されている。
上記特許文献1のロックアップ装置のダンパ装置において、イナーシャ部材および第2コイルスプリングはダイナミックダンパとして機能する。すなわち駆動系の捩り共振が発生すると、その振動エネルギがダイナミックダンパによって吸収される。なお、ダイナミックダンパの固有振動数は、イナーシャ部材の慣性質量および第2弾性部材の剛性を調整することで、駆動系の固有振動数と略一致する値に調整される。
特開2009−293671号公報
ところで、車両の駆動源として機能するエンジンにおいて、従来では爆発一次(4気筒エンジンの場合は回転2次)の成分が爆発強制力として支配的であったが、近年の低燃費化対策によりエンジン燃焼のリーン化(希薄化)やそれに伴う燃焼の不安定化のため、回転1次や回転0.5次といった従来では問題とならなかった低次次数の成分の強制力も増加傾向にある。したがって、回転2次の駆動系捩り共振帯域は、エンジン常用回転速度以下に設定されるものの、回転低次次数の駆動系の捩り共振がエンジン常用回転速度で発生し、NV特性やドラビリに対して影響を与える問題があった。
これに対して、特許文献1に記載のダンパ装置のように、ダイナミックダンパによって捩り共振を減衰させる方法がある。しかしながら、特許文献1に記載のダンパ装置では、ロックアップ装置の出力側部材(タービン)にダイナミックダンパ(イナーシャ部材および第2弾性部材)が設けられているため、ダイナミックダンパによって吸収される振動エネルギが小さく、捩り共振を効果的に減衰させることが困難であった。これは、一般に慣性質量の大きい構造体ほど振動エネルギを保有しており、その構造体の振動エネルギが捩り共振発生時に大きく影響するが、これに対して、出力側部材(タービン)の慣性質量は、入力側部材(エンジン、フライホイール等)の慣性質量に比べて小さく、保有する振動エネルギが小さいためである。したがって、特許文献1に記載のダンパ装置では、回転2次による駆動系の捩り共振はもちろんのこと、回転1次や回転0.5次といった低次次数の駆動系の捩り共振が発生した場合において、高い減衰効果を得ることができなかった。
また、上記問題を解決する他の手段として、従来のダンパ装置のバネ剛性を高くして駆動系の固有振動数を高くする、或いは、ダンパ装置のヒステリシストルク(内部摩擦抵抗)を大きくすることで、捩り共振を抑制する方法もある。しかしながら、いずれの方法おいても固有振動数以上の高周波数領域において振動の伝達感度が高くなってしまい、エンジンこもり音や歯打ち音が発生する問題があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、高周波数領域において伝達感度を上げることなく、捩り共振域おいて高い減衰効果を得ることができる車両用ダンパ装置を提供することにある。
斯かる目的を達成するための、請求項1にかかる発明の要旨とするところは、(a)エンジンの出力軸に連結されている動力伝達部材と、該動力伝達部材と同軸心且つ相対回転可能に設けられた動力伝達軸との間に設けられている車両用ダンパ装置であって、(b)前記車両用ダンパ装置は、(c)前記動力伝達部材を介して前記エンジンの動力が入力される入力側回転部材と、(d)前記動力伝達軸に相対回転不能に連結され、前記入力側回転部材に対して同軸心上且つ相対回転可能な出力側回転部材と、(e)前記入力側回転部材に対して相対回転可能に設けられている質量体と、(f)前記入力回転部材と該質量体との間に介在され、該入力側回転部材および該質量体を、それらの部材間の相対回転量に応じて弾性変形しつつ作動的に連結する第1弾性部材と、(g)前記入力側回転部材と前記出力側回転部材との間に介在され、該入力側回転部材および該出力軸側回転部材を、それらの部材間の相対回転量に応じて弾性変形しつつ作動的に連結する第2弾性部材とを、含んで構成されていることを特徴とする。
このようにすれば、前記質量体、およびその質量体を入力側回転部材に作動的に連結する第1弾性部材によってダイナミックダンパが構成される。ここで、入力側回転部材は動力伝達部材を介してエンジンに連結されているため、出力側回転部材側と比較しても慣性質量が大きい。そして、ダイナミックダンパが出力側回転部材よりも慣性質量が大きい入力側回転部材側に連結されているため、そのダイナミックダンパの減衰効果が高くなる。これは、一般に共振時では慣性質量の大きい構造体ほど振動エネルギを保有しており、その慣性質量が大きい構造体に対応する入力側回転部材側にダイナミックダンパが連結されることで、捩り共振発生時の振動エネルギがダイナミックダンパによって効果的に吸収されるためである。また、ダイナミックダンパが設けられる以外には、ダンパ特性は従来のダンパ装置の基本特性と基本的に変わらないため、高周波数側において振動の伝達感度が高くなることも防止される。
ここで、好適には、前記第1弾性部材および前記第2弾性部材は、コイルスプリングから構成され、前記第1弾性部材は、前記第2弾性部材よりも外周側に配設されていることを特徴とする。このようにすれば、第1弾性部材が外周側に配置される程、同じトルクであっても第1弾性部材に加えられる荷重が小さくなることから、第1弾性部材のバネ剛性を低くすることができる。したがって、第1弾性部材のバネ剛性に比例するダイナミックダンパの固有振動数を低周波数側に設定することができる。また、第1弾性部材および第2弾性部材はコイルスプリングから構成されることで、ゴム等に比べて信頼性が高く安定した捩れ特性を有し、温度変化に対する周波数のロバスト性も高くなる。
また、好適には、前記ダンパ装置は、前記動力伝達部材に対して軸方向に所定値だけ離れた位置に配設され、前記第1弾性部材の外周側に質量体が設けられる。このようにすれば、ダンパ装置が動力伝達部材に対して軸方向に離れた位置に設けられることで、第1弾性部材の外周側に形成される空間に質量体を設けることができる。そして、その前記空間に質量体が配置されることで、質量体の調整の幅も広くなり、質量体の慣性質量を容易に増加することもできる。
また、好適には、前記動力伝達部材と前記入力側回転部材との間には、さらに予め設定されているトルク値を越えるトルク伝達を防止するためのトルクリミッタ機構が介在されている。このようにすれば、予め設定されているトルク値を越えるトルクがエンジン側から入力されると、トルクリミッタ機構において滑りが発生し、そのトルク値を越えるトルクが、ダンパ装置より下流の動力伝達経路には伝達されない。上記より、トルクリミッタ機構が安全装置として機能し、過剰なトルク伝達によるダンパ装置を含む駆動系の損傷や耐久性低下が防止される。
また、好適には、入力側回転部材と質量体との間には、さらにフリクションプレートと皿バネからなる摩擦機構が設けられる。このようにすれば、フリクションプレートの摩擦係数や配置位置、皿バネの剛性等を調整することで、ダイナミックダンパの基本性能に加えて、摩擦機構による振動減衰効果をさらに得ることができる。
また、好適には、前記入力側回転部材を保持するためのピンは、その入力側回転部材と前記質量体との相対回転量が予め設定されている所定値に到達した際にその質量体に当接し、その入力側回転部材と前記出力側回転部材との相対回転量が予め設定されている所定値に到達した際にその出力側回転部材と当接することで、前記第1弾性部材および第2弾性部材の弾性変形量を制限するストッパピンとしても機能する。このようにすれば、ストッパピンが、入力側回転部材を保持すると共に、第1弾性部材および第2弾性部材を保護する部材としても利用される。したがって、共通のストッパピンで2つの機能を持たせることで、ピンの数を低減することができるため、製造コストが抑制される。
本発明が適用されたハイブリッド形式の車両用駆動装置を説明する概略構成図である。 図1に示すダンパ装置の構成を詳細に示す断面図である。 図2のダンパ装置を矢印A側から見た矢視図である。 図1のダンパ装置が設けられることで達成される振動減衰効果を示した計算結果である。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明が適用されたハイブリッド形式の車両用駆動装置10を説明する概略構成図である。図1において、この車両用駆動装置10では、車両において、主駆動源である第1駆動源12のトルクが出力部材として機能する車輪側出力軸14に伝達され、その車輪側出力軸14から差動歯車装置16を介して左右一対の駆動輪18にトルクが伝達されるようになっている。また、この車両用駆動装置10には、走行のための駆動力を出力する力行制御およびエネルギを回収するための回生制御を選択的に実行可能な第2電動機MG2が第2駆動源として設けられており、この第2電動機MG2は自動変速機22を介して上記車輪側出力軸に連結されている。したがって、第2電動機MG2から車輪側出力軸へ伝達される出力トルクがその自動変速機22で設定される変速比γs(=第2電動機MG2の回転速度Nmg2/車輪側出力軸の回転速度Nout)に応じて増減されるようになっている。
第2電動機MG2と駆動輪18との間の動力伝達経路に介装されている自動変速機22は、変速比γsが「1」より大きい複数段を成立させることができるように構成されており、第2電動機MG2からトルクを出力する力行時にはそのトルクを増大させて車輪側出力軸へ伝達することができるので、第2電動機MG2が一層低容量もしくは小型に構成される。これにより、例えば高車速に伴って車輪側出力軸の回転速度Noutが増大した場合には、第2電動機MG2の運転効率を良好な状態に維持するために、変速比γsを小さくして第2電動機MG2の回転速度(以下、第2電動機回転速度という)Nmg2を低下させたり、また車輪側出力軸の回転速度Noutが低下した場合には、変速比γsを大きくして第2電動機回転速度Nmg2を増大させる。
上記第1駆動源12は、主動力源としてのエンジン24と、第1電動機MG1と、これらエンジン24と第1電動機MG1との間でトルクを合成もしくは分配するための動力分配機構としての遊星歯車装置26とを主体として構成されている。上記エンジン24は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの燃料を燃焼させて動力を出力する公知の内燃機関であって、マイクロコンピュータを主体とする図示しないエンジン制御用の電子制御装置(E−ECU)によって、スロットル弁開度や吸入空気量、燃料供給量、点火時期などの運転状態が電気的に制御されるように構成されている。上記電子制御装置には、アクセルペダルの操作量を検出するアクセル操作量センサAS、ブレーキペダルの操作の有無を検出するためのブレーキセンサBS等からの検出信号が供給されている。
上記第1電動機MG1は、例えば同期電動機であって、駆動トルクを発生させる電動機としての機能と発電機としての機能とを選択的に生じるように構成され、インバータ30を介してバッテリー、コンデンサなどの蓄電装置32に接続されている。そして、マイクロコンピュータを主体とする図示しないモータジェネレータ制御用の電子制御装置(MG−ECU)によってそのインバータ30が制御されることにより、第1電動機MG1の出力トルクあるいは回生トルクが調節或いは設定されるようになっている。
遊星歯車装置26は、サンギヤS0と、そのサンギヤS0に対して同心円上に配置されたリングギヤR0と、これらサンギヤS0およびリングギヤR0に噛み合うピニオンギヤP0を自転かつ公転自在に支持するキャリヤCA0とを三つの回転要素として備えて公知の差動作用を生じるシングルピニオン型の遊星歯車機構である。遊星歯車装置26はエンジン24および自動変速機22と同心に設けられている。遊星歯車装置26および自動変速機22は中心線に対して対称的に構成されているため、図1ではそれらの下半分が省略されている。
本実施例では、エンジン24のクランク軸36(本発明のエンジンの出力軸に対応)は、ダンパ装置38(本発明の車両用ダンパ装置に対応)および動力伝達軸39を介して遊星歯車装置26のキャリヤCA0に連結されている。これに対してサンギヤS0には第1電動機MG1が連結され、リングギヤR0には車輪側出力軸が連結されている。このキャリヤCA0は入力要素として機能し、サンギヤS0は反力要素として機能し、リングギヤR0は出力要素として機能している。
上記遊星歯車装置26において、キャリヤCA0に入力されるエンジン24の出力トルクに対して、第1電動機MG1による反力トルクがサンギヤS0に入力されると、出力要素となっているリングギヤR0には、直達トルクが現れるので、第1電動機MG1は発電機として機能する。また、リングギヤR0の回転速度すなわち車輪側出力軸14の回転速度(出力軸回転速度)Noutが一定であるとき、第1電動機MG1の回転速度Nmg1を上下に変化させることにより、エンジン24の回転速度(エンジン回転速度)Neを連続的に(無段階に)変化させることができる。
本実施例の前記自動変速機22は、一組のラビニョ型遊星歯車機構によって構成されている。すなわち自動変速機22では、第1サンギヤS1と第2サンギヤS2とが設けられており、その第1サンギヤS1にステップドピニオンP1の大径部が噛合するとともに、そのステップドピニオンP1の小径部がピニオンP2に噛合し、そのピニオンP2が前記各サンギヤS1、S2と同心に配置されたリングギヤR1(R2)に噛合している。上記各ピニオンP1、P2は、共通のキャリヤCA1(CA2)によって自転かつ公転自在にそれぞれ保持されている。また、第2サンギヤS2がピニオンP2に噛合している。
前記第2電動機MG2は、前記モータジェネレータ制御用の電子制御装置(MG−ECU)によりインバータ40を介して制御されることにより、電動機または発電機として機能させられ、アシスト用出力トルクあるいは回生トルクが調節或いは設定される。第2サンギヤS2にはその第2電動機MG2が連結され、上記キャリヤCA1が車輪側出力軸に連結されている。第1サンギヤS1とリングギヤR1とは、各ピニオンP1、P2と共にタプルピニオン型遊星歯車装置に相当する機構を構成し、また第2サンギヤS2とリングギヤR1とは、ピニオンP2と共にシングルピニオン型遊星歯車装置に相当する機構を構成している。
そして、自動変速機22には、第1サンギヤS1を選択的に固定するためにその第1サンギヤS1と非回転部材であるハウジング42との間に設けられた第1ブレーキB1と、リングギヤR1を選択的に固定するためにそのリングギヤR1とハウジング42との間に設けられた第2ブレーキB2とが設けられている。これらのブレーキB1、B2は摩擦力によって制動力を生じるいわゆる摩擦係合装置であり、多板形式の係合装置あるいはバンド形式の係合装置を採用することができる。そして、これらのブレーキB1、B2は、それぞれ油圧シリンダ等のブレーキB1用油圧アクチュエータ、ブレーキB2用油圧アクチュエータにより発生させられる係合圧に応じてそのトルク容量が連続的に変化するように構成されている。
以上のように構成された自動変速機22は、第2サンギヤS2が入力要素として機能し、またキャリヤCA1が出力要素として機能し、第1ブレーキB1が係合させられると「1」より大きい変速比γshの高速段Hが成立させられ、第1ブレーキB1に替えて第2ブレーキB2が係合させられるとその高速段Hの変速比γshより大きい変速比γslの低速段Lが成立させられるように構成されている。すなわち、自動変速機22は2段変速機で、これらの変速段HおよびLの間での変速は、車速Vや要求駆動力(もしくはアクセル操作量)などの走行状態に基づいて実行される。より具体的には、変速段領域を予めマップ(変速線図)として定めておき、検出された運転状態に応じていずれかの変速段を設定するように制御される。
本実施例の車両用駆動装置10においては、ダンパ装置38から駆動輪18との間の動力伝達経路において電動機(第1電動機MG1および第2電動機MG2)が設けられているため、ダンパ装置38より下流側(駆動輪18側)の慣性質量が比較的大きなものとなる。したがって、車両用駆動装置10において、エンジン24のトルク変動を起振源とする捩り共振が発生すると、その捩り振動の振幅が大きくなりやすい。一般に、慣性質量が大きくなるほど、共振発生時において振動エネルギが大きくなるためである。
また、本実施例のエンジン24においては、エンジン燃焼のリーン化(希薄化)設計が為されており、それに伴う燃焼の不安定化(燃焼不良等)が発生しやすくなっている。したがって、従来のエンジン24の爆発強制力として支配的であった爆発1次次数(4気筒エンジンの場合は回転2次)以外に、回転1次や回転0.5次といった低次次数の強制力も増加傾向にある。したがって、従来では、エンジン常用回転速度以下の領域で発生する捩り共振(回転2次)に加えて、エンジン常用回転速度域でも回転1次や回転0.5次の強制力によって捩り共振が発生し、NV特性やドラビリに大きな影響を与えている。なお、回転1次の強制力とは、エンジン1回転に対して1回の爆発が発生することによる強制力であり、回転2次の強制力(4気筒エンジンでは爆発1次に対応)とは、エンジン1回転に対して2回の爆発が発生することによる強制力であり、爆発0.5次の強制力とは、エンジン1回転に対して0.5回の爆発(すなわちエンジン2回転で1回)が発生することによる強制力である。
従来のダンパ装置では、それらの問題に対して、ダンパ装置のバネ剛性を上げて駆動系の固有振動数を高くする、或いは、ダンパ装置のヒステリシストルクを増加することで、捩り共振を抑制していたが、何れも駆動系の固有振動数以上の高周波数領域において振動の伝達感度(ゲイン)が上がり、高周波数領域においてエンジンこもり音や歯打ち音等が発生する問題があった。これに対して、本実施例のダンパ装置38では、高周波数領域において振動の伝達感度を悪化させることなく、捩り共振発生時時の振幅を効果的に低減することができる。以下、上記ダンパ装置38の構成および作用について詳細に説明する。
図2は、図1に示すダンパ装置38の構成を詳細に示す断面図である。本実施例のダンパ装置38は、円盤状のフライホイール50(本発明の動力伝達部材に対応)と、そのフライホイール52に対して相対回転可能に設けられている図1に示す動力伝達軸39との間に軸心Cを中心にして設けられている。なお、図2においては、動力伝達軸39が記載されていないが、実際には、後述する出力側回転部材58に動力伝達軸39がスプライン嵌合される。また、ダンパ装置38は軸心Cに対して略対称であるため、その下半分が省略されている。フライホイール50は、内周側がエンジン24のクランク軸36にボルト52によって締結されている円盤状の部材であり、所定の慣性質量を有して構成されている。
ダンパ装置38は、クランクシャフト36、フライホイール50および後述するトルクリミッタ機構76を介してエンジン24の動力が伝達される入力側回転部材56と、動力伝達軸39に相対回転不能に連結され、入力側回転部材56に対して同軸心上(軸心C)且つ相対回転可能に設けられている出力側回転部材58と、入力側回転部材56に対して相対回転可能に設けられ予め設定されている慣性質量を有する円還状のフランジ60(本発明の質量体に対応)と、入力側回転部材56とフランジ60との間に介在され、入力側回転部材56およびフランジ60を、それらの部材間の相対回転量に応じて弾性変形しつつ作動的に連結するバネ鋼から成る第1コイルスプリング62(本発明の第1弾性部材に対応)と、入力側回転部材56と出力側回転部材58との間に介在され、入力側回転部材56および出力側回転部材58を、それらの部材間の相対回転量に応じて弾性変形しつつ作動的にに連結する第2コイルスプリング64(本発明の第2弾性部材に対応)とを、含んで構成されている。なお、本実施例では、第1コイルスプリング62は第2コイルスプリング64の外周側であって、且つ、第1コイルスプリング62の中心と第2コイルスプリング64の中心とが軸心C方向において一致する位置に配設されている。
入力側回転部材56は、第1コイルスプリング62および第2コイルスプリング64を軸方向(軸心方向)において挟み込んだ状態で、リベットから成るストッパピン70(ピン)によって互いに相対回転不能に固定されている一対の円盤状の第1プレート72および第2プレート74から構成されている。
第1プレート72には、第1コイルスプリング62を収容するための第1開口穴73aおよび第2コイルスプリング64を収容するための第2開口穴75aが形成されている。また、第2プレート74にも同様に、第1コイルスプリング62を収容するための第1開口穴73bおよび第2コイルスプリング64を収容するための第2開口穴75bが形成されている。
トルクリミッタ機構76は、予め設定されているトルク値を越えるトルク伝達を防止するために設けられ、フライホイール50と入力側回転部材56との間に介在するように設けられている。トルクリミッタ機構76は、外周部がフライホイール50にボルト54によってそれぞれ締結されている、円板状の第1入力プレート66および断面が一部屈曲されている円盤状の第2入力プレート68と、第1入力プレート66の内周側に接着されている円板状のフリクションプレート78と、円板状の中間部材80に接着されている円板状のフリクションプレート82と、外周部がフリクションプレート78およびフリクションプレート82に挟まれると共に、内周部がストッパピン70で締結されることで第1プレート72および第2プレート74に対して相対回転不能な円盤状のリミッタライニングプレート84と、軸方向において第2入力プレート68の内周部と中間部材80との間に介挿されて中間部材80をフリクションプレート82側へ押圧することにより、フリクションプレート78、82とリミッタライニングプレート84との間で所定の摩擦力を発生させるコーン状の皿バネ86とを、含んで構成されている。
リミッタライニングプレート84は、径方向の中間部において軸心Cと並行な屈曲部84aが形成されていることで、そのリミッタライニングプレート84の内周部と外周部とが軸方向において離れた位置に設定されている。また、リミッタライニングプレート84の内周部は、ストッパピン70によって第1プレート72および第2プレート74に締結されているため、それらのプレート72、74と共に一体回転させられる。皿バネ86は、軸方向において第2入力プレート68と中間部材80との間に介挿されて、弾性復帰力によって中間部材80をフリクションプレート82へ押圧するため、中間部材80を介してフリクションプレート78、82とリミッタライニングプレート84との間で摩擦力が発生する。なお、皿バネ86の剛性は、予め実験や計算によって求められており、ダンパ装置38に予め設定されている許容トルク値を越えるトルクが負荷された場合に、フリクションプレート78、82とリミッタライニングプレート84とが滑る(相対回転)するように設定されている。したがって、ダンパ装置38側には、その許容トルク値を越えるトルクが伝達されることはなく、過剰なトルク伝達によるダンパ装置38や遊星歯車装置26等(駆動系)の損傷や耐久性低下が防止される。
出力側回転部材58は、内周部に動力伝達軸39をスプライン嵌合するための内周歯が形成されている円筒状のハブ部58a、およびハブ部58aの外周面から外周側に伸びる円盤状のフランジ部58bから構成されている。
また、第1コイルスプリング62の内周側には、ダンパ装置38のヒステリシストルクを発生させるためのヒステリシス機構88が設けられている。ヒステリシス機構88は、第1プレート72の内周端とフランジ部58bとの間の間隙および第2部プレート74の内周端とフランジ部58bとの間の間隙に介挿されている断面L字状の一対のフリクションプレート90a、90bと、フリクションプレート90bと第2プレート74の内周端との間の間隙に介挿されている皿バネ92とを、含んで構成されている。そして、この皿バネ92の弾性復帰力によって第1プレート72および第2プレート74とフランジ部58bとの間で作用するヒステリシストルクが発生する。なお、この皿バネ92の剛性が調整されることで、ヒステリシス機構88で発生するヒステリシストルクが適宜調整される。
また、第1コイルスプリング62の外周側にフランジ60が設けられている。フランジ60は、予め設定されている慣性質量を有する円還状の部材であり、軸方向において第1プレート72と第2プレート74との間の間隙に収容されるように配設されている。ここで、第1コイルスプリング62の外周側にフランジ60が配設可能となるように、フライホイール50とダンパ装置38とは軸方向に所定値だけ離れた位置に設定されている。具体的は、第1コイルスプリング62の外周側に空間が形成される程度に、軸方向に離れた位置に設定されている。したがって、第1コイルスプリング62の外周側に空間が形成される程度に、フライホイール50とダンパ装置38とが軸方向に離れた位置に配置されるように、リミッタライニングプレート84に形成されている屈曲部84aの軸方向の長さが設定される。
また、軸方向において、第1プレート72とフランジ60との間の間隙および第2プレート74とフランジ60との間の間隙には、一対のフリクションプレート94a、94bが介在されている。フリクションプレート94a、94bはそれぞれ軸方向に伸びる凸部95が形成されており、その凸部95が第1プレート72および第2プレート94に形成されている嵌合穴98に嵌合されることにより、フリクションプレート94a、94bがそれぞれ第1プレート72および第2プレート94に対して相対回転不能とされている。また、フリクションプレート94bと第2プレート74との間には、皿バネ96が介挿されており、皿バネ96の弾性復帰力に応じてフランジ60と第1プレート72および第2プレート94との間において摩擦力を発生させている。上記フリクションプレート94a、94bおよび皿バネ96によって振動減衰機能を有する摩擦機構97が構成される。
図3は、図2のダンパ装置38を矢印A側(第2プレート74側)から見た矢視図であり、一部は図2に示す切断線Bで切断した断面を示している。なお、図2に示す断面図は、図3において切断線Dで切断した断面図に対応している。図3に示すように、ダンパ装置38において、第2プレート74には、第2コイルスプリング64を収容するための第2開口穴75bが周方向に等角度間隔で4個形成されており、その第2開口穴75bに第2コイルスプリング64がそれぞれ収容されている。なお、第2コイルスプリング64は、その軸方向の両端が例えば強化プラスチックからなるスプリング保持部材102によって保持されることで、その脱落が防止されている。また、第1プレート72においても、上述した第2プレート74と略同様に第2コイルスプリング64を保持可能に構成されている。
また、第2プレート74には、第2開口穴75bの外周側において、第1コイルスプリング62を収容するための第1開口穴73bが周方向に等角度間隔で4個形成されており、その第1開口穴73bに第1コイルスプリング62がそれぞれ収容されている。第1コイルスプリングは62は、図3に示すように第2コイルスプリング64よりも軸長が長く、アーチ状に形成されている。第1コイルスプリング62は、第1開口穴73bの内周側に円弧状に形成されているスプリング保持壁106および第1開口穴73b外周側に円弧状に形成されているスプリング保持壁108によって保持され、その脱落が防止されている。また、第1プレート72においても、上述した第2プレート74と略同様にスプリング保持壁106およびスプリング保持壁108が形成されており、第1コイルスプリング62を脱落不能に保持している。そして、図2および図3に示すように、周方向に複数個設けられているストッパピン70によって、第1プレート72および第2プレート74が相対回転不能に固定されている。また、第1プレート72および第2プレート74の軸方向の間隙も一定に維持される。さらに、ストッパピン70は、第1プレート72および第2プレート74を固定するだけではなく、トルクリミッタ機構76のリミッタライニングプレート84を入力側回転部材56(第1プレート72および第2プレート74)に締結するためのリベットとしても機能している。
また、図3の断面図で示すように、出力側回転部材58には、外径方向に向かって伸びるフランジ部58bが周方向に等角度間隔で4個形成されている。そして、第2コイルスプリング64は、各フランジ部58b間に形成されている間隙にそれぞれ介挿されている。また、図3の断面図に示すように、フランジ60には、内周方向に向かって伸びる仕切壁110が周方向に等角度間隔に4個形成されている。そして、第1スプリング62は、各仕切壁110間に形成されている間隙にそれぞれ介挿されている。
ここで、ストッパピン70は、入力側回転部材56(第1プレート72および第2プレート74)と出力側回転部材58のフランジ部58bとの間の相対回転量が予め設定されている所定量を超えないように制限するダンパ保護装置としても機能している。図3の断面図に示すように、例えばエンジン24において大きなトルク変動が発生するなどして、フランジ部58bと第1プレート72および第2プレート74との相対回転量が予め設定されている所定値に達すると、フランジ部58bとストッパピン70とが当接させられ、それ以上の相対回転が阻止される。すなわち、第2コイルスプリング64の弾性変形量(作動角)が予め設定されている値を超えないように制限され、第2コイルスプリングおよびスプリング保持部材102の損傷および耐久性低下が防止される。
さらに、ストッパピン70は、入力側回転部材56(第1プレート72および第2プレート74)とフランジ60との間の相対回転量が予め設定されている所定値を越えないように制限するダンパ保護装置としても機能している。図3の断面図に示すように、例えばエンジン24において大きなトルク変動が発生するなどして、第1プレート72および第2プレート74とフランジ60との相対回転量が予め設定されている所定値に達すると、フランジ60の仕切壁110とストッパピン70とが当接させられ、それ以上の相対回転が阻止される。すなわち、第1コイルスプリング62の弾性変形量(作動角)が予め設定されている値を越えないように制限され、第1コイルスプリング62の損傷および耐久性低下が防止される。上記より、ストッパピン70は、入力側回転部材56(第1プレート72および第2プレート74)とフランジ部58b(出力側回転部材58)との間の相対回転量を制限するだけでなく、入力側回転部材56(第1プレート72および第2プレート74)とフランジ60との相対回転量を制限する機能を有している。
上記のように構成されることで、エンジン24の回転がクランク軸36、フライホイール50、トルクリミッタ機構76を介して入力側回転部材56(第1プレート72および第2プレート74)に伝達されると、スプリング保持部材102、第2コイルスプリング64を介して出力側回転部材58(フランジ部58b)に伝達される。このとき、第2コイルスプリング64は、入力側回転部材56と出力側回転部材58(フランジ58b)との間で生じる相対回転に応じて弾性変形されつつ回転をフランジ部58bへ伝達する。すなわち、第2コイルスプリング64は、入力側回転部材56とフランジ部58b(出力側回転部材58)との相対回転に応じて弾性変形しつつそれらを作動的に連結している。また、出力側回転部材58は動力伝達軸39に連結されているため、その回転が遊星歯車装置26のキャリヤCA0に入力される。
また、入力側回転部材56の回転は、第1コイルスプリング62を介してフランジ60に伝達される。このとき、第1コイルスプリング62は、入力側回転部材56とフランジ60との間で生じる相対回転に応じて弾性変形されつつ回転をフランジ60に伝達する。すなわち、第1コイルスプリング62は、入力側回転部材56とフランジ60との相対回転に応じて弾性変形しつつ、それらを作動的に連結している。
上記のように、フランジ60が第1コイルスプリング62を介して入力側回転部材56(第1プレート72および第2プレート74)に連結されることで、フランジ60および第1コイルスプリング62から成るダイナミックダンパ112が構成される。また、フランジ60と第1プレート72および第2プレート64との間に介挿されているフリクションプレート94a、フリクションプレート94b、および皿バネ96は、ダイナミックダンパ112の減衰機構(減衰項)として機能する。また、ダイナミックダンパ112を構成する弾性部材として第2コイルスプリング64が使用されるため、ゴム等に比べて信頼性が高く安定した捩れ特性を有し、温度変化に対する周波数のロバスト性も高い。さらに、ダイナミックダンパ112は、第2コイルスプリング64を保持する第1プレート72および第2プレート74に第1コイルスプリング62を作動的に連結している、すなわち第1プレート72および第2プレート74を共用化して使用しているいるため、ダイナミックダンパ112を設けたことによる部品点数の増加も抑制される。
本実施例のダンパ装置38においては、フランジ60および第1コイルスプリング62によって主に構成されるダイナミックダンパ112が入力側回転部材56に連結されている。この入力側回転部材56は、エンジン24およびフライホイール50に連結されているため、ダイナミックダンパ112は、エンジン24やフライホイール50等を含む慣性質量の大きい構造体に連結されていることとなる。なお、ここでいう慣性質量が大きい構造体とは、慣性質量が出力側回転部材58に連結されている動力伝達軸39に比べて大きい、エンジン24やフライホイール50を含む構造体に対応している。
このように、ダイナミックダンパ112が慣性質量の大きい構造体(エンジン24やフライホイール50)に接続されると、ダイナミックダンパ112による捩り共振発生時の振動減衰効果(振動吸収効果)が大きくなる。一般に、慣性質量の大きい構造体ほど、捩り共振発生時において大きな振動エネルギを保有している。これに対して、その慣性質量の大きい構造体にダイナミックダンパ112が接続されると、その振動エネルギがダイナミックダンパ112によって効果的に吸収される。したがって、ダイナミックダンパ112が入力側回転部材56側に連結されることで、共振時にエンジン24やフライホイール50が有する振動エネルギがダイナミックダンパ112によって吸収されるため、振動減衰効果が高くなる。
また、ダイナミックダンパ112は、フランジ60の慣性質量、第1コイルスプリング62の剛性を調整することで、ダイナミックダンパ112の基本特性(固有振動数)が調整される。また、フリクションプレート94a、94bの摩擦係数や径方向の配置位置、および皿バネ96の剛性を調整することで、ダイナミックダンパ112の減衰項が適宜調整される。
ここで、第1コイルスプリング62は、第2コイルスプリング62よりも径方向において外周側に配設されている。したがって、ダイナミックダンパ112に負荷される荷重が、同じトルクであっても第1コイルスプリング62が内周側に配設される場合に比べて相対的に小さくなるため、第1コイルスプリング62の剛性を小さくすることができる。したがって、第1コイルスプリング62の剛性に比例するダイナミックダンパ112の固有振動数を低周波数側に設定することが容易となる。
さらに、ダンパ装置38において、リミッタライニングプレート84には屈曲部84aが形成されているに従い、フランジ60がフライホイール50に対して軸方向に所定値だけ離れた位置に設けられているため、フランジ60を設ける空間が広くなり、フランジ60の慣性質量を容易に増加することもできる。また、フランジ60の有する慣性質量と固有振動数とは反比例することが知られているため、ダイナミックダンパ112の固有振動数をさらに低周波数側に設定することが可能となる。
図4は、ダンパ装置38が上記のように構成されることで達成される振動減衰効果を示した計算結果である。図4において、横軸が周波数を示し、縦軸がエンジン24に対する車輪側出力軸14のトルク増幅率(車輪側出力軸14のトルク/エンジントルク)を示している。このトルク増幅率が大きくなるに従って、振動の伝達感度が大きくなる。また、比較例として、ダイナミックダンパ112が設けられていないモデル(破線:オリジナル)、同様にダイナミックダンパ112が設けられておらず捩り共振をダンパスプリング(本実施例において第2コイルスプリング64)の剛性増加によって対応した場合(一点鎖線:バネ合成UP)、ダイナミックダンパ112が設けられておらず捩り共振をヒステリシス機構のヒステリシストルク増加によって対応した場合(二点鎖線:ヒステリシスUP)を示す。
また、横軸の下方に、参考として回転0.5次およびエンジン爆発1次(4気筒エンジンにおいて回転2次に対応)の周波数に対応するエンジン回転速度を示す。例えば周波数15Hzが、回転0.5次においてエンジン回転1800rpmに対応し、爆発1次(4気筒エンジンにおいて回転2次)においてエンジン回転450rpmに対応している。図4より、エンジン常用回転領域(一般に1000rpm以上の領域)において、回転0.5次の捩り共振が発生することがわかる。
図4に示すように、破線で示すようにダイナミックダンパ112が設けられていない場合(以下、オリジナル)、周波数が13Hz近傍でトルク増幅率が増大している。すなわち捩り共振が発生している。これに対して、一点鎖線で示すバネ剛性を増加させた場合(以下、バネ剛性UP)、周波数13Hz近傍で発生する捩り共振が減衰しており一定の効果は得られるものの、高周波数側においてはオリジナルと比較してトルク増幅率が大きくなっている。また、ヒステリシストルクを増加した場合(以下、ヒステリシスUP)においても、周波数13Hz近傍で発生する捩り共振が減衰しており一定の効果は得られるものの、高周波数側においてオリジナルと比較してトルク増幅率が大きくなっている。
これに対して、本実施例のダンパ装置38を設けた場合、太実線で示すように周波数13Hz近傍で発生する捩り共振が減衰されると共に、高周波数側においてもオリジナルと同様のトルク増幅率で推移している。すなわち、本実施例のダンパ装置38が設けられる場合、高周波数域でのトルク増幅率(伝達感度)が上がることなく、共振域での減衰効果が得られるという結果が得られた。
ところで、トルクリミッタ機構76は、通常の走行状態では作動しないが、所定の走行状態においてトルクリミッタ機構76に入力されるトルクが許容トルクTmaxを越えると作動する。例えば、捩り共振時ではトルク増幅率が高くなるに従い、トルクリミッタ機構76が作動しやすくなる。しかしながら、トルクリミッタ機構76の作動は望ましいものではなく、その作動回数が少なくなることが望ましい。これに対して、本実施例のダンパ装置38においては、図4に示すように、ダイナミックダンパ112によって捩り共振時でのトルク増幅率が減衰されるに従い、トルクリミッタ機構76の作動回数も低減される。これより、トルクリミッタ機構76のフリクションプレート78、82の摩耗量も少なくなり、安定したトルクリミッタ特性を得ることができる。
上述のように、本実施例によれば、フランジ60、およびそのフランジ60を入力側回転部材56に作動的に連結する第1コイルスプリング62によってダイナミックダンパ112が構成される。ここで、入力側回転部材56はフライホイール50等を介してエンジン24に機械的に連結されているため、出力側回転部材側58と比較しても慣性質量が大きい。そして、ダイナミックダンパ112が出力側回転部材58よりも慣性質量が大きい入力側回転部材56側に連結されているため、そのダイナミックダンパ112の減衰効果が高くなる。これは、一般に慣性質量の大きい構造体ほど振動エネルギを保有しており、その慣性質量が大きい構造体に対応する入力側回転部材56側にダイナミックダンパ112が連結されることで、捩り共振発生時の振動エネルギがダイナミックダンパ112によって効果的に吸収されるためである。また、ダイナミックダンパ112が設けられる以外には、ダンパ特性は従来のダンパ装置の基本特性と基本的に変わらないため、高周波数側において振動の伝達感度が高くなることも防止される。
また、本実施例によれば、第1コイルスプリング62は、第2コイルスプリング64よりも外周側に配設されていることを特徴とする。このようにすれば、第1コイルスプリング62が外周側に配置される程、同じトルクあっても第1コイルスプリング62に係る荷重が小さくなることから、第1コイルスプリング62のバネ剛性を低くすることができる。したがって、第1コイルスプリング62のバネ剛性に比例するダイナミックダンパ112の固有振動数を低周波数側に設定することができる。また、第1スプリング62および第2スプリング64は、コイルスプリングから構成されることで、ゴム等に比べて信頼性が高く安定した捩れ特性を有し、温度変化に対する周波数のロバスト性も高くなる。
また、本実施例によれば、ダンパ装置38は、フライホイール50に対して軸方向に所定値だけ離れた位置に配設され、第1コイルスプリング62の外周側にフランジ60が設けられる。このようにすれば、ダンパ装置38がフライホイール50に対して軸方向に離れた位置に設けられることで、第1コイルスプリング62の外周側に形成される空間にフランジ60を設けることができる。そして、その前記空間にフランジ60が配置されることで、フランジ60の調整の幅も広くなり、フランジ60の慣性質量を容易に増加することもできる。
また、本実施例によれば、フライホイール50と入力側回転部材56との間には、予め設定されているトルク値を越えるトルク伝達を防止するためのトルクリミッタ機構76が介在されている。このようにすれば、予め設定されているトルク値を越えるトルクがエンジン24側から入力されると、トルクリミッタ機構76において滑りが発生し、そのトルク値を越えるトルクが、ダンパ装置38より下流の動力伝達経路には伝達されない。上記より、トルクリミッタ機構76が安全装置として機能し、過剰なトルク伝達によるダンパ装置38を含む駆動系の損傷や耐久性低下が防止される。
また、本実施例によれば、入力側回転部材56とフランジ60との間には、さらにフリクションプレート94a、94bと皿バネ96からなる摩擦機構97が設けられる。このようにすれば、フリクションプレート94a、94bの摩擦係数や配置位置、皿バネ96の剛性等を調整することで、ダイナミックダンパ112の基本性能に加えて、摩擦機構97による振動減衰効果をさらに得ることができる。
また、本実施例によれば、入力側回転部材56を保持するためのストッパピン70は、その入力側回転部材56とフランジ60との相対回転量が予め設定されている所定値に到達した際にそのフランジ60に当接し、その入力側回転部材56と出力側回転部材58との相対回転量が予め設定されている所定値に到達した際にその出力側回転部材58と当接することで、第1コイルスプリング62および第2コイルスプリング64の弾性変形量を制限するストッパピン70としても機能する。このようにすれば、ストッパピン70が、入力側回転部材56を保持すると共に、第1コイルスプリング62および第2コイルスプリング64を保護する部材としても利用される。したがって、共通のストッパピン70で2つの機能を持たせることで、リベット数を低減することができるため、製造コストが抑制される。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例では、本実施例の第1コイルスプリング62は、第2コイルスプリング64に比べて軸長が長くアーチ状に形成されているが、必ずしもその軸長を長くする必要はなく直線形状であっても構わない。
また、前述の実施例では、車両用駆動装置10は、電動機MG1、MG2を備えたハイブリッド形式の駆動装置であっが、本発明はハイブリッド形式の駆動装置に限定されず、従来の車両用自動変速機を備えた駆動装置など、他の形式の駆動装置においても適宜適用することができる。
また、前述の実施例では、第1コイルスプリング62および第2コイルスプリング64の数は、それぞれ4個とされていたが、スプリングの数は特に限定されず、自由に変更することができる。
また、前述の実施例では、摩擦機構97の一部品として皿バネ96が使用されているが、フリクションプレート94bの一部を変形して皿バネとして用いても構わない。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
24:エンジン
36:クランク軸(エンジンの出力軸)
38:ダンパ装置(車両用ダンパ装置)
39:動力伝達軸
50:フライホイール(動力伝達部材)
56:入力側回転部材
58:出力側回転部材
60:フランジ(質量体)
62:第1コイルスプリング(第1弾性部材)
64:第2コイルスプリング(第2弾性部材)
70:ストッパピン(ピン)
76:トルクリミッタ機構

Claims (5)

  1. エンジンの出力軸に連結されている動力伝達部材と、該動力伝達部材と同軸心且つ相対回転可能に設けられた動力伝達軸との間に設けられている車両用ダンパ装置であって、
    前記車両用ダンパ装置は、
    前記動力伝達部材を介して前記エンジンの動力が入力される入力側回転部材と、
    前記動力伝達軸に相対回転不能に連結され、前記入力側回転部材に対して同軸心上且つ相対回転可能な出力側回転部材と、
    前記入力側回転部材に対して相対回転可能に設けられている質量体と、
    前記入力回転部材と該質量体との間に介在され、該入力側回転部材および該質量体を、それらの部材間の相対回転量に応じて弾性変形しつつ作動的に連結する第1弾性部材と、
    前記入力側回転部材と前記出力側回転部材との間に介在され、該入力側回転部材および該出力軸側回転部材を、それらの部材間の相対回転量に応じて弾性変しつつ作動的に連結する第2弾性部材とを、
    含んで構成されていることを特徴とする車両用ダンパ装置。
  2. 前記第1弾性部材および前記第2弾性部材は、コイルスプリングから構成され、
    前記第1弾性部材は、前記第2弾性部材よりも外周側に配設されていることを特徴とする請求項1の車両用ダンパ装置。
  3. 前記ダンパ装置は、前記動力伝達部材に対して軸方向に所定値だけ離れた位置に配設され、前記第1弾性部材の外周側に質量体が設けられていることを特徴とする請求項1または2の車両用ダンパ装置。
  4. 前記動力伝達部材と前記入力側回転部材との間には、さらに予め設定されているトルク値を越えるトルク伝達を防止するためのトルクリミッタ機構が介在されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1の車両用ダンパ装置。
  5. 前記入力側回転部材を保持するためのピンは、該入力側回転部材と前記質量体との相対回転量が予め設定されている所定値に到達した際に該質量体に当接し、該入力側回転部材と前記出力側回転部材との相対回転量が予め設定されている所定値に到達した際に該出力側回転部材と当接することで、前記第1弾性部材および第2弾性部材の弾性変形量を制限するストッパピンとしても機能することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1の車両用ダンパ。
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