JP5553060B2 - マスキング用液状オルガノポリシロキサン組成物、施工方法及び部材 - Google Patents
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Description
なお、ここで記述される室温とは、特別な加熱や冷却の必要のない温度であり、通常0℃〜40℃のことを意味し、好ましい条件としては5℃〜30℃である。
〔請求項1〕
(A)分子鎖両末端がヒドロキシシリル基、アルコキシシリル基又はアルコキシアルコキシシリル基で封鎖された25℃における粘度が20〜1,000,000mPa・sであるジオルガノポリシロキサン:100質量部、
(B)ケイ素原子に結合した加水分解性基を分子中に3個以上有するシラン化合物及び/又はその部分加水分解縮合物:0.1〜40質量部、
(C)硬化促進触媒:0.001〜20質量部、及び
(D)(C)成分とは異なる、亜鉛、銅、鉄、ニッケル、コバルト及びマンガンから選ばれる金属の脂肪酸塩:0.01〜30質量部
を必須成分として含有することを特徴とするマスキング用液状オルガノポリシロキサン組成物。
〔請求項2〕
(A)成分のジオルガノポリシロキサンが、下記一般式(1)
で示される基である。nはこのジオルガノポリシロキサンの25℃の粘度を20〜1,000,000mPa・sとする数である。]
で示されるものである請求項1に記載のマスキング用液状オルガノポリシロキサン組成物。
〔請求項3〕
(C)成分が、有機錫化合物である請求項1又は2に記載のマスキング用液状オルガノポリシロキサン組成物。
〔請求項4〕
(D)成分が、亜鉛、銅、鉄、ニッケル、コバルト及びマンガンから選ばれる金属の飽和脂肪酸塩である請求項1〜3のいずれか1項に記載のマスキング用液状オルガノポリシロキサン組成物。
〔請求項5〕
(D)成分が、亜鉛、鉄及びマンガンから選ばれる金属の脂肪酸塩である請求項1〜3のいずれか1項に記載のマスキング用液状オルガノポリシロキサン組成物。
〔請求項6〕
所用箇所にプライマーの塗布及び/又はシーリング材もしくはコーキング材の充填を行うべき部材に対し、上記所用箇所以外の箇所に請求項1〜4のいずれか1項に記載のマスキング用液状オルガノポリシロキサン組成物を施工し、硬化してマスキングを行った後、上記所用箇所にプライマーの塗布及び/又はシーリング材もしくはコーキング材の充填を行い、その後、上記マスキング膜を剥離除去することを特徴とするマスキング施工方法。
〔請求項7〕
所用箇所に塗装を行うべき部材に対し、上記所用箇所以外の箇所に請求項1〜5のいずれか1項に記載のマスキング用液状オルガノポリシロキサン組成物を施工し、硬化してマスキングを行った後、上記所用箇所に塗装を行い、その後、上記マスキング膜を剥離除去することを特徴とするマスキング施工方法。
〔請求項8〕
請求項6又は7に記載の施工方法によって施工された部材。
(A)分子鎖両末端がヒドロキシシリル基、アルコキシシリル基又はアルコキシアルコキシシリル基で封鎖された25℃における粘度が20〜1,000,000mPa・sであるジオルガノポリシロキサン:100質量部、
(B)ケイ素原子に結合した加水分解性基を分子中に3個以上有するシラン化合物及び/又はその部分加水分解縮合物:0.1〜40質量部、
(C)硬化促進触媒:0.001〜20質量部、及び
(D)(C)成分とは異なる遷移金属化合物:0.01〜30質量部
を必須成分とすることを特徴とする。
(A)成分は周知の方法により製造することができる。
これらは、1種単独でも2種以上組み合わせても使用することができる。また、目的に応じ、加水分解性基を2個有するものを併用してもよい。
これらは1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
この溶剤に上記遷移金属化合物を0.1〜95質量%となる量で配合させることが好ましい。
本発明の組成物には、前記した(A)〜(D)成分に加えて、(E)炭酸カルシウムを配合することが好ましい。(E)成分は、本組成物のたれ防止性を向上し、本発明組成物の硬化物に良好な機械的特性を付与する。(E)成分は、重質(又は粉砕法)炭酸カルシウム、コロイダル(又は沈降法)炭酸カルシウム、これらの炭酸カルシウムを脂肪酸や樹脂酸等の有機酸、有機酸アルカリ金属塩、有機酸エステル等で表面処理した粉末が例示される。
ここで、本発明組成物によりマスキングを行う部材としては、例えば、サイディングボード、木材、モルタル、レンガなどが挙げられる。
また、液状オルガノポリシロキサン組成物の部材へのマスキング厚みは0.01〜10mmの範囲が好ましく、特に好ましくは0.1〜3mmの範囲である。厚さが薄すぎるとオルガノポリシロキサン組成物の硬化物の強度が不十分なため剥離性の悪化を招く場合があり、厚すぎると部材との接触面において未硬化部分が生じる場合がある。
これらの結果を表1に示す。
粘度5,0000mPa・sの両末端水酸基封鎖ポリジメチルシロキサン60部に、コロイダル炭酸カルシウム粉末(白艶華CCR:白石カルシウム株式会社製)40部を加えて均一に混合した。その後、メチルトリス(メチルエチルケトオキシム)シラン8部を加えて均一に混合した。更に、ジメチル錫ジネオデカノエート0.05部を均一に混合した。その後に、オクタン酸亜鉛2部を加えて均一に混合した。以上のように調製した液状オルガノポリシロキサン組成物を、マスキング材として使用した。23℃,50%RHで24時間養生後に、密着性及び剥離性の評価を行った。
実施例1のオクタン酸亜鉛2部のかわりに、ナフテン酸マンガン2部を加えて均一に混合した。以上のように調製した液状オルガノポリシロキサン組成物を、マスキング材として使用した。23℃,50%RHで24時間養生後に、密着性及び剥離性の評価を行った。
実施例1のオクタン酸亜鉛2部のかわりに、2−エチルヘキサン酸鉄(70%)ミネラルスピリット溶液(8%オクトープFe:ホープ製薬株式会社製)2.9部を加えて均一に混合した。以上のように調製した液状オルガノポリシロキサン組成物を、マスキング材として使用した。23℃,50%RHで24時間養生後に、密着性及び剥離性の評価を行った。
オクタン酸亜鉛2部を配合しないこと以外は、実施例1と同様にして組成物を調製し、マスキング材として使用した。23℃,50%RHで24時間養生後に、密着性及び剥離性の評価を行った。
石膏3部、炭酸カルシウム4部、水2部を混合し、マスキング材として使用した。50℃で1時間加熱した後に、密着性及び剥離性の評価を行った。
フルオロポリエーテルゴム組成物(SIFEL3590−N:信越化学工業株式会社製)をマスキング材として使用した。150℃で10分間加熱した後に、密着性及び剥離性の評価を行った。
ウレタンアクリレート系UV硬化性樹脂(DYMAXグレード 9−318−F:ユーヴィックス株式会社製)をマスキング材として使用した。中心波長が254nmである水銀ランプを有する紫外線殺菌装置にて90μW/cm2の紫外線(UV)を24時間照射した後に、密着性及び剥離性の評価を行った。
Claims (8)
- (A)分子鎖両末端がヒドロキシシリル基、アルコキシシリル基又はアルコキシアルコキシシリル基で封鎖された25℃における粘度が20〜1,000,000mPa・sであるジオルガノポリシロキサン:100質量部、
(B)ケイ素原子に結合した加水分解性基を分子中に3個以上有するシラン化合物及び/又はその部分加水分解縮合物:0.1〜40質量部、
(C)硬化促進触媒:0.001〜20質量部、及び
(D)(C)成分とは異なる、亜鉛、銅、鉄、ニッケル、コバルト及びマンガンから選ばれる金属の脂肪酸塩:0.01〜30質量部
を必須成分として含有することを特徴とするマスキング用液状オルガノポリシロキサン組成物。 - (A)成分のジオルガノポリシロキサンが、下記一般式(1)
で示される基である。nはこのジオルガノポリシロキサンの25℃の粘度を20〜1,000,000mPa・sとする数である。]
で示されるものである請求項1に記載のマスキング用液状オルガノポリシロキサン組成物。 - (C)成分が、有機錫化合物である請求項1又は2に記載のマスキング用液状オルガノポリシロキサン組成物。
- (D)成分が、亜鉛、銅、鉄、ニッケル、コバルト及びマンガンから選ばれる金属の飽和脂肪酸塩である請求項1〜3のいずれか1項に記載のマスキング用液状オルガノポリシロキサン組成物。
- (D)成分が、亜鉛、鉄及びマンガンから選ばれる金属の脂肪酸塩である請求項1〜3のいずれか1項に記載のマスキング用液状オルガノポリシロキサン組成物。
- 所用箇所にプライマーの塗布及び/又はシーリング材もしくはコーキング材の充填を行うべき部材に対し、上記所用箇所以外の箇所に請求項1〜4のいずれか1項に記載のマスキング用液状オルガノポリシロキサン組成物を施工し、硬化してマスキングを行った後、上記所用箇所にプライマーの塗布及び/又はシーリング材もしくはコーキング材の充填を行い、その後、上記マスキング膜を剥離除去することを特徴とするマスキング施工方法。
- 所用箇所に塗装を行うべき部材に対し、上記所用箇所以外の箇所に請求項1〜5のいずれか1項に記載のマスキング用液状オルガノポリシロキサン組成物を施工し、硬化してマスキングを行った後、上記所用箇所に塗装を行い、その後、上記マスキング膜を剥離除去することを特徴とするマスキング施工方法。
- 請求項6又は7に記載の施工方法によって施工された部材。
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