JP5501571B2 - 連結部材及びユニット式建物 - Google Patents

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Description

本発明は、建物ユニットの連結部材及びユニット式建物に関する。
従来、柱及び梁から直方体状に形成された骨組みを有する建物ユニットを複数並べて施工し、隣り合う建物ユニットの間を接合プレートで位置決め固定し構造上建物の水平剪断力を隣の建物ユニットに伝える役割を持つ金具が付いたユニット式建物がある(例えば、特許文献1参照)。このユニット式建物では、通常、同じ高さの柱を用いるため、各階の天井高さが同じとなる。レイアウトの多様化に伴って、階によっては天井高さを変えたい場合がある。
従来では、標準高さの建物ユニットと、標準高さ建物ユニットより高さ寸法の高い階高建物ユニットとを用いてユニット式建物を施工するものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開平09−158328号公報 特開平10−169017号公報
しかし、この従来例では、標準的な建物ユニットとは大きさの異なる階高建物ユニットを製造しなければならない。そのため、複数種の建物ユニットを生産する必要があり生産ラインを複数系列化しなければならないことから、建物ユニットの製造コストが従来よりも高いものとなるという問題がある。
本発明の目的は、標準高さ建物ユニットを用いて天井高さを高くできる連結部材及びユニット式建物を提供することである。
本発明の連結部材20,30は、柱10及び梁11,12から略直方体状の骨組み13を有する建物ユニット3,5を上下左右に複数組み合わせて施工されるユニット式建物1に用いられ、左右に並べられる下階用の建物ユニット3の角部14と、これらの下階用の建物ユニット3の上にそれぞれ配置される上階用の建物ユニット5の角部14とを連結する連結部材20,30であって、前記下階用の建物ユニット3の角部14上面同士を位置決め固定し水平方向に作用する力を伝達する下面部21,31と、前記上階用の建物ユニット5の角部14下面同士を位置決め固定し水平方向に作用する力を伝達する上面部22,32と、これらの上面部22,32と下面部21,31とを連結し鉛直方向に作用する力を伝達する垂直面部23,33とを有し、かつ、箱状に形成され、前記垂直面部23,33は上面部22,32と下面部21,31との端縁同士を連結する端縁用垂直面部33Bを備え、前記端縁用垂直面部33Bには前記建物ユニット3,5に設けられる外壁材8を支持する支持金具35が取り付けられることを特徴とする。
この発明によれば、上階用の建物ユニット5と下階用の建物ユニット3との間に高さ寸法がHの連結部材20,30を挟みこむため、上階用の建物ユニット5と下階用の建物ユニット3との間に連結部材20,30の垂直面部23,33の高さ寸法H分の隙間が生じる。そのため、ユニット式建物1の居室を連結部材20,30の垂直面部23,33の高さ寸法H分、階高とすることができる。
従って、上階部6と下階部4との天井高さが異なるユニット式建物1を同じ建物ユニット3,5を用いて構成することができる。
よって、複数種の建物ユニット3,5を生産する必要がなく、生産ラインを複数系列化する必要もないので、建物ユニット3,5の製造コストを上げることなく天井高さの高いユニット式建物1を構成することができる。
また、上面部22,32及び下面部21,31は、それぞれ隣り合う建物ユニット3,5の角部14同士を位置決め固定するので、前後左右に隣り合う建物ユニット3,5を連結固定し構造上建物の水平剪断力を隣の建物ユニット3,5に伝える役割を果たすことができる。
さらに、上面部22,32と下面部21,31は垂直面部23,33によって一体に形成されているので、上階用の建物ユニット5と下階用の建物ユニット3とを一体に連結固定し構造上建物の鉛直剪断力を隣の建物ユニット3,5に伝える役割を果たすことができる。
しかも、連結部材20,30は建物ユニット3,5の連結補強のみならず、外壁材8を支持することもできる。このため、別に外壁材8の支持部材を設ける必要がなく、ユニット式建物1の構成を簡略化することができる。
本発明では、前記垂直面部23,33は前記上階用の建物ユニット5と下階用の建物ユニット3との柱10の大きさに対応して配置されている構成が好ましい。
この発明によれば、連結部材20,30は箱状に形成されるため、当該箱の外側両端の垂直面部23,33が上階用の建物ユニット5及び下階用の建物ユニット3の柱10と同一直線上に位置することとなる。
このため、上階用の建物ユニット5の柱10に伝わる鉛直力を垂直面部23,33を通じて下階用の建物ユニット3の柱10へ伝達することができ、ユニット式建物1にかかる力を直線状に伝達することができるので、応力集中やせん断応力等による建物ユニット3,5の変形やそれを防ぐための新たな補強などを不要とすることができる。
本発明の異なる連結部材は、柱及び梁から略直方体状の骨組みを有する建物ユニットを上下左右に複数組み合わせて施工されるユニット式建物に用いられ、左右に並べられる下階用の建物ユニットの角部と、これらの下階用の建物ユニットの上にそれぞれ配置される上階用の建物ユニットの角部とを連結する連結部材であって、前記下階建物ユニットにおいて対向する上梁の角部の上面と当接し前記下階用の建物ユニットの角部同士を位置決め固定し水平方向に作用する力を伝達する下面部と、前記上階用の建物ユニットにおいて対向する下梁の角部の下面と当接し前記上階用の建物ユニットの角部下面同士を位置決め固定し水平方向に作用する力を伝達する上面部と、これらの上面部と下面部とを連結し鉛直方向に作用する力を伝達する垂直面部とを有し、かつ、箱状に形成され、前記下面部の前記下階建物ユニットにおいて対向する上梁の角部の上面が当接する面には、前記上梁の角部に立設された位置決めする係合ピンに対応する係合孔と、前記上梁の角部に設けられたボルトが挿通される係合孔に対応する係合孔とを備え、前記上面部の前記上階建物ユニットにおいて対向する下梁の角部の下面が当接する面には、前記下梁の角部の下面に設けられた係合孔に対応するガイドピンと、前記下梁の角部に設けられたボルトが挿通される係合孔に対応する係合孔とを備えていることを特徴とする。
本発明のユニット式建物1は、上梁11、下梁12及び柱10から略直方体状に形成され平面四角形の上面と下面とを有する骨組み13を備え、この建物ユニット3,5を前後左右に少なくとも4個ずつ各々上階部6と下階部4とに配置するユニット式建物1であって、前記ユニット式建物1は請求項1から請求項3のいずれかに記載の連結部材20,30を有することを特徴とする。
この発明によれば、上階用の建物ユニット5と下階用の建物ユニット3との間に連結部材20,30を挟みこむので、上階用の建物ユニット5と下階用の建物ユニット3との間に連結部材20,30の垂直面部23,33の高さ寸法H分の隙間が生じる。このため、ユニット式建物1を連結部材20,30の垂直面部23,33の高さ寸法H分、階高とすることができる。
また、上面部22,32及び下面部21,31は、それぞれ隣り合う建物ユニット3,5の角部14同士を位置決め固定するので、前後左右に隣り合う建物ユニット3,5を連結固定し構造上建物の水平剪断力を隣の建物ユニット3,5に伝える役割を果たすことができる。また、上面部22,32と下面部21,31は垂直面部23,33によって一体に形成されているので、上階用の建物ユニット5と下階用の建物ユニット3とを一体に連結固定し構造上建物の鉛直剪断力を隣の建物ユニット3,5に伝える役割を果たすことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図5には本発明の一実施形態のユニット式建物1が示されている。
図1は、本発明に係るユニット式建物の一実施形態を示す全体図である。図2は、前記一実施形態のユニット式建物を示す全体縦断面図である。
図1,2に示すように、本実施形態のユニット式建物1は、基礎2の上に設けられた例えば6個の下階用の建物ユニットとしての下階建物ユニット3からなる下階部4と、下階部4の下階建物ユニット3の上に載置された6個の上階用の建物ユニットとしての上階建物ユニット5からなる上階部6と、この上階部6の上方に設けられる屋根部7とを備えて構成されている。この屋根部7は、小屋枠7Aとこの小屋枠7Aに支持される屋根パネル7Bとを含み構成され、ユニット式建物1の外周側壁には外壁材8が設けられている。
また、下階建物ユニット3と上階建物ユニット5の間には連結部材20,30が挟み込まれており、下階建物ユニット3と上階建物ユニット5とは、これら連結部材20,30の高さ寸法Hだけ離されている。
以上の建物ユニット3,5は、図3に示す構成とされている。
図3は前記一実施形態の建物ユニットを示す全体斜視図である。図3に示すように、建物ユニット3,5は、4本の柱10と、これらの柱10の上端間同士を結合する4本の上梁11と、各柱10の下端間同士を結合する4本の下梁12とを含む骨組み13を有し、この骨組み13が略直方体状に形成されている。
そして、上梁11は各2本の長辺上梁11A及び短辺上梁11Bで構成され、下梁12は各2本の長辺下梁12A及び短辺下梁12Bで構成されている。2本の長辺上梁11A間、及び2本の長辺下梁12A間には、図示しないが、複数本の天井小梁、複数本の根太がそれぞれ架け渡されている。また、柱10と上梁11及び下梁12とは、角部としての仕口14を介して接続されている。
図4は、(A)前記一実施形態の内部連結部材を示す全体斜視図である。(B)前記一実施形態の内部連結部材を示すVI−VI断面図である。図6は、前記一実施形態の要部を示す分解斜視図である。
図4、図6に示したように、内部連結部材20は、隣り合う下階建物ユニット3において対向する上梁11の仕口14の上面と当接する下面部21と、隣り合う上階建物ユニット5において対向する下梁12の仕口14の下面と当接する上面部22と、これら下面部21と上面部22とを連結する垂直面部23とを備えた略直方体箱状となっている。
そして、下面部21と仕口14の上面とが当接する面には、仕口14に立設された位置決めする係合ピン15,16に対応する係合孔24Aと、仕口14に設けられたボルト17が挿通される係合孔14Aに対応する係合孔24Bとを備えている。
また、上面部22と仕口14の下面とが当接する面には、仕口14の下面に設けられた図示しない係合孔に対応するガイドピン24Cと、仕口14に設けられたボルト17が挿通される係合孔14Aに対応する係合孔24Bとを備えている。
さらに、係合孔24Bの内側には、係合孔14Aと係合孔24Bとに挿通されるボルト17と螺合されるナット18及びナット18を支持固定するホルダ19が設けられている。
また、下面部21及び上面部22と仕口14とが当接する面は、仕口14の上面若しくは下面の面積と略同じとなっている。
垂直面部23は、対向する下面部21と上面部22とに挟まれることで連結している高さ寸法Hの部材である。
この垂直面部23は、内部連結部材20の縦と横との2方向に延びており、内部連結部材20の縦方向中央に横方向へ延びた横垂直部材23Aと、この横垂直部材23Aに直交して延びた縦垂直部材23Bとを備えている。
この縦垂直部材23Bは、下面部21及び上面部22の両端に位置するものと、これらに挟まれて略等間隔に位置するものとを有している。
また、これらの縦垂直部材23Bは下階建物ユニット3及び上階建物ユニット5の一直線上に位置する柱10と同一直線上に設けられている。
図5は、(A)前記一実施形態の外部連結部材を示す全体斜視図である。(B)前記一実施形態の外部連結部材を示すVII−VII断面図である。
図5、図6に示したように、外部連結部材30は隣り合う下階建物ユニット3においてユニット式建物1の側面に位置する上梁11の仕口14の上面と当接する下面部31と、隣り合う上階建物ユニット5においてユニット式建物1の側面に位置する下梁12の仕口14の下面と当接する上面部32と、これら下面部31と上面部32とを連結する縁端用垂直面部としての垂直面部33と、外部連結部材30の外周垂直面に設けられた支持金具としての第一係合部材35及び第二係合部材36とを備えた略直方体箱状となっている。
そして、内部連結部材20と同様に、下面部31と仕口14の上面とが当接する面には、仕口14に立設された位置決めする係合ピン15,16に対応する係合孔34Aと、仕口14に設けられたボルト17が挿通される係合孔14Aに対応する係合孔34Bとを備えている。
また、上面部32と仕口14の下面とが当接する面には、仕口14の下面に設けられた図示しない係合孔に対応するガイドピン34Cと、仕口14に設けられたボルト17が挿通される係合孔14Aに対応する係合孔34Bとを備えている。
さらに、係合孔34Bの内側には、係合孔14Aと係合孔34Bとに挿通されるボルト17と螺合されるナット18及びナット18を支持固定するホルダ19が設けられている。
また、下面部31及び上面部32と仕口14とが当接する面は、仕口14の上面若しくは下面の面積と略同じとなっている。
垂直面部33は、対向する下面部31と上面部32とに挟まれることで連結している高さ寸法Hの部材である。
この垂直面部33は、外部連結部材30の縦と横との2方向に延びており、外部連結部材30の縦方向中央に横方向へ延びた横垂直部材33Aと、この横垂直部材33Aに直交して延びた下面部31及び上面部32の両端に設けられた端縁用垂直面部としての縦垂直部材33Bとを備えている。
また、これらの縦垂直部材33Bは下階建物ユニット3及び上階建物ユニット5の一直線上に位置する柱10と同一直線上に設けられている。
第一係合部材35は、水平部35Aと垂直部35Bとを有するL字状の部材であり、この垂直部35Bが外部連結部材30の外周垂直面、具体的には縦垂直部材33Bの外側下方に当接し固定されている。
第二係合部材36は、略コ字状の部材であって、第一係合部材35の垂直上方に設けられている。
また、第一係合部材35は同一の縦垂直部材33Bに並列して2個設けられており、これら2個の第一係合部材35の水平部35Aは同じ高さ位置に配置されている。そして、これら2個の水平部35Aには、ガイドピン35Cがそれぞれ1個ずつ立設されている。
外壁材8の一端は水平部35Aと係合する切欠8Aと、この切欠8Aに設けられるガイドピン35Cに嵌合する収容部材8Cとを備え、他端は第二係合部材36により係止される係止部材8Bを備えている。また、この係止部材8Bは図示しない挿通孔を有しており、この挿通孔にボルト17が挿通され、このボルト17が外壁材8に埋め込まれたナット18に螺合することで固定されている。
これにより、外壁材8は、収容部材8Cがガイドピン35Cに位置決めされるとともに切欠8Aが水平部35Aに係合される。また、これと同時に係止部材8Bが第二係合部材36に係合されることで、外部連結部材30に支持固定されるようになっている。
次に、図1から図6を参照しながら、以上のようなユニット式建物1の構築方法を説明する。
まず、図1に示すように、基礎2の上に6個の下階建物ユニット3のうち3個ずつを、一方向に隣合わせて配置し、アンカーボルト等で固定する。
次いで、図2、図5及び図6に示すように、連結部材20,30を6個の下階建物ユニット3の上梁11の仕口14の上面に下面部21,31が当接するように配置される。
このとき、仕口14の上面と下面部21,31とは、仕口14の係合ピン15,16と係合孔24A,34Aとが係合して位置決めされ、係合孔14Aと係合孔24B,34Bとにボルト17が挿通され、連結部材20,30の内側に設けられたナット18と螺合されることにより一体に固定される。
そして、上面部22,32に6個の上階建物ユニット5の下梁12の仕口14の下面が上から当接することで、連結部材20,30は下階建物ユニット3と上階建物ユニット5とに挟み込まれる。
このとき、仕口14の下面と上面部22,32とは、仕口14の図示しない係合孔とガイドピン24C,34Cとが係合して位置決めされ、係合孔14Aと係合孔24B,34Bとにボルト17が挿通され、連結部材20,30の内側に設けられたナット18と螺合されることにより一体に固定される。
これにより、下階建物ユニット3と上階建物ユニット5とが連結部材20,30によって一体に連結される。
そして、下階建物ユニット3と上階建物ユニット5とに連結部材20,30が挟み込まれることで形成された隙間を閉塞するために、高さ寸法Hの外壁材8が外部連結部材30の第一係合部材35と第二係合部材36とに支持固定されて取り付けられる。
その後、図2に示したように、上階部6の上階建物ユニット5の上方に、小屋枠7Aを介して屋根パネル7B等を設けて屋根部7を構成し、ユニット式建物1を完成させる。
以上のような本実施の形態によれば、次のような効果が得られる。
(1)連結部材20,30は、隣り合う下階建物ユニット3において対向する上梁11の仕口14の上面と当接する下面部21と、隣り合う上階建物ユニット5において対向する下梁12の仕口14の下面と当接する上面部22と、これら下面部21と上面部22とを連結する垂直面部23とを備えた略直方体箱状となっている。
このため、上階建物ユニット5と下階建物ユニット3との間に連結部材20,30が挟みこまれるため、上階建物ユニット5と下階建物ユニット3との間に連結部材20,30の垂直面部23,33の高さ寸法H分の隙間が生じるので、ユニット式建物1を高さ寸法H分、階高とすることができる。
従って、複数種の建物ユニット3,5を生産する必要がなく、生産ラインを複数系列化する必要もないので、建物ユニット3,5の製造コストを上げることなく階高のユニット式建物1を構成することができる。
よって、連結部材20,30を利用するだけで高さ寸法Hの隙間分、下階部4若しくは上階部6の天井高さが増大し、開放感あふれる居住空間を実現できる。また、増大した高さ寸法Hを床下部分の窪みとして利用することもでき(例えば、堀ごたつ、床下収納など)、より居住者のニーズに合わせた設計建築ができる。
また、上面部22,32及び下面部21,31は、それぞれ隣り合う建物ユニット3,5の角部14同士を位置決め固定するので、前後左右に隣り合う建物ユニット3,5を連結固定し構造上建物の水平剪断力を隣の建物ユニット3,5に伝える役割を果たすことができる。
さらに、上面部22,32と下面部21,31は垂直面部23,33によって一体に形成されているので、上階建物ユニット5と下階建物ユニット3とを一体に連結固定し構造上建物の鉛直剪断力を隣の建物ユニット3,5に伝える役割を果たすことができる。
このため、ユニット式建物1に作用する力を鉛直方向及び水平方向に伝達することができるので、ユニット式建物1の剛性を高めることができる。
よって、応力集中やせん断応力等による建物ユニット3,5の変形やそれを防ぐための新たな補強などを不要とすることができる。
(2)垂直面部23は、内部連結部材20の縦と横との2方向に延びており、内部連結部材20の縦方向中央に横方向へ延びた横垂直部材23Aと、この横垂直部材23Aに直交して延びた縦垂直部材23Bとを備えている。この縦垂直部材23Bは、下面部21及び上面部22の両端に位置するものと、これらに挟まれて略等間隔に位置するものとを有している。
また、これらの縦垂直部材23Bは下階建物ユニット3及び上階建物ユニット5の一直線上に位置する柱10と同一直線上に設けられている。さらに、外部連結部材30の縦垂直部材33Bも同様に下階建物ユニット3及び上階建物ユニット5の一直線上に位置する柱10と同一直線上に設けられている。
このため、垂直面部23,33が上階建物ユニット5及び下階建物ユニット3の柱10と同一直線上に位置することとなるので、上階建物ユニット5の柱10に伝わる力を垂直面部23,33を通じて下階建物ユニット3の柱10へ一直線上に伝達することができる。従って、柱10は鉛直方向の荷重を受けるだけでよく、曲げ応力などを受けなくてよい。
よって、柱10は必要最小限の荷重応力を受けるだけとなり、効率よくユニット式建物1を支えることができる。
(3)第一係合部材35は同一の縦垂直部材33Bに並列して2個設けられており、これら2個の第一係合部材35の水平部35Aは同じ高さ位置に配置されている。そして、これら2個の水平部35Aには、ガイドピン35Cがそれぞれ1個ずつ立設されている。
第二係合部材36は、略コ字状の部材であって、第一係合部材35の垂直上方に設けられている。
また、外壁材8の一端は水平部35Aと係合する切欠8Aと、この切欠8Aに設けられるガイドピン35Cに嵌合する収容部材8Cとを備え、他端は第二係合部材36により係止される係止部材8Bを備えている。
このため、外壁材8は、収容部材8Cがガイドピン35Cに位置決めされるとともに切欠8Aが水平部35Aに係合される。また、これと同時に係止部材8Bが第二係合部材36に係合されることで、外部連結部材30に支持固定されるようになっているので、連結部材20,30は建物ユニット3,5の連結補強のみならず、外壁材8を支持することもできる。
(4)ユニット式建物1は、6個の下階建物ユニット3からなる下階部4と、下階部4の下階建物ユニット3の上に載置された6個の上階建物ユニット5からなる上階部6と、この上階部6の上方に設けられる屋根部7とを備えて構成されている。
また、下階建物ユニット3と上階建物ユニット5の間には連結部材20,30が挟み込まれており、下階建物ユニット3と上階建物ユニット5とは、これら連結部材20,30の高さ寸法Hだけ離れている。
このため、上記(1)と同様の作用効果を達成するユニット式建物1を提供できる。
なお、本発明は前述の一実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
本実施形態では、2階建てのユニット式建物1であったがこれに限らず、3階以上のユニット式建物であってもよい。
本実施形態では、6個の建物ユニット3により下階部4を形成したが、これに限らず、4個の建物ユニットから下階部4を形成してもよく、複数の建物ユニット3,5を組み合わせたユニット式建物1であればいずれでもよい。
本実施形態では、1個の外部連結部材30に対して第一係合部材35及び第二係合部材36が2個ずつ設けられる構成となっているが、これに限らない。例えば、第一係合部材35及び第二係合部材36が3個以上ずつ設けられる構成であってもよい。すなわち、外壁材8を確実に支持固定できる構成であれば、いずれでもよい。
本発明は、個人住宅用に利用できる他、アパート等共同住宅にも利用することができる。
本発明に係るユニット式建物の一実施形態を示す全体図。 前記一実施形態のユニット式建物を示す全体縦断面図。 前記一記実施形態の建物ユニットを示す全体斜視図。 (A)前記一実施形態の内部連結部材を示す全体斜視図。(B)前記一実施形態の内部連結部材を示すVI−VI断面図。 (A)前記一実施形態の外部連結部材を示す全体斜視図。(B)前記一実施形態の外部連結部材を示すVII−VII断面図。 前記一実施形態の要部を示す分解斜視図。
符号の説明
1…ユニット式建物
3…下階建物ユニット(下階用の建物ユニット)
5…上階建物ユニット(上階用の建物ユニット)
8…外壁材
10…柱
11…上梁
12…下梁
13…骨組み
14…仕口(角部)
20…内部連結部材
21…下面部
22…上面部
23…垂直面部
30…外部連結部材
31…下面部
32…上面部
33…垂直面部
33B…縦垂直部材(縁端用垂直面部)
35…第一係合部材(支持金具)
36…第二係合部材(支持金具)

Claims (4)

  1. 柱及び梁から略直方体状の骨組みを有する建物ユニットを上下左右に複数組み合わせて施工されるユニット式建物に用いられ、左右に並べられる下階用の建物ユニットの角部と、これらの下階用の建物ユニットの上にそれぞれ配置される上階用の建物ユニットの角部とを連結する連結部材であって、
    前記下階用の建物ユニットの角部上面同士を位置決め固定し水平方向に作用する力を伝達する下面部と、前記上階用の建物ユニットの角部下面同士を位置決め固定し水平方向に作用する力を伝達する上面部と、これらの上面部と下面部とを連結し鉛直方向に作用する力を伝達する垂直面部とを有し、かつ、箱状に形成され、
    前記垂直面部は前記上面部と前記下面部との端縁同士を連結する端縁用垂直面部を備え、前記端縁用垂直面部には前記建物ユニットに設けられる外壁材を支持する支持金具が取り付けられることを特徴とする連結部材。
  2. 柱及び梁から略直方体状の骨組みを有する建物ユニットを上下左右に複数組み合わせて施工されるユニット式建物に用いられ、左右に並べられる下階用の建物ユニットの角部と、これらの下階用の建物ユニットの上にそれぞれ配置される上階用の建物ユニットの角部とを連結する連結部材であって、
    前記下階建物ユニットにおいて対向する上梁の角部の上面と当接し前記下階用の建物ユニットの角部同士を位置決め固定し水平方向に作用する力を伝達する下面部と、前記上階用の建物ユニットにおいて対向する下梁の角部の下面と当接し前記上階用の建物ユニットの角部下面同士を位置決め固定し水平方向に作用する力を伝達する上面部と、これらの上面部と下面部とを連結し鉛直方向に作用する力を伝達する垂直面部とを有し、かつ、箱状に形成され、
    前記下面部の前記下階建物ユニットにおいて対向する上梁の角部の上面が当接する面には、前記上梁の角部に立設された位置決めする係合ピンに対応する係合孔と、前記上梁の角部に設けられたボルトが挿通される係合孔に対応する係合孔とを備え、
    前記上面部の前記上階建物ユニットにおいて対向する下梁の角部の下面が当接する面には、前記下梁の角部の下面に設けられた係合孔に対応するガイドピンと、前記下梁の角部に設けられたボルトが挿通される係合孔に対応する係合孔とを備えていることを特徴とする連結部材。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の連結部材であって、
    前記垂直面部は前記上階用の建物ユニットと下階用の建物ユニットとの柱の大きさに対応して配置されていることを特徴とする連結部材。
  4. 上梁、下梁及び柱から略直方体状に形成され平面四角形の上面と下面とを有する骨組みを備え、且つ、この建物ユニットを前後左右に少なくとも4個ずつ各々上階部と下階部とに配置するユニット式建物であって、前記ユニット式建物は請求項1から請求項3のいずれかに記載の連結部材を有することを特徴とするユニット式建物。
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